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SB2C (航空機こうくうき)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

SB2C ヘルダイヴァー
A-25 シュライク

SB2C ヘルダイヴァーCurtiss-Wright SB2C Helldiver )は、カーチス・ライトしゃ開発かいはつし、だい世界せかい大戦たいせん後半こうはんアメリカ海軍かいぐん運用うんようされた偵察ていさつ爆撃ばくげき

愛称あいしょうの「ヘルダイヴァー(Helldiver)[1]同社どうしゃ以前いぜん開発かいはつした急降下きゅうこうか爆撃ばくげき代名詞だいめいしさん代目だいめしょうした[2])」は、英語えいごけんにおけるオビハシカイツブリ(Pied-billed grebe)の別名べつめい

フェアチャイルドしゃせい機体きたいSBF、カナディアン・カー・アンド・ファウンドリーしゃせい機体きたいSBWとして採用さいようされた。陸軍りくぐんけにも製造せいぞうされ、A-25 シュライクCurtiss-Wright A-25 Shrike、シュライクとはモズ)として制式せいしき採用さいようされた。

開発かいはつ

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試作しさくがた XSB2C

ダグラスしゃ製造せいぞうしたSBDドーントレス偵察ていさつ爆撃ばくげき後継こうけいとして開発かいはつされた。原型げんけいはつ飛行ひこう1940ねん12月のことである。ドーントレスより速度そくどばくだん搭載とうさいりょう強化きょうかされ、機銃きじゅうもSBDが搭載とうさいしていた12.7mmより強力きょうりょくな20mm機銃きじゅう搭載とうさいされた。SBDとことなり、ばくだん胴体どうたい下部かぶばく弾倉だんそうない収納しゅうのうする。

開発かいはつにおいては要求ようきゅう性能せいのうてき大型おおがたけられない機体きたいを、航空こうくう母艦ぼかんのエレベーターにおさめるために無理むりやり機体きたい後半こうはんめられた設計せっけいとした。また、性能せいのうより生産せいさんせい重視じゅうしした仕様しようため操縦そうじゅうせいはなれかん性能せいのうなどの安定あんていせいはあまりくなく、トラブルのおお機体きたいだった。このことから、当時とうじ操縦そうじゅうたちからは型番かたばんをもじって「サノヴァビッチ・セカンドクラス(Son of a Bitch 2nd Class:二流にりゅうのろくでなし)」とあんばれ、きらわれていた。[3]
現場げんばでの評価ひょうかとは裏腹うらはらに、急降下きゅうこうかばくげきから雷撃らいげきまでが可能かのうほん多目的たもくてきせい上層じょうそうからたか評価ひょうかされ、生産せいさんすうじつに7,000以上いじょうにもおよび、SBDにわってアメリカ海軍かいぐん戦争せんそう後期こうき主力しゅりょく艦上かんじょう爆撃ばくげきとなっている。

運用うんよう

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おも太平洋たいへいよう各地かくち日本にっぽん本土ほんどへの空襲くうしゅう活躍かつやくした。特筆とくひつすべき運用うんよう実績じっせきとしてはぼうみさきおき海戦かいせんでの戦艦せんかん大和やまとたいする急降下きゅうこうか爆撃ばくげきげられる。

SB2C-1は不具合ふぐあいなどから練習れんしゅうとして運用うんようされたが、本格ほんかくてき運用うんようされたSB2C-1Cは1943ねん11月から実戦じっせん投入とうにゅうされた。1944ねんには新型しんがたカーティスしゃせい4翅プロペラをそなえエンジンもR-2600-20へとかわそうされたSB2C-3が配備はいびされはじめた。このかたマリアナおき海戦かいせん台湾たいわん硫黄いおうとう沖縄おきなわ近海きんかいへと出撃しゅつげきし、戦艦せんかん武蔵むさし大和やまと撃沈げきちん一役ひとやくった。

1942ねんから1943ねんには3しょくあおけい迷彩めいさい[注釈ちゅうしゃく 1]ほどこされたSB2Cが運用うんようされていたが、空母くうぼでの運用うんようじょうつばさたたまれた状態じょうたい甲板かんぱんならぶため、翼下よくかめんうえからえることを想定そうていして翼下よくかめん外側そとがわくら上面うわつらがわ迷彩めいさいがされていた。

F6F「ヘルキャット」とF4U/FG「コルセア」がばくだん搭載とうさい地上ちじょう目標もくひょう攻撃こうげきでき、てき戦闘せんとうたいして非常ひじょう強固きょうこ防御ぼうぎょ性能せいのうつことが運用うんようによって証明しょうめいされていたが、SB2Cはより正確せいかく兵器へいきむことができた。また、海軍かいぐん作戦さくせん非常ひじょう重要じゅうようばくだん搭載とうさいしながら、戦闘せんとうよりもすぐれた航続こうぞく性能せいのうっていた。

そら対地たいちロケットの出現しゅつげんにより、後継こうけいであるBTDデストロイヤーAMモーラーADスカイレイダー急降下きゅうこうかばくげきおこなわなくなったため、SB2Cは最後さいご製造せいぞうされた急降下きゅうこうか爆撃ばくげきとなった。そら対地たいちロケットは垂直すいちょくちか急降下きゅうこうかによる空気くうき抵抗ていこうや、急降下きゅうこうか爆撃ばくげきもとめられるようなきびしい性能せいのう要件ようけんくとも海上かいじょうおよび陸上りくじょう標的ひょうてきたいする精密せいみつ攻撃こうげき可能かのうにしたことから急速きゅうそく急降下きゅうこうか爆撃ばくげきわって運用うんようされはじめた。

SB2Cは、1947ねんまで現役げんえきまい海軍かいぐん中隊ちゅうたい運用うんようされており、現役げんえき部隊ぶたい退役たいえきしたのちも1950ねんまで海軍かいぐん予備よび飛行ひこう部隊ぶたい運用うんようされていた。だい世界せかい大戦たいせん終結しゅうけつ現役げんえき部隊ぶたいからの退役たいえきともなって発生はっせいした余剰よじょう航空機こうくうきはフランス、イタリア、ギリシャ、ポルトガル、およびタイの海軍かいぐん空軍くうぐん売却ばいきゃくされた。ギリシャに供与きょうよされた機体きたいはギリシャ内戦ないせん運用うんようされ、つばさ追加ついか機関きかんじゅう内蔵ないぞうしたポッドがけられた。フランスに供与きょうよされた機体きたいは、1951ねんから1954ねんまでのだい1インドシナ戦争せんそうにおいて運用うんようされた。

カーティス・ライトしゃセントルイス工場こうじょう製造せいぞうされた900陸軍りくぐん航空こうくうぐん (USAAF)によってA-25Aシュライク攻撃こうげきとして注文ちゅうもんされた。最初さいしょ生産せいさんされた10には空母くうぼ積載せきさいのためのりたたみつばさがあったが、これ以降いこう機体きたいでは廃止はいしされた。おおくの変更へんこうにより、A-25Aはおおきなしゅ空気圧くうきあつしきえんたまきがた照準しょうじゅんなが排気はいきかん、その陸軍りくぐん指定してい無線むせん機器ききなどがSB2Cより変更へんこうされていた。A-25Aが導入どうにゅうされた1943ねん後半こうはんには、P-47サンダーボルトなどの戦闘せんとう戦術せんじゅつてき航空こうくう支援しえん任務にんむ遂行すいこうする能力のうりょくっていたため、急降下きゅうこうかばくげき任務にんむおこなほん必要ひつようなくなっていた。このためUSAAFは410のA-25Aを海兵かいへいたいうつした。海兵かいへいたいではSB2C-1として配備はいびされたが、前線ぜんせんには輸送ゆそうされずおも練習れんしゅうとして使用しようされた。べい陸軍りくぐん運用うんようされたのこり490のA-25Aも、練習れんしゅう標的ひょうてき曳航えいこうといった支援しえん任務にんむ従事じゅうじしたのみで実戦じっせんには参加さんかしなかった。

戦後せんごフランス海軍かいぐん航空こうくうたい供給きょうきゅうされた機体きたいインドシナ戦争せんそう参加さんかした。また、ギリシャタイイタリアひとしにも供与きょうよされ、1950年代ねんだいなかばまで運用うんようされた。

オーストラリア政府せいふは、オーストラリア空軍くうぐん(RAAF)の運用うんようするヴェンジェンス急降下きゅうこうか爆撃ばくげき更新こうしんする目的もくてきで150のシュライクを注文ちゅうもんした。この代金だいきん武器ぶき貸与たいよほうもとづく援助えんじょとして米国べいこく政府せいふから支払しはらわれた。最初さいしょ生産せいさんされた10は1943ねん11月にオーストラリアにとどけられたが、RAAFは急降下きゅうこうかばくげき時代遅じだいおくれとなすようになり急降下きゅうこうか爆撃ばくげき注文ちゅうもんおこなわなくなったため、のこりの140注文ちゅうもんはキャンセルされた。

RAAFのったシュライクにはシリアル番号ばんごうでA69-1からA69-10がてられたが、A69-4だけが実戦じっせん運用うんようされた。1944ねん1がつ中旬ちゅうじゅんまでに、A69-4以外いがいのすべてのシュライクはUSAAFにわたされた。A69-4も1943ねん12月から1944ねん4がつだい1航空こうくう性能せいのうユニットにてられ性能せいのうテストに使用しようされたのち、1944ねん12月にUSAAFに返還へんかんされた。

イギリス海軍かいぐん艦隊かんたい航空こうくうたいでは少数しょうすう機体きたいがヘルダイヴァー Mk.I(Curtiss Helldiver Mk.I )として運用うんようされた。イギリスより武器ぶき貸与たいよほうもと注文ちゅうもんされた450のうち26配備はいびされたが、試験しけんおこなった航空機こうくうき軍備ぐんび試験場しけんじょう関係かんけいしゃに「ぞっとするようなハンドリング」とわしめるほどの操縦そうじゅうせいひくさから、実戦じっせんでは使用しようされなかった。

アメリカの援助えんじょにより、ギリシャ海軍かいぐん航空こうくうたいに、米国べいこく海軍かいぐん余剰よじょう在庫ざいこから48のSB2C-5が提供ていきょうされた。航空機こうくうきは1949ねんはる空母くうぼシチリア(CVE-118)によって配送はいそうされた。48のうち、6地上ちじょう指示しじまたは予備よび部品ぶひん使用しようされ、42はスピットファイアとともだい336戦闘せんとう飛行ひこうたい(336 Μοίρα Διώξεως)に配備はいびされた。のちにたい名称めいしょうだい336ばくげき飛行ひこうたい(336 Μοίρα Βομβαρδισμού)に変更へんこうされた。

ギリシャでSB2C-5は運用うんようちゅうCOINのような若干じゃっかん改造かいぞうくわえられた。硬質こうしつゴムせい空母くうぼ飛行ひこう甲板かんぱんよう)が、滑走かっそうよう空気くうき大型おおがたゴムタイヤにえられた。当時とうじギリシャにおける戦争せんそうへのかんがえでは空戦くうせんきないとかんがえられていたため、ばくだん追加ついか機関きかんじゅうには軽量けいりょうのものが使用しようされ、後部こうぶ銃座じゅうざ廃止はいしされ、銃座じゅうざにあった2てい機関きかんじゅうのぞかれた。

SB2C-5ヘルダイヴァー、スピットファイア、およびT-6D / Gは、ギリシャ内戦ないせん最終さいしゅう段階だんかいでの共産党きょうさんとう地上ちじょう部隊ぶたい、キャンプ、および輸送ゆそうたいする地上ちじょう攻撃こうげきミッションで使用しようされた。

SB2C-5ヘルダイヴァーは比較的ひかくてきみじか実戦じっせん配備はいびて、1953ねんまでに段階だんかいてき前線ぜんせんから退しりぞいたが、1957ねんまでは空中くうちゅう写真しゃしん撮影さつえいとして使用しようされていた。うち11997ねん修復しゅうふくされ、ギリシャ空軍くうぐん博物館はくぶつかん展示てんじされている。

A-25A オーストラリア空軍くうぐん機体きたい

だい世界せかい大戦たいせん初期しょきにおいて本格ほんかくてき急降下きゅうこうか爆撃ばくげき保有ほゆうしていなかった陸軍りくぐん航空こうくうぐんでは、海軍かいぐん機体きたい陸軍りくぐん仕様しようとすることで機体きたい調達ちょうたつした。SBDをA-24として調達ちょうたつしたのにつづき、試作しさくはつ飛行ひこうしたばかりのSB2CにたいしてもA-25として900発注はっちゅうおこなった。

A-25は海軍かいぐんがたのSB2C-1と基本きほんてきには同一どういつ機体きたいだったが、陸上りくじょう必要ひつようのないちゃくかんフック主翼しゅよくりたたみ機構きこう廃止はいしされていた。また、しゅ整地せいちでの運用うんよう考慮こうりょして大型おおがたされていた。内部ないぶ艤装ぎそうについては陸軍りくぐん仕様しよう変更へんこうされていたが、海軍かいぐんからの要請ようせいにより容易ようい海軍かいぐん仕様しようもどせるようになっていた。

SB2Cが実用じつようけての改修かいしゅう手間取てまどったためA-25も実用じつようおくれ、はつ飛行ひこう1942ねんの9がつになってしまった。このころには陸軍りくぐんでは急降下きゅうこうか爆撃ばくげきたいする興味きょうみうすれ、いち発注はっちゅうぶんの900生産せいさん中止ちゅうしすることとした。生産せいさんについてはやく4ぶんの1をオーストラリア空軍くうぐんレンドリースすることにし(実際じっさいわたされたのは10)、のこりを配備はいびすることとした。最終さいしゅうてきには410海兵かいへいたい引渡ひきわたされSB2C-1Aとして使用しようされ、のこった機体きたいはRA-25Aと改称かいしょうされ訓練くんれん標的ひょうてき曳航えいこうもちいられた。このため、陸軍りくぐんとしては実戦じっせん参加さんかすることなくわった。

なお、A-25にもカーチスしゃ攻撃こうげき伝統でんとうともえる'シュライク(Shrike:モズとり総称そうしょう)'の愛称あいしょうあたえられている。

しょもと

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機体きたいめい SB2C-5[4]
全長ぜんちょう 36ft 8in (11.18m)
全幅ぜんぷく 49ft 8.625in (15.15m) → 22ft 6.5in (6.87m) ※主翼しゅよくたたとき
ぜんこう 14ft 9in (4.50m) → 16ft 10in (5.13m) ※主翼しゅよくたたとき
つばさ面積めんせき 422ft2 (39.21m2)
空虚くうきょ重量じゅうりょう 10,580lbs (4,799kg)[5]
プロペラ[6] ブレード4まい 直径ちょっけい12ft 2in (3.71m)
エンジン Wright R-2600-20 (1,900Bhp) ×1
武装ぶそう AN-M3 20mm機関きかんほう ×2 (たますうけい400はつ) + AN/M2 7.62mm機関きかんじゅう×2 (たますうけい2,000はつ)
外部がいぶへいそう ばくだんそう:2,000/1,600lbsばくだん×1・AP 1,000lbsばくだん×1・GP 1,000/500/250lbsばくだん×2・100lbsばくだん×5
650lbs爆雷ばくらい×1・325lbs爆雷ばくらい×2、Mk.13魚雷ぎょらい×1
翼下よくか:1,000/500/250lbsばくだん×2・100lbsばくだん×6、650/325lbs爆雷ばくらい×2
ミッション COMBAT BOMBER(1) BOMBER(2)
離陸りりく重量じゅうりょう 14,406lbs (6,534kg) 16,287lbs (7,388kg) 16,566lbs (7,514kg)
戦闘せんとう重量じゅうりょう 14,406lbs (6,534kg) 15,566lbs (7,061kg) 16,566lbs (7,514kg)
搭載とうさい燃料ねんりょう[7] 離陸りりく重量じゅうりょう:353gal (1,336ℓ)
戦闘せんとう重量じゅうりょう:353gal (1,336ℓ)
離陸りりく重量じゅうりょう:453gal (1,715ℓ)
戦闘せんとう重量じゅうりょう:353gal (1,336ℓ)
離陸りりく重量じゅうりょう:353gal (1,336ℓ)
戦闘せんとう重量じゅうりょう:353gal (1,336ℓ)
携行けいこう装備そうび 1,000lbsばくだん×1 2,000lbsばくだん×1
最高さいこう速度そくど 298mph/16,700ft (480km/h 高度こうど5,090m) 279mph/16,300ft (449km/h 高度こうど4,968m) 265mph/16,200ft (426km/h 高度こうど4,938m)
上昇じょうしょう能力のうりょく 1,770ft/m (8.99m/s) 1,370ft/m (6.96m/s) 1,180ft/m (5.99m/s)
実用じつよう上昇じょうしょう限度げんど 29,000ft (8,839m) 26,400ft (8,047m) 24,800ft (7,559m)
航続こうぞく距離きょり[8] 1,345st.mile (2,165km) 1,490st.mile (2,398km) 1,120st.mile (1,802km)
ミッション TORPEDO SCOUT ROCKET
離陸りりく重量じゅうりょう 16,806lbs (7,623kg) 15,918lbs (7,220kg) 16,236lbs (7,365kg)
戦闘せんとう重量じゅうりょう 16,806lbs (7,623kg) 15,918lbs (7,220kg) 16,236lbs (7,365kg)
搭載とうさい燃料ねんりょう[7] 離陸りりく重量じゅうりょう:353gal (1,336ℓ)
戦闘せんとう重量じゅうりょう:353gal (1,336ℓ)
離陸りりく重量じゅうりょう:553gal (2,093ℓ)
戦闘せんとう重量じゅうりょう:353gal (1,336ℓ)
離陸りりく重量じゅうりょう:353gal (1,336ℓ)
戦闘せんとう重量じゅうりょう:353gal (1,336ℓ)
携行けいこう装備そうび Mk.13魚雷ぎょらい×1 100galタンク×2[9] 1,000lbsばくだん×1 + A.R.×8
最高さいこう速度そくど 246mph/16,000ft (396km/h 高度こうど4,877m) 260mph/16,100ft (418km/h 高度こうど4,907m) 266mph/16,200ft (428km/h 高度こうど4,938m)
上昇じょうしょう能力のうりょく 1,120ft/m (5.69m/s) 1,270ft/m (6.45m/s) 1,230ft/m (6.45m/s)
実用じつよう上昇じょうしょう限度げんど 23,900ft (7,285m) 25,400ft (7,742m) 25,300ft (7,711m)
航続こうぞく距離きょり[8] 1,025st.mile (1,650km) 1,805st.mile (2,905km) 1,135st.mile (1,827km)

型式けいしき一覧いちらん

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XSB2C-1
試作しさくライトR-2600-8(1,700馬力ばりき 1,268 kW)エンジンを搭載とうさい固定こてい機銃きじゅう機首きしゅ12.7mm機銃きじゅう2てい
SB2C-1
アメリカ海軍かいぐんはつ量産りょうさんがたで、機首きしゅ延長えんちょうされ垂直すいちょく尾翼びよくおおきくなり、固定こてい機銃きじゅう主翼しゅよくに4てい変更へんこう。200生産せいさん
SB2C-1A
アメリカ陸軍りくぐん発注はっちゅうしたA-25の海軍かいぐん呼称こしょう
SB2C-1C
主翼しゅよくの12.7mm4ていが20mm機関きかんほう2もんフラップ油圧ゆあつしき変更へんこう。778生産せいさん
XSB2C-2
そう浮舟うきふねしき試作しさく水上すいじょうがた。SB2C-1から1改造かいぞう
XSB2C-3
SB2C-1のエンジンをライトR-2600-20 (1,900馬力ばりき 1,417 kW)へ変更へんこうした試作しさく
SB2C-3
XSB2C-3の生産せいさんがた。プロペラを4翅へ、プロペラスピナーを装備そうびせず、無線むせん酸素さんそ供給きょうきゅう装置そうち新型しんがた変更へんこう。1,112生産せいさん
S2BC-3E
APS-4レーダーを装備そうびしたかた
SB2C-4
主翼しゅよくHVAR 127mmロケットだん8はつまたはばくだん454kg(1,000lb)までのへいそう追加ついか、プロペラスピナーを装備そうびダイブブレーキあなしきちゃくかんフックを外装がいそうしき変更へんこう。2,045生産せいさん
S2BC-4E
APS-4レーダーを装備そうびしたかた
XSB2C-5
試作しさくがた。SB2C-1から1改造かいぞう
SB2C-5
燃料ねんりょう搭載とうさいりょう増加ぞうか、プロペラスピナーを装備そうびせず、フレームレスのスライドしきキャノピー、ちゃくかんフックの位置いち変更へんこう。970生産せいさん
S2BC-5E
APS-4レーダーを装備そうびしたかた
XSB2C-6
燃料ねんりょう搭載とうさいりょう増加ぞうかとエンジンをライトR-2600-22 (2,100馬力ばりき 1,566 kW)へ変更へんこうした試作しさく。SB2C-1から2改造かいぞう
SBF-1
SB2C-1をカナダのカナダ・フェアチャイルドしゃ生産せいさんしたかた。50生産せいさん
SBF-3
SB2C-3をカナダ・フェアチャイルドしゃ生産せいさんしたかた。150生産せいさん
SBF-4E
SB2C-4Eをカナダ・フェアチャイルドしゃ生産せいさんしたかた。100生産せいさん
SBW-1
SB2C-1をカナダのカナディアン・カー・アンド・ファウンドリーしゃ生産せいさんしたかた。38生産せいさん
SBW-1B
SBW-1のレンドリースほうによるイギリス海軍かいぐんよう
SBW-3
B2C-3をカナディアン・カー・アンド・ファウンドリーしゃ生産せいさんしたかた。413生産せいさん
SBW-4E
SB2C-4Eをカナディアン・カー・アンド・ファウンドリーしゃ生産せいさんしたかた。270生産せいさん
SBW-5
SB2C-5をカナディアン・カー・アンド・ファウンドリーしゃ生産せいさんしたかた

現存げんそんする機体きたい

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型名かためい 機体きたい番号ばんごう 機体きたい写真しゃしん 所在地しょざいち 保存ほぞん施設しせつ/管理かんりしゃ 公開こうかいじょうきょう 状態じょうたい 備考びこう
SB2C-1A
/A-25A
75552 アメリカ
カリフォルニアしゅうカメロンパーク
ヴァルチャーズ・ロー・エイヴィエーション[1][2] 非公開ひこうかい 修復しゅうふくちゅう [3]
SB2C-1A
/A-25A
76805 アメリカ
オハイオしゅうデイトン
国立こくりつアメリカ空軍くうぐん博物館はくぶつかん 非公開ひこうかい 修復しゅうふくちゅう [4]
SB2C-3 19075 アメリカ
カリフォルニアしゅうチノ
ヤンクス航空こうくう博物館はくぶつかん 公開こうかい 修復しゅうふくちゅう [5]
SB2C-4 19866 アメリカ
フロリダしゅうペンサコーラ
国立こくりつ海軍かいぐん航空こうくう博物館はくぶつかん 非公開ひこうかい 修復しゅうふくちゅう [6]
SB2C-5 83321 ギリシャ
アテネ
タトー空港くうこう
ギリシャ空軍くうぐん博物館はくぶつかん 公開こうかい 静態せいたい展示てんじ [7]
SB2C-5 83393 アメリカ
ミネソタしゅうグラナイトフォールス
フェイゲン・ファイターズだい世界せかい大戦たいせん博物館はくぶつかん[8] 非公開ひこうかい 修復しゅうふくちゅう [9]
SB2C-5 83410 タイ
バンコク
ドンムアン空軍くうぐん基地きち
タイ王国おうこく空軍くうぐん博物館はくぶつかん 公開こうかい 静態せいたい展示てんじ [10]
SB2C-5 83479 アメリカ
ワシントンD.C.
スミソニアン博物館はくぶつかん
国立こくりつ航空こうくう宇宙うちゅう博物館はくぶつかん別館べっかん
スティーヴン・F・ウドヴァーヘイジー・センター[11]
公開こうかい 静態せいたい展示てんじ スミソニアン協会きょうかいに1960ねん収蔵しゅうぞうされ、1975ねんから海軍かいぐん航空こうくう博物館はくぶつかん貸与たいよされていた機体きたい海軍かいぐん航空こうくう博物館はくぶつかんでの展示てんじには、大戦たいせんのマーキングと212の塗装とそうだったが、2003ねんにスミソニアンに返却へんきゃくされてから2013ねんごろまでレストアをけていたさい戦時せんじちゅう当時とうじ資料しりょう隊員たいいん関係かんけいしゃへのききとりをおこなったところこの機体きたいが「208」のマーキングであったと判明はんめいしたためカラーリングもふくすべもと状態じょうたいもどしてレストアされた。[12]
SB2C-5 83589 アメリカ
テキサスしゅう
グラハム
記念きねん空軍くうぐん(CAF) 公開こうかい 飛行ひこう可能かのう [13][14]

登場とうじょう作品さくひん

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映画えいが

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おとこたちの大和やまと/YAMATO
アメリカ海軍かいぐん所属しょぞく登場とうじょう終盤しゅうばんにて、TBF アヴェンジャーF6F ヘルキャットともに、菊水きくすい作戦さくせんのために沖縄おきなわかっていた大和やまとがた戦艦せんかん大和やまと」を襲撃しゅうげきする。
アルキメデスの大戦たいせん』                                           

漫画まんが

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晴天せいてん365にち
戦場せんじょうまんがシリーズいちへん被弾ひだんしてざんだんもなく、負傷ふしょうへい青息吐息あおいきといき飛行ひこうさせているほん登場とうじょう併走へいそうするひゃくしきに(たがいに武装ぶそうなので)「気力きりょくでぶち墜としてやる!」とへんがお勝負しょうぶいどまれ、気力きりょくうしなって墜落ついらくしてしまう。
艦隊かんたいこれくしょん -かんこれ-
艦上かんじょう爆撃ばくげきカテゴリーの装備そうびアイテムとして、SB2C-3、SB2C-5が登場とうじょうする。
WarThunder
アメリカツリーにSB2C-1cとSB2C4が実装じっそうされている。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 機体きたい上部じょうぶからシーブルー(グロスシーブルー)、インターミディエートブルー、ブルーグレーのさんしょく

出典しゅってん

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  1. ^ Curtiss SB2C-5 Helldiver”. 国立こくりつ航空こうくう宇宙うちゅう博物館はくぶつかん. 2016ねん2がつ16にち閲覧えつらん
  2. ^ 初代しょだいはF8C、代目だいめはSBC
  3. ^ Shettle 2001, p. 29.
  4. ^ SB2C-5 Helldiver Specifications AIRPLANE CHARACTERISTICS & PERFORMANCE
  5. ^ ミッション:ROCKETのみ10,612lbs (4,814kg)
  6. ^ Propeller:CURTISS ELECTRIC、Blade:No.SPA9-200 (×4)、Diameter:12ft 2in (3.71m)、Area:10.80m²
  7. ^ a b 搭載とうさい可能かのう燃料ねんりょう機体きたいない燃料ねんりょうタンクに353gal (1,336ℓ)、ばくだんそうに100gal (379ℓ)、落下らっかぞうそうタンクを100gal (379ℓ) ×2の合計ごうけい653gal (2,472ℓ)
  8. ^ a b 武装ぶそうはずしたFERRYでの航続こうぞく距離きょりは2,370st.mile (3,814km)
    航続こうぞく距離きょり燃料ねんりょう消費しょうひりょう+5%の補正ほせい算出さんしゅつされている
  9. ^ 戦闘せんとう重量じゅうりょう投下とうか

関連かんれん項目こうもく

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