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ブラックバス - Wikipedia

ブラックバス

スズキ・サンフィッシュ淡水魚たんすいぎょのうち、オオクチバスぞくMicropterusにぞくする8しゅ(11亜種あしゅ)のさかなたいする総称そうしょう
バスフィッシングから転送てんそう

ブラックバスBlack bass)とは、スズキ・サンフィッシュ淡水魚たんすいぎょのうち、オオクチバスぞくMicropterusぞくする8しゅ(11亜種あしゅ)のさかな総称そうしょうである。日本にっぽんにおいてはとくオオクチバス(ノーザン・ラージマウスバス)をしてもちいられる場合ばあいおおい。

オオクチバスぞく
オオクチバス Micropterus nigricans
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : じょうひれつな Actinopterygii
: スズキ Perciformes
: スズキ Percoidei
: サンフィッシュ Centrarchidae
ぞく : オオクチバスぞく Micropterus
学名がくめい
Micropterus
Lacépède, 1802
英名えいめい
Black bass
たね[2]

名称めいしょう

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ブラックバス (Black bass) とは、Micropterusぞく一種いっしゅまたはぜんたねしてもちいられる俗称ぞくしょうであり、「ブラックバス」という名前なまえ特定とくてい魚類ぎょるいたねやグループは、存在そんざいしない。ぞくめいMicropterus和名わみょうにおいておもに「オオクチバスぞく」とやくされるが、「コクチバスぞく」とする場合ばあいもある[3]。またMicropterusは「ちいさな」のであるが、これははじめて捕獲ほかくされた本属ほんぞく魚類ぎょるい個体こたい尾鰭おびれ負傷ふしょう欠損けっそんによってちいさかったために、あやまってその特徴とくちょうぞくめいとして名付なづけられてしまったものだとわれている[4]

本来ほんらい「ブラックバス」という呼称こしょうは、コクチバス(スモールマウスバス)の稚魚ちぎょからだしょくくろいことから原産地げんさんち北米ほくべいにおいて慣習かんしゅうてきばれるようになった名称めいしょうである。しかし日本にっぽんにおいては、移入いにゅうからの歴史れきしながく、分布ぶんぷ範囲はんい個体こたいすう認知にんちにおいてぐんオオクチバスしてもちいる場合ばあいおおい。

ほんしゅはしばしば接頭せっとうはぶいてたんに「バス」ともりゃくされる[3]。オオクチバスは商業しょうぎょう漁獲ぎょかく対象たいしょうぎょとして普及ふきゅうさせるため「クロマス」という和名わみょうばれたこともあるが[4]、サケのマスるい混同こんどうされやすいため、その呼称こしょうは21世紀せいき現在げんざいでは使用しようされていない。かわすずき(カワスズキ)の異名いみょうもあったが、スズキ自体じたい淡水たんすいへの順応じゅんのうせいたかく、アユ生息せいそくするような淡水たんすいにものぼることもあるので、地域ちいきによってカワスズキは、スズキそのもののことを言葉ことばとして使つかわれる。生態せいたいピラミッドではスズキのほう上位じょういになるため、スズキが生態せいたいするかわには河川かせんくらべるとブラックバスはすくない。

特徴とくちょう

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からだなかあたりにうすくろせんがある、だいたいがみどりなどで統一とういつされている

形態けいたい

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Micropterusすなわちブラックバスは、2014ねん現在げんざい8しゅ遊泳ゆうえい捕食ほしょくせい大型おおがた淡水魚たんすいぎょのグループである。成魚せいぎょ体長たいちょう日本にっぽんもっと小型こがたたねでおよそ40cm、最大さいだいがたしゅフロリダバスは80cm以上いじょうたっする。

体型たいけいがわへんした紡錘形ぼうすいけい背鰭せびれだい1、だい2にかれて発達はったつだい1背鰭せびれよりもだい2背鰭せびれおおきい。魚類ぎょるい水生すいせい小型こがた動物どうぶつ捕食ほしょくするのにてきしたおおきなくちあごつ。くちびる内側うちがわには鋸歯きょしじょうこまかくするどならぶ。ぶくろ独立どくりつした臓器ぞうきではなく、腹腔ふくこう脊椎せきついがわ内壁ないへき一体化いったいかしてそなわっている。

はやや頭頂とうちょうりに位置いちし、前方ぜんぽうから上方かみがたにかけての視覚しかくすぐれる。これに側線そくせん知覚ちかくされるみず振動しんどう情報じょうほうあわせるもちいることで、ブラックバスは捕食ほしょく対象たいしょう定位ていいする。下方かほうから後方こうほう視野しやっていない。

生態せいたい

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ぜんたねとも自然しぜん分布ぶんぷいき北米ほくべい大陸たいりくうち3しゅ日本にっぽん国内こくない移入いにゅう定着ていちゃくしている。北米ほくべいでは五大ごだいみずうみ周辺しゅうへんからミシシッピがわ流域りゅういきメキシコ国境こっきょう付近ふきんまでの中部ちゅうぶおよび東部とうぶフロリダ半島はんとうなどにひろ分布ぶんぷし、10%程度ていど水域すいいきでも生息せいそく可能かのうである[5][6]

河川かせん湖沼こしょう生息せいそくし、獰猛どうもう肉食にくしょくせい魚類ぎょるい水生すいせい節足動物せっそくどうぶつ水面すいめん落下らっかした昆虫こんちゅうカエルひとし捕食ほしょくする。

捕食ほしょく視覚しかく多用たようするため、活動かつどう時間じかんおもちゅうであるが、あさ夕方ゆうがたとく活発かっぱつとなる。夜間やかん水底みなそこ静止せいししたままとなる。

温帯おんたいぎょであるため冬期とうきてい水温すいおん斃死へいしすることはく、ふかじょう冬眠とうみん状態じょうたいとなるが比較的ひかくてき水温すいおんたかにはふゆでも捕食ほしょく活動かつどうをすることがある。はるからなつにかけて、砂礫されきしつ水底みなそこにすりばちじょう産卵さんらんゆかつく産卵さんらんする。たまご稚魚ちぎょはオスが保護ほご外敵がいてきから防衛ぼうえいする。

人間にんげんとのかかわり

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釣魚ちょうぎょ
原産地げんさんちでは食用しょくよう淡水魚たんすいぎょとして流通りゅうつうしており、1925ねん大正たいしょう14ねん)に赤星あかほしてつがオオクチバス、コクチバス日本にっぽん移入いにゅうしたおおきな目的もくてきひとつも食用しょくようである。しかし、もっとたか認知にんちされているブラックバスの利用りようゲームフィッシング対象たいしょうぎょであり、日本にっぽん[7]およびアメリカ[8][9]ではプロトーナメント大会たいかい開催かいさいされるほど人気にんきたかい。赤星あかほしてつも、移植いしょく理由りゆうとして食用しょくようとしての価値かちならんで、りするさい面白おもしろさをあげている[10]。ブラックバスりの愛好あいこうは、「バサー (basser)」や「バス・フィッシャー (bass fisher)」、「バス・アングラー (bass angler)」などとばれる[7]って面白おもしろく、しばしばりマニアが外部がいぶから自身じしん利用りようしやすい自国じこく湖沼こしょうとう放流ほうりゅうするが、さかな稚魚ちぎょらし、しばしば生態せいたいけいくるわせるため、がいぎょとされることがおおく、放流ほうりゅうすることにはじんのマナーが問題もんだいとされている。
特定とくてい外来がいらい生物せいぶつ
8しゅのブラックバスのうち、日本にっぽんではオオクチバスコクチバスフロリダバスの3しゅ外来がいらいしゅとして記録きろくされている。この3しゅ特定とくてい外来がいらい生物せいぶつ指定していされている。なお、オオクチバスが世界せかい侵略しんりゃくてき外来がいらいしゅワースト100に、オオクチバス・コクチバスが日本にっぽん侵略しんりゃくてき外来がいらいしゅワースト100選定せんていされている。

日本にっぽんでの分布ぶんぷ歴史れきし

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ブラックバス移入いにゅう りゃく年表ねんぴょう

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  • 1925ねん実業じつぎょう赤星あかほしてつがアメリカのカリフォルニアしゅう (Santa Roza) からオオクチバスをかえり、箱根はこね芦ノ湖あしのこ放流ほうりゅうしたのが最初さいしょとされる(やく90ひき)。これは食用しょくよう対象たいしょうぎょとして養殖ようしょく容易よういさかなであることから、政府せいふ許可きょかしたおこなわれたこころみだった。ただし、オオクチバスはカリフォルニアしゅう自然しぜん分布ぶんぷしないことから、べつ場所ばしょ採集さいしゅうされた個体こたいがカリフォルニアしゅう経由けいゆして移入いにゅうされたものとかんがえられる。
  • 1930年代ねんだい長崎ながさきけん白雲しらくも(1931ねん)、山梨やまなしけん山中湖やまなかこ(1932ねん)、東京とうきょうにある私邸していいけ(1933ねん)、群馬ぐんまけん田代湖たしろこ(1935ねん)、兵庫ひょうごけん峯山みねやま貯水池ちょすいち(1936ねん)などへ試験しけんてき放流ほうりゅう
  • 1936ねん、この時期じきまでオオクチバスの分布ぶんぷは5けん
  • 1945ねんから、進駐軍しんちゅうぐん在日ざいにちまいぐん)による部分ぶぶん拡散かくさん相模さがみ津久井湖つくいこなど)。
  • 1965ねん芦ノ湖あしのこ漁業ぎょぎょうけん管理かんりする神奈川かながわけん、ブラックバス(オオクチバス、コクチバスそののオオクチバスぞくさかなをいう)およびそのたまごふくめ、移植いしょく禁止きんし神奈川かながわ県内けんない水面すいめん漁業ぎょぎょう調整ちょうせい規則きそくだい30じょうの2)。
  • 1970年代ねんだいさかなしょくせいつよいため、生態せいたいけい在来ざいらい生物せいぶつそう)への影響えいきょうおよびこれによる漁業ぎょぎょう被害ひがい問題もんだいされるようになり、漁業ぎょぎょう調整ちょうせい規則きそく許可きょか放流ほうりゅう禁止きんしされるようになったが、その人為じんいてき放流ほうりゅうにより生息せいそくいき拡大かくだい
  • 1971ねん千葉ちばけん東金とうがね雄蛇ヶ池おじゃがいけ移植いしょく
  • 1972ねん輸入ゆにゅう業者ぎょうしゃのツネミ・しん東亜とうあグループによって米国べいこくペンシルベニアしゅうミネソタしゅうからバス(ラージマウスバス)稚魚ちぎょ神奈川かながわけん芦ノ湖あしのこ移植いしょく一部いちぶ関西かんさい方面ほうめんはこばれ、兵庫ひょうごけん東条湖とうじょうこ愛媛えひめけん石手川いしてがわダムなどに移植いしょく
  • 1974ねん、この時期じきまでオオクチバスの分布ぶんぷは23都府県とふけん琵琶湖びわこでオオクチバス確認かくにん愛媛えひめけん石手川いしてがわダムから面河おもごダム移植いしょく
  • 1975ねん兵庫ひょうごけん生野いくの銀山かなやま移植いしょく茨城いばらきけんでオオクチバスはつ確認かくにん藤井川ふじいがわダムみずうみ)。霞ヶ浦かすみがうら牛久沼うしくぬまでオオクチバス確認かくにん
  • 1976ねん栃木とちぎけんわたりりょう遊水池ゆうすいちで、オオクチバス確認かくにん奈良ならけん池原いけはらダム和歌山わかやまけんななしょくダムでオオクチバスがはじめる。
  • 1977ねん千葉ちばけん印旛沼いんばぬま移植いしょく
  • 1979ねん、この時期じきまでオオクチバスの分布ぶんぷは40府県ふけん(ブルーギルは9府県ふけん)。
  • 1983ねん北海道ほっかいどう青森あおもり岩手いわてのぞ日本にっぽん全国ぜんこくにオオクチバスが分布ぶんぷ分布ぶんぷは1988ねんまでにけい45都府県とふけんたっする。
  • 1985ねん賞金しょうきんせいのバスプロ・トーナメントが山梨やまなしけん河口湖かわぐちこ中心ちゅうしんはじまる。
  • 1988ねん、4がつ17にち奈良ならけん池原いけのはらダムにJLAA関西かんさい支部しぶ下北山しもきたやまむら役場やくばがオオクチバス(ノーザンラージマウス)の亜種あしゅで、より巨大きょだいするフロリダバスを放流ほうりゅう
  • 1989ねん山梨やまなしけん河口湖かわぐちこ漁協ぎょきょうオオクチバス漁業ぎょぎょうけんさかなしゅ指定してい
  • 1991ねん野尻湖のじりこ長野ながのけん)で、コクチバスを国内こくないはつ確認かくにん以後いご分布ぶんぷ拡大かくだい
  • 1992ねん水産庁すいさんちょう内水うすいめん漁業ぎょぎょう調整ちょうせい規則きそく移植いしょく制限せいげん部分ぶぶん改正かいせい、ブラックバスやブルーギルの生息せいそくいき拡大かくだい防止ぼうしはか[11]
  • 1995ねん日光にっこう中禅寺湖ちゅうぜんじこでコクチバス確認かくにん漁協ぎょきょう駆除くじょす。
  • 1996ねん、この時期じきまでコクチバスの分布ぶんぷは5府県ふけん10かしょ池原いけはらダム(奈良ならけん)でフロリダバス系統けいとうぐんによる巨大きょだいバスブーム。
  • 1998ねん、コクチバスの分布ぶんぷ、14府県ふけん46かしょ拡大かくだい
  • 1999ねん新潟にいがたけんった外来がいらいぎょ(オオクチバス、コクチバス、ブルーギルなど)のリリース(さい放流ほうりゅう禁止きんしる。違反いはんしゃは1ねん以内いない懲役ちょうえきもしくは50まんえん以下いか罰金ばっきん。コクチバスのみのさい放流ほうりゅう禁止きんしはあったが(山梨やまなしけん)、オオクチバス、ブルーギルにまで適用てきようしたのは全国ぜんこくはつ
  • 2000ねん北海道ほっかいどうなどごく一部いちぶのぞき、全国ぜんこくほとんどの都府県とふけん漁業ぎょぎょう調整ちょうせい規則きそくで「外来がいらいぎょみつ放流ほうりゅう禁止きんし」がすすむ。
  • 2001ねん北海道ほっかいどう森町もりまち生息せいそく確認かくにん[12]
  • 2002ねん6がつ水産庁すいさんちょうが「ブラックバスとう外来がいらいぎょ問題もんだいかんする関係かんけいしゃみについて(「外来がいらいぎょ問題もんだいかんする懇談こんだんかい」のなかあいだ報告ほうこく)」をまとめる[13]
  • 2003ねん4がつ滋賀しがけん琵琶湖びわこのレジャー利用りよう適正てきせいかんする条例じょうれいにてさい放流ほうりゅう条例じょうれいにより禁止きんし対象たいしょう区域くいき琵琶湖びわこほか滋賀しがけん全域ぜんいき)。
  • 2004ねん池原いけはらダムのみに確認かくにんされていたフロリダバスを琵琶湖びわこはつ確認かくにん(サンプル採取さいしゅは2000ねん以降いこうのため、2000ねんには琵琶湖びわこ存在そんざいしていたことになる)[14][15]
  • 2005ねん6がつオオクチバスフロリダバスふくむ)、コクチバス環境省かんきょうしょうによって特定とくてい外来がいらい生物せいぶつによる生態せいたいけいとうかか被害ひがい防止ぼうしかんする法律ほうりつによって指定していされる。

2010年代ねんだい、オオクチバスはすべての都道府県とどうふけん生息せいそく確認かくにんされている。日本にっぽん合法ごうほうてき放流ほうりゅうされている自然しぜんみずうみは、オオクチバス漁業ぎょぎょうけんみとめられている神奈川かながわけん芦ノ湖あしのこ山梨やまなしけん河口湖かわぐちこ山中湖やまなかこ西湖さいこの4のみ。これらにかんしては、放流ほうりゅう許可きょかされているものの、生体せいたいぎょ禁止きんし流出りゅうしゅつ河川かせんにバスがさないようもう設置せっちするひとし措置そちがとられている。また、オオクチバスがみとめられている管理かんりがあるが、これらにかんしても流出りゅうしゅつ箇所かしょにバスがさないようもうとう設置せっちすることが義務付ぎむづけられている。新潟にいがたけん秋田あきたけん暫定ざんてい措置そち)、琵琶湖びわこのように、在来ざいらいしゅ保護ほごなどのためにさい放流ほうりゅう禁止きんししたけんみずうみかわなどもある。琵琶湖びわこかく漁港ぎょこうには「ギルやブラックバスなどは、非常ひじょうにおいしいさかなです。かえってべましょう。」という看板かんばんがある。

分布ぶんぷ拡大かくだい要因よういん

編集へんしゅう

オオクチバスの亜種あしゅであるフロリダバスにかんしては、奈良ならけん池原貯水池いけはらちょすいちにしか移植いしょくされていなかったものが、近年きんねん琵琶湖びわことう発見はっけんされるなど、人為じんいてき放流ほうりゅうおこなわれていることが示唆しさされる[16]

コクチバスは、アユやゲンゴロウブナとう種苗しゅびょう産地さんちでは繁殖はんしょくしていないため、種苗しゅびょうへの混入こんにゅう想定そうていできない。そのため、水系すいけい単位たんいでみた場合ばあい、その分布ぶんぷ放流ほうりゅうによるものと容易ようい判断はんだんできる[16]

分布ぶんぷ拡大かくだいしゅ要因よういんとして「琵琶湖びわこ固有こゆうしゅハスやワタカなど)が全国ぜんこく分布ぶんぷしているということ」を根拠こんきょに「琵琶湖びわこさんアユ種苗しゅびょうやヘラブナへの混入こんにゅうにより生息せいそくいき拡大かくだいしたのがおおきい」とする主張しゅちょうがある。しかし、外来がいらい生物せいぶつほうにおける特定とくてい外来がいらい生物せいぶつ選定せんていひらかれたオオクチバスしょうグループ会合かいごうにおいて日本にっぽん魚類ぎょるい学会がっかい自然しぜん保護ほご委員いいんかい外来がいらいぎょ問題もんだい検討けんとう部会ぶかい提出ていしゅつした資料しりょうによれば、以下いか理由りゆうによりその頻度ひんどはそれほどたかくないとかんがえられている。

  • 日本にっぽん拡散かくさんしているオオクチバスは遺伝いでんてきに7タイプにけられ、東北とうほく地方ちほう中心ちゅうしん琵琶湖びわこさんオオクチバスとことなるタイプの遺伝子いでんしつバスがいること。
  • 琵琶湖びわこにおけるオオクチバスの爆発ばくはつてき増加ぞうかは1980年代ねんだいになってからだが、1970年代ねんだいにはすでにほぼ全国ぜんこくひろまっており、とき系列けいれつてきかんがえればアユ種苗しゅびょうへの混入こんにゅう想定そうていしなくても全国ぜんこく拡散かくさんしていたこと。

また、「一個人いっこじん程度ていど放流ほうりゅう上手うまくかどうかという疑問ぎもん余地よちがある」とし、これを理由りゆうに「さいたる原因げんいん種苗しゅびょうさかな移入いにゅうじっていた」とする主張しゅちょうや、「琵琶湖びわこ固有こゆうしゅだったハスが種苗しゅびょうにより全国ぜんこくひろまったれいなどもあることから、すくなくともオオクチバスにかぎってはみとめざるをえない要因よういんである」との主張しゅちょうがある。しかし、混入こんにゅうかんしては上述じょうじゅつ日本にっぽん魚類ぎょるい学会がっかい資料しりょうにあるとおりしゅ要因よういんとはかんがえづらいことや、バスの個人こじんによる放流ほうりゅうかんしては種苗しゅびょう産地さんち繁殖はんしょくしていないコクチバスが最初さいしょ発見はっけんから10ねんあまりですくなくとも19都道とどうけん47水域すいいき存在そんざい確認かくにんされていること、過去かこ個人こじん放流ほうりゅうして繁殖はんしょく確認かくにんされたことが記載きさいされている雑誌ざっし書籍しょせき[17]があることから、うえ主張しゅちょうには根拠こんきょい、とする反論はんろんがある。

上記じょうき瀬能せのう委員いいん資料しりょうによれば、沖縄おきなわけんのぞぜん都道府県とどうふけんでブラックバスの移植いしょく放流ほうりゅう漁業ぎょぎょう協定きょうてい規則きそくとう禁止きんしされたのちでも、あきらかに放流ほうりゅうにより分布ぶんぷ拡大かくだいしたと推測すいそくされる根拠こんきょがあるとされており、特定とくてい外来がいらい生物せいぶつ指定していすべきという主張しゅちょう根拠こんきょのひとつとなっている。

日本にっぽんさんブラックバスの遺伝いでんてき知見ちけん

編集へんしゅう

日本にっぽん国内こくないの19府県ふけん47地点ちてんからられた(オオクチバス、コクチバス、フロリダバス)247個体こたいのDNAハプロタイプ分析ぶんせきした。結果けっかは、オオクチバスでは10のハプロタイプがられているが、そのうち7タイプを確認かくにんした。山中湖やまなかこには7タイプが生息せいそくしているが、ブラックバスにたい漁業ぎょぎょうけん設定せっていしているため、資源しげんりょう維持いじする目的もくてき全国ぜんこく各地かくちから移植いしょくされていることが、ハプロタイプからも裏付うらづけられた。琵琶湖びわこではフロリダバスとオオクチバスのハプロタイプが確認かくにんされた[18]

アメリカ国内こくないのハプロタイプ分布ぶんぷ十分じゅうぶん解明かいめいされておらず、日本にっぽん移入いにゅうされた個体こたい系統けいとう由来ゆらい地域ちいき解明かいめい不十分ふじゅうぶんである。アメリカおよ日本にっぽん国内こくないのハプロタイプ分布ぶんぷ十分じゅうぶん解明かいめいされると、日本にっぽんへの移入いにゅう既知きちの1925ねんと1972ねん以外いがいおこなわれていたのかの解明かいめいおこなえると期待きたいされる[18]

バスフィッシング

編集へんしゅう

バスフィッシングBass fishing)は、かわいけ棲息せいそくするバス(ブラックバス)を対象たいしょうとしたのこと。

ブラックバスは、りの対象たいしょうぎょとして人気にんきがあり、疑似ぎじえさルアー使つかってのルアーフィッシング(lure fishing)が一般いっぱんてききたしょうさかな使つかってのおよがせや、エビミミズなどの使つかったウキ (float fishing)、毛鉤けばり一種いっしゅである フライ使つかったフライフィッシング(fly fishing)がられる。

使つかってのりのほうにおいやえさきがいので釣果ちょうか期待きたいできるが、難点なんてんはミミズとうえさにした場合ばあいにバス以外いがいさかなしゅれやすいことである。

現地げんち調達ちょうたつしたきたしょうさかなほかにも、カエル、エビ、ザリガニドバミミズのようにおおきなミミズを1ひき、またはシマミミズすうひきチョンがけしたもの。わったれいでは、クツワムシコオロギなどの昆虫こんちゅうネズミなど。冬季とうきイワシサバなどを使つかってのぎょに、専用せんようのオイルなどを染込しみこませて方法ほうほうもある。なかでもエビはブラックバスの特効薬とっこうやくともいわれよくれるという。ルアーを使つかったりには一定いっていのルールのしたおこなわれるトーナメントとばれる競技きょうぎかいがあり、プロフェッショナルのバスりが存在そんざいする。競技きょうぎかいでは基本きほんてきに、主催しゅさいしゃ策定さくていした競技きょうぎ規則きそくのもと[19]かく参加さんかしゃ一定いってい時間じかんないげたブラックバスのなかから、一定いっていひきすう合計ごうけい重量じゅうりょうきそい、勝敗しょうはい決定けっていされる[20]

「ブラックバス問題もんだい

編集へんしゅう

ブラックバスはさかなしょくせいつよく、日本にっぽん列島れっとう移入いにゅうされたことで在来ざいらいしゅったとする主張しゅちょうがあり、またこの問題もんだい実証じっしょうてきろんじた学術がくじゅつ論文ろんぶん存在そんざいしている。

環境省かんきょうしょうは、生態せいたいけいかかわる被害ひがいおよび農林のうりん水産すいさんぎょうかかわる被害ひがいがあるとして、特定とくてい外来がいらい生物せいぶつによる生態せいたいけいとうかか被害ひがい防止ぼうしかんする法律ほうりつもとづき、ブラックバスを特定とくてい外来がいらい生物せいぶつ指定していし、防除ぼうじょおこなっている[21]

「ブラックバス問題もんだい」に関連かんれんする議論ぎろん

編集へんしゅう

ブラックバス問題もんだいかんする議論ぎろんを、過去かこにWikipediaに投稿とうこうされた主張しゅちょう中心ちゅうしんにまとめる。

  • 環境省かんきょうしょう委託いたくして2004ねん刊行かんこうした報告ほうこくしょ『ブラックバス・ブルーギルが在来ざいらい生物せいぶつ群集ぐんしゅうおよ生態せいたいけいあたえる影響えいきょう対策たいさく』(環境省かんきょうしょう自然しぜん環境かんきょうきょく野生やせい生物せいぶつ へん財団ざいだん法人ほうじん自然しぜん環境かんきょう研究けんきゅうセンター 発行はっこう[22]なかで、現在げんざい科学かがくてきなデータはいとしている。」という意見いけんがある。
    • 上記じょうき意見いけんたいする反論はんろん指摘してきとう2005ねん3月2にちられたパブリックコメントでは、上記じょうき報告ほうこくしょ記述きじゅつを「生態せいたいけいへの影響えいきょうはない」「オオクチバス〔が原因げんいん〕の被害ひがい知見ちけんかった」と解釈かいしゃくしたブラックバス擁護ようご一部いちぶから反対はんたい意見いけんせられた[23]環境省かんきょうしょうはパブリックコメントへの回答かいとうで「ご指摘してき報告ほうこくしょでは、生物せいぶつ群集ぐんしゅう生物せいぶつてき環境かんきょうわせたものとして定義ていぎした生態せいたいけいへの影響えいきょうについては『知見ちけんはほとんどなかった』としていますが、ブラックバス(オオクチバス・コクチバス)・ブルーギルによる生物せいぶつ群集ぐんしゅうへの影響えいきょうがあることについて、皇居外苑こうきょがいえんごうれいふくめて記述きじゅつしています。」とし、「本法ほんぽうにおいて生態せいたいけいへの影響えいきょう生物せいぶつ群集ぐんしゅうへの影響えいきょう意味いみしています。」とべており[23]生物せいぶつ群集ぐんしゅうへの影響えいきょうはあるとしている。
    • 報告ほうこくしょ『ブラックバス・ブルーギルが在来ざいらい生物せいぶつ群集ぐんしゅうおよ生態せいたいけいあたえる影響えいきょう対策たいさく』に当該とうがい記述きじゅつまれた経緯けいいについては、2005ねん1がつの「だい3かい 特定とくてい外来がいらい生物せいぶつとう分類ぶんるいぐんグループ会合かいごう魚類ぎょるい)オオクチバスしょうグループ会合かいごう」の議事ぎじろく[24]垣間見かいまみることができる。生物せいぶつ生物せいぶつふく環境かんきょう全体ぜんたいとしての「生態せいたいけい」への影響えいきょうしめ科学かがくてき知見ちけんが「かった」ことについては、しょうグループに参加さんかしている委員いいんあいだ一致いっちしている。これは、報告ほうこくしょ『ブラックバス・ブルーギルが在来ざいらい生物せいぶつ群集ぐんしゅうおよ生態せいたいけいあたえる影響えいきょう対策たいさく』に「ブラックバス、ブルーギルが侵入しんにゅう定着ていちゃくすることで、本邦ほんぽう湖沼こしょう生態せいたいけいがどのような影響えいきょうけているかについての知見ちけんはほとんどなかった」としるされているのにたいして瀬能せのうひろし委員いいん神奈川かながわ県立けんりつ生命せいめいほし地球ちきゅう博物館はくぶつかん学芸がくげいいん)が「った」という主張しゅちょうつづけたため、報告ほうこくしょ否定ひていするのか? と水口みずぐちけん委員いいん東京とうきょう海洋かいよう大学だいがく海洋かいよう科学かがく教授きょうじゅ)がつよ追求ついきゅうしたために、議場ぎじょう水口みずぐち委員いいん論敵ろんてきになっている瀬能せのう委員いいんきの保彦やすひこ座長ざちょう((ざい)自然しぜん環境かんきょう研究けんきゅうセンター理事りじちょう東京水産大学とうきょうすいさんだいがく名誉めいよ教授きょうじゅ)が「生態せいたいけい」への「影響えいきょう」にかんしては「かった」とみとめたものである。しかし、その瀬能せのう委員いいんは「生態せいたいけい」という言葉ことばにかわって「生物せいぶつ群集ぐんしゅう」「実際じっさい在来ざいらい生物せいぶつ」という言葉ことば使つかい、「これにたいしての議論ぎろん意味いみがないとおもいます。実際じっさい在来ざいらい生物せいぶつ影響えいきょうあたえているということでじゅうふん」と、それ以上いじょう議論ぎろん一方いっぽうてき拒絶きょぜつ座長ざちょう裁定さいていとうけんについての議論ぎろんそのものもられた。ブラックバスによるその「生物せいぶつ群集ぐんしゅうへの被害ひがい」があるのかないのかについては、どちらにしても論拠ろんきょげられておらず、そのでは結論けつろんていない。うえ記述きじゅつされている「生物せいぶつ群集ぐんしゅうへの影響えいきょうはあるとしている」は瀬能せのう委員いいん私見しけんである。
    • 上記じょうき意見いけんたいする反論はんろん指摘してきとう水口みずぐち委員いいん瀬能せのう委員いいん多紀たき座長ざちょうとの対立たいりつは、「生態せいたいけい」「生物せいぶつ群集ぐんしゅう」といった学術がくじゅつ用語ようごたいする認識にんしきちがいからしょうじた齟齬そごおもわれる。うえ報告ほうこくしょにおいても、しょう水域すいいきにおいて深刻しんこくなバスによる食害しょくがい確認かくにんされた事例じれい多数たすうしめされている。また、「専門せんもん会合かいごうにおいて、オオクチバスは生態せいたいけいとう被害ひがいおよぼすものとして評価ひょうかがなされています。」「生態せいたいけいとうへの被害ひがいのおそれがあることから、専門せんもん会合かいごう指定してい対象たいしょうとすることが適切てきせつであるとの評価ひょうかされています。」「〔報告ほうこくしょには〕ブラックバス(オオクチバス・コクチバス)・ブルーギルによる生物せいぶつ群集ぐんしゅうへの影響えいきょうがあることについて、皇居外苑こうきょがいえんごうれいふくめて記述きじゅつしています。」とべているのは、パブリックコメントにたいする環境省かんきょうしょうとして回答かいとうぶんであり[23]委員いいん個人こじん私見しけんとはえない。
  • ブラックバスが生態せいたいけい(あるいはバス以外いがい生物せいぶつ群集ぐんしゅう)にたいしてネガティブな影響えいきょうおよぼしていることにたいし、バス愛好あいこうからは「在来ざいらいしゅ減少げんしょう原因げんいん何処どこ一番いちばん影響えいきょうがあるのかをはっきりさせること重要じゅうようで、個別こべつ対応たいおうはそのである」「さかなしょくせいこいブルーギルなどさかなしゅのほうがつよ場合ばあいもあり、バスだけが原因げんいんではない」「人間にんげんによる生活せいかつ廃水はいすいや、水辺みずべのコンクリートによる護岸ごがん工事こうじおよび、それにともな水生すいせい植物しょくぶつ駆逐くちくがより直接的ちょくせつてき原因げんいんである」「バスがべているさかな養殖ようしょくして、べられているさかなやせば、バスをころ必要ひつようはなくなる」「日本にっぽん定着ていちゃくしてからすでに80ねん経過けいかし、在来ざいらいしゅちか存在そんざいである」などの反論はんろんがある。
    • 反論はんろん指摘してきとう)オオクチバスは特定とくてい外来がいらい生物せいぶつ専門せんもん会合かいごう[25]検討けんとうにおいて、生態せいたいけい被害ひがいおよぼすものとして評価ひょうかされている[ちゅう 1]。オオクチバス以外いがい要因よういん存在そんざいするかかにより、その結論けつろんわるものではないとかんがえられる。
    • 反論はんろん指摘してきとうすくなくとも在来ざいらいしゅ減少げんしょう原因げんいんひとつとしてブラックバスの問題もんだいがあることを完全かんぜん否定ひていした学術がくじゅつ論文ろんぶん提出ていしゅつされていない。
    • 反論はんろん指摘してきとう在来ざいらいしゅ減少げんしょうには、ブラックバス以外いがいにも要因よういんがあるのは事実じじつだが、ブラックバスによる在来ざいらいぎょふく生物せいぶつそうへの影響えいきょうがあることも明白めいはく事実じじつであり、ブラックバス対策たいさく必要ひつようである。

輸入ゆにゅうとう禁止きんし

編集へんしゅう

環境省かんきょうしょうはこのような事態じたいおもくみて、2005ねん6がつより施行しこうされた「外来がいらい生物せいぶつほう特定とくてい外来がいらい生物せいぶつによる生態せいたいけいとうかか被害ひがい防止ぼうしかんする法律ほうりつ)」により、ブラックバスのうちオオクチバスおよびコクチバスの輸入ゆにゅう飼養しよう運搬うんぱんうつりふえを、原則げんそくとして禁止きんしすることとした。

おも方法ほうほうとしては成魚せいぎょ捕獲ほかくする方法ほうほうたまご孵化ふか阻害そがいする方法ほうほうがある。

  • 成魚せいぎょ捕獲ほかくる、投網なげあみもう定置網ていちあみ、銛や水中すいちゅうじゅう電気でんきショック、減水げんすいさせ捕獲ほかく
  • 孵化ふか阻害そがい産卵さんらんゆか埋没まいぼつ産卵さんらんゆか除去じょきょにんオスの放流ほうりゅう

駆除くじょかかわる問題もんだいてんとして、

  • あみ電気でんきショックによる捕獲ほかくさかなしゅこん問題もんだいがある。
  • 潜水せんすい捕獲ほかく産卵さんらんゆか埋没まいぼつ潜水せんすい作業さぎょうしゃかかわる費用ひよう高額こうがくになる。
  • 自然しぜん河川かせんでは事実じじつじょう不可能ふかのう

具体ぐたいてきには、

  • 小規模しょうきぼ溜池ためいけではみずきによって捕獲ほかくした魚類ぎょるいからブラックバスとそれ以外いがいさかなけ、バスを除去じょきょしたのち在来ざいらいぎょもどすという方法ほうほうがある[27]
  • にんオスの放流ほうりゅうは、滋賀しがけん水産すいさん試験場しけんじょう研究けんきゅうされており、体格たいかくおおきくつよいオスを精子せいし体外たいがいないようにする手術しゅじゅつにんさせ、そのオスに積極せっきょくてきたまご受精じゅせい妨害ぼうがいさせようというものである。この方法ほうほう体長たいちょう30cmをえる大型おおがた個体こたい捕獲ほかくしてにんさせることで、相当そうとうすう受精じゅせい妨害ぼうがいできるとている。これにより旺盛おうせいなバスの繁殖はんしょくりつ低下ていかさせ、また一括いっかつ駆除くじょなどとちが環境かんきょうへの悪影響あくえいきょういとかんがえられている。
  • 水位すいい調節ちょうせつ比較的ひかくてき自由じゆうおこなえる農業のうぎょうようのためいけやダムでは、産卵さんらんから孵化ふかまでの期間きかん減水げんすいさせ産卵さんらんゆか露出ろしゅつすることで稚魚ちぎょ孵化ふか阻止そしすることも可能かのうである[28]
  • 本栖湖もとすこでは、コクチバスにたいし1997ねんから潜水せんすい(ダイバー)による潜水せんすい調査ちょうさもと産卵さんらんゆか埋没まいぼつもう水中すいちゅうじゅう利用りようした捕獲ほかくを2004ねんまでおこない、2012ねんまで発見はっけんれいがないために根絶こんぜつした[29]とされている。オオクチバスにかんしては2014年度ねんど生息せいそく確認かくにんされている。

漁業ぎょぎょうけん外来がいらいしゅ問題もんだい

編集へんしゅう

山梨やまなしけん河口湖かわぐちこでのブラックバスの漁業ぎょぎょうけんは1989ねん[30]山中湖やまなかこ西湖さいこでの漁業ぎょぎょうけんは1994ねんみとめられ[31]、2005ねん施行しこう外来がいらい生物せいぶつほうでブラックバスの放流ほうりゅうきんじられたのちも「特例とくれい」として許可きょかされてきた。2014ねん1がつ免許めんきょ更新こうしんまえに、地元じもと漁協ぎょきょう自治体じちたい継続けいぞくもとめ、日本にっぽん魚類ぎょるい学会がっかいNPO自然しぜん保護ほご団体だんたいなどが反対はんたいしていた。山梨やまなしけん地元じもと漁協ぎょきょう免許めんきょ特例とくれい更新こうしんみとめる方針ほうしんかためた。

日本にっぽん国外こくがいのブラックバス

編集へんしゅう
  • ブラックバスはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく東海岸ひがしかいがん地域ちいき在来ざいらい地域ちいきであり、西部せいぶその地域ちいきへは移入いにゅうしゅとして導入どうにゅうされている。アメリカ国内こくないにおいても、ブラックバスの導入どうにゅう在来ざいらいしゅ減少げんしょう絶滅ぜつめつまねいた、との報告ほうこくがある[32]
  • 優秀ゆうしゅうなスポーツフィッシングの対象たいしょうぎょであること、あじいことから、世界せかい各地かくち移入いにゅうされている。ブラックバスが導入どうにゅうされた湖沼こしょうなかには、捕食ほしょくによって在来ざいらいぎょ個体こたいぐん減少げんしょうしたり絶滅ぜつめつしたりするなどの影響えいきょうているれいがある。そのため、IUCN(国際こくさい自然しぜん保護ほご連合れんごう)によって世界せかい外来がいらい侵入しんにゅうしゅワースト100選定せんていされている[33][34]
  • 環境省かんきょうしょうでは「世界中せかいじゅう猛威もういをふるっている侵略しんりゃくしゅである」としている[35]
  • イギリスや韓国かんこくでは生体せいたい持込もちこめ禁止きんしされている[35]

資源しげん利用りよう

編集へんしゅう

遊漁ゆうぎょ対象たいしょうぎょ

編集へんしゅう

ブラックバスのがいぎょろん問題もんだいになっている一方いっぽう河口湖かわぐちこ山中湖やまなかこなどブラックバスを漁業ぎょぎょう指定してい対象たいしょうぎょとし、入漁にゅうぎょりょう徴収ちょうしゅう対象たいしょうとしているみずうみもある。これらのみずうみをはじめ、全国ぜんこくにはブラックバスフィッシングの愛好あいこう対象たいしょうとするビジネスを展開てんかいする多数たすう事業じぎょうしゃしボートぎょう売店ばいてん飲食いんしょく施設しせつ宿泊しゅくはく施設しせつとう)があり、地域ちいき経済けいざい中心ちゅうしんにこのさかないているところもすくなくない[よう出典しゅってん]。また、ブラックバスは釣魚ちょうぎょとしては優秀ゆうしゅうで、ブラックバス愛好あいこう日本にっぽんつり振興しんこうかいによれば300まんにんのぼるといわれており、愛好あいこうおおりである。

ブラックバス擁護ようごふくめ、同種どうしゅにはなんらかの規制きせいおこなうことは必要ひつよう不可欠ふかけつとの認識にんしきが、専門せんもんおよび関係かんけいしゃなかでは支配しはいてきである。生態せいたいけい保護ほご維持いじ経済けいざいぎょとしてのブラックバスの活用かつよう上手じょうずくすみけることがひとつのおおきな課題かだいとなっている。

奈良ならけん下北山しもきたやまむら池原貯水池いけはらちょすいちはブラックバスを積極せっきょくてき観光かんこう資源しげんとして活用かつようし、また放流ほうりゅうおこない、全国ぜんこくのバサーにとっては「ブラックバスの聖地せいち」と注目ちゅうもくされている。とくにこのダムみずうみ日本にっぽんではめずらしいフロリダバス正確せいかくにはオオクチバスとの交雑こうざつ個体こたいぐん)がおり、60–70センチのサイズがれることでもられる。

食用しょくようぎょ

編集へんしゅう
 
ブラックバスのてんぷら(矢印やじるし)を使つかった芦ノ湖あしのこどんぶり
 
滋賀しが県立けんりつ琵琶湖びわこ博物館はくぶつかんなかにあるレストランで販売はんばいされている"バス天丼てんどん"

生食なましょくでのあごこうむししょうなどの危険きけんせいがあり[36]加熱かねつ調理ちょうり推奨すいしょうされる。滋賀しがけん農政のうせい水産すいさん水産すいさん発行はっこうしている「遊漁ゆうぎょ手帖てちょう」には、「美味びみで、フライ、ムニエルなどにしてべる」[37]しるされている。

アメリカでは、水産すいさん資源しげんとしてフライバターき・ムニエルひとし調理ちょうりされ、一般いっぱんしょくされているさかなであるが、日本にっぽんでは、生臭なまぐさくて料理りょうりかないさかなというイメージがつよ[よう出典しゅってん]。しかし、料理りょうり愛好あいこうなどからは、調理ちょうり方法ほうほうとしてものフライ)、ものムニエルポワレソテー)、煮物にものアクアパッツア)、味噌みそ田楽でんがく魚田ぎょでんとう料理りょうりほう推奨すいしょうされている[よう出典しゅってん]。また、駆除くじょのために捕獲ほかくされたブラックバスを調理ちょうりして給食きゅうしょく副食ふくしょくとして提供ていきょうしている自治体じちたいや、蒲鉾かまぼこ魚肉ぎょにくソーセージ材料ざいりょうふな寿司ずしふな代用だいようとすることで、られたブラックバスを食材しょくざいとして消費しょうひして、駆除くじょ役立やくだてようとしている業者ぎょうしゃ存在そんざいする。

ブラックバスの駆除くじょ熱心ねっしん琵琶湖びわこ近辺きんぺんでは、特産とくさんふな寿司ずし同様どうようなれずしつくり、ビワスズキという名称めいしょう試験しけんてき販売はんばいしているところもあり、琵琶湖びわこ周辺しゅうへんやブラックバスフィッシングの有名ゆうめいである芦ノ湖あしのこ周辺しゅうへんなどでは、フライなどのブラックバス料理りょうりものにしているレストランなども存在そんざいする。

悪臭あくしゅうもとかわ(生息せいそく環境かんきょうおおきさによる、35cmをえたあたりからくさくなるとおもってよい)およびぶくろにある稜線りょうせんじょう(三角形さんかっけい)のあぶらであるとされており(おおきさによっては肛門こうもんまわりやはらくさい)、かわがし、包丁ほうちょううろことりであぶら調理ちょうりすれば白身しろみ淡泊たんぱくあじ美味びみさかなであり、また、コイウナギなどの淡水魚たんすいぎょ同様どうように、きれいなみずれてどろおこなうことでくさみは軽減けいげんするとわれている[よう出典しゅってん]芦ノ湖あしのこなどのオオクチバスはくさみがすくなく美味びみであるともわれている)。しかし、特定とくてい外来がいらい生物せいぶつ指定していされており生体せいたいでのしが禁止きんしされているため、実際じっさいには釣果ちょうかすぐにきとワタ(内蔵ないぞう)の処理しょり必要ひつようがあり、処理しょり場合ばあいにおぎょ」というあつかいをけることがおおい。簡便かんべん方法ほうほうとして一定いってい時間じかん牛乳ぎゅうにゅう豆乳とうにゅうひたしてくさきのしも処理しょりほどこしてから加熱かねつ調理ちょうりものなど)をおこなしょくする。三枚さんまいにおろしてかわいたものであれば塩水えんすい処理しょり海水かいすい程度ていど濃度のうどえた食塩しょくえんすいに10ふん~20ふんほどひたす)でくさみはかんじにくくなる。

あいゲオスミン2-メチルイソボルネオールつくり、これがさかな皮膚ひふ血合ちあいにく濃縮のうしゅくされる。このゲオスミンが、ブラックバスやナマズなど淡水たんすい淡水魚たんすいぎょ泥臭どろくさいにおいのもとでもある。ゲオスミンは酸性さんせい条件じょうけん分解ぶんかいするので、など酸性さんせい調味ちょうみりょう調理ちょうり使つかえば泥臭どろくささをおさえることができる。

飼料しりょう肥料ひりょう

編集へんしゅう

駆除くじょこん結果けっかられたブラックバスは魚粉ぎょふん加工かこうされ、にく骨粉こっぷんわりに畜産ちくさん養鶏ようけい養豚ようとんなど)飼料しりょう魚類ぎょるい養殖ようしょく飼料しりょう有機ゆうき肥料ひりょうとして利用りようされる。外来がいらいぎょ駆除くじょみとして、地産ちさんけししなとして有効ゆうこう利用りようされている。

また、宮城みやぎけんマリンピア松島まつしま水族館すいぞくかんでは県内けんない駆除くじょされたブラックバスを無償むしょうゆずけ、飼育しいくしている大型おおがた淡水魚たんすいぎょえさとして活用かつようしていた[38]一方いっぽう神戸こうべ市立しりつ須磨すま海浜かいひんすいぞくえんでは駆除くじょされたミシシッピーアカミミガメをころせ処分しょぶんせずに保管ほかんしているが、膨大ぼうだいえさをまかなうため一般いっぱんからのブラックバス(ころせ処分しょぶん個体こたい)のみをけ、その対価たいかとして入園にゅうえんりょうをサービスするシステムを導入どうにゅうしている[39]

最近さいきんでは滋賀しがけんあたりでペットフードとして加工かこうされることもある。先述せんじゅつのとおりビタミンEやねこ必須ひっすなタウリンなどの栄養素えいようそおおふくんでいる。

ブラックバスのおも天敵てんてき

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天敵てんてき
 
 
 
ウナギ Eel スズキ Bass ナマズ Catfish
 
 
 
 
アビ Diver カモメ Gull アジサシ Tern ミサゴ Osprey

このほかにもブラックバスの幼魚ようぎょは、ライギョドンコカワアナゴギギハスウグイニゴイナマズなどの魚類ぎょるいカワウカワアイサなどの鳥類ちょうるいからおそわれる。幼魚ようぎょのうちは、水生すいせい昆虫こんちゅうタガメタイコウチ、また、ブラックバスの成魚せいぎょからおそわれることもある。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 2005ねんのパブリックコメントへの回答かいとう特定とくてい外来がいらい生物せいぶつ指定してい対象たいしょうとうかかるパブリックコメントの意見いけん理由りゆう対応たいおうかんがかた」で環境省かんきょうしょうは、「特定とくてい外来がいらい生物せいぶつ専門せんもん会合かいごうにおいて、それまでの検討けんとう過程かていられた知見ちけん蓄積ちくせきにより、『オオクチバスは、[1] 地域ちいきてき在来ざいらい生物せいぶつ絶滅ぜつめつをもたらしうること、[2] 在来ざいらい生物せいぶつ生息せいそく環境かんきょういちじるしい変化へんかをもたらしうること、[3] 生物せいぶつ群集ぐんしゅうたねあいだ関係かんけいいちじるしい変化へんかをもたらしうることから、生態せいたいけい被害ひがいおよぼすものであることを否定ひていすることはできない。』としめされており、専門せんもん会合かいごうにおいて、オオクチバスは生態せいたいけいとう被害ひがいおよぼすものとして評価ひょうかがなされています。」、「特定とくてい外来がいらい生物せいぶつ専門せんもん会合かいごうにおいて、京都きょうと深泥みどろ事例じれいなど地域ちいきてき在来ざいらい生物せいぶつ絶滅ぜつめつをもたらした報告ほうこくがあること、個体こたいすう増減ぞうげんよりも分布ぶんぷいき拡大かくだい生物せいぶつ群集ぐんしゅうたねあいだ関係かんけい変化へんかかんがえる必要ひつようがあることなどが議論ぎろんされており、オオクチバスは生態せいたいけいとう被害ひがいおよぼすものとして評価ひょうかがなされています。」としるしている[23]。なお、[1]から[3]として引用いんようされた文章ぶんしょうは、オオクチバスしょうグループ会合かいごう検討けんとう結果けっかとして2005ねん1がつ31にち開催かいさい特定とくてい外来がいらい生物せいぶつとう専門せんもん会合かいごうだい2かい)に提出ていしゅつされた「オオクチバスの取扱とりあつかいについて」(2005ねん1がつ19にちづけ)にもとづく。どう文書ぶんしょは、「オオクチバスの全国ぜんこくてき分布ぶんぷ実態じったいおおきな水域すいいきにおける生態せいたいけいへの影響えいきょうのメカニズムについては、かならずしもその全貌ぜんぼう解明かいめいされているわけではないが、これまでのほんしょうグループでの検討けんとう過程かていられた知見ちけん蓄積ちくせきにより、〔※りゃく引用いんよう同文どうぶん〕。また、水産すいさんぎょうへも一定いってい被害ひがいがあるとの報告ほうこくがある。ただし、被害ひがい状況じょうきょうについては、これ以外いがい環境かんきょう改変かいへんとう影響えいきょうがあること、個々ここ水面すいめんによって差異さいがあり一律いちりつにとらえられるものではないこと、に留意りゅうい必要ひつようである。」「このような状況じょうきょうまえ、オオクチバスのこれ以上いじょう分布ぶんぷ拡大かくだいとう抑制よくせいする必要ひつようがあることについて、共通きょうつう認識にんしきとなっている。」[26]べている。

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん文献ぶんけん

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  • 瀬能せのう ひろし外来がいらい生物せいぶつほうはブラックバス問題もんだい解決かいけつできるのか? : IMC9公開こうかいシンポジウム記録きろく4」『哺乳類ほにゅうるい科学かがくだい46かんだい1ごう日本にっぽん哺乳類ほにゅうるい学会がっかい、2006ねん、103-109ぺーじdoi:10.11238/mammalianscience.46.103ISSN 1881-526XNAID 10017603664 
  • 藤本ふじもと泰文やすふみ, ほし 美幸みゆき, 神宮じんぐう ひろし侵入しんにゅう直後ちょくごのオオクチバスMicropterus salmoidesが短期間たんきかんのうちに生物せいぶつ群集ぐんしゅうおよぼした影響えいきょう」『伊豆沼いずぬま内沼うちぬま研究けんきゅう報告ほうこくだい3かん公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん宮城みやぎけん伊豆沼いずぬま内沼うちぬま環境かんきょう保全ほぜん財団ざいだん、2009ねん、81-90ぺーじdoi:10.20745/izu.3.0_81ISSN 2424-2101 
  • 角田つのだ裕志ひろし, まんこころざしじん, 千賀せんがひろし太郎たろう特定とくてい外来がいらい生物せいぶつオオクチバスの違法いほう放流ほうりゅう : 岩手いわてけん奥州おうしゅうのためいけ事例じれい (保全ほぜん情報じょうほう)」『保全ほぜん生態せいたいがく研究けんきゅうだい16かんだい2ごう日本にっぽん生態せいたい学会がっかい、2011ねん11月、243-248ぺーじdoi:10.18960/hozen.16.2_243ISSN 2424-1431NAID 110008761600 
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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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