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Aphanosauria

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Aphanosauria
テレオクラテル
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 爬虫つな Reptilia
つな : そうゆみつな Diapsida
階級かいきゅうなし : しゅりゅうさまるい Archosauromorpha
階級かいきゅうなし : しゅりゅうるい Archosauria
階級かいきゅうなし : とりちゅうあしこつるい Avemetatarsalia
階級かいきゅうなし : 和名わみょうなし)Aphanosauria
学名がくめい
Aphanosauria
Nesbitt et al.2017
和名わみょう
なし
ぞく

Aphanosauria[1]和名わみょうなし)は、とりちゅうあしこつるいぞくする爬虫類はちゅうるい一群いちぐんである。

概要がいよう

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ほんぐんしゅりゅうるいの2つの主要しゅようなクレードの1つであるとりちゅうあしこつるい基部きぶ系統けいとうぐんである。もう1つの主要しゅようなクレードであるにせわにるいには、現生げんなまワニふくまれる。ほんぐんはその両方りょうほう分類ぶんるいぐん特徴とくちょうわせている。これは、すくなくともしゅりゅうるい系統けいとうじゅじょうでの位置いちかんして、とりちゅうあしこつるいもっとふるく、もっと原始げんしてき形態けいたい既知きちのクレードであることをしめしている。とりちゅうあしこつるいにはに、そらつばさりゅうちいさなそく歩行ほこうせいラゲルペトン草食そうしょくせいのシレサウルス、そして今日きょうまで鳥類ちょうるいとしてのこっている多様たよう恐竜きょうりゅうふくまれる。

ほんぐん分岐ぶんきがくてきに「Teleocrater rhadinusYarasuchus deccanensisふくむが、イエスズメ Passer domesticus またはナイルワニ Crocodylus niloticusふくまないもっと包括ほうかつてき分類ぶんるいぐん」として定義ていぎされている。この一群いちぐんは、テレオクラテル Teleocrater記載きさいちゅう最初さいしょ認識にんしきされた[2]少数しょうすうぞくでしかられていないが、ほんぐん中期ちゅうきさんじょうパンゲア大陸たいりく全体ぜんたいひろ分布ぶんぷしていた[3]うごきのおそい、四足しそく歩行ほこうの、ながくびった肉食にくしょく動物どうぶつで、つばさりゅうラゲルペトン初期しょき恐竜きょうりゅうなどの高度こうどとりちゅうあしこつるいよりも、基盤きばんてきしゅりゅうるいていた。さらに、ほんぐん爬虫類はちゅうるいは「ワニの正常せいじょうな」足首あしくび下腿かたい関節かんせつともなう)をっていたらしく、「高度こうどなか足首あしくび」の足首あしくびおおくの恐竜きょうりゅうつばさりゅう、ラゲルペトン、および高度こうどなシレサウルスるいによって獲得かくとくされた形態けいたい)がすべてのとりちゅうあしこつるい共通きょうつうした形質けいしつではなかったことをしめしている[訳語やくご疑問ぎもんてん]。それにもかかわらず、どう時代じだい動物どうぶつ比較ひかくしてたか成長せいちょうりつっていた。これは、ほんぐん爬虫類はちゅうるい現生げんなま爬虫類はちゅうるいよりもとりのように急速きゅうそく成長せいちょうしたことをしめしている。にはトカゲているが、ほんぐんもっときんえん現生げんなま動物どうぶつとりである[2]

ほんぐんは、軽量けいりょう中型ちゅうがた爬虫類はちゅうるいだった。とりちゅうあしこつるいでより一般いっぱんてきだった、そく歩行ほこうへの適応てきおうしめしていない。さらに、あし比率ひりつ持続じぞくてき走行そうこうができなかったことをしめしている。つまり、とりちゅうあしこつるい基準きじゅんではあしおそかった[2]

分類ぶんるい

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Aphanosauria近年きんねん名付なづけられた分類ぶんるいぐんであるため、分類ぶんるいがくてき歴史れきしはかなりみじかい。名前なまえけられるまえは、その構成こうせいぞくしゅりゅうるいしゅりゅうがたるい Archosauriformesまわりを盥回たらいまわしにされていた。たとえば、ヤラスクス Yarasuchusはじめはプレストスクス[4]なされ、その、さまざまな分析ぶんせきでポポサウルスなされた[5] 。 Martín Ezcurra (2016) の分析ぶんせきでは、両者りょうしゃとドングスクス Dongusuchus がエウパルケリアるいしゅりゅうるいかれていた[6]。これらの分析ぶんせき時点じてんでは、テレオクラテル Teleocrater はまだ記載きさいされていなかった。

2017ねん、Nesbitt によるテレオクラテルの記載きさいちゅうに、Aphanosauria正式せいしき命名めいめい定義ていぎされた。これはふたつのことなる系統けいとう発生はっせい分析ぶんせきもとづいていた。ひとつはNesbitt(2011)[7]しゅりゅうるいかんする広範こうはん研究けんきゅうから、もうひとつは Ezcurra(2016)[6]からられたものである。あたらしい情報じょうほう両方りょうほう分析ぶんせきさい適用てきようすると、Aphanosauria位置いちについて同様どうよう結果けっかられた。どちらの結果けっかでも、Aphanosauriaとり頸類のそととりちゅうあしこつるい Avemetatarsalia基部きぶかれた。 Nesbitt(2011)の分析ぶんせきもちいた単純たんじゅんされた厳密げんみつなコンセンサス系統けいとうじゅ以下いかしめ[2]

しゅりゅうがたるい

プロテロスクス

エリスロスクス

鰐足わにあしるい

プロテロチャンプサるい

しゅりゅうるい

にせわにるい

とりちゅうあしこつるい
Aphanosauria

スポンディロソマ

ヤラスクス

ドングスクス

テレオクラテル

とり頸類

つばさりゅうるい

ラゲルペトン

恐竜きょうりゅうがたるい

マラスクス

シレサウルス

恐竜きょうりゅうるい

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ かくれたトカゲ」の
  2. ^ a b c d Nesbitt, Sterling J.; Butler, Richard J.; Ezcurra, Martín D.; Barrett, Paul M.; Stocker, Michelle R.; Angielczyk, Kenneth D.; Smith, Roger M. H.; Sidor, Christian A. et al. (2017). “The earliest bird-line archosaurs and the assembly of the dinosaur body plan”. Nature 544 (7651): 484–487. Bibcode2017Natur.544..484N. doi:10.1038/nature22037. PMID 28405026. http://pure-oai.bham.ac.uk/ws/files/39495711/Nesbitt_et_al._in_press.pdf. 
  3. ^ Nesbitt, Sterling J.; Butler, Richard J.; Ezcurra, Martin D.; Charig, Alan J.; Barrett, Paul M. (2018). “The anatomy of Teleocrater Rhadinus, an early avemetatarsalian from the lower portion of the Lifua Member of the Manda Beds (Middle Triassic)”. Journal of Vertebrate Paleontology 37 (sup1): 142–177. doi:10.1080/02724634.2017.1396539. http://pure-oai.bham.ac.uk/ws/files/43363581/Nesbitt_et_al._in_press.pdf. 
  4. ^ Sen, Kasturi (2005). “A new rauisuchian archosaur from the Middle Triassic of India.”. Palaeontology 48 (1): 185–196. doi:10.1111/j.1475-4983.2004.00438.x. 
  5. ^ Brusatte, S.L.; Benton, M.J.; Desojo, J.B.; Langer, M.C. (2010). “The higher-level phylogeny of Archosauria (Tetrapoda: Diapsida)”. Journal of Systematic Palaeontology 8 (1): 3–47. doi:10.1080/14772010903537732. https://www.pure.ed.ac.uk/ws/files/8232155/PDF_Brusatteetal2010ArchosaurPhylogeny.pdf. 
  6. ^ a b Ezcurra, Martín D. (2016-04-28). “The phylogenetic relationships of basal archosauromorphs, with an emphasis on the systematics of proterosuchian archosauriforms” (英語えいご). PeerJ 4: e1778. doi:10.7717/peerj.1778. ISSN 2167-8359. PMC 4860341. PMID 27162705. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4860341/. 
  7. ^ Nesbitt, S.J. (2011). “The early evolution of archosaurs: relationships and the origin of major clades”. Bulletin of the American Museum of Natural History 352: 1–292. doi:10.1206/352.1. https://hdl.handle.net/2246/6112.