ゆうパック

荷物にもつ (日本にっぽん郵便ゆうびん) > ゆうパック

ゆうパックは、日本にっぽん郵便ゆうびんが提供ていきょうする荷物にもつ運送うんそうのサービスのひとつで、他社たしゃが提供ていきょうする宅配たくはい便びんと同おなじサービスである。日本にっぽん郵政ゆうせいの登録とうろく商標しょうひょう（第だい4562910号ごうほか）。旧きゅう一般いっぱん小包こづつみ郵便ゆうびん物ぶつが前身ぜんしんである。ラテン文字もじ表記ひょうきは「Yu-Pack」。

ゆうパックの幟のぼり。静岡しずおか県けん島田しまだ市し内うちにて。

集配しゅうはい車両しゃりょうの例れい

JPEXの事業じぎょう統合とうごうに伴ともない、元もと「ペリカン便びん」の集配しゅうはい車両しゃりょうも承継しょうけいされ、ロゴ等とうを抹消まっしょうして使用しようされている（写真しゃしんは統合とうごう直前ちょくぜん時点じてんのもの）

概説がいせつ

ゆうパックの運賃うんちんは「サイズと運送うんそう距離きょり」で決きまる。

普通ふつう郵便ゆうびんとは異ことなる輸送ゆそう体系たいけいを使用しようし、送達そうたつ速度そくどは普通ふつう郵便ゆうびんよりも比較的ひかくてき速はやい。また、土日どにち休日きゅうじつも配達はいたつする。

発送はっそうは集荷しゅうか、ゆうゆう窓口まどぐち、郵便ゆうびん局きょくの郵便ゆうびん窓口まどぐちやコンビニエンスストアなどの取扱とりあつかい所しょで受うけ付つける。引ひき受うけ可能かのうなコンビニエンスストアについては、2014年ねん4月がつ現在げんざい、ローソンブランド店舗てんぽ、ミニストップ、セイコーマートであれば、原則げんそく全ぜん店舗てんぽで可能かのう。

日本にっぽん郵便ゆうびんの荷物にもつサービス全般ぜんぱんについては「荷物にもつ (日本にっぽん郵便ゆうびん)」を参照さんしょう

国土こくど交通省こうつうしょうの調査ちょうさによると、平成へいせい26年ねん（2014年ねん）度どにおける日本にっぽんの宅配たくはい便びん市場いちばシェアは、ヤマト運輸やまとうんゆ（宅急便たっきゅうびん、45.4%）・佐川急便さがわきゅうびん（飛脚ひきゃく宅配たくはい便びん、33.5%）に続つづき、第だい3位い（13.6%）である。

料金りょうきん関連かんれん

支払しはらい方法ほうほうは現金げんきん払ばらいの他ほか、ハガキや封書ふうしょの発送はっそうと同様どうように送おくり状じょうや荷物にもつとなる箱はこなどに切手きってを貼はることでも発送はっそう可能かのう。ただし、コンビニエンスストアから発送はっそうする場合ばあいは切手きって貼付ちょうふによる支払しはらいは不可ふか。

また、現在げんざいの小口こぐち利用りよう者しゃの運賃うんちん割引わりびきは以下いかのとおり。

持込もちこめ割引わりびき

基本きほん運賃うんちんより1個いっこ120円引えんびき。窓口まどぐち・コンビニを含ふくむ取扱とりあつかい所しょ等とうに持もち込こんだ際さいに適用てきよう。

同どう一いちあて先さき割引わりびき

基本きほん運賃うんちんより1個いっこ60円引えんびき。前回ぜんかいと同おなじあて先さきへ荷物にもつを送おくる際さいに、差出さしで日びより1年ねん以内いないに差さし出だした控ひかえの提示ていじで適用てきよう。複数ふくすう口こう割引わりびき、受取うけとり人じん払はらいや着払ちゃくばらい時じは適用てきよう不可ふか。一度いちど提示ていじした控ひかえの再さい使用しようは不可ふか（使用しよう済ずみ印しるしが押おされる）。また、同おなじ場所ばしょなら宛名あてなは同どう一いち人にんでなくても良よいが、同どう一いち人にんであっても転居てんきょして居所きょしょが変かわった場合ばあいは適用てきよう不可ふか。

複数ふくすう口こう割引わりびき

基本きほん運賃うんちんより1個いっこ60円引えんびき。同時どうじに同おなじあて先さきへ2個こ以上いじょう荷物にもつを送おくる際さいに適用てきよう。同どう一いちあて先さき割引わりびきとは併用へいよう不可ふか。受取うけとり人じん払はらいや着払ちゃくばらい時じは適用てきようされない。

ただし、コンビニ差さ出での場合ばあいは、POS端末たんまつ処理しょりの関係かんけい上じょう、専用せんようラベルが必要ひつよう（郵便ゆうびん局きょくの郵便ゆうびん窓口まどぐち、ゆうゆう窓口まどぐち、日本にっぽん郵便ゆうびんによる集荷しゅうか、コンビニ以外いがいの取扱とりあつかい店てんでは、一般いっぱんの送おくり状じょうの複数ふくすう枚まい利用りようで対応たいおう可能かのうだが、複数ふくすう口こう用ようの送おくり状じょうも利用りよう可能かのう）。

数量すうりょう割引わりびき

基本きほん運賃うんちんより20%以上いじょう、個数こすうに応おうじて割引わりびき。同時どうじに10個こ以上いじょう荷物にもつを送おくる際さいに適用てきよう。他たの運賃うんちん割引わりびきとは併用へいよう不可ふか。別納べつのうまたは計器けいき別納べつのうとするものに限かぎる。

なおゆうパックに関かかわる着払ちゃくばらい手数料てすうりょうはない。

大口おおぐち利用りよう者しゃの運賃うんちん割引わりびきは以下いかの通とおり。

大口おおぐち割引わりびき

大口おおぐち割引わりびきにはいくつかの種類しゅるいがあるが、いずれも料金りょうきんを直接ちょくせつ支払しはらうのではなく後納こうのうまたは別納べつのうとする。

• 料金りょうきん別納べつのう

  同時どうじに500個こ以上いじょうなど大量たいりょう個数こすうを発送はっそうする場合ばあいに運賃うんちんが割安わりやすとなる。

• 料金りょうきん後納こうのう

  一般いっぱんの宅配たくはい業者ぎょうしゃにおける月つき締しめや売掛うりかけに相当そうとう。

  料金りょうきん後納こうのうとした際さいの割引わりびきがある。

  大口おおぐち小包こづつみ

  旧きゅうゆうパック・小包こづつみ時代じだいからの割引わりびき制度せいどを継承けいしょうしたもの。ゆうびんビズカードを使用しようする

  ペリカンモード

  旧きゅう日本通運にほんつううんのペリカン便びんから移行いこう。運賃うんちん体系たいけいやオプションの取扱とりあつかいなどが個別こべつに異ことなる。ペリカン専用せんようの顧客こきゃくコードを使用しようするため、ビズカードは使用しようしない。

  ゆうパック後納こうのう

  ペリカン移行いこう後ごに契約けいやくしたゆうパックに適用てきようされる。運賃うんちん体系たいけいなどは出荷しゅっか個数こすうに応おうじて集配しゅうはい郵便ゆうびん局きょくの営業えいぎょう担当たんとうが決定けっていする。

付加ふかサービス

ゆうパック通常つうじょう便びんのCラベル
（2010年ねん6月がつ以前いぜんのもの）

ゆうパック通常つうじょう便びんのCラベル
（2012年ねん10月がつ以降いこうのもの）

ゆうパック着払ちゃくばらい用ようのラベル
（2012年ねん10月がつ以降いこうのもの）

無料むりょうサービス

以下いかの主おもなサービスが追加ついか料金りょうきんなしで利用りようできる。

配達はいたつ日びの希望きぼう

配達はいたつ予定よてい日び（送付そうふ先さきや差出さしで時間じかんにも拠よるが、概おおむね、差出さしで日びの翌日よくじつか翌々日よくよくじつ）より10日とおか以内いないの日ひで希望きぼうできる。

配達はいたつ時間じかん帯たいの希望きぼう

1999年ねん3月がつ1日にち開始かいし。

午前ごぜん・12 - 14時じ・14 - 16時じ・16 - 18時じ・18 - 20時じ・20 - 21時じの中なかから希望きぼうできる（2010年ねん7月がつより。以前いぜんは、郵便ゆうびん物ぶつの再さい配達はいたつと同おなじ時間じかん帯たい設定せってい。午前ごぜん・午後ごご1・午後ごご2・夕方ゆうがた・夜間やかんから選択せんたく。郵便ゆうびん物ぶつの再さい配達はいたつ希望きぼう時間じかん帯たい指定していには、2010年ねん7月がつ以降いこうも旧きゅう前まえどおり）。なお、2010年ねん6月がつ以前いぜんに発行はっこうのラベルで、午前ごぜん・12 - 14時じ・希望きぼうなしを指定していの場合ばあいは、本来ほんらいの欄らんに記載きさい。14 - 16時じ・16 - 18時じ・18 - 20時じ・20 - 21時じを指定していの場合ばあいは、2010年ねん7月がつより枠わくが変更へんこうされ本来ほんらいの欄らんには記載きさい不可ふか、よって摘要てきよう欄らんに希望きぼう時間じかん帯たいを記載きさい。

2018年ねん9月がつ1日にち以降いこう、上記じょうきの配達はいたつ希望きぼう時間じかん帯たい（6区分くぶん）に「19 時じ - 21 時じ」を追加ついかした7区分くぶんが指定してい可能かのう。

差出さしで当日とうじつ中ちゅうの配達はいたつ（当日とうじつ配達はいたつゆうパック）

配達はいたつ先さきが引受ひきうけ局きょく自体じたいの配達はいたつ区域くいき内ないである場合ばあい等とう、集配しゅうはい体制たいせい上じょう可能かのうである場合ばあいは、概おおむね午前ごぜん中ちゅうの差出さしで分ぶんについて当日とうじつ中ちゅうに配達はいたつする。引受ひきうけ局きょくの配達はいたつ区域くいき内ないあての場合ばあいのほか、地域ちいき区分くぶん局きょく引受ひきうけで管内かんない局きょくの配達はいたつ区域くいきあてに配達はいたつされる場合ばあい、東京とうきょう都と23区内くないと近隣きんりん地域ちいき内ないで引受ひきうけ、配達はいたつされる場合ばあい及および大阪おおさか府内ふないで引受ひきうけ、配達はいたつされる場合ばあいについても、それぞれ当日とうじつ配達はいたつ可能かのう区域くいきの設定せっていがある（全域ぜんいきではない）。

不在ふざい時じ転送てんそう

不在ふざい票ひょうにて示しめされた中なかから、希望きぼうする最さい寄よせの場所ばしょや勤務きんむ場所ばしょ、窓口まどぐちでの受取うけとりが可能かのう。

追跡ついせきサービス

配達はいたつ状じょう況きょうをインターネット（ゆうびんホームページ）、電話でんわ（フリーコール）で確認かくにんできる。

有料ゆうりょうサービス

チルドゆうパック

冷蔵れいぞうでの宅配たくはいサービス。ゆうパックの基本きほん料金りょうきんにサイズや行いき先さきに応おうじた追加ついか料金りょうきんが課かされる。差さし出だしは、集荷しゅうかを依頼いらいするか、ゆうゆう窓口まどぐち設置せっち局きょくへの持もち込こみ。それ以外いがいでは、極きわめて限定げんていされるが、指定していの郵便ゆうびん局きょくへの持もち込こみとなる。チルドの他ほかに、冷凍れいとうゆうパックもあるが、こちらは事前じぜん契約けいやくの法人ほうじんや個人こじん事業じぎょう者しゃ向むけのサービスであり、一般いっぱんの顧客こきゃくの利用りようはできない。

使用しようするラベルは、摘要てきよう欄らんなどに「チルド」と記載きさいして差さし出だす（JPEXから継承けいしょうした仕様しようのラベルを使用しようする場合ばあいは、冷蔵れいぞうの欄らんに○をつければよい）。

サイズは、150サイズまで。基本きほん料金りょうきん部分ぶぶんにおいて一般いっぱんの160サイズとなるところを150に読よみ替かえられる。縦横じゅうおう高たかさの一番いちばん長ながい辺あたりが100cmを越こえるものは引ひき受うけ不可ふか（契約けいやくした法人ほうじんや個人こじん事業じぎょう者しゃのみが利用りようできる冷凍れいとうゆうパックの場合ばあいは、120サイズまで引ひき受うけ可能かのうで、縦横じゅうおう高たかさの中なかでも一番いちばん長ながい辺あたりが80cmを越こえる荷物にもつは引ひき受うけ不可ふか）。

2022年ねんより一部いちぶの荷物にもつが佐川急便さがわきゅうびん配送はいそう担当たんとうになる予定よてい。

セキュリティゆうパック

損害そんがい要よう償つぐなえ額がくを、一般いっぱんの30万まん円えんから50万まん円えんに引ひき上あげたサービス。

元払もとばらいの場合ばあいは、セキュリティゆうパック専用せんようラベル（2004年ねん10月がつから2010年ねん6月がつに発行はっこうされた、旧きゅう・書留かきとめゆうパックラベルでも可か）を利用りようするか、JPEXから継承けいしょうしたラベルの場合ばあいはセキュリティの欄らんに○をつけることで受うけ付つける。

着払ちゃくばらいの場合ばあいは、一般いっぱんの着払ちゃくばらいラベルを利用りようし、摘要てきよう欄らんなどにセキュリティである旨むねを記載きさい。

セキュリティ付加ふか手数料てすうりょうは370円えん（2014年ねん3月がつ以前いぜんは360円えん）。

受付うけつけは、集荷しゅうかないしはゆうゆう窓口まどぐち及および簡易かんい郵便ゆうびん局きょくを含ふくむ一般いっぱんの郵便ゆうびん局きょくへの持もち込こみにて受うけ付つけ。コンビニあるいは取扱とりあつかい店てんでは引ひき受うけ不可ふか。

代引だいびきゆうパック

代金だいきん引換ひきかえでの宅配たくはいサービス。

代引だいびき手数料てすうりょう265円えんの加算かさんで、受取うけとり人じんから代引だいびきで荷物にもつを送おくることができるサービス。回収かいしゅう金きんを依頼いらい主ぬしが受うけとる際さいの振込ふりこみ手数料てすうりょうや印紙いんし税ぜいは、依頼人いらいにんが別途べっと負担ふたんする。回収かいしゅう金きんから差さし引ひいて振込ふりこまれる。回収かいしゅう金きんが30万まん円えんを超こえる場合ばあいは、加くわえて、セキュリティゆうパックの付加ふかを要ようする。送料そうりょうの着払ちゃくばらいの扱あつかいは不可ふか。

かつては、回収かいしゅう金きんの受取うけとりは電信でんしん払込はらいこみ（ゆうちょ銀行ぎんこうの通常つうじょう貯金ちょきん・振替ふりかえ口座こうざ）、通常つうじょう払込はらいこみ（ゆうちょ銀行ぎんこうの振替ふりかえ口座こうざ）、普通ふつう為替かわせ証書しょうしょの送付そうふのいずれかでの受うけ取とりとなっていたが、悪用あくよう防止ぼうしの観点かんてんから普通ふつう為替かわせ証書しょうしょの扱あつかいを2014年ねん11月25日にち引受ひきうけ分ぶんから廃止はいしし、2016年ねん2月がつ1日にちより、ゆうちょ銀行ぎんこう以外いがいの金融きんゆう機関きかんのからの振込ふりこみの扱あつかいを開始かいししたのに併あわせ、通常つうじょう払込はらいこみおよび電信でんしん払込はらいこみの扱あつかいを取とり止とめ、ゆうちょ銀行ぎんこう宛あては電信でんしん振替ふりかえに統一とういつ。

事前じぜんに契約けいやくが必要ひつようなサービスとして、代金だいきん引換ひきかえまとめ送金そうきんサービスが、別べつに存在そんざいする。

かつて存在そんざいしたサービス

スタンプカード企画きかく

紙かみ製せいのスタンプカードで、ゆうパックを1便びん発送はっそうするとスタンプを1つ押印おういんされ、スタンプ10個こで満点まんてんとするサービス企画きかく。

サービスの内容ないようは1便びん無料むりょう配送はいそうや記念きねん品ひんとの交換こうかんなど、幾いくつかあった。

また、1便びん無料むりょう配送はいそうや記念きねん品ひんとの交換こうかんといったサービスは全国ぜんこく共通きょうつうだったが、地域ちいき限定げんていの共通きょうつうスタンプカードや、その郵便ゆうびん局きょくが独自どくじで行おこなう企画きかくのスタンプカードもあった。

しかし、当時とうじは個人こじんで頻繁ひんぱんにゆうパックを発送はっそうする機会きかいがある者ものは少すくなく、殆ほとんど普及ふきゅうしなかった。

そのため、途中とちゅうで有耶無耶うやむやになり、短期間たんきかんで自然しぜん消滅しょうめつ的てきに廃止はいしされた。

ただし、現在げんざいでも地域ちいき限定げんていの共通きょうつうスタンプカードや、その郵便ゆうびん局きょく独自どくじのスタンプカード企画きかくは行おこなわれることはある。

お届とどけ済ずみ通知つうち

通信つうしん事務じむ郵便ゆうびんにて配達はいたつ完了かんりょうを通知つうち、無料むりょうで利用りようできた。

差出さしで時じに通知つうちの必要ひつよう・不要ふようを選択せんたくする。

2018年ねん2月がつ28日にち廃止はいし。

歴史れきしと年表ねんぴょう

前身ぜんしんの小包こづつみ郵便ゆうびん物ぶつは、1892年ねん（明治めいじ25年ねん）10月1日にちに逓信ていしん省しょうにより取扱とりあつかいが開始かいしされた。1871年ねん（明治めいじ4年ねん）の郵便ゆうびん創業そうぎょうから20年ねん以上いじょう遅おくれたのは、民間みんかんの運送うんそう業ぎょうを圧迫あっぱくするという意見いけんなどが強つよかったためとされる。

1983年ねん（昭和しょうわ58年ねん）6月1日にちから、東京とうきょう都と及および千葉ちば県けんの郵便ゆうびん局きょく約やく980局きょくで郵便ゆうびん小包こづつみ用よう段だんボール箱ばこの販売はんばいを試行しこうしたのに続つづき、同年どうねん11月10日にち、全国ぜんこくの郵便ゆうびん局きょくで小包こづつみ包装ほうそう用品ようひん「ゆうパック」の販売はんばいを開始かいしした。すなわち、当初とうしょ「ゆうパック」は郵政省ゆうせいしょうが販売はんばいする包装ほうそう用品ようひんの愛称あいしょうであったが、1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）6月1日にちからは、郵便ゆうびん小包こづつみそのものの愛称あいしょうとなった。郵政省ゆうせいしょうが毎年まいとし発行はっこうしていた『通信つうしん白書はくしょ』（『情報じょうほう通信つうしん白書はくしょ』の前身ぜんしん）資料しりょう編へんに掲載けいさいされた統計とうけい表ひょうでは、1993年版ねんばんまで「小包こづつみ郵便ゆうびん物ぶつ取次とりつぎ所しょ」の名称めいしょうが用もちいられていたが、1994年版ねんばんからは「ゆうパック取次とりつぎ所しょ」に改あらためられている。

郵便ゆうびんが総務そうむ省しょうの直轄ちょっかつ事業じぎょうから日本にっぽん郵政ゆうせい公社こうしゃ（日本にっぽん郵政ゆうせいグループの前身ぜんしん）に移行いこう後ご、2004年ねん（平成へいせい16年ねん）10月1日にちより、一般いっぱん小包こづつみ郵便ゆうびん物ぶつである「ゆうパック」の料金りょうきんが他社たしゃに近似きんじしたサイズ距離きょり制せいとなり、損害そんがい賠償ばいしょう額がくが30万まん円えんまでに拡大かくだい。料金りょうきん割引わりびきが新設しんせつされ、リニューアルをアピールするためロゴが改訂かいていされた。同年どうねん11月がつからは大手おおてコンビニエンスストアチェーンの「ローソン」を窓口まどぐちとして取とり込こんだ。その結果けっか、2005年ねん（平成へいせい17年ねん）2月がつ16日にちの生田いくた正治しょうじ総裁そうさい（当時とうじ）の発表はっぴょうによると、この時点じてんでのシェアは6%となった。『情報じょうほう通信つうしん白書はくしょ』平成へいせい17年ねん（2005年ねん）版ばんに掲載けいさいされた同年どうねん3月がつ末まつ時点じてんの統計とうけい表ひょうから、「ゆうパック取次とりつぎ所しょ」は「ゆうパック取扱とりあつかい所しょ」に改あらためられた。

• 2004年ねん（平成へいせい16年ねん）
  • 10月1日にち - ゆうパックリニューアル。小口おぐち一般いっぱん料金りょうきんが改定かいてい。ロゴが改訂かいてい。これに併あわせて、着払ちゃくばらい用ようの送おくり状じょうを新設しんせつ（従前じゅうぜんは、発はつ払はらい用ようで兼用けんよう。書留かきとめゆうパック用ようは民営みんえい化か後ごにいたるまで発はつ払はらい用ようで兼用けんようしていたが、2010年ねん（平成へいせい22年ねん）7月がつに「セキュリティゆうパック」の登場とうじょうにより、一般いっぱん着払ちゃくばらい用ようの送おくり状じょうの利用りように変更へんこうされた）。また、カバン等とうの箱はこ以外いがいの取とり扱あつかいも開始かいし。補償ほしょう額がくも、それまでの0.6万まん円えんまでの実じつ損そん額がくから、30万まん円えんまでの実じつ損そん額がくに引ひき上あげとなった。これに併あわせる形かたちで書留かきとめゆうパックは、最低さいてい10万まん円えんまでの実じつ損そん額がくから最低さいてい35万まん円えんまでの実じつ損そん額がくに引ひき上あげられた（追加ついか料金りょうきんにより、いずれも最高さいこう50万まん円えんまでの実じつ損そん額がく補償ほしょうである点てんは変更へんこうなし）。
  • 11月18日にち - コンビニチェーンのローソン全ぜん店舗てんぽからのゆうパックの受付うけつけを開始かいし。
• 2005年ねん（平成へいせい17年ねん）
  • 6月1日にち
    • コンビニチェーンのミニストップ全ぜん店舗てんぽからのゆうパックの受付うけつけを開始かいし。
    • デイリーヤマザキ、am/pm両りょうコンビニチェーンが、ペリカン便びんとの併売へいばいの形かたちにより東京とうきょう都内とない全ぜん店舗てんぽからのゆうパックの受付うけつけを開始かいし。両りょうチェーンとも9月がつには全国ぜんこくの店舗てんぽでも受付うけつけ開始かいし。
  • 11月15日にち - コンビニチェーンのサークルKサンクス全ぜん店舗てんぽからのゆうパックの受付うけつけを開始かいし。
• 2007年ねん（平成へいせい19年ねん）
  • 10月1日にち - 郵政ゆうせい事業じぎょうが民営みんえい化か。郵便ゆうびん法ほうによる「郵便ゆうびん物ぶつ」から、貨物かもつ自動車じどうしゃ運送うんそう事業じぎょう法ほうによる「宅配たくはい便びん貨物かもつ」へと法律ほうりつ上じょうの扱あつかいが変更へんこうとなり、民間みんかん事業じぎょう者しゃと全まったく同おなじ制度せいどとなった。
  • 10月5日にち - 日本通運にほんつううんの宅配たくはいサービス「ペリカン便びん」との事業じぎょう統合とうごうを発表はっぴょう。
• 2009年ねん（平成へいせい21年ねん）4月がつ1日にち - JPエクスプレスの事業じぎょう開始かいし（日本通運にほんつううんよりペリカン便びんブランドおよび同どう事業じぎょうを譲受ゆずりうけしたことに伴ともなう）に伴ともない、ペリカン便びんとのサービスレベルを一部いちぶ統一とういつし、ゆうパックに於おける着払ちゃくばらい手数料てすうりょうを廃止はいし。
• 2010年ねん（平成へいせい22年ねん）
  • 7月がつ1日にち - JPエクスプレスより宅配たくはい便びん事業じぎょう（ペリカン便びん）を譲受ゆずりうけし、ゆうパックのサービスを改訂かいてい。これに伴ともない、お問とい合あわせ番号ばんごうが11桁けたのゆうパックラベルと日本通運にほんつううん名めいのラベルは、システム変更へんこうで使用しよう中止ちゅうしされた。併あわせてラベルも改訂かいていされたが、前述ぜんじゅつ以外いがいのゆうパックラベルとJPEX名めいのラベルは継続けいぞく利用りようが可能かのうとなった。
    • しかし、この対応たいおうが仇かたきとなり、統合とうごう直後ちょくごにゆうパックにおいて、34万まん件けんの大だい規模きぼな遅配ちはいが発生はっせいし、ECサイトの離反りはんが相次あいついだ。
  • 8月がつ31日にち - JPエクスプレスを清算せいさん。
  • 9月1日にち - デイリーヤマザキが宅配たくはい荷物にもつの取とり扱あつかいをヤマト運輸やまとうんゆに変更へんこうしたため、同どうチェーンでのゆうパックの受付うけつけを終了しゅうりょう。
• 2011年ねん（平成へいせい23年ねん）3月1日にち - エーエム・ピーエム・ジャパンが、ファミリーマートに吸収きゅうしゅう合併がっぺいされ、解散かいさん。これに伴ともない、am/pmブランド店舗てんぽを順次じゅんじファミリーマート店舗てんぽに形態けいたい転換てんかんするため、転換てんかんに伴ともなう一時いちじ閉店へいてんを以って、当該とうがい店舗てんぽでのゆうパックの取とり扱あつかいを順次じゅんじ停止ていし。転換てんかんに伴ともなう一時いちじ閉店へいてんが行おこなわれていない店舗てんぽでは、取とり扱あつかいを続行ぞっこうしていた。
• 2012年ねん（平成へいせい24年ねん）6月27日にち - サークルKおよびサンクスで、ゆうパックの引ひき受うけを終了しゅうりょう。

かつてあった商品しょうひん

書留かきとめゆうパック・現金げんきん書留かきとめゆうパック

2010年ねん6月がつまで提供ていきょうされていた商品しょうひんで、360円えんの追加ついかによって、荷物にもつの申告しんこく額がく35万まん円えん（現金げんきんが同封どうふうされている場合ばあいは1万まん円えん）までを損害そんがい補償ほしょうするサービス。さらに、オプション扱あつかいで20円えん毎ごとの追加ついかで5万まん円えん（現金げんきん同封どうふうの場合ばあい5000円えん単位たんい）で補償ほしょう額がくの上限じょうげんを上あげることが可能かのうであり、最大さいだい50万まん円えんまでの損害そんがい要よう償つぐなえ額がくの設定せっていが可能かのうで、唯一ゆいいつ現金げんきんの送付そうふが可能かのうあった（2004年ねん9月までは、一般いっぱんのゆうパックが6千せん円えんまでしか補償ほしょうしていなかったこともあり、一般いっぱんの書留かきとめ郵便ゆうびん物ぶつ同様どうよう、最低さいていの要よう償つぐなえ額がく10万まん円えんまでの補償ほしょうとなっていた。それ以上いじょうの損害そんがい要よう償つぐなえ額がくの設定せっていを要ようする場合ばあいは、一般いっぱんの書留かきとめ郵便ゆうびん物ぶつの追加ついか額がくに準じゅんじていた）。JPEXとの統合とうごうによるサービス改定かいていで、セキュリティゆうパックが設定せっていされたことに伴ともない取とり扱あつかいが停止ていしされたが、書留かきとめゆうパック用ようのラベル（元払もとばらい・着払ちゃくばらい兼用けんようであった）は、元払もとばらいでの利用りよう時じに限かぎり、2004年ねん10月がつ以降いこうに配布はいふされているものであれば、現在げんざいはセキュリティゆうパック用ように流用りゅうよう可能かのうとなっている（ただし、時間じかん帯たい指定していが14時じ以降いこうの枠わくの場合ばあいは、摘要てきよう欄らんに記載きさいするかシールの貼はり付づけを別途べっと依頼いらいするかのいずれかの方法ほうほうが必要ひつよう）。

ちなみに、現金げんきんが同封どうふうされていた場合ばあいは、封印ふういんは上下じょうげすべて（一般いっぱん的てきな段だんボール箱ばこの場合ばあいは14カ所かしょ）に必要ひつよう。すべてのゆうパックラベルが使用しよう不可ふかで、追跡ついせき番号ばんごうも現金げんきん書留かきとめ郵便ゆうびん物ぶつ用ようではなく一般いっぱん書留かきとめ郵便ゆうびん物ぶつ用ようの番号ばんごうを使用しようすることになっていた。

Yahoo!ゆうパック

伊藤忠商事いとうちゅうしょうじとヤフーとの提携ていけいにより、コンビニのファミリーマートやローソンにて発送はっそうする「Yahoo!ゆうパック」を取とり扱あつかっていた。発送はっそうについては自分じぶんで計量けいりょうし手続てつづきしなければならないが、運賃うんちん体系たいけいの違ちがいによりゆうパックよりも安やすく発送はっそうすることができた。類似るいじのサービスは他社たしゃでも行いっている（システムは後述こうじゅつ）が、小口おぐち客きゃくが対たいする間口まぐちが一番いちばん広ひろいサービスであるため、一いち例れいとして掲かかげる。

長ながさ・幅はば・厚あつさの合計ごうけいが1.5m以内いない、重量じゅうりょう21kg以内いない。取扱とりあつかいはゆうパックに準じゅんずるが、配達はいたつ時間じかん帯たいの希望きぼうは可能かのうであるが配達はいたつ日びの希望きぼうはできない、食料しょくりょう品ひんや飲料いんりょう品ひんは発送はっそうできない、などの制限せいげんがあった。

インターネットオークション落札らくさつ品ひんの送付そうふ用ようとして開始かいしされたため、Yahoo! JAPANのアカウント取得しゅとくと利用りよう登録とうろくを行おこない、専用せんようページから事前じぜんに受取うけとり人情にんじょう報ほうを入力にゅうりょくし、取扱とりあつかいコンビニのマルチメディア端末たんまつ（FamiポートまたはLoppi）への受付うけつけ番号ばんごう等とうの入力にゅうりょくをして、申込もうしこみ券けんと引換ひきかえに送おくり状じょうおよびビニール封筒ふうとうを受うけ取とり貼付ちょうふする。サービス終了しゅうりょう時じにはクレジットカード決済けっさい・銀行ぎんこうネットバンキング決済けっさいの他ほか、コンビニ店頭てんとうでの現金げんきん支払しはらいも可能かのうだった。また、落札らくさつ品ひんでなくても利用りようできた。

運賃うんちんは、サイズ距離きょり制せいを採用さいようする小口こぐちのゆうパックと異ことなり、伊藤忠商事いとうちゅうしょうじが料金りょうきん後納こうのうの他た店てん差出さしで制度せいどを利用りようしているため、重量じゅうりょう距離きょり制せいの大口おおぐち運賃うんちん1個こあたりの金額きんがくで決定けっていされる（2003年ねんのリニューアル以前いぜんの運賃うんちん体系たいけい）。したがって、地域ちいき区分くぶんも市内しない、市内しないを除のぞく地域ちいき内ないなどサイズ距離きょり制せいとは違ちがっていた。大おおきく軽かるい荷物にもつを発送はっそうする場合ばあいは、おおむねゆうパックより安価あんかになり、反対はんたいに小ちいさく重おもい荷物にもつの場合ばあいは、高価こうかになる場合ばあいもあった。

損害そんがい賠償ばいしょうの限度げんどは50万まん円えんまでの実じつ損そん額がくであり、コンビニへの集荷しゅうか前まえおよび集荷しゅうか後ごにゆうパックの賠償ばいしょう限度げんど30万まん円えんを超こえる部分ぶぶんは独自どくじ補償ほしょう制度せいどとなる。特殊とくしゅ取扱とりあつかいの利用りようはできない。よって、現金げんきん（現行げんこう日本にっぽん紙し貨幣かへい）や貴金属ききんぞく等とうは送おくることができなかった。

2009年ねん7月がつ1日にち14時じをもって、サービス完全かんぜん終了しゅうりょうとなった。しかし、その後ご2011年ねん後半こうはんから類似るいじサービスとしてオークションゆうパックが登場とうじょうしており、利用りよう方法ほうほうも似にている。

なお、2010年ねん3月がつ3日にちより2018年ねん5月がつ2日にちまで、伊藤忠商事いとうちゅうしょうじとヤフーは類似るいじのサービス「はこBOON」を行おこなっていた。

コレクトゆうパック

代金だいきん引換ひきかえサービスの一種いっしゅで、JPEXを継承けいしょうした2010年ねん7月がつ1日にちからサービス開始かいしされた。2010年ねん6月がつまで日通にっつうキャピタルの（JPエクスプレスのコレクトペリカン便びん）コレクトサービスを利用りようしていた法人ほうじん向むけサービスの後継こうけいであり、新あらたな利用りようにあたっては、郵便ゆうびん事業じぎょうではなく、提供ていきょう元もとである日通にっつうキャピタルとの事前じぜんの契約けいやくが必要ひつようである。上述じょうじゅつの「代引だいびきゆうパック」の個人こじん事業じぎょう主ぬし・法人ほうじん向むけサービスである「代金だいきん引換ひきかえまとめ送金そうきんサービス」とは別べつの商品しょうひんとなる。

「コレクトゆうパック」は、ゆうゆう窓口まどぐちの設置せっちのない郵便ゆうびん局きょく（2012年ねん9月がつまでは、郵便ゆうびん事業じぎょうの支店してん・支店してん分室ぶんしつが併設へいせつされていない拠点きょてん）で受うけ取とることはできない。つまり、再さい配達はいたつ先さきをゆうゆう窓口まどぐちのない郵便ゆうびん局きょくにしたり、ゆうゆう窓口まどぐちのない郵便ゆうびん局留きょくどめとすることはできない。受うけ取とるには、配達はいたつまたはゆうゆう窓口まどぐちを有ゆうする郵便ゆうびん局留きょくどめとなる。

2013年ねん3月31日にちを以って終了しゅうりょうしたため、既存きそんの利用りよう者しゃは、「代金だいきん引換ひきかえまとめ送金そうきんサービス」へ自動じどう移行いこうされ、約款やっかん等とうも「代金だいきん引換ひきかえまとめ送金そうきんサービス」のものへ読替されることになった。提供ていきょう元もとも、日通にっつうキャピタルから日本にっぽん郵便ゆうびんへ移行いこうする形かたちとなった（「代金だいきん引換ひきかえまとめ送金そうきんサービス」における、日通にっつうキャピタルとの資金しきん移動いどうの業務ぎょうむ提携ていけい自体じたいは継続けいぞく）。

民営みんえい化か後ごの取とり扱あつかい

• ゆうパックは貨物かもつ自動車じどうしゃ運送うんそう事業じぎょう法ほうの「宅配たくはい便びん貨物かもつ」となり、民間みんかんの宅配たくはい便びんと同おなじ土俵どひょう（競争きょうそう環境かんきょう）に立たつことになった。法律ほうりつが移管いかんされ郵便ゆうびん法ほうは適用てきようされなくなり、郵便ゆうびん物ぶつではなくなったものの、引ひき続つづき日本にっぽん全国ぜんこくに配達はいたつする。転送てんそうサービス・封書ふうしょ（25gまでの第だい一種いっしゅ定形ていけい郵便ゆうびん物ぶつ、郵便ゆうびん書簡しょかん）との同時どうじ配達はいたつなども、引ひき続つづき利用りようできる。ただし信書しんしょと荷物にもつとの同時どうじ梱包こんぽうは、郵便ゆうびん法ほう違反いはんのため認みとめられない。また、お届とどけ済ずみ通知つうちは2018年ねん2月がつ28日にちをもって廃止はいしされた。
• 紛失ふんしつや破損はそんした場合ばあいの損害そんがい賠償ばいしょうに加くわえて、新あらたに配達はいたつが遅おくれた場合ばあいの損害そんがい賠償ばいしょう（ただし運賃うんちん等とうの範囲はんい内ない）が加くわわった。
• 代金だいきん引換ひきかえとする荷物にもつの送金そうきん手数料てすうりょうが変かわり、3万まん円えん以上いじょう（2014年ねん（平成へいせい27年ねん）4月がつ1日にち以降いこうは5万まん円えん以上いじょう）の引換ひきかえ金額きんがくの場合ばあいは、印紙いんし代だいが徴収ちょうしゅうされる。また、代金だいきん引換ひきかえに限かぎり、送おくり状じょうが従来じゅうらいのものは利用りようできなくなった（2014年ねん（平成へいせい27年ねん）4月がつ1日にちの改正かいせい印紙いんし税法ぜいほう施行しこうについては、通常つうじょう振替ふりかえ扱あつかいの廃止はいし及およびゆうちょ銀行ぎんこう以外いがいの金融きんゆう機関きかん宛あてへの入金にゅうきん対応たいおうまでは、従来じゅうらいの送おくり状じょうの読替で対応たいおうしていた）。

取とり扱あつかいコンビニの拡大かくだいと他社たしゃの主張しゅちょう

ゆうパックリニューアル以前いぜん、ほとんどのコンビニチェーンの宅配たくはい便びん商品しょうひんは最大手さいおおてのヤマト運輸やまとうんゆの宅急便たっきゅうびんであったが、2004年ねんに公社こうしゃのローソンに対たいする委託いたくを前まえに、ヤマトが公社こうしゃに対たいしてローソンへの委託いたくの撤回てっかいと不当ふとう廉売れんばい（税制ぜいせい面めんでの優遇ゆうぐう、小包こづつみの赤字あかじを独占どくせん事業じぎょうである信書しんしょの黒字くろじで補填ほてん、小包こづつみと信書しんしょを同おなじ輸送ゆそう便びんで配送はいそうしてコスト計算けいさんを行おこなっているなど）を主張しゅちょうし、私的してき独占どくせんの禁止きんし及および公正こうせい取引とりひきの確保かくほに関かんする法律ほうりつ（独占どくせん禁止きんし法ほう）第だい24条じょうに基もとづき差止さしどめ請求せいきゅうを提訴ていそした。しかしローソンの受託じゅたくを皮切かわきりに、ミニストップ、デイリーヤマザキ、am/pm、サークルKサンクス、セイコーマートなど各かくチェーンもこれに続つづいた（一部いちぶは、日本通運にほんつううんとのデュアル対応たいおうから、ペリカン便びんのJPEX移行いこう時じにゆうパックに統一とういつ）。訴訟そしょうについては郵政ゆうせい民営みんえい化かに伴ともない、旧きゅう公社こうしゃより郵便ゆうびん事業じぎょう→日本にっぽん郵便ゆうびんが承継しょうけいした。

ヤマトの一連いちれんの動うごきは以下いかの通とおり。

• 2004年ねん9月がつ28日にち - ヤマト、公社こうしゃに対たいし独禁法どっきんほう第だい24条じょうに基もとづき差止さしどめ請求せいきゅうを東京とうきょう地方裁判所ちほうさいばんしょに提訴ていそ。
• 2006年ねん
  • 1月がつ19日にち - 東京とうきょう地裁ちさい、公社こうしゃによる不当ふとう廉売れんばいの立証りっしょうが不十分ふじゅうぶんなどの理由りゆうで請求せいきゅうを棄却ききゃく。
  • 2月がつ1日にち - ヤマト、一いち審しん判決はんけつを不服ふふくとして東京とうきょう高等こうとう裁判所さいばんしょに控訴こうそ。ヤマトは差止さしどめ請求せいきゅうに加くわえ、損害そんがい賠償ばいしょうも請求せいきゅう。
  • 9月11日にち - ヤマト、公社こうしゃを独禁法どっきんほう第だい45条じょうに基もとづき違反いはん被疑ひぎ者しゃとして公正こうせい取引とりひき委員いいん会かいに申告しんこく。
• 2007年ねん11月28日にち - 東京とうきょう高裁こうさい、旧きゅう公社こうしゃによる不当ふとう廉売れんばいとはいえないなどの理由りゆうで控訴こうそを棄却ききゃく。
  • ヤマトは判決はんけつに対たいし、内容ないようを十分じゅうぶんに検討けんとうした上うえで判断はんだんするとしている。

なお、ヤマトは公社こうしゃ発足ほっそくと同おなじ2003年ねん4月がつ1日にちより「クロネコメール便びん」の運賃うんちんを第だい一種いっしゅ定形ていけい郵便ゆうびん物ぶつの料金りょうきんを意識いしきした80円えんからとし、その後ごセブン-イレブンやファミリーマートを窓口まどぐちとして受うけ付つけている。後のちに、2010年ねん9月がつよりデイリーヤマザキが、ゆうパックから宅急便たっきゅうびんに切きり替かえたことに伴ともなって、デイリーヤマザキでも「クロネコメール便びん」の受付うけつけを開始かいししている。

ペリカン便びんとの統合とうごうと失敗しっぱい

2007年ねん10月がつ5日にち、日本にっぽん郵政ゆうせいと日本通運にほんつううん両社りょうしゃの宅配たくはい便びん事業じぎょうを統合とうごうすることを目的もくてきに、合弁ごうべん会社かいしゃを2008年ねん10月1日にちをめどに設立せつりつし、ゆうパックが日本通運にほんつううんの宅配たくはいサービス「ペリカン便びん」と事業じぎょう統合とうごうすることを発表はっぴょう。

その後ご、2008年ねん6月がつに統合とうごう準備じゅんび会社かいしゃJPエクスプレス株式会社かぶしきがいしゃを設立せつりつ（設立せつりつ当初とうしょは出資しゅっし比率ひりつは50%ずつ、2008年ねん8月がつに日本にっぽん郵便ゆうびん66%、日本通運にほんつううん34%に変更へんこう）、2008年ねん8月がつ末まつまでに合弁ごうべん会社かいしゃの事業じぎょうの詳細しょうさい、新しんブランドや新しんサービスの内容ないようを公表こうひょう、宅配たくはい便びん事業じぎょうの統合とうごうは2009年ねん4月がつに行おこなうと発表はっぴょうされた（実際じっさいには、JPEXの出資しゅっし比率ひりつは2009年ねん4月がつに変更へんこうされ、この時点じてんではペリカン便びんのみを譲受じょうじゅ。ゆうパックの割譲かつじょうは同年どうねん10月がつに予定よていしていた）。システム・運送うんそう体制たいせいは「ペリカン便びん」、運送うんそう料金りょうきん体系たいけいは「ゆうパック」をベースとし、新あたらしいブランド名めいを発表はっぴょうする予定よてい。また、料金りょうきん後納こうのう扱あつかいのゆうパックは、「JPEX掛かけ売うり」（即すなわち、ペリカン便びん扱あつかい）へ移行いこうするようアナウンスを開始かいしする。

しかし、2009年ねん9月11日にちに予定よていされたゆうパックの割譲かつじょう（JPEXへの完全かんぜん統合とうごう）が、総務そうむ大臣だいじんの認可にんかが降おりないことにより延期えんきすることを発表はっぴょう。同年どうねん10月がつ1日にち時点じてんでは、既すでに廃止はいし準備じゅんびに入はいった一部いちぶ地域ちいきのペリカン便びん事業じぎょう所しょの集配しゅうはい業務ぎょうむを、郵便ゆうびん事業じぎょうの一部いちぶ支店してんが代行だいこうすることになり、さらに2009年ねん12月24日にちには、2010年ねん7月がつ1日にち付づけで郵便ゆうびん事業じぎょうがJPEXからペリカン便びん（JPエクスプレス宅配たくはい便びん）事業じぎょうを譲受ゆずりうけすることを発表はっぴょう。同日どうじつ以降いこうの郵便ゆうびん事業じぎょうが手てがける荷物にもつのブランド名めいは「ゆうパック」に統一とういつ、システム・運送うんそう体制たいせいは従来じゅうらいのゆうパックをベースとするが、サービスレベルはJPEXを継承けいしょうし、その後ご速すみやかにJPEXを清算せいさんさせることが判明はんめい。

統合とうごうは予定よてい通どおり2010年ねん（平成へいせい22年ねん）7月がつ1日にちに実施じっしも、準備じゅんび不足ふそくと荷物にもつの急増きゅうぞうや送おくり状じょうの混在こんざい（従来じゅうらいの2つのブランドの荷物にもつを扱あつかうことになった上うえ、中元ちゅうげんシーズンの開始かいし時期じきであった）が原因げんいんで、荷物にもつを集積しゅうせきする各かくターミナル局きょくの業務ぎょうむはパンク、全国ぜんこくで大だい規模きぼな遅配ちはいが発生はっせいし、現場げんばは極度きょくどの混乱こんらんに陥おちいった。7月がつ15日にちには正常せいじょう化か宣言せんげんが出だされたが、このように事業じぎょう統合とうごうに相応ふさわしくない時期じきを選えらばざるを得えなかったのは、荷物にもつ取扱とりあつかい量りょうの減少げんしょうにより、最終さいしゅう的てきな累積るいせき赤字あかじが980億おく円えんに膨ふくれ上あがったJPEX事業じぎょうの清算せいさんを、8月がつ31日にちに行おこなわざるを得えなくなったという背景はいけいがあった。

この遅配ちはい問題もんだいとの直接ちょくせつの関連かんれんは不明ふめいだが、これまでゆうパックを取とり扱あつかっていたデイリーヤマザキが、2010年ねん（平成へいせい22年ねん）9月1日にちよりヤマト運輸やまとうんゆへ提携ていけい先さきを切きり替かえると発表はっぴょう。

なお、統合とうごうの2010年ねん（平成へいせい22年ねん）7月がつ1日にち以降いこう、配達はいたつ日数にっすうに若干じゃっかんの変更へんこうがあった。これは以下いかの要因よういんによる。

• 運送うんそう経路けいろは従来じゅうらいのゆうパックのものをベースとしつつ、JPEXから継承けいしょうしたターミナル施設しせつ、自動じどう仕分しわけ機きを活用かつようして荷物にもつの仕分しわけ作業さぎょうを行おこなうこととした。
• ゆうパック事業じぎょうが荷物にもつ専用せんようのサービスという位置いちづけになったため、従来じゅうらいは郵便ゆうびん物ぶつとともに搭載とうさい・運送うんそうされていたゆうパックは、新あらたに荷物にもつ専用せんよう便びんが仕立したてられ運送うんそうされることとなった（荷物にもつ専用せんよう便数びんすうは郵便ゆうびん物ぶつ便数びんすうに比くらべて少すくない）。また、ゆうパックの航空機こうくうき積載せきさいは離島りとう等とうを除のぞいて行おこなわれないこととなった。

配達はいたつ日数にっすうはJPEXのものがベースとなったため、One DayサービスやOne Nightサービスなどで統合とうごう後ごのサービス縮小しゅくしょうがみられた。

従来じゅうらい、郵便ゆうびん関連かんれんのコールセンターは日本にっぽん郵政ゆうせいグループ共通きょうつうの番号ばんごうを使用しようしており、従前じゅうぜんのラベルにもこの番号ばんごうが表示ひょうじされてきたが、2010年ねん7月がつ以降いこうに配布はいふされた「郵便ゆうびん事業じぎょう株式会社かぶしきがいしゃ」名めいのラベルおよび2012年ねん10月がつ以降いこうに配布はいふされた現行げんこう「日本にっぽん郵便ゆうびん株式会社かぶしきがいしゃ」名めいのラベルは、ゆうパック専用せんようコールセンター番号ばんごうの表示ひょうじに変更へんこうされており、番号ばんごう自体じたいは、JPEXから継承けいしょうした番号ばんごうが表示ひょうじされている（ゆうパック以外いがいの、例たとえば、旧きゅう「モーニング10」などのラベルは、日本にっぽん郵便ゆうびんに移行いこう後ごの現在げんざいも、従前じゅうぜん通どおり「日本にっぽん郵政ゆうせいグループコールセンター」の番号ばんごうが記載きさい）。なお、従前じゅうぜんより支店してん単位たんいで設置せっちしていた集荷しゅうか専用せんようフリーアクセスも、継続けいぞくして利用りよう可能かのうとなっている。2004年ねんのリニューアル以前いぜんより稼動かどうし、支店してんごとのフリーアクセスが設置せっちされる前まえから運用うんようされていた、一部いちぶ地域ちいきで利用りよう可能かのうな0120-950-333（東京とうきょう23区内くないは0120-950-489）のフリーダイヤルもいまだに利用りよう可能かのうとなっている。

このほか、2004年ねん9月がつ以前いぜんに発行はっこうされたお問とい合あわせ番号ばんごう11桁けたの送おくり状じょうラベル（一般いっぱん元払もとばらい用ようと書留かきとめ用よう）が、今般こんぱんの統合とうごうを以って日本通運にほんつううん名めいのペリカン便びんラベルとともに使用しよう停止ていしとなった（現在げんざいは、民営みんえい化か以前いぜんを含ふくめ、2004年ねん10月がつ以降いこうに発行はっこうされたもののうち、民営みんえい化か前まえの代引だいびきゆうパック用ようラベルや2010年ねん6月がつ以前いぜんに発行はっこうされたゴルフ・スキーゆうパック/空港くうこうゆうパック用ようラベルなどのような一部いちぶを除のぞくラベルと、JPエクスプレス名めいの送おくり状じょうであれば原則げんそく利用りよう可能かのうである）。なお、統合とうごう前まえに発行はっこうされたラベルにはない、現行げんこうの時間じかん帯たい指定してい（のうち、14時じ以降いこう枠わくでの指定してい）を希望きぼうする場合ばあいや、輸送ゆそう中ちゅうの下しも積せき厳禁げんきんの取とり扱あつかいを希望きぼうする場合ばあいは、摘要てきよう欄らんに記載きさいすることで対応たいおう可能かのうとなっている（いずれも、受付うけつけ担当たんとう者しゃに口頭こうとうで伝つたえ、その場ばでシールの貼はり付づけを行おこなうことでも対処たいしょ可能かのう）。

以上いじょうの体制たいせいによる事業じぎょう統合とうごう後ごも取扱とりあつかい個数こすうは減少げんしょうを続つづけ、郵便ゆうびん事業じぎょう会社かいしゃの2010年度ねんど（平成へいせい22年度ねんど）営業えいぎょう損失そんしつ1612億おく円えんのうちJPEX継承けいしょうに関かんするものが1066億おく円えんを占しめるに至いたる程ほどに経営けいえい状じょう況きょうが悪化あっかしたことから、収支しゅうし改善かいぜんのために輸送ゆそう体制たいせいの効率こうりつ化かを図はかる目的もくてきで、2011年度ねんど（平成へいせい23年度ねんど）からはゆうパックの専用せんよう輸送ゆそう便びんを廃止はいしし、郵便ゆうびん物ぶつとの混載こんさいに戻もどすこととなった。これにより、2011年ねん8月がつ28日にち以降いこう、ゆうパックは郵便ゆうびん物ぶつとの混載こんさいによる輸送ゆそう体制たいせいに戻もどった他ほか、旧きゅう日本通運にほんつううん・JPEXのターミナル施設しせつを継承けいしょうしたターミナル支店してんのほとんども廃止はいしされ、これらの拠点きょてんに移うつされていた区分くぶん・仕分しわけ作業さぎょうも統括とうかつ支店してんに戻もどることとなった。また、輸送ゆそう体制たいせい変更へんこうに伴ともなう送達そうたつ日数にっすうへの影響えいきょうを緩和かんわするため、長距離ちょうきょり区間くかんでのゆうパックの航空機こうくうき積載せきさいも復活ふっかつした。

2012年ねん10月1日にちの日本にっぽん郵便ゆうびん株式会社かぶしきがいしゃ発足ほっそくに伴ともない、企業きぎょう名めいを変更へんこうしたラベル（ロゴマークは、新設しんせつされたJP POST郵便ゆうびん局きょくに変更へんこう）が新調しんちょうされるが、当面とうめんは、従来じゅうらいの「郵便ゆうびん事業じぎょう株式会社かぶしきがいしゃ」名めいのラベルも並行へいこうして配布はいふする形かたちとなり、1年ねん以内いないに差さし替かえを順次じゅんじ行おこなうとしている（2012年ねん現在げんざい）。なお、郵便ゆうびん事業じぎょう名めいラベルの配布はいふ完了かんりょう後ごも、当面とうめんは利用りよう可能かのうとしている。

JPエクスプレスとの統合とうごう

2010年ねん7月がつ1日にち、JPエクスプレス（JPEX）から宅配たくはい便びん事業じぎょうを譲受じょうじゅされることに伴ともない、ゆうパックのサービスが、一部いちぶ従来じゅうらいのペリカン便びんベースのものに変更へんこうされた。なお、これに先行せんこうして6月がつ24日にちには「ゆうパック.jp」のウェブサイトが公開こうかいされた。サービスの変更へんこう点てんについては同どうウェブサイトで詳くわしく記載きさいされている。「ゆうパック.jp」の公開こうかいは、2011年ねん3月31日にちを以って終了しゅうりょう。

諸しょ問題もんだい・エピソード

• 2007年ねん（平成へいせい19年ねん）に、JPエクスプレスと日本通運にほんつううんのペリカン便びんとの統合とうごうを発表はっぴょうし、2009年ねん（平成へいせい21年ねん）12月24日にちのプレスリリースにて2010年ねん（平成へいせい22年ねん）7月がつ1日にちに、新生しんせい「ゆうパック」となったが、統合とうごう準備じゅんびはたった半年はんとしであり、7月がつ1日にちの統合とうごう直後ちょくごに34万まん件けんもの大だい規模きぼ遅配ちはいが発生はっせい、ターミナル局きょくがパンクし、通信つうしん販売はんばい・ECサイト販売はんばいの荷主にぬし離ばなれを引ひき起おこす結果けっかとなり、新生しんせいゆうパックの信頼しんらい失墜しっついにつながった。同年どうねん7月がつ15日にちに「正常せいじょう化か宣言せんげん」を発表はっぴょうするも、百貨店ひゃっかてんなど大口おおぐち顧客こきゃくが流出りゅうしゅつした。ヤマト運輸やまとうんゆや佐川急便さがわきゅうびんの「宅配たくはい便びん業界ぎょうかいの2強きょう」が、市場いちばシェアを順調じゅんちょうに伸のばすのに対たいして、ゆうパックはペリカン便びんとの合計ごうけい19パーセントあった市場いちばシェアは、逆ぎゃくに宅配たくはい便びん市場いちばシェアを減へらし取扱とりあつかい量りょうもマイナスで推移すいいし、宅配たくはい便びん事業じぎょうとしても赤字あかじとなるなど、ゆうパックは苦戦くせんを強しいられている。
• ゆうパックが誤あやま配はいされ、中なかに入いれられていた貴重きちょうなアマミノコギリクワガタなどがすべて死滅しめつした例れいがあり、この件けんでは、受うけ取とる予定よていだった男性だんせいが日本にっぽん郵便ゆうびんを相手取あいてどり、19万まん円えんの損害そんがい賠償ばいしょうを求もとめる訴訟そしょうを起おこしている。日本にっぽん郵便ゆうびん側がわは、「ゆうパックには動物どうぶつが死亡しぼうした時ときの取とり決きめはない」「荷物にもつの性質せいしつに由来ゆらいする死滅しめつにあたり、約款やっかん上じょう、賠償ばいしょう責任せきにんも免責めんせきされる」などとして反論はんろんしている。大阪おおさか地方裁判所ちほうさいばんしょの柴田しばた義明よしあき裁判さいばん長ちょうは、2015年ねん（平成へいせい27年ねん）10月30日にちに判決はんけつを出だし、日本にっぽん郵便ゆうびんの賠償ばいしょう責任せきにんを認定にんていし、7匹ひきについて「取とり扱あつかい上じょうの注意ちゅういを怠おこたったのが原因げんいんだ」として、販売はんばい価格かかくに相当そうとうする5,600円えんを損害そんがい賠償ばいしょうとして原告げんこくに支払しはらうよう命めいじた。判決はんけつで「送おくり主ぬしの承諾しょうだくを条件じょうけんとするような条項じょうこうは約款やっかんに存在そんざいせず、クワガタが死しぬ可能かのう性せいを承諾しょうだくしていたとは認みとめられない」と指摘してきし、「クワガタが死しんだのは配送はいそうを誤あやまったためで、荷物にもつの性質せいしつが原因げんいんで生しょうじたとはいえない」と判決はんけつ理由りゆうを述のべ、誤あやま配はいによってクワガタムシが死滅しめつしたことを認みとめ、日本にっぽん郵便ゆうびんの主しゅ訴を退しりぞけた。
• チルドゆうパックの温度おんど管理かんりに不備ふびがある。本来ほんらい「チルドゆうパック」ならば、摂氏せっし0度どから5度どまでの間あいだに収おさめなければならないが、温度おんど計けいで計測けいそくした所ところ、摂氏せっし15.9度どから20.5度どの常温じょうおん状態じょうたいで配達はいたつされていることが、2016年ねん（平成へいせい28年ねん）8月がつに発覚はっかくしている。過去かこにも2013年ねん（平成へいせい25年ねん）にも、荷物にもつを取とり扱あつかう全国ぜんこく郵便ゆうびん局きょく4835局きょくのうち650局きょくで、配達はいたつ用よう保冷ほれいバッグの温度おんどや、保冷ほれい材ざい用よう冷凍庫れいとうこの管理かんりなどに問題もんだいがあったことが明あきらかになっている。
• 山口やまぐち県けん（過去かこには広島ひろしま県けんでも）において運行うんこうされる新しん広島ひろしま色しょくの塗装とそうの、国鉄こくてつ105系けい電車でんしゃが、赤あかと青あおのカラーリングから、「ゆうパック」と呼よばれている。
• 大手おおて運送うんそう会社かいしゃとしては唯一ゆいいつ遠方えんぽうの寺院じいんへの納骨のうこつや散骨さんこつなどを目的もくてきとした遺骨いこつの配送はいそうも可能かのうとなっている。日本にっぽん郵便ゆうびん（ゆうパック）が遺骨いこつの輸送ゆそうを受うけ入いれている理由りゆうは不明ふめいであるが、かつて、戦時せんじ中ちゅうや戦後せんごに戦没せんぼつ者しゃの遺骨いこつを郵送ゆうそうで遺族いぞくに返却へんきゃくしていた歴史れきし的てき経緯けいいがあるためと推測すいそくされている。

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• ゆうパケット
• 宅配たくはい便びん
• ペリカン便びん
• 宅急便たっきゅうびん
• スーパーペリカン便びん

イメージキャラクター

• 所ところジョージ（郵政省ゆうせいしょう時代じだい）
• 中居なかい正広まさひろ（郵政省ゆうせいしょう時代じだい）
• 織田おだ裕二ゆうじ（郵政ゆうせい公社こうしゃ時代じだい）
• 西田にしだ敏行としゆき（郵政ゆうせい公社こうしゃ時代じだい）
• 篠原しのはら涼子りょうこ（郵政ゆうせい公社こうしゃ時代じだい）
• 松浦まつうら亜弥あや（郵政ゆうせい公社こうしゃ時代じだい）
• 髙橋大輔だいすけ（ペリカン便びんとの統合とうごう時じ）
• 夏なつ菜さい（2013年ねん2月がつ - 2014年ねん8月がつ）
• 松本まつもと人志ひとし（ダウンタウン）・木村きむら多た江こう（2014年ねん9月がつ - ?）
• 平泉ひらいずみ成しげる・小澤おざわ征ただし悦えつ・福原ふくはら遥はるか（2021年ねん - 「参まいり田家たや」）
• 盛さかり山さん晋すすむ太郎たろう（見取みとり図ず）（2022年ねん）
• 長谷川はせがわ忍しのぶ（シソンヌ）（2022年ねん）

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