方ほう苞つと

方ほう苞つと
大だい清きよし禮れい部ぶ右みぎ侍さむらい郎ろう，充たかし《三さん禮れい書しょ》副ふく總裁そうさい
籍せき貫ぬき	安徽あんき桐きり城ぐすく縣けん东南乡人（今こん属ぞく枞阳县域いき）
族ぞく裔	漢かん族ぞく
字じ號ごう	字じ靈れい皋 號ごう望もち溪けい
出生しゅっしょう	康かん熙七なな年ねん四よん月がつ十じゅう二に日にち（1668年ねん5月がつ25日にち）
逝世	乾いぬい隆たかし十じゅう四よん年ねん八はち月がつ十じゅう八はち日にち （1749年ねん9月がつ29日にち）（81歲さい）
墓はか葬そう	江蘇ちぁんすー省しょう六ろく合ごう縣けん
親おや屬ぞく	弟おとうと弟おとうと：方かた椒はじかみ塗ぬり
出身しゅっしん
康かん熙三さん十じゅう八年己卯科舉人 康かん熙四よん十じゅう五ご年ねん會かい試ためし第だい四よん名めい
著作ちょさく
《禮れい記き析疑》 《喪も禮れい或ある問とい》 《春秋しゅんじゅう通論つうろん》 《周しゅう官かん集しゅう注ちゅう》 《獄中ごくちゅう雜記ざっき》 《左ひだり忠ただし毅あつし公おおやけ逸事いつじ》

方ほう苞つと（1668年ねん5月がつ25日にち—1749年ねん9月がつ29日にち），字じ靈れい皋，一いち字じ鳳おおとり九きゅう，晚ばん號ごう望もち溪けい，安徽あんき桐きり城じょう縣人けんじん，清しん代だい文学ぶんがく家か，首しゅ創そう散文さんぶん流派りゅうは桐きり城じょう派は。與あずか劉りゅう大だい櫆、姚鼐合ごう稱しょう桐きり城じょう三さん祖そ。

生平おいだいら

方ほう苞つと書法しょほう

康かん熙七なな年ねん（1668年ねん）四よん月がつ十じゅう二に日にち，方ぽう苞つと生せい於江南みなみ六ろく合ごう留とめ稼村。五ご歲さい課か章句しょうく，稍やや長治ながはる經書けいしょ、古文こぶん，“凡《易えき》之の體からだ象ぞう，《春秋しゅんじゅう》之の義ぎ例れい，《詩し》之の諷喻，《尚書しょうしょ》、《周しゅう官かん》、《禮れい記き》之の訓詁くんこ，先さき儒所已やめ云うん者しゃ，皆みな粗そ能のう記憶きおく。”，早年そうねん不ふ喜き宋そう儒之說せつ。康かん熙三さん十じゅう年ねん（1691年ねん）遊ゆう京師けいし，康かん熙四十じゅう五ご年ねん會かい試ためし中ちゅう式しき第だい四よん名めい，但ただし因よし母はは病びょう回かい乡，未み參加さんか殿しんがり試ためし。

康かん熙五十じゅう年ねん（1711年ねん），戴名世よ《南山なんざん集しゅう》案あん發はつ，方ぽう苞つと因いん给《南山なんざん集しゅう》作さく序じょ而牵连入狱，在ざい狱中两年，坚持著作ちょさく，著ちょ成なり《礼れい记析疑》和かず《丧礼或ある问》。經けい李り光ひかり地ち營救，才さい免めん於難。康かん熙五十じゅう二に年ねん，康かん熙以“方ほう苞つと學問がくもん，天下てんか莫不聞”，命いのち方かた苞つと以白衣ころも平民へいみん身分みぶん入にゅう值南みなみ書房しょぼう，成なり为清せい聖きよし祖そ、清きよし世よ宗むね、清しん高だか宗むね三朝みささ皇帝こうてい的てき智さとし囊，雍正九きゅう年ねん（1731年ねん）解除かいじょ旗き籍せき，授詹事府ふ左ひだり春はる坊ぼう左ひだり中ちゅう允まこと，雍正十じゅう一いち年ねん，升ます内うち阁学士し，任にん礼れい部ぶ侍さむらい郎ろう，充たかし《大だい清一せいいち统志》总裁。乾いぬい隆たかし元年がんねん（1736年ねん），入南にゅうなん书房，充たかし《三さん禮れい義ぎ疏》副ふく总裁。

方ほう苞つと好こう结党营私，徇私推薦すいせん魏ぎ廷珍，“时论訾之”。因よし與河よこう道どう总督高こう斌あきら交惡，被ひ披露ひろう一いち些請託せいたく秘ひ辛からし，“疏發苞つと請託せいたく私書ししょ，上じょう稍やや不ふ直ちょく苞つと”。乾いぬい隆たかし四よん年ねん，因いん將はた“伊い条じょう奏そう事件じけん”私わたし告つげ于人，乾いぬい隆たかし帝みかど批評ひひょう方かた苞つと“假かり公おおやけ济私，党とう同どう伐き异，其不安静あんせい之の固かた习，到いた老ろう不ふ改あらため，众所共ども知ち”，革かわ职，留とめ三礼馆效力赎罪。乾いぬい隆たかし七なな年ねん，告つげ老ろう还乡，赐翰林院かんりんいん侍さむらい讲衔。晚年ばんねん居きょ家か多た不ふ满于朝廷ちょうてい，“菲薄科目かもく，讥刺时政”。

乾いぬい隆たかし十じゅう四よん年ねん（1749年ねん）八はち月がつ十じゅう八はち日にち，方ぽう苞つと病びょう逝，葬そう于江蘇ちぁんすー六ろく合ごう。

咸豐十じゅう一いち年ねん曾國荃欲よく将すすむ方かた苞つと从祀孔あな庙，曾国藩はん致书國こく荃：“望もち溪けい先生せんせい之の事こと，公私こうし均ひとし不ふ甚惬。……国くに藩はん于本朝あさ大儒たいじゅ，学がく问则宗むね顾亭林りん、王おう懷ふところ祖そ两先生せんせい，经济则宗陳ちん文ぶん恭きょう公おおやけ，若わか奏そう请从祀，须自三さん公おおやけ始はじめ，李り厚あつし庵あん与あずか望もち溪けい不ふ得とく不ふ置おけ之の后きさき图。”

學說がくせつ著述ちょじゅつ

方ほう苞つと是清これきよ代だい桐きり城じょう派は散文さんぶん的てき創始そうし人じん，早年そうねん究きわむ心こころ詞章ししょう，康かん熙三さん十じゅう年ねん尊みこと奉たてまつ程ほど朱しゅ理學りがく和わ唐とう宋そう散文さんぶん，康かん熙五十じゅう年ねん（1711年ねん）潛せん研けん“三さん禮れい”，康かん熙五十じゅう九きゅう年ねん（1720）成なり《周しゅう官かん集しゅう注ちゅう》，乾いぬい隆たかし十じゅう四よん年ねん（1749）成なり《儀禮ぎれい析疑》。姚鼐推崇方かた苞つと：“望もち溪けい先生せんせい之の古文こぶん，為ため我わが朝あさ文章ぶんしょう之の冠かんむり”。陳ちん宏ひろし謀はかりごと云うん：“望もち溪けい經けい說せつ，不ふ惟おもんみ經けい義ぎ開明かいめい，可か以蕩滌人心しん之の邪よこしま穢けがれ，維持いじ禮れい俗ぞく。”。

方ほう苞つと论文提ひさげ倡“义法”，方ぽう苞つと：《复泰小しょう岘书》：“鼐尝谓天下学かがく问之事ごと有ゆう义理、文章ぶんしょう、考こう据すえ之これ分ぶん，异趋而同为不可ふか废。”，作品さくひん有ゆう《狱中杂记》、《左ひだり忠ただし毅あつし公おおやけ軼事いつじ》等とう。方かた苞つと繼承けいしょう歸かえり有光ありみつ的てき「唐から宋そう派は」古文こぶん傳統でんとう，論ろん學がく以宋儒為宗むね，提出ていしゅつ「義法よしのり」主張しゅちょう：“義ぎ即そく《易えき》之の所謂いわゆる‘言げん有ゆう物ぶつ’（內容）也，法ほう即そく《易えき》之の所謂いわゆる‘言げん有ゆう序じょ’（形式けいしき）也，義ぎ以為經けい ，而法緯ぬき之の，然しか後こう為ため成體せいたい之の文ぶん。”。他た對たい於文章ぶんしょう要求ようきゅう“雅まさ潔きよし”，常つね有ゆう省略しょうりゃく主語しゅご或ある賓まろうど語ご的てき現象げんしょう。袁枚譏そし其“才力さいりょく薄うす”，文学ぶんがく性せい亦また不足ふそく，“似に精神せいしん不能ふのう包括ほうかつ其大处、远处、疏淡处及华丽非常ひじょう处”。

方ほう苞つと一生いっしょう著作ちょさく等身とうしん，有ゆう《春秋しゅんじゅう通論つうろん》、《禮れい記き析疑》、《周しゅう官かん集しゅう注ちゅう》13卷かん、《周しゅう官かん析疑》36卷かん、《儀禮ぎれい析疑》、《集あつまり外がい文ぶん》10卷かん、《補遺ほい》14卷かん等とう，另刪訂てい《通つう志こころざし堂どう宋そう元もと經けい解かい》等とう，並なみ擅長撰せん寫うつし散文さんぶん，有ゆう近きん六ろく百ひゃく篇へん傳でん世よ，收おさむ於《望もち溪けい先生せんせい文集ぶんしゅう》中ちゅう。方かた苞つと為ため文ぶん，多た明あかり經けい崇道すどう之これ作さく，且重道學どうがく。其散文さんぶん獨どく樹じゅ一いち幟のぼり，自じ成なり風格ふうかく。清きよし初はつ四庫館臣評方苞：“苞つと於經學がく研究けんきゅう較深，集中しゅうちゅう說經せっきょう之の文ぶん最多さいた，大抵たいてい指事しじ類るい情じょう，有ゆう所しょ闡發。”

家庭かてい

• 祖父そふ方かた幟のぼり（1615─1687）為ため歲とし貢みつぎ生せい，任にん蕪かぶら湖みずうみ縣けん學がく訓導くんどう、興きょう化か縣けん學がく教諭きょうゆ。
• 父方ちちかた仲なか舒。
• 兄あに方舟はこぶね，方ぽう苞つと嘗稱方舟はこぶね「制せい舉之文名ぶんめい天下でんか」。
• 十じゅう六ろく世せい孫まご方ほう東美とうび為ため知名ちめい哲學てつがく家か、佛學ぶつがく家か及詩人じん。

評價ひょうか

• 汪ひろし中なか語かたり：「吾われ所しょ罵ののし者しゃ，皆みな非ひ不知ふち古今ここん者しゃ，惟おもんみ恐おそれ莠亂苗なえ爾なんじ；若わか方かた苞つと、袁枚輩やから，豈あに屑くず屑くず罵ののし之これ哉。」
• 全ぜん祖そ望もち曾说：“世よ称しょう公こう之の文章ぶんしょう，万まん口くち无异词，而于经术已やめ不ふ过皮相之あいの。”
• 李り慈铭《越えつ缦堂读书记》《望もち溪けい集しゅう》条じょう说：“余よ二に十じゅう年ねん前まえ读之（《望もち溪けい集しゅう》），多た为浮气所中ちゅう，又また过信钱竹汀なぎさ(大だい昕)、汪ひろし容よう甫はじめ诸公之の言げん，颇轻视之，故こ自じ后きさき从不寓目ぐうもく”，晚ばん岁重读三さん数すう过，“始はじめ信しん其中多可たか传之作さく，如《读大诰》、《读王风》、《读周官かん》、《读仪礼れい》、《读经解かい》五ご首しゅ，简明宏あきひろ深ふか，必传之の文ぶん，非望ひぼう溪けい不能ふのう作さく也”。
• 毛もう泽东读方苞つと的てき《與あずか翁おう止とめ園えん書しょ》批点ひてん说：“《與あずか翁おう止とめ園えん書しょ》，戒淫也。淫いん为万まん恶本，而意淫いん之の为害、比ひ实事尤ゆう甚，当とう懔懔然しか如在深ふか渊，若わか履くつ薄うす冰。”

延伸えんしん閱讀

[在ざい维基数すう据すえ编辑]

在ざい维基文ぶん库阅读此作者しゃ作品さくひん（ 在ざい维基共ども享とおる资源阅览影像えいぞう）

《清史きよし稿こう·卷まき290》，出自しゅつじ趙ちょう爾なんじ巽たつみ《清史きよし稿こう》