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F1 GRAND PRIX (ゲーム)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
F1 GRAND PRIX
ジャンル レースゲーム
対応たいおう機種きしゅ アーケード (AC)
開発元かいはつもと ビデオシステム
発売はつばいもと ビデオシステム
プロデューサー S.NOZAKI
音楽おんがく 板村いたむら直樹なおき
シリーズ F1 GRAND PRIXシリーズ
人数にんずう 1人ひとり
メディア 業務ぎょうむよう基板きばん
(9.88メガバイト
稼働かどう時期じき 日本 1991121991ねん12月
デバイス 2方向ほうこうレバー
2ボタン
CPU MC68000 (@ 10 MHz)×2
サウンド Z80 (@ 4 MHz)
YM2610 (@ 8 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
たてモニター
320×240ピクセル
60.00Hz
パレット2048しょく
売上うりあげ本数ほんすう 1578ポイント
(1992年度ねんどベストインカムだい8[1]
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F1 GRAND PRIX』(エフワングランプリ)は、1991ねんビデオシステムから稼働かどうされたアーケードようレースゲームほんこうではコンシューマーけに発売はつばいされた『F-1 GRAND PRIX』シリーズについても説明せつめいする。

概要がいよう

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1991ねん登場とうじょうしたフォーミュラ1題材だいざいのアーケードようレースゲームで、1989ねん発売はつばいの『スーパーフォーミュラ・地上ちじょう最速さいそくのバトル』をベースとして開発かいはつされたものである。FOCA公認こうにんて、ゲームとしてはじめてドライバーめいおよびチームめい実名じつめい登場とうじょうし、フジテレビジョン公認こうにん同局どうきょくのF1中継ちゅうけい同様どうようにオープニングにはT-SQUAREの「TRUTH」(1987ねん)が使用しようされている。

縮小しゅくしょう/拡大かくだい機能きのうそなえないトップスクロール・くるまめん固定こていタイプを採用さいようし、『アサルト』(1988ねんナムコ現在げんざいバンダイナムコアミューズメント〉)や『チェッカーフラッグ』(1988ねんコナミ現在げんざいコナミアミューズメント〉)と『キャメルトライ』(1989ねんタイトー)と同様どうようくるまがコーナリングするとコースのほう回転かいてんするめん構成こうせい特徴とくちょう。トップビューのレースゲームとしては大型おおがた筐体きょうたい特殊とくしゅコンパネ、たてスクロール形式けいしきの『モナコGP』(1979ねんセガとうげられるが、この作品さくひんは1レバー・2ボタンという構成こうせいで、競合きょうごう他社たしゃ擬似ぎじ3Dの体感たいかんゲーム[2]出尽でつくした時期じきつくられた、特殊とくしゅコンパネを必要ひつようとしない数少かずすくないテーブル/アップライト筐体きょうたいようつくられた派生はせいてき作品さくひんである。アーケードばんデモ画面がめんではくるまのほうが回転かいてんし、コースをなぞるかたち周回しゅうかいする。

1992ねんにはコンシューマーけにスーパーファミコンようソフトの『F1 GRAND PRIX』を発売はつばい。アーケードばん同様どうようにFOCAとフジテレビの公認こうにんているが、ちがいとしてはかくシーズンに参戦さんせんしたチーム、およびドライバーの完全かんぜん収録しゅうろく台数だいすう増加ぞうかともな予備よび予選よせんモードの追加ついかなどがげられる。

シリーズ展開てんかいとしごとにチーム・ドライバーをリニューアルしつつ、アーケードばんは「Part2」、コンシューマーけは「Part3」まで発売はつばいされた。アーケードばんデータはそれぞれオリジナル(初代しょだい)が1991年版ねんばんデータ、Part2が1992年版ねんばんデータとなっている。また、アーケードばん『スーパーフォーミュラ』では、アクセル・ブレーキをしたかたちまるがたボタンスイッチにかぶせるカバーがどうこり同軸どうじく通信つうしんケーブルとそれにともなうプレーヤーごと基板きばん筐体きょうたいもちいて数珠繋じゅずつな方式ほうしき通信つうしん対戦たいせんをすること可能かのうとなっている。基板きばんとセットになっているインストカードもそれ専用せんようのものがどうこりされていた。

ゲーム内容ないよう

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以下いか、スタンドアローンである単体たんたい稼働かどうのゲームのながれをげる。

ゲームスタートと同時どうじに「WORLD GRAND PRIX」モードと「FREE RUN」モードのどちらか選択せんたく
基本きほんてきながれは、コース選出せんしゅつ、チームマシンとドライバー選択せんたく予選よせんのタイム計測けいそく。オープニングラップ最終さいしゅうコーナー出口でぐちから加速かそくしながらの自動じどうローリングスタートとなり、そのあいだにLAP計測けいそくへの準備じゅんびととのえられるよう、Part1では加速かそくちゅう「ACCELEATION」とアクセルボタンのオンをうながされる。制限せいげんタイムないにコースを一周いっしゅうして予選よせんタイムをし、成績せいせきであれば予選よせん通過つうか制限せいげん時間じかんぎる、成績せいせきわるいとゲームオーバーとなる。
決勝けっしょうは「WORLD GRAND PRIX」モードは3LAPせい、「FREE RUN」モードでは5LAPでのグリッドスタートとなる。予選よせんおなじく、制限せいげん時間じかんないかく周回しゅうかい、コントロールラインを通過つうかできなければゲームオーバー。また、レース最終さいしゅう戦績せんせきが6フィニッシュまで到達とうたつしないと制限せいげんタイムてき完走かんそうきびしくなるよう調整ちょうせいされている。
操作そうさ方法ほうほうは2方向ほうこうレバーでステアリング。コーナリングフォース概念がいねんまれているゲームであるがためながればるほどこう空転くうてんしコースアウトを誘発ゆうはつ失速しっそくしてしまうためささやかに連続れんぞくてきり、部分ぶぶんてきなアクセル連打れんだとブレーキもわせ、コーナリング速度そくど調整ちょうせいすることでコントローラブルにコーナーをめられる。シフトチェンジはオートとなっているのでアクセルボタンちょうしでそのまま加速かそくする。最高さいこう速度そくど加速度かそくど、コーナリング性能せいのうはマシンによって差別さべつされ、アクセルをはなせばある程度ていど惰性だせい走行そうこう可能かのう。Part2はそれに本線ほんせんちゅうかくコース3かいまでのオーバーテイクボタンがそなわり、優位ゆういせい確保かくほされた。

前述ぜんじゅつしたとおり、年度ねんどデータがことなるのとなん調整ちょうせいため編成へんせい変更へんこうされている。以下いかにコース、チーム概略がいりゃくげる。

  • 「WORLD GRAND PRIX」モード
ぜん16せんをA~Dの4つの難易なんい区切くぎり、4コースを1せんごとに予選よせん本戦ほんせんとドライバーズポイントをかせいで転戦てんせんするモード。アーケードというプレイ時間じかん制約せいやくじょう実際じっさいのF1転戦てんせんじゅんとはことなる。
    • A
ITALY→GERMANY→CANADA→BRITISH(オリジナル)
ITALY→SAN MARINO→GERMANY→BRITISH(Part2)
    • B
SAN MARINO→BELGIUM→HUNGARY→JAPAN(オリジナル)
SOUTH AFRICA→SPAIN→MEXICO→CANADA(Part2)
    • C
MEXICO→SPAIN→FRANCE→U.S.A(オリジナル)
AUSTRALIA→FRANCE→PORTUGAL→JAPAN(Part2)
    • D
AUSTRALIA→BRAZIL→PORTUGAL→MONACO(オリジナル)
BELGIUM→BRAZIL→HUNGARY→MONACO(Part2)
かれ、つぎにチームマシンと、ドライバー(1991ねんデータ、1992ねんデータとことなるため、ドライバーはかくリンクこう参照さんしょう)を以下いかから選出せんしゅつ
    • Part1(1991ねんデータ)
フェラーリマクラーレンウィリアムズベネトンティレルラルース
    • Part2(1992ねんデータ)
フェラーリ、マクラーレン、ベンチュリー・ラルース、ベネトン、ウイリアムズ、フットワーク・アロウズ
各項かくこう選出せんしゅつ予選よせんLAP開始かいしとなる。
  • 「FREE RUN」モード
ぜん16せんのうちの1コースだけ選出せんしゅつし、予選よせん通過つうか決勝けっしょうを5ラップせいたたかう。Part2のオーバーティクは3かいまでとわらないため、どの周回しゅうかい使用しようするかといった戦略せんりゃくてき要素ようそからむ。
なお、決勝けっしょうちゅうにアザーカーと接触せっしょくしてもくるまはダメージをけないなど、前作ぜんさく『スーパーフォーミュラ』とは差別さべつはかられ、ほんさくではダメージマップとピットインせい除外じょがいなん調整ちょうせいはかられている。

移植いしょくばん

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No. タイトル 発売はつばい 対応たいおう機種きしゅ 開発元かいはつもと 発売はつばいもと メディア 型式けいしき 備考びこう
1 F1 GRAND PRIX 日本 199204281992ねん4がつ28にち
スーパーファミコン ビデオシステム ビデオシステム 8メガビット+64キロRAMロムカセット[3] SHVC-FG
スーパーファミコンばん

1991ねんのチーム・ドライバーデータを収録しゅうろく一部いちぶのぞ[4] 開幕かいまく時点じてんのデータ)。オプションからチームあいだでのドライバーのえも可能かのう[5]

スタッフ

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アーケードばん
  • プロデューサー:S.NOZAKI
  • デザイン:ふなだよしひろ、T.NISHIGAKI、やまとまさし、AKIRA、あかまつてつお、きぬもとゆうこ、ひきはらゆかり、もとのひでひこ、やまもとやかつゆき、TERUE
  • プログラム:YOU-CHAN、K.OGI、W.R.EDOGAWA、ZORAC、FUJY
  • サウンド・エフェクト:板村いたむら直樹なおき、ありかわまさと
  • スペシャル・サンクス:NONYANYA、中村なかむらすすむかい
スーパーファミコンばん
  • デザイン:あかまつてつお、やまとまさし、きぬもとゆうこ、ひきはらゆかり、AKIRA、こんどうかずお、安達あだちひろし、もとのひでひこ、やまもとやかつゆき
  • メイン・プログラマー:Knt.(かねだゆきお)、AIZ!
  • サブ・プログラマー:SUGAR、OHFUJI
  • サウンド・プログラマー:八尾やお吉一よしかず
  • 音楽おんがく板村いたむら直樹なおき
  • サウンド・デザイン:ありかわまさと
  • スペシャル・サンクス:エードリアン・バーナード、ふかいまり、スナフキン・ベック、ねこいけだ、アリスいとう、F-1 Grand Prixアーケードチーム
  • プロジェクト・リーダー:ほそかわてつろう
  • 水口みずぐちエンジニアリング、共同きょうどう広告こうこくフジテレビジョン

評価ひょうか

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評価ひょうか
レビュー結果けっか
媒体ばいたい結果けっか
ファミ通ふぁみつう27/40てん (SFC)[6]
ファミリーコンピュータMagazine21.87/30てん (SFC)[3]
総合そうごう83
Aktueller Software Markt7/12てん (SFC)[7]
受賞じゅしょう
媒体ばいたい受賞じゅしょう
だい6かいゲーメスト大賞たいしょうプレイヤー人気にんき7[1]
年間ねんかんヒットゲーム 8[1]
アーケードばん

ゲームゲーメスト』の企画きかくだい6かいゲーメスト大賞たいしょう」(1992年度ねんど)において、プレイヤー人気にんき7年間ねんかんヒットゲームで8獲得かくとくした[1]

スーパーファミコンばん

ゲームファミコン通信つうしん』の「クロスレビュー」では合計ごうけい27てんまん40てん[6]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者どくしゃ投票とうひょうによる「ゲーム通信つうしん簿」での評価ひょうか以下いかとおりとなっており、21.87てんまん30てん)となっている[3]。この得点とくてんはスーパーファミコンぜんソフトのなかで83(323ほんちゅう、1993ねん時点じてん)となっている[3]。また、どう雑誌ざっし1993ねん8がつ情報じょうほうごう特別とくべつ付録ふろくの「スーパーファミコンオールカタログ'93」では、「真上まうえからの視点してんで、スピードかんあふれるレース展開てんかいたのしむことができる」とゲームせいかんして肯定こうていてきなコメントで紹介しょうかいされている[3]

項目こうもく キャラクタ 音楽おんがく 操作性そうさせいわる 熱中ねっちゅう かい得度とくど オリジナリティ 総合そうごう
得点とくてん 3.76 3.65 3.70 3.86 3.32 3.58 21.87

続編ぞくへん

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F-1 GRAND PRIX PART II
1992ねんにアーケードにて稼働かどう開始かいしし、1993ねん2がつ26にちにスーパーファミコンようソフトとして発売はつばいされた。
1992ねんのチーム・ドライバーデータを収録しゅうろく一部いちぶのぞ[8] 開幕かいまく時点じてんのデータ)。
グラフィックめん強化きょうか・マシン挙動きょどうのバランス変更へんこう・オーバーテイクボタンの追加ついかのほか、いまさくからストーリーモードが追加ついかされ、新興しんこうチームの運営うんえいとドライバーとしてのキャリアを体験たいけんすることが出来できる。
F-1 GRAND PRIX PART III
1994ねん4がつ22にち発売はつばい。アーケードばん存在そんざいしない。
1993ねんのチーム・ドライバーデータを収録しゅうろくしているが、マクラーレン所属しょぞくしていたアイルトン・セナ収録しゅうろく[9]ミカ・ハッキネンマイケル・アンドレッティ布陣ふじんとなっていた。また、1993ねんシーズン途中とちゅう交代こうたいしたドライバー8にん・1992ねんシーズンに参戦さんせんしていたドライバー7にんと1991ねん引退いんたいした中嶋なかじまさとるけい16にんがエディット専用せんようドライバーとして収録しゅうろくされている。
収録しゅうろくコースは1993ねんシーズンの開催かいさいほか1991ねんアメリカGPフェニックス市街地しがいちコース)と1992ねんメキシコグランプリエルマノス・ロドリゲス・サーキット)、1994ねんパシフィックGPTIサーキット英田あいだ)、そしてゲームオリジナルのテストコースが収録しゅうろくされている。
そののシリーズ
1995ねん発売はつばいSD F-1グランプリ英語えいごばんて、シリーズはNINTENDO64PlayStationドリームキャストゲームボーイカラーけとしてトップスクロールタイプからドライバーズアイタイプに変更へんこうされた『F1 WORLD GRAND PRIX』シリーズへ移行いこうし、2001ねん発売はつばいPlayStation 2け『F1 Racing Championship』(ユービーアイソフト開発かいはつ)までつづいた。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c d 「ゲーメスト大賞たいしょう11ねん」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26ねん歴史れきしだい5かんだい4ごう新声社しんせいしや、1998ねん1がつ17にち、14 - 15ぺーじISBN 9784881994290 
  2. ^ セガ『アウトラン』(1986ねん)シリーズとう
  3. ^ a b c d e 「8がつ情報じょうほうごう特別とくべつ付録ふろく スーパーファミコンオールカタログ'93」『SUPER FAMICOM Magazine』、徳間書店とくましょてん、1993ねん8がつ1にち、60ぺーじ 
  4. ^ ベネトンミハエル・シューマッハネルソン・ピケジョーダンロベルト・モレノアンドレア・デ・チェザリス布陣ふじん開幕かいまくからジョーダンでエントリーし、シーズン途中とちゅう離脱りだつしたベルトラン・ガショー収録しゅうろく
  5. ^ アイルトン・セナのみ不可ふか
  6. ^ a b F-1 グランプリ まとめ [スーパーファミコン]” (日本語にほんご). ファミ通ふぁみつう.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017ねん9がつ23にち閲覧えつらん
  7. ^ F-1 Grand Prix for SNES (1992)” (英語えいご). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017ねん9がつ23にち閲覧えつらん
  8. ^ 開幕かいまくせんからエントリーするも決勝けっしょうに1進出しんしゅつできなかったドライバー(ブラバムジョバンナ・アマティアンドレア・モーダアレックス・カフィエンリコ・ベルタッジア)は収録しゅうろくされておらず、それぞれにわりブラバムはデイモン・ヒル(とエリック・ヴァン・デ・ポール)、アンドレア・モーダにはロベルト・モレノとペリー・マッカーシー登録とうろくされている。
  9. ^ ある操作そうさおこなうと、ネルソン・ピケとともに使用しよう可能かのうになる。

外部がいぶリンク

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