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主人公 - Wikipedia

主人公しゅじんこう(しゅじんこう)は、フィクション作品さくひん小説しょうせつ映画えいが・ドラマ・漫画まんが・アニメ・ゲームなど)のストーリーの中心ちゅうしんとなり、物語ものがたり牽引けんいんしていく登場とうじょう人物じんぶつ

日本語にほんごの「主人公しゅじんこう」という語句ごくは、坪内つぼうち逍遥しょうようによるものとされている[1]。また、主人公しゅじんこう役割やくわりえんじるもの主役しゅやくばれている[2]英語えいごではヒーローヒロイン同義どうぎである場合ばあいもあるが、形式けいしきった表現ひょうげんではプロタゴニスト (Protagonist) という[3]。また、作品さくひんめいとなっている場合ばあいには、タイトルキャラクター (title character) ともいう[4]

定義ていぎ特性とくせい

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物語ものがたりつくしゅ思想しそうなどを、一定いってい枠組わくぐみや起承転結きしょうてんけつなどの筋立すじだてによってさい構成こうせいしたものであり、自然しぜんるように発生はっせいするものではない。近代きんだい作家さっかたちのなかには、計画けいかくてきプロットもとづかず摂理せつりくわえず、作家さっか自身じしんにも予言よげんのできない結末けつまつへとながされるまますすんでいくようなありかた小説しょうせつ模索もさくするものもいたが、こうしたこころみは従来じゅうらい枠組わくぐみの小説しょうせつ熟達じゅくたつしたうえでおおくの天分てんぶんめぐまれなければ、ない種類しゅるいのものである[5]小説しょうせつこころざもの物語ものがたり構想こうそう登場とうじょう人物じんぶつ設定せっていあたまなかおもかべていきおいのままはじめようとしても、けっして自然しぜんふですすむことはこらず、小説しょうせつはストーリーをひねすために七転八倒しちてんばっとうすることになる[6]作家さっかなかにはしばしば「登場とうじょう人物じんぶつ勝手かってうごいてふですすんだ」という体験たいけんをするものもいるが[6][7]、それは人並ひとな以上いじょう読書どくしょ経験けいけん修練しゅうれんんではじめてできるものである[7][8]

一方いっぽう人間にんげん物語ものがたり理解りかいしたり創造そうぞうしたりする能力のうりょく自体じたいは5さいごろになるとすでにみられ[9][10]、「欠如けつじょ回復かいふく」といった主人公しゅじんこう使命しめい理解りかいしたり[11]自分じぶん知覚ちかくした経験けいけん解体かいたいして類型るいけいてき物語ものがたりへとさい構成こうせいしたりすることができるようになる[12]主人公しゅじんこうが「ってかえる」という物理ぶつりてきないし精神せいしんてき行為こういおこなうことにより、主人公しゅじんこう成長せいちょうなどの変化へんかえがかれるという物語ものがたり類型るいけいは、おさな子供こどもにもこのまれる原始げんしてき物語ものがたり構造こうぞうであり[13]人類じんるいにとってそれ以上いじょうのものをつく必要ひつようがなかった物語ものがたり完成かんせいがたである[14]

民話みんわのような古典こてんてき物語ものがたりにおいては、登場とうじょう人物じんぶつなかだれ主人公しゅじんこうであるかは明快めいかいで、唯一ゆいいつ無二むに主人公しゅじんこうじくとした物語ものがたりえがかれる[15]一方いっぽう現代げんだい作品さくひんでは、複数ふくすう登場とうじょう人物じんぶつじくにした物語ものがたり平行へいこうしたりからったりするかたち進行しんこうするのが一般いっぱんてきであるため、物語ものがたりのサブプロットごとに主人公しゅじんこうべる登場とうじょう人物じんぶつ存在そんざいする[15]通常つうじょう物語ものがたりつくしゅは、メインとなる主人公しゅじんこう主人公しゅじんこうらしくせるために注意ちゅういはらいながら、様々さまざま技法ぎほう駆使くしして物語ものがたり筋道すじみちてて進行しんこうさせようとする。しかし作家さっか技量ぎりょう未熟みじゅくであったり、既存きそん枠組わくぐみをやぶ独創どくそうてきあるいは前衛ぜんえいてき作品さくひんつくらんとする野心やしんいていた場合ばあいは、そうした注意ちゅうい努力どりょく放棄ほうきされている場合ばあいもある。また、物語ものがたり解釈かいしゃくつくしゅなかではなくがわゆだねられており[16]悪役あくやくがわ共感きょうかんした場合ばあいなど[17]だれ主人公しゅじんこうとするかで解釈かいしゃくかれてしまう場合ばあいもある。あるいは群像ぐんぞうげきなど明確めいかく主人公しゅじんこうがおらず、特定とくてい多数たすう登場とうじょう人物じんぶつによって展開てんかいしていく物語ものがたりもある[18]ほんこうでは、想定そうていしうる主人公しゅじんこう定義ていぎや、主人公しゅじんこうにしばしばられる特性とくせい以下いか列挙れっきょする[19]

かた

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主人公しゅじんこうは、一人称いちにんしょう小説しょうせつではかた視点してん人物じんぶつ)であることがおおいが、三人称さんにんしょう小説しょうせつではべつかた役職やくしょく存在そんざいするため、そうでないこともある。「#主人公しゅじんこう視点してん人物じんぶつ」を参照さんしょう

行為こういこう

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ソ連それん昔話むかしばなし研究けんきゅうウラジーミル・プロップはロシアの民話みんわ整理せいりし、登場とうじょう人物じんぶつたちを「敵対てきたいしゃ」「贈与ぞうよしゃ」「助手じょしゅ」「王女おうじょとそのちち」「派遣はけんしゃ」「主人公しゅじんこう」「にせ主人公しゅじんこう」の7しゅ行動こうどう領域りょういき分類ぶんるいした。一方いっぽうアルジルダス・ジュリアン・グレマスは「主体しゅたい」「対象たいしょう」「恵与けいよしゃ」「受益じゅえきしゃ」「補助ほじょしゃ」「敵対てきたいしゃ」の6しゅ行為こういこう分類ぶんるいした。これらの構造こうぞう主義しゅぎてき物語ものがたりろんにおいては、主人公しゅじんこう登場とうじょう人物じんぶつたちとの関係かんけい、ないし物語ものがたりじょう機能きのうとして定義ていぎされる[20]。プロップの定義ていぎでは主人公しゅじんこうとはつまり、派遣はけんしゃによっておくされ、贈与ぞうよしゃ試練しれん魔法まほうてきちからにし、助手じょしゅたすけをながら敵対てきたいしゃとの対決たいけつ勝利しょうりするが、手柄てがら主張しゅちょうするにせ主人公しゅじんこう対立たいりつするものの最終さいしゅうてきにはそれを退しりぞけることで王女おうじょとそのちちによって認知にんちされ、王女おうじょむすばれるものである[21]

こうした構造こうぞう古典こてんてき民話みんわのみならず、物語ものがたりつく技法ぎほうとしてひろ応用おうようされており、細部さいぶちがいはあっても古今ここん東西とうざい小説しょうせつ映画えいがなどにもられるものである[21][22]。さらにフィクションだけにまらず、現実げんじつにおける国威こくい発揚はつようアジテーションにも応用おうようされ、現実げんじつ社会しゃかい情勢じょうせい物語ものがたり構造こうぞうてはめることで国民こくみん全体ぜんたいあるいは指導しどうしゃ自身じしん物語ものがたり主人公しゅじんこうであるかのように演出えんしゅつし、民衆みんしゅう支持しじあつめるための手段しゅだんにももちいられている[23]

問題もんだい解決かいけつするもの

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広義こうぎドラマ問題もんだい発生はっせいとその問題もんだい解決かいけつ)を骨格こっかくとする物語ものがたりにおいては、主人公しゅじんこう物語ものがたりなか解決かいけつしなければならないなんらかの問題もんだいかかえており[24]、ドラマのわりちかく(クライマックス)で、物語ものがたりじょう最大さいだい問題もんだい対決たいけつする役割やくわりにな[25]

しばしば主人公しゅじんこうはこの解決かいけつもっと貢献こうけんするが(たとえばもの退治たいじ物語ものがたりにおいて、ものたおす)、悲劇ひげきにおいては主人公しゅじんこう困難こんなんつことができずにいのちとす場合ばあいもある[26]後者こうしゃ場合ばあい主人公しゅじんこう失敗しっぱい敗北はいぼく否定ひていてきえがくことにより、問題もんだい解決かいけつのための手段しゅだんあやまりやその挑戦ちょうせん自体じたいむなしさを主題しゅだいとした物語ものがたりとして理解りかいされることもあるが[26]主人公しゅじんこう当初とうしょ目的もくてきよりもよりおおきな意味いみ価値かち場合ばあいなど、困難こんなんいどんだこと自体じたい肯定こうていてきえがかれることもある[27]

主題しゅだい実行じっこうしゃ

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物語ものがたり主題しゅだいテーマ)を実行じっこうするもの主人公しゅじんこう定義ていぎされる。たとえば冒険ぼうけん活劇かつげきにおいて敵対てきたいしゃとの対決たいけつせまられた主人公しゅじんこうは、しばしばいのちしておのれ道徳どうとくかんや、主人公しゅじんこう価値かちかん共有きょうゆうする社会しゃかい基盤きばんまもろうとする[27]物語ものがたり主題しゅだい主人公しゅじんこう行動こうどうによって体現たいげんされ、理想りそう正義せいぎといった目標もくひょう実現じつげんするための行動こうどうこそが物語ものがたり主題しゅだいとなる[28]物語ものがたり作者さくしゃは、主人公しゅじんこうをどのように表現ひょうげんしてどのような運命うんめいあたえるかにより、主人公しゅじんこう体現たいげんする主題しゅだいたいしてどのようなかんがえをいているのかを表現ひょうげんすることができる[26]

ただし、作品さくひんかかげる主題しゅだい台詞せりふによる説明せつめいではなく主人公しゅじんこう無言むごん行動こうどうによってしめされるが[28][26]、その解釈かいしゃく作者さくしゃなかではなく作品さくひんあいだ成立せいりつするため[16]物語ものがたりえがかた価値かちかんによっては、主題しゅだい作者さくしゃ意図いとことなるかたちつたわってしまう場合ばあいもある[26][16]。また、主人公しゅじんこう対立たいりつする敵対てきたいしゃたちはしばしば主人公しゅじんこうとは相容あいいれない道徳どうとくかん倫理りんりもとづいて行動こうどう[17]主人公しゅじんこう体現たいげんする主題しゅだい否定ひていする役割やくわりになうが[26]、このような敵対てきたいしゃ体現たいげんする主題しゅだい共感きょうかんするにとっては、敵対てきたいしゃ主人公しゅじんこうとなることもある[17]

このような主題しゅだいかならずしも明確めいかく主張しゅちょうともなっているとはかぎらない。たとえば少女しょうじょ漫画まんがでは、しばしば作者さくしゃはっするメッセージせいよりも、登場とうじょう人物じんぶつ同士どうし関係かんけいせいえがくことにおもきがかれる[29]

操作そうさ可能かのうなキャラクター

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コンピュータゲームでは、プレイヤーみずからが主人公しゅじんこう役割やくわりえんじる[30]。プレイヤーが操作そうさするキャラクターはプレイヤーキャラクターばれる。対戦たいせんがた格闘かくとうゲームなど、ゲームの種類しゅるい(ジャンルなど)によってはプレイヤーが操作そうさ可能かのうなキャラクターが複数ふくすう用意よういされている場合ばあいもあり、そのような作品さくひんではプレイヤーが選択せんたくした人物じんぶつ主人公しゅじんこうとなる[31]

二人ふたり対戦たいせん、もしくはそれ以上いじょうのプレイヤーが参加さんかする多人数たにんずうゲームでは、複数ふくすうのプレイヤーキャラクターがそれぞれのプレイヤーにとっての主人公しゅじんこうであるという状況じょうきょう発生はっせいする。このようなゲーム作品さくひんメディアミックス展開てんかいによって誕生たんじょうした派生はせい作品さくひんや、その影響えいきょうけた作品さくひんでは、作中さくちゅう主人公しゅじんこうべる人物じんぶつ複数ふくすう登場とうじょうすることになる場合ばあいもある[31](「#主人公しゅじんこう大量たいりょう存在そんざいする、または存在そんざいしない」も参照さんしょう)。

越境えっきょうするもの

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ユーリ・ロトマン物語ものがたり世界せかい空間くうかんうち我々われわれ)とそとかれら)にけ、うちそと境界きょうかいえる人物じんぶつ主人公しゅじんこうとした[32]

感情かんじょう移入いにゅう対象たいしょう

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自分じぶんとはことなる人生じんせい擬似ぎじ体験たいけんをさせることを主眼しゅがんとした物語ものがたり作品さくひんでは、主人公しゅじんこう感情かんじょう移入いにゅう共感きょうかん対象たいしょうとなることがもとめられる[33][34]物語ものがたり作者さくしゃ主人公しゅじんこう共感きょうかんさせることにより、感動かんどうさせることができる[33][35]。また、主人公しゅじんこう物語ものがたり作者さくしゃ物語ものがたりうごかしやすくするため、作者さくしゃ思想しそう願望がんぼう投影とうえいされることもある[36]。ただし、感情かんじょう移入いにゅう困難こんなん主人公しゅじんこうでも物語ものがたり成立せいりつする場合ばあいもある[34]

少年しょうねん漫画まんがではおとこ主人公しゅじんこう少女しょうじょ漫画まんがではおんな主人公しゅじんこうである場合ばあいおおいが、そうではない場合ばあいもある。なお、MMORPGプレイヤーの半数はんすうは、自分じぶん自身じしん性別せいべつとプレイヤーキャラクターの性別せいべつ一致いっちさせることにこだわらないという調査ちょうさ結果けっかもある[37]

主人公しゅじんこう補正ほせい

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主人公しゅじんこうにとって都合つごうよく周囲しゅうい環境かんきょう操作そうさされることを、「主人公しゅじんこう補正ほせい」とぶ。きん現代げんだい比較的ひかくてき軽度けいど物語ものがたり漫画まんがやアニメ)におおられる[38]

人間にんげんあるいは擬人ぎじんされた存在そんざいである

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主人公しゅじんこう人間にんげんである[39]作品さくひんによっては人類じんるいではなく動物どうぶつなどのキャラクターや、物品ぶっぴん個人こじんかぎらない組織そしきといった事物じぶつ主人公しゅじんこうとなる場合ばあいもあるが、その場合ばあいにおいても物語ものがたり作者さくしゃとも人間にんげんであるかぎり、主人公しゅじんこうかなら擬人ぎじんされた存在そんざいであり、ひろ意味いみでは人間にんげんえがいたものとえる[40]

高度こうど人工じんこう知能ちのう進化しんかして知性ちせい獲得かくとくした動物どうぶつ宇宙うちゅうじんのような存在そんざいによってかれ、そのような存在そんざいによってまれる物語ものがたりであるならば、人間にんげん地球人ちきゅうじん)を投影とうえいしたりされたりする主人公しゅじんこう存在そんざいしないかもしれない[40]

特異とくい才能さいのうぬし

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往々おうおうにして活劇かつげき主人公しゅじんこう並外なみはずれた人物じんぶつであり、登場とうじょうキャラクターにくらべてずばけてたか能力のうりょくたか知力ちりょくうでぷしつよさ)や特殊とくしゅ地位ちい権限けんげんなどをまれながらにしてっていたりあたえられていたり、あるいはのちにつける場合ばあいがある[17]。このような能力のうりょく立場たちばが、主人公しゅじんこうあたえられた問題もんだいや、幾度いくどりかかる困難こんなん解決かいけつするための手段しゅだんとなる。

まったくの素人しろうと状態じょうたいから物語ものがたりちゅう経験けいけんかさねることにより、才能さいのう開花かいかさせていく主人公しゅじんこうもいる[34]。また、一見いっけんすると平凡へいぼんえるが、しんやさしさや純粋じゅんすいさといった、ひとをひきつける内面ないめんてき魅力みりょく主人公しゅじんこうもいる[41]

なんらかの欠落けつらくかかえる

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主人公しゅじんこう自身じしんまたは主人公しゅじんこうぞくする環境かんきょうは、なんらかのわせるべき欠落けつらくかかえており、主人公しゅじんこうはそれを回復かいふくしようとする[24]たとえば、古今ここん物語ものがたり主人公しゅじんこうやそれにじゅんじる主要しゅよう人物じんぶつおおくは、両親りょうしん一方いっぽうあるいは両方りょうほうがいない境遇きょうぐうであることがおお[42]。またアメリカ映画えいが主人公しゅじんこうは、しばしば自己じこ確立かくりつしたいというつよ欲求よっきゅういている[23]ほかにも身分みぶんひくかったり、自分じぶん才能さいのう不足ふそくかんじていたり、心身しんしん一部いちぶきずやハンデをかかえていたりする場合ばあいがある[43][れい 1]

これらの欠落けつらくはしばしば物語ものがたりちゅう解決かいけつすべき最大さいだい問題もんだいそのものであったり[24](「#問題もんだい解決かいけつするもの」も参照さんしょう)、最大さいだい困難こんなんかうさい克服こくふくしなければならない臆病おくびょうさや、うことをけてきた価値かちかんなどといった弱点じゃくてんであったりする[27]。このような欠落けつらくが、主人公しゅじんこうとっうごかす動機どうき目的もくてきとなる[24][43]

善人ぜんにん

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善良ぜんりょうしんやさしいしんぬしや、正義せいぎ味方みかたなど。

物語ものがたり主人公しゅじんこうはしばしば独自どくじ道徳どうとくかん理想りそう正義せいぎかんといった信念しんねんもとづく行動こうどう原理げんりっており[27][17][28]物語ものがたり作者さくしゃが、主人公しゅじんこう体現たいげんする主題しゅだい肯定こうていてきえがこうとしている場合ばあい、そのような行動こうどう原理げんり肯定こうていてきえがかれる(「#主題しゅだい実行じっこうしゃ」も参照さんしょう)。自己じこ中心ちゅうしんてきであったりはん社会しゃかいてき人物じんぶつ主人公しゅじんこうである作品さくひんでも、作中さくちゅう価値かちある目標もくひょう目覚めざめたり[27]、あるいちめんからはただしくないようにえても主人公しゅじんこうなりの道徳どうとくかん信念しんねんっていたり[28][17]主人公しゅじんこうほう人道的じんどうてき見地けんちから肯定こうていされる場合ばあいがある[44]たとえばヤンキーや暴走ぼうそうぞくなどを主人公しゅじんこうとする作品さくひんでも、主人公しゅじんこうにもいいめんやさしいめんもあることがアピールされるなど、読者どくしゃ好感こうかんってもらうための描写びょうしゃまれることがある[44]

物語ものがたり作者さくしゃ主人公しゅじんこう行動こうどう原理げんりたいして批判ひはんてきである場合ばあいなどはこのかぎりではない[26]。また、作品さくひんによっては常識じょうしき法律ほうりつによる束縛そくばくへの反感はんかんあくへのあこがれが物語ものがたり主題しゅだいとなることもあり、ピカレスク・ロマン悪漢あっかん小説しょうせつ)とばれるジャンルの作品さくひんでは、主人公しゅじんこう悪性あくせいはん社会しゃかいせい魅力みりょくてきえがかれる[45]なかには物語ものがたりなかばで悪人あくにん悪役あくやく敵役かたきやく)とする主人公しゅじんこう存在そんざいする[れい 2]

特権とっけん

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制作せいさくしゃ表明ひょうめい

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制作せいさくしゃ登場とうじょう人物じんぶつ紹介しょうかいやインタビューなどにおいて、特定とくてい登場とうじょう人物じんぶつ主人公しゅじんこうであると表明ひょうめいする場合ばあいがある。また、制作せいさくしゃみずからが主人公しゅじんこうにん(もしくはそれ以上いじょう)だと表明ひょうめいする場合ばあいもある。

主題しゅだいとらかたによっては、制作せいさくしゃ表明ひょうめいした主人公しゅじんこうと、主人公しゅじんこうとしてとらえている人物じんぶつ一致いっちしないことがある[れい 3]製作せいさくしゃ独断どくだん主人公しゅじんこう決定けっていされた場合ばあいは、本編ほんぺんでの活躍かつやくうす人物じんぶつや、登場とうじょうすらしていない人物じんぶつ主人公しゅじんこうになることもありうる[れい 4]

キャストの順番じゅんばん

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日本にっぽんではアニメやドラマなどにおいて、クレジットタイトルのキャスト表示ひょうじにおいて主役しゅやく先頭せんとう表示ひょうじする慣習かんしゅうがあることから、キャストの先頭せんとう表示ひょうじされた人物じんぶつ制作せいさくしゃ意図いとした主人公しゅじんこうである場合ばあいおおいが、えんじる人物じんぶつ役者やくしゃかくによって主人公しゅじんこうやく以外いがいのキャストが先頭せんとう表示ひょうじされることもまれにあり[れい 5]連続れんぞく放送ほうそう途中とちゅうかいから主人公しゅじんこうやく以外いがいのキャストが先頭せんとう表示ひょうじされる作品さくひんもある[れい 6]。また、洋画ようがにおいては役者やくしゃのキャリアや、アルファベットじゅん表記ひょうきするのが通例つうれいであり、このかぎりではない。

最初さいしょ登場とうじょうした人物じんぶつ

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物語ものがたり作者さくしゃは、しばしば導入どうにゅうけることに最大限さいだいげん注意ちゅういはら[50][51]状況じょうきょう説明せつめい時間じかんきすぎることはにとってこのましくなく、主人公しゅじんこうやそれにじゅんずる中心ちゅうしん人物じんぶつはや段階だんかい登場とうじょうさせなければならない[50][52][53]たとえば文学ぶんがく作品さくひんであればおおくの場合ばあいしにつづ最初さいしょすうページで主人公しゅじんこうかれている状況じょうきょう説明せつめいされ[50]、またはや段階だんかい主人公しゅじんこうせいかくづけがなされる[51]。ただし、演出えんしゅつ優先ゆうせんさせたほう効果こうかてき場合ばあいなどもあり[50]作者さくしゃ意図いと次第しだいによってはこのかぎりではない[れい 7]

描写びょうしゃりょうしつ

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フィクションにおいては通常つうじょう脇役わきやく主人公しゅじんこうてるために配置はいちされ、主人公しゅじんこうより目立めだたないよう意識いしきして描写びょうしゃされる[56]。このことからは、登場とうじょう人物じんぶつよりあきらかにおお描写びょうしゃされている、または優遇ゆうぐうされている人物じんぶつ主人公しゅじんこうであると類推るいすいすることができる。また、あえてかげうす主人公しゅじんこう登場とうじょうさせ、脇役わきやくのほうが出番でばんおおくなる場合ばあいもある。

退場たいじょうによって物語ものがたりえる

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主人公しゅじんこう目的もくてき達成たっせいせずに死亡しぼうあるいは退場たいじょうしてしまうと、物語ものがたり満足まんぞくできない[27]。クライマックスにおける主人公しゅじんこう犠牲ぎせい仲間なかま奮起ふんきうながすなど、目的もくてき成就じょうじゅつながるような場合ばあいべつであるが[27]通常つうじょう物語ものがたり作者さくしゃはクライマックスまえ主人公しゅじんこうなせないように物語ものがたりすすめる。

ただし、主人公しゅじんこう複数ふくすう存在そんざいしてそのうちの1人ひとりいたるとべつ人物じんぶつ交代こうたいして物語ものがたり進行しんこうする作品さくひんもある。このパターンとしてはべつ人物じんぶつつぎ主人公しゅじんこうになる場合ばあい[れい 8](「#主人公しゅじんこう交代こうたい」も参照さんしょう)と、最初さいしょから主人公しゅじんこうべる登場とうじょう人物じんぶつ複数ふくすういる場合ばあい(「#主人公しゅじんこう大量たいりょう存在そんざいする、または存在そんざいしない」も参照さんしょう)ような場合ばあいがある。また、死後しご世界せかいえがいている作品さくひんでは、主人公しゅじんこう物語ものがたり最初さいしょ途中とちゅうむかえても、物語ものがたりからの退場たいじょう意味いみしない[れい 9]

ゲームにおいては、しばしば主人公しゅじんこう(プレイヤーキャラクター)の敗北はいぼく(あるいは麻痺まひいしのようなゲームが進行しんこう不可能ふかのうになる状態じょうたい異常いじょう)が主人公しゅじんこう退場たいじょう意味いみし、その場合ばあいゲームオーバーとなる。ただし、主人公しゅじんこう復活ふっかつまたは交代こうたいがゲームシステムにまれており、主人公しゅじんこう主人公しゅじんこう不在ふざい意味いみしない場合ばあいは、そのもゲームを続行ぞっこうできる[れい 10]

最終さいしゅう局面きょくめん

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アクションけいなどの場合ばあい最終さいしゅう局面きょくめんてき、いわゆるラスボスはほぼ主人公しゅじんこうたおすこととなる[独自どくじ研究けんきゅう?]。(かならずしも一人ひとりとはかぎらず、仲間なかまあるいはライバルなどの協力きょうりょく場合ばあいもあるがとどめのいちげきかなら主人公しゅじんこう)いかに主人公しゅじんこうよりつよ人物じんぶつがストーリーじょうにいたとしても、てきのNO.2をたお程度ていどにとどまっている。

明確めいかく主人公しゅじんこう存在そんざいしない場合ばあい

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主人公しゅじんこう大量たいりょう存在そんざいする、または存在そんざいしない

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確固かっこたる(サブカルチャー用語ようごとしての)世界せかいかんつシリーズ作品さくひんなどでは、作品さくひんごとに主人公しゅじんこう交代こうたいしても物語ものがたり継続けいぞくする[58]。また、群像ぐんぞうげき群集ぐんしゅうげきのように、ひとりの主人公しゅじんこうもうけず、複数ふくすう主人公しゅじんこうかく登場とうじょう人物じんぶつによって物語ものがたり展開てんかいされる場合ばあいもある[59][60]

非常ひじょう多数たすう登場とうじょう人物じんぶつ用意よういし、いちにんひとりに「自分じぶんにとっての主人公しゅじんこう」をめさせる体裁ていさい作品さくひんもある[れい 11]。また、ストーリー区切くぎりごとに主人公しゅじんこうことなるという作品さくひんもある[れい 12]。また、いちつづきのストーリーのなかひとつのグループ全員ぜんいん主人公しゅじんこうであると設定せっていされるれいもある[れい 13]

物語ものがたり個性こせい象徴しょうちょうする

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物語ものがたり差別さべつする、その物語ものがたり固有こゆう個性こせい象徴しょうちょうするものを主人公しゅじんこうとする。このような主人公しゅじんこう人間にんげんであるとはかぎらず、たとえば世界せかい舞台ぶたいにした作品さくひんなど特異とくい環境かんきょうえが物語ものがたりでは、物語ものがたり舞台ぶたいそのものが主人公しゅじんこうであると形容けいようされることもある[65]。あるいは物語ものがたりかぎとなり行方ゆくえ左右さゆうする重要じゅうよう役割やくわり人物じんぶつ(「キーパーソン」も参照さんしょう)ではなく物品ぶっぴんにな物語ものがたりにおいては、そのような物品ぶっぴんこそが主人公しゅじんこうであるとひょうされる場合ばあいもある[66]。ただし、物品ぶっぴん主人公しゅじんこうであると形容けいようした時点じてんで、それは人間にんげんとして擬人ぎじんされていることになる。擬人ぎじんされた物品ぶっぴん一種いっしゅ登場とうじょう人物じんぶつであり、究極きゅうきょくてきには人間にんげんえがいているのとおなじである[39]

主人公しゅじんこうとそれにじゅんじる登場とうじょう人物じんぶつ

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主人公しゅじんこう狂言回きょうげんまわ

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主人公しゅじんこう混同こんどうされがちなキャラクターに狂言回きょうげんまわがある。狂言回きょうげんまわしは物語ものがたり登場とうじょう人物じんぶつでありながら、物語ものがたりちか立場たちばえがかれることがおおい。物語ものがたりじょう立場たちば物語ものがたりによって様々さまざまで、完全かんぜん第三者だいさんしゃ場合ばあいもあれば、主人公しゅじんこうちかしい重要じゅうよう人物じんぶつ場合ばあいもある(また、まれ主人公しゅじんこう自身じしん担当たんとうすることもある)。

推理すいり小説しょうせつなど、文章ぶんしょうによる媒体ばいたいではとくにその役割やくわりゆえに、読者どくしゃには混同こんどうまね場合ばあいがある(また、そのように著者ちょしゃ先導せんどうしている)。

主人公しゅじんこう番手ばんて

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物語ものがたりいち番手ばんてである主人公しゅじんこう対比たいひされる存在そんざいとして、番手ばんてとなるかく登場とうじょう人物じんぶつ設定せっていされる場合ばあいがある。こうした登場とうじょう人物じんぶつは、しばしば主人公しゅじんこうたいする反面はんめんてき存在そんざいとしてえがかれ[67]主人公しゅじんこうえなければならないライバルあるいは困難こんなんとも解決かいけつするパートナーやくといった役割やくわりにな[68]番手ばんてとなる登場とうじょう人物じんぶつときとして、さくげきじょう制限せいげんがつきまとう主人公しゅじんこうわって作品さくひん世界せかいそのものを体現たいげんしたり[69]主人公しゅじんこうからの一方いっぽうてき視点してんになりがちな作品さくひん世界せかい大局たいきょくから俯瞰ふかん物語ものがたり奥行おくゆきをあたえる立場たちばあたえられることもある[70][71]

物語ものがたりなか主人公しゅじんこう解釈かいしゃくできる登場とうじょう人物じんぶつ複数ふくすう存在そんざいするような作品さくひんにおいては、それぞれの主人公しゅじんこうかく登場とうじょう人物じんぶつ相対そうたいするような立場たちば番手ばんて配置はいちされることもある[71]。また、ある見地けんちからは主人公しゅじんこう番手ばんてであるとなせるような関係かんけいさんにん主要しゅよう登場とうじょう人物じんぶつあいだ循環じゅんかんするような、さんすくみ人間にんげん関係かんけい構築こうちくされることもある[71][れい 14]

主人公しゅじんこうとタイトル・ロール

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登場とうじょう人物じんぶつ人名じんめい題名だいめいになっている作品さくひんでは、その人物じんぶつ主人公しゅじんこうとなることもある[れい 15]。ことにオペラ演劇えんげきではその題名だいめいやくタイトル・ロールばれる。一方いっぽうで、登場とうじょう人物じんぶつ人名じんめい題名だいめいになっている作品さくひんでも、べつ人物じんぶつ主人公しゅじんこうになる場合ばあいもある[れい 16]子供こどもけの作品さくひんなどでは、子供こどもにわかりやすくするための配慮はいりょとして、青年せいねん一般いっぱんけのものでもSFてき要素ようそをもった作品さくひんでは日常にちじょうてき存在そんざい強調きょうちょうする目的もくてきで、「主人公しゅじんこうがわあらわれた日常にちじょうてき存在そんざい」をタイトルにすることがあるため、主人公しゅじんこう題名だいめいことなることがある[れい 17]

主人公しゅじんこう視点してん人物じんぶつ

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小説しょうせつなどの文学ぶんがく作品さくひんでは、一人称いちにんしょうにおける主体しゅたい、つまり文章ぶんしょうちゅうの「わたし」(または「おれ」「ぼく」など)となるかた視点してんから物語ものがたりえがかれることもある。そうした一人称いちにんしょう小説しょうせつは、かた自身じしん主人公しゅじんこうつとめる自伝じでんてき体裁ていさい作品さくひんであることがおお[73]。なお一人称いちにんしょうかたなかには、かた自身じしん読者どくしゃのミスリードをこころみる信頼しんらいできないかたであるものもいる。一人称いちにんしょうかたは、みずからの体験たいけん個人こじん立場たちばから主観しゅかんてきかたるという体裁ていさいるため、おおかれすくなかれ信頼しんらいできないかたであるともえる[74]

その一方いっぽう一人称いちにんしょうあらわれる小説しょうせつであっても、それが傍観ぼうかんしゃ観察かんさつしゃであって、問題もんだい解決かいけつするもの別個べっこ人物じんぶつ設定せっていされているなど、かた主人公しゅじんこうべつにいる場合ばあいがある。たとえば推理すいり小説しょうせつにおいては読者どくしゃ興味きょうみ結末けつまつまで持続じぞくさせるため、しばしば事件じけん解決かいけつする探偵たんていやくかたことなる登場とうじょう人物じんぶつけ、物語ものがたり核心かくしんとなるトリック読者どくしゃたいしてせたまま、さきにトリックを見破みやぶった探偵たんてい真実しんじつちかづいていく様子ようすを、トリックを見破みやぶれないかた視点してんからえがくという手法しゅほうもちいられる[75][れい 18]。また作家さっか自身じしん主人公しゅじんこうにした私小説ししょうせつのような作品さくひんにおいても、主人公しゅじんこうとはべつかたやくもうけることで、実質じっしつてきには三人称さんにんしょう小説しょうせつのような外部がいぶ視点してん効果こうかをもたらすことができる[76]

いわゆる三人称さんにんしょう小説しょうせつばれる作品さくひん、そのなかでもとくに、かた登場とうじょう人物じんぶつ存在そんざいする虚構きょこう世界せかいとはべつ世界せかいにいるような「局外きょくがいかた[77]である場合ばあい通常つうじょう主人公しゅじんこうかたはなされた存在そんざいである。しかし一人称いちにんしょうかた局外きょくがいかたとの境界きょうかいは、ときとして曖昧あいまいなこともある[78]ときには局外きょくがいかたによる視点してん登場とうじょう人物じんぶつ意識いしき世界せかいへとはいんでいく場合ばあいもあるし[79]なかには局外きょくがいかたとして状況じょうきょうそとからていた人物じんぶつ物語ものがたりなかばで忽然こつぜんとして作品さくひん世界せかいあらわれ、一人称いちにんしょうかたとして主要しゅよう登場とうじょう人物じんぶつなかんでくるような作品さくひんもある[80][れい 19]

まれに、一人称いちにんしょう小説しょうせつかたとなる主人公しゅじんこうが、物語ものがたり途中とちゅういのちとすこともある(「#退場たいじょうによって物語ものがたりえる」も参照さんしょう)。古典こてんてき作品さくひんではしばしば、主人公しゅじんこうのこした手記しゅき手紙てがみむこととなった編集へんしゅうしゃ文通ぶんつうしゃといったほかかた登場とうじょうし、物語ものがたりがどのように決着けっちゃくしたのかをかた手法しゅほうもちいられる[82]作家さっかによっては、かた体験たいけんする瞬間しゅんかんえがくためにさまざまな手法しゅほうらす場合ばあいもある[83]

主人公しゅじんこう交代こうたい

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当初とうしょのストーリー展開てんかいからおおきくかけはなれた関係かんけいで、本来ほんらい主人公しゅじんこうでない登場とうじょう人物じんぶつ実質じっしつてき主人公しゅじんこうになる場合ばあい[84]、キャラクターの人気にんき変動へんどうから元々もともとはサブキャラクターだった登場とうじょう人物じんぶつが、主人公しゅじんこうに「昇格しょうかく」する場合ばあいがある[れい 20]。また、原作げんさくとその作品さくひんとで主人公しゅじんこう変更へんこうされる場合ばあいもある。物語ものがたり展開てんかいじょう主人公しゅじんこうとしての地位ちいのキャラクターに継承けいしょうされる作品さくひんすくなくない[れい 21]

そのにも、1われば主人公しゅじんこうわってくるという物語ものがたり存在そんざいする[れい 22]

主役しゅやくとの比較ひかく

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たとえば視点してん中心ちゅうしん人物じんぶつ事件じけんやトラブルを解決かいけつするためにおもだった活躍かつやくをする人物じんぶつちが作品さくひんがあった場合ばあい主人公しゅじんこう視点してん位置いちによってめられ主人公しゅじんこうえば視点してん中心ちゅうしん人物じんぶつすことがおお[85][信頼しんらいせいよう検証けんしょう]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ たとえば藤子とうこ不二雄ふじお藤子とうこ・F・不二雄ふじお)の漫画まんがドラえもん』の野比のびのびは、かれ主人公しゅじんこうとしてみた場合ばあい[36]のキャラクターにくらべて能力のうりょくてき見劣みおとりしたりするちこぼれの主人公しゅじんこう設定せっていされている[36]
  2. ^ 映画えいがスター・ウォーズ』シリーズの登場とうじょう人物じんぶつアナキン・スカイウォーカーダース・ベイダー)など[46]
  3. ^ たとえば藤子とうこ不二雄ふじお藤子とうこ・F・不二雄ふじお)の漫画まんがドラえもん』の場合ばあい著者ちょしゃ自身じしんは「主人公しゅじんこうドラえもん[47]であり、のびふく主人公しゅじんこうとしてえがいている」としており[48]実際じっさいにそのようにめる読者どくしゃおお一方いっぽう[49]物語ものがたり構造こうぞうとしては騒動そうどう発端ほったんとなる野比のびのびこそが実質じっしつてき主人公しゅじんこうであり感情かんじょう移入いにゅう対称たいしょうで、かれ手助てだすけしようと奮闘ふんとうするドラえもん主人公しゅじんこう補佐ほさするみちびしゅとする見方みかたもある[49]
  4. ^ 漫画まんが幕張まくはり』など。
  5. ^ ウルトラマン』、『ウルトラセブン』、アニメ『Ζぜーたガンダム』、『涼風すずかぜ』、『りょうみやハルヒの憂鬱ゆううついち以降いこう』、『XXXHOLiC』、『ゆめいメリー』、『ふうなつ』、『トニカクカワイイ』、アニメ映画えいが花火はなびしたからるか?よこからるか?』、『そらあおさをひと』など。
  6. ^ ガンダムSEED DESTINY』。
  7. ^ たとえば戯曲ぎきょくゴドーをちながら』では、登場とうじょう人物じんぶつらにのぞまれている中心ちゅうしん人物じんぶつ最後さいごまで登場とうじょうせず、不在ふざいのまままくろす[54][55]
  8. ^ ほのお』など。
  9. ^ 蜘蛛くもいと』『ドラゴンボール』『かそけゆう白書はくしょ』『ドリーム☆アゲイン』など。
  10. ^ 後者こうしゃれいとしては『おれかばねえてゆけ[57]や『ロマンシング サ・ガ2』などがある。
  11. ^ トランスフォーマー』シリーズでは、「きみえらきみのヒーロー」というキャッチフレーズがかかげられている[61]どうさくではぜんあく明確めいかくにされており[62]、『DEATH NOTE』のれいとはことなる。
  12. ^ 魔法まほうくにザンス』シリーズでは、各巻かくかんごとに主人公しゅじんこうことなる[63]
  13. ^ ぼくらの[64]など。
  14. ^ たとえば、1966ねんから放送ほうそうされたアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのテレビドラマ『スタートレック』シリーズのだい1さく、『宇宙うちゅうだい作戦さくせん』における3にん主要しゅよう登場とうじょう人物じんぶつジェームズ・T・カークスポックレナード・マッコイ関係かんけいは、そのようなさんすくみの関係かんけいであるとされる[71]
  15. ^ ゲゲゲの鬼太郎おにたろう』の鬼太郎おにたろうなど。日本にっぽん平安へいあん時代じだい王朝おうちょう物語ものがたりは、源氏物語げんじものがたり光源氏ひかるげんじ)、せまころも物語ものがたりせまころも)、落窪物語ものがたり(落窪姫君ひめぎみ)、平中たいらなか物語ものがたり平中たいらなか)、夜半やはんさとしさとしうえ)のように基本きほんてき主人公しゅじんこう名前なまえ物語ものがたり題名だいめいになっている。
  16. ^ 漫画まんがDr.スランプ』は、タイトルの「Dr.スランプ」がのりまきせん兵衛ひょうえのニックネームであるが、主人公しゅじんこうのりまきアラレ設定せっていされている[72]
  17. ^ 藤子とうこ不二雄ふじお藤子とうこ・F・不二雄ふじお作品さくひんなどがげられ、Fの作品さくひん以外いがいにもそれらが主人公しゅじんこういえ居候いそうろうする「ドラえもんかた」というジャンルが確立かくりつしている[よう出典しゅってん]
  18. ^ アーサー・コナン・ドイルの小説しょうせつシャーロック・ホームズ』シリーズなど[75]推理すいり小説しょうせつのジャンルでは、このような探偵たんてい相棒あいぼうやくとしてかたつとめる登場とうじょう人物じんぶつを、『シャーロック・ホームズ』シリーズの登場とうじょう人物じんぶつジョン・H・ワトスンにちなんで「ワトスンやく」と[75]
  19. ^ サッカレーによる1847ねん小説しょうせつ虚栄きょえい』の終盤しゅうばんでは、それまで局外きょくがいかたのようにっていた人物じんぶつが、主人公しゅじんこう友人ゆうじんとして物語ものがたりなかあらわれる[80]。また07th Expansionによる2006ねんのサウンドノベルゲーム『ひぐらしのなくころかい さいはやへん』では、前作ぜんさくまでの物語ものがたりをモニターしにていたプレイヤーの化身けしんともえる人物じんぶつ物語ものがたりなか出現しゅつげんし、物語ものがたり決着けっちゃくへとみちび役割やくわりにな[81]
  20. ^ フクちゃん」、「ののちゃん」など。
  21. ^ 三国志さんごくし演義えんぎ』においては、明確めいかくではないがりゅうあとしょかずらあきら主人公しゅじんこうのようになっている。
  22. ^ ジョジョの奇妙きみょう冒険ぼうけん』など。また、特殊とくしゅいちれいとして、『キャプテン』においてはタイトルどおり、野球やきゅう歴代れきだいキャプテンに就任しゅうにんしたキャラクターが順次じゅんじ主人公しゅじんこうとなる。『プロレススーパースター列伝れつでん』はそののとおり、著名ちょめいプロレスラー主人公しゅじんこうとした列伝れつでん形式けいしきをとっているため、馬場ばば猪木いのきへんフレアーへんタイガーマスクへんなどといったかたちで主人公しゅじんこう次々つぎつぎ交代こうたいする。『機動きどう戦士せんしガンダムSEED DESTINY』では、オープニングのタイトルバックがだい1・2クールでは、インパルスガンダムシン・アスカ機体きたい)であったのに、だい3・4クールではストライクフリーダムガンダムキラ・ヤマト機体きたい)であった(ただし、PHASE-48まではキャストの順番じゅんばんがシン・アスカが1ばんじょうだった)。

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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