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ポッサム - Wikipedia

ポッサム

そう前歯まえばクスクスぞくする動物どうぶつ総称そうしょう

ポッサム(Possum)は、オーストラリアオーストラリアニューギニアとうスラウェシとう生息せいそくする小型こがたないし中型ちゅうがたうえゆうぶくろるい。また、ニュージーランドへポッサムの一種いっしゅであるフクロギツネ移入いにゅうされた。分類ぶんるいがくまとにはそう前歯まえばクスクスかた(Phalangeriformes)の複数ふくすうにまたがっており、厳密げんみつ定義ていぎはない[3]

クスクスかた
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 哺乳ほにゅうつな Mammalia
: そう前歯まえば Diprotodontia
: クスクスかた Phalangeriformes
学名がくめい
Phalangeriformes
Szalay in Archer, 1982[1]
和名わみょう
クスクスかた[2]
うえ

名称めいしょうアメリカ大陸あめりかたいりくオポッサムアルゴンキン由来ゆらい)からている。これらはしばしば混同こんどうされ、オーストラリアではポッサムのことをオポッサムということがあり、北米ほくべいではキタオポッサムのことをポッサムということがある。しかし、オポッサムは分類ぶんるい学的がくてきにはオポッサムオポッサムで、おなゆうぶくろるいであるという以上いじょうにはきんえんではない。

生態せいたい形態けいたい

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ポッサムは、夜行やこうせいにちちゅうほらなどにつくったかくれている。単独たんどくか、つがいとその子供こども生活せいかつする。生態せいたいけいまとには北半球きたはんきゅうにおけるリス類似るいじするとされる。後肢あとあしゆび親指おやゆびゆび対向たいこうえだをつかむことが出来できる。また、人差ひとさゆび中指なかゆびはくっついていて一本いっぽんゆびのようにえる。雌雄しゆうすくなく外見がいけんからは区別くべつむずかしい。

おもなポッサム

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クスクスかたには6があるが、そのすべてにポッサムとばれるたねがおり、あわせてやく30しゅになる。

  • クスクス Phalangeridae
    • ポッサムをふく代表だいひょうてきおおきくポッサムとクスクスにけられる(とも分類ぶんるいがくてきなグループではない)。こののポッサムのなかでも代表だいひょうてきフクロギツネ (Common Brushtailed Possum、Trichosurus vulpecula)は体長たいちょうやく50cm、体重たいじゅうやく2.5kgとポッサムのなか最大さいだいきゅうで、ブラシじょう特徴とくちょうである。草食そうしょくせいだが昆虫こんちゅうなどをべることもある。
  • リングテイル Pseudocheiridae
    • フクロムササビ以外いがいリングテイル (Ringtail Possum) と総称そうしょうされる。代表だいひょうしゅハイイロリングテイル (Common Ringtail Possum、Pseudocheirus peregrinus )。ながち、えだけてのぼたすけになる。また、材料ざいりょうにするためのしょうえだけてはこんだりもする。草食そうしょくせい
  • ブーラミス Burramyidae
    • ピグミーポッサム (Pygmy Possum) と総称そうしょうされる。ポッサムのなかもっとからだちいさいグループで、昆虫こんちゅうなどをえさにする。ブーラミス (Mountain Pygmy Possum、Burramys parvus)、フクロヤマネ (Eastern Pigmy Possum、Cercartetus nanus) などのたねがある。一番いちばんちいさいチビフクロヤマネ (Tasmanian Pygmy Possum、Cercartetus lepidus) は体長たいちょう6.5cmほどしかない。フクロヤマネのは、ヤマネのように冬眠とうみんすることから。
  • フクロミツスイ Tarsipedidae
  • フクロモモンガ Petauridae
  • チビフクロモモンガ Acrobatidae

参考さんこう文献ぶんけん

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  1. ^ Colin P. Groves, “Order Diprotodontia,” In: Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (eds.), Mammal Species of the World (3rd ed.), Volume 1, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 43-70.
  2. ^ 川田かわた伸一しんいちろう岩佐いわさ真宏まさひろ福井大ふくいだい新宅しんたくいさむふとし天野あまの雅男まさお下稲葉しもいなばさやか、たるそう姉崎あねざき智子さとこ ほか「世界せかい哺乳類ほにゅうるい標準ひょうじゅん和名わみょう目録もくろく」『哺乳類ほにゅうるい科学かがくだい58かん別冊べっさつ、2018ねん、1–53ぺーじdoi:10.11238/mammalianscience.58.S1 
  3. ^ 遠藤えんどう秀紀ひできだい1しょう ゆうぶくろるい多様たようせい」『ゆうぶくろるいがく東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱんかい、2018ねん、1-31ぺーじ 

関連かんれん項目こうもく

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