X-34 (航空機こうくうき)

X-34

概要がいよう
種別しゅべつ	技術ぎじゅつ試験しけん機き
乗員じょういん	無人むじん
初はつ飛行ひこう	1999年ねん 6月29日にち（ロッキード L-1011 トライスターに搭載とうさいされて適合てきごう試験しけんのもの）
製造せいぞう	オービタル・サイエンス社しゃ
外形がいけい
全長ぜんちょう	58 ft	17.7 m
全幅ぜんぷく	28 ft	8.5 m
全ぜん高こう	12 ft	3.7 m
翼つばさ面積めんせき	358 ft²	33.3 m²
重量じゅうりょう
空虚くうきょ重量じゅうりょう	18,000 lb	8,200 kg
総そう重量じゅうりょう	48,000 lb	21,800 kg

X-34は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのオービタル・サイエンシズ社しゃが開発かいはつしていた再さい使用しよう型がた宇宙うちゅう往還おうかん機きの技術ぎじゅつ試験しけん機き。アメリカ航空こうくう宇宙うちゅう局きょく（NASA）の発注はっちゅうによるものである。2001年ねんに開発かいはつが中止ちゅうしされた。

概要がいよう

1990年代ねんだい後半こうはんに入はいると、NASAはスペースシャトルの後継こうけいとなり、より安全あんぜんかつ経済けいざい的てきな軌道きどう運搬うんぱん手段しゅだんを求もとめるようになった。X-34は、低ていコストの軌道きどう運搬うんぱん手段しゅだんの技術ぎじゅつ開発かいはつのために、1996年ねんから開発かいはつが開始かいしされた機体きたいである。機体きたいの開発かいはつはペガサスロケットの実績じっせきを有ゆうしていたオービタル・サイエンス社しゃが請うけ負おった。

X-34Aは無人むじんのロケット機きであり、単たん垂直すいちょく尾翼びよくを持もつ。低てい翼つばさ配置はいち、クリップド・デルタの主翼しゅよくがあり、ストレーキを有ゆうしている。ロッキード L-1011 トライスター「スターゲイザー」の胴体どうたい下部かぶに搭載とうさいされ、高度こうど10,000mから空中くうちゅう発進はっしんを行おこなう計画けいかくであった。1基きが装備そうびされるロケットエンジンは液体えきたい酸素さんそとケロシンを用もちいており、最大さいだい速度そくどはマッハ8、到達とうたつ高度こうどは約やく80kmを計画けいかくしていた。悪天候あくてんこう時じにも運用うんようが可能かのうで、2週間しゅうかん毎ごとの打うち上あげが可能かのうとすることも目標もくひょうの一ひとつであった。3機きの製造せいぞうが予定よていされていた。

開発かいはつ計画けいかくは1996年ねんより開始かいしされたが、1997年ねんには予算よさん問題もんだいにより遅延ちえんが見みられ、当初とうしょ1998年ねんに予定よていされていた初はつ飛行ひこうは延期えんきとなった。1999年ねん4月がつ30日にちにエンジンを搭載とうさいしない構造こうぞうモデルの1機き目めが完成かんせいし、6月29日にちにはスターゲイザーに搭載とうさいされて飛行ひこうし適合てきごう試験しけんを行おこなった。しかし、技術ぎじゅつ的てき・予算よさん的てき問題もんだいからエンジンを搭載とうさいした2機き目め以降いこうが完成かんせいせず、最終さいしゅう的てきに費用ひよう対たい効果こうかに合あわないとして、2001年ねん3月がつに開発かいはつは中止ちゅうしとなった。また、ロケットエンジンを双発そうはつにしたX-34Bも計画けいかくされていたが、こちらも中止ちゅうしされている。

出典しゅってん

『Xの時代じだい―未知みちの領域りょういきに踏ふみ込こんだ実験じっけん機き全ぜん機き紹介しょうかい』（文ぶん林堂はやしどう、2004年ねん ISBN 978-4893191175）p64、65

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