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2018年6月のブログ記事一覧-作って遊ぼう&学校の応援
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しん学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうとう前文ぜんぶん解説かいせつ

2018-06-20 16:28:20 | 社会しゃかいひらかれた学校がっこう

 平成へいせい29ねんがつよう小中しょうちゅう平成へいせい30ねんがつ高校こうこうあたらしい学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうとう告示こくじ公示こうじがありました。これには前文ぜんぶん掲載けいさいされていますが、これまでにはこのよう記載きさいはありませんでした。その内容ないようこうしゅかかわらずおな内容ないようかれていてその重要じゅうようせいがわかります。

おな内容ないようのパワーポイントファイルをダウンロード(クリック)〕

 みなさんのまち地域ちいき学校がっこうきょうはたらけ本部ほんぶ設置せっちじょうきょうはいかがでしょうか。できればまちすべての学校がっこうをカバーできる規模きぼ設置せっちされるようになればと期待きたいするところです。学校がっこう地域ちいき適切てきせつ協力きょうりょく体制たいせい整備せいび教育きょういく委員いいんかい仕事しごととして規定きていされましたのでよろしくおねがいします。

 学校がっこう先生せんせい地域ちいき住民じゅうみん一緒いっしょになっておこな地域ちいき学校がっこうきょうはたらけ活動かつどうは「なにのためにするんだろう!」とかんがえたことはありますか?学校がっこう支援しえん地域ちいき本部ほんぶ学校がっこう応援おうえんだんはじまったときには「学校がっこういそがしいので手伝てつだってください。」「先生せんせい事務じむ仕事しごとがいっぱいで児童じどう生徒せいと時間じかんてません。手伝てつだってもらえればてます。」ということでした。

 じつは、いまはそうではないのです。平成へいせい26ねんごろから「少子しょうし高齢こうれい技術ぎじゅつ革新かくしん・グローバル雇用こよう環境かんきょう急速きゅうそく変化へんかしている時代じだいに、どもたちが、将来しょうらいこころゆたかにきていくことのできる社会しゃかいをどのようにつくっていくのか、そのためには、こんどもたちの教育きょういくはどうあればいいのか?」がたくさん議論ぎろんされてきました。そこでてきた結論けつろんが「地域ちいき未来みらいになどもたちの育成いくせい」「地方ちほうそうせい実現じつげん」でした。これが“地域ちいき学校がっこうきょうはたらけ活動かつどう”をする理由りゆうとなりました。

 まだまだ現実味げんじつみいおはなしですが、さきすすんでいくとわかってくるとおもいます。

 あなたのんでいるまちの30ねんらしが想像そうぞうできますか?いま児童じどう生徒せいとみなさんがはたらざかりの時代じだいです。運転うんてんしゅ仕事しごと確実かくじつになくなるといわれています。バスはすうにん小型こがたのものになって自動じどうはしります?荷物にもつそらんで自宅じたくとどけられます?地方ちほうまちでは人口じんこうがどんどん減少げんしょうしていきます。いまのこどもたちは、大人おとなとしてそこでどうやってきているんでしょう。想像そうぞうもできない社会しゃかいです。

 それでは、人口じんこうがどのようになっていくのかを紹介しょうかいしましょう。

 このグラフは、熊本くまもとけん市町村しちょうそんべつに、2015ねん国勢調査こくせいちょうさ人口じんこうから2045ねん人口じんこう推計すいけいによりしたものから、その増減ぞうげんりつ計算けいさんしたグラフです。この30年間ねんかんに、〇〇は40%ほどの人口じんこうげんふたつのまちは50%ほど、つまり半分はんぶん人口じんこうとなります。

 もっとくわしい人口じんこう推計すいけいデータをりたい場合ばあいは、みぎじょうのQRコードからホームページにはいってください。そのホームページはつぎの〔人口じんこう推計すいけいデータ〕をクリックしてもることができます。

人口じんこう推計すいけいデータ〕

 それでは具体ぐたいてき数字すうじてみましょう。

 熊本くまもとけんの45市町村しちょうそんなかで、増加ぞうかするのは熊本くまもと隣接りんせつする市町しちょうだけです。熊本くまもともマイナスです。

 これをると人口じんこう減少げんしょうけられませんが、くには「2060年度ねんどまでには減少げんしょうめて持続じぞく可能かのう社会しゃかいつくろう。」とびかけています。

 この対策たいさくひとつが“教育きょういく”です。これからの教育きょういくはどうあればよいかということを“学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうとう前文ぜんぶん”にいてあります。

  前文ぜんぶん解説かいせつをするまえ

 学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうは、日本にっぽんのどこへいってもおな教育きょういくけられる基準きじゅんしめしたものです。すべての学校がっこう厳格げんかくにこの枠組わくぐみのなか教育きょういくおこなわれます。

 幼稚園ようちえん教育きょういく要領ようりょう小中しょうちゅうだか支援しえん学習がくしゅう指導しどう要領ようりょういつつの前文ぜんぶんは、すべておな文言もんごん記述きじゅつされています。

 あらたに前文ぜんぶんもうけたのは、しん学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうとうさだめるにたってのかんがかた明確めいかくにして、社会しゃかいひろ共有きょうゆうされるようにするためです。

 それではその内容ないようみながら解説かいせつをしていきます。

 左側ひだりがわ文字もじ前文ぜんぶんです。右側みぎがわ文字もじは、前文ぜんぶん箇条書かじょうがきにまとめたものです。

 「これからの学校がっこうには」ではじまる文章ぶんしょうです。「こうした教育きょういく目的もくてきおよ目標もくひょう達成たっせい目指めざしつつ」とあるのは、前文ぜんぶん前段ぜんだん教育きょういく基本きほんほうだいいちじょう教育きょういく目的もくてきだいじょう教育きょういく目標もくひょう記述きじゅつされているからです。つまり「不易ふえき教育きょういく」をしめしています。その不易ふえき教育きょういくをしつつ、そのつづ文章ぶんしょう今日きょうてき課題かだい対応たいおうした教育きょういく目標もくひょうということになります。それを右側みぎがわ箇条書かじょうがきでまとめました。

 〔自分じぶんさや可能かのうせい認識にんしきすること〕〔他者たしゃ尊重そんちょうして、その人々ひとびときょうはたらけすることによって、社会しゃかい変化へんかえる〕そして〔自身じしんゆたかな人生じんせいひらき〕〔社会しゃかいつくしゅとなる〕そんなちから育成いくせいする教育きょういくもとめられています。これをすこ解説かいせつすると、これからもとめられるのは一人ひとりいちにんきるちから育成いくせいでは不十分ふじゅうぶんということです。他者たしゃ意見いけんいたりきょうはたらかして困難こんなんえるちから必要ひつようというわけです。これを、つながりづくりの教育きょういく、といます。

 「教育きょういく課程かていとおして」ではじまる文章ぶんしょうです。うえ今日きょうてき課題かだい対応たいおうした教育きょういく目標もくひょうを、教育きょういく課程かていとおしてどう実現じつげんしていくかです。「よりよい・・・社会しゃかいつくる」という理念りねん共有きょうゆうするとは、児童じどう生徒せいと大人おとなたちに、この教育きょういく目標もくひょうをしっかりわかってほしいということです。ここを解説かいせつすると、学校がっこうでつながりづくりの教育きょういくおこなわれます。それがどうしてよりよい社会しゃかいつくることになるのかです。ひとひとのつながりづくりは社会しゃかいづくりの基礎きそとなります。社会しゃかいづくりの基礎きそつちか教育きょういく学校がっこうおこなわれるので、学校がっこう先生せんせい地域ちいきみなさんにもそのことをしっかりわかっていただいて、どもたちとつながるために、学校がっこう出向でむいてほしいのです。つぎ目標もくひょう共有きょうゆうした学校がっこう地域ちいきみなさんで、ここにそだどもたちに、どのような学習がくしゅう内容ないようがいいか、どのような資質ししつ能力のうりょくもとめられるかをかんがえてほしいのです。学校がっこうはそれをけて、ここならではの教育きょういく課程かてい編成へんせいします。それが社会しゃかいひらかれた教育きょういく課程かていです。どのようにまなぶかは社会しゃかい連携れんけいおよきょうはたらかしてまなびます。この一連いちれんのつながりが“社会しゃかいひらかれた教育きょういく課程かてい実現じつげん”となってきます。

 「学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうとは」ではじまる文章ぶんしょうです。ここには学習がくしゅう指導しどう要領ようりょう役割やくわりひとつとして、教育きょういく水準すいじゅん全国ぜんこくてき確保かくほすることがある。「また」からのち文章ぶんしょうで、その地域ちいきならではの“教育きょういく活動かつどうさらなる充実じゅうじつ”をうたっています。ここに今日きょうてき教育きょういく課題かだいけた教育きょういく位置いちづけてください。

 「生徒せいとまなぶ・・・・」ではじまる文章ぶんしょうでは、“どもたちの教育きょういくは、児童じどう生徒せいとかかわるすべての大人おとな期待きたいされる役割やくわりです。”ということをべています。

 前文ぜんぶん解説かいせつしてきましたが、今日きょうてき課題かだいたいして、いまこのような教育きょういくもとめられているということです。もしなにもしなければ、30ねんむべき地域ちいき廃墟はいきょかっているかもしれません。持続じぞく可能かのう社会しゃかいつくるには、いまどもたちがみずからどのような社会しゃかい目指めざすのかをかんがえ、みずからの社会しゃかいになとなることが必要ひつようです。

 総理府そうりふ文部もんぶ科学かがくしょうは、すべての学校がっこう地域ちいきにコミュニティ・スクールの〇〇協議きょうぎかいつことと、すべての学校がっこうをカバーする学校がっこう地域ちいき協力きょうりょくする体制たいせい整備せいびすすめています。これはなにかというと、前文ぜんぶんかれていることを実現じつげんする仕組しくみとして提案ていあんされています。

 “理念りねん共有きょうゆうする”とありますが、〇〇協議きょうぎかい学校がっこう地域ちいきみなさんが協議きょうぎするです。ここを活用かつようして“共有きょうゆう”をはかってください。さらにそこでは「地域ちいきどもたちに必要ひつよう資質ししつ能力のうりょくとはなにか」「どのようなことをかんがえさせたいのか」「体験たいけんさせたいのか」「・・・」など学習がくしゅう内容ないよう教育きょういく目標もくひょう協議きょうぎしてめてほしいのです。また、協議きょうぎかいみなさんには、地域ちいき色々いろいろ人々ひとびと協議きょうぎして理念りねん共有きょうゆうはかってほしいのです。共有きょうゆうしたみなさんが教育きょういく一端いったんになってもらえたら、理念りねん活動かつどう地域ちいきひろがっていきます。

 どのようにまなぶかは、地域ちいきみなさんには、学校がっこう教育きょういく参画さんかくしてもらって、地域ちいき学校がっこうきょうはたらけ活動かつどうをいっぱいれてほしいとおもいます。

 協議きょうぎかいまった内容ないようけて、学校がっこうが“社会しゃかいひらかれた教育きょういく課程かてい”を作成さくせいします。

 この教育きょういく課程かてい実施じっしするときには、どの学校がっこうも“学校がっこう地域ちいき協力きょうりょく体制たいせい”が整備せいびされることで実施じっし可能かのうになります。この整備せいびは“教育きょういく委員いいんかい仕事しごと”として規定きていされました。

 まとめると、教育きょういく課程かてい実施じっしまで〔〇〇協議きょうぎかい社会しゃかいひらかれた教育きょういく課程かてい地域ちいき学校がっこうきょうはたらけ活動かつどう〕という準備じゅんびながれができます。みなさんはそれぞれの立場たちばなにんだらいいかおわかりましたか。

 それでは、これからの学校がっこう地域ちいきかたについて説明せつめいしてみます。

 左側ひだりがわ学校がっこうです。ここにコミュニティ・スクールの〇〇協議きょうぎかいがあります。右側みぎがわ地域ちいきです。水色みずいろの〇であらわしたのが、地域ちいき住民じゅうみん各種かくしゅ団体だんたいなどのみなさんです。地域ちいきみなさんは“なる(ゆる)やかなネットワークでむすばれた仕組しくみ”の学校がっこう協力きょうりょくする体制たいせいちます。これを地域ちいき学校がっこうきょうはたらけ本部ほんぶづけました。具体ぐたいてきには、地域ちいき個人こじん各種かくしゅ団体だんたい代表だいひょうしゃつどうところとかいしてください。

 この機能きのうについては、まず学校がっこうが「こんなことのできるひとてほしい」と本部ほんぶもとめます。すると本部ほんぶ会議かいぎひらいて“だれがどの団体だんたいけるか”をめます。この会議かいぎをコーディネート会議かいぎといいます。まった団体だんたい個人こじん学校がっこうって、地域ちいき学校がっこうきょうはたらけ活動かつどうおこないます。この一連いちれんながれを“コーディネート機能きのう”といいます。本部ほんぶはこのコーディネート機能きのうほかに、“たくさんの地域ちいき学校がっこうきょうはたらけ活動かつどう処理しょりできること”“永続えいぞくてき仕組しくみであること”のみっつをそなえなければなりません。

 実際じっさいは、学校がっこうには社会しゃかいひらかれた教育きょういく課程かていがあるので、地域ちいき学校がっこうきょうはたらけ活動かつどうにも年間ねんかん計画けいかく作成さくせいされます。それを年度ねんどはじめに本部ほんぶ提出ていしゅつすると、コーディネート会議かいぎ一回いっかいみます。そこでいちねんぶん地域ちいきみなさんで分担ぶんたんしてもらいます。

 つぎは"じん”です。学校がっこうには地域ちいきとの連携れんけい担当たんとうするひとがいれば窓口まどぐち一本いっぽんすることができます。本部ほんぶにはもとめをったり会議かいぎひらいたりなど専門せんもんてき担当たんとうしゃ必要ひつようです。それをコーディネーター(地域ちいき学校がっこうきょうはたらけ活動かつどう推進すいしんいん)といいます。

 こんな活動かつどうをしていると、地域ちいきみなさんから「わたしたちもどもたちの活動かつどう計画けいかくしていますが、子供こどもたちはあんまり参加さんかしてくれません。学校がっこうはもっと協力きょうりょくしてほしい。」とわれます。学校がっこうあそびや活動かつどう優先ゆうせんさせていませんでしたか?これからの学校がっこう地域ちいきおこなわれる教育きょういく活動かつどう地域ちいき活動かつどう協力きょうりょくしなければなりません。たとえば、学校がっこう本部ほんぶ掲示板けいじばんがあって「ボランティア募集ぼしゅう」の張紙はりがみがあるとします。あさられると夕方ゆうがたには応募おうぼしゃあつまります。学校がっこう地域ちいき子供こどもたちがボランティアをすることをすすめてほしいのです。そうすると、学校がっこう手伝てつだってもらうだけではなく双方向そうほうこう関係かんけいになります。そうなった姿すがたつぎ将来しょうらいです。

 地域ちいき教育きょういく活動かつどう地域ちいき活動かつどう展開てんかいされてくると、地域ちいき地域ちいき学校がっこうきょうはたらけ活動かつどうおこなわれてきます。本部ほんぶへのひともとめる請求せいきゅう学校がっこうからだけでなく、地域ちいき個人こじん団体だんたいからもされるようになってくるので、本部ほんぶ地域ちいき中心ちゅうしんえがくのが適切てきせつです。こうなると学校がっこう地域ちいき団体だんたいのひとつになってしまいます。こうなると地域ちいき学校がっこうきょうはたらけ活動かつどう負担ふたん減少げんしょうして、学校がっこう本来ほんらいむべき不易ふえき教育きょういく専念せんねんできるようになります。そうなるといいですね。

 つぎは“社会しゃかいひらかれた教育きょういく課程かてい”をどう作成さくせいするかの一案いちあん説明せつめいします。

 ここにそだどもたちに必要ひつよう教育きょういく地域ちいきみなさんの連携れんけいきょうはたらかしてむものとしては、"郷土きょうど学習がくしゅう"が最適さいてきおもわれます。これまで総合そうごうてき学習がくしゅう時間じかんは、かく教科きょうかつちかったちから総合そうごうてき学習がくしゅう課程かていきてはたらちからたかめるためのもので、なにんでもよかったのですが、そこに郷土きょうど学習がくしゅうてはめることになります。

 まず、協議きょうぎかいあかわくかこまれた部分ぶぶん協議きょうぎしてめていきます。目的もくてきけさせたいりょくそだてたい資質ししつ能力のうりょく)、まなばせたいこと(学習がくしゅう内容ないよう)です。

 それを学校がっこうり、郷土きょうど学習がくしゅう計画けいかく作成さくせいします。実際じっさいは1あいだごと計画けいかく数時間すうじかんいちくくりの計画けいかくまでつく必要ひつようがあります。

 最後さいごみどりわく地域ちいききょうはたらけ活動かつどうをする役場やくば役所やくしょみなさんや個人こじんめい記述きじゅつします。

 この一連いちれん計画けいかくは、〔地域ちいきそだつ〕を基盤きばんにしているので、小中こなか連携れんけいだけではなくよう小中しょうちゅうだかだい連携れんけい作成さくせいされることがのぞましいですから、地域ちいき単位たんい教育きょういく計画けいかくとしてほしいとおもいます。

  前文ぜんぶん最初さいしょ部分ぶぶん再掲さいけいしました。今日きょうてき課題かだいたいする教育きょういく目標もくひょうです。これを実現じつげんするのは教育きょういく課程かていです。実施じっしされるのは小学校しょうがっこう平成へいせい32年度ねんど中学校ちゅうがっこう平成へいせい33年度ねんどです。それまでには準備じゅんびととのいますようおねがいします。

 この前文ぜんぶん内容ないようを、学校がっこう関係かんけいしゃだけでなく、ひろ地域ちいきみなさんにもわかってもらえるよう啓発けいはつ機会きかいってほしいとおもいます。よろしくおねがいします。