ケラトサウルス (Ceratosaurus )は、中生代 ちゅうせいだい ジュラ紀 じゅらき 中期 ちゅうき から後期 こうき (約 やく 1億 おく 5,300万 まん ~約 やく 1億 おく 4,800万 まん 年 ねん 前 まえ ) にかけての現在 げんざい の北 きた アメリカ大陸 あめりかたいりく とアフリカ大陸 たいりく に生息 せいそく していた獣 しし 脚 あし 類 るい の恐竜 きょうりゅう の一種 いっしゅ 。竜 りゅう 盤 ばん 目 め - 獣 しし 脚 あし 亜 あ 目 め - ケラトサウルス科 か に属 ぞく する。属 ぞく 名 めい は「角 かく をもつトカゲ」を意味 いみ する。nasicornis種 しゅ は北米 ほくべい で保存 ほぞん 状態 じょうたい のよい化石 かせき が見 み つかっている模 かたぎ 式 しき 種 しゅ である。 ingns種 しゅ は東 ひがし アフリカ産 さん で、dentisulcatus種 しゅ 及 およ びmagnicornis種 しゅ は共 とも に北米 ほくべい 産 さん であり、いずれもnasicornis種 しゅ よりも大型 おおがた である。特 とく にingns種 しゅ は非常 ひじょう に大型 おおがた だったことが推定 すいてい されるも、化石 かせき が断片 だんぺん 的 てき であるため、ケラトサウルス属 ぞく に含 ふく むことを疑問 ぎもん 視 し する学説 がくせつ もある。
体長 たいちょう 約 やく 4.5~6メートルの中型 ちゅうがた 肉食 にくしょく 恐竜 きょうりゅう である。鼻 はな の上 うえ にある角 かく 状 じょう の骨質 こっしつ の突起 とっき 、眼窩 がんか 上部 じょうぶ にある瘤 こぶ 状 じょう の隆起 りゅうき 、背面 はいめん 正中 せいちゅう 線 せん 上 じょう に並 なら ぶ骨質 こっしつ の板 いた などが目立 めだ つ特徴 とくちょう である。角 かく 状 じょう の突起 とっき を持 も つ獣 しし 脚 あし 類 るい はいくつか知 し られているが、背面 はいめん に骨 ほね 板 ばん を持 も つ獣 しし 脚 あし 類 るい はケラトサウルスのみである。
一般 いっぱん にケラトサウルスの特徴 とくちょう として広 ひろ く知 し られているのが、学名 がくめい の由来 ゆらい にもなった頭頂 とうちょう 部 ぶ の角 かく (ケラト)である。しかし角 かく という名称 めいしょう に反 はん し、その厚 あつ みは薄 うす くむしろ鶏冠 けいかん に近 ちか い代物 しろもの であった。こうした貧弱 ひんじゃく な“角 かく ”は、もっぱらライバルや異性 いせい へのディスプレイに使 つか われた可能 かのう 性 せい が高 たか い[ 2] [ 3] 。こうした見掛 みか け倒 だお しの飾 かざ りは多 おお くの獣 しし 脚 あし 類 るい に見 み られたものの、ケラトサウルスの子孫 しそん 筋 すじ であるアベリサウルス科 か は、実戦 じっせん に耐 た えうる頑丈 がんじょう な角 かく を獲得 かくとく していた。ケラトサウルスの頭骨 とうこつ 化石 かせき を見 み ると、角 かく の部分 ぶぶん にシワのような凹凸 おうとつ が見 み られるので、角 かく の表面 ひょうめん を角質 かくしつ (ケラチン)が覆 おお っていた可能 かのう 性 せい もあるが、化石 かせき の証拠 しょうこ は見 み つかっていない。
こうした貧弱 ひんじゃく な角 かく よりも本 ほん 種 しゅ の特徴 とくちょう を際立 きわだ たせているのが、体格 たいかく に見合 みあ わぬほどに発達 はったつ したサーベル 状 じょう の上顎 じょうがく 歯 ぱ である。この歯 は は自身 じしん より巨大 きょだい なアロサウルスよりも長 なが く[ 2] 、類縁 るいえん 関係 かんけい のあるアベリサウルス科 か よりも遠縁 とおえん のカルカロドントサウルス科 か に酷似 こくじ しており、獲物 えもの へ致命 ちめい 的 てき な裂傷 れっしょう を与 あた えることが出来 でき た。そのためケラトサウルスは中型 ちゅうがた (全長 ぜんちょう 6〜7m)ながら、やや大 おお きめの竜 りゅう 脚 あし 類 るい などを獲物 えもの を標的 ひょうてき としていた可能 かのう 性 せい もある[ 4] [ 5] [ 6] 。これらを踏 ふ まえると、ケラトサウルスはアパトサウルス の子供 こども や亜 あ 成体 せいたい を集中 しゅうちゅう 的 てき に狙 ねら っていたのかもしれない[ 7] 。この歯 は は口 くち を閉 と じると下 しも 顎 あご からはみ出 だ すほど長 なが いため、近年 きんねん 獣 じゅう 脚 あし 類 るい 復元 ふくげん で主流 しゅりゅう となっている"クチビル復元 ふくげん "がこの恐竜 きょうりゅう に適切 てきせつ でない可能 かのう 性 せい を示 しめ している。
前肢 ぜんし には4本 ほん の指 ゆび があるものの、爪 つめ が生 は えていたのは3本 ほん 目 め までで、第 だい 四 よん 指 ゆび は痕跡 こんせき 程度 ていど しかなかったと考 かんが えられている。尾 お は柔軟 じゅうなん な構造 こうぞう で幅広 はばひろ く厚 あつ みがあった。この尾 お は後 ご のテタヌラ下目 しため よりも柔軟 じゅうなん 性 せい に優 すぐ れていたため、古 こ 生物 せいぶつ 学者 がくしゃ のロバート・バッカー は、「ケラトサウルスが半 はん 水棲 すいせい だったのではないか?」と指摘 してき している。が、これには異論 いろん も多 おお い[ 2] 。
かつてカルノサウルス類 るい とされ、アロサウルス と同 どう 一種 いっしゅ (異 こと なる点 てん は性差 せいさ によるもの)と考 かんが えられていたこともあったが、異 こと なる点 てん がさまざまあり、近年 きんねん [いつ? ] 新 あら たに分類 ぶんるい しなおされた。G・ポールによれば、アロサウルスと比較 ひかく して小柄 こがら ではあるものの、歯 は は薄 うす く切 き れ味 あじ がよく、手足 てあし の爪 つめ はアロサウルスに比 くら べて鋭 するど かったといわれている。
ヒトとの大 おお きさ比較 ひかく
部分 ぶぶん 化石 かせき 。
C. nasicornis 想像 そうぞう 図 ず 。
^ a b c Comments on the ecology of Jurassic theropod dinosaur Ceratosaurus (Dinosauria: Theropoda) with critical reevaluation for supposed semiaquatic lifestyle
^ The evolution of animal weapons
(Douglas J Emlen:2008)
^ Brontosaur killers: Late Jurassic allosaurids as sabre-tooth cat analogues(Robert T. Bakker:2000)
^ 世界 せかい の巨大 きょだい 恐竜 きょうりゅう 博 はく 2006 図録 ずろく P63
^ 狙 ねら うは大物 おおもの !ケラトサウルス (2006年 ねん 7月 がつ 7日 にち )https://ameblo.jp/oldworld/entry-10014412430.html
^ ジュニア自然 しぜん 図鑑 ずかん 恐竜 きょうりゅう と古代 こだい 生物 せいぶつ ジュラ紀 じゅらき 〜ケラトサウルスの項 こう
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