Pro Tools
アビッド・テクノロジー | |
*Pro Tools Ultimate 2019.5 (2019
| |
Apple Mac OS X, Microsoft Windows | |
デジタル・オーディオ・ワークステーション | |
ライセンス | プロプライエタリソフトウェア |
http://www.avid.com/JP/ |
Pro Tools(プロ・ツールス)は、アメリカのアビッド・テクノロジー
概要
[Pro Toolsとは
Pro Toolsは
Pro Toolsはコンピューターのモニター・ディスプレイ
コンピューターの
Pro Tools ソフトウェア
[- Pro Tools 5
- Pro Tools HDシステムが
発表 、運用 され始 めた時期 のバージョン。 - Pro Tools 6
- MacintoshにおいてOS X Panther
発表 時期 のバージョン。 - Pro Tools 7
- MacintoshにおいてOS X Tiger
発表 時期 のバージョン。Pro Tools HD上 では遅延 補正 エンジンが機能 するようになり、バージョン7.4からはエラスティック・タイムが使用 可能 になった。 - Pro Tools 8
- MacintoshにおいてOS X Leopard
発表 時期 のバージョン。 - Pro Tools 9
- MacintoshにおいてOS X Snow Leopard
発表 時期 のバージョン。このバージョンよりAvidブランドでのリリースとなり、PPCをサポートしなくなった。またLEにおいてdigidesign製 ハードウェアがドングルの役目 を果 たしていたがiLokによる認証 方式 へ変更 され、サードパーティ製 のオーディオ・インターフェースによるソフトウェアの使用 が可能 になった。自動 遅延 補正 、可変 ステレオ・パン・デプス、EUCONを全 てのプラットフォームでサポートする。 - Pro Tools 10
- MacintoshにおいてOS X Lion
発表 時期 のバージョン。32ビット浮動 小数点 フォーマット、オーディオクリップ毎 にゲインを調整 出来 るクリップ・ゲインなど主 にオーディオ編集 面 の機能 が強化 されたほか、音楽 クラウドサービスであるSoundCloudへミックスを直接 発信 出来 る機能 も搭載 。また、このバージョンから新 しいプラグイン形式 であるAAX(Avid Audio eXtension)が採用 され、このバージョンのみRTASとAAXを共存 して使用 することが可能 になっている。 - Pro Tools 11
- MacintoshにおいてOS X Mountain Lion
発表 時期 のバージョン。このバージョンより64ビット環境 に対応 し、新 しいオーディオエンジンAAE(Avid Audio Engine)を採用 。新 機能 としてオフラインバウンスやミックスウィンドウのメーターGUIオプションなど、より高速 で高 品質 な制作 を可能 としている。このバージョンでRTASが廃止 され、AAXのみ使用 可能 となっている。ただしRTASのみ対応 のプラグインも存在 するため、Pro Tools 10とPro Tools 11は同 一 コンピューター上 で共存 が可能 となっている[4]。 - Pro Tools 12
- Windows
版 ではWindows 7を正式 にサポートしている最後 のバージョン。 - Pro Tools 2018
- Pro Tools HDの
名称 がPro Tools Ultimateへ変 わった。 - Pro Tools 2019
Pro Tools システム概要
[- Pro Tools HD Systems
- システム・コアとなるHD Core Cardを
中心 にプロセッシング用 のHD Processカード、またはHD Accelカードなどから構成 されるDSPカード群 がProTools|HDシステムとして販売 された。組 み合 わせるHD Processカードの枚数 から、HD1 Accel、HD2 Accel、HD3 Accelという名称 がProTools|HDの後 に付 く形 で構成 されている。ProcessカードなしでCore CardだけがHD1、Core Card 1枚 とProcess Card1枚 の合計 2枚 で組 み合 わされる物 がHD2、Core Card1枚 とProcess Card2枚 の合計 3枚 で構成 される物 がHD3となる。拡張 シャーシを導入 する事 によって、コンピューター本体 のカード・バス・スロットが足 りない場合 も含 め、最大 で7枚 までのProTools HDカード群 をインストールできるため、より高性能 のシステムを構築 することも可能 になっている。 - HDシステムと
組 み合 わされるオーディオ・インターフェースには192 I/O、96 I/Oなどがあり、その他 にも各種 タイムコードやデジタル・クロック及 びMIDI信号 とシステム同期 させるためのシンクロナイズ機能 を持 たせたSYNC I/O、マイク・プリアンプ機種 のPREなど、規模 に応 じて様々 なシステム構築 も可能 になっている。また複数 台 の192 I/OをDigiLinkケーブルで接続 して、Solid State LogicやNeveなどのミキシング・コンソールと併用 した巨大 レコーディング・システムも構築 でき、大 規模 スタジオからプライベート・スタジオまで柔軟 なシステム構成 に対応 している。 - 2014
年 現在 、DSPカード群 を使用 したシステムは"HDX"と呼 ばれる。高性能 化 されたコンピューターの性能 を活 かす目的 やラップトップ・コンピューターによる使用 を想定 し、ThunderboltインターフェースもしくはPCIe CoreカードによりHD対応 のインターフェースをコンピューターに接続 するシステムは"HD Native"と呼 ばれる。 - Pro Tools LE Systems
- HDシステムのようにCoreカードやProcessカードは
必要 とせず、オーディオ処理 とソフトウェアの動作 をホスト・コンピューター側 のCPUにて全 て処理 するシステムとなっていて、プラグインの動作 環境 はRTASとなるシステム。LE上 で使用 できる数種類 のオーディオ・インターフェースがdigidesignから発売 され、想定 される様々 な環境 に応 じたシステム構成 も可能 になっている。HDシステムの場合 にはデスクトップ・コンピューターのカード・バス・スロットが必要 であるためラップトップ・コンピューターとの組 み合 わせは理想 的 ではない[5]が、LEシステムの場合 にはコンピューター本体 のCPU処理 とインターフェースさえあれば作業 可能 になるため、可 搬性に優 れた小規模 システムとしても運用 されている。 - 2014
年 現在 、発売 されているものとしては"HD"ではないPro Toolsがこのシステムに該当 するが、Pro Tools 9より"LE"の表記 はなくなった(Pro Toolsと呼 ぶ場合 には通常 このシステムを指 す)。また、現在 はサードパーティ製 のオーディオ・インターフェースも利用 可能 となっており、Pro Tools 11よりプラグイン形式 はAAXに完全 移行 している。 - Pro Tools M-Powered
- Pro Tools LEと
同 じシステムだが、M-Audio製 のFireWireもしくはUSBオーディオ・インターフェイス向 けとなっている。 - Pro Tools M-Powered Essential
- M-Audio
製 のオーディオ・インターフェイス、Fast Trackにバンドルされたソフトウェア。Pro Tools LEやPro Tools M-Poweredと比 べると扱 うことのできるトラックが少 ないなど、機能 に制限 がある。2014年 現在 ではAvid製 のオーディオインターフェイスであるMbox等 にバンドルされた"Pro Tools Express"がこのシステムに該当 する。 - Control surfaces
- ProToolsでのオペレーションをフィジカルに
行 うために、ハードウェアで構成 されたUSBまたはFireWireで接続 されるフェーダー・ユニットやICON等 のように、通常 のミキシング・コンソールと同 規模 のコンソールがオペレーション・インターフェースとなった物 が用意 されている。
プラグイン
[Pro Toolsでは
- TDM
- Time Division Multiplexingの
略 で、古 くからある信号 処理 規格 は、専用 ハードウェア上 のDSPカードを使 って演算 処理 する方式 であり、デジタル及 びアナログ信号 をビット・ストリーム変換 してシングル・パスにてやり取 りするプラグイン動作 方式 のこと。 詳細 記事 :Time-division multiplexing(英語 版 Wikipedia)- RTAS
- Real Time Audio Suiteの
略 で、VSTやAudio Unitsと同様 に専用 のDSPカード上 でデジタル処理 を行 わず、コンピューター側 のCPUを使 って演算 処理 するプラグイン動作 方式 。コンピューターの高性能 化 に伴 い、現在 ではRTASでも同時 に数 多 くのプラグインを起動 することが可能 となっている。 - HTDM
- TDMとRTASの
中 間 的 方式 。コンピューター本体 のCPUを間借 りしつつTDM用 のDSPでいくつかの処理 を抱 き合 わせて行 うため、TDMとRTASのハイブリッド版 ともいえる[6]。 - AAX
- Avid Audio eXtensionの
略 で、TDMとRTASに替 わる新 しいプラグイン形式 。Pro Tools 10より採用 され、Pro Tools 11では64ビット対応 が行 われている。DSPアクセラレーター搭載 のPro ToolsではAAX DSP、非 搭載 のPro Tools向 けのものはAAX Nativeと呼 ばれる。 - それ
以外 のフォーマット 上記 以外 にもFXpansion製 の外部 ソフトであるVST-RTAS Adapterを導入 する事 により、VSTフォーマットのプラグインもRTASにラッピングしての使用 が可能 である[7]。
歴史
[- 1987
年 - Pro Toolsの前身 である Sound Tools がテープレス・レコーディングシステムとしてリリースされる。 - 1991
年 - Pro Tools I リリース。NuBus DSPカードを採用 。 - 1994
年 - Pro Tools III リリース。サードパーティによるDSPプラグインをサポート。 - 1995
年 - デジデザイン社 がアビッド・テクノロジー社 の傘下 となる。 - 1997
年 - Pro Tools 24 リリース。48kHz /24ビットのリニアPCM音声 フォーマットをサポート。 - 1998
年 - Pro Tools|24 MIX リリース。DSPカードのミックス能力 を強化 。 - 1999
年 - コンシューマ向 けの Digi 001、Pro Tools LE リリース。 - 2002
年 - プロフェッショナル向 けの Pro Tools HD リリース。96kHz /24ビット及 び192kHz /24ビットのリニアPCM音声 フォーマットをサポート。 - 2002
年 - コンシューマ向 けのDigi 002、Mbox リリース。 - 2003
年 - Pro Tools HD Accel System リリース。追加 DSPカードの機能 を強化 。 - 2005
年 - Pro Toolsと連携 できるライブサウンドミキシングシステム VENUE リリース。 - 2005
年 - コンシューマ向 けの Mbox 2 リリース。 - 2005
年 - Pro Tools 7 リリース。 - 2008
年 - Pro Tools 8 リリース。 - 2010
年 - Pro Tools HD Native リリース。DSP非 搭載 型 HDインタフェース。 - 2010
年 - Pro Tools 9 リリース。他社 製 オーディオインタフェースでのソフトウェア利用 が可能 になる。 - 2011
年 - Pro Tools HDX System リリース。 - 2011
年 - Pro Tools 10 リリース。 - 2013
年 - Pro Tools 11 リリース。 - 2015
年 - Pro Tools導入 予定 者 向 け無償 版 Pro Tools|First リリース予定 。 - 2018
年 - Pro Tools 2018 リリース。 - 2019
年 - Pro Tools 2019 リリース。
関連 項目
[参考 文献
[隔月 刊 プロサウンド、2008年 12月 /第 148号 。隔月 刊 プロサウンド、2005年 2月 /第 125号 。隔月 刊 プロサウンド、2004年 10月 /第 123号 。隔月 刊 プロサウンド、2003年 12月 /第 118号 。隔月 刊 プロサウンド、2002年 10月 /第 111号 。隔月 刊 プロサウンド、2002年 4月 /第 108号 。
外部 リンク
[脚注
[- ^ ファイル
拡張子 である「sd2」はこのSound Designer用 のファイル・フォーマットとして誕生 した。 - ^ DAWの
記事 を参照 。 - ^ https://www.snrec.jp/entry/column/bohemian/78825
- ^ OSによって
共存 不可 の場合 がある。 - ^
現在 はHD Native Thunderboltの展開 によりラップトップ・コンピュータによるHDシステム構築 も容易 になった。 - ^ HTDMで
動作 するプラグインはWAVES等 から対応 する物 がリリースされていたが、TDMとの相性 などの点 から今 では殆 ど存在 せず淘汰 されてしまった。 - ^ ただしRTASはPro Tools 10までの
対応 となるため、使用 には注意 を必要 とする。