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尻 - Wikipedia

しりしり(しり、えい: buttocks)とは、一般いっぱん四足しそく動物どうぶつとく哺乳類ほにゅうるい)におけるどう後方こうほうヒトのような直立ちょくりつ動物どうぶつにおいてはしも後方こうほう)、肛門こうもん周囲しゅうい部位ぶいのこと。臀部でんぶ(でんぶ)ともう。

位置いちとしては骨盤こつばん後方こうほうにあたり、大腿だいたいささえる筋肉きんにくなどが集中しゅうちゅうするため、筋肉質きんにくしつがる。ヒトの場合ばあい直立ちょくりつ姿勢しせい関係かんけいから、背面はいめんたいらになっているため、この部分ぶぶんだけが後方こうほうし、なお目立めだ部分ぶぶんとなっている[1]

鳥類ちょうるいにおける尾羽おば部分ぶぶんまたは尾羽おはえている部分ぶぶんしりしょうすることもある。昆虫こんちゅうるいにおいても、どうさい後部こうぶしりぶことがある。トカゲのような爬虫類はちゅうるいにおいては、肛門こうもん周囲しゅういではあってもしりとは通常つうじょうばないが、その尻尾しっぽ(しっぽ)としょうする。食肉しょくにくとしてはイチボとランプがしりにく相当そうとうする。

ヒトのしり解剖かいぼうがく

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しり骨格こっかく

ヒトにおけるしりは、おおむねどう前面ぜんめんより場合ばあいほぞよりした一般いっぱん下腹部かふくぶばれる部位ぶい背面はいめん相当そうとうする。下肢かし接続せつぞくする筋肉きんにく皮下脂肪ひかしぼうそうにより、顕著けんちょにくがっていることがおおい。腰骨こしぼね骨盤こつばん)と大腿だいたいこつ接続せつぞくする股関節こかんせつ部分ぶぶんおおうようにあり、その支持しじのための大殿おおいどのすじ(だいでんきん)がしりがりのあるじとなる。これら左右さゆうがりの中央ちゅうおうみぞはしる。これをしりきれしりあいだきれ肛門こうもんきれ)という。しりきれ谷間たにま中央ちゅうおうに、排泄はいせつ器官きかんである肛門こうもん存在そんざいする。また、臀部でんぶがりの下方かほう大腿だいたい境界きょうかい部分ぶぶん直立ちょくりつすると谷間たにまができて明確めいかくになる)をしりみぞという。やや上方かみがたかつ側面そくめんには中殿ちゅうでんすじ(ちゅうでんきん)がある。大殿おおいどのすじ股関節こかんせつ伸展しんてんなど、中殿ちゅうでんすじそとてん屈曲くっきょくなどのさいによくはたらく。あしもちいた運動うんどうおよびどうささえるにはかせない部分ぶぶんである。これら筋肉きんにく内部ないぶには坐骨ざこつ神経しんけい血管けっかんなどがはしる。しりきれ部分ぶぶん上方かみがたには名残なごりである尾骨びこつがあり、下方かほうから肛門こうもんはらがわ辿たどっていくとかいかげそと性器せいきつづく。かいかげ通常つうじょうまたふくまれる。相互そうご規定きていてきではあるが、背面はいめんにおけるまたこし中間ちゅうかんしりであるとおおむね定義ていぎできる。

アジアじんモンゴロイド)の新生児しんせいじおよび乳幼児にゅうようじには、蒙古斑もうこはんがみられることがある(まれに青年せいねん大人おとなでもえない場合ばあいがある)。「しりあおい」の成句せいくはここからきたといわれる。蒙古斑もうこはんのことをらないヨーロッパじんなどがアジアじん乳幼児にゅうようじしりてアザだとおもみ、虐待ぎゃくたいされているとはやとちりすることがある。

しり役目やくめ文化ぶんか

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せいしり

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ヒトのしりは、おおきな筋肉きんにくがあることによりおのずとがりをせるものであるが、それ以外いがいにも、さい関節かんせつ神経しんけいとう保護ほごするクッションとなり、体重たいじゅうによる苦痛くつうかんじないよう脂肪しぼうおおいている。女性じょせいは、思春期ししゅんき開始かいしから発達はったつはじめる乳房ちぶさくらべてしり発達はったつはじめがおそ[2]初潮しょちょうの1ねん以上いじょうまえまでは骨盤こつばんぜんかたぶけ女児じょじがた)しており、ウエストサイズとヒップサイズのちいさく、男性だんせい性差せいさほとんられない(骨盤こつばん形状けいじょうまれつき性差せいさがあるため、初潮しょちょうの1ねん以上いじょうまえでもしり若干じゃっかん性差せいさはある)が、初潮しょちょうはさ前後ぜんご1年間ねんかんになると骨盤こつばんぜんかたぶけから直立ちょくりつ傾向けいこう女児じょじがたから女性じょせい成人せいじんがた)に転換てんかんはじ[3][4][5]骨盤こつばんひらき、骨盤こつばんはばたかさ・奥行おくゆきともに男性だんせいおおきく上回うわまわうえに、脂肪しぼう沈殿ちんでんによって、しり後方こうほうすようになってがることでウエストサイズとヒップサイズのおおきくなりはじめ、初潮しょちょうの1ねん以降いこうでは骨盤こつばん直立ちょくりつ傾向けいこう女性じょせい成人せいじんがた)となり、ウエストにくびれがしょうじて、しりから殿しんがりみぞにかけてボリュームがしょうじ、ウエストサイズとヒップサイズのがさらにおおきくなってしりがより強調きょうちょうされるようになるため、乳房ちぶさなら重要じゅうよう身体しんたいてき魅力みりょく(セックスアピール)を発揮はっきする部位ぶいとなる。高齢こうれいになると、まずヒップの下部かぶがたわむ。つぎにヒップの頂点ちょうてんがりウエスト周辺しゅうへんくなり四角しかくかたちになる。最後さいごにヒップが内側うちがわながれて股関節こかんせつ付近ふきんがそげる(個人こじんおおきく40だいでも変化へんかひとがいる一方いっぽうで20だいから変化へんかはじめるひともいる)[6]

類人猿るいじんえんをふくめたサルのるいにおいても同様どうようであるが、ヒトのような皮下脂肪ひかしぼうではなく、しりだこばれる皮膚ひふ発達はったつしたものによっておおきくがるものがある。役割やくわりとしてはちょうど座布団ざぶとんそなえているようなものであり、これによっていわえだなどのうえ長時間ちょうじかんすわってごすことができる。ヒトにおけるペンだこのように、接触せっしょく刺激しげき継続けいぞくすることによってできるものではなく、しりだこはまれつきそなわっている。メスにおいては、四足しそく歩行ほこう体形たいけいをとったさいしり中央ちゅうおうそと性器せいきしめす。また、しりあかがる(皮下ひか血管けっかんけてえる)ことがある。これは交尾こうび準備じゅんびができたことをアピールする、すなわちオスをひきつける効果こうかそと性器せいきとともにになっているとかんがえられている。

もともとメスのセックスアピールを発揮はっきするのは、そと性器せいきとその周辺しゅうへんしり役目やくめだったが、ヒトは直立ちょくりつして生活せいかつするようになり、しりおよびそと性器せいきがオス(男性だんせい)のきにくくなった。そのため、しり代替だいたいとして思春期ししゅんき開始かいしから発達はったつする2つの乳房ちぶさのふくらみがよく発達はったつしたとのかんがえもある。これは哺乳類ほにゅうるいにおいては、ヒトほどがった乳房ちぶさつものがない、また乳房ちぶさふくらみは授乳じゅにゅう機能きのうには直接ちょくせつ関係かんけいがないことを説明せつめいするものである。しかし、これは証明しょうめいされたものではない。ただし、ゲラダヒヒというさるのメスは、むね性器せいき周辺しゅうへんしたとかんがえられるつくりになっている。ゲラダヒヒはすわってごすことがおおく、しりおよびしり中央ちゅうおうにあるそと性器せいきせることがすくないため、そのわりとしてむね身体しんたいてき自己じこ擬態ぎたいとしてのそと性器せいきのコピーをったとかんがえられる。このコピーは本物ほんものそと性器せいき同様どうよう、いわゆる「さかり」がついたときにいろ変化へんかし、オスにそれをアピールする。このようなことから、ヒトであっても女性じょせいむねしりのコピーであるということは充分じゅうぶんかんがえられることではある。ヒトの場合ばあい女性じょせいのコピーはくちびるとして発達はったつしたとのかんがえもある。これも乳房ちぶさ同様どうよう動物どうぶつにはられないことなどが理由りゆうとなっている。すくなくとも文化ぶんかてきにはそうかんがえられることがおおい。ただし乳房ちぶさちが男性だんせいにもみられるためくちびる女性じょせいのコピーだとのかんがえの根拠こんきょよわい。 なお、そく歩行ほこうにともなって、歩行ほこうつかれた筋肉きんにくとうやすめるために、ヒトは「イスとう」に臀部でんぶろし、体重たいじゅうあしから解放かいほうする。したがって「イス」と「臀部でんぶ」とそく歩行ほこう論理ろんりてき関係かんけいにある。

臀部でんぶ発達はったつした欧米おうべいわか女性じょせいなどが、しりこし)を左右さゆうるようにあるくことがしばしばられる。セクシーさのアピールとしての行動こうどうであるが、おおかれすくなかれ臀部でんぶ筋肉きんにく自然しぜんうごきでもある。しかし、臀部でんぶ筋肉きんにく障害しょうがいなどによってもこうした動揺どうようせいしびれ歩行ほこうがみられる場合ばあいもある(トレンデレンブルグ歩行ほこう)。

伝達でんたつ手段しゅだんとしてのしり

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せいにかかわること以外いがいでも、しり仲間なかまなどへの合図あいずもちいられる。とく定常ていじょうてき四足しそく歩行ほこうおこな大型おおがた哺乳類ほにゅうるいにおいては、ゆう蹄類にみられる臀部でんぶまだら(でんぶはん)などが合図あいず役目やくめをしているとかんがえられている。また、外敵がいてきおそわれるなどした場合ばあいげるさいをたててしりせることにより、仲間なかま危険きけんらせるとされる動物どうぶつもいる。

昆虫こんちゅうるいにおいてはミツバチしりりダンスが、みつのありかなどを仲間なかまらせる合図あいずになっている。シリアゲムシ威嚇いかくのためにしりをカールさせるようにげる。ハサミムシサソリなどは、実際じっさいにハサミやどくはりといった攻撃こうげきのための器官きかんそなえるが、そうした器官きかんたないシリアゲムシがしりげる理由りゆう不明ふめいである。アリしりから蟻酸ぎさん噴出ふんしゅつさせるためにしりげ、種類しゅるいによってはそれを威嚇いかくのポーズとする。また、しりることで振動しんどうをおこし、とまっているらすものもある。

イヌ動物どうぶつには肛門こうもんちかくに特有とくゆうのにおいをはっする粘液ねんえき分泌ぶんぴつする肛門こうもんせんというのがあり、本来ほんらい便びん付着ふちゃくさせて自己じこアピールやテリトリーの主張しゅちょうおこなうものであるが、しばしばペットのイヌを散歩さんぽさせているときなど、のイヌのしりのにおいをかぎあったりする行為こういがみられる。

安全あんぜん場所ばしょとしてのしり

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近年きんねんにおいては疑問ぎもんていするものおおいが、欧米おうべいにおいてどもをしかさいに、しりたたくことがよくおこなわれる。日本にっぽんにおいて、あたまにげんこつをくらわすなどと同様どうような、体罰たいばつ・お仕置しおきの意味いみしりはた(おしりペンペン)などとばれる行為こういがある。あたまなぐるとのう影響えいきょうがある、しりであれば安全あんぜんであるなどのこともいわれるが、理由りゆう起源きげんあきらかでない。スパンキングしょうし、性的せいてき趣味しゅみの1分野ぶんやともなっている。

 

医療いりょうにおいては、筋肉きんにく注射ちゅうしゃおこなさい部位ぶいとしてしりがよくもちいられる。うでなどに比較ひかくして対象たいしょう部位ぶいひろく、かつ筋肉きんにくおおきいために、ある意味いみ安全あんぜんせいたかいとかんがえられる。しかし、神経しんけい血管けっかんきずつけないようにふか注射ちゅうしゃはりすことができる場所ばしょは、じつはそうひろくはない[7]

侮辱ぶじょく道具どうぐとしてのしり

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自分じぶんしりせることは、欧米おうべいにおいては一般いっぱんてきにその相手あいて侮辱ぶじょくすることをしめすことがある。なかばジョークてき意味いみにおいても、性別せいべつわず、着衣ちゃくいをおろしてしりせることがある。近年きんねんとく女性じょせい行為こういおおい。

美人びじん条件じょうけんとしてのしり

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ふるくはホッテントットとばれ、現在げんざいではコイコイじん(コイコイン)とばれるアフリカ南部なんぶ原住民げんじゅうみん集団しゅうだんにおいては、女性じょせいしりおおきいことが美人びじん条件じょうけんとされている。そのしり脂肪しぼうしりしょう(ステアトピギー、どく: Steatopygie)とばれる特異とくい状態じょうたいていし、からだがわかたより場合ばあいいちじるしいがりをみせ、どもを背負せおった場合ばあいあしがかり(だいわり)になるともいわれる。これは日本にっぽんにおいてもはやくからつたわり、しりおおきい女性じょせい揶揄やゆしてホッテントットとぶことがあった。学童がくどうにおけるあだとしてもすくなからずもちいられ、心理しんりてき苦痛くつうおぼえた女性じょせいおおいと推測すいそくされる。このコイコイじん女性じょせいしりは、栄養えいよう状態じょうたい悪化あっかするとしぼむという。なお、こうした脂肪しぼうしりしょうコイサンマン旧称きゅうしょうブッシュマン)の女性じょせいにもみられる。

有史ゆうし以前いぜん彫刻ちょうこく土器どきなどにおいて、こうしたしりおおきな女性じょせい(あるいは母性ぼせいをかたどった神像しんぞうなど)のぞうがみられることから、初期しょき人類じんるい女性じょせいはそもそもしりおおきかったのではないかというかんがえがある。もの豊富ほうふられなかった狩猟しゅりょう採集さいしゅう民族みんぞくだったころの人類じんるい、とくに獲物えもの男性だんせいではなく、いまでいう「家庭かてい」をまも育児いくじをする女性じょせいにとっての栄養えいようタンク(ラクダのコブのようなものであろうか)の役目やくめがあったのかもしれない。コイコイじんやコイサンマンには、そうしたふる人類じんるい特徴とくちょうのこっているとかんがえることができる。そして、男性だんせい女性じょせいふたつのおおきなまるみにたいして興味きょうみつということは、男女だんじょという性差せいさがある動物どうぶつゆえの当然とうぜんはんおうであるともされていた。おもしろいことに、時代じだいをはるかにくだったヴィクトリアあさ女性じょせい衣装いしょうにも、極端きょくたんしりしを強調きょうちょうしたスタイル(バッスル)がみられる。

日本にっぽんにおいてはとく美人びじん条件じょうけんとまではされていないが、こしまわりをふくめたしりおおきい女性じょせい子孫しそん繁栄はんえいむすびつくとのことでありがたがる風習ふうしゅうがあった。安産あんざんがた安産あんざん体形たいけいともいわれるが、現在げんざいでは実際じっさい安産あんざんかどうかとは無関係むかんけいに、女性じょせいをからかう言葉ことば自分じぶん体形たいけい自嘲じちょう気味ぎみ表現ひょうげんするときなどにおおもちいられる。

トンガにおいてはかつては肥満ひまん美人びじん条件じょうけんともされ、いきおしりおおきいほうがよいという風潮ふうちょうがあったが、現在げんざいくにげての減量げんりょう政策せいさくのため、旧来きゅうらい価値かちかんおおきいしりこのまれる)の衰退すいたい影響えいきょうおよぼしている可能かのうせい懸念けねんされる。

しりとヒップ

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しりとヒップはしばしば同義どうぎもちいられるが、ヒップの語源ごげんHipsちょうこつあたりのりょう側面そくめん英単語えいたんごであり、日本語にほんごしりとは部位ぶいちがう。また、バストウエストなどのようなスリーサイズしめ意味いみでのヒップは、その部位ぶい胴回どうまわりのことであり、厳密げんみつおな意味いみとはえない場合ばあいがある。このように「ヒップ」という言葉ことばは、一般いっぱんとしてひろまってはいるものの、ファッション用語ようごとしての性格せいかくがややつよい。

ヒップのサイズは、しりもっとがった部分ぶぶん胴回どうまわりを、柔軟じゅうなん素材そざいつくられたメジャーによって計測けいそくする。女性じょせい下着したぎのサイズを選択せんたくするさい目安めやすとなるが、くにによりサイズを優先ゆうせんする部位ぶいことなる。たとえばガードルは、フランスではヒップサイズを、他国たこくではウエストサイズを基準きじゅんにしているという。

漠然ばくぜんとしたしり形状けいじょうとくからだよこから場合ばあいしりのラインをヒップラインとぶ。個人こじんはあるが、日本人にっぽんじんおよびアジアじん体型たいけいは、しりがりががり、末広すえひろがりで平坦へいたんなスタイルをていすることがおおい。キュッとまったがりをせる欧米おうべいじん比較ひかくして、とくわか女性じょせい審美しんびてき観点かんてんから劣等れっとうかんおぼえ、あこがれをいだ場合ばあいおおいとされる。そのため、しり形状けいじょうととのえる補正ほせい下着したぎなどもおお販売はんばいされている。しかし、伝統でんとうてき和服わふくなどを着用ちゃくようするさいには、しりむねのふくらみ(乳房ちぶさ)がちいさいほうが似合にあうともわれる。

ヒップラインをめ、上方かみがたがったスタイルをつくることをヒップアップとう。ヒップアップにはしり筋肉きんにくきたえることが効果こうかてきわれ、あしげるなど各種かくしゅ運動うんどう提唱ていしょうされているが、実際じっさい効果こうかさだかではない。

女性じょせいのヒップラインがかる服装ふくそうスパッツブルマー水着みずぎなど)は男性だんせいをひきやすく、性的せいてき嗜好しこうの1ジャンルになっている(しりフェチなど)。しり密着みっちゃくしたスカートパンツ、およびそのうえからショーツのラインえる場合ばあいなども、男性だんせい欲情よくじょうもよおしやすい。ぎゃくに、男性だんせいまったヒップラインに性的せいてき魅力みりょくかんじる女性じょせいもいるという。

ウエストラインが極端きょくたんひくく、しりがりによってずりがるのをめているようなボトムスを、ヒップハングなどとぶ。しかし、実際じっさいはウエストラインよりもした腰骨こしぼねっかけるようにして着用ちゃくようするものをう。ヒップハンガー、ヒップボーン、ローライズもほぼ同義どうぎである。いわゆるヘソしルックによくもちいられる。しゃがみこんだ場合ばあいには、着衣ちゃくい後方こうほうよりしりきれ露出ろしゅつしてしまうことがおおい。

しりにまつわる言葉ことば

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しり慣用かんようなど

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  • 人体じんたいしり特徴とくちょうまたはその行為こういからきたもの。卑俗ひぞく表現ひょうげんの「けつ」を使つか場合ばあいもある。
    • しりかるい(どう尻軽しりがる
    • しりながい(どう:ながっちり=ながちり
    • しりあお
    • しり
    • しり
    • しりける
    • しりぬぐい
    • しりたた
    • しりをはしょる(どうしりばしょり)
    • しりめくる(くくる、まくる)
    • しりあなちいさい(せまい)
    • しり
    • しり
    • しり
    • 尻拭しりぬぐいをする
    • ○ケツ(自転車じてんしゃやオートバイに一人ひとりではなく○にん乗車じょうしゃする行為こういオートバイの二人ふたり参照さんしょう。)
  • 最後さいごうしろのからきたもの
    • 帳尻ちょうじり
    • 言葉尻ことばじり
    • しり包丁ほうちょうさい後部こうぶ
    • 中心ちゅうしんしり刀身とうしんにおけるおおわれる部分ぶぶんさい後部こうぶ
    • 尻切しりきれトンボ

しりくことわざ

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  • あたまかくしてしりかくさず
  • あたまでっかちしりすぼみ

しり業界ぎょうかい用語ようご

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  • ゆたかしり 「しり」の音読おんよみは「こう」である。「ゆたかしり手術しゅじゅつ」は(ほうこう手術しゅじゅつ)。
  • けつカッチン
  • アナしり
  • わたしのおしりれてください(倉持くらもち由香ゆか

しりあそび・ゲーム

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しり楽曲がっきょく

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しり病気びょうき

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  • しりぐさびょうトマトいただき=しり黒褐色こっかっしょくにやわらかくなってくさる病気びょうき

土地とちみずうみうしろのほうあらわすものがある。ただし、北海道ほっかいどうアイヌ由来ゆらい地名ちめいにおいてはそのかぎりではない。

その用例ようれい

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  • 器物きぶつそこ。たとえばドームじょうそこがましりちょうがまという。
  • うしろ、後方こうほう
  • 物事ものごと最後さいご
  • 物事ものごと後始末あとしまつ
  • 自動車じどうしゃうしがわ
  • 大根だいこんなどの野菜やさい先端せんたん部分ぶぶん
  • 果実かじつえだちか部分ぶぶん

脚注きゃくちゅう

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関連かんれん項目こうもく

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