もともと通信 つうしん のために使 つか う電動 でんどう 機械 きかい 式 しき タイプライター であり、いわば遠 とお く離 はな れて動 うご かせるタイプライターやプリンタなのでteletypeやteleprinterと命名 めいめい された。(tele-はギリシア語 ご 由来 ゆらい の接頭 せっとう 辞 じ であり、「遠 とお く離 はな れて」という意味 いみ である。)
通信 つうしん 用 よう
もともと有線 ゆうせん 式 しき の電信 でんしん に使 つか われ、2台 だい を単純 たんじゅん に電線 でんせん (導線 どうせん )で直結 ちょっけつ するだけでも作動 さどう する[注釈 ちゅうしゃく 1] 。その後 ご 様々 さまざま な有線 ゆうせん 通信 つうしん ・無線 むせん 通信 つうしん で使 つか われるようになった装置 そうち であり、専用 せんよう 線 せん 、交換 こうかん 網 もう 、無線 むせん 回線 かいせん 、マイクロ波 は リンクなどでも動 うご く。
コンピュータの入出力 にゅうしゅつりょく 用 よう
通信 つうしん 用 よう だけでなく、メインフレーム やミニコンピュータ の入出力 にゅうしゅつりょく 用 よう の端末 たんまつ (ユーザインタフェース )として、コンピューター・ルーム(計算 けいさん 機 き 室 しつ )内 ない に設置 せっち されて使 つか われた。
特 とく に1960年代 ねんだい 初頭 しょとう あたりからタイムシェアリングシステム が広 ひろ まると、使 つか われる台数 だいすう が増 ふ え、モデム を介 かい して電話 でんわ 回線 かいせん で遠隔 えんかく のコンピュータに接続 せつぞく しても使 つか われた。
紙 かみ テープつき
テレタイプはそもそも普通 ふつう の用紙 ようし に印字 いんじ する装置 そうち であるが、それに加 くわ えて
紙 かみ テープ でもキーボードからの入力 にゅうりょく や受信 じゅしん したメッセージを記録 きろく できる機種 きしゅ もあり、紙 かみ テープに記録 きろく したメッセージを印刷 いんさつ したり再送 さいそう したりといったことが可能 かのう である。また、この紙 かみ テープはコンピュータの入出力 にゅうしゅつりょく に使 つか われるものと互換 ごかん 性 せい があった。
プロトコル
物理 ぶつり 的 てき な装置 そうち としてのテレタイプは使 つか われなくなったものの、そのプロトコル は現在 げんざい でも使 つか われることがある。
いわゆるパソコン通信 つうしん も、TTYの通信 つうしん プロトコルを応用 おうよう したものだった。
UNIX システムなどでは今 いま も「TTY」という用語 ようご が使 つか われている。
航空 こうくう 管制 かんせい 業務 ぎょうむ では今 いま も広 ひろ く使 つか われており(AFTN (英語 えいご 版 ばん ) など)、またろう者 しゃ が電話 でんわ 回線 かいせん 経由 けいゆ で通信 つうしん するための装置 そうち 「聴覚 ちょうかく 障害 しょうがい 者 しゃ 用 よう 文字 もじ 電話 でんわ 」(Telecommunications Devices for the Deaf 、TDD)でも使 つか われている。
テレタイプはロイヤル・E・ハウス 、デイビッド・エドワード・ヒューズ 、チャールズ・クラム 、エミール・ボドー など多数 たすう の技術 ぎじゅつ 者 しゃ の一連 いちれん の発明 はつめい によって進化 しんか した。
1846年 ねん 、ワシントンD.C.とニューヨーク間 あいだ でモールス 式 しき 電信 でんしん システムが開通 かいつう した。同年 どうねん 、ロイヤル・E・ハウスが電信 でんしん 印刷 いんさつ 機 き の特許 とっきょ を取得 しゅとく している。28キーのピアノ状 じょう のキーボード2台 だい を相互 そうご 接続 せつぞく したもので、各 かく キーがアルファベットに対応 たいおう していて、一方 いっぽう のキーボードのキーを押下 おうか すると相手 あいて 側 がわ でその文字 もじ が印字 いんじ される仕組 しく みになっていた。「シフト」キーがあるので、各 かく キーは2種類 しゅるい の値 ね を発生 はっせい できる。そのため合計 ごうけい 56種類 しゅるい の活字 かつじ で構成 こうせい されるタイプホイールが双方 そうほう にあり、同期 どうき して回転 かいてん する仕組 しく みになっている。送信 そうしん 側 がわ でキーを押下 おうか すると、受信 じゅしん 側 がわ のタイプホイールが回転 かいてん して対応 たいおう する活字 かつじ が印字 いんじ される位置 いち に移動 いどう する。したがってこれは同期 どうき 式 しき データ転送 てんそう システムの一種 いっしゅ である。ハウスの装置 そうち は1分間 ふんかん に約 やく 40語 ご を伝送 でんそう できたが、大量 たいりょう 生産 せいさん は難 むずか しかった。印字 いんじ 機構 きこう は1時 じ 間 あいだ に2,000語 ご まで印字 いんじ 可能 かのう だった。この発明 はつめい は1844年 ねん 、ニューヨークの Mechanics Institute で完成 かんせい し展示 てんじ された。
テレタイプの運用 うんよう は1849年 ねん 、フィラデルフィアとニューヨーク間 あいだ で始 はじ まった[3] 。
1855年 ねん 、デイビッド・エドワード・ヒューズ がロイヤル・E・ハウスの作 つく ったマシンを改良 かいりょう した。それから2年 ねん 以内 いない にいくつかの電信 でんしん 会社 かいしゃ が合併 がっぺい してウエスタンユニオン が結成 けっせい され、ヒューズのシステムを商用 しょうよう 電報 でんぽう に適用 てきよう しはじめた[4] 。
ボドーの電信 でんしん 装置 そうち
1874年 ねん 、エミール・ボドー が5単位 たんい (5ビット)符号 ふごう 体系 たいけい (Baudot Code )を使 つか ったシステムを設計 せっけい 。このシステムは1877年 ねん にフランスで採用 さいよう された。1897年 ねん 、パリとロンドン間 あいだ の単 たん 方向 ほうこう 通信 つうしん システムにボドーのシステムが採用 さいよう され、その後 ご イギリス国内 こくない の電信 でんしん サービスでも双方向 そうほうこう のボドーシステムが採用 さいよう された[5] 。
Donald Murrayと電信 でんしん 用 よう タイプライタ
1901年 ねん 、Donald Murray(ドナルド・マレーもしくはドナルド・ミュレー)がタイプライター状 じょう のキーボードの開発 かいはつ 過程 かてい でボドーの符号 ふごう 体系 たいけい に改良 かいりょう を加 くわ えた。ミュレーのシステムはキーボードからの入力 にゅうりょく をいったん紙 かみ テープ に鑽孔 さんこう 可能 かのう で、紙 かみ テープからメッセージを送信 そうしん できる装置 そうち も備 そな えていた。受信 じゅしん 側 がわ では、メッセージを紙 かみ テープに印字 いんじ することもできるし、鑽孔 さんこう することもできる[6] 。このようにすることでオペレータの手 て の動 うご きと転送 てんそう されるビット列 びっとれつ は直接 ちょくせつ の関係 かんけい がなくなったため、オペレータの疲労 ひろう を最小 さいしょう 化 か する必要 ひつよう がなくなり、むしろよく使 つか われる文字 もじ のコードが紙 かみ テープ上 じょう で穴 あな が少 すく なくなるように修正 しゅうせい を加 くわ えた。ミュレーはまた「制御 せいぎょ 文字 もじ 」と呼 よ ばれるコードとしてキャリッジ・リターン (CR) や改行 かいぎょう コード (LF) を符号 ふごう 体系 たいけい に加 くわ えた。NULL、BLANK、DELといったコードはボドーの符号 ふごう 体系 たいけい から移動 いどう させられ、その値 ね が長 なが らく使 つか われることになった。NULLやBLANKは送信 そうしん 中 ちゅう に何 なに も送信 そうしん していない状態 じょうたい を表 あらわ すのに使 つか われた[7] 。
1902年 ねん 、電気 でんき 技師 ぎし Frank Pearne は電信 でんしん 印刷 いんさつ 機 き の実用 じつよう 化 か の研究 けんきゅう スポンサーを求 もと め、Morton Salt の Joy Morton に接触 せっしょく した。Joy Morton はそれが出資 しゅっし に値 あたい するか否 ひ かを判断 はんだん するため、Western Cold Storage Company の副 ふく 社長 しゃちょう で技師 ぎし のチャールズ・クラム (英語 えいご 版 ばん ) に意見 いけん を求 もと めた。クラムはPearneの研究 けんきゅう に関心 かんしん を寄 よ せ、Western Cold Storage の研究 けんきゅう 室 しつ にそのためのスペースを設 もう けた。Frank Pearne は1年 ねん ほどでプロジェクトに興味 きょうみ を失 うしな い、教職 きょうしょく に就 つ いた。クラムは研究 けんきゅう を続 つづ け、1903年 ねん 8月 がつ に ‘typebar page printer’ と題 だい した特許 とっきょ を取得 しゅとく [8] 。1904年 ねん には ‘type wheel printing telegraph machine’ と題 だい した特許 とっきょ を出願 しゅつがん し[9] 、1907年 ねん 8月 がつ に発効 はっこう した。1906年 ねん には息子 むすこ のハワード・クラムも父 ちち の研究 けんきゅう に参加 さんか している。符号 ふごう 電信 でんしん システムの通信 つうしん 開始 かいし ・終了 しゅうりょう 時 じ の同期 どうき 方法 ほうほう を考案 こうあん し特許 とっきょ をとったのはハワードであり、それによってテレタイプ端末 たんまつ の実用 じつよう 化 か が可能 かのう となった[10] 。
1908年 ねん 、(Joy Morton と Charles Krum の名 な を組 く み合 あ わせた)モルクラム社 しゃ がテレタイプ端末 たんまつ Morkrum Printing Telegraph を開発 かいはつ し、Alton Railroad と共同 きょうどう で実地 じっち 試験 しけん を行 おこな った。1910年 ねん 、モルクラム社 しゃ の初 はつ の商用 しょうよう テレタイプ端 はし 末 まつ がボストン-ニューヨーク間 あいだ の電信 でんしん 線 せん で導入 どうにゅう された[11] [12] 。
1916年 ねん 、エドワード・クラインシュミット (英語 えいご 版 ばん ) がタイプバー式 しき ページプリンターについての特許 とっきょ を出願 しゅつがん [13] 。1919年 ねん 、モルクラム社 しゃ が先述 せんじゅつ の開始 かいし ・終了 しゅうりょう 時 じ の同期 どうき 技法 ぎほう についての特許 とっきょ を取得 しゅとく すると、間 ま もなくクラインシュミットが "Method of and Apparatus for Operating Printing Telegraphs" と題 だい した特許 とっきょ を出願 しゅつがん [14] 。この特許 とっきょ にはモルクラム社 しゃ の開始 かいし ・終了 しゅうりょう 技法 ぎほう の改良 かいりょう 版 ばん が含 ふく まれていた[15] 。
Creed社 しゃ のModel 7(1930年 ねん )
開始 かいし ・終了 しゅうりょう 技法 ぎほう について特許 とっきょ 紛争 ふんそう で時間 じかん と金 かね を無駄 むだ にする代 か わりに、クラインシュミットとモルクラムは合併 がっぺい することを選 えら び、1924年 ねん にモルクラム・クラインシュミットとなった。この新 しん 会社 かいしゃ は両社 りょうしゃ の機種 きしゅ の長所 ちょうしょ を生 い かした新 しん 機種 きしゅ を開発 かいはつ した[15] 。
1924年 ねん 、Frederick G. Creed が創業 そうぎょう した Creed & Company がテレタイプ端末 たんまつ 市場 いちば に参入 さんにゅう 。1925年 ねん 、Creed は Baudot Code を合理 ごうり 化 か したミュレーの符号 ふごう 体系 たいけい についての特許 とっきょ を獲得 かくとく し、1927年 ねん の新 しん 機種 きしゅ にそれを採用 さいよう した。この機種 きしゅ は受信 じゅしん したメッセージをゴムを塗布 とふ した紙 かみ テープに毎 まい 分 ぶん 65語 ご の速度 そくど で印字 いんじ でき、Creedとしては初 はつ の送受信 そうじゅしん 機能 きのう を一体化 いったいか した大量 たいりょう 生産 せいさん 機 き だった。
テレタイプ端末 たんまつ の文字 もじ セットはごく限 かぎ られ、印字 いんじ 部 ぶ は活字 かつじ 式 しき プリンター であり印字 いんじ 品質 ひんしつ は貧弱 ひんじゃく だった。また、多 おお くは紙 かみ テープ鑽孔 さんこう 機 き と紙 かみ テープ読取 よみと 機 き に接続 せつぞく され、オフラインで電文 でんぶん を作成 さくせい して保管 ほかん (紙 かみ テープ を箱 はこ などに収納 しゅうのう )しておくことができた。この機能 きのう は通信 つうしん 回線 かいせん やコンピュータの記憶 きおく 装置 そうち などの利用 りよう が非常 ひじょう に高額 こうがく なものであった場合 ばあい には有用 ゆうよう なものだった。
Baudot Code を生成 せいせい するテレタイプ端末 たんまつ のキーボード 。32個 こ のキーがあり、スペースバーもある。
多 おお くのテレタイプ端末 たんまつ は5ビット の Baudot Code (ITA2としても知 し られる)を採用 さいよう していた。この文字 もじ セットは32種類 しゅるい のコードから成 な る(25 = 32)。数字 すうじ や記号 きごう をタイプするには "FIGS" シフトキー を使 つか う。中 なか にはFIGSで気象 きしょう シンボルなどの特殊 とくしゅ な文字 もじ と解釈 かいしゃく するテレタイプ端末 たんまつ もあった。印字 いんじ 品質 ひんしつ は現代 げんだい から見 み れば貧弱 ひんじゃく なものだった。Baudot Code はスタートビットとストップビットを使 つか ったいわゆる調歩 ちょうほ 同期 どうき 式 しき であり、この設計 せっけい はテレタイプ端末 たんまつ の電気 でんき 機械 きかい の開始 かいし ・終了 しゅうりょう と密接 みっせつ に関連 かんれん していた。初期 しょき のシステムは同期 どうき 式 しき コード設計 せっけい だったが、機械 きかい の同期 どうき が難 むずか しかった。他 ほか にもASCII 、Fieldata 、Flexowriter といったコードが登場 とうじょう したが、Baudotほど普及 ふきゅう することはなかった。
テレタイプの回路 かいろ の論理 ろんり レベル を「マーク」と「スペース」という用語 ようご で表 あらわ す。テレタイプ端末 たんまつ の通信 つうしん は単純 たんじゅん な直流 ちょくりゅう 電流 でんりゅう のオンとオフでなされる。回路 かいろ が閉 と じて電流 でんりゅう が流 なが れる状態 じょうたい を「マーク」、回路 かいろ が開 ひら いて電流 でんりゅう が流 なが れない状態 じょうたい を「スペース」と呼 よ んだ。マーク状態 じょうたい が継続 けいぞく していることを「アイドル」状態 じょうたい と呼 よ び、ある文字 もじ のコードを送信 そうしん する際 さい にはスペースで表 あらわ される「スタートビット」がまず送 おく られる。スタートビットに続 つづ いて文字 もじ を表 あらわ す固定 こてい 個 こ のビット列 びっとれつ (マークとスペースの列 れつ )が送 おく られる。Baudot Code の場合 ばあい はそれが5ビットである。その後 ご 、1個 いっこ かそれ以上 いじょう のストップビットを送 おく る。ストップビットはマークであり、後続 こうぞく のスタートビットと識別 しきべつ できるようになっている。送信 そうしん 側 がわ にそれ以上 いじょう 送信 そうしん すべきものがなければ、新 あら たな文字 もじ のスタートビットを送 おく るまでマーク状態 じょうたい が継続 けいぞく する。文字 もじ と文字 もじ の間 あいだ の時間 じかん は任意 にんい だが、少 すく なくとも受信 じゅしん 側 がわ が必要 ひつよう とする最小 さいしょう ストップビット数 すう のぶんだけ間隔 かんかく を空 あ ける必要 ひつよう がある。
断線 だんせん すると受信 じゅしん 側 がわ は連続 れんぞく なスペース状態 じょうたい となり、ヌル文字 もじ を連続 れんぞく で受信 じゅしん しているような動作 どうさ をする(ただしヌル文字 もじ なので何 なに も印字 いんじ しない)。
初期 しょき の製品 せいひん は、リレー・カム・クランクを動作 どうさ させる為 ため 、本来 ほんらい の長距離 ちょうきょり 通信 つうしん の電信 でんしん 回線 かいせん を流 なが れる20mAカレントループを使用 しよう するものが多 おお かった。後 のち に、ソリッドステート化 か が図 はか られるとRS-232 を備 そな える製品 せいひん も現 あらわ れ、カレントループに代 か わり主流 しゅりゅう となった。
テレタイプの回線 かいせん は通信 つうしん 事業 じぎょう 者 しゃ からリースするのが普通 ふつう で、電話 でんわ 回線 かいせん と同 おな じ銅 どう 線 せん のツイストペア で顧客 こきゃく の所在地 しょざいち から通信 つうしん 事業 じぎょう 者 しゃ の局 きょく までを結 むす んでいた。そして局内 きょくない でテレックス またはTWXサービス向 む けの交換 こうかん 機 き に接続 せつぞく されていた。専用 せんよう 線 せん の場合 ばあい は交換 こうかん 機 き を介 かい さず、ハブ や中継 ちゅうけい 器 き に接続 せつぞく され、1対 たい 1や1対 たい 多 た の接続 せつぞく を構成 こうせい していた。カレントループ (英語 えいご 版 ばん ) を使 つか い、2台 だい より多 おお くのテレタイプ端末 たんまつ を同 おな じ回線 かいせん に接続 せつぞく することもできた。
初期 しょき のテレタイプ端末 たんまつ のキーボードは3列 れつ で、大文字 おおもじ だけをサポートしていた。5ビットの Baudot Code を使 つか い、毎 まい 分 ぶん 60語 ご ほどの速度 そくど で通信 つうしん した。コンピュータの普及 ふきゅう と共 とも にASCIIコードを採用 さいよう したテレタイプ端 はし 末 まつ が登場 とうじょう し、広 ひろ く使 つか われるようになっていった。
1940年代 ねんだい 、5ビットの Baudot Code が普及 ふきゅう するとウエスタンユニオン が転送 てんそう 速度 そくど を比較 ひかく する指標 しひょう として words per minute を採用 さいよう し、その後 ご 数 すう 十 じゅう 年 ねん に渡 わた って使 つか われた。通常 つうじょう 、スタートビットを1ビット、データビットを5ビット、ストップビットを1.42ビットの長 なが さで送 おく る。ストップビットがこのような長 なが さになっているのは、機械 きかい 式 しき 印字 いんじ 機構 きこう を同期 どうき させるためである。コンピュータは1.42などという時間 じかん を容易 ようい には生成 せいせい できないので、1.5で代替 だいたい するか2.0ビットぶん送信 そうしん して1.0ビットぶんだけ受信 じゅしん するなどの工夫 くふう をした。
例 たと えば、"60 speed" の端末 たんまつ は45.5ボー (ビットあたり22.0ミリ秒 びょう )、"66 speed" の端末 たんまつ は50.0ボー (ビットあたり20.0ミリ秒 びょう )、"75 speed" の端末 たんまつ は56.9ボー(ビットあたり17.5ミリ秒 びょう )、"100 speed" の端末 たんまつ は74.2ボー(ビットあたり13.5ミリ秒 びょう )、"133 speed" の端末 たんまつ は100.0ボー(ビットあたり10.0ミリ秒 びょう )である。アマチュア無線 むせん のRTTY では、60 speed がデファクトスタンダードとなった。これは、その速度 そくど の端 はし 末 まつ が容易 ようい に入手 にゅうしゅ 可能 かのう だったことと、アメリカ連邦 れんぽう 通信 つうしん 委員 いいん 会 かい (FCC) が1953年 ねん から1972年 ねん まで 60 speed のみに制限 せいげん していたためである。テレックスや通信 つうしん 社 しゃ のニュース配信 はいしん サービスなどは 66 speed を使 つか っていた。機器 きき の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう に伴 ともな って 75 speed や 100 speed に移行 いこう した例 れい もある。しかし電波 でんぱ では転送 てんそう レートを上 あ げると誤 あやま り率 りつ が高 たか くなるため、60 または 66 speed が主 おも に使 つか われ続 つづ けた。
もう1つのテレタイプ端末 たんまつ の速度 そくど 指標 しひょう として "operations per minute (OPM)" がある。例 たと えば、60 speed は一般 いっぱん に 368 OPM、66 speed は 404 OPM、75 speed は 460 OPM、100 speed は 600 OPM である。ウエスタンユニオンのテレックスは通常 つうじょう 390 OPM に設定 せってい されており、1文字 もじ を7.42ビットではなく7ビットで表 あらわ すものとする。
ニュース配信 はいしん サービスや個別 こべつ のテレタイプ端末 たんまつ では、重要 じゅうよう なメッセージを受信 じゅしん した際 さい にベルを鳴 な らす機能 きのう があった。例 たと えば、UPI通信 つうしん 社 しゃ のサービスでは、ベルを4回 かい 鳴 な らす "Urgent" メッセージ、5回 かい 鳴 な らす "Bulletin"、10回 かい 鳴 な らす FLASH などがあった。
テレタイプ回線 てれたいぷかいせん には5ビット紙 かみ テープ パンチ機 き やリーダーが接続 せつぞく されることが多 おお く、それによって受信 じゅしん したメッセージを別 べつ の回線 かいせん で再送 さいそう することができる。複雑 ふくざつ な軍 ぐん や商用 しょうよう のネットワークはこの方式 ほうしき で構築 こうちく されていた。メッセージセンターには何 なん 台 だい もテレタイプ端 はし 末 まつ が並 なら び、大量 たいりょう の送信 そうしん を待 ま つ紙 かみ テープが置 お かれていた。熟練 じゅくれん したオペレータは紙 かみ テープの穴 あな のパターンから優先 ゆうせん コードを読 よ み取 と ることができ、パンチ機 き から出 で てくる高 こう 優先 ゆうせん 度 ど の紙 かみ テープをそのままリーダーに供給 きょうきゅう することもあった。通常 つうじょう のトラフィックは中継 ちゅうけい されるのに数時間 すうじかん 待 ま たされることが多 おお かった。多 おお くのテレタイプ端末 たんまつ には紙 かみ テープリーダーとパンチが備 そな わっており、受信 じゅしん したメッセージを機械 きかい に読 よ み取 と れる形 かたち でセーブし、オフラインで編集 へんしゅう 可能 かのう にしていた。
無線 むせん ではRTTY がよく使 つか われた。アマチュア無線 むせん では今 いま もこれが使 つか われている。
タイプライターや電気 でんき 機械 きかい 式 しき プリンターは紙上 しじょう に文字 もじ を印字 いんじ でき、キャリッジを行 くだり の左端 ひだりはし に戻 もど す動作 どうさ (キャリッジ・リターン )や次 つぎ の行 くだり に印字 いんじ 位置 いち を進 すす める動作 どうさ (ラインフィード )などの操作 そうさ を実行 じっこう する。印字 いんじ 以外 いがい の操作 そうさ コマンドは印字 いんじ される文字 もじ と同様 どうよう に転送 てんそう され、それらを制御 せいぎょ 文字 もじ と呼 よ ぶ。キャリッジ・リターンやラインフィードといった一部 いちぶ の制御 せいぎょ 文字 もじ は本来 ほんらい の機能 きのう を保持 ほじ しているが、他 た の制御 せいぎょ 文字 もじ の多 おお くは異 こと なる用途 ようと で使 つか われている。
一部 いちぶ のテレタイプ端末 たんまつ には "Here is" キー(「こちらは 〜 です」キー)があり、プログラム可能 かのう な20文字 もじ または22文字 もじ を送信 そうしん する。これは一般 いっぱん に局 きょく の識別 しきべつ に使 つか われ、オペレータがこのキーを押下 おうか すると局 きょく 識別子 しきべつし が相手 あいて に送 おく られる。つまり、相手 あいて が「あなたは誰 だれ ?」を意味 いみ するENQキーを押 お してENQ文字 もじ (問 と い合 あ わせ文字 もじ ) を送信 そうしん してきたら、こちらはこの「Here is」キーを押 お せばその問 と いに対 たい する返答 へんとう となる。
ENQ(コントロール+E)信号 しんごう を受信 じゅしん した際 さい に自動的 じどうてき に応答 おうとう としてこの文字 もじ 列 れつ を送信 そうしん するようにも設定 せってい できる[16] [17] 。
一体 いったい 型 がた の機種 きしゅ が開発 かいはつ される前 まえ にも、シーメンス の高速 こうそく 電信 でんしん 機 き 、ウェスタン・エレクトリック の高速 こうそく 電信 でんしん 機 き などがあったが、紙 かみ テープ鑽孔 さんこう 用 よう タイプライター・テープ送信 そうしん 機 き ・テープ鑽孔 さんこう 受信 じゅしん 機 き ・印刷 いんさつ 機 き などが別々 べつべつ であり非常 ひじょう に広 ひろ い設置 せっち 場所 ばしょ が必要 ひつよう なものであった。
イギリスの Creed & Company Teleprinter No. 7 (1930)
Creed & Company はイギリスのテレタイプ端末 たんまつ 製造 せいぞう 企業 きぎょう である。
Creed model 7E (with overlap cam and range finder)
Creed model 7B
Creed model 7
Creed model 7/RP (teleprinter reperforator)
Creed model 54
Creed model 75
Creed model 85 (reperforator)
Creed model 86 (reperforator)
Creed model 444 (GPO type 15)
1931年 ねん 、エドワード・クラインシュミットは新 あら たな種類 しゅるい のテレタイプ端末 たんまつ を開発 かいはつ する会社 かいしゃ Kleinschmidt Labs を創業 そうぎょう した。1944年 ねん 、軽量 けいりょう な機種 きしゅ を開発 かいはつ し、1949年 ねん には陸軍 りくぐん の携帯 けいたい 用 よう テレタイプ端末 たんまつ に採用 さいよう された。1956年 ねん 、スミス・コロナ と合併 がっぺい し、さらにマーチャント計算 けいさん 機 き (英語 えいご 版 ばん ) とも合併 がっぺい して SCM Corporation となった。1979年 ねん 、クラインシュミット部門 ぶもん がスピンオフして Electronic Data Interchange となった。
モルクラム (英語 えいご 版 ばん ) の最初 さいしょ の電信 でんしん 印刷 いんさつ 機 き は1910年 ねん 、ボストンとニューヨークの Postal Telegraph Company に納入 のうにゅう された[18] 。鉄道 てつどう と共 とも に発展 はってん していき、1914年 ねん にはAP通信 つうしん が採用 さいよう した[11] [19] 。1930年 ねん にクラインシュミット・エレクトリックと合併 がっぺい してモルクラム・クラインシュミットとなり、直後 ちょくご にテレタイプ・コーポレーションに改称 かいしょう している[20] [21] 。
イタリアの事務 じむ 機器 きき メーカーであるオリベッティ は、イタリアの郵便 ゆうびん 局 きょく 向 む けにテレタイプ端末 たんまつ を製造 せいぞう していた。初期 しょき の機種 きしゅ は紙 かみ のリボンに印字 いんじ し、それを切 き り取 と って電報 でんぽう 用紙 ようし に貼 は り付 づ けて使 つか っていた。
Olivetti T1 (1938–1948)
Olivetti T2 (1948–1968)
Olivetti Te300 (1968–1975)
Olivetti Te400 (1975–1991)
Siemens Fernschreiber 100 テレプリンタ
ジーメンス・ウント・ハルスケ (後 ご のシーメンス )は1897年 ねん 創業 そうぎょう のドイツのメーカーである。
Teleprinter Model 100 Ser 1 (end of 1950s) – テレックス向 む け[20]
Teleprinter Model 100 Ser. 11 – 若干 じゃっかん の改良 かいりょう を加 くわ えた後期 こうき バージョン
Teleprinter T 1000 electronic teleprinter (processor based) 50-75-100 Bd.
Teleprinter T 1200 electronic teleprinter (processor based) 50-75-100-200 Bd.
テレタイプ社 しゃ ASR-33
1906年 ねん に創業 そうぎょう したモルクラム社 しゃ が起源 きげん で、1925年 ねん にクラインシュミット・エレクトリックと合併 がっぺい しモルクラム・クラインシュミットとなり、1928年 ねん 12月にテレタイプ・コーポレーションに改称 かいしょう 。1930年 ねん にAT&T が買収 ばいしゅう し、ウェスタン・エレクトリック の子会社 こがいしゃ とした。初 はじ めて一体 いったい 型 がた の機種 きしゅ を開発 かいはつ した、テレタイプ社 しゃ の製品 せいひん が極 きわ めて大衆 たいしゅう 的 てき になったため、この種 たね の端末 たんまつ をテレタイプ端末 たんまつ あるいはTTY端末 たんまつ と呼 よ ぶことが多 おお い。ブランド名 めい は存続 そんぞく していたが、1984年 ねん のAT&T解体 かいたい の際 さい にAT&Tの名称 めいしょう とロゴを使用 しよう するようになった[22] 。1990年 ねん にはテレタイプ端末 たんまつ の製造 せいぞう が終了 しゅうりょう となった。
テレタイプ社 しゃ の機種 きしゅ は大型 おおがた で重 おも く、非常 ひじょう に頑丈 がんじょう で、潤滑油 じゅんかつゆ を適切 てきせつ にさせば何 なん カ月 かげつ も連続 れんぞく で動作 どうさ できた[23] 。モデル15は長期 ちょうき に渡 わた って生産 せいさん された数少 かずすく ない機種 きしゅ で、1930年 ねん から1963年 ねん まで33年間 ねんかん 生産 せいさん されている。テレタイプ社 しゃ は1940年代 ねんだい 中 ちゅう ごろにモデル15の後継 こうけい としてモデル28を投入 とうにゅう しようとしたが、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 中 ちゅう にモデル15を大量 たいりょう 生産 せいさん したためにモデル15を生産 せいさん し続 つづ けたほうが経済 けいざい 的 てき であるという状態 じょうたい になっていた。
端末 たんまつ のタイプとして以下 いか のものがあった。
ASR (Automatic Send-Receive)
紙 かみ テープ鑽孔 さんこう 装置 そうち および紙 かみ テープ読取 よみと 装置 そうち を備 そな え、オフラインで紙 かみ テープに鑽孔 さんこう した電文 でんぶん を紙 かみ テープ読取 よみと 装置 そうち で読 よ ませることにより、オンライン時 じ に自動的 じどうてき に通信 つうしん 回線 かいせん やホストコンピュータに送出 そうしゅつ することができる端末 たんまつ 。
KSR (Keyboard Send-Receive)
キーボードからの入力 にゅうりょく と紙 かみ への記録 きろく ができるだけの端末 たんまつ 。
RO (Receive Only)
紙 かみ への記録 きろく ができるだけの受信 じゅしん 専用 せんよう 端末 たんまつ 。テレプリンター。
SO (Send Only)
キーボードからの入力 にゅうりょく での送信 そうしん のみの送信 そうしん 専用 せんよう 端末 たんまつ 。
BSR (Buffered Send Receive)
電子 でんし 的 てき な記憶 きおく 装置 そうち をもった端末 たんまつ 。
主 おも な端末 たんまつ として以下 いか のものがあった。
11 1921年 ねん : 初 はじ めて一体 いったい 型 がた の機種 きしゅ として発表 はっぴょう された。
12 1922年 ねん : 一体 いったい 型 がた の機種 きしゅ として本格 ほんかく 的 てき に製造 せいぞう
14 1925年 ねん : 約 やく 60,000台 だい 製造 せいぞう された。
15 1930年 ねん : アメリカ 軍 ぐん の通信 つうしん 網 もう 構築 こうちく 用 よう として第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん の期間 きかん に約 やく 200,000台 だい 製造 せいぞう された。
28 1950年代 ねんだい : 製造 せいぞう された中 なか で最 もっと もうるさい機械 きかい 式 しき タイプライターであった。
33 /32 1963年 ねん : 低 てい コスト化 か された全 ぜん 機械 きかい 式 しき の代表 だいひょう 的 てき な機種 きしゅ 。33は大文字 おおもじ のみのASCII コード仕様 しよう (現在 げんざい のものと異 こと なる)でありその頃 ころ のコンピュータ端末 たんまつ の標準 ひょうじゅん となった。32はBaudot Code 。
35 1963年 ねん : モデル28のASCII版 ばん 。
37 1967年 ねん : 現在 げんざい と同 おな じ英 えい 小文字 こもじ 入 い りASCIIを初 はじ めて使用 しよう 。
40 1974年 ねん : ブラウン管 ぶらうんかん 画面 がめん の接続 せつぞく が可能 かのう 。
43 1979年 ねん : インパクトドットマトリックス方式 ほうしき 印刷 いんさつ 機 き で300bps対応 たいおう の電子 でんし 化 か されたもの。
黒田精工 くろだせいこう ・日本無線 にほんむせん などがテレタイプ社 しゃ の互換 ごかん 機 き を製造 せいぞう していた。
沖電気 おきでんき
ET‐4500 : (50,75,100bps)
OKITYPER‐8000 : インパクトドットマトリックス方式 ほうしき 印刷 いんさつ 機 き
カシオ計算機 かしおけいさんき
タイピュータ502 ASR : (300bps)インクジェット式 しき 印刷 いんさつ 機 き
三洋電機 さんようでんき
STT-601A (600bps) : 感熱 かんねつ 式 しき 印刷 いんさつ 機 き
カタカナ送受信 そうじゅしん に対応 たいおう したもの。電報 でんぽう の送信 そうしん などにも使用 しよう された。
漢字 かんじ を符号 ふごう 化 か して送信 そうしん するものである。紙 かみ テープに鑽孔 さんこう して受信 じゅしん しテープ読取 よみと 式 しき 漢字 かんじ 印刷 いんさつ 機 き で印字 いんじ するものは、新聞 しんぶん 製作 せいさく の機械 きかい 化 か に用 もち いられた。
テレタイプ端末 たんまつ を使用 しよう した主 おも なネットワークは以下 いか の5つである。
テレックス などの交換 こうかん 網 もう 。2つの端末 たんまつ 間 あいだ にリアルタイムの回線 かいせん を形成 けいせい し、一方 いっぽう でタイプした内容 ないよう が即座 そくざ に他方 たほう に現 あらわ れる。アメリカとイギリスのシステムは電話機 でんわき のダイヤルが備 そな わっていたが、ドイツのシステムはキーボードから相手 あいて の番号 ばんごう を入力 にゅうりょく する方式 ほうしき だった。タイピングによる会話 かいわ も可能 かのう だが、接続 せつぞく 時間 じかん によって課金 かきん されるため、予 あらかじ め紙 かみ テープ に送信 そうしん メッセージを鑽孔 さんこう しておき、通信 つうしん 中 ちゅう はタイプしないのが一般 いっぱん 的 てき だった。
専用 せんよう 線 せん とラジオテレタイプ 網 あみ 。政府 せいふ 機関 きかん や企業 きぎょう が情報 じょうほう 通信 つうしん に使用 しよう した。利用 りよう 頻度 ひんど が高 たか くて広域 こういき にネットワークを構築 こうちく する場合 ばあい には、公衆 こうしゅう の交換 こうかん 網 もう を使用 しよう するよりも専用 せんよう 線 せん による電話 でんわ 網 もう を設 もう けた方 ほう が料金 りょうきん を抑 おさ えることができた。
メッセージ交換 こうかん (英語 えいご 版 ばん ) システム。電子 でんし メールのようなもの。軍隊 ぐんたい も同様 どうよう のシステムを使 つか っていた。
放送 ほうそう システム。気象 きしょう 情報 じょうほう やニュースを配信 はいしん 。AP通信 つうしん 、アメリカ国立 こくりつ 気象 きしょう 局 きょく 、ロイター 、UPI通信 つうしん 社 しゃ などを参照 さんしょう 。
「ループ」システム。ループに属 ぞく する任意 にんい のマシンでタイプすると、ループ内 ない の全 ぜん マシンで印字 いんじ される。例 たと えば、警察 けいさつ が各署 かくしょ をこのようなシステムで相互 そうご 接続 せつぞく していた。
国際 こくさい 的 てき テレタイプネットワークを「テレックス 」と呼 よ び、1920年代 ねんだい 後半 こうはん に発展 はってん し、20世紀 せいき 末 まつ ごろまでビジネス通信 つうしん に使 つか われ続 つづ けた。テレックスは交換 こうかん 網 もう であり、電話 でんわ のようにダイヤルで相手 あいて を指定 してい でき、アメリカではウエスタンユニオンがネットワークを提供 ていきょう した。AT&T はこれに対抗 たいこう する「TWX」を開発 かいはつ 。こちらも当初 とうしょ はダイヤルで相手 あいて を指定 してい し、Baudot Code を使用 しよう 。後 のち に ASCII をベースにしたサービスも提供 ていきょう した。テレックスはいくつかの国 くに では使 つか われ続 つづ けているが、多 おお くの用途 ようと はインターネットに移行 いこう している。
5ビットの Baudot Code と7ビットのASCIIコードに加 くわ え、6ビットのTTS(テレタイプセッター)コードもニュース配信 はいしん などに使 つか われていた[24] 。「シフトイン」コードと「シフトアウト」コード を使 つか うことで、アルファベットの全 すべ ての大文字 おおもじ と小文字 こもんじ 、数字 すうじ 、新聞 しんぶん で使 つか われる記号 きごう 、「左寄 ひだりよ せ」や「中央 ちゅうおう にそろえる」といった植字 しょくじ 指示 しじ などを扱 あつか える。本来 ほんらい このコードは紙 かみ テープを鑽孔 さんこう し、その紙 かみ テープをライノタイプ 付属 ふぞく の紙 かみ テープリーダーに読 よ み込 こ ませ、新聞 しんぶん や雑誌 ざっし の印刷 いんさつ にそのまま使用 しよう することを意図 いと したものだった。後 のち には、カレントループ信号 しんごう をそのままミニコンピュータやメインフレームに記録 きろく させ、コンピュータ上 じょう で編集 へんしゅう して写真 しゃしん 製版 せいはん 機 き に入力 にゅうりょく するようになった。
テレタイプは初期 しょき のコンピュータの入出力 にゅうしゅつりょく 装置 そうち (端末 たんまつ )としても用 もち いられ、1970年代 ねんだい 後半 こうはん ころまで使 つか われた。1960年代 ねんだい 初頭 しょとう ころから対話 たいわ 型 がた タイムシェアリング が広 ひろ まってゆくと、計算 けいさん 機 き 室内 しつない だけでなく遠隔 えんかく でも使 つか われた。だがラインプリンター やVDT (ブラウン管 ぶらうんかん 表示 ひょうじ 方式 ほうしき の入出力 にゅうしゅつりょく 装置 そうち )のほうが使 つか われることが増 ふ えていった。
初 はつ の遠隔 えんかく 使用 しよう
デジタルの父 ちち と呼 よ ばれることもあるジョージ・スティビッツ は1940年 ねん 1月 がつ 8日 にち にComplex Number Calculatorという複素数 ふくそすう の四則 しそく 演算 えんざん が可能 かのう な装置 そうち を完成 かんせい させ、1940年 ねん 9月 がつ 11日 にち にダートマス大学 だいがく でのアメリカ数 すう 学会 がっかい の会議 かいぎ でその装置 そうち のデモンストレーションをやってみせた。スティビッツはニューヨークに設置 せっち してあるComplex Number Calculatorに電話 でんわ 回線 かいせん を通 とお してテレタイプでアクセスし、コマンドを打 う ち込 こ み操作 そうさ した。これは電話 でんわ 回線 かいせん 経由 けいゆ で遠隔 えんかく からコンピュータを使 つか った世界 せかい 初 はつ の事例 じれい である。[25]
使用 しよう 法 ほう
コマンドプロンプト が印字 いんじ された後 のち にユーザーがコマンドを打 う ち込 こ む。印字 いんじ は後戻 あともど りできない。ユーザーが間違 まちが って打 う ち込 こ んだ文字 もじ を消 け したい場合 ばあい 、前 まえ の文字 もじ をキャンセルすることを示 しめ す制御 せいぎょ 文字 もじ を入力 にゅうりょく する。ビデオディスプレイが登場 とうじょう したとき、そのユーザインタフェースは電気 でんき 機械 きかい 式 しき プリンターのそれと全 まった く同 おな じだった。ビデオ端末 たんまつ はテレタイプ端末 たんまつ と同 おな じように使 つか うことができた。これがテキスト端末 たんまつ とキャラクタユーザインタフェース の起源 きげん である。
ASR-33 。テレタイプ社 しゃ の Model 33 ASR は紙 かみ テープリーダーとパンチを備 そな え、コンピュータにモデム 経由 けいゆ で接続 せつぞく して使用 しよう できる。
紙 かみ テープはコンピュータとのやりとりをオフラインで準備 じゅんび したり、コンピュータの出力 しゅつりょく を記録 きろく するのに使 つか われた。ASR-33 はBaudotではなく7ビットASCII コード(8ビットめはパリティビット )を採用 さいよう している。
DEC のRT-11 などの初期 しょき のOSでは、シリアル通信 つうしん ラインにはテレタイプ端 はし 末 まつ がよく接続 せつぞく され、デバイス名 めい は tt で始 はじ まることになっていた。他 た の多 おお くのOSでも同様 どうよう の命名 めいめい 法 ほう が採用 さいよう されている。UNIX とUnix系 けい オペレーティングシステム は接頭 せっとう 辞 じ として tty を採用 さいよう し、例 たと えば /dev/tty13 などと命名 めいめい している。また「擬似 ぎじ 端末 たんまつ 」には pty (pseudo-tty) を接頭 せっとう 辞 じ とし、例 たと えば /dev/ptya0 などとしている。多 おお くの場合 ばあい 、"TTY" は任意 にんい のテキスト端末 たんまつ を意味 いみ する略称 りゃくしょう であり、外部 がいぶ コンソール デバイス、モデム を介 かい してダイヤルアップ接続 せつぞく するポート、シリアルポート やRS-232 ポートを介 かい して接続 せつぞく する各種 かくしゅ 端末 たんまつ 、ウィンドウシステムでの擬似 ぎじ 端末 たんまつ デバイスを介 かい した端末 たんまつ エミュレータ などを指 さ す。
最初 さいしょ 期 き のマイクロコンピュータ 評価 ひょうか 用 よう ボードである、インテル SDK-80(i8080 ベース)には、テレタイプ端末 たんまつ を想定 そうてい したデバッグモニタ がROM で提供 ていきょう されていた。また、初期 しょき のマイクロコンピュータ用 よう プログラム開発 かいはつ 環境 かんきょう 、例 たと えばインテルMDSやデジタルリサーチCP/M などはテレタイプ端末 たんまつ も使用 しよう できるように作 つく られていた。
衰退 すいたい
大量 たいりょう の入力 にゅうりょく や大量 たいりょう の出力 しゅつりょく という目的 もくてき では、パンチカード リーダーや高速 こうそく ラインプリンター のほうが使 つか われるようになった。
1960年代 ねんだい から1970年代 ねんだい にかけてVDT (ブラウン管 ぶらうんかん 表示 ひょうじ の入出力 にゅうしゅつりょく 装置 そうち )のほうが普及 ふきゅう してゆき、ただのファイル操作 そうさ などの対話 たいわ をわざわざ紙 かみ に印字 いんじ しなくて済 す むので、そちらが使 つか われることが増 ふ えた。
また1970年代 ねんだい 後半 こうはん や1980年代 ねんだい に個人 こじん で占有 せんゆう して使 つか えるパーソナルコンピュータ が登場 とうじょう して、そもそもメインフレームを使 つか う頻度 ひんど も減 へ ってゆき、また処理 しょり 能力 のうりょく の高 たか いメインフレームを使 つか う場合 ばあい でもそのパーソナルコンピュータで端末 たんまつ エミュレータ を動 うご かしテレタイプの実機 じっき 代 か わりに入出力 にゅうしゅつりょく 装置 そうち として使 つか う方法 ほうほう が生 う まれ、テレタイプの実機 じっき の需要 じゅよう がますます減 へ っていった。(また、あえて印字 いんじ したい場合 ばあい でもPCに接続 せつぞく したプリンタを使 つか えばよかった。)
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