R.J.レイノルズ・タバコ・カンパニー

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R.J.レイノルズ・タバコ・カンパニー
R. J. Reynolds Tobacco Company
種類しゅるい
子会社こがいしゃ
業種ぎょうしゅ たばこ産業さんぎょう英語えいごばん
その 2004ねんブリティッシュ・アメリカン・タバコにより買収ばいしゅう
設立せつりつ 1875ねん (149ねんまえ) (1875)[1]
創業そうぎょうしゃ R・J・レイノルズ
本社ほんしゃ
主要しゅよう人物じんぶつ
スーザン・キャメロン英語えいごばんCEO
デブラ・クルー英語えいごばん
社長しゃちょうけんCOO
製品せいひん 紙巻かみまきたばこ
従業じゅうぎょう員数いんずう
4,000にん[2]
親会社おやがいしゃ レイノルズ・アメリカン英語えいごばん
ウェブサイト rjrt.com

R.J.レイノルズ・タバコ・カンパニー(R. J. Reynolds Tobacco Company、略称りゃくしょう:RJR)はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくノースカロライナしゅうウィンストン・セーラム本社ほんしゃタバコ製造せいぞう販売はんばいおこなう企業きぎょうである。

1875ねんR・J・レイノルズによって設立せつりつされた[1]アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは、アルトリア(フィリップ・モリス)にだい2のたばこメーカーである。2004ねんブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)により買収ばいしゅうされ、現在げんざいではBATしゃが42%を保有ほゆうする子会社こがいしゃレイノルズ・アメリカン英語えいごばん子会社こがいしゃとなっている。

RJRが保有ほゆうするたばこのブランドには、キャメルニューポート英語えいごばんドラール英語えいごばんイクリプス英語えいごばんケントポールモールなどがある。

歴史れきし[編集へんしゅう]

初期しょき[編集へんしゅう]

創業そうぎょうしゃR・J・レイノルズ

R・J・レイノルズは、バージニアしゅうパトリックぐんでタバコ農場のうじょう経営けいえいするちちもとまれ、おさなころからちち農場のうじょう手伝てつだっていた。1874ねん家業かぎょう農場のうじょう自分じぶんぶん父親ちちおやり、自分じぶんでたばこメーカーをげることにした。たばこの出荷しゅっかのために鉄道てつどう必要ひつようかんがえたが、実家じっかのあるパトリックぐんには鉄道てつどうがなかったため、もっとちかくの鉄道てつどうえきがあるノースカロライナしゅうフォーサイスぐんウィンストンにうつった[3]現在げんざいは「ウィンストン・セーラム」として1つの都市としになっているが、当時とうじはウィンストンとセーラムはべつまちだった。1895ねんモラヴィア兄弟きょうだいだん保有ほゆうする建物たてもの購入こうにゅうして最初さいしょ工場こうじょうとし、ぶし労働ろうどうしゃやとった。最初さいしょとしに15まんポンド(やく68トン)のたばこを生産せいさんし、1890年代ねんだいには年間ねんかんすうひゃくまんポンドにたっした[3]。R・J・レイノルズは、蒸気じょうき機関きかん電灯でんとうなどのしん技術ぎじゅつれた、当時とうじのウィンストン・セーラムでもっとおおきな建物たてものとなるあたらしい工場こうじょうてた[3]。この工場こうじょう建物たてものは、現存げんそんするRJRしゃ最古さいこ建物たてものであり、1990ねんにフォーサイスぐん売却ばいきゃくされた[3]

1888ねん、R・J・レイノルズは、大学だいがく在学ざいがくちゅうから自社じしゃはたらいていたおとうとウィリアム・ニール・レイノルズ(ウィル)、会社かいしゃ簿記ぼきがかりのヘンリー・ローンとともに正式せいしきパートナーシップ契約けいやくむすんだ。R・J・レイノルズが社長しゃちょうつとめて75%のぶん保有ほゆうし、のこりのぶんをウィルとローンが半分はんぶんずつ保有ほゆうした。1890ねん2がつ11にち、R・J・レイノルズ・タバコ・カンパニー(RJR)がノースカロライナ州法しゅうほうもとづいて会社かいしゃとして登記とうきされた。

RJRしゃ初期しょきのたばこのブランド「ジョージ・ワシントン」のパッケージ(1910ねんごろ

1900年代ねんだい初頭しょとうに、RJRしゃはウィンストン・セーラム市内しないにある競合きょうごう企業きぎょうのほぼすべてを買収ばいしゅうした[3]。RJRしゃはアメリカのみタバコの25%を生産せいさんした[3]。1907ねん発売はつばいされたパイプたばこ「プリンス・アルバート英語えいごばん」は、同社どうしゃ代表だいひょうする商品しょうひんとなり、ニューヨークユニオンスクエアでの広告こうこく注目ちゅうもくあつめた[3]

1913ねん、RJRしゃは、紙巻かみまきたばこはこれてるという画期的かっきてき方法ほうほうした[4]紙巻かみまきたばこをひと大半たいはんはタバコ自分じぶんかみくことをこのんでおり、すでかれた状態じょうたいのものをっても需要じゅようはないとかんがえられていた[4]。レイノルズは、過去かこ製品せいひんよりもあじのたばこを開発かいはつし、トルコせいかみいたことから「キャメル」という名前なまえした[4]。「キャメル」は競合きょうごう他社たしゃよりもやす値段ねだんられ、年間ねんかんで4おく2500はこれた[4]。「キャメル」はアメリカでもっと人気にんきのあるたばこになった。RJRしゃが「キャメル」の製造せいぞうのためにトルコさんのタバコとフランスせい巻紙まきがみ大量たいりょう輸入ゆにゅうしたため、ウィンストン・セーラムはうみから200マイル (320 km)はなれた内陸ないりくにあるにもかかわらず、連邦れんぽう政府せいふから通関つうかん手続てつづき英語えいごばん指定していされた[3]。1916ねん時点じてんで、ウィンストン・セーラムはアメリカで8番目ばんめおおきい通関つうかん手続てつづきだった[3]

1917ねん、R・J・レイノルズはウィンストン・セーラム郊外こうがいに1,000-エーカー (4 km2)の土地とち購入こうにゅうして邸宅ていたくて、敷地しきちないに「レイノルズタウン」とばれるRJRしゃ従業じゅうぎょういんのためのむらつくった。レイノルズタウンには180いえて、希望きぼうする従業じゅうぎょういん原価げんか販売はんばいした[3]。レイノルズタウンには郵便ゆうびんきょく学校がっこう教会きょうかいなどもあった[3]。レイノルズのつまキャサリン英語えいごばんは、自宅じたく労働ろうどうしゃのための夜間やかん学校がっこう開設かいせつした[3]

R・J・レイノルズは1918ねん膵癌死去しきょした。その時点じてんで、RJRしゃはウィンストン・セーラムに121むねのビルを保有ほゆうしていた[3]。RJRしゃ取締役とりしまりやくかいはR・J・レイノルズに敬意けいいあらわして、役員やくいんしつのR・J・レイノルズの肖像しょうぞうよこに41ねんにわたって後継こうけい社長しゃちょう肖像しょうぞうかかげることはなかった[3]社長しゃちょうはR・J・レイノルズのおとうとのウィリアムがぎ、その6ねんボーマン・グレイ英語えいごばんCEOとなった。その時点じてんで、RJRしゃはノースカロライナしゅう最高さいこうがく納税のうぜいしゃとなり、どうしゅう所得しょとくぜいの2.5ドルにつき1ドルはRJRしゃ納税のうぜいしたものだった[3]。また、ノースカロライナしゅう製造せいぞうされるたばこの3ぶんの2を製造せいぞうしていた[3]

RJRしゃ成功せいこうしたことで、同社どうしゃからおおくの仕事しごと請負うけおったウィンストン・セーラムのほか企業きぎょうおおきく成長せいちょうした。同社どうしゃのメインバンクだったワコビア銀行ぎんこうはアメリカ南東なんとう最大さいだい銀行ぎんこうひとつとなり、同社どうしゃ顧問こもん弁護士べんごしつとめたウォンブル=カーリー=サンドブリッジ=ライス法律ほうりつ事務所じむしょ英語えいごばんはノースカロライナしゅう最大さいだい法律ほうりつ事務所じむしょになった[4]

RJRしゃは、1962ねんハワイアンパンチ英語えいごばんのメーカーのパシフィック・ハワイアン・プロダクツを、1969ねんマルコム・マクレーン保有ほゆうする海運かいうん業者ぎょうしゃシーランドを、1979ねんデルモンテ・フーズ買収ばいしゅうした。シーランドは1984ねん売却ばいきゃくされた[5]。たばこ以外いがい分野ぶんやにもひろげたことから、1970ねん社名しゃめいR・J・レイノルズ・インダストリーズ(R.J. Reynolds Industries, Inc.)に変更へんこうし、たばこ製造せいぞう部門ぶもん子会社こがいしゃのR・J・レイノルズ・タバコとして分割ぶんかつした[6]

RJRナビスコ[編集へんしゅう]

1985ねん、RJRしゃナビスコブランズ合併がっぺいし、1986ねん8がつRJRナビスコ社名しゃめい変更へんこうした[6]

1987ねん1がつもとナビスコブランズ社長しゃちょうF・ロス・ジョンソンがRJRナビスコの社長しゃちょう就任しゅうにんしたが、同年どうねん10がつ株式かぶしき市場いちば暴落ぼうらくブラックマンデー)をけて、ジョンソンは会社かいしゃ手放てばなすことにした。ジョンソンは経営けいえいじん主導しゅどうレバレッジド・バイアウト(LBO)で会社かいしゃ売却ばいきゃくするつもりだったが、複数ふくすう金融きんゆう機関きかん介入かいにゅうして入札にゅうさつ合戦かっせん発展はってんした。最終さいしゅうてきに、プライベート・エクイティコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が買収ばいしゅうした。この買収ばいしゅう顛末てんまつは、ブライアン・バーロウ英語えいごばんジョン・ヘルヤー英語えいごばんによるドキュメンタリー『野蛮やばん来訪らいほうしゃ―RJRナビスコの陥落かんらく英語えいごばん』(Barbarians at the Gate: The Fall of RJR Nabisco)[7]としてまとめられ、さらにHBOによりテレビ映画えいが日本語にほんごやくだい企業きぎょう買収ばいしゅう/250おくドルのけ』)された。ジョンソンは、ゴールデンパラシュート契約けいやくによりやく6せんまんドルを報酬ほうしゅうとしてった[8]

最近さいきん歴史れきし[編集へんしゅう]

ウィンストン・セーラムにあるレイノルズ・アメリカン英語えいごばんのビル

1994ねん、RJRタバコの当時とうじのCEOのジェームズ・ジョンストンは連邦れんぽう議会ぎかい証言しょうげんし、「ニコチン依存いぞんせいがあるとはかんがえていない」とべた[9]。1998ねん、RJRしゃふくむアメリカのたばこメーカー各社かくしゃ全米ぜんべい46しゅうと「たばこ基本きほん和解わかい合意ごうい英語えいごばん」(Tobacco Master Settlement Agreement, MSA)をむすび、たばこメーカーが喫煙きつえんによる医療いりょう支払しはらいやたばこの広告こうこく制限せいげんする見返みかえりとして、各州かくしゅうはたばこメーカーを訴訟そしょうから保護ほごすることで合意ごういした。

1999ねん、RJRナビスコはR・J・レイノルズ・タバコを分社ぶんしゃし、同年どうねん6がつ15にち、R・J・レイノルズ・タバコ・ホールディングス(R.J. Reynolds Tobacco Holdings, Inc.)として上場じょうじょうした。同年どうねん、RJRしゃはアメリカ国外こくがい事業じぎょう日本にほんたばこ産業さんぎょう(JT)に売却ばいきゃくし、JTはこれを、国際こくさい事業じぎょうおこなJTインターナショナル(JTI)に統合とうごうした。

2004ねん7がつ30にち、RJRしゃは、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の子会社こがいしゃで、アメリカ国内こくない事業じぎょうおこなっていたブラウン・アンド・ウィリアムソン(B&W)と合併がっぺいし、親会社おやがいしゃとしてレイノルズ・アメリカン英語えいごばん(Reynolds American Inc.)を設立せつりつした。

ウィンストン・セーラムにあるRJRしゃきゅう工場こうじょう(2014ねん撮影さつえい)。2010ねん生産せいさん拠点きょてんはノースカロライナしゅうタバコビル英語えいごばん移転いてんし、この工場こうじょう閉鎖へいさされた。

2010ねん、レイノルズ・アメリカンは、ウィンストン・セーラムとプエルトリコ工場こうじょう閉鎖へいさすると発表はっぴょうした。生産せいさん拠点きょてんはノースカロライナしゅうタバコビル英語えいごばん工場こうじょううつされた[10]

2014ねん7がつ15にち、レイノルズ・アメリカンはロリラード・タバコ・カンパニー英語えいごばんを274おくドルで買収ばいしゅうした[11]。このさいに、クールウィンストンセーラムのブランドが71おくドルでインペリアル・ブランズ売却ばいきゃくされた[12]

2017ねん1がつ、レイノルズ・アメリカンは494おくドルでブリティッシュ・アメリカン・タバコに買収ばいしゅうされる取引とりひき合意ごういした[13]。この取引とりひきは2017ねん7がつ25にち完了かんりょうした[14]

マーケティング、スポンサー[編集へんしゅう]

1987ねんから1990ねんまで、F1チーム・ロータスのスポンサーを「キャメル」のブランドでつとめた。

1982 FIFAワールドカップのスポンサーを「ウィンストン」のブランドで、1986 FIFAワールドカップのスポンサーを「キャメル」のブランドでつとめた[15]

2005ねんまつ、RJRしゃシカゴウィッカーパーク英語えいごばん地区ちくに、軽食けいしょくやアルコールとともに高級こうきゅうたばこを提供ていきょうするマーシャル・マクジャーティ・ラウンジ英語えいごばんをオープンさせた。これは、同社どうしゃ高級こうきゅうたばこ「スーパープレミアム」を宣伝せんでんするとともに、2006ねんにシカゴで施行しこうされる飲食いんしょくてんでの喫煙きつえん禁止きんし対抗たいこうするマーケティング戦略せんりゃく一環いっかんだった。その、イリノイしゅう屋内おくないでの喫煙きつえん禁止きんしされたため、このラウンジは閉鎖へいさされた。RJRしゃは2007ねんなつにウィンストン・セーラムに同様どうようのラウンジをオープンさせる予定よていだったが、しゅう自治体じちたいによる喫煙きつえん規制きせい理由りゆう断念だんねんした[16]

ジョー・キャメル[編集へんしゅう]

1987ねん、RJRしゃは「キャメル」の宣伝せんでんのためのキャラクター、ジョー・キャメル英語えいごばん復活ふっかつさせた。ジョー・キャメルは、サングラスをかけてたばこをラクダ擬人ぎじんキャラクターである。ジョー・キャメルの復活ふっかつは、未成年みせいねんしゃたいしたばこへの興味きょうみたせ、喫煙きつえん誘発ゆうはつすると批判ひはんされた。RJRしゃは、このキャラクターは大人おとな喫煙きつえんしゃへのアピールのためのものであると主張しゅちょうした。

アメリカ医師いしかいによる医学いがく雑誌ざっしジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション』(JAMA)に掲載けいさいされた、5・6さい子供こども対象たいしょうにしておこなわれた1991ねん調査ちょうさ[17]で、ミッキーマウスフレッド・フリントストーン英語えいごばん認識にんしきできる子供こどもよりも、ジョー・キャメルを認識にんしきできる子供こどもほうおおいことがしめされ、RJRしゃが「大人おとなけたアピール」と主張しゅちょうしているのにたいし、実際じっさいには子供こどもけたアピールになっていると批判ひはんされた。

たばこの有害ゆうがいせい認識にんしき[編集へんしゅう]

1953ねん2がつ2にち、RJRしゃ所属しょぞくする化学かがくしゃ役員やくいんのクロード・ティーグ(Claude Teague)は、RJRしゃ幹部かんぶたいし「がん研究けんきゅうかんする調査ちょうさ」という内部ないぶ文書ぶんしょ提示ていじした[18]。このなかでティーグは、たばこが肺癌はいがん主要しゅよう要因よういんであり、臨床りんしょうデータによりその裏付うらづけがれていること、動物どうぶつ実験じっけんによりたばこの発癌はつがん物質ぶっしつ存在そんざいしめされていることをべた[19]

ブランド[編集へんしゅう]

RJRしゃ保有ほゆうするたばこのブランドには、ニューポート英語えいごばん(Newport)、キャメル(Camel)、ドラール英語えいごばん(Doral)、イクリプス英語えいごばん(Eclipse)、ケント(Kent)、ポールモール(Pall Mall)がある。カプリ(Capri)、カールトン(Carlton)、GPC、ラッキーストライク(Lucky Strike)、ミスティ(Misty)、モナーク(Monarch)、モア(More)、ナウ(Now)、オールドゴールド英語えいごばん(Old Gold)、タレイトン英語えいごばん(Tareyton)、バンテージ(Vantage)、バイスロイ英語えいごばん(Viceroy)は、製造せいぞうつづけているが、あまり宣伝せんでんはしていない。バークレー英語えいごばん(Barclay)、ビライア(Belair)、リアル(Real)は廃止はいしになった。

施設しせつ[編集へんしゅう]

ダウンタウン[編集へんしゅう]

ウィンストン・セーラムにあるレイノルズ・ビル英語えいごばん入口いりくち(2014ねん撮影さつえい

1892ねん、R・J・レイノルズは、「リトル・レッド・ファクトリー」(Little Red Factory)とばれた最初さいしょ工場こうじょう設置せっちした。1911ねんから1925ねんにかけて、この場所ばしょに「256-1号館ごうかん」(Building 256-1)とばれるあかレンガの建物たてものてられたが、そのさいに「リトル・レッド・ファクトリー」がこわされたのか、256-1号館ごうかん一部いちぶになったのかは不明ふめいである。この建物たてものは、一帯いったいをピードモント・トライアド・リサーチ・パークとしてさい開発かいはつするさい発生はっせいした、ウィンストン・セーラムにおける史上しじょう最大さいだい火災かさいにより焼失しょうしつした。

1916ねん、40まん平方へいほうフィートのだい64工場こうじょうばれる5むね建物たてもののうちの最初さいしょ建物たてものてられた[20]だい64工場こうじょうは、RJRしゃ現存げんそんする建物たてものなかでは最古さいこのものであり、2014ねんにアパートとしてさい開発かいはつされた[21][22]

ウィンストン・セーラムのダウンタウン地区ちく最後さいごにたばこ製造せいぞう使つかわれた建物たてものは、1916ねん竣工しゅんこうした12号館ごうかん[23]で、1990ねん使用しよう中止ちゅうししたのちにフォーサイスぐん売却ばいきゃくされた[24]。この建物たてものは、改修かいしゅうされて1999ねんからぐん役所やくしょとして使用しようされている[25]

本社ほんしゃビル[編集へんしゅう]

RJRしゃ本社ほんしゃは、50年間ねんかんにわたりウィンストン・セーラムのレイノルズ・ビル英語えいごばんかれていた。これは1929ねん竣工しゅんこうした21かいてのビルで、のちエンパイア・ステート・ビルディング手掛てがけたシュリーブ・ラム・アンド・ハーモン英語えいごばん設計せっけいした[26][27]

1977ねん、RJRしゃは4せんまんドルをかけて[28][29]51まん9せん平方へいほうフィート[30]世界せかい本社ほんしゃビル(World Headquarters Building)をて、同年どうねん9がつ本社ほんしゃ移転いてんした。

現在げんざい本社ほんしゃビルである16かいてのRJRプラザビル英語えいごばんは、レイノルズ・ビルに隣接りんせつして1982ねんてられた[31]世界せかい本社ほんしゃビルは、1987ねん1がつウェイクフォレスト大学だいがく寄贈きぞうされた。

1929ねんてられたレイノルズ・ビルは、2009ねんまで会社かいしゃ事務所じむしょとして使用しようされた[32]。レイノルズ・ビルはその使用しようされないまま放置ほうちされていたが[33]、2014ねんあたらしいオーナーによってホテルに改装かいそうされた[34]

その施設しせつ[編集へんしゅう]

ウィンストン・セーラム近郊きんこうのノースカロライナしゅうタバコビルにあるタバコビル工場こうじょうは、1986ねん建設けんせつされたRJRしゃ最大さいだいとなる200まん平方へいほうフィート(19ヘクタール)の工場こうじょうである。

2004ねんブラウン・アンド・ウィリアムソン(B&W)との合併がっぺいにより、1974ねん建設けんせつされたジョージアしゅうメイコンの140まん平方へいほうフィート(13ヘクタール)の工場こうじょうれたが、2006ねん廃止はいしされた。

プエルトリコにあった工場こうじょうは2010ねん廃止はいしされた。この工場こうじょうでは6800にん雇用こようされていた。

世界せかい展開てんかい[編集へんしゅう]

現在げんざいはアメリカ以外いがいでの製造せいぞう販売はんばいはすべて日本にほんたばこ産業さんぎょう(JT)の子会社こがいしゃJTインターナショナル(JTI)がおこなっている。1999ねん日本にっぽんでの事業じぎょう三菱商事みつびししょうじ子会社こがいしゃ、レイノルズ・エムシータバコ(MCとは三菱商事みつびししょうじ英語えいご略称りゃくしょうMitsubishi Corporation)として営業えいぎょう開始かいしし、2005ねんにはエムシータバコとしての日本にっぽんでの事業じぎょう営業えいぎょう撤退てったいし、JTに譲渡じょうと2003ねんにはJTIと資本しほん業務ぎょうむ提携ていけいをした。

日本にっぽん[編集へんしゅう]

日本にっぽん国内こくない販売はんばいされた製品せいひんにはウィンストンキャメルセーラムピアニッシモプレミアバンテージアイランドイヴ・サンローランモアひとしがある。

ブランド一覧いちらん日本にっぽん国内こくない販売はんばい製品せいひん[編集へんしゅう]

日本にほんたばこ産業さんぎょう現行げんこうあつかいブランド[編集へんしゅう]
ブランドめい 現行げんこう銘柄めいがらすう 廃止はいし銘柄めいがらすう 備考びこう
ピアニッシモ 9銘柄めいがら 3銘柄めいがら D-spec製品せいひん メンソールブランド
セーラム 1銘柄めいがら あり メンソールブランド
ウィンストン 25銘柄めいがら あり キャスターキャビン統合とうごう
キャメル 6銘柄めいがら あり 現行げんこう銘柄めいがらにはドイツせい4銘柄めいがらふく

R.J.レイノルズ・日本にほんたばこ産業さんぎょう販売はんばい終了しゅうりょうブランド[編集へんしゅう]

ブランドめい 廃止はいし銘柄めいがらすう 備考びこう
アイランド
イヴ・サンローラン
モア
バンテージ 1銘柄めいがら
プレミア 3銘柄めいがら D-spec製品せいひん

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b Frank Tursi, Susan E. White and Steve McQuilkin (1999ねん). “In the Belly of the Beast”. Winston-Salem Journal. オリジナルの2010ねん7がつ12にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100712065708/http://extras.journalnow.com/lostempire/tob23a.htm 
  2. ^ Who We Are”. rjrt.com. Reynolds American (2010ねん). 2015ねん4がつ24にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2010ねん5がつ30にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p Tursi, Frank (1994). Winston-Salem: A History. John F. Blair, publisher. pp. 110–11, 183. ISBN 9780895871152. https://books.google.com/books?id=oQTmb8DBvIMC 
  4. ^ a b c d e Burrough, Bryan (2003). Barbarians at the Gate. HarperCollins. pp. 40. ISBN 9780060536350. https://books.google.com/books?id=8rVQ6wKWdaYC 
  5. ^ Debbie Norton (1984ねん2がつ22にち). “Reynolds to spin off Sea-Land”. Star-News. https://news.google.com/newspapers?nid=1454&dat=19840222&id=PEhOAAAAIBAJ&sjid=kBMEAAAAIBAJ&pg=4837,6105106 
  6. ^ a b A Stock History – Sequence of Events”. 2012ねん3がつ23にち閲覧えつらん
  7. ^ Burrough, Bryan; John Helyar (2003). Barbarians at the Gate: The Fall of RJR Nabisco. New York: HarperCollins. pp. 592. ISBN 0-06-165554-6. https://archive.org/details/barbariansatgate00burr_0 2010ねん6がつ27にち閲覧えつらん. "barbarians at the gate." 
  8. ^ “The high cost of parting ways with CEOs”. CBC News. (2009ねん6がつ9にち). オリジナルの2010ねん11月12にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20101112001838/http://www.cbc.ca/canada/story/2009/06/09/f-executive-compensation-severance-packages.html 2010ねん6がつ27にち閲覧えつらん 
  9. ^ Hilts, Philip J. (1994ねん4がつ15にち). “Tobacco Chiefs Say Cigarettes Aren't Addictive”. The New York Times. https://www.nytimes.com/1994/04/15/us/tobacco-chiefs-say-cigarettes-aren-t-addictive.html?pagewanted=all&src=pm 
  10. ^ Craver, Richard (2010ねん5がつ29にち). “RJR closing plant”. Winston-Salem Journal. https://www.journalnow.com/business/rjr-closing-plant/article_e855bd18-e8ba-562a-8aed-7433ff5934f5.html 2018ねん9がつ12にち閲覧えつらん 
  11. ^ Bray, Michael J. de la Merced and Chad. “To Compete With Altria, Reynolds American Is Buying Lorillard”. 2016ねん10がつ23にち閲覧えつらん
  12. ^ Mangan, Dan (2014ねん7がつ15にち). “Feeling blu? E-cig company spun off in major tobacco deal”. CNBC. https://www.cnbc.com/id/101837775 
  13. ^ “British American Tobacco Agrees to Pay $49 Billion to Take Full Control of Reynolds American”. The Wall Street Journal. (2017ねん1がつ17にち). https://www.wsj.com/articles/british-american-tobacco-agrees-to-pay-49-billion-to-take-full-control-of-reynolds-american-1484638031 2017ねん1がつ17にち閲覧えつらん 
  14. ^ Craver, Richard (2017ねん7がつ25にち). “Reynolds American now entirely owned by British American Tobacco”. Winston-Salem Journal. http://www.journalnow.com/business/business_news/local/reynolds-american-now-entirely-owned-by-british-american-tobacco/article_b6769364-9c0e-504a-b322-8adedc81cdb1.html 2017ねん7がつ25にち閲覧えつらん 
  15. ^ The Official FIFA World Cup™ Partners & Sponsors since 1982”. FIFA. 2012ねん11月7にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2018ねん9がつ12にち閲覧えつらん
  16. ^ "RJR drops plan for downtown smoking lounge", Winston-Salem Journal, June 9, 2007
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  20. ^ Daniel, Fran (2013ねん8がつ22にち). “Plant 64 project gets OK from historic commission”. Winston-Salem Journal. https://www.journalnow.com/news/local/plant-project-gets-ok-from-historic-commission/article_9e386b38-0b9a-11e3-889f-001a4bcf6878.html 2019ねん6がつ5にち閲覧えつらん 
  21. ^ Schneider, Keith (2015ねん4がつ28にち). “Technology Overtakes Tobacco in Winston-Salem, N.C.”. The New York Times. https://www.nytimes.com/2015/04/29/realestate/commercial/technology-overtakes-tobacco-in-winston-salem-nc.html 2019ねん6がつ6にち閲覧えつらん 
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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • Collins, Kristin. "Farm union targets RJR." News & Observer. October 27, 2007.

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]