B-24 (航空機 )
コンソリデーテッド B-24 リベレーター
コンソリデーテッド PB4Y-1 リベレーター
用途 :爆 撃 機 、対 潜 哨戒 機 分類 :重 爆撃 機 設計 者 :アイザック・M・ラドン製造 者 :
運用 者 :初 飛行 :1939年 12月29日 生産 数 :18,431機 (諸説 あり)生産 開始 :1941年 運用 開始 :1941年 退役 :1968年 (インド空軍 )運用 状 況 :退役 派生 型 :PB4Y-2 プライヴァティア
コンソリデーテッド B-24 リベレーター(B-24 Liberator)は、アメリカ
特徴
[コンソリデーテッド
B-24の
B-24はイギリス
B-24の
歴史
[1938
1939
その
B-24は1942
1943
1944
1944
1942
各 型
[B-24が
- CO - コンソリデーテッド
社 サンディエゴ工場 - CF - コンソリデーテッド
社 フォートワース工場 - DT - ダグラス
社 タルサ工場 - FO - フォード
社 ウィローラン工場 - NA - ノースアメリカン
社 ダラス工場
アメリカ陸軍 仕様 (B-24)
[- XB-24
- モデル32の
試作 機 。R-1830-33(R-1830-S3C4-G、1,200hp)搭載 。1機 製造 。 - YB-24
増加 試作 機 。7機 製造 。後 に6機 がLB-30Aとしてイギリス空軍 に引 き渡 された。- RB-24
- イギリス
空軍 に引 き渡 されなかったYB-24の7号機 に与 えられた名称 。RはRestricted use(制限 使用 )の意 で各種 試験 に用 いられた。
- B-24A
初期 量産 型 。性能 不足 で主 に輸送 任務 に使用 された。38機 が発注 されたが9機 製造 された所 で残 りはキャンセルされC型 、D型 の発注 に回 された。- XB-24B
排気 タービン過 給 器 装備 試験 機 。GE製 B-2ターボ過 給 器 付 きのR-1830-41(R-1830-S4C4-G、1,200hp)搭載 。XB-24から改造 。- B-24C
排気 タービン過 給 器 装備 の初期 生産 型 。実戦 には投入 されず、各種 試験 や乗員 訓練 に使用 。9機 製造 。
- B-24D
排気 タービン過 給 器 装備 の本格 的 な量産 型 。R-1830-43または-65(1,200hp)装備 。製造 ブロックによって武装 のバリエーションは様々 だが、スペリー製 A-13ボールターレットが搭載 されたのはB-24D-140-CO、B-24D-20-CF、B-24D-DTからである。サンディエゴ工場 、フォートワース工場 、タルサ工場 合 わせて2,725機 前後 製造 (諸説 あり)。- CB-24D
耐用 期限 が切 れたB-24D(2機 )を改造 した非 武装 輸送 型 。- TB-24D
航空 機関 士 訓練 機 。旧名 AT-22。R-1830-43装備 。輸送 型 C-87(後述 )の生産 ラインから5機 転用 。
- B-24E
- B-24Dのフォード
社 仕様 。だがフォートワース工場 やダグラス社 タルサ工場 でも同 仕様 が生産 されている。R-1830-65装備 (タルサ工場 製 のみR-1830-43)。A-13ボールターレットは未 装備 で、プロペラもD型 から変更 されている。3工場 合 わせて801機 製造 。 - XB-24F
加熱 式 防 氷 装置 の試験 機 。B-24Dから1機 改造 。- B-24G
- B-24Dのノースアメリカン
社 仕様 。同社 呼称 NA-95。R-1830-43または-65装備 。A-13ボールターレットは初期 型 のみ未 装備 。B-24G-5-NTから機首 にエマーソンA-15旋回 銃 塔 を装備 。430機 製造 。
- B-24H
- B-24Gの
発展 型 。R-1830-43または-65装備 。胴体 上部 、尾 部 銃 塔 も新型 に変更 された。フォートワース工場 、ウィローラン工場 、タルサ工場 合 わせて3,100機 製造 。
- B-24J
後期 主力 生産 型 。R-1830-65装備 。B-22ターボ過 給 器 など内装 がB-24Hと比 べて更新 されているが、機体 構造 は基本 的 にB-24Hに準 ずる。5工場 すべてで生産 されたがノースアメリカン社 製 と他 工場 製 の一部 は既存 の防 氷 ブーツに代 わってXB-24Fで試験 した加熱 式 防 氷 装置 を装備 している。全 工場 合 わせて6,678機 製造 。:- なお、
前方 視界 改善 を狙 って(B-24シリーズは機体 断面 が縦長 長方形 のため、操縦 席 からの前方 視界 に難 があった)1機 のB-24J-COに墜落 したB-17Gの機首 (操縦 席 より前 の部分 )を組 み合 わせる試験 が行 われているが、特 に新 たな型番 は与 えられていない。- CB-24J
- B-24Jから
改造 された偵察 型 (F-7A、後述 )を再 改造 した輸送 型 。1機 以上 改造 。 - TB-24J
練習 型 。621機 改造 。
- XB-24K
単 垂直 尾翼 の試験 機 。R-1830-75(1,350hp)装備 。上端 をカットしたB-23の垂直 尾翼 を使用 。フォード社 でB-24Dから1機 改造 。- B-24L
軽量 型 。ボールターレットを廃 して環状 銃 架 とし、尾 部 銃 塔 も軽量 型 のM-6AとするなどB-24Jと比 べ1,000ポンド(454kg)ほど軽量 化 した。サンディエゴ工場 、ウィローラン工場 合 わせて1,667機 製造 。- RB-24L
- B-29
搭乗 員 向 けの射撃 訓練 機 。胴体 各部 にB-29と同 じ遠隔 操作 銃 塔 を装備 。194機 改造 。- TB-24L
- RB-24Lにレーダーを
搭載 したレーダー手 訓練 機 。改造 数 不明 。
- B-24M
最終 生産 型 。B-24Lと仕様 はほとんど同 じだが、ボールターレットが復活 している。サンディエゴ工場 、ウィローラン工場 合 わせて2,593機 製造 。- TB-24M
練習 型 。111機 改造 。- ZB-24M
- アメリカ
空軍 設立 後 、残存 していたB-24Mの一部 に与 えられた名称 。ZはObsolete(旧式 )の意 。- EZB-24M
- ライト
航空 開発 センター空中 結氷 研究所 で試験 に用 いられたZB-24M。
- XB-24N
単 垂直 尾翼 の生産 型 試作 機 。R-1830-75装備 。機首 および尾 部 銃 塔 を新 形式 に変更 。1機 製造 。- YB-24N
増加 試作 機 。7機 製造 。- B-24N
生産 型 。5,168機 が発注 されたが第 二 次 世界 大戦 終結 により全 機 キャンセル。
- XB-24P
武装 試験 機 。スペリー社 で連装 尾 部 銃 塔 を装備 。B-24Dから1機 改造 。- XB-24Q
- B-47
搭載 予定 のレーダー操作 尾 部 銃 塔 の開発 試験 機 。B-24Lから1機 改造 。 - XB-41
編隊 掩護 用 ガンシップ。B-24Dから1機 改造 。- BQ-8
無線 操縦 の無人 飛行 爆 弾 。B-17を元 にしたBQ-7と同様 、離陸 は乗 り込 んだパイロットが行 い離陸 後 にパラシュートで脱出 する。B-24DおよびB-24Jから改造 。1944年 8月 12日 の初 攻撃 任務 にはジョン・F・ケネディの兄 ジョセフ・P・ケネディ・ジュニアがパイロットとして参加 していたが、脱出 前 に機体 が原因 不明 の爆発 を起 こし戦死 した。これを最後 に攻撃 は行 われなかった。- C-87 リベレーター・エクスプレス / C-109
輸送 専用 機 (C-109は燃料 輸送 型 )。各種 派生 型 は当該 記事 を参照 。- XF-7
写真 偵察 型 の試作 機 。爆 撃 装備 を外 して燃料 タンクおよびカメラを搭載 。B-24Dから1機 改造 。- F-7
写真 偵察 型 。ロッキード社 でB-24Dから4機 改造 。- F-7A
写真 偵察 型 。カメラ搭載 位置 を機首 と爆 弾倉 に分 け、燃料 タンクを追加 。ノースウエスト改修 センターでB-24Jから87機 改造 。- F-7B
写真 偵察 型 。カメラ搭載 位置 を爆 弾倉 のみとした。B-24J、B-24L、B-24Mから計 123機 改造 。
アメリカ海軍 仕様 (PB4Y)
[- PB4Y
対 潜 哨戒 型 。B-24D、B-24J、B-24L、B-24Mの海軍 仕様 。機首 旋回 銃 塔 は陸軍 型 とは異 なりERCO 250SH-2を装備 したがA-15やA-6Aのままの機体 もあった。ボールターレットを外 して対 艦 レーダーを装備 した機体 も多 い。977機 製造 。- PB4Y-P
写真 偵察 型 。65機 改造 。- PB4Y-2 プライヴァティア
単 垂直 尾翼 化 など機体 を大幅 に改良 した発展 型 。各種 派生 型 は当該 記事 を参照 。
イギリス空軍 仕様 (リベレーター)
[- リベレーター Mk.I
- イギリス
空軍 が購入 した最初 のB-24で元 YB-24のLB-30A 6機 とB-24Aと同 仕様 のLB-30B 19機 からなる(LB-30Bの発注 数 は20機 だが引 き渡 し前 に1機 が事故 で損傷 し引 き渡 されず)。LBはLand Bomberの略 で初期 のイギリス空軍 型 機 に使用 されていた型番 。攻撃 用 武装 としてイスパノ・スイザ HS.404 ガンパック4門 を装備 。 - リベレーター Mk.II
- イギリス
空軍 仕様 の本格 生産 型 。尾 部 および胴体 上部 の動力 旋回 銃 塔 がボールトンポール製 7.7mm4連装 旋回 銃 塔 に変更 されている。165機 製造 (諸説 あり)。- LB-30
- アメリカ
陸軍 航空 隊 が徴用 したリベレーター Mk.II。R-1830-33装備 (ターボ過 給 器 未 装備 )。銃 塔 は陸軍 仕様 のB-24と同 じものに換 装 されている。太平洋戦争 で日本 軍 と初 交戦 したリベレーターはこの機体 である。82機 使用 (諸説 あり)。
- リベレーター Mk.III
- B-24Dのイギリス
空軍 仕様 。尾 部 銃 塔 がボールトンポール製 7.7mm4連装 旋回 銃 塔 。145機 供与 。- リベレーター Mk.III A
- B-24Dの
哨戒 型 。内装 がアメリカ仕様 のままのレンドリース機 。11機 供与 およびMk.IIIから1機 改造 。
- リベレーター Mk.IV
- B-24Eのイギリス
空軍 仕様 として予約 されていたが実際 はB-24Eが供与 されず、リベレーター Mk.VIからの改修 機 に使用 された。 - リベレーター Mk.V
- B-24Gのイギリス
空軍 仕様 。 - リベレーター Mk.VI
- B-24H、B-24Jのレンドリース
機 。 - リベレーター Mk.VII
- C-87のイギリス
空軍 仕様 。 - リベレーター Mk.VIII
- B-24H、B-24Jのイギリス
空軍 仕様 。 - リベレーター Mk.XI
- RY-3のイギリス
空軍 仕様 。
諸 元
[データは
B-24A | B-24D | B-24J | B-24M | ||
---|---|---|---|---|---|
19.43 m | 20.22 m | 20.47 m | 20.47 m | ||
33.53 m | 33.53 m | 33.53 m | 33.53 m | ||
5.72 m | 5.46 m | 5.49 m | 5.49 m | ||
97.36 m2 | 97.36 m2 | 97.36 m2 | 97.36 m2 | ||
13,608 kg | 14,790 kg | 16,556 kg | 16,330 kg | ||
24,313 kg | 27,216 kg | 25,400 kg | 25,100 kg | ||
— | 28,803 kg | 29,500 kg | 29,257 kg | ||
P&W R-1830 | |||||
-33 | -43 | -65 | -65 | ||
1,200 hp | |||||
4 | |||||
8,949 L | 10,652-13,680 L | 10,652-13,680 L | 10,652-13,680 L | ||
470 km/h ( |
488 km/h ( |
475 km/h ( |
483 km/h ( | ||
242 km/h | 322 km/h | 346 km/h | 346 km/h | ||
3,050 m / 5.6 |
6,100 m / 22 |
6,100 m / 25 |
6,100 m / 25 | ||
9,300 m | 8,530 m | 8,530 m | 8,530 m | ||
3,540 km | 3,700 km | 3,380 km | 3,380 km | ||
1,800 kg | 4,000 kg | 4,000 kg | 4,000 kg | ||
12.7 mm x6 7.7mm x2 |
12.7mm x10-11 | 12.7mm x10 | 12.7mm x10 | ||
7 |
10 |
10 |
10 |
運用 国
[現存 する機体
[型名 末 のアルファベット二 文字 は、以下 の製造 工場 の番号 である。- CO - コンソリデーテッド
社 サンディエゴ工場 - CF - コンソリデーテッド
社 フォートワース工場 - FO - フォード
社 ウィローラン工場
- CO - コンソリデーテッド
英字 入 り番号 は1段 のみのものは英国 空軍 番号 、2段 のものは下段 がインド空軍 番号 。4X-(4または5桁 )の数字 は米 陸軍 航空 軍 番号 。(USN)は米 海軍 航空局 番号 。最 下段 は製造 番号 。
B-24A-CO リベレーター B Mk.I LB-30A RLB-30 |
40-2366 AM927 18 |
アメリカ テキサス |
|||||
B-24D-10-CO | 41-23908 393 |
アメリカ ユタ |
ヒル |
||||
B-24D-25-CO | 41-24311 1106 |
トルコ イスタンブール |
ラフミ・M・コッチ |
[7] | |||
B-24D-25-CO | ? | アメリカ フロリダ |
ファンタジー・オブ・フライト[8] | ||||
リベレーター GR Mk.V B-24D-60-CO |
BZ734 42-40461 1538 |
アメリカ ヴァージニア |
ヴァージニア |
[10] | |||
B-24D-70-CO | BZ755 42-40557 |
アメリカ ジョージア |
|||||
B-24D-145-CO | 42-41182 2259 |
オーストラリア ノーザンテリトリー |
ダーウィン |
||||
B-24D-160-CO | 42-72843 2413 |
アメリカ オハイオ |
[15] | ||||
B-24J-85-CF | 44-44052 1347 |
アメリカ マサチューセッツ |
コリングス |
[17] | |||
B-24J-90-CF | KH304 44-44175 1470 |
アメリカ アリゾナ |
ピマ |
[19] | |||
B-24J-90-CF リベレーター B Mk.VII リベレーター GR Mk.VI |
KH342 HE924 44-44213 1508 |
インド デリー |
インド |
||||
リベレーター B Mk.VII B-24J-95-CF |
KH401 HE771 44-44272 1567 |
アメリカ フロリダ |
ファンタジー・オブ・フライト | [21] | |||
リベレーター GR Mk.VIII B-24J-100-CF |
KK331 44-44412 1707 |
ノルウェー ルーガラン |
ソラ |
||||
B-24J-20-FO | 44-48781 3636 |
アメリカ ルイジアナ |
バークスデール |
[24] | |||
リベレーター B Mk.VII B-24L-20-FO |
KN820 HE773 44-50154 5009 |
カナダ オンタリオ |
カナダ |
[26] | |||
リベレーター B Mk.VIII B-24L-20-FO |
KN751 HE807 44-50206 6707 |
イギリス ロンドン | イギリス |
[28] | |||
B-24M-5-CO PB4Y-1 |
44-41916 90165 (USN) 5852 |
アメリカ カリフォルニア |
キャッスル |
[30] | |||
B-24M-10-CO | A72-176 44-41956 5892 |
オーストラリア ヴィクトリア |
B-24リベレーター |
42-41091を | |||
B-24M-20-FO EZB-24M-21-FO |
44-51228 6083 |
イギリス ケンブリッジシャー |
ダックスフォード |
[34] | |||
レプリカ | ポーランド マゾフシェ |
ワルシャワ |
脚注
[出典
[- ^ 『
万有 ガイド・シリーズ 5⃣航空機 第 二 次 大戦 II』79頁 - ^
国立 アメリカ空軍 博物館 (B-24D Liberator) - ^
牧 英雄 「技術 的 解剖 と開発 、各 型 」「B-24/PB4Y各 型 解説 」『B-24リベレーター』 No.54(1995-9版 第 2刷 )、文 林堂 〈世界 の傑作 機 〉、2000年 10月 30日 、16-25, 29, 35, 37頁 頁 。 - ^
牧 英雄 「技術 的 解剖 と開発 、各 型 」『B-24リベレーター』 No.54(1995-9版 第 2刷 )、文 林堂 〈世界 の傑作 機 〉、2000年 10月 30日 、24-25頁 。
参考 文献
[第 二 次 世界 大戦 軍用 機 ハンドブック アメリカ篇 (原 書房 )ISBN 4-562-02928-5- スティーヴン・E. アンブローズ(
著 ), Stephen E. Ambrose(原著 ),鈴木 主税 (翻訳 )『ワイルド・ブルー』アスペクト、2002年 5月 、ISBN 978-4757209275