(Translated by https://www.hiragana.jp/)
A-5 (航空機) - Wikipedia コンテンツにスキップ

A-5 (航空機こうくうき)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

A3J / A-5 ヴィジランティ

エンタープライズ (CVAN-65)に着艦するA-5A

エンタープライズ (CVAN-65)かんするA-5A

A-5およびRA-5は、アメリカ海軍かいぐんが1960年代ねんだいから1970年代ねんだい運用うんようした艦上かんじょう攻撃こうげき / 偵察ていさつである。

愛称あいしょうはヴィジランティ[ちゅう 1](Vigilante:「自警じけいだんいん」の)。

概要がいよう

[編集へんしゅう]

1955ねん時点じてんでアメリカ海軍かいぐんは遷音そく大型おおがた艦上かんじょうかく攻撃こうげきダグラスA3D(A-3)スカイウォーリア運用うんようしていたが、当時とうじ航空機こうくうき急速きゅうそく発展はってんにより早々そうそう陳腐ちんぷ後継こうけい必要ひつようとしていた。これにたいして、1953ねんなかばからノースアメリカンしゃがNorth American General Purpose Attack Weapon(NAGPAW)として自主じしゅ研究けんきゅうしていたちょう音速おんそく艦上かんじょうかく攻撃こうげきひとつであるNA-233あん採用さいようされた。1956ねん8がつ29にち契約けいやくむすばれ、"YA3J"のかり制式せいしき番号ばんごうあたえられた。その2ねん1958ねん8がつ31にちにはYA3J-1試作しさく1号機ごうき(145157)がはつ飛行ひこうしている。1957ねんには先行せんこう量産りょうさんがたA3J発注はっちゅうされ、1960ねんからは本格ほんかく量産りょうさんがたA3J-1発注はっちゅうされた。

1962ねん9月18にちには命名めいめいほう改正かいせいおこなわれ、"A-5A"に名称めいしょう変更へんこうされている。

A-5(A3J-1)は1960ねん12月13にちに、アメリカ海軍かいぐん操縦そうじゅうルロイ・ヒース中佐ちゅうさばくげき航法こうほうラリー・モンロー中尉ちゅういにより、1,000kgの搭載とうさいぶつ積載せきさいしてM2.1からのズームアップにより高度こうど27,874.2mまで到達とうたつした。この記録きろくは13ねん以上いじょうやぶられることはなかった。

構成こうせい

[編集へんしゅう]

A3J1は高速こうそくりょくてき防空ぼうくうもう突破とっぱするために野心やしんてき設計せっけいとなっていた。こうつばさ配置はいちのクリップド・デルタがた主翼しゅよくぜんゆうどうしき水平すいへい垂直すいちょく尾翼びよく次元じげん可変かへんインテイクで吸気きゅうきする胴体どうたい後部こうぶの2J79ターボジェットエンジン、さらにはエンジンまわりなど重要じゅうよう構造こうぞうチタン使用しようするひとしMiG-25F-15といった速力そくりょくマッハ2以上いじょう軍用ぐんよう先駆さきがけともいえる構成こうせいとなっていた。なお、実物じつぶつだいモックアップの時点じてんではハンガーデッキのたか制限せいげん満足まんぞくするためにMiG-25やF-15と同様どうようそう垂直すいちょく尾翼びよくだったが、F-14経緯けいいぎゃくいちまい垂直すいちょく尾翼びよくへの改定かいてい要求ようきゅうから、主翼しゅよく機首きしゅくわえ、垂直すいちょく尾翼びよくまでたたむようになっている。

主翼しゅよく外皮がいひアルミニウムリチウム合金ごうきんけずしによる完全かんぜん一体いったい整形せいけいとなっていた。高速こうそくのためのつばさ面積めんせき削減さくげん実用じつようじょう無意味むいみ相対そうたい風速ふうそく0でのはなれかんという要求ようきゅう両立りょうりつのためにしフラップ (Blown flap装備そうびしたが、ちゃくかん速度そくどおさえきれず、未熟みじゅく、もしくは不注意ふちゅうい操縦そうじゅうにとって困難こんなん作業さぎょうとなった。フラップ部分ぶぶんおおきくするためにロール制御せいぎょ水平すいへい尾翼びよくどう左右さゆうかく3まいスポイラー協調きょうちょう動作どうさおこなうことによりエルロン省略しょうりゃくしている。

空気くうき抵抗ていこう削減さくげんのためにアレスティング・フック飛行ひこう機内きない収納しゅうのうし、空中くうちゅう給油きゅうゆ装置そうち機内きない収納しゅうのうする。またエンジンベイのねつ反射はんしゃきむ使用しようしたり、高温こうおんになる機体きたいいく箇所かしょでは一般いっぱんてき油圧ゆあつではなく窒素ちっそ使用しようしたりもしていた。操縦そうじゅうけいにはフライ・バイ・ワイヤ装備そうびしたが、これは当時とうじとしては複雑ふくざつなシステムとなり、整備せいび困難こんなんなものにしていた。

電子でんし装備そうびとして、マルチモードレーダー、Pilot's Projected Display Indicator(PPDI)とばれたヘッドアップディスプレイ機首きしゅ下部かぶ設置せっちされて画像がぞうをPPDIや後部こうぶせきレーダーディスプレイに表示ひょうじするテレビカメラ、夜間やかん飛行ひこうようのRadar-Equipped Inertial Navigation System(REINS)、集積しゅうせき回路かいろデジタルコンピュータVersatile Digital Analyzer(VERDAN)からなるAN/ASB-12航法こうほう攻撃こうげき装置そうち搭載とうさいされている。これらも開発かいはつ当時とうじ装備そうびとしては非常ひじょう高度こうどかつ高価こうか複雑ふくざつなものであった。

乗員じょういん操縦そうじゅうばくげきけん航法こうほうしゅの2めいである。前後ぜんごせき独立どくりつしたクラムシェルしきキャノピーで、ぜんせき強化きょうかアクリルせいだがこうせき金属きんぞくせいりょう側面そくめん小型こがたまどつため、単座たんざのようにもえる。

搭載とうさいへいそう

[編集へんしゅう]
リニアボムベイの内部ないぶ構造こうぞう

A-5(A3J)の特徴とくちょうとして、かくばくだん胴体どうたいないの“リニアボムベイ(linear bomb bay)”と呼称こしょうされる独特どくとくばく弾倉だんそう収容しゅうようする独自どくじ設計せっけいがある。これは双発そうはつのエンジンのあいだつつじょう内部ないぶ空間くうかんもうけ、ここにMk28(B28)はじめとしたかくばくだん1はつと2増設ぞうせつ燃料ねんりょうタンクを連結れんけつして収容しゅうようし、後端こうたん脱着だっちゃくしきのテイルコーンで閉鎖へいさするものである。

かくばくだん投下とうかにはまずテイルコーンをはなし、目標もくひょう到達とうたつ時点じてんでほぼそらになっている2増設ぞうせつ燃料ねんりょうタンクとかくばくだんをドローグガン(drogue gun)によって50フィート / びょう(15.24m / びょう)の速度そくど後方こうほう射出しゃしゅつする。これによりA-5はちょう音速おんそく飛行ひこう状態じょうたいのままかくばくだん投下とうか可能かのうで、投下とうか速度そくど低下ていか極力きょくりょくおさえることをねらっていた。この設計せっけい高速こうそく飛行ひこう障害しょうがいとなるばくだん燃料ねんりょうタンクを機外きがい懸垂けんすいする必要ひつようがなく、また通常つうじょうばく弾倉だんそうのように投下とうかとびらひら必要ひつようがないうえ機外きがい放出ほうしゅつしたかくばくだん投下とうか発生はっせいさせる衝撃波しょうげきは影響えいきょう極力きょくりょくちいさくできる[ちゅう 2]、という利点りてんがあったが、運用うんようしてみるとカタパルト射出しゃしゅつ加速かそく燃料ねんりょうタンクが機外きがい放出ほうしゅつされてしまうなどのトラブルもおおく、またリニアボムベイにかくばくだんを1はつしか搭載とうさいできないため、汎用はんようせいがないという問題もんだいがあった。

連結れんけつしたかくばくだん増設ぞうせつ燃料ねんりょうタンクは"stores train"と通称つうしょうされ、最後さいごはし燃料ねんりょうタンクは後方こうほう整流せいりゅうようおりたたみしきフィンがけてあり、投下とうかコースを安定あんていさせる役目やくめたしていた。リニアボムベイはかくばくだん搭載とうさいせず増設ぞうせつ燃料ねんりょうタンクを3搭載とうさいすることも可能かのうで、空中くうちゅう給油きゅうゆ装置そうち搭載とうさいしてA-5を空中くうちゅう給油きゅうゆとして運用うんようすることもできた[1]

主翼しゅよくにハードポイント(A-5A(A3J-1) は左右さゆうそれぞれ1ヶ所かしょ、A-5Bは2ヶ所かしょ)があり、必要ひつようおうじてパイロンを増設ぞうせつしてかくばくだんふく各種かくしゅばくだんロケットだんそら対地たいちミサイルぞうそう装備そうびできたが、外部がいぶへいそう装着そうちゃくした状態じょうたいではちょう音速おんそく飛行ひこう性能せいのう影響えいきょうおよぼすため、通常つうじょう作戦さくせんではリニアボムベイのみを使用しようすることになっていた。

搭載とうさい可能かのうへいそう列挙れっきょ展示てんじして撮影さつえいされたA3J-2

配備はいび

[編集へんしゅう]

1961ねんには訓練くんれん部隊ぶたいのアメリカ海軍かいぐんだい3じゅう攻撃こうげき飛行ひこうたい(VAH-3)から配備はいび開始かいしされている。

なお、A-5(A3J) / RA-5どもに、外国がいこく軍隊ぐんたいへの売却ばいきゃくおよび供与きょうよはなされていない。

実戦じっせん配備はいび

[編集へんしゅう]

1962ねん8がつから実戦じっせん配備はいびされたが、攻撃こうげきがたは2飛行ひこうたい(VAH-1,VAH-7)にしか配備はいびされず、実働じつどう任務にんむとしては母艦ぼかん航空こうくうたいとしてすうかい地中海ちちゅうかい派遣はけんされた。また1962ねん11月のキューバ危機ききでは、VAH-1のA-5Aはフロリダしゅうのキーウェストに展開てんかいし、キューバへのかく攻撃こうげきをもさない、という合衆国がっしゅうこく政府せいふ強硬きょうこう姿勢しせい表明ひょうめいする一環いっかんになった。

しかし、はやくも1964ねんには実戦じっせん部隊ぶたいでの就役しゅうえき終了しゅうりょうし、1967ねんには後述こうじゅつのRA-5もふくめてかく攻撃こうげき任務にんむからはずされている。これは、ソビエト防空ぼうくう体制たいせい評価ひょうかにより、航空機こうくうき進入しんにゅう困難こんなん判断はんだんされたことと、潜水艦せんすいかん発射はっしゃ弾道だんどうミサイル実用じつようにより海軍かいぐん戦略せんりゃくてきかく攻撃こうげき能力のうりょく航空こうくう母艦ぼかんから弾道だんどうミサイル潜水せんすいかんにシフトすることとなったためである。

偵察ていさつへの改修かいしゅう

[編集へんしゅう]
RA-5C

高速こうそく飛行ひこう目的もくてきとした軽量けいりょうのために初期しょきがたは3.5G、のちに5G程度ていどたいG強度きょうどひくく、また、リニアボムベイをはじめかくばくだん投下とうかとくした設計せっけいであるために通常つうじょう兵器へいき主体しゅたい運用うんよう対応たいおう出来できずに攻撃こうげき任務にんむからはずされ、最大さいだい速度そくどがマッハ2以上いじょう高速こうそくであることから偵察ていさつ改修かいしゅうされることとなった。

1962ねんから偵察ていさつがたRA-5の発注はっちゅう開始かいしされた。新造しんぞう改修かいしゅうとも最終さいしゅうてきにはRA-5Cとなっている。A-5Aからの変更へんこうてんとしては、大型おおがたハンプパックの胴体どうたい上面うわつらへの装着そうちゃくによる燃料ねんりょうタンクの追加ついか各種かくしゅ偵察ていさつようカメラ可視かし光線こうせん赤外線せきがいせん)やAN/ALQ-61電子でんし偵察ていさつシステムようのPassive electronics countermeasures(PECM)アンテナ、AN/AAS-21赤外線せきがいせんセンサー、AN/APD-7がわかた監視かんしレーダーなどを搭載とうさいするカヌーがたフェアリングの胴体どうたい下面かめんへの装着そうちゃくであり、リニアボムベイを転用てんようしなかったため、運用うんよう当初とうしょのRA-5Cはかくばくだん搭載とうさい可能かのうであった。ただし、偵察ていさつ任務にんむ実施じっし、またほんかく攻撃こうげき任務にんむから解放かいほうされたのちは、ばくだん搭載とうさい箇所かしょには燃料ねんりょうタンクが装備そうびされた。

RA-5Cは1963ねんだい5じゅう攻撃こうげき飛行ひこうたい1964ねん以降いこうだい5偵察ていさつじゅう攻撃こうげき飛行ひこうたい(RVAH-5)に改称かいしょう)から部隊ぶたい配備はいび開始かいしされた。1964ねんからはベトナム戦争せんそう投入とうにゅうされ、南シナ海みなみしなかい展開てんかいする空母くうぼ機動きどう部隊ぶたいからきたベトナム上空じょうくう出撃しゅつげきしている。高速こうそくりょくかした偵察ていさつおこなったものの、損害そんがいおおきく18撃墜げきついされている。

ベトナム戦争せんそう配備はいびつづいたが、前述ぜんじゅつ機体きたい強度きょうどてんや、艦上かんじょうとしては並外なみはずれて大型おおがたであるゆえ運用うんようめん苦労くろうともなう(たとえば格納庫かくのうこでは垂直すいちょく尾翼びよくりたたみ、エレベーターじょうでは機首きしゅレドームも垂直すいちょくにはねげる必要ひつようがあった)ことなどから、海軍かいぐんF-14偵察ていさつ兼任けんにんがた充足じゅうそくするまでのあいだRF-8Gを(偵察ていさつ能力のうりょくおとるのは承知しょうちうえで)つなぎでもちいることとし、1979ねん11がつまでにRA-5Cはぜん退役たいえきした。

要目ようもく

[編集へんしゅう]
A-5A
  • 全長ぜんちょう:23.32m
  • 全幅ぜんぷく:16.15m
  • 全高ぜんこう:5.92m
  • 主翼しゅよく面積めんせき : 65.03m2
  • 空虚くうきょ重量じゅうりょう : 14,839kg
  • 運用うんよう重量じゅうりょう : 21,559kg
  • 最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう : 25,534kg
  • エンジン:J79-GE-2,4/8 ターボジェットエンジン(A/B推力すいりょく 7,325kgf/7,711kgf)2
  • 最大さいだい速度そくど:2,125km/h=M1.73(高度こうど12,192m), 1,297km/h=M1.06(海面かいめん高度こうど)
  • 海面かいめん上昇じょうしょうりつ : 2,438m/min
  • 巡航じゅんこう高度こうど : 15,880m
  • 戦闘せんとう行動こうどう半径はんけい : 2,026km
  • 最大さいだい航続こうぞく距離きょり:2,908km / 5,150km(外部がいぶぞうそう使用しよう)
  • 乗員じょういん:2めい
  • 搭載とうさい武装ぶそう
    • 胴体どうたいない : Mk.27/Mk.28/Mk.43ねつかくばくだん 1
    • 翼下よくかパイロン : Mk.43ねつかくばくだん 2 または通常つうじょうばくだん最大さいだい 2,270kg
RA-5C
  • 全長ぜんちょう:23.32m
  • 全幅ぜんぷく:16.15m
  • 全高ぜんこう:5.92m
  • 主翼しゅよく面積めんせき : 70.02m2
  • 空虚くうきょ重量じゅうりょう : 17,024kg
  • 運用うんよう重量じゅうりょう : 25,227kg
  • 最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう : 36,133kg
  • エンジン:J79-GE-8/10 ターボジェットエンジン(A/B推力すいりょく 7,711kgf/8,118kgf)2
  • 最大さいだい速度そくど:2,125km/h=M1.73(高度こうど12,192m), 1,297km/h=M1.06(海面かいめん高度こうど)
  • 海面かいめん上昇じょうしょうりつ : 2,012m/min
  • 巡航じゅんこう高度こうど : 14,935m
  • 戦闘せんとう行動こうどう半径はんけい : 2,427km
  • 最大さいだい航続こうぞく距離きょり:3,299km / 4,828km(外部がいぶぞうそう使用しよう)
  • 乗員じょういん:2めい

かくかたおよび発展はってんがた

[編集へんしゅう]
A-5 / RA-5 かくかた側面そくめん比較ひかく
YA3J-1(NA-247)
試作しさく。2製造せいぞう
A-5A
量産りょうさんがた旧称きゅうしょうA3J-1。57製造せいぞう
NA-247
9製造せいぞう
NA-263
14製造せいぞう
NA-269
34製造せいぞう
A-5B(NA-269)
旧称きゅうしょうA3J-2。胴体どうたい上面うわつらへの燃料ねんりょうタンクの追加ついか、ハードポイントを2から4へ増加ぞうか高揚こうようりょく装置そうち加除かじょなど。6製造せいぞう
RA-5C
偵察ていさつがた旧称きゅうしょうA3J-3P。新造しんぞう91ほか、A-5Aから43改修かいしゅうされた。
NA-269
12製造せいぞう
NA-279
20製造せいぞう
NA-283
23製造せいぞう
RA-5C Phase II(NA-316)
空気くうきこう改良かいりょうおよつばさとナセルへのフィレットの追加ついかおこなった改良かいりょうがた。36製造せいぞう
発展はってんがた
NA-247 "Retaliator"
1960年代ねんだいF-102 デルタダガー後継こうけいとしてアメリカ空軍くうぐん提案ていあんされた高速こうそく迎撃げいげき / 戦闘せんとう爆撃ばくげきがた提案ていあんのみで実機じっき製作せいさくされず、縮小しゅくしょうスケールのモックアップが製作せいさくされたのみにまる。
YA3J-1(NA-247)をもとに、リニアボムベイにブースターとしてロケットダイン XLR46-NA-2 ロケットエンジン搭載とうさいし、へいそう機体きたい下面かめん搭載とうさいする方式ほうしき変更へんこうする構想こうそうとなっていた[2][3][4]
NR-349のコンセプトモデル
NR-349
1970ねんアメリカ空軍くうぐんF-101 ヴードゥーおよびF-102 / F-106 デルタダート後継こうけい開発かいはつ計画けいかくとして企画きかくしたIMI(Improved Manned Interceptor:改良かいりょうがた有人ゆうじん要撃ようげき構想こうそう提案ていあんされたちょう音速おんそく迎撃げいげきとしての発展はってんがた。IMI構想こうそう中止ちゅうしにより提案ていあんのみにまる。
リニアボムベイを廃止はいしして確保かくほした空間くうかんJ79ターボジェットエンジン追加ついか機体きたい上面うわつら左右さゆう分割ぶんかつしき空気くうきこう新設しんせつして3はつとし、機首きしゅ部分ぶぶんさい設計せっけいしてAIM-54 フェニックス そら対空たいくうミサイル運用うんよう能力のうりょく追加ついかするというもので、AIM-54は胴体どうたい下面かめん並列へいれつ2はつを3れつけい6はつ搭載とうさいできる構想こうそうであった[5]

登場とうじょう作品さくひん

[編集へんしゅう]

映画えいが

[編集へんしゅう]
ファイナル・カウントダウン
ニミッツきゅう航空こうくう母艦ぼかんニミッツ」の艦載かんさいとしてではなく、RA-5の地上ちじょうちゅう確認かくにんできる。(なお、ニミッツに搭載とうさいされた写真しゃしん偵察ていさつとしてはRF-8Gクルセイダー登場とうじょうする。)

漫画まんが

[編集へんしゅう]
エリア88
プロジェクト4のタンドリア侵攻しんこうさいにエリア88所属しょぞくのRA-5Cがてき地上ちじょうぐん偵察ていさつするも、迎撃げいげきのMig-21(コールサイン・ホークアイ)に撃墜げきついされる。

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]
  • 世界せかい傑作けっさく No.112 A-5 ビジランティ』(ぶん林堂はやしどう、2005ねんISBN 4-89319-129-2

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく

[編集へんしゅう]
  1. ^ 日本語にほんごにおけるカタカナ表記ひょうきでは“ビジランティ”とも。
  2. ^ ちょう音速おんそく飛行ひこう外側そとがわひら方式ほうしきばく弾倉だんそうとびら開放かいほうすることはおおきな空気くうき抵抗ていこうげんとなり、また衝撃波しょうげきはらんりゅう発生はっせいする。このため投下とうかはは危険きけんしょうじるうえに投下とうかするばくだん飛翔ひしょうコースをみだ原因げんいんになる。

出典しゅってん

[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]
アメリカ海軍かいぐん艦上かんじょうかく攻撃こうげき
外国がいこくかく攻撃こうげき

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]