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RQ-3 ダークスター

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

RQ-3 ダークスター

RQ-3 ダークスターDarkStar)は、ロッキード・マーティンしゃボーイングしゃ開発かいはつしていた無人むじん航空機こうくうき(UAV)である。ダークスターは1996ねん3がつ29にちはつ飛行ひこうしたが、そらりょくてき安定あんていしないことや費用ひようたい効果こうかわるかったためアメリカ国防総省こくぼうそうしょう1999ねん1がつ計画けいかく中止ちゅうししてしまった。

開発かいはつちゅうアメリカ空軍くうぐん無人むじん航空機こうくうき分類ぶんるいでももっと高性能こうせいのうなティアIII(現在げんざいでもダークスター以外いがい該当がいとうする機体きたいい)であった。当時とうじ墜落ついらく事件じけんてい性能せいのうひかりてられ採用さいようになったダークスターにはダークスポット(Dark Spot, 英語えいご暗部あんぶ)というあだ嘲笑ちょうしょうてきけられていたとわれている。

概要がいよう

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ダークスターはこう高度こうど滞空たいくう無人むじん(high-altitude endurance UAV)としてデザインされ、同時どうじてき探知たんちされにくくするためステルス技術ぎじゅつ使つかわれていた。ダークスターは完全かんぜん自律じりつシステムをゆうしていたため離陸りりく目標もくひょうまでの飛行ひこうセンサー操作そうさ情報じょうほう伝達でんたつ帰還きかん飛行ひこう着陸ちゃくりくすべてを人間にんげん遠隔えんかく操作そうさしにおこなうことができたが、人間にんげん無線むせん衛星えいせい中継ちゅうけい機体きたい操作そうさをする機能きのうのこされていた。さらに、光学こうがくセンサーとレーダーのどちらかを搭載とうさいして、それによってたデジタル情報じょうほう衛星えいせい中継ちゅうけい地上ちじょう送信そうしんすることが可能かのうであった。

RQ-3 ダークスターの最初さいしょ試作しさくは1996ねん3がつ29にちはつ飛行ひこう成功せいこうしたが、同年どうねん4がつ29にちおこなわれた2かい飛行ひこう離陸りりく直後ちょくご墜落ついらくしてしまった。そのデザインを変更へんこうして安定あんていせいたかめたRQ-3Aが製作せいさくされ1998ねん6がつ29にちはつ飛行ひこうし、けい5かい飛行ひこう成功せいこうした。RQ-3Aはさらに2製造せいぞうされたが、計画けいかくがキャンセルされたためこの機体きたい飛行ひこうすることはかった。製造せいぞうされた3のRQ-3A (A/V #3)は現在げんざいワシントンしゅうシアトル飛行ひこう博物館はくぶつかんつばさやすめている。

ワシントンしゅうシアトルの飛行ひこう博物館はくぶつかん展示てんじされるRQ-3A ダークスター

1999ねん1がつ28にち開発かいはつ計画けいかく終了しゅうりょうしたダークスターだが、Aviation Week & Space Technology2003ねん4がつ記事きじにダークスターがブラックプロジェクト機密きみつ開発かいはつ計画けいかく)として開発かいはつ継続けいぞくされているという情報じょうほう記載きさいされた。記事きじによると機体きたい規模きぼ能力のうりょく強化きょうかされたダークスターが開発かいはつされ、2003ねんイラク戦争せんそう実戦じっせん投入とうにゅうされたとのことだが、記事きじうらづけは事実じじつであるかは不明ふめいである。 関連かんれんせい不明ふめいだが"不朽ふきゅう自由じゆう作戦さくせん"にはおなじくぜんつばさがた無人むじん偵察ていさつRQ-170 センチネル極秘ごくひ開発かいはつ投入とうにゅうもされている。

スペック

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うえからたダークスター
飛行ひこう博物館はくぶつかんのダークスター
  • 任務にんむ: 偵察ていさつ
  • 製作せいさく: ロッキード・マーティン、スカンクワークス、ボーイング
  • エンジン: Williams-Rolls FJ44-1A×1 1,900 lbf (8.5 kN)
  • 空虚くうきょ重量じゅうりょう: 4,360 lb (1,980 kg)
  • 最大さいだい重量じゅうりょう: 8,500 lb (3,860 kg)
  • 全長ぜんちょう: 15 ft (4.6 m)
  • 全高ぜんこう: 3 ft 6 in (1.1 m)
  • つばさはば: 69 ft (21.3 m)
  • 巡航じゅんこう速度そくど: 288 mph (464 km/h)
  • 航続こうぞく距離きょり: 575 mi (925 km)
  • 実用じつよう上昇じょうしょう限度げんど: 45,000 ft (13,500 m)

関連かんれん項目こうもく

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