(Translated by https://www.hiragana.jp/)
RQ-4 - Wikipedia コンテンツにスキップ

RQ-4

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

RQ-4 グローバルホーク

RQ-4

RQ-4

RQ-4 グローバルホーク(RQ-4 Global Hawk)は、ライアン・エアロノーティカルしゃによって開発かいはつされた無人むじん航空機こうくうき現在げんざい同社どうしゃ買収ばいしゅうしたノースロップ・グラマンしゃ製品せいひんになっている。アメリカ空軍くうぐんなどによって使用しようされており、イラク戦争せんそう実戦じっせん投入とうにゅうされている。

MQ-1 プレデターなどの無人むじん航空機こうくうきとはことなり、攻撃こうげき能力のうりょくたない純粋じゅんすい偵察ていさつである。

開発かいはつ

[編集へんしゅう]
整備せいびちゅうのRQ-4

アメリカぐんかく統合とうごうぐん司令しれい偵察ていさつ情報じょうほうをもたらす長時間ちょうじかん飛行ひこうプラットフォームを目指めざして開発かいはつされた無人むじん偵察ていさつであり、1995ねん先進せんしん概念がいねんデモンストレーション作業さぎょう開始かいしされた。

まず、2試作しさく試験しけんペイロード、1セットの地上ちじょう統制とうせいステーションが製造せいぞうされ、試作しさく初号しょごう1998ねん2がつ28にちエドワーズ空軍くうぐん基地きちはつ飛行ひこうした。

1998ねん10月1にちには、グローバルホークのぜんプログラムをライトパターソン空軍くうぐん基地きち偵察ていさつシステム計画けいかくきょく航空こうくうシステム・センターが統括とうかつすることになった。1999会計かいけい年度ねんどには本格ほんかくてき自律じりつ飛行ひこうかんする試験しけん開始かいしされたが、3月に1偵察ていさつセンサー搭載とうさいした状態じょうたい墜落ついらく事故じここし、プログラムは2ヶ月かげつ遅延ちえんした。なお、グローバルホークの試作しさく開発かいはつ合計ごうけいで7製作せいさくされており、そのうち3事故じこうしなわれている。

1999ねん6がつからは軍用ぐんよう汎用はんよう評価ひょうかおよび初期しょき実用じつよう活動かつどうのため、アメリカ統合とうごうぐん司令しれいにより一連いちれん演習えんしゅう投入とうにゅうされた。2000ねん4がつ20日はつかには試作しさく4号機ごうきが『リングド・シー00』と『統合とうごう任務にんむぐん演習えんしゅう00-02』に参加さんかするためエグリン空軍くうぐん基地きち英語えいごばん展開てんかいした。また、これら演習えんしゅう期間きかんちゅうには大西おおにしひろし横断おうだんしてヨーロッパへの飛行ひこう実施じっししている。

2001ねん3がつ技術ぎじゅつ製造せいぞう開発かいはつ(EMD)フェイズにはいっている。2001ねん12月30にちには、試作しさく5号機ごうきがミッション飛行ひこうちゅう方向ほうこうかじアクチュエーター故障こしょうによって墜落ついらく事故じここしているが、2002ねん3月11にちにミッションが再開さいかいされ、試作しさく3号機ごうきアフガニスタン展開てんかいした。

2003ねん8がつ1にちにRQ-4A(ブロック10)量産りょうさん初号しょごう完成かんせいし、パームデールのノースロップ・グラマン、アンテロープ・バレー製造せいぞうセンターでロールアウトした。量産りょうさん初号しょごうは、エドワーズ空軍くうぐん基地きち各種かくしゅ試験しけん使用しようされたのち2004ねん11月16にちビール空軍くうぐん基地きちだい9偵察ていさつ航空こうくうだん英語えいごばんだい12偵察ていさつ飛行ひこうたいわたされた。

2005ねん11月7にちにはだい発注はっちゅうおこなわれており、発注はっちゅうすうは55になった。これらのわたしは2006ねん中期ちゅうきから開始かいしされ、2006ねん8がつ25にちにはRQ-4B(ブロック20)がパームデールの製造せいぞうセンターではつ公開こうかいされている。

RQ-4の特徴とくちょう

[編集へんしゅう]

機体きたい

[編集へんしゅう]

こう高度こうど長時間ちょうじかん飛行ひこうするため、全長ぜんちょうの3ばいちか全幅ぜんぷくアスペクトきわめておおきなテーパーつばさった、グライダーのような外形がいけいをしている。胴体どうたい後部こうぶ単発たんぱつターボファンエンジンおよびV尾翼びよく装備そうびし、機首きしゅ上部じょうぶがった部分ぶぶんには衛星えいせい通信つうしんようアンテナおさめられている。つばさ炭素たんそ繊維せんいふくごうざいでできている。有人ゆうじん場合ばあい緊急きんきゅう乗員じょういん脱出だっしゅつのための射出しゃしゅつ装置そうち上部じょうぶ方向ほうこう設置せっちする必要ひつようがあり、脱出だっしゅつ乗員じょういんむことをふせぐために上部じょうぶエンジン吸気きゅうきあな設置せっちすることができず、上部じょうぶがデッドスペースになる。これにたいして、無人むじんであるほんは、吸気きゅうきあな上部じょうぶ設置せっち可能かのうで、下部かぶ地上ちじょう探査たんさのために有効ゆうこう活用かつようすることが可能かのうとなっている。また運用うんようじょう胴体どうたいかげとなってしょうずるらんりゅう吸気きゅうきによるエンジンストールをもたらしかねない、こうむかえかく飛行ひこう考慮こうりょする必要ひつようことも、このレイアウトを可能かのうにしている。

偵察ていさつ機器ききるい

[編集へんしゅう]
機首きしゅ先端せんたん
べい海軍かいぐんRQ-4 グローバルホークが撮影さつえいした写真しゃしん。2008ねんきたカリフォルニアにおける野火のび航空こうくう写真しゃしん

RQ-4は、機内きない合成ごうせい開口かいこうレーダー(SAR)、電子でんし光学こうがく/赤外線せきがいせん(EO/IR)センサーを搭載とうさいし、かくセンサー広域こういきわたっての捜索そうさく監視かんし活動かつどう可能かのうで、こう解像度かいぞうどのスポット・モードを使用しようすることもできる。

合成ごうせい開口かいこうレーダーはSARストリップ・モードで1m、SARスポット・モードでは30.5cmの解像度かいぞうどゆうする。地上ちじょう移動いどう目標もくひょう識別しきべつ(GMTI)モードでは、20-200kmの範囲はんいない最低さいてい4kt[1]速度そくど飛行ひこうし、移動いどう目標もくひょう識別しきべつおこな能力のうりょくゆうしている。

EO/IRセンサーは、1mの分解能ぶんかいのうやく4まん平方へいほうmi(やく10まん平方へいほうkm)にわたっての捜索そうさく監視かんし活動かつどう可能かのうで、0.3mの分解能ぶんかいのう最大さいだい1,900のスポット画像がぞう取得しゅとくする能力のうりょくそなえている。目標もくひょう探知たんち精度せいどは、半数はんすう必中ひっちゅうかいCEP)が20mとされている。

ブロック30ではASIP(航空機こうくうき搭載とうさい信号しんごう情報じょうほう収集しゅうしゅう機材きざい搭載とうさいにより画像がぞう偵察ていさつくわえてSIGINT任務にんむ使用しようすることも可能かのうになり、最新さいしんがたのブロック40はMP-RTIP(マルチプラットフォーム・レーダー技術ぎじゅつ挿入そうにゅう計画けいかく)レーダーを搭載とうさいした地上ちじょう監視かんし/指揮しきようのモデルとなっている。

運用うんよう

[編集へんしゅう]
NASAのRQ-4(ドライデン飛行ひこう研究けんきゅうセンターにて)

アメリカ空軍くうぐん

[編集へんしゅう]

前述ぜんじゅつとおり、アメリカ空軍くうぐん使用しようされている。当初とうしょ63調達ちょうたつ計画けいかくしていたが、開発かいはつ遅延ちえん経費けいひ高騰こうとうにより45縮小しゅくしょうした。このためU-2S更新こうしんする計画けいかくおくれている。

2011ねん3月11にち発生はっせいした福島ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこさいには、被害ひがい状況じょうきょう把握はあくのため、施設しせつ上空じょうくう短時間たんじかん飛行ひこうした。

2013ねん3がつ中旬ちゅうじゅんに、米国べいこく政府せいふより北朝鮮きたちょうせんへの警戒けいかい監視かんし強化きょうかにともない、べいぐん三沢みさわ基地きち青森あおもりけん)に6-9がつごろ暫定ざんてい配備はいびすると日本にっぽん政府せいふ通達つうたつ。しかし、4がつはい北朝鮮きたちょうせんミサイル発射はっしゃ準備じゅんびすすめていることが発覚はっかくし、米国べいこく政府せいふ配備はいび前倒まえだおしする可能かのうせいがある。現在げんざいのところ、グアムアンダーセン空軍くうぐん基地きち常駐じょうちゅうしている3のうちの1配備はいびする予定よていである。また、配備はいびする飛行ひこう計画けいかくは、北朝鮮きたちょうせんのミサイル発射はっしゃ監視かんしのみに使用しようされ、日本海にほんかいがわのみを飛行ひこうする予定よていである。

2014ねん5月、グアムのアンダーセン空軍くうぐん基地きちより、青森あおもりけん三沢みさわ基地きちへRQ-4 2が10がつまでの予定よてい暫定ざんてい配備はいびされた[2]。これは、グアムが台風たいふうのシーズンにはいるためで、これにより稼働かどうりつを7わり向上こうじょうさせることができるとしている[3]

2019ねん6がつ20日はつかホルムズ海峡かいきょう上空じょうくうイランぐん国産こくさん対空たいくうミサイルKhordad3英語えいごばんによってグローバルホークが撃墜げきついされた[4]くわしくは2019ねんイランによるアメリカのドローンの撃墜げきつい英語えいごばん参照さんしょう

2020ねん正式せいしきにブロック20とブロック30(けい24)を退役たいえきさせる計画けいかく発表はっぴょうした[5]

2021ねん、RQ-4は、台風たいふう影響えいきょうけるため、5がつ下旬げじゅんからやく5カ月かげつにわたり、べいぐん横田よこた基地きち配備はいびされる予定よていである。

同年どうねん7がつ21にちべいぐんでは現在げんざい使用しようされている20のブロック30を2022ねんなかぜん退役たいえきさせ、10のブロック40は運用うんようしていく予定よていである[6]理由りゆうとして、公聴こうちょうかいでは「競争きょうそうはげしい緊迫きんぱくした状況じょうきょう運用うんようできる能力のうりょくがない」として機体きたい旧式きゅうしき指摘してきさらに、ステルスせいなどがなく生存せいぞんせい弱点じゃくてん露呈ろていしたひとし理由りゆうから、空軍くうぐん幹部かんぶ公聴こうちょうかいで「我々われわれ直面ちょくめんしている中国ちゅうごく脅威きょうい対応たいおうできる設計せっけいになっていない」と証言しょうげんしている。

2022ねん7がつべい空軍くうぐん保有ほゆうのRQ-4ぜんを2027会計かいけい年度ねんどまでに退役たいえきさせる計画けいかくであることがほうじられた[7]

アメリカ海軍かいぐん

[編集へんしゅう]

アメリカ海軍かいぐんは、海上かいじょう哨戒しょうかいようMQ-4C トライトン名称めいしょう採用さいようし、2015ねんから運用うんよう試験しけんはじまっている。

アメリカ航空こうくう宇宙うちゅうきょくでは、RQ-4で毎日まいにち10あいだ地球ちきゅう温暖おんだんについての調査ちょうさおこなっている。

ユーロホーク

MP-RTIPを搭載とうさいした戦場せんじょう監視かんし・AGS(同盟どうめい対地たいち監視かんし)として、RQ-4Bブロック40をベースにした機体きたい導入どうにゅう計画けいかくすすめている。 この機体きたいはNATO RQ-4Dと命名めいめいされ、5導入どうにゅうされる。ドイツイタリアチェコなどアメリカをふくめたNATO15ヵ国かこくでの共同きょうどう運用うんようおこなわれる予定よてい[8]。 2019ねん11月21にち最初さいしょ機体きたいがイタリアのシゴネラ空軍くうぐん基地きち到着とうちゃくした[9]

RQ-4Bブロック20にカシーディアン(げんエアバス・ディフェンス・アンド・スペースせいのSIGINTシステムを搭載とうさいしたユーロホーク購入こうにゅう2010ねんには最初さいしょ機体きたい配備はいびされテスト飛行ひこうおこなっていたが、航空こうくう交通こうつう過密かみつなヨーロッパ空域くういきでの安全あんぜんせい確保かくほ困難こんなんだと判明はんめいし、2013ねん5月14にち計画けいかくはキャンセルされた。代用だいようとしてMQ-4C導入どうにゅうする予定よていであったがそちらも同様どうよう理由りゆう頓挫とんざ[10]わりに有人ゆうじんであるボンバルディア グローバル・エクスプレス6000導入どうにゅう予定よてい[11]

韓国かんこく

[編集へんしゅう]

2012ねん12月26にち、アメリカ政府せいふは412おくドルにて韓国かんこく売却ばいきゃく可能かのうとすることをアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく議会ぎかい報告ほうこくした[12]。2019ねん12月23にち、グローバルホーク1号機ごうき慶尚南道けいしょうなんどうの泗川空軍くうぐん基地きち到着とうちゃくし、2020ねん9がつまでに順次じゅんじ2-4号機ごうきまでが導入どうにゅうされた[13]。システム構築こうちく実戦じっせん配備はいびされる予定よていである[14]なおべい空軍くうぐんが2022年度ねんどちゅうぜん退役たいえきさせる方針ほうしんのブロック30を韓国かんこく日本にっぽんでは使用しようするため、機体きたい部品ぶひんはブロック40とおおきくわらないが、高額こうがく部品ぶひんである核心かくしんてき部分ぶぶん偵察ていさつ機材きざいがブロック40とブロック30ではおおきくことなるため、配備はいび早々そうそうからはやくも部品ぶひん枯渇こかつ維持いじ管理かんり高騰こうとう懸念けねんされており、すで部品ぶひん枯渇こかつ欠陥けっかんによって共食ともぐ整備せいびひとしにより配備はいびされているぜんによる運用うんようはできていない状況じょうきょうである[15]

日本にっぽん

[編集へんしゅう]
日本にっぽん国内こくないにおけるべいぐん配備はいびについては前節ぜんせつ#運用うんよう機関きかん参照さんしょう

中期ちゅうき防衛ぼうえいりょく整備せいび計画けいかく平成へいせい16~20年度ねんどで、中期ちゅうきぼう期間きかんちゅうにRQ-4Bの導入どうにゅうかんする研究けんきゅうおこなうことがさだめられ、中期ちゅうきぼう期末きまつとなる2016ねん3がつまつまでにRQ-4Bの導入どうにゅう可否かひ決定けっていすることとされた。2012ねん12月16にちだい46かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいんそう選挙せんきょで、当該とうがい計画けいかく策定さくていした民主党みんしゅとう大敗たいはいし、自民党じみんとう政権せいけん交代こうたいし、だい2安倍あべ内閣ないかく発足ほっそく安倍あべ政権せいけん中期ちゅうきぼう見直みなおしをめ、ほん導入どうにゅう前倒まえだおしすることとし、ほんはやければ2015ねんまでに導入どうにゅうしたいとしている。 かり導入どうにゅうするとなると、日本にっぽん全域ぜんいき警戒けいかい監視かんしには3必要ひつようとなり、センサーるいのぞ機体きたい本体ほんたいは1やく25おくえんで、司令しれい機能きのう地上ちじょう施設しせつ整備せいびなどとわせて初期しょき費用ひよう総額そうがくすうひゃくおくえんになる予定よていである[16]。 2015ねん11がつ20日はつか、アメリカ政府せいふはグローバルホーク3推定すいてい12おくドルで日本にっぽん売却ばいきゃくする方針ほうしんめたと報道ほうどうされた[17]。 2016ねん12月21にち三沢みさわ基地きちに2019年度ねんどまつ以降いこう配備はいびすると発表はっぴょうされた[18]。この三沢みさわ基地きちではべいぐんのグローバルホークが配備はいびされていたが2017ねん5がつ現在げんざい三沢みさわ基地きち基地きち改修かいしゅうのため在日ざいにちまいぐん横田よこた基地きち配備はいびされている。 2017ねん導入どうにゅう経費けいひ維持いじ管理かんり増加ぞうかなどから中止ちゅうし検討けんとうされた[19]。 2018ねん6がつ28にち防衛ぼうえい装備そうびちょうアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく空軍くうぐんしょうとRQ-4B取得しゅとくかんする契約けいやく総額そうがくやく164おくえん締結ていけつした[20]日本にっぽん導入どうにゅうするのは3のRQ-4Bブロック30iと地上ちじょう操縦そうじゅう装置そうち2になる。[21] 2021ねん4がつ15にちカリフォルニアしゅうバームテールで日本にっぽんけRQ-4Bブロック30のはつ飛行ひこう試験しけん成功せいこうしたとノースロップ・グラマンが発表はっぴょうした[22]。 2022ねん3がつ12にち最初さいしょ機体きたい三沢みさわ基地きち到着とうちゃくした[23]臨時りんじ偵察ていさつ航空こうくうたい配備はいび予定よていされており、今後こんご順次じゅんじ2および3到着とうちゃくする[24]。 2022ねん12月15にち三沢みさわ基地きちにおいてRQ-4Bを運用うんようする偵察ていさつ航空こうくうたい新編しんぺんされた[25]

RQ-4B調達ちょうたつすう
予算よさんがく
予算よさん計上けいじょう年度ねんど 調達ちょうたつすう 機体きたい 関連かんれん経費けいひ
平成へいせい27年度ねんど(2015ねん) - - 154おくえん
平成へいせい28年度ねんど(2016ねん) - - 146おくえん
平成へいせい29年度ねんど(2017ねん) 1 168おくえん 19おくえん
平成へいせい30年度ねんど(2018ねん) 1 147おくえん 42おくえん
平成へいせい31年度ねんど(2019ねん) 1 71おくえん 101おくえん
合計ごうけい 3 386おくえん 462おくえん

運用うんようこく

[編集へんしゅう]
大韓民国の旗 韓国かんこく
日本の旗 日本にっぽん
北大西洋条約機構の旗 NATO
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく

仕様しよう

[編集へんしゅう]
RQ-4A
  • 全長ぜんちょう:13.52m
  • 全幅ぜんぷく:35.42m
  • 全高ぜんこう:4.64m
  • 空虚くうきょ重量じゅうりょう:6,710kg
  • 最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう:12,111kg
  • ペイロード:907.2kg
  • エンジン:ロールスロイスせいAE3007Hターボファン×1
  • エンジン推力すいりょく:37kN
  • 巡航じゅんこう速度そくど:343kt
  • 実用じつよう上昇じょうしょう限度げんど:19,800m
  • フェリー航続こうぞく距離きょり: 22,779 km
  • 滞空たいくう時間じかん:36あいだ

派生はせいがた

[編集へんしゅう]
RQ-4A
初期しょき生産せいさんがた。ブロック10のみ。
RQ-4B
機体きたい大型おおがたがた
ブロック20
画像がぞう偵察ていさつがたべいぐんでは2022ねんぜん退役たいえきする。
ブロック30
画像がぞう偵察ていさつ/SIGINT兼用けんようがたべいぐんでは2022ねんぜん退役たいえきするが、日本にっぽん韓国かんこくでは使用しようされる。
ブロック40
地上ちじょう監視かんし/指揮しきよう最新さいしんがたべいぐんおよびNATOで使用しようされるタイプ。
MQ-4C トライトン
アメリカ海軍かいぐんけの海上かいじょう哨戒しょうかいかた機体きたい下面かめんレーダー可動かどうしきになるなどの変更へんこうくわえられている。当初とうしょ名称めいしょうはRQ-4N BAMS(Broad Area Maritime Surveillance)。

登場とうじょう作品さくひん

[編集へんしゅう]

映画えいが

[編集へんしゅう]
ダイ・ハード/ラスト・デイ
「MCCリーパー」のコールサインCIA所属しょぞく機体きたい登場とうじょうし、CIA工作こうさくいんのジャック・マクレーンと重要じゅうよう証拠しょうこじんのコマロフをロシアから脱出だっしゅつさせるために逃走とうそう経路けいろ上空じょうくうから指示しじするが、6ぶんのタイムロスがたために道路どうろ封鎖ふうさされ、脱出だっしゅつさせることが不可能ふかのう判断はんだんし、ジャックとコマロフを見捨みすてて撤退てったいする。

漫画まんが・アニメ

[編集へんしゅう]
ゲート 自衛隊じえいたい かれにて、たたかえり
漫画まんがばん47登場とうじょう自衛隊じえいたい所属しょぞく銀座ぎんざ事件じけんにおいて、帝国ていこくぐん上空じょうくうからかんして状況じょうきょう報告ほうこくする。
魔法まほう少女しょうじょ特殊とくしゅせんあすか
べい軍機ぐんき登場とうじょう。ウクライナ上空じょうくう偵察ていさつ活動かつどうおこなう。
勇気ゆうき爆発ばくはつバーンブレイバーン
だい4登場とうじょう東京とうきょう上空じょうくう偵察ていさつ活動かつどうおこなうもクピリダスに撃墜げきついされる。
コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
「シャドー・カンパニー」が運用うんようしており、交戦こうせん禁止きんし区域くいきない走行そうこうしていた車両しゃりょう確認かくにんするために離陸りりくさせたことが無線むせんうち言及げんきゅうされている。

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ よう出典しゅってん
  2. ^ グローバルホーク2到着とうちゃく 青森あおもり三沢みさわ基地きち 2014.5.28産経さんけいニュース
  3. ^ べい無人むじん「グローバルホーク」を撮影さつえい日本にっぽん配備はいび課題かだいも 2014ねん5がつ28にちTBS Newsi
  4. ^ イランが撃墜げきついしたべいぐん無人むじん、その「そら監視かんしとう」のおそれるべき能力のうりょく”. 2022ねん3がつ26にち閲覧えつらん
  5. ^ Air Force makes reductions to B-1s, A-10s, Global Hawk drones and more in FY21 budget request”. 2022ねん3がつ26にち閲覧えつらん
  6. ^ 自衛隊じえいたいしん導入どうにゅう無人むじんたい中国ちゅうごく無力むりょく? べいぐんでは退役たいえき”. 2022ねん3がつ26にち閲覧えつらん
  7. ^ EXCLUSIVE: Air Force’s RQ-4 Global Hawk drones headed for retirement in FY27”. 2023ねん2がつ18にち閲覧えつらん
  8. ^ NATO. “Alliance Ground Surveillance (AGS)” (英語えいご). NATO. 2020ねん7がつ2にち閲覧えつらん
  9. ^ NATO. “First NATO AGS remotely piloted aircraft ferries to Main Operating Base in Italy” (英語えいご). NATO. 2020ねん7がつ2にち閲覧えつらん
  10. ^ “Germany to buy Triton drone to replace cancelled Euro Hawk - sources” (英語えいご). Reuters. (2017ねん3がつ7にち). http://uk.reuters.com/article/uk-germany-northrop-idUKKBN16E149 
  11. ^ Sprenger, Sebastian (2020ねん1がつ28にち). “Germany walks away from $2.5 billion purchase of US Navy’s Triton spy drones” (英語えいご). Defense News. 2023ねん11月5にち閲覧えつらん
  12. ^ べい韓国かんこく偵察ていさつ売却ばいきゃくへ たい北朝鮮きたちょうせん情報じょうほう収集しゅうしゅうりょく強化きょうか. 朝日新聞あさひしんぶん. (2012ねん12月26にち). オリジナルの2013ねん5がつ8にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130508210706/http://www.asahi.com/international/update/1226/TKY201212260988.html 
  13. ^ 恩澤おんたく (2020ねん10がつ15にち). “グローバルホーク4号機ごうき先月せんげつ韓国かんこくない到着とうちゃく. 東亜日報とうあにっぽう. https://www.donga.com/jp/article/all/20201015/2211185/1/%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%AF%EF%BC%94%E5%8F%B7%E6%A9%9F%E3%80%81%E5%85%88%E6%9C%88%E9%9F%93%E5%9B%BD%E5%86%85%E3%81%AB%E5%88%B0%E7%9D%80 
  14. ^ 한국 공군 글로벌 호크에 ‘US Air Force’ 표식 붙은 이유” (朝鮮ちょうせん). 중앙일보. 中央日報ちゅうおうにっぽう (2019ねん12月24にち). 2019ねん12月24にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2019ねん12月24にち閲覧えつらん
  15. ^ 導入どうにゅう10カ月かげつのグローバルホーク、4のうち2故障こしょう韓国かんこく”. 2022ねん3がつ26にち閲覧えつらん
  16. ^ 中国ちゅうごく北朝鮮きたちょうせん監視かんし無人むじん偵察ていさつ導入どうにゅう検討けんとう. 読売新聞よみうりしんぶん. (2010ねん12月30にち). オリジナルの2013ねん5がつ1にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://archive.is/03Tzv 
  17. ^ 日本にっぽん無人むじん偵察ていさつ売却ばいきゃく=3総額そうがく1500おくえんまい. 時事通信じじつうしん. (2015ねん11月21にち). オリジナルの2016ねん3がつ4にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160304130626/http://www.jiji.com/jc/zc?k=201511/2015112100179 
  18. ^ 防衛ぼうえいしょう、グローバルホークの三沢みさわ基地きち配備はいび決定けってい 2019年度ねんどまつ以降いこうに”. FlyTeam. (2016ねん12月22にち). http://flyteam.jp/news/article/73345 
  19. ^ 無人むじんグローバルホーク導入どうにゅう中止ちゅうし検討けんとう 費用ひよう23%ぞう”. 2022ねん3がつ26にち閲覧えつらん
  20. ^ 航空こうくう最新さいしんニュース」『航空こうくうファン No.791』、ぶん林堂はやしどう、2018ねん11がつごう、111-121ぺーじ 
  21. ^ ついに発注はっちゅう航空こうくう自衛隊じえいたいようグローバルホークは3総額そうがく4おく9000まんドル”. おたくま経済けいざい新聞しんぶん (2018ねん11月21にち). 2020ねん6がつ28にち閲覧えつらん
  22. ^ Northrop Grumman Completes Successful First Flight of Japan’s RQ-4B Global Hawk”. Northrop Grumman. 2021ねん4がつ16にち閲覧えつらん
  23. ^ べい無人むじん偵察ていさつ「グローバルホーク」三沢みさわ到着とうちゃくはつ配備はいび. 産経新聞さんけいしんぶん. (2022ねん3がつ12にち). https://www.sankei.com/article/20220312-HMWFRMNDS5PVTOEIE6KHRNFJFE/ 2022ねん3がつ12にち閲覧えつらん 
  24. ^ 空自くうじ、グローバルホークを三沢みさわに3配備はいびへ”. 東奥ひがしおく日報にっぽう. (2022ねん3がつ12にち). https://www.toonippo.co.jp/articles/-/924004 2022ねん3がつ13にち閲覧えつらん 
  25. ^ 偵察ていさつ航空こうくうたい新編しんぺんについて”. 航空こうくう自衛隊じえいたい. 2022ねん12月31にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]