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イースIII - Wikipedia

イースIII』(イーススリー、Ys-III)とは、日本にっぽんファルコムアクションロールプレイングゲーム (ARPG)、イースシリーズだい3さく

イースIII
ジャンル アクションRPG
ゲーム:WANDERERS FROM Ys
対応たいおう機種きしゅ PC-8801mkIISR以降いこう (PC88)
PC-9801VM/UV以降いこう (PC98)
MSX2X68000 (X68K)
Microsoft Windows (Win)
Nintendo Switch (Switch)
開発かいはつ発売はつばいもと PC88/PC98/MSX2/X68K:日本にっぽんファルコム
Win:プロジェクトEGGエミュレータ
メディア PC88/PC98/MSX2/X68K:フロッピーディスク
Win:CD-ROM / ダウンロード販売はんばい
プレイ人数にんずう 1人ひとり
発売はつばい PC88:1989ねん7がつ21にち
PC-98:1989ねん7がつ28にち
MSX2:1989ねん10がつ20日はつか
X68K:1990ねん3月24にち
Switch:2024ねん5月9にち
ゲーム:イースIII
対応たいおう機種きしゅ PCエンジンCD-ROM² (PCE)
ファミリーコンピュータ (FC)
PS3/PSPPCエンジンアーカイブス

S!アプリ (S)、iアプリ (i)、EZアプリ (EZ)

開発元かいはつもと PCE:ハドソンアルファ・システム
FC:アドバンスコミュニケーション

携帯けいたいボーステック

発売はつばいもと PCE:ハドソン
FC:ビクター音楽おんがく産業さんぎょう
げん・ビクターエンタテインメント)

PS3/PSP:ハドソン

携帯けいたいボーステック

メディア PCE:CD-ROM
FC:カセット
PS3/PSP:ダウンロード販売はんばい
プレイ人数にんずう 1人ひとり
発売はつばい PCE:1991ねん3月22にち
FC:1991ねん9月27にち
PS3/PSP:2011ねん2がつ16にち

S:2002ねん6月12にち
i:2002ねん10月7にち
EZ:2004ねん2がつ5にち

レイティング PCE:CEROAぜん年齢ねんれい対象たいしょう
ゲーム:イースIII -ワンダラーズフロムイース-
対応たいおう機種きしゅ スーパーファミコン (SFC)
メガドライブ (MD)
PlayStation 2 (PS2)
開発元かいはつもと SFC:アドバンスコミュニケーション
MD:日本にっぽんテレネット
PS2:アクセス
発売はつばいもと SFC:トンキンハウス
MD:日本にっぽんテレネット
PS2:タイトースクウェア・エニックス
メディア SFC,MD:カセット
PS2:CD-ROM
プレイ人数にんずう 1人ひとり
発売はつばい SFC:1991ねん6月21にち
MD:1991ねん11月1にち
PS2:2005ねん3月24にち
レイティング PS2CEROぜん年齢ねんれい
小説しょうせつ:イース2 ことかいからの挑戦ちょうせん
著者ちょしゃ 火野ひの耀
イラスト 杉浦すぎうらまもる
カバー:藤原ふじわらカムイ
出版しゅっぱんしゃ 角川書店かどかわしょてん
レーベル 角川かどかわスニーカー文庫ぶんこ
発売はつばい 1992ねん3月1にち
巻数かんすう 1さつ
小説しょうせつ:イースIII ともにささげる鎮魂歌ちんこんか(レクイエム)
著者ちょしゃ 大場おおば
イラスト 池上いけがみ明子あきこ
出版しゅっぱんしゃ アスペクト
レーベル ログアウト冒険ぼうけん文庫ぶんこ
発売はつばい 1995ねん4がつ22にち
巻数かんすう 1さつ
テンプレート - ノート
プロジェクト コンピュータゲームライトノベル
ポータル コンピュータゲーム文学ぶんがく

オリジナルの正式せいしき販売はんばいタイトルは『WANDERERS FROM Ys』(ワンダラーズフロムイース)であり元々もともと『イースIII』は通称つうしょうであったが、移植いしょく作品さくひんでは『イースIII』もしくは『イースIII -ワンダラーズフロムイース-』が正式せいしき販売はんばいタイトルとなっている。

ファルコム自身じしんによるリメイク作品さくひんとして『イース -フェルガナのちかい-』がある。

※『イースシリーズ』のこうわせて参照さんしょう。また『イース -フェルガナのちかい-』は該当がいとうページを参照さんしょうのこと。

概要がいよう

編集へんしゅう

赤毛あかげ剣士けんしアドル・クリスティン主人公しゅじんこう冒険ぼうけんファンタジー。『I』・『II』におけるイースの冒険ぼうけんから3ねんほど物語ものがたりで、ドギの故郷こきょうフェルガナ地方ちほうにおいて、このつたわる魔王まおうガルバランなぞせまる。原典げんてんとされるアドルの冒険ぼうけん日誌にっしは『フェルガナ冒険ぼうけん』。前作ぜんさくまでとはおおきくことなり、アクション要素ようそ前面ぜんめんしたよこスクロールARPGとなった。

発売はつばい当初とうしょ販売はんばいタイトルは『WANDERERS FROM Ys』(イースからの放浪ほうろうしゃ)と外伝がいでんてきものであり、なおかつ『Ys-III』の文字もじふくんでいない。これはほんさくが『I』・『II』の舞台ぶたいである「古代こだい王国おうこくイース」とは直接ちょくせつ関係かんけいがなく、システムもおおきくわっているために続編ぞくへん[ちゅう 1]というよりは外伝がいでんちかいことによる。ただし、『Ys-III』は副題ふくだいとしてオープニングちゅうには表示ひょうじされており、通称つうしょうとしてもよく使つかわれていた。

そのPCエンジン (PCE) CD-ROM2への移植いしょくさいに、メインタイトルを『イースIII』にえられて以降いこうすべての移植いしょく作品さくひんで『イースIII』が主題しゅだいとなっており、機種きしゅによっては元々もともと主題しゅだい『ワンダラーズフロムイース』を副題ふくだいとしている。なお、移植いしょくのベースがおおきく系統けいとうあるものの、作品さくひんとしてはおなじものであり、タイトルと内容ないようとのあいだ相関そうかん関係かんけいはない。

なお、2005ねんにファルコムよりWindowsけに販売はんばいされた『イース -フェルガナのちかい- (F)』は、『VI』のシステムを使つかって『III』をリメイクした作品さくひんである。

開発かいはつスタッフ

編集へんしゅう

オリジナルの開発かいはつスタッフは公表こうひょうされていない。『III』発売はつばいのわずか3ヶ月かげつまえに『I』・『II』の開発かいはつスタッフが中心ちゅうしんとなりクインテット設立せつりつされていることから、非公開ひこうかい理由りゆう開発かいはつスタッフのおおくが発売はつばいたずしてファルコムをはなれたためと推測すいそくされている。

なおPC-8801はんのメインプログラムにかんしては橋本はしもとあきら開発かいはつし、発売はつばいたずにファルコムを退社たいしゃ。X68000はんかんしてはPC-9801はん開発かいはつ担当たんとうした桶谷おけたにただしつよしがプログラムしている。MSX2はんではエンディングに匿名とくめいかくしスタッフ・ロールがあるほか、オープニング(シナリオ)ディスクないかくしメッセージとして製作せいさくしゃ名前なまえまれている[1]

オリジナル・サウンドトラックではFalcom Sound Team J.D.K.および石川いしかわ三恵子みえこ名義めいぎでの作曲さっきょくとなっている。

オリジナルばん

編集へんしゅう

PC88オリジナルばんスタッフ

こえ出演しゅつえん

編集へんしゅう

おも開発かいはつスタッフ

編集へんしゅう

ハドソン、アルファシステム

  • 制作せいさく / そう指揮しき工藤くどう裕司ゆうじ
  • プログラム
    • ビジュアルデモパート:よしのずゐ
    • ゲームパート:JOE熊本くまもと
    • ゲームイベントパート:佐々木ささき哲哉てつや
    • アシスタント:山本やまもとつよし
  • サウンド:(株)かぶしきがいしゃコンポジラ 鈴木すずきまこと
  • 編曲へんきょく米光よねみつあきら
  • サウンドプロデューサー:笹川ささかわ敏幸としゆき
  • グラフィック・チーフ:角谷かどや篤志あつし
  • 原画げんが福島ふくしま義晴よしはる / 天城あまぎ秀行ひでゆき(山根やまねともお) / 岡本おかもと敏郎としお
  • シナリオさい構成こうせい長山ながやまゆたか
  • テンポラリーアドバイザー:進藤しんどうつかさ
  • ディレクター:梶野かじの竜太郎りゅうたろう / 長山ながやまゆたか
  • テクニカルスーパーバイザー:HaHi
  • 総括そうかつ松永まつなが智史さとし
  • プロデューサー:清水しみずはじめ / 小山こやま俊典としのり / 佐々木ささき哲哉てつや
  • マネージャー:松本まつもと有史ゆうし
  • エグゼクティブプロデューサー:中本なかもと伸一しんいち

こえ出演しゅつえん

編集へんしゅう

おも開発かいはつスタッフ

編集へんしゅう

タイトーアクセス

  • エグゼクティブプロデューサー:西垣にしがき保男やすお / 下高しもたか重雄しげお
  • プロデューサー:神村かみむらたけし
  • 制作せいさく進行しんこううまさき正之まさゆき
  • 企画きかく木村きむら春樹はるき / とうぼう寛一かんいち / たに昌宏まさひろ
  • プログラム:島津しまつ雅信まさのぶ / 小島こじま幸治こうじ / 三間みつまただしおおやけ / 鈴木すずき俊介しゅんすけ / 鈴木すずき治雄はるお / えむた

赤毛あかげ剣士けんしアドルは相棒あいぼうドギとの冒険ぼうけん旅行りょこう最中さいちゅう、ドギの故郷こきょうフェルガナのわるうわさみみにする。不安ふあんむねにフェルガナをおとずれてみると凶暴きょうぼうしている魔物まものたち。どうやらこの伝説でんせつとしてつたわる魔王まおうガルバランが関係かんけいしているようだが……。

ゲームシステム

編集へんしゅう

前作ぜんさくとはおおきくわり、サイドビューアクションRPGとなり、移動いどう・アイテム使用しようほかに、攻撃こうげき・ジャンプの操作そうさくわわるなどアクションてき要素ようそつよくなった。RPGてき要素ようそ前作ぜんさくまでとほぼおなじではあるが、MPがなくなり、相当そうとうするステータスとしてRINGがくわわった。サブ画面がめんは『I』とおなじくSTATUS画面がめん、INVENTORY画面がめんの2種類しゅるいでそれぞれの表示ひょうじにボタンがあてがわれている。

ステージせいとなっており、なんでもおなじステージをおとずれること出来できるが、条件じょうけんたさなければあらたなステージにすすこと出来できない。あらたなステージにすす条件じょうけんたすとアラームおんのような効果こうかおんる。拠点きょてんとなるレドモンドのまちをでるとマップ画面がめん表示ひょうじされ、自分じぶんおとずれたいステージを選択せんたくするかたちとなっている。どのステージでもそとるとかならまちもどされ、ステージからステージへの移動いどう出来できない。

難易なんい設定せってい

編集へんしゅう

ほんさくではゲーム開始かいしにEASY・NORMAL・HARDの3種類しゅるいからゲーム難易なんい選択せんたくできる。

画面がめん構成こうせい

編集へんしゅう

画面がめん下部かぶ表示ひょうじされるステータスのレイアウトが若干じゃっかんわったが基本きほんてきには前作ぜんさく踏襲とうしゅう現在げんざいのMP / 最大さいだいMPにわりRINGの現在げんざい表示ひょうじされるようになった。したがって『III』で画面がめん下部かぶ表示ひょうじされるステータス情報じょうほう現在げんざいHP / 最大さいだいHP、現在げんざいのRING、取得しゅとく経験けいけん、ゴールドのかく数値すうちと、プレーヤーとてきのHPをしめすぼうグラフとなった。グラフは前作ぜんさく同様どうよう現在げんざいのこりHPが黄色おうしょく、ダメージをけたぶんのHPがあかしめされる。サブ画面がめんとしてステータス画面がめん、アイテム画面がめんひらいてことができ、サブ画面がめん表示ひょうじちゅうはゲームにポーズがかかる。

PS2はんではてきのHPグラフが廃止はいしされ、つぎのレベルアップ経験けいけん現在げんざい装備そうびしているアイテムとリングのアイコンが追加ついかされている。

攻撃こうげき

編集へんしゅう

前作ぜんさくまでとはってわり、けんっての攻撃こうげきとなった。体当たいあたりではダメージをけるだけである。なおPS2はん以外いがいでは攻撃こうげきボタンをつづけていれば連続れんぞくけんつづける。攻撃こうげき方向ほうこうキー、ジャンプとわせることで攻撃こうげき仕方しかたわる。

  • 通常つうじょう攻撃こうげき - 攻撃こうげきボタン
  • うえとっ - 攻撃こうげきボタン+↑(PS2はんではななじょう
  • しもとっ - ジャンプちゅうに↓
  • しゃがみ - ↓+攻撃こうげきボタン
  • ジャンプ - ジャンプちゅう攻撃こうげきボタン

うえとっ以外いがい左右さゆうくわえることによって移動いどうしながらの攻撃こうげき可能かのう

回復かいふく

編集へんしゅう

HPはまちなかおよび、かくステージのエントランス部分ぶぶん自動的じどうてき回復かいふくしていく。ほんさくではHP回復かいふく可能かのう場所ばしょであればまる必要ひつようはない。「HEAL RING」を装備そうびすると、ダンジョンないでも1HPあたり1RING消費しょうひ回復かいふくすることができる。ITEMの「薬草やくそう」を使用しようすると瞬時しゅんじぜん回復かいふくできる。ちゅうボス・ステージボスをたおすと全快ぜんかいする(ガルバランとうなかボスのみ、たおしても回復かいふくしない)。

MPに相当そうとうするRINGの回復かいふくはショップでGOLDをはらうことで全快ぜんかいするほかてきを1ひきたおごとに1かいふくする。またアイテム「プロシアの秘薬ひやく」でも50ほど回復かいふく

メイン画面がめん下部かぶおももの表示ひょうじされるほか、STATUS画面がめんくわしい情報じょうほうこと出来できる。STATUS画面がめん表示ひょうじされる情報じょうほう以下いかとおりである。

  • LEVEL:レベル。さい高値たかねは16。レベルがあがると最大さいだいHP、STR、DEFの上昇じょうしょうする。
  • STR攻撃こうげきりょくさい高値たかねは255。レベルアップのほかけん装備そうびによって上昇じょうしょう
  • DEF防御ぼうぎょりょくさい高値たかねは255。レベルアップのほかたてよろい装備そうびによって上昇じょうしょう
  • HP:ヒットポイント。さい高値たかねは255。0になるとゲームオーバー。
  • GOLDかねてきたおすと取得しゅとく武器ぶきなどの購入こうにゅう使用しよう
  • EXP経験けいけんてきたおすと取得しゅとく一定いっていたっするとレベルが上昇じょうしょうさい高値たかねは65535。
  • NEXT EXPつぎにレベルががる経験けいけん
  • RANK:ゲーム難易なんい

メイン画面がめんでは表示ひょうじされるがSTATUS画面がめんには表示ひょうじされないもの。

  • RING:リングパワー。さい高値たかね最初さいしょから255でレベルによって変動へんどうせず。RINGの効果こうか発揮はっきされているあいだ消費しょうひ

アイテム一覧いちらんしめすインベントリー画面がめんは、『II』では装備そうびひんとアイテムの2画面がめんかれていたが、『I』とほぼおな構成こうせいの1画面がめんもどった。インベントリー画面がめん左側ひだりがわがEQUIPMENTとして装備そうびひん一覧いちらんになっており、装備そうびもしくは使用しようするアイテムは装備そうびひんひとつのカテゴリになった。装備そうびひん以外いがいのアイテムは画面がめん右側みぎがわ表示ひょうじされ、そのなか彫像ちょうぞうだけはSTATUEとして別個べっこ分類ぶんるいされている。『I』では装備そうびひん以外いがいのアイテムは選択せんたくできなかったが、ほんさくではアイテムめい表示ひょうじするだけながら装備そうびひん以外いがいのアイテムも選択せんたく可能かのうである。

『I』『II』とはことなりボス戦中せんちゅうでもインベントリー画面がめんひらことができ、装備そうび変更へんこう可能かのう。またITEMを使用しようすることもできる。

装備そうびひん

編集へんしゅう

装備そうびすることで効果こうかあらわれる、もしくは使用しようできるようになるもの。けんよろいたて、リング、アイテムがあり、かくカテゴリにつき1つずつ装備そうびできる。

SWORD
けん装備そうびするとSTRががる。装備そうびしないと攻撃こうげきができない。
  • SHORT SWORD
  • LONG SWORD
  • BROAD SWORD
  • BANDED SLAYER
  • FLAME SWORD
ARMOR
よろい装備そうびするとDEFががる。
  • LEATHER ARMOR
  • CHAIN MAIL
  • PLATE MAIL
  • BANDED ARMOR
  • BATTLE ARMOR
SHIELD
たて装備そうびするとDEFががる。
  • WOOD SHIELD
  • SMALL SHIELD
  • LARGE SHIELD
  • BANDED SHIELD
  • BATTLE SHIELD
RING
指輪ゆびわ装備そうびするとRINGを消費しょうひしながら種類しゅるいおうじた特殊とくしゅ効果こうかられる。
  • POWER RING - 攻撃こうげきりょくが2ばいになる。
  • SHIELD RING - 防御ぼうぎょりょくが2ばいになる。
  • TIMER RING - てき移動いどう速度そくどが1/2になる。
  • HEAL RING - ダンジョンないでもHP回復かいふく可能かのうになる。1HPあたり1RINGを消費しょうひ
  • PROTECT RING - ダメージを一切いっさいけなくなる。RINGの消費しょうひスピードがはやい。
ITEM
消費しょうひアイテムや、装備そうびすることによって効果こうかあらわれるアイテム。PS2はんでは3かい使つかえるアイテムは3所有しょゆうできるように変更へんこうされた。
  • 薬草やくそう - HPがぜん回復かいふくする。1かいのみ使用しよう可能かのう
  • ブロシアの秘薬ひやく - RINGが50程度ていど回復かいふくする(PS2はんではぜん回復かいふく)。3かい使つかえる。
  • 幻影げんえいかがみ - てきうごきを一定いってい時間じかんめられる。3かい使つかえる。
  • アミュレット - 画面がめんちゅうてきにダメージをあたえる。3かい使つかえる。
  • 鬼火おにび宝珠ほうしゅ - あかかがやきをはな宝珠ほうしゅ。ガルバランとう漆黒しっこくやみらし魔力まりょくめている。

装備そうびひん以外いがい

編集へんしゅう

ストーリー進行しんこう不可欠ふかけつ重要じゅうようアイテムなど。基本きほんてきにはっているだけで効果こうかがある。

  • 倉庫そうこかぎ - 倉庫そうことびらけること出来できる。
  • 精霊せいれい首飾くびかざり - 難易なんいによって効果こうかわる。EASYモードではんでも一度いちどかえる。NORMALモードではダメージをけたときにはねばされなくなる。HARDモードではガルバランとうなかボスが、たおしたのちまちもどっても復活ふっかつしなくなる。
  • かがやきの水晶すいしょう - プロシアの秘薬ひやく原料げんりょう
  • よる石像せきぞう - ガルバランとう入口いりくちじているいわうごかすために必要ひつよう
  • etc.

ストーリーじょうとく重要じゅうような「彫像ちょうぞう」は、STATUEとして区分くぶんされている。

  • 落日らくじつ彫像ちょうぞう
  • ほしがつ彫像ちょうぞう
  • 白光はっこう彫像ちょうぞう
  • 暗黒あんこく彫像ちょうぞう

ボスせん音楽おんがくがかかっている場所ばしょではセーブが出来できない。それ以外いがいであればどこでもセーブすることができる。MDばんではうらわざ使用しようすればボスせん画面がめんでもセーブが可能かのう

登場とうじょう人物じんぶつ

編集へんしゅう
アドル・クリスティン
シリーズの主人公しゅじんこうえるような赤毛あかげ冒険ぼうけんしゃ。19さい
ドギ
アドルととも冒険ぼうけんつづけている相棒あいぼう。25さいほんさく舞台ぶたいであるフェルガナ地方ちほうはドギの故郷こきょうであり、出奔しゅっぽんして以来いらいはじめて帰郷ききょうする。ちから自慢じまんで、今回こんかい落盤らくばん一人ひとり姿すがたせる。
エレナ・ストダート
ドギの幼馴染おさななじみでチェスターのいもうと。17さい。マクガイア城主じょうしゅしたあやしい仕事しごとをしているあに心配しんぱいしている。アドルが苦労くろうしておとずれた、てきおお危険きけん場所ばしょにも一人ひとりあらわれること多々たたあるため、イースシリーズのヒロインのなかでは「VIII」のダーナに実力じつりょくしゃともわれる。
チェスター・ストダート
ドギの幼馴染おさななじみでエレナのあにいもうと心配しんぱいとは裏腹うらはらあやしい行動こうどうをとりつづける。
エドガー
まち責任せきにんしゃでチェスター、エレナのそだてのおや
デューイ
ティグレーの採石さいせきじょうはたらこうおっと。エドガーの部下ぶかである。
ボブ
ティグレーの採石さいせきじょうはたらこうおっと採石さいせきじょう落盤らくばん事故じこにあい、行方ゆくえ不明ふめいとなる。
ピエール神父しんぷ
レドモンドのまち神父しんぷ
ドギの師匠ししょう
エルダーム山脈さんみゃく小屋こやむ。
マグガイア城主じょうしゅ
フェルガナ地方ちほうおさめる、バレスタインじょう城主じょうしゅ
ガーランド
マグガイアの右腕うわん活躍かつやくしている導師どうし。その正体しょうたいはガルバランの直属ちょくぞく部下ぶかで、ガルバランの復活ふっかつたくらんでいる。
ガルバラン
そのむかし、フェルガナ地方ちほう恐怖きょうふ渦巻うずまいた魔王まおう
ジェノス
ガルバランをたおした伝説でんせつ勇者ゆうしゃ

機種きしゅあいだ

編集へんしゅう

ラストボスのつよさのちがいから、オリジナルのPC-8801はんをベースとしたものと、X68000はんをベースとしたものの2種類しゅるい大別たいべつすることが出来できる。なおグラフィック・BGMといった演出えんしゅつ部分ぶぶんはそれぞれの機種きしゅ性能せいのうわせた変更へんこうられるため特筆とくひつすべき変更へんこうてんのみをげる。

PC-88
すべてのもととなったオリジナル。エンディングのBGMが無限むげんループになっている。
CPUクロックを判別はんべつし、クロックにおうじてスクロール処理しょり省略しょうりゃくなどがおこなわれている。
プロジェクトEGG配信はいしんされている。
2024ねん5がつ9にちに『EGGコンソール ワンダラーズ フロム イース PC-8801mkIISR』がNintendo Switchけに配信はいしん開始かいしされた[2]
PC-98
スピード調節ちょうせつ機能きのういている。ザナドゥのとき以来いらいのCtrlげによるユーザーディスク作成さくせいモードが採用さいようされ、そのときにディスプレイモード(8しょくアナログ/デジタル)・FM音源おんげんボード・メモリすう難易なんい設定せってい可能かのうとなっている。ゲームちゅうはテキスト表示ひょうじ部分ぶぶんのみ、グラフィックはエンディングのみではあるものの、ファルコムのPC-9800シリーズのゲームではじめて400ライン表示ひょうじ対応たいおう[ちゅう 2]。エンディングのBGMが無限むげんループするものから完結かんけつする長大ちょうだいなものへと変更へんこうされている。最初さいしょ発売はつばいされたサントラはこのPC-98はんもとにアレンジしたものが収録しゅうろくしている。
386までプレイ可能かのうのカタログには掲載けいさいされていたが、286ではV30モード以外いがいでの正常せいじょう実行じっこう保証ほしょうされず、実際じっさい起動きどう失敗しっぱいするケースがある。
オプションのFM音源おんげんくわえ、Beepによる単音たんおんのBGM演奏えんそうにも対応たいおうしている。
セーブ可能かのうかずが1まいのディスクにつき最大さいだい3箇所かしょまでにえている。
プロジェクトEGGで配信はいしんされている。
MSX2
画面がめんはScreen5をもちいた256×212ドットとオリジナルにたい解像度かいぞうどひくくなっている反面はんめんいろすうが8しょくから16しょくえがなおされておりほか機種きしゅよりも全体ぜんたいてきあかるくはなやかないろ使づかいがなされている。
ゲーム全体ぜんたい元々もともと若干じゃっかん低速ていそくうえ、PC-88はんの4MHz動作どうさのように処理しょりはぶいていないため、さら動作どうさ低速ていそくになる部分ぶぶん存在そんざいするが、VDPの仕様しようから、たいボスせんなどぎゃく動作どうさ高速こうそくになる部分ぶぶんもある。
バレスタインじょうのグラフィックが夕焼ゆうやけに変更へんこうされ、以降いこう移植いしょく作品さくひんおおくはこのMSX2はんもと移植いしょくされている。対応たいおう音源おんげんPSGのみであり、エンディングBGMはうえ機種きしゅともちが構成こうせいをとり、かくしスタッフロールが用意よういされておりエンディングの最後さいごにK、Pを押下おうかすると表示ひょうじさせることが出来できる。エンディングの文字もじのスクロールが非常ひじょうおそく、終了しゅうりょうまでに10ふん30びょうかる。
MSX2はんイースIIとはことなり、セーブ可能かのうかずが1まいのディスクにつき1箇所かしょのみで、どう時期じきのゲームのおおくが対応たいおうした、PAC/FM-PACのSRAMセーブには対応たいおうしていない。また、PIO転送てんそうのFDDインターフェイスであるため、ディスクアクセスと並列へいれつ処理しょりおこなうことが出来できず、画面がめんえやアイテム使用しようなどディスクアクセスが発生はっせいした場合ばあい音楽おんがくはじめから再生さいせいされるようになっているほか、ユーザディスク作成さくせいのBGMは削除さくじょされ、前述ぜんじゅつかくしスタッフロールに対応たいおうするきょく追加ついかされている。
プロジェクトEGGで配信はいしんされている。
PCエンジン
PC-88はんもととはしているが、X68000はん演出えんしゅつ一部いちぶれている。難易なんい設定せっていがなくなっている。レベルの上限じょうげんげられこまかくレベルががるようになっている。声優せいゆうによるしゃべる演出えんしゅつ採用さいよう。ただし『イースI・II』とはことなりアップグラフィックの表示ひょうじはない。ハードの仕様しようじょう多重たじゅうスクロールは無理むりであったものを、スプライト多用たようによって擬似ぎじてき再現さいげんしている。
BGMはのイースシリーズ同様どうよう米光よねみつあきらによるアレンジCD音源おんげん使用しよう使用しようきょくとして「しずかなこく」「Welcome!!」「哀愁あいしゅうのトワイライト」のアレンジ音源おんげんがあり(ゲームではCD音源おんげん収録しゅうろく時間じかん限界げんかいからか、内蔵ないぞう音源おんげん使用しよう)、これらの使用しようきょくはPCエンジンソフト「うるせいやつら STAY WITH YOU」のハドソンCD-ROM2音楽おんがく全集ぜんしゅうどうこりばん付属ふぞくCDにてその断片だんぺんくことができる。
2011ねん2がつ16にちからPCエンジンアーカイブス配信はいしんされている。
X68000
そのハードウェア設計せっけいにあわせ、アクションせい向上こうじょうし、ユーザにあわせ難易なんいがっている。
最大さいだいちがいは最終さいしゅうボスが強化きょうかされたおかたわったことであるが、そのストーリーとうにもこまかい変更へんこうてん存在そんざい。スクロールがドット単位たんいになりグラフィックは256しょくえがなおされている。動作どうさ速度そくどとスプライト表示ひょうじすう考慮こうりょし、多重たじゅうスクロールの枚数まいすうっている。また画面がめん解像度かいぞうどもMSX2と同様どうようのものになっている。サウンドはステレオでアレンジされ、川合かわいすすむあきらにより新曲しんきょくが5きょく追加ついかされている。
また、スプライトが左右さゆう反転はんてん描画びょうがされるため、けんたてしゅ固定こていされない。
プロジェクトEGGで配信はいしんされている。
スーパーファミコン
ほぼ忠実ちゅうじつにX68000はん移植いしょくされているがグラフィックとう変更へんこうはあり、全体ぜんたいてきくらいたいろ使づかいがなされている。難易なんい設定せっていなし。
てきキャラクタが無限むげんてくる、てきキャラクタが障害しょうがいぶつをすりけるとうつくみのあまさや、「主人公しゅじんこうてきたいけんたり判定はんてい」「てきキャラクタからの主人公しゅじんこうのダメージ判定はんてい」が一定いっていしておらず、視覚しかくてきには「(主人公しゅじんこうてきたいけんで)たっていないのにてきへダメージをあたえられる」「(主人公しゅじんこうてきと)たっていないのにダメージをける」ということもあり、難易なんいがかなりたか[3]
サウンドはステレオにアレンジされており、オリジナルの楽曲がっきょくもあったが、あきらかに機種きしゅとは作風さくふうことなっている。独特どくとく音色ねいろ使つか傾向けいこうがあり、とくに「つばさった少年しょうねん」および「バレスタインじょう」のイントロはトランペットふう音色ねいろ採用さいようされており、またスーパーファミコンでの再現さいげん範囲はんいないとはえオーケストラの楽器がっきおんせたシンフォニックなアレンジであり、音楽おんがく担当たんとうしゃのオーケストレーション能力のうりょくたかさがうかがえる。オープニングとエンディングがオリジナルのものだが、これも画風がふうあきらかにことなった。多重たじゅうスクロールをハードの機能きのう実現じつげんしていたがX68000はん同様どうよう枚数まいすうすくない。バレスタインじょうくにはエドガーとはな必要ひつようがあるひとし、シナリオも若干じゃっかんことなっている。
ファミリーコンピュータ
ハードの能力のうりょくひくさからIII最大さいだいりのひとつだった多重たじゅうスクロールは再現さいげんされていない。ただ動作どうさ速度そくど十分じゅうぶんなものとなり、MSXばん対照たいしょうてきつくりになった。また一部いちぶカットされるなど若干じゃっかんダンジョンの変更へんこうがあり。作中さくちゅう登場とうじょう人物じんぶつ身長しんちょうはげしい。難易なんい設定せっていなし。
メガドライブ
PCエンジンばんとはぎゃくに、X68000はんをベースとしながらもマップとうにおいてPC-88はん仕様しようられる。難易なんい設定せっていなし。多重たじゅうスクロールをハードの機能きのうっているということもあるが、家庭かていよう機種きしゅのような問題もんだいがなく完成かんせいはパソコンばん見劣みおとりしない。家庭かていよう移植いしょくではもっと忠実ちゅうじつ出来できいが、発売はつばい時期じきおそ機種きしゅでの評価ひょうか確定かくていしたのちだったのであまり評判ひょうばんにならなかった。BGMは、岩垂いわだれ徳行のりゆきくぼてら義明よしあきによってコンバートされた。
PlayStation 2
X68000はんをベースにはしているがおおくのアレンジがくわえられている。
  • ストーリーにアレンジがくわえられ、省略しょうりゃくされた箇所かしょがいくつかられる。
  • まちなか選択せんたくしきのマップになっている。
  • グラフィックアップや声優せいゆうによるしゃべる演出えんしゅつ採用さいよう
  • 連射れんしゃ廃止はいしなど攻撃こうげきアクションの変更へんこう
  • アイテムの名称めいしょう一部いちぶ変更へんこうされている。ふくすうかい使用しよう可能かのうだったアイテムが使用しよう回数かいすうは1かいになり複数ふくすう所持しょじ可能かのうに。
  • レベルのさい高値たかねが16になり、レベルががるとHPが全快ぜんかいする。
  • 一部いちぶのぞき、スクロールなしで場面ばめんわるはばへとマップが細分さいぶんされ、おおきくアレンジがくわえられている。一部いちぶ画面がめんでは多重たじゅうスクロールもられるが、それでもマップがわるはば非常ひじょうせまいため、多重たじゅうスクロールであるかどうかがかりにくい。

メディアミックス作品さくひん

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『I』・『II』に比較ひかくするとすくないながら、CDひとし音楽おんがくメディア、小説しょうせつゲームブックと『III』も様々さまざまかたちでメディアミックス展開てんかいされている。

音楽おんがくメディア

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『III』をおもあつかっているもの。ちゅうのないものはCDのみ。原曲げんきょくであるPC-88はんほろ修正しゅうせいくわえられたPC-98はんのオリジナル音源おんげんはこれまで発売はつばいされていない。

※カセットテープゆう

キングレコード

  • MUSIC FROM YsIII WANDERERS FROM Ys ※
    • PC-98はんもとにアレンジをくわえたもの。原曲げんきょくたいしておおくのメロディーラインを追加ついかしており、とく複雑ふくざつなリズムを構成こうせいしていたボス1・2の音楽おんがくかんしてはリズムを単純たんじゅんなものへ修正しゅうせいするなど大幅おおはば変更へんこうされている。また、X68000の音源おんげん使用しようしたアレンジバージョンも追加ついかされている。
  • YsIII J.D.K. SPECIAL ※
    • X68000はんのサウンドトラック。J.D.K.BANDによるアレンジバージョンも収録しゅうろくされており、どうバンドのデビューさくとなった。また、カセットテープばん(KITA-1002)もリリースされ、これがファルコムレーベル最後さいごのカセットテープ作品さくひんとなった。
  • PERFECT COLLECTION YsIII
  • WANDERERS FROM Ys SUPER ARRANGE VERSION ※

小説しょうせつ

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飛火とびひばんは「2」となっているがあくまで飛火とびひばん小説しょうせつの「2」ということであり、ほんさくをベースとしており『イースII』とはかかわりがない。

ゲームブック

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ イースIIのインタビューでさらに続編ぞくへんさないと明言めいげんしたという事情じじょう存在そんざいする
  2. ^ 98はハードてきにテキスト表示ひょうじ独立どくりつしていて、グラフィック画面がめんかさねての文字もじ表示ひょうじ可能かのう

出典しゅってん

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外部がいぶリンク

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