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夢野久作 - Wikipedia

夢野ゆめの久作きゅうさく

日本にっぽん小説しょうせつ

夢野ゆめの 久作きゅうさく(ゆめの きゅうさく、1889ねん明治めいじ22ねん1がつ4にち - 1936ねん昭和しょうわ11ねん3月11にち)は、日本にっぽん小説しょうせつ陸軍りくぐん少尉しょうい禅僧ぜんそう新聞しんぶん記者きしゃ郵便ゆうびんきょくちょうという経歴けいれきつ。幼名ようみょう直樹なおき出家しゅっけ杉山すぎやま泰道やすみち(すぎやまやすみち)、禅僧ぜんそうとしての雲水うんすい(うんすい)、ごうめぐむえんやなぎごうさんはち

夢野ゆめのゆめの 久作きゅうさくきゅうさく
1921ねん(32さい
ペンネーム 杉山すぎやまめぐむえん
こう倶土さんちょう (など)
誕生たんじょう 杉山すぎやま 直樹なおき
1889ねん1がつ4にち
日本の旗 日本にっぽん福岡ふくおかけん福岡ふくおか
死没しぼつ (1936-03-11) 1936ねん3月11にち(47さいぼつ
日本の旗 日本にっぽん東京とうきょう渋谷しぶや
墓地ぼち いちぎょうてら福岡ふくおか
職業しょくぎょう 小説しょうせつ
国籍こくせき 日本の旗 日本にっぽん
最終さいしゅう学歴がくれき 慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく文科ぶんか中退ちゅうたい
活動かつどう期間きかん 1926ねん - 1936ねん
代表だいひょうさく瓶詰びんづめ地獄じごく』(1928ねん
押絵おしえ奇蹟きせき』(1929ねん
こおりの涯』(1933ねん
ドグラ・マグラ』(1935ねん
少女しょうじょ地獄じごく』(1936ねん
デビューさくあやかしの』(1926ねん
配偶はいぐうしゃ 鎌田かまたクラ
親族しんぞく 杉山すぎやま三郎さぶろうたいら祖父そふ
杉山すぎやましげるまるちち
杉山すぎやまりゅうまる長男ちょうなん
杉山すぎやまさんみどり三男さんなん
ウィキポータル 文学ぶんがく
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さんだい奇書きしょひとつ『ドグラ・マグラ』をはじめ、田舎いなか風土ふうどかもしたホラー怪奇かいき幻想げんそう色濃いろこ作風さくふう名高なだかい。短歌たんかけ『白髪はくはつ小僧こぞうちゅう神話しんわ、『猟奇りょうき』などに代表だいひょうされる。もよくし、初期しょきには『九州きゅうしゅう日報にっぽう』で童話どうわいまでいういちコマ漫画まんがえがいた。

ちち政界せいかい黒幕くろまくばれたげんようしゃ杉山すぎやましげるまる長男ちょうなんインド緑化りょくかちちわれる杉山すぎやまりゅうまる三男さんなん詩人しじん杉山すぎやまさんみどり。「夢野ゆめの久作きゅうさく杉山すぎやまさんだい研究けんきゅうかい」の杉山すぎやまみつるまるまご[1]

1936ねん昭和しょうわ11ねん)3がつ11にち脳溢血のういっけつ死亡しぼう享年きょうねん47。

生涯しょうがい

編集へんしゅう

1889ねん明治めいじ22ねん)1がつ4にち杉山すぎやましげるまる、ホトリ(旧姓きゅうせい: 高橋たかはし夫妻ふさい長男ちょうなんとして福岡ふくおかけん福岡ふくおか小姓こしょうまちまれる[2]祖父そふ杉山すぎやま三郎さぶろうたいらから、弘道こうどうかん記述きじゅつ四書ししょ五経ごきょう[3]謡曲ようきょく仕舞しまい[4]まな[注釈ちゅうしゃく 1]。1892ねん明治めいじ25ねんもと黒田くろだはん能楽のうがく師範しはん喜多きたりゅう梅津うめづただえんした能楽のうがく修業しゅうぎょう入門にゅうもん

大名だいみょう尋常じんじょう小学校しょうがっこうげん福岡ふくおか市立しりつ大名だいみょう小学校しょうがっこう)、尋常じんじょう高等こうとう小学校しょうがっこう卒業そつぎょう福岡ふくおかけん立中たつなか学修がくしゅう猷館(げん福岡県立修猷館高等学校ふくおかけんりつしゅうゆうかんこうとうがっこう)に入学にゅうがく[5]宗教しゅうきょう文学ぶんがく音楽おんがく美術びじゅつり、テニスに夢中むちゅうになる[3]

1908ねん明治めいじ40ねんおさむ猷館卒業そつぎょう同年どうねんしげるまる福岡ふくおか祖母そぼはは東京とうきょうぶことを条件じょうけん徴兵ちょうへい検査けんさけ、いちねん志願しがんへいとして近衛このえあゆみへいだいいち聯隊れんたい配属はいぞくされる[3]

1909ねんいちねん志願しがんへい訓練くんれんえる。杉山すぎやま農園のうえん創立そうりつ[6][注釈ちゅうしゃく 2]

除隊じょたい文学ぶんがく絵画かいが美術びじゅつへの興味きょうみから1911ねん明治めいじ44ねん)に慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく文学ぶんがく入学にゅうがくし、歴史れきし専攻せんこう[7]よく1912ねん明治めいじ45ねん在学ざいがくちゅう見習みならい士官しかんとしての将校しょうこう教育きょういくけ、陸軍りくぐん歩兵ほへい少尉しょうい任官にんかん[8]

1913ねん大正たいしょう2ねん)、文弱ぶんじゃくきらちちしげまるいのちにより、慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく中退ちゅうたいし、福岡ふくおかかえすうめい杉山すぎやま農園のうえんいとなむものの失敗しっぱいわったが、創作そうさく影響えいきょうあたえることになる[よう出典しゅってん]。その1915ねん大正たいしょう4ねん東京とうきょう文京ぶんきょう本郷ほんごう喜福寺きふくじにて出家しゅっけし「杉山すぎやま泰道やすみち」と改名かいめいし、法号ほうごうめぐむえんとする[8]

1916ねん奈良なら京都きょうと修行しゅぎょうし、吉野山よしのやま大台ケ原山おおだいがはらざんはいる。しかし、2ねんほどでそうめい泰道やすみちのまま還俗げんぞくし、1917ねん農園のうえん経営けいえいもどる。同年どうねんごろより、ちち杉山すぎやましげるまる門下生もんかせい創刊そうかんした雑誌ざっし黒白くろしろ』などにエッセイなどをくようになる[8]

1918ねん大正たいしょう7ねん)、鎌田かまたクラ(福岡ふくおか荒戸あらとまち)と結婚けっこん鎌倉かまくら長谷ながたに杉山すぎやましきげる(4がつ25にち入籍にゅうせきは4がつ18にち[9]喜多きたりゅう教授きょうじゅとなる[8]

1920ねんちち社主しゃしゅつとめたこともある九州きゅうしゅう日報にっぽうしゃげん西日本にしにほん新聞しんぶん』)の新聞しんぶん記者きしゃとなる[10]同紙どうしルポルタージュ童話どうわ掲載けいさいするようになる[11]

1922ねんきのこ会議かいぎ」を『九州きゅうしゅう日報にっぽう』に発表はっぴょう[12]同年どうねん杉山すぎやまめぐむえん筆名ひつめい童話どうわ白髪はくはつ小僧こぞう』をまことぶんどうから刊行かんこうした[10]

1923ねん大正たいしょう12ねん)9がつ1にち関東大震災かんとうだいしんさい築地つきじ杉山すぎやましげるまる自宅じたく炎上えんじょう九州きゅうしゅう日報にっぽうしゃ特派とくは記者きしゃとして上京じょうきょうおおくのスケッチをのこ[10]1924ねん3月1にち九州きゅうしゅう日報にっぽうしゃ退社たいしゃ[13]

1926ねん大正たいしょう15ねん)、5月11にち日記にっきに「終日しゅうじつ精神せいしん生理学せいりがく原稿げんこうく」とあるように、『ドグラ・マグラ』の原型げんけいとなるものの執筆しっぴつはじまったが構想こうそうなどはより以前いぜんからあったとかんがえられる。同年どうねん3がつ16にちには日本にっぽんはじめてきり使つかった童話どうわ『ルルとミミ』を九州きゅうしゅう日報にっぽう夕刊ゆうかん発表はっぴょうする。さらに同年どうねんには九州きゅうしゅう日報にっぽうしゃ経営けいえい困難こんなんとなり、東京とうきょうちち頭山とうやまみつる内田うちだ良平りょうへいらととも資金しきんあつめに奔走ほんそうした[よう出典しゅってん]同年どうねん5がつ上浣じょうかんあやかしの」を雑誌ざっししん青年せいねん』の懸賞けんしょう発表はっぴょうして同率どうりつとう入選にゅうせんし、文壇ぶんだんりをたす。「夢野ゆめの久作きゅうさく」の筆名ひつめいは、息子むすこ作品さくひんんだちちしげまるが「夢野ゆめの久作きゅうさくいたごたる小説しょうせつじゃねー」とひょうしたことから、それをそのまま筆名ひつめいとしたものである[14]。「夢野ゆめの久作きゅうさく」とはむかし博多はかた方言ほうげんで「ひとかんがえないようなことをひと」のことである。以後いご本格ほんかくてきに『しん青年せいねん』や『ぷろふいる』などの雑誌ざっし投稿とうこうするようになり、童話どうわかなくなる。

江戸川えどがわ乱歩らんぽは『あやかしのつづみ』をあまり評価ひょうかしなかったのだが、1929ねん昭和しょうわ4ねん)に発表はっぴょうした『押絵おしえ奇蹟きせき』については感銘かんめいけたとひょうした[15]

さらに、1932ねん昭和しょうわ7ねん)『しん青年せいねん』に発表はっぴょうした『斜坑しゃこう』について、江戸川えどがわ乱歩らんぽは「非常ひじょう感情かんじょうゆたかで感心かんしんした」と称賛しょうさんした[16]

1930ねん昭和しょうわ5ねん)5がつ1にち福岡ふくおか黒門くろもんさんとう郵便ゆうびん局長きょくちょう拝命はいめいする[17]

1933ねん昭和しょうわ8ねん)『しん青年せいねん』に『こおりの涯』を発表はっぴょう

1934ねん、「骸骨がいこつ黒穂くろほ[18]を『オール讀物よみもの』に発表はっぴょう[注釈ちゅうしゃく 3]

構想こうそう執筆しっぴつに10ねん以上いじょうをかけた代表だいひょうさくドグラ・マグラ』が、1935ねん昭和しょうわ10ねん)1がつ松柏しょうはくかん書店しょてんから刊行かんこうされ、出版しゅっぱん記念きねんかい東京とうきょう(1がつ26にち)と福岡ふくおか(5がつ4にち)でもよおされた[19]同年どうねん7がつ19にちちち杉山すぎやましげるまる脳溢血のういっけつのため、東京とうきょうこうじまちさんねんまち自宅じたく死去しきょ[注釈ちゅうしゃく 4]

よく1936ねん3月11にちあさ渋谷しぶや南平台なんぺいだいまち自宅じたく死去しきょ[20][注釈ちゅうしゃく 5]

死後しごちちおな福岡ふくおかいちぎょうてら[21]ほうむられ、久作きゅうさく自身じしん生前せいぜんきざんだ墓標ぼひょうがある[22]戒名かいみょうさとるしんいんぎんえん泰道やすみち居士こじ[23]

肥前ひぜん戦国せんごく大名だいみょう龍造寺りゅうぞうじ隆信たかのぶ末裔まつえいである[24]

作品さくひん特徴とくちょう

編集へんしゅう

夢野ゆめの久作きゅうさくのいくつかの作品さくひんには特徴とくちょうてき手法しゅほうられている。

  • 1人ひとりしょうかたりで事件じけん顛末てんまつかしていく独白どくはく体形たいけいしき作品さくひんとしては、『いぬしん博士はかせ』『こおりの涯』『悪魔あくま祈祷きとうしょ』『ささえまいふくろ』などがげられる[26]
  • おなじ1人称にんしょうでも、書簡しょかんをそのままぶんとして作品さくひんとする書簡しょかん体形たいけいしき作品さくひんとしては、『瓶詰びんづめ地獄じごく』『少女しょうじょ地獄じごく』『押絵おしえ奇蹟きせき』などの作品さくひん書簡しょかん体形たいけいしき有名ゆうめいなものである。『ドグラ・マグラ』も全体ぜんたい半分はんぶん以上いじょう書簡しょかん体形たいけいしきによって構成こうせいされている。
  • 作品さくひんおおきな特徴とくちょうひとつであるわらごえ以上いじょうふたつの要素ようそふくまれる。
  • 久作きゅうさくにおけるカタカナの位置いち特殊とくしゅであり、形容詞けいようし副詞ふくし動詞どうしが「イマイマシイ」「タマラナイ」「モノズゴイ」「コダワッた」などと片仮名かたかな多用たようされることも特徴とくちょうとしてげられる。
  • 『ドグラ・マグラ』の冒頭ぼうとうをはじめ、さんてんリーダ多用たようされていることもげられる。

評価ひょうか

編集へんしゅう
  • 処女しょじょさくあやかしの』について、甲賀こうが三郎さぶろうは「わたしはこのさくんだときいなあとおもった」、平林ひらばやし初之輔はつのすけは「はじめのほうは、わたしには相当そうとうみづらかったがさんぶんいちくらいくると段々だんだん面白おもしろくなった」、小酒井不木こざかいふぼくは「わたし一人ひとりこのみからえば、(山本やまもと禾太郎のぎたろうまど」とくらべて)このほうはるかに面白おもしろく、印象いんしょうふかかった」とひょうした。その一方いっぽう江戸川えどがわ乱歩らんぽは「幼稚ようちところについて、どうかんがえなおしても推奨すいしょうすべき長所ちょうしょ理解りかい出来できない」とひょうした[27]
  • ドグラ・マグラ』について、江戸川えどがわ乱歩らんぽは「わけのわからぬ小説しょうせつ」とひょうした。鶴見つるみ俊輔しゅんすけは「作者さくしゃ親子おやこ関係かんけい集約しゅうやくされているもの」と分析ぶんせきしている。

作品さくひん

編集へんしゅう

初出しょしゅつ併記へいきする。太字ふとじ名義めいぎ

夢野ゆめの久作きゅうさく 名義めいぎ

編集へんしゅう

夢野ゆめの久作きゅうさく 作品さくひんリスト[28]

  • あやかしの / 『しん青年せいねん大正たいしょう15ねん10がつ
  • 夫人ふじん探索たんさく /『探偵たんてい趣味しゅみ昭和しょうわ2ねん3がつ
  • ゐなか、の、じけん /(初出しょしゅつについては該作品さくひんリンク参照さんしょう
  • ひとかお /『しん青年せいねん昭和しょうわ3ねん3がつ
  • 月蝕げっしょく /『猟奇りょうき昭和しょうわ3ねん8がつ
  • 瓶詰びんづめ地獄じごく /『猟奇りょうき昭和しょうわ3ねん10がつ
  • 死後しごこい /『しん青年せいねん昭和しょうわ3ねん10がつ
  • なみだのアリバイ /『猟奇りょうき』「手先てさき表情ひょうじょう映画えいが脚本きゃくほん」のだい昭和しょうわ3ねん11月発表はっぴょう。『日本にっぽん探偵たんてい小説しょうせつ全集ぜんしゅう だいじゅういちへん 夢野ゆめの久作きゅうさくしゅう収録しゅうろく改稿かいこうがありひだり表題ひょうだいになる。
  • 押絵おしえ奇蹟きせき /『しん青年せいねん昭和しょうわ4ねん1がつ
  • 微笑びしょう(ほほゑみ)/『猟奇りょうき昭和しょうわ4ねん2がつ
  • ささえまいふくろ /『しん青年せいねん昭和しょうわ4ねん4がつ
  • 鉄槌てっつい(かなづち) /『しん青年せいねん昭和しょうわ4ねん7がつ
  • そら(くう)をぶパラソル /『しん青年せいねん昭和しょうわ4ねんだい10かんだい12ごう
  • 復讐ふくしゅう
  • たまご /『猟奇りょうき昭和しょうわ4ねん10がつ
  • 童貞どうてい /『しん青年せいねん昭和しょうわ5ねん8がつごう日本にっぽん小説しょうせつ文庫ぶんこ瓶詰びんづめ地獄じごく』におさめられるさい大幅おおはば改稿かいこう
  • 奥様おくさま探偵たんていじゅつ /『婦人ふじんサロン』昭和しょうわ5ねん10がつ
  • 一足いっそくさき
  • 冗談じょうだんころ
  • 霊感れいかん! /『猟奇りょうき昭和しょうわ6ねん3がつ、4がつ
  • ココナットの /『しん青年せいねん昭和しょうわ6ねん4がつ
  • いぬしん博士はかせ
  • 超人ちょうじんひげ博士はかせ
  • 斜坑しゃこう /『しん青年せいねん昭和しょうわ7ねん4がつ
  • かいゆめ
    • 工場こうじょう /『文学ぶんがく時代じだい昭和しょうわ6ねん10がつ
    • 空中くうちゅう /『文学ぶんがく時代じだい昭和しょうわ6ねん10がつ
    • 街路がいろ /『文学ぶんがく時代じだい昭和しょうわ6ねん10がつ
    • 病院びょういん /『文学ぶんがく時代じだい昭和しょうわ6ねん10がつ
    • ななほん海藻かいそう /『探偵たんていクラブ 3ごう昭和しょうわ7ねん6がつ
    • 硝子がらす世界せかい /『探偵たんていクラブ 3ごう昭和しょうわ7ねん6がつ
  • 焦点しょうてんあわせる /『文学ぶんがく時代じだい昭和しょうわ7ねん4がつ。『日本にっぽん小説しょうせつ文庫ぶんこ』(昭和しょうわ8ねん5がつ15にち)におさめられたときは「焦点しょうてん(フオカス)をあわせる」と改題かいだいされ若干じゃっかん加筆かひつがされる。
  • 狂人きょうじんわらいふ /『文学ぶんがく時代じだい昭和しょうわ7ねん7がつ
  • 幽霊ゆうれい推進すいしん(スクリユウ) /『しん青年せいねん昭和しょうわ7ねん10がつ
  • ビルヂング /『探偵たんていクラブ』昭和しょうわ7ねん10がつ
  • キチガヒ地獄じごく /『改造かいぞう昭和しょうわ7ねん11月
  • ろう巡査じゅんさ /『オール讀物よみもの昭和しょうわ7ねん12月
  • けむりをかぬ煙突えんとつ /『しん青年せいねん昭和しょうわ8ねん1がつ
  • 縊死いしたい /『探偵たんていクラブ』昭和しょうわ8ねん1がつ
  • 暗黒あんこく公使こうし(ダーク・ミニスター) / 新潮社しんちょうしゃ新作しんさく探偵たんてい小説しょうせつ全集ぜんしゅう』のだいきゅうかんよりろし 昭和しょうわ8ねん1がつ
  • こおりの涯 /『しん青年せいねん昭和しょうわ8ねん2がつ
  • ばくだん太平たいへい /『オール讀物よみもの昭和しょうわ8ねん6がつ、7がつ
  • 白菊しらぎく /『しん青年せいねん昭和しょうわ8ねん11月
  • られたさに /『大衆たいしゅう倶楽部くらぶ昭和しょうわ9ねん1がつ
  • 山羊鬚やぎひげ編集へんしゅうちょう
  • 難船なんせん小僧こぞう(S・O・S・BOY) /『しん青年せいねん昭和しょうわ9ねん3がつ
  • 衝突しょうとつ心理しんり /『モダン日本にっぽん昭和しょうわ9ねん5がつ
  • 近眼きんがん芸妓げいぎ(げいしや)と迷宮めいきゅう事件じけん /『富士ふじ昭和しょうわ9ねん10がつ
  • しろくれなゐ /『ぷろふいる昭和しょうわ9ねん11月
  • 骸骨がいこつ黒穂くろほ(がいこつのくろんぼ)
  • 少女しょうじょ地獄じごく
  • たましい(すだま) /『ぷろふいる』昭和しょうわ9ねん5がつ
  • ドグラ・マグラ / 昭和しょうわ10ねん1がつ15にち松柏しょうはくかん書店しょてんより単行本たんこうぼん発行はっこう
  • Sみさき西洋せいよう夫人ふじん絞殺こうさつ事件じけん /『文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう昭和しょうわ10ねん8がつ
  • わらいおしおんな
  • 超人ちょうじんひげ博士はかせ
  • じゅう心臓しんぞう /『オール讀物よみもの昭和しょうわ10ねん9がつから11月
  • ひら
  • 巡査じゅんさ辞職じしょく
  • 系統けいとうとられつとげ(むけいとうコレラ) /『しゅうぶん昭和しょうわ9ねん5がつ
  • 人間にんげんレコード /『現代げんだい昭和しょうわ11ねん1がつ
  • 髪切虫かみきりむし /『ぷろふいる』昭和しょうわ11ねん1がつ
  • 継子けいし(ままこ)/『れいおんなかい昭和しょうわ11ねん2がつ
  • 人間にんげん腸詰ちょうづめ(にんげんそうせえじ) /『しん青年せいねん昭和しょうわ11ねん3がつ ゆめ久作きゅうさく
  • 悪魔あくま祈祷きとうしょ /『サンデさんで毎日まいにち特別とくべつごう昭和しょうわ11ねん3がつ
  • めい娼満がつ /昭和しょうわ11ねん4がつ15にちの『富士ふじ臨時りんじ増刊ぞうかんごうだいきゅうかんだいごう[29]
  • おんなこうあるじ
  • 戦場せんじょう /『改造かいぞう昭和しょうわ11ねん5がつ
  • 冥土めいど行進曲こうしんきょく /『しん青年せいねん昭和しょうわ11ねん6がつ
  • 芝居しばいきょう冒険ぼうけん /『ぷろふいる』昭和しょうわ11ねん6がつ
  • オンチ /『講談こうだん倶楽部くらぶ昭和しょうわ11ねん11月
  • 名君めいくん忠之ただゆき
  • 狂歌きょうかあか猪口いのぐち兵衛ひょうえ

エッセイほか

  • 近世きんせいかい人伝ひとづて /『しん青年せいねん昭和しょうわ10ねん4がつごうから10がつ
  • 夢野ゆめの久作きゅうさく. “ちち杉山すぎやましげるまるかた”. 青空あおぞら文庫ぶんこ. 2023ねん2がつ12にち閲覧えつらん
  • はな表現ひょうげん
  • 呑仙(ノンセンス)
  • ビール会社かいしゃ征伐せいばつ
  • 探偵たんてい小説しょうせつ正体しょうたい
  • 探偵たんてい小説しょうせつ使命しめい
  • 甲賀こうが三郎さぶろうこたえ
  • のうとはなに
  • 所感しょかん
  • 江戸川えどがわ乱歩らんぽたいするわたし感想かんそう
  • なみだ・ポー・それから
  • 挿絵さしえたたかえつたはなし
  • 路傍ろぼう木乃伊みいら
  • けない探偵たんてい小説しょうせつ
  • スランプ
  • わたしきなみもの
  • 創作そうさく人物じんぶつ名前なまえについて
  • 探偵たんてい小説しょうせつ漫想
  • 猟奇りょうき

うみわかあいひら 名義めいぎ

編集へんしゅう
  • あお水仙すいせんあか水仙すいせん /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう11ねん12月11にち
  • いぬ人形にんぎょう
  • はく椿つばき /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう11ねん12月15にちから18にち
  • くろあたま /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう11ねん12月26にちから27にち
  • 若返わかがえやく /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう12ねん1がつ6にちから9にち
  • クチマネ /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう12ねん1がつ10日とおかから13にち
  • 章魚だこあし
  • むし生命せいめい(いのち) /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう12ねん1がつ15にちから17にち
  • ゆきとう /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう12ねん2がつ3にちから9にち
  • キヽリツヽリ /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう12ねん2がつ13にちから16にち
  • 菓子かしだい舞踏ぶとうかい /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう12ねん3がつ15にちから19にち
  • ドン

エッセイほか

  • 博多はかた定義ていぎ /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう15ねん2がつ15にち
  • 即身成仏そくしんじょうぶつ /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう15ねん3がつ1にち

こう倶土さんちょう 名義めいぎ

編集へんしゅう
  • あぶのおれい
  • 医者いしゃ病人びょうにん
  • うめのにほひ
  • 鉛筆えんぴつのシン
  • かねとピストル
  • がちゃ〳〵
  • 先生せんせいだまに /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう13ねん2がつ2にちから3にち
  • あめふり坊主ぼうず /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう14ねん9がつ2にちから3にち
  • たかとひらめ
  • たぬき与太郎よたろう
  • ツク〳〵法師ほうし
  • 電信柱でんしんばしら黒雲くろくも
  • 人形にんぎょうおおかみ
  • 奇妙きみょう遠眼鏡とおめがね /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう14ねん9がつ17にちから23にち
  • ふたつのかばん
  • 二人ふたりおとこ車曳くるまひ
  • もりかみ
  • 約束やくそく
  • オシャベリひめ /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう14ねん9がつ25にちから10がつ23にち かぐつちみどり

杉山すぎやまめぐむえん 名義めいぎ

編集へんしゅう
  • 外人がいじんたる日本にっぽん日本にっぽん青年せいねん黒白くろしろ大正たいしょう7ねん3がつから7がつかいわたり「日本にっぽん青年せいねん諸君しょくんのぞむ」の表題ひょうだい連載れんさい初出しょしゅつは「外人がいじん某氏ぼうしだん、TSせい署名しょめい単行たんこうほん奥付おくづけでは杉山すぎやま泰道やすみちになっている。〕[30]
  • 白髪はくはつ(しらが)小僧こぞう /単行本たんこうぼん白髪はくはつ小僧こぞう大正たいしょう11ねん11月8にち[注釈ちゅうしゃく 6]
  • 梅津うめづただえんおうつたえ
  • 街頭がいとうからしん東京とうきょう裏面りめん
  • 黒白くろしろ(こくびゃく)ストーリー
  • 東京とうきょうじん堕落だらく時代じだい[注釈ちゅうしゃく 7]
  • つなぎうさぎうま橛(けいろけつ) /『黒白くろしろ大正たいしょう7ねん11月
  • さんとう哲学てつがく /『黒白くろしろ大正たいしょう8ねん1がつ
  • あたま象徴しょうちょうする文化ぶんか /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう14ねん11月16にち
  • 片仮名かたかな崇拝すうはい /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう15ねん3がつ1にち

土原つちはら耕作こうさく 名義めいぎ

編集へんしゅう
  • 懐中時計かいちゅうどけい
  • のみ
  • ぶたいのしし
  • へびかえる
  • ペンとインキ

朴平ほうだいら 名義めいぎ

編集へんしゅう

[30]

  • 柱時計はしらどけい /『黒白くろしろ大正たいしょう6ねん5がつから7がつ(「黒白くろしろそう白黒しろくろそうこう)」ないいちへん
  • あるよるゆめ /『黒白くろしろ大正たいしょう6ねん7がつ同上どうじょう
  • 空地くうち /『黒白くろしろ大正たいしょう6ねん8がつ同上どうじょう
  • かお /『黒白くろしろ大正たいしょう6ねん9がつ同上どうじょう
  • Hじょう /『黒白くろしろ大正たいしょう6ねん10がつ同上どうじょう
  • 田園でんえん正月しょうがつ /『黒白くろしろ大正たいしょう7ねん1がつ
  • 夜汽車よぎしゃ活劇かつげき /『黒白くろしろ大正たいしょう7ねん3がつ同上どうじょう
  • 最後さいごいちしぼ(ひとし)め /『黒白くろしろ大正たいしょう7ねん6がつから8がつ同上どうじょう)。初出しょしゅつ表題ひょうだいは「こく俘虜ふりょにち戦争せんそう当時とうじの)」
  • 田園でんえん生活せいかつ /『黒白くろしろ大正たいしょう7ねん2、4、5月
  • こく俘虜ふりょにち戦争せんそう当時とうじの) /『黒白くろしろ大正たいしょう7ねん6がつから8がつ同上どうじょう)。 のちの「最後さいごいちめ」

エッセイほか

  • 新聞しんぶんみ乍ら /『黒白くろしろ大正たいしょう6ねん5、6がつ翌年よくねん5、6月の4かい

その名義めいぎ

編集へんしゅう
  • 二人ふたり幽霊ゆうれい /単行本たんこうぼん外人がいじんたる日本にっぽん日本にっぽん青年せいねん』にろし
  • ほう(フラン)の金貨きんか /単行本たんこうぼん外人がいじんたる日本にっぽん日本にっぽん青年せいねん』にろし
  • あか意義いぎ /『黒白くろしろ大正たいしょう7ねん6がつ初出しょしゅつ米国べいこくヴアキユムちょあお衫生(せいさんせい)やく
  • 謡曲ようきょく徒然草つれづれぐさ /『黒白くろしろ大正たいしょう6ねん3がつから翌年よくねん2がつの8かいわた連載れんさいされた「謡曲ようきょく黒白くろしろだん」のうち5へん抜萃ばっすいさい構成こうせいし『外人がいじんたる日本にっぽん日本にっぽん青年せいねん』にだいおさめられたもの。沙門しゃもんめぐむえん、または、めぐむえん
  • 中学生ちゅうがくせい /『黒白くろしろ大正たいしょう7ねん3がつから8がつどんこつ
  • 雲煙うんえんろく /『黒白くろしろ大正たいしょう8ねん1がつたいどう
  • 正夢まさゆめ /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう8ねん4がつ21にちめぐむえん
  • さる小僧こぞう /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう9ねん1がつ1にちめぐむえん山人さんじん
  • みっつの眼鏡めがね /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう11ねん12月3にち署名しょめい
  • 侏儒しゅじゅ /『黒白くろしろ大正たいしょう14ねん10がつからよく2がつわか男女だんじょななにん合作がっさく署名しょめい、「博文ひろぶみかん編輯へんしゅう懸賞けんしょう小説しょうせつ」の探偵たんてい小説しょうせつ部門ぶもん選外せんがい佳作かさくとなったときは杉山すぎやま泰道やすみち本名ほんみょう応募おうぼ
  • ぶたきちとヒョロ /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう15ねん1がつ16にちから3がつ14にちさんちょう山人さんじん(みどりさんじん)
  • ルルとミミ /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう15ねん3がつ15にちから4がつ1にちとだけんさくぐわ

エッセイほか

  • 阿蘇あそ紀行のりゆき /『おさむ猷館同窓会どうそうかい雑誌ざっし だいじゅうななごう明治めいじ41ねん3がつ22にち杉山すぎやま直樹なおきいまのところ活字かつじになった久作きゅうさく文章ぶんしょうなかではもっとふるいとおもわれる。
  • 物価ぶっか騰貴とうきに就て /『黒白くろしろ大正たいしょう7ねん11月、泰道やすみちせい
  • 芭蕉ばしょうおうぎ /『黒白くろしろ大正たいしょう7ねん12月、おかすみ道人どうじんだんもええん筆記ひっき
  • りょうじゅうせき /『黒白くろしろ大正たいしょう8ねん2がつあお衫居

川柳せんりゅう関係かんけい執筆しっぴつ

  • あかどろしゃ例会れいかい /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう7ねん11月29にち、2がつ1にち分散ぶんさん署名しょめい
  • あかどろしゃ短歌たんかかい /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう8ねん3がつ27にち署名しょめい
  • 川柳せんりゅうみなみ(なんごと)かい /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう14ねん9がつ28にち署名しょめい
  • みなみかい例会れいかい /『九州きゅうしゅう日報にっぽう大正たいしょう14ねん12月21にち署名しょめい
  • うた芳子よしこ夫人ふじん追悼ついとう川柳せんりゅうかい /『九州きゅうしゅう日報にっぽう昭和しょうわ2ねん6がつ27にちみなみ会同かいどうじん

全集ぜんしゅう作品さくひんしゅう

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  • 夢野ゆめの久作きゅうさく全集ぜんしゅうさんいち書房しょぼうぜん7かん) 1976‐1980ねん中島なかじま河太郎かわたろう谷川たにがわ健一けんいちへん
  • 夢野ゆめの久作きゅうさく著作ちょさくしゅうあし書房しょぼうぜん6かん) 1979‐2001ねん西原にしはらかずうみへん
  • こおりの涯 夢野ゆめの久作きゅうさく傑作けっさくしゅう沖積舎ちゅうせきしゃ 1992ねん
  • 定本ていほん 夢野ゆめの久作きゅうさく全集ぜんしゅう国書刊行会こくしょかんこうかいぜん8かん) 2016 - 2022ねん西原にしはらかずうみ川崎かわさき賢子さとこ沢田さわだ安史やすし谷口たにぐちはじめへん
  • 日本にっぽん探偵たんてい小説しょうせつ全集ぜんしゅう4 夢野ゆめの久作きゅうさくしゅう東京とうきょうそうもとしゃそうもと推理すいり文庫ぶんこ〉 1984ねん以下いか文庫ぶんこばん
  • 夢野ゆめの久作きゅうさく全集ぜんしゅう筑摩書房ちくましょぼう〈ちくま文庫ぶんこ〉(ぜん11かん) 1991‐1992ねん
  • 少女しょうじょ地獄じごく 夢野ゆめの久作きゅうさく傑作けっさくしゅうそうもと推理すいり文庫ぶんこ 2016ねん
  • 死後しごこい 夢野ゆめの久作きゅうさく傑作けっさくせん新潮しんちょう文庫ぶんこ 2016ねん日下くさか三蔵さんぞうへん
  • ゆめ夢魔むま物語ものがたり 夢野ゆめの久作きゅうさく怪異かいい小品しょうひんしゅう平凡社へいぼんしゃライブラリー 2017ねんあずま雅夫まさおへん

海外かいがいへの翻訳ほんやく

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[31][32]

英語えいご

  • The Spirit Drum(あやかしのつづみ)J.D. Wisgoやく[33]
  • Bottled Hell(瓶詰びんづめ地獄じごく)Kindleばん[34]
  • Love After Death(死後しごこい)(日本にっぽん文学ぶんがく英訳えいやくアンソロジー『Modanizumu: Modernist Fiction from Japan, 1913-1938』[2008ねん2がつ]に収録しゅうろく[35]
  • Dogra Magra(ドグラ・マグラ)Kindleばん[36]

フランス語ふらんすご

  • Dogra Magra(ドグラ・マグラ)ペーパーバック
  • L'Enfer en Bouteille suivi de Amour Posthume(瓶詰びんづめ地獄じごく)Sophie Bescondやく Kindleばん[37]

ドイツ

  • Ball der Süßigkeiten(お菓子かしだい舞踏ぶとうかい)Michael Schwahnやく Kindleばん

スペイン

  • El tambor encantado(あやかしのつづみ)Marta Gallegoやく Kindleばん[38]

ロシア

  • Догра Магра(ドグラ・マグラ)スラショーワ・アンナやく[39] ISBN 978-5-6045343-8-0

韓国かんこく

  • 도구라마구라 うえ(ドグラ・マグラ じょう)이동민わけ[40]
  • 도구라마구라 した(ドグラ・マグラ )이동민わけ[41]
  • 소녀지옥(少女しょうじょ地獄じごく)[42] 최고은わけ 2011ねん03がつ15にち 9788926770177

中国ちゅうごく

  • 脑髓狱(ドグラ・マグラ)詹慕如訳 こう苏凤凰文艺出版しゅっぱんしゃ 2019-01-01 ISBN 9787559421241[43]
  • 日本にっぽん推理すいりしょう说四だい书之いち:脑髓狱 刘剑やく 天津てんしん人民じんみん出版しゅっぱんしゃ 2018-08-01 ISBN 9787201138183

関連かんれん史料しりょう

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  • 夢野ゆめの久作きゅうさく江戸川えどがわ乱歩らんぽ面会めんかいしたときのことをしるした全集ぜんしゅう収録しゅうろく草稿そうこう存在そんざいする。乱歩らんぽへの敬意けいい感謝かんしゃあらわされている[44]
  • 2014ねん夢野ゆめの久作きゅうさく父親ちちおや葬儀そうぎのために福岡ふくおかもどったさい(1935ねん)の様子ようす撮影さつえいしたモノクロ動画どうが発見はっけんされた[45]。この映像えいぞうは、出身しゅっしん福岡ふくおかにある「立石たていしガクブチてん」で、2015ねん11月22にちから28にちまで開催かいさいされた「夢野ゆめの久作きゅうさく童話どうわてん」で公開こうかいされた[46]
  • 久作きゅうさく遺品いひんから『ドグラ・マグラ』に登場とうじょうする時計とけい発見はっけんされた[47]。 
  • 筑前ちくぜん町立ちょうりつ大刀洗たちあらい平和へいわ記念きねんかん福岡ふくおかけん筑前ちくぜんまち)で夢野ゆめの久作きゅうさく杉山すぎやまよんだい紹介しょうかいする記念きねんてん開催かいさいされた[48]
  • 佐左木ささき俊郎としおあて発表はっぴょう書簡しょかんつう仙台せんだい文学ぶんがくかんにて発見はっけんされた。一通いっつうは、昭和しょうわ7ねん3がつ23にちづけ便箋びんせんまいつうは、同年どうねん4がつ12にち消印けしいん13まい[49]

参考さんこう文献ぶんけん

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ よく出来できるとご褒美ほうび煙管きせる煙草たばこわせられた。そのため、久作きゅうさくさんさいになるころにはすでにニコチン中毒ちゅうどくになっていたという(山本やまもと 2014)。
  2. ^ だい2世界せかい大戦たいせん杉山すぎやまりゅうまるがインド緑化りょくか資金しきん捻出ねんしゅつするために杉山すぎやま農園のうえんはらった。
  3. ^ 部落ぶらく差別さべつ助長じょちょうする作品さくひんとされ『水平すいへい新聞しんぶん』1935ねん1がつ5にちづけ糾弾きゅうだんされる[よう出典しゅってん]
  4. ^ 久作きゅうさくちち莫大ばくだい負債ふさい整理せいりと、ちち愛人あいじんたちへの補償ほしょうわれた[よう出典しゅってん]
  5. ^ ちち負債ふさい処理しょりまかせていたアサヒビール重役じゅうやくはやしひろし出迎でむかえ、報告ほうこくしょったのち今日きょうで……」といかけてわらったとき脳溢血のういっけつこして昏倒こんとうし、そのまま死去しきょした(大塚おおつかえいりょう文学ぶんがくしゃ掃苔ろく図書館としょかんはら書房しょぼう 2015ねん 252ぺーじ)。
  6. ^ 登場とうじょう人物じんぶつの「白髪はくはつ小僧こぞう」が夢野ゆめの理想りそうとする天皇てんのうぞうである。白髪はくはつ小僧こぞうは、なつふゆもぼろぼろの着物きものいちまいりでいつもニコニコしている。ものもらえどれいはいわないがけっしてめず、こまっているものしみなくやる。これは社会しゃかいさい下層かそううとさげすまれるゆえ神聖しんせいびるというかんがえである。古代こだいてき牧歌ぼっかてき天皇てんのうぞうてはめることで近代きんだい天皇てんのうぞうへの批判ひはんとなっている(山本やまもと 2014)。
  7. ^ ブルジョア気質きしつによる堕落だらく関東大震災かんとうだいしんさいによる江戸えど滅亡めつぼう危機ききなげく。また帝都ていと復興ふっこういん廃止はいしされたことを批判ひはんしている。

出典しゅってん

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  4. ^ いちまた 1975, p. 267.
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  6. ^ 鶴見つるみ 1989, p. 277
  7. ^ 夢野ゆめの久作きゅうさく世界せかい』p.222
  8. ^ a b c d 鶴見つるみ 1989, p. 278
  9. ^ 福岡ふくおか都市としけん近代きんだい文学ぶんがく文化ぶんか年表ねんぴょう 大正たいしょう7ねん”. 九州大学きゅうしゅうだいがく附属ふぞく図書館としょかん (2021ねん12月14にち). 2023ねん3がつ8にち閲覧えつらん
  10. ^ a b c 鶴見つるみ 1989, p. 279
  11. ^ 鶴見つるみ 1989, p. 193
  12. ^ きのこ会議かいぎ (夢野ゆめの 久作きゅうさく)https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/card46694.html 
  13. ^ 鶴見つるみ 1989, p. 280
  14. ^ 鶴見つるみ 1989, p. 160
  15. ^ 鶴見つるみ 1989, p. 203-209
  16. ^ Yumeno, Kyūsaku (1969-1970). Complete Kyusaku Yumeno. Tokyo: Shobo thirteen. ISBN 4-380-69528-X. OCLC 761374786. https://www.worldcat.org/oclc/761374786 
  17. ^ 鶴見つるみ 1989, p. 282
  18. ^ 骸骨がいこつ黒穂くろほ (夢野ゆめの 久作きゅうさく)https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/card2094.html 
  19. ^ 鶴見つるみ 1989, p. 285
  20. ^ 鶴見つるみ 1989, p. 183
  21. ^ さんわらいやま いちぎょうてら”. 2023ねん2がつ15にち閲覧えつらん
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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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