あの｢葛西かさい臨海りんかい公園こうえん｣がオシャレに変貌へんぼうした事情じじょう 公園こうえん再生さいせい事業じぎょうで独走どくそうするゼットンの強つよみ

「外食がいしょく企業きぎょうが公園こうえん再生さいせい事業じぎょうを手てがけていると聞きくと、園内えんないでカフェを運営うんえいしているだけだと思おもわれる人ひともいるかもしれません。しかし、当社とうしゃでは、Park-PFIという法ほう制度せいどを最大限さいだいげんに活用かつようし、公園こうえんというパブリックスペースが街まちの価値かち向上こうじょうにつながるような提案ていあんを行おこなっています」（鈴木すずき社長しゃちょう）

そのキーとなるのが、歴史れきしや風景ふうけいといった公園こうえんならではものだ。ゼットンではそれを探さがし出だして、その魅力みりょくを体感たいかんできるようなサービスを提供ていきょうしている。上記じょうきの通とおり、海うみを臨のぞむ葛西かさい臨海りんかい公園こうえんではバーベキューやウェディングなどを展開てんかいした結果けっか、家族かぞく連づれやカップルの来らい園えんが増ふえただけでなく、街まち自体じたいのイメージ向上こうじょうにもつながり始はじめている。

利益りえき率りつの高たかい備品びひんレンタルに目めを付つけた

だが、鈴木すずき社長しゃちょう自体じたいはもともと公園こうえんの開発かいはつ事業じぎょうに関心かんしんをもっていたわけではなかった。2018年ねんごろ、次つぎの成長せいちょうに向むけた戦略せんりゃくを練ねりながら、当時とうじ日本にっぽんでも話題わだいになり始はじめていた持続じぞく可能かのう性せい（サステナビリティ）について自社じしゃのビジョンとも重かさなる部分ぶぶんがあったため学まなびを深ふかめていく中なかで、ビジネスとして成立せいりつする方法ほうほうを模索もさくしていた中なかで葛西かさい臨海りんかい公園こうえんからカフェ誘致ゆうちのオファーがあった。

東京とうきょうの東部とうぶでの事業じぎょう経験けいけんが浅あさかったことなどから断ことわることも考かんがえたというが、実際じっさいに現場げんばに足あしを運はこんでみたときに、同どう公園こうえんのポテンシャルを感かんじたのは冒頭ぼうとうの通とおりだ。カフェに加くわえて、バーベキュー場じょうなどのコンテンツを増ふやせばマネタイズができる、と考かんがえた。

そこでまず、カフェを2軒けん作づくり、さらにバーベキュー場じょうの運営うんえいをゼットンが請うけ負おうようにした。過去かこに片瀬かたせ江ノ島えのしまで海うみの家いえをやった経験けいけんから、ビーチパラソルやビーチチェアといった備品びひんのレンタルは需要じゅようが高たかいうえ、利益りえき率りつも高たかいことがわかっていたため、葛西かさい臨海りんかい公園こうえんでもバーベキュー場じょうでレンタルを開始かいし。「雨あめが降ふればテント、人数にんずうが多おおければいすが欲ほしいだろうな。そういうのを1つずつリストアップしていった」（鈴木すずき社長しゃちょう）。

こうした事業じぎょうはそれ自体じたいが低てい炭素たんそであるという点てんも、ゼットンが掲かかげていたサステナビリティというテーマにあてはまった。