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宇宙救助返還協定 - Wikipedia

宇宙うちゅう救助きゅうじょ返還へんかん協定きょうてい

宇宙うちゅう飛行ひこう救助きゅうじょおよ送還そうかんならびに宇宙うちゅう空間くうかんげられた物体ぶったい返還へんかんかんする協定きょうてい(うちゅうひこうしのきゅうじょおよびそうかんならびにうちゅうくうかんにうちあげられたぶったいのへんかんにかんするきょうてい、えいAgreement on the Rescue of Astronauts, the Return of Astronauts and the Return of Objects Launched into Outer Spaceえい略称りゃくしょうRescue Agreement)は、宇宙うちゅうほう構成こうせいする5条約じょうやくの1つ。

宇宙うちゅう飛行ひこう救助きゅうじょおよ送還そうかんならびに宇宙うちゅう空間くうかんげられた物体ぶったい返還へんかんかんする協定きょうてい
通称つうしょう略称りゃくしょう 宇宙うちゅう救助きゅうじょ返還へんかん協定きょうてい
署名しょめい 1968ねん4がつ22にち
署名しょめい場所ばしょ ロンドンモスクワワシントンD.C.
発効はっこう 1968ねん12月3にち
寄託きたくしゃ イギリス政府せいふロシア連邦れんぽう政府せいふアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく連邦れんぽう政府せいふ
言語げんご 英語えいご、ロシアフランス語ふらんすご、スペイン中国ちゅうごく
おも内容ないよう 宇宙うちゅう飛行ひこう事故じことうにより自国じこく以外いがい場所ばしょ着陸ちゃくりくをした場合ばあいにおける宇宙うちゅう飛行ひこう救助きゅうじょ宇宙うちゅう飛行ひこうこくへの安全あんぜんかつ迅速じんそく送還そうかん宇宙船うちゅうせんひとし宇宙うちゅう物体ぶったいこくへの返還へんかんとうについて。
関連かんれん条約じょうやく 宇宙うちゅうほう
条文じょうぶんリンク 条約じょうやく検索けんさく (PDF) - 外務省がいむしょう
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事故じこ遭難そうなんまた緊急きんきゅう着陸ちゃくりく場合ばあい宇宙うちゅう飛行ひこう(以下いか乗員じょういん)の救助きゅうじょ送還そうかん、および物体ぶったい返還へんかんさだめる、宇宙うちゅう条約じょうやくだい5じょう・8じょう規定きてい具体ぐたいしたもの。

略称りゃくしょう宇宙うちゅう救助きゅうじょ返還へんかん協定きょうてい

1967ねん12月12にち採択さいたくされただい22会期かいき国際こくさい連合れんごう総会そうかい決議けつぎ2345ごうで、1968ねん12月3にち発効はっこうした。

おも内容ないよう

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宇宙うちゅう飛行ひこう遭難そうなんさい初動しょどう

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だい1じょう規定きてい乗員じょういん事故じこ遭遇そうぐう遭難そうなんした事実じじつった場合ばあいには、ただちに、つぎのことをおこなうものとする。

  1. 打上うちあ機関きかん通報つうほうし、打上うちあ機関きかんただちに連絡れんらくれない場合ばあいには適当てきとう通信つうしん手段しゅだんによりこれらの情報じょうほう公表こうひょうする。
  2. 国際こくさい連合れんごう事務じむ総長そうちょう通報つうほうし、またどう事務じむ総長そうちょう遅滞ちたいなくこれらの情報じょうほう公表こうひょうする。

締約ていやくこく救助きゅうじょ義務ぎむ管轄かんかつ領域りょういき

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だい2じょう規定きてい事故じこ遭難そうなん緊急きんきゅうまた意図いとしない着陸ちゃくりくにより乗員じょういんがいずれかの締約ていやくこく管轄かんかつしたにある領域りょういき着陸ちゃくりくした場合ばあい当該とうがい締約ていやくこくただちに、その乗員じょういん救助きゅうじょのためにすべての可能かのう措置そちをとり、すべての必要ひつよう援助えんじょあたえなければならない。当該とうがい締約ていやくこくは、自国じこくおこな行動こうどうについて打上うちあ機関きかんおよ国際こくさい連合れんごう事務じむ総長そうちょうたいし、その措置そちおよ実施じっしじょうきょう通報つうほうしなければならない。

締約ていやくこく救助きゅうじょ義務ぎむ管轄かんかつがい領域りょういき

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だい3じょう規定きてい乗員じょういん公海こうかいまたはいずれのくに管轄かんかつしたにもないその地域ちいき着陸ちゃくりくした事実じじつった場合ばあいには、迅速じんそく乗員じょういん救助きゅうじょするために捜索そうさく救助きゅうじょ活動かつどう援助えんじょあたえることができる締約ていやくこくは、そのための援助えんじょあたえなければならない。援助えんじょあたえる締約ていやくこくは、打上うちあ機関きかんおよ国連こくれん事務じむ総長そうちょうたいし、その措置そちおよ実施じっしじょうきょう通報つうほうしなければならない。

乗員じょういんわた原則げんそく

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だい4じょう規定きてい乗員じょういん事故じこ遭難そうなんまた緊急きんきゅうしくは意図いとしない着陸ちゃくりくによりいずれかの締約ていやくこく管轄かんかつしたにある領域りょういき公海こうかいまたはいずれのくに管轄かんかつしたにもないその地域ちいき着陸ちゃくりくした場合ばあいには、安全あんぜんかつ迅速じんそく打上うちあ機関きかん代表だいひょうしゃわたされなければならない。

宇宙うちゅう物体ぶったい取扱とりあつか原則げんそく

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だい5じょう規定きてい以下いか一連いちれん規定きていさだめられている。

  1. 宇宙うちゅう物体ぶったいまたはその構成こうせい部分ぶぶんが「自国じこく管轄かんかつしたにある領域りょういき公海こうかいまたはいずれのくに管轄かんかつしたにもないその地域ちいき」に降下こうかした事実じじつった場合ばあい締約ていやくこく打上うちあ機関きかんおよ国連こくれん事務じむ総長そうちょうたいしそのむね通報つうほうする。
  2. 宇宙うちゅう物体ぶったいまたはその構成こうせい部分ぶぶん発見はっけんされた領域りょういきについて管轄かんかつけんゆうする場合ばあい当該とうがい締約ていやくこくは、打上うちあ機関きかん要請ようせいおうじ、また、必要ひつよう場合ばあいには打上うちあ機関きかん援助えんじょけて、当該とうがい宇宙うちゅう物体ぶったいまたはその構成こうせい部分ぶぶん回収かいしゅうするため、実行じっこう可能かのうみとめる措置そちをとる。
  3. 宇宙うちゅう空間くうかん打上うちあげられた物体ぶったいまたはその構成こうせい部分ぶぶんであって打上うちあ機関きかん領域りょういきがい発見はっけんされたものは、打上うちあ機関きかん要請ようせいおうじ、打上うちあ機関きかん代表だいひょうしゃわたされるか、またはその処理しょりゆだねられる。
  4. 自国じこく管轄かんかつしたにある領域りょういきにおいて発見はっけんまたはその場所ばしょにおいて回収かいしゅうした宇宙うちゅう物体ぶったいしくはその構成こうせい部分ぶぶんが、「危険きけんまたがいをもたらすものであるとしんずるにりる理由りゆうがある場合ばあい」には、打上うちあ機関きかんにそのむね通知つうちすることができる。この場合ばあいにおいて、打上うちあ機関きかんは、発生はっせいするおそれのある危害きがい除去じょきょするため、当該とうがい締約ていやくこく指揮しきおよ監督かんとくしたに、ただちに、効果こうかてき措置そちをとる。
  5. 宇宙うちゅう物体ぶったいまたはその構成こうせい部分ぶぶん回収かいしゅうおよ返還へんかんする義務ぎむ履行りこうするためにようした費用ひようは、打上うちあ機関きかん負担ふたんする。

採択さいたく発効はっこう

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締約ていやくこく

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2012ねん12月12にち現在げんざいでの締約ていやくじょうきょうつぎとお[1]

  • 署名しょめい - 24ヵ国かこく
  • 批准ひじゅん - 90ヵ国かこく
  • 承諾しょうだく - 2機関きかん

日本にっぽん

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署名しょめいこく

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(アルファベットじゅん

批准ひじゅんこく

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(アルファベットじゅん

承諾しょうだく機関きかん

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けい2機関きかん

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 国際こくさい連合れんごう宇宙うちゅう"Status of Treaties"(各種かくしゅ条約じょうやく署名しょめい批准ひじゅんじょうきょう
  2. ^ 1983ねん昭和しょうわ58ねん)6がつ20にち外務省がいむしょう告示こくじだい191ごう宇宙うちゅう飛行ひこう救助きゅうじょおよ送還そうかんならびに宇宙うちゅう空間くうかんげられた物体ぶったい返還へんかんかんする協定きょうていへの日本にっぽんこく加入かにゅうかんするけん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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