フトアゴヒゲトカゲ

フトアゴヒゲトカゲ
	フトアゴヒゲトカゲ Pogona vitticeps
分類ぶんるい
学名がくめい
	Pogona vitticeps (Ahl, 1926)
シノニム
	Amphibolurus vitticeps Ahl, 1926
和名わみょう
	フトアゴヒゲ; フトアゴヒゲトカゲ
英名えいめい
	Central bearded dragon

フトアゴヒゲトカゲ（Pogona vitticeps）は、爬虫綱つな有ゆう鱗うろこ目めアガマ科かアゴヒゲトカゲ属ぞくに分類ぶんるいされるトカゲ。

分布ぶんぷ

オーストラリア（クイーンズランド州しゅう、ニューサウスウェールズ州しゅう、ビクトリア州しゅう、南みなみオーストラリア州しゅう、ノーザンテリトリー）^[1]

形態けいたい

最大さいだい全長ぜんちょう49センチメートル^[2]。最大さいだい頭あたま胴どう長ちょう23センチメートル^[3]。最大さいだい尾長おなが26センチメートル^[3]。体形たいけいは太ふとい^[2]^[3]。後頭部こうとうぶの棘とげ状じょう鱗うろこは、横よこ一いち列れつに並ならぶ^[2]^[3]。体側たいそく面めんの刺とげ状じょう鱗うろこは規則きそく的てきで、ほぼ1列れつに並ならぶ^[2]^[3]。尾おの鱗うろこは、比較的ひかくてき均一きんいつ^[2]^[3]。

口内こうないの色彩しきさいは、ピンク色ぴんくいろの個体こたいが多おおい^[3]。

生態せいたい

森林しんりんから砂漠さばくにかけての、様々さまざまな環境かんきょうに生息せいそくする^[2]。半はん樹き上じょう棲^[2]。昼ひる行ぎょう性せい^[2]。危険きけんを感かんじると口くちを開あけ、喉のどの皮膚ひふを広ひろげて威嚇いかくする^[3]。頭あたまや前足まえあしを振ふって、他たのオスやメスとコミュニケーションをとる。

主おもに昆虫こんちゅうを食たべるが植物しょくぶつ質しつなども食たべる^[2]。

繁殖はんしょく様式ようしきは卵生らんせい。11 - 26個この卵たまごを産うむ^[2]^[3]。卵たまごは26 ℃の環境かんきょう下かで、86 - 96日にちで孵化ふかした例れいがある^[3]。

人間にんげんとの関係かんけい

ペットとして飼育しいくされることもあり、日本にっぽんにも輸入ゆにゅうされている。アゴヒゲトカゲ属ぞく内ないでは最もっとも流通りゅうつう量りょうが多おおい^[4]。飼育しいく下か繁殖はんしょく個体こたいのみが流通りゅうつうする^[5]。テラリウムで飼育しいくされる。ケージの中なかに局所きょくしょ的てきな熱源ねつげんを照射しょうしゃし、その下したに岩いわや流木りゅうぼくなどを置おき体温たいおんを上あげることができる場所ばしょをつくる^[5]。照明しょうめいとして、爬虫類はちゅうるい用ようの紫外線しがいせん量りょうが多おおい蛍光けいこう灯とうなどをつける^[5]。餌えさとして主おもに昆虫こんちゅうを与あたえるが、野菜やさい・果実かじつ・専用せんようの配合はいごう飼料しりょうなども与あたえる^[5]。幼体ようたいは動うごくものに反応はんのうし互たがいに四肢ししや尾おに噛かみつくこと・小ちいさいトカゲを食たべること・オス同士どうしでは激はげしく争あらそうことから、基本きほん的てきに単独たんどくで飼育しいくする^[5]。また、人間にんげんにとても懐なつきやすく大人おとなしい性格せいかくでもある。

出典しゅってん

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ ^a ^b ^c ^d Pogona vitticeps. Uetz, P. & Jirí Hošek (eds.), The Reptile Database, http://www.reptile-database.org, accessed 15 September 2020.
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k 松本通まつもとどおり範はん「フトアゴヒゲ」『爬虫類はちゅうるい・両生類りょうせいるい800種しゅ図鑑ずかん第だい3版はん』千せん石せき正一しょういち監修かんしゅう長坂ながさか拓也たくや編著へんちょ、ピーシーズ、2002年ねん、41頁ぺーじ。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k 千せん石せき正一しょういち「Reptiles & Amphibians Gallery アゴヒゲトカゲ」『月刊げっかんアクアライフ』197号ごう、マリン企画きかく、1995年ねん、204-207頁ぺーじ。
^ ^a ^b 海老えび沼ぬま剛つよし「フトアゴヒゲトカゲ」『爬虫・両生類りょうせいるいビジュアルガイドトカゲ1 アガマ科か&イグアナ科か』、誠まこと文ぶん堂どう新光しんこう社しゃ、2004年ねん、40-42頁ぺーじ。
^ ^a ^b ^c ^d ^e 海老えび沼ぬま剛つよし「地上ちじょう棲の種たね（中型ちゅうがた種しゅ）」『爬虫・両生類りょうせいるいビジュアルガイドトカゲ1 アガマ科か&イグアナ科か』、誠まこと文ぶん堂どう新光しんこう社しゃ、2004年ねん、130-131頁ぺーじ。