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LMMS

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
LMMS
LMMS 1.2.1でひらいたプロジェクトのスクリーンショット
開発元かいはつもと LMMS 開発かいはつチーム
初版しょはん 2004ねん (20ねんまえ) (2004)
最新さいしんばん
1.2.2 / 2020ねん6がつ25にち (4ねんまえ) (2020-06-25)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語げんご
C++
対応たいおうOS クロスプラットフォーム / Linux, Windows, macOS
プラットフォーム x86, x64
対応たいおう言語げんご 16種類しゅるい
サポートじょうきょう 開発かいはつちゅう
種別しゅべつ DAW
ライセンス GNU General Public License
公式こうしきサイト lmms.io
テンプレートを表示ひょうじ

LMMS (旧名きゅうめい: Linux Multi Media Studio) はGPLライセンスのした配布はいふされるオープンソースソフトウェアDAWである。公式こうしきサイトから無料むりょうでダウンロードして利用りようすることができる。

このソフトにはソフトウェア・シンセサイザーふく基本きほんてき機能きのうったサンプラー付属ふぞくしているほか、外部がいぶVST、VSTiプラグインを利用りようした音楽おんがく制作せいさくをすることができる。みにはピアノロールにマウスでノートを入力にゅうりょくするほか、MIDIキーボードも利用りようすることができる[1]

どのようなジャンルの音楽おんがく作品さくひんでも制作せいさく可能かのうだが、ユーザーインターフェース設計せっけい関係かんけいじょう同様どうようおとがたかえしで構築こうちくされるミニマル・ミュージック制作せいさくてきしている。公式こうしきには、テクノハウスひとしのクラブダンスミュージック制作せいさく志向しこうしている。

概要がいよう

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システム要件ようけん

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LMMSはクロスプラットフォームで開発かいはつされているため、Linux中心ちゅうしんとしてWindowsmacOSといったOSで動作どうさ可能かのうである。またLinuxばんにおいては様々さまざまなディストリビュージョンで動作どうさするが、インストール方法ほうほうとしてはAppImageばん推奨すいしょうされている[2]以下いかにその要件ようけん列挙れっきょするが、一般いっぱんてきにコアすうおおきく、たかいクロックすう、また追加ついかのメモリ容量ようりょうおおきければおおきいほど、よりたくさんのプラグインを使つかったおおきなプロジェクトをあつかうことができる。

最低さいてい要件ようけん

  • OS: Windows 7, Mac OS X Lion, Linux
  • CPU: 1.5 GHz x86, x86_64、 または最低さいてい2コアのARMベースのCPU
  • RAM: 1 GB
  • ディスクの容量ようりょう: 100 MB

推奨すいしょう環境かんきょう

  • OS: Windows 10, Mac OS X High Sierra, Linux
  • CPU: 2 GHz x86, x86_64、 または 4コア以上いじょうのARMベースのCPU
  • RAM: 4 GB以上いじょう
  • ディスクの容量ようりょう: 512 MB以上いじょう

特徴とくちょう

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LMMSは一般いっぱんてきなDAWとおなじように、ソフトウェア・シンセサイザーとエフェクターとうプラグイン、これらのプリセットのほか音声おんせいサンプル、そしてSMFをインポートして使つかうことができる。またプラグインのあらゆるパラメーターもオートメーションエディタを利用りようして自由じゆう操作そうさすることができる。プロジェクトファイルはLMMSの専用せんよう形式けいしき .mmpz あるいは圧縮あっしゅく形式けいしきである .mmp拡張子かくちょうし保存ほぞんされる。

なお、後者こうしゃXML形式けいしき記述きじゅつされており、テキストエディタで構造こうぞうることができる。完成かんせいしたプロジェクトはWavFlacOggでバウンスできるほか、トラックごとにレンダリングしたり、んだMIDIノートをSMFでエクスポートすることも出来できる。

LMMSはVSTを使つかうことができるが、LinuxじょうVSTi、VSTeを利用りようするさいWine経由けいゆ利用りよう可能かのう[3]としている。

あたらしいバージョンは現在げんざい活発かっぱつ開発かいはつされており、GUIはQt記述きじゅつされている。

プラグイン

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LMMSにはすうおおくの楽器がっきプラグイン存在そんざいする。

楽器がっきプラグイン

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シンセサイザー

  • BitInvader - 任意にんい波形はけい入力にゅうりょくすることができる波形はけいメモリ音源おんげん原音げんおんのままではおとがざっくりしているため、フィルターやエフェクトの併用へいようのぞましい。
  • FreeBoy - ゲームボーイ音色ねいろ再現さいげんする。
  • Kicker - バスドラムのシンセサイザー。使つかかたによってはバスドラム以外いがいにも活用かつよう方法ほうほうがある。このプラグインと付属ふぞくのエフェクトのみを使つかってつくられたプロジェクトが同封どうふうされている。
  • LB302 - モノフォニックシンセサイザーTB-303音色ねいろ再現さいげんする。
  • Mallets - 木琴もっきんてつきんのようなおと再現さいげんする打楽器だがっきのシンセサイザー。
  • Monstro - 3つのオシレータのシンセサイザー。
  • NEScaline - ファミリーコンピュータ音色ねいろ再現さいげんする。
  • OpulenZ - YM3812 (OPL2)を再現さいげんした2オペレータのFM音源おんげん
  • Organic - 8つのオシレーターを使つかってオルガンのような音色ねいろつくることができるシンセサイザー。波形はけいには正弦せいげん以外いがいにもノコギリなどの音色ねいろ利用りようできる。
  • sfxr - sfxrというほんプラグインのもととなったツールのLMMSへの移植いしょくばんとして存在そんざいしている[4]。レトロなサウンドエフェクトを生成せいせいすることができる。
  • SID - コモドール64で使用しようされたSID音源おんげんをエミュレートする。
  • TripleOscillator - 3つのオシレーター駆使くしし、オシレーターあいだ簡易かんいてきなモジュレーションもできる。
  • Vibed - ふるえるつるおと再現さいげんするシンセサイザー。
  • Watsyn - 4つのオシレータをつウェーブテーブルシンセサイザー。オシレーター同士どうしでモジュレーションをすることができる。
  • ZynAddSubFX

サンプラー

  • AudioFileProcessor - サンプリングされた様々さまざま音声おんせいファイルを再生さいせいする。サンプルをぎゃく再生さいせいしたり、簡単かんたんなループ機能きのういている。しかし、ループ機能きのうについては、ループさせるA-Bあいだ付属ふぞくのノブや数値すうちでしか設定せっていできないため、実用じつようには程遠ほどとおいものといえる。
  • Sf2 Player - SoundFont 2プレーヤー。
  • GIG Player - GIGファイルようプレーヤー。
  • PatMan - GUS互換ごかんのパッチプレーヤー。

VSTiホストプラグイン

  • VeSTige - VSTiのホストプラグイン。Synth1などの有名ゆうめいなシンセサイザーもあつかうことができる。

ユーザインタフェース

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LMMSのユーザインタフェースは8種類しゅるいのメインスクリーンにより構成こうせいされている。

ビート+ベースラインエディター
ドラムパターンとみじかいメロディックパートを手早てばやてることが出来できる。つくったものは使つかいまわしてソングエディタに配置はいちして使つかうことができる。
ピアノロール
いわゆるピアノロール入力にゅうりょく画面がめんたてじく音程おんていよこじく演奏えんそう時間じかんき、譜面ふめん入力にゅうりょく同様どうよう音符おんぷ相当そうとうするデータを配置はいちする。ピアノロールで、かくノートのベロシティやパンなどを設定せっていできる。
オートメーションエディター
シンセサイザーエフェクターたいしての操作そうさ記録きろくさせ、自動じどうさせることができる。
ソングエディタ
このフィールドにビート+ベースラインエディタやピアノロール作成さくせいしたパターンやサンプルファイルのほか、オートメーションを配置はいちしてきょく完成かんせいさせる。一般いっぱんてきなDAWのようにビート+ベースラインエディターを利用りようせずに、ここにノートを直接ちょくせつ配置はいちしてきょくつくっていくこともできる。
FXミキサー
オーディオレベルのバランスをり、LADSPAプラグインや、VSTプラグインなどによるエフェクトを付加ふかするさい使用しようする。最大さいだいで64チャンネルまであつかえ、1つのチャンネルにつき、複数ふくすうのプラグインを連結れんけつさせることができる。またルーティングも可能かのうであり、センドリバーブやトラックの複製ふくせいといった作業さぎょうおこなうことができる。
サイドバー
サンプルファイルや楽器がっきのプリセット、LMMSのプロジェクトファイル(.mmpz, .mmp)に素早すばやくアクセスできる。
コントロールラック
すべてのプロパティの操作そうさをLFOを使つかって自動じどうできる。
プロジェクトノート
プロジェクトファイルにかんしてのメモをしることができる。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ LMMS can also connect to your MIDI keyboard, allowing you to play music live. https://docs.lmms.io/user-manual/getting-started/faq#1
  2. ^ While packages are available for many Linux distros, the AppImage provided at lmms.io/download is the preferred installation method. https://docs.lmms.io/user-manual/getting-started/installation#installing
  3. ^ VSTs & Linux - Working with VSTs - LMMS Wiki”. 2016ねん3がつ31にち閲覧えつらん
  4. ^ sfxr is a port of the original sfxr tool. It is used to generate retro video game sounds. https://docs.lmms.io/user-manual/5-built-in-instruments/5.14-sfxr

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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