新選 組 !
『
ジャンル | ドラマ |
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( 宇梶 オダギリジョー | |
ナレーター |
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オープニング |
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2004 | |
45 | |
作品 内容 と反響
その
なお、
あらすじ
この |
登場 人物
新選 組
試 衛 館 の仲間 達 (主要 人物 の9人 )
近藤 勇 (こんどう いさみ)- (
島崎 勝太 →近藤 勇 ) 演 :香取 慎吾 局長 。多摩 の農家 、宮川 家 の出身 で幼名 は宮川 勝五郎 。当初 は島崎 勝太 (しまざき かつた)の名前 で登場 した。誠意 の塊 のような人物 で、農家 の出身 故 に、人一倍 武士 らしくありたいと思 い、卑怯 なことや道理 に合 わないことを好 まない。その生 まれが故 に、養母 からは嫌 がらせを受 けていたが、上洛 の前日 に和解 する。養父 周助 とは比較的 良好 な関係 を築 いていた。げんこつを丸 ごと口 に咥 えこむという珍妙 な特技 を持 つ。新選 組 と改 めてからは、総髪 になる。天然 理 心 流 宗家 ・近藤 周助 の門下 に入 り、後 に養子 となり宗家 4代目 を襲名 しながらも、時代 が動 き出 していることを感 じ自分 の生 き方 を悩 み続 けていた。浪士 組 が募集 されると、門弟 である土方 、沖田 、山南 、井上 、永倉 、藤堂 、原田 らと共 に上洛 する。そこで芹沢 など様々 な武人 達 との交流 を隔 てながら、時 に苦渋 を飲 んだり、苦悩 したりしながらも真 の武士 になる為 に歩 み続 ける。清河 との決別 を経 て壬生 浪士 組 を結成 し、芹沢 、新見 と共 に局長 に就任 。隊 を纏 めていくことになるも、芹沢 達 の乱暴 狼藉 に手 を焼 く。土方 達 が粛清 を決断 した後 も芹沢 暗殺 に踏 み切 れなかったが、やがて覚悟 を決 めた芹沢 本人 からの「鬼 になって俺 (芹沢 )を食 っちまえよ!」との言葉 で暗殺 に同意 する。その後 は京都 守護 職 ・松平 容保 のもと、新選 組 の局長 として、内山 彦次郎 らを排斥 しつつ京 の治安 維持 や長州 による政変 などで活躍 し、晴 れて幕臣 となる。局長 になり非情 に徹 するようになったが道理 に背 くことを嫌 う性分 は変 わらなかったため、自分 のためとはいえ辣腕 をふるう土方 に激怒 し、鉄拳 を振 るう一幕 もあった。次第 に政治 状況 は激変 し、幕府 そして新選 組 は衰退 の道 を辿 ることになる。隊 では山南 の脱走 やその後 の切腹 、そして伊東 や藤堂 ら御陵 衛士 の分裂 など様々 な悲 しい別離 や苦難 に当 たる。それでもその真 っ直 ぐな志 でぶつかり来 る苦難 を受 け止 め、一 度 は袂 を分 かった伊東 とも和解 するも、その矢先 に先走 り過 ぎた若手 隊 士 達 の独断 によって伊東 が暗殺 され、それをきっかけに御陵 衛士 との全面 闘争 へと発展 した末 、藤堂 も戦死 するという悲 しい結果 となった。後日 、御陵 衛士 の生 き残 りによって近藤 は銃撃 され、治療 のために大 坂城 へ行 くが、その間 に起 きた鳥羽 ・伏見 の戦 いでは近藤 達 の兄 的 存在 であった井上 が戦死 。次第 に劣勢 となる中 、幕府 軍艦 で江戸 へ引 き揚 げた後 も徳川 のために官軍 と戦 おうと画策 したが、時勢 はそれを許 さなかった。勝海 舟 の要請 によって甲 陽 鎮撫 隊 を率 いて甲府 城 を目指 すも、東山 道 を降 ってきた新 政府 軍 に敗 れ、それが原因 となり永倉 、原田 が離 隊 。その後 大久保 大和 の変名 を用 い、武 州 五 兵衛 新田 にて再起 を図 る。新 たに隊 士 を集 め、会津 藩 に合流 するべく下総 流山 で隊 士 の調練 を行 っていた最中 に新 政府 軍 に包囲 され、周平 を離 隊 させ、さらに新選 組 を土方 に託 すと、単身 新 政府 軍 の陣地 に連行 される。土方 に最後 「トシ、もう疲 れたよ」といった。養母 ふでや実兄 の音 五郎 の励 ましを皮切 りに「お前 は多摩 の誇 りぞ!」と周囲 からの労 いの声援 を受 け、「トシ」と呟 いた直後 、斬首 の刃 が振 り下 ろされた所 で物語 は終 わる。土方 歳三 (ひじかた としぞう)演 :山本 耕史 副長 。多摩 の出身 。近藤 とは幼 なじみで「かっちゃん」「トシ」と呼 び合 う無二 の親友 。極度 の女好 きで、それだけに伴侶 を一人 に選 ぶつもりもない考 えから、結婚 を考 えていない。多摩 でも、周 りが進 めていたお琴 との見合 いをふいにし、不興 を買 っている。秀 二 郎 がひでの男装 であったのを見抜 けず、相当 悔 しがっていたこともある。成長 しつつも所々 で逡巡 する近藤 と比 べると、必要 ならば謀略 や暗殺 も行 う決断 力 に富 んだ切 れ者 であり、また作戦 立案 や組織 造 りなどに抜群 の才 を発揮 する知恵者 だが、その知恵 と洞察 力 から仲間 の不正 を暴 いてしまい、その不正 が正義 や人道 の理由 であることを知 りつつ切腹 をさせてしまうなど、罪悪 感 から自身 を苦 しめることもある。普段 は自分 を律 しているが近藤 を「近藤 さん」と公共 の場 では呼 びながらも[注釈 4]、感極 まる出来事 を体験 した時 や感情 が昂 った際 には「かっちゃん」と呼 び、自分 に都合 の悪 い話 をする際 には目 を違 う所 に向 ける癖 があるなど大人 になれない部分 もある。一時 は行商 の道 を志 し家伝 の石田 散薬 の行商 をしていたりしたが、剣 の道 を志 し天然 理 心 流 に入門 する。一時 は「剣 は総司 がいる。頭 (知恵 )は山南 がついている」と考 え、自分 は近藤 には必要 ないのではないかと自信 喪失 するが、周 斎 に「山南 の知恵 は書物 で学 んだ知恵 だ。お前 の知恵 は生 きた知恵 だ」と諭 される。京 に上 ると近藤 を大名 にすることを狙 うが、「八 月 十 八 日 の政変 」で自分 たちが時勢 の蚊帳 の外 にいることを痛感 、近藤 を日本一 の侍 にするために鬼 になることを誓 った。その後 、芹沢 暗殺 を決意 して山南 ・原田 ・井上 (後 に沖田 が加入 、井上 は消極 的 だった近藤 の牽制 に周 る。)、そして(この時 、消極 的 だった)近藤 を交 えた芹沢 暗殺 計画 を実行 。斎藤 の妨害 に遭 いつつも、芹沢 の覚悟 を汲 み取 って鬼 となった近藤 から「お前 に浪士 組 の行 く末 託 した」と告 げられたことで自身 も近藤 の決意 を受 け止 め、激闘 の末 に計画 を成 し遂 げる。以後 、近藤 のために嫌 われ役 に徹 し組織 統制 に辣腕 をふるい多 くの隊 士 を粛清 したことから「鬼 の副長 」の異名 で呼 ばれるようになる。一方 で山南 や河合 らを不本意 ながら切腹 させないといけなくなった場合 や、自分 達 の意 に反 して藤堂 を討 ち死 にさせてしまった際 には人知 れず涙 を流 した。江戸 に帰 った後 は洋装 になり、関東 敗走 後 は内藤 隼人 の変名 を使用 。流山 で近藤 と訣別 した後 も宇都宮 、会津 、函館 と新 政府 軍 を相手 に死場所 を求 めて戦 い続 ける。後 に続編 として新選 組 !!土方 歳三 最期 の一 日 で土方 の最期 の一 日 が描 かれる。- 2015
年 下期 の連続 テレビ小説 『あさが来 た』でも、山本 は土方 役 として本 作 と同 じ衣装 ・同 じセリフで出演 した[7]。 沖田 総司 (おきた そうじ)- (
沖田 惣 次郎 →沖田 総司 ) 演 :藤原 竜也 (少年 時代 :田辺 季 正 )副 長助 勤 ・一番 組長 。幼名 は惣 次郎 (そうじろう)。試 衛 館 の中 でも最 も剣 の才能 に恵 まれ、若 くして塾頭 になり近藤 をして「宗家 5代目 を襲名 させたい」と言 わしめる。無邪気 で天真爛漫 な性格 だが、仲間 内 で一 人前 の大人 として扱 われないことに不満 を持 っていた。また剣 に自信 を持 っているため最初 に山南 と試合 して敗 れた際 には多少 の引 け目 を感 じていた。上洛 後 は芹沢 やお梅 に魅 せられて一時 行動 を共 にしていた。それ故 に「芹沢 さんは自分 が斬 らねばならない」と理解 し、芹沢 暗殺 事件 では参加 を志願 。その後 も池田 屋 事件 などで活躍 。肺 結核 を患 い考 庵 には静養 を勧 められるが、剣 への情熱 と責任 感 からかえって稽古 や任務 に熱 を入 れるようになり剣 の鬼 と化 していく[注釈 5]。病気 を隠 していたものの周平 と鍬 次 郎 の試合 の後 に、遂 に皆 の前 で大量 の血 を吐 いて昏倒 して以降 は療養 生活 となり、戦列 を離 れお孝 の看病 を受 ける事 になった。新選 組 が伏見 に移転 した時 も京 に残 ったが、そこを浪士 らに襲 われる。しかし、お孝 の機転 で難 を逃 れ、銃撃 され負傷 した近藤 と共 に大坂 城 へ送 られ松本 良 順 の治療 を受 ける。江戸 に戻 った後 は、病 を圧 して甲 陽 鎮撫 隊 に加 わり多摩 へ向 かう。しかし、多摩 で土方 と剣術 を立 ち会 っている時 に倒 れ、近藤 に江戸 に戻 るように命 じられる。植木 屋 平五郎 宅 で療養 していたが襲撃 される。その際 、お孝 を斬 られ、襲撃 してきた刺客 を返 り討 ちにするが再度 吐血 し昏倒 してしまう。本編 ではその後 に関 する描写 はなくナレーションで近藤 の死 を知 らされぬまま病死 したと語 られるのみであり、総集編 では姉 のみつが「勇 さんの後 を追 うように亡 くなった」と語 った(史実 でも総司 は近藤 が斬首 された約 1か月 後 に病没 している)。斎藤 一 (さいとう はじめ)- (
山口 一 →斎藤 一 ) 演 :オダギリジョー副 長助 勤 ・三 番 組長 。剣 の流派 は不明 だが隊 中 きっての達人 で沖田 と双璧 をなす。無口 な性格 で、自分 から人 と交 わろうとすることはほぼ皆無 なミステリアスな隊 士 。その一方 で、仲間 を想 う熱 い心 を内 に秘 めており、徐々 にそれを表 に出 す事 が多 くなっていく。また義理 人情 に厚 く受 けた恩 を決 して忘 れない性格 だが、そのことが災 いして厄介 な事態 を引 き起 こすこともある。よく短刀 で木彫 りの彫刻 を作 っていて、原田 の祝言 の際 にその彫刻 をプレゼントした。最初 は山口 (やまぐち)一 を名乗 り、江戸 で借金取 りをしていた。近藤 とは広岡 子 之 次郎 の借金 を取 り立 てに来 た時 に出会 う。人 を斬 って追 っ手 に追 われている時 、近藤 の祝言 が行 われている近藤 家 に転 がり込 み匿 われ、後 に近藤 の依頼 を受 けた芹沢 の手引 きで逃亡 した。後 に京 の地 で芹沢 達 が清河 八郎 を斬 ろうとしている時 に近藤 たちの意 を理解 して清河 を逃 し、そのまま壬生 浪士 組 に入隊 する。芹沢 暗殺 の際 には江戸 の件 で恩 を忘 れられず襲撃 に向 かう土方 、沖田 、山南 、原田 を阻止 しようとするが、同 じく義理 のある近藤 の仲裁 により道 を空 ける。近藤 や土方 の依頼 で暗殺 や、複数 の隊 士 の介錯 を務 めたことが多 いが、夜 魘 される事 もあった。伊東 達 が御陵 衛士 を結成 した時 には、間 者 として潜 り込 む。あまり感情 を表 に出 さないが決 して非情 な人格 ではなく、鳥羽 ・伏見 の戦 いで井上 源三郎 が戦死 した時 には激昂 し、凄 まじい怒声 を上 げながら狂 ったように敵陣 へ単独 で斬 り込 み、甲 陽 鎮撫 隊 の敗戦 後 、隊 を離 れた永倉 たちを「間 違 っている」と言 い「この旗 がある限 り新選 組 は終 わらない!」と皆 の前 で隊 旗 を掲 げて叫 ぶ。- 『
最期 の一 日 』では処刑 された近藤 の首級 を彼 が奪還 し会津 に持 ち帰 り土方 、松平 容保 とともに弔 ったとされている(ただし素性 が分 かると、近藤 や新選 組 を恨 む新 政府 軍 の面々 に墓 荒 らしにあうことを土方 が懸念 したため俗名 は明記 せず)。その際 函館 へ転戦 する土方 の代 わりに近藤 の首級 と容保 を護衛 するべく会津 に留 まる。 - なお、
本編 の最終 回 では容保 から近藤 の首級 を奪回 するよう密命 を受 け、その際 に近藤 勇 が愛用 していた虎 徹 を下賜 されている。 藤堂 平助 (とうどう へいすけ)演 :中村 勘太郎 副 長助 勤 ・八 番 組長 。北辰 一刀 流 伊東 道場 で学 んでいたが、試 衛 館 に入門 する。誰 に対 しても礼儀 正 しく、とても穏 やかで良識 的 な性格 の反面 、稽古 は厳 しく戦闘 になると人 が変 わったように激情 的 な剣 を振 るう。天才 剣士 の沖田 には常 に引 け目 を感 じていた。一時 は沖田 になりすまして京 の町 で遊 んでいたが近藤 に諭 される。池田 屋 事件 では一番乗 りの大役 を果 たし奮戦 するも、汗 を拭 おうとした隙 を衝 かれ頭部 に重傷 を負 い、額 に傷 が残 ることになる。一時期 江戸 に帰還 し近藤 らとともに幕府 へ長州 征伐 の談判 を行 う。主要 人物 の中 では唯一 山南 の切腹 に立 ち会 っておらず、京 に帰還 後 に知 らされた。江戸 からみつとつねを呼 んでしまい、寺田 屋 大 騒動 の原因 を作 ってしまう。後 に師 の伊東 甲子太郎 一派 が入隊 すると、試 衛 館 の仲間 達 との間 で葛藤 する。御陵 衛士 に加 わった後 も伊東 と近藤 らの板挟 みとなる。油小路 の変 では義 を貫 き御陵 衛士 として奮戦 。永倉 や原田 たちは藤堂 を助 けようとするが、永倉 の様子 からその思惑 を知 りながらも逃 げるどころか、より一層 激 しい表情 を浮 かべて戦 い続 け、事情 を知 らない新選 組 隊 士 に背中 を斬 られる。そして駆 けつけてきた近藤 から「お前 は、真 の武士 だ」と称賛 され、皆 の見守 る中 で穏 やかな表情 を浮 かべながら息 を引 き取 る。原田 左 之 助 (はらだ さのすけ)演 :山本 太郎 副 長助 勤 ・十 番 組長 。伊 予 松山 の出身 。大坂 谷道 場 で種田 宝蔵 院 流 を学 んだ槍 の名人 で、鍵 槍 を愛用 して数 多 くの修羅場 で活躍 する。底抜 けに明 るい三枚目 で、近藤 一派 のムードメーカー的 存在 。かつて切腹 しようとした時 の傷 があり、何 かにつけてその傷 を自慢 したがる。常 に何 かを食 べており、よく寝転 がっている。当 ての無 い旅 の途中 、滝本 繁蔵 の屋敷 の護衛 を頼 まれた近藤 たちと出会 う。その後 、偶然 近 くで行 われていた天然 理 心 流 4代目 襲名 の際 の紅白 試合 に勝手 に加 わり、そのまま試 衛 館 の食客 となり、近藤 らとともに浪士 組 に参加 する。上述 のようにお調子者 的 な面 が目立 つが、亡 き夫 と瓜 二 つということで可愛 がられた八木 久 の死 に対 しては涙 を見 せ、落 ち込 んでしまう。さらに芹沢 暗殺 事件 の際 は敵 に情 けをかけて逆 に斬 られそうになった山南 を助 け「戦 じゃなぁ、躊躇 った方 が負 けなんだよ、先生 」と諭 すなど、実戦 家 としての面 も見 せた。甘味 屋 のまさに何 度 も思 いを伝 えては何 度 も断 られるも、禁門 の変 で燃 える京 の町 から彼女 を助 け出 したことにより二 人 は結 ばれる。甲 陽 鎮撫 隊 の敗戦 後 、永倉 と共 に隊 を離 れ、江戸 で同志 を集 めようとしていた所 、永倉 が旧友 と再会 し、靖 兵隊 への参加 を持 ち掛 けられるも旧友 との縁 から永倉 が承諾 したのに対 し、「別 の隊 に加 わるつもりはない」と拒否 。永倉 とは笑顔 で分 かれ、妻 のいる京 に戻 ろうとするが道中 で近藤 が処刑 されることを知 り、助 けようと板橋 へ向 かうが、板橋 ですでに隊 を抜 けていた尾形 俊太郎 に「今 ここで死 んでも無駄死 にだ」と諭 され「尽忠 報国 の士 天 晴 れなり!新選 組 は不滅 だ!!フォーーー!!」と、涙 ながらに熱 いエールを送 り、近 くのお地蔵 様 に供 えられていた菓子 を食 いながら「俺 も不滅 だ!」と言 い、颯爽 とどこかに駆 け去 っていった。上野 戦争 で戦死 したとも、馬賊 になったとも言 われると最終 回 で説明 されており、本編 でもまさから「薩長 の世 の中 になったらどうする」と聞 かれた際 、「大陸 に渡 って馬賊 になる」と言 っている。山南 敬助 (やまなみ けいすけ)演 :堺 雅人 副長 、のち総長 。仙台 の浪人 で北辰 一刀 流 の門人 であったが、同門 の坂本 龍馬 から「(近藤 勇 は)面白 い人物 だ」と紹介 されて興味 を持 ったのがきっかけで試 衛 館 を訪 れ、近藤 の人柄 に惹 かれ門人 となる。常 に笑顔 を絶 やさず、何 を口 にするにも丁寧 な口調 で話 す品 のある人物 。北辰 一刀 流 免許皆伝 で、最初 に試合 をした時 には沖田 を破 り、直後 の近藤 との試合 では「負 けてみないと強 さが分 からない」と敢 えて隙 を作 り近藤 に勝 たせる余裕 を見 せる程 であった。その際 、「彼 (総司 )はよい資質 を持 っている。必要 なのは経験 」と述 べており、数 年 後 には沖田 に負 かされている。学問 にも明 るく時勢 を見極 めていて、近藤 を知 の面 から支 える。勇 を浪士 組 の創設 者 ・清河 八郎 、浪士 組 取締役 ・山岡 鉄太郎 と引 き合 わせ、浪士 組 への参加 へのきっかけを作 る。また、京 で清河 の浪士 組 から離 れた時 に会津 藩 の預 りとするよう近藤 に進言 する。当初 は副長 を務 めたが、土方 により総長 に棚上 げされる。また、誠実 で人 斬 りを望 まない性分 の為 か芹沢 暗殺 事件 では、土方 を補佐 し、平間 を退 けるが続 く平山 を斬 ることができず、逆 に斬 られそうになったところを原田 に救 われる一幕 もあった。そのため以後 は、前線 での戦闘 には参加 しなくなり、池田 屋 でも屯所 に残留 していた。- お
互 い認 め合 いながらも、度々 土方 とは対立 し、屯所 の本願寺 移転 でも反対 するなど論争 は絶 えなくなり、伊東 らの入隊 で、ますます自 らの居所 をなくしたと感 じていく。隊 のあり方 に疑問 を感 じていた最中 に起 きた、永倉 らの建白 書 提出 に端 を発 する土方 の処分 や、龍馬 に「新選 組 に居 っても何 ができるがじゃ。お前 ほどの秀才 が勿体無 い。」と言 われた事 をきっかけに、明里 を伴 って脱走 した。脱走 と言 っても身 を隠 したり先 を急 いだりせず(ただし明里 に草津 までは急 ぐよう促 す描写 もあったが、結局 は彼女 のお転婆 に振 り回 される形 で足止 めをくらってしまった)、まるで明里 と連 れ立 って旅 をするのも同然 だった。馬 で追 いかけてきた沖田 を草津 で見 つけて、自 ら声 をかけて京 に戻 る(沖田 は山南 を逃 がそうとしたが、その甲斐 なく終 わってしまった)。そして、その死 を惜 しむ周囲 の皆 に事 あるごとに再度 の脱走 を促 されるが全 て謝絶 する。そして死別 の言葉 と手紙 を残 して志 を託 し、試 衛 館 の仲間 たちが見守 る中 、隊 のために団結 を願 い、沖田 の介錯 のもと切腹 。主要 人物 9人 の中 で最初 の死者 となった。 永倉 新八 (ながくら しんぱち)演 :山口 智 充 副 長助 勤 ・二 番 組長 。神道 無念 流 免許皆伝 の達人 。近藤 や土方 より年下 だが容姿 ・言動 共 に老成 しており、初対面 の際 に2人 を驚 かせる。[注釈 6]登場 当初 は19歳 。筋 が通 っていない事 や曲 がった事 を嫌 う正義 漢 。左 之 助 とはウマが合 いよく一緒 に行動 している。近藤 とは滝本 繁蔵 の屋敷 の護衛 を頼 まれた時 に出会 う。その後 ヒュースケンを襲撃 しようという賊 の1人 として再会 するが、勇 の必死 の説得 で思 い留 まり、勇 達 の側 に寝返 って賊 を返 り討 ちにした。これがきっかけで勇 の勧 めもあって試 衛 館 の食客 になり、浪士 組 の一員 として京 へ赴 く事 になる。近藤 の裏表 の無 い人柄 に惚 れ込 んでいるがそれ故 に「自分 達 は近藤 勇 の同志 であって家来 ではない」という意識 が強 い。そのため池田 屋 事件 での報奨 金 分配 や局長 の権力 を強 める組織 の命令 系統 の案 に異 を唱 え、土方 が口 を滑 らせて芹沢 暗殺 を暴露 した事 も追 い打 ちとなり(内部 での争 いを断固 として認 めないため、永倉 は芹沢 の暗殺 を聞 かされていなかった)、松平 容保 に建白 書 を提出 するなど、しばしば近藤 、土方 の路線 とは対立 することもあった。甲 陽 鎮撫 隊 の敗戦 後 、会津 に行 くことを近藤 に提案 するも受 け入 れられず、自分 に従 うよう命令 する近藤 に怒 りを抱 き左 之 助 とともに隊 を離 れた。その後 、左 之 助 と共 に江戸 で同志 を募 る算段 を考 えていた所 、旧友 である市川 宇八郎 と再会 し、縁 から彼 が立 ち上 げた靖 兵隊 に加 わることを決 める。近藤 と決別 こそしたものの、近藤 の同志 であるという思 いは最後 まで揺 るがず、宇八郎 が近藤 を貶 す発言 をすると彼 を強 く叱責 した。井上 源三郎 (いのうえ げんざぶろう)演 :小林 隆 副 長助 勤 ・六 番 組長 (最初 の隊 内 編成 の際 に土方 から、副長 に推挙 されるが辞退 している)。通称 「源 さん」。多摩 出身 で周助 の代 に試 衛 館 の門人 となった勇 の兄弟子 だが自 ら進 んで道場 の雑用 などを行 なっていた為 、山南 には奉公人 だと思 われていたが「いいんです、好 きでやってるんで。」と言 うなど影 が薄 い存在 だった。[注釈 7]温和 な人物 で常 に勇 や土方 、沖田 そして勇 の養子 周平 などを見守 っている、いわば父親 的 な存在 である。主要 人物 9人 では最年長 。浪士 組 の結成 の際 には周 斎 から勇 の「お目付 役 」として共 に京 へ上 るよう頼 まれる。新選 組 では地味 ではあるものの組織 の潤滑油 として欠 かせぬ存在 となる。なお、劇 中 では一番 長 い刀 を使 っている。鳥羽 ・伏見 の戦 いで周平 を庇 い新 政府 軍 に奮戦 するが、1度 は正面 からの一斉 射撃 を奇跡 的 にやり過 ごすものの、周平 に向 かって振 り向 いた直後 に背後 からの銃弾 を受 け倒 れる。その死 は隊 士 達 に衝撃 を与 え、土方 は人目 を憚 らず号泣 し、斎藤 に至 っては激昂 し、凄 まじい怒声 と共 に敵陣 に突撃 をかけた。死後 幻影 として療養 中 の勇 の前 に出現 し、死 してもなお勇 の身 を案 じ続 けていた。勇 はその幻影 が意味 するものを察 し、お目付 役 として共 に上京 した源 三郎 に「ここまで付 き合 わせてしまって悪 かった」と述 べそっと目 を伏 せ涙 し、最後 まで勇 を支 えた。
水戸 派 (精 忠 浪士 組 )
芹沢鴨 (せりざわ かも)演 :佐藤 浩市 筆頭 局長 。水戸 天狗 党 の出身 で、同郷 の新見 や粕谷 とは付 き合 いが長 い。剣術 ・学問 の実力 を備 えた一廉 の人物 で、プライドが高 く傍若無人 な面 が目立 つが、自分 も他人 も心 から信 じることが出来 ず、自身 の弱 い部分 を突 かれると己 を律 しきれなくなる哀 しい男 でもある。酒癖 が悪 い。近藤 とは広岡 子 之 次郎 の稽古 代 の催促 に来 た時 、山口 (斎藤 )一 と共 に料理 屋 の主人 として出会 う。水戸 藩 出身 のため、桜田 門外 の変 に参加 する広岡 を逃 す。その際 、近藤 、山口 に鯉 のあらいを振 る舞 いながら「明日 天地 がひっくり返 るような大 事件 が起 きる」と語 る。そして事件 が起 きた後 、桜田 門外 に現 れ酒 を飲 みながら「尽忠 報国 の士 、天 晴 れなり」と叫 ぶ。- その
後 、浪士 組 に参加 。新見 と共 に三 番組 の小頭 となる。先番 宿割 の役 を与 えられた近藤 が本庄 宿 で芹沢 が仲間 と騒 ぐので一人 部屋 を用意 するよう佐々木 に命 じられ、宿 の離 れを用意 されるが、用意 していた地図 が古 かったので離 れは火事 で消失 しており鶏 小屋 であったため激怒 、町 の真 ん中 で焚 き火 をしながら野宿 をし、周辺 から燃 やすものを仲間 に集 めさせ、浪士 組 の面々 のみならず、巷 の人々 も困惑 させた。しかし、近藤 に根負 けして焚 き火 を消 すように命 じた。このことで近藤 に強 い興味 を持 ち、その後 浪士 組 が江戸 に戻 った後 も京 へ残留 。近藤 達 と壬生 浪士 組 (水戸 派 は精 忠 浪士 組 と名乗 っていた)を結成 。局長 となる。 京 では粗暴 でやりたい放題 な日々 を送 るが、その一方 で自分 とは違 う真 っ直 ぐな生 き方 でありながら、自分 に敬意 を持 って接 してくる近藤 に次第 に引 け目 を感 じるようになる。また、沖田 に対 しても自分 の一派 に加 えるなど彼 なりに一目 置 く。そんな破滅 的 ながらも、どこか哀愁 を感 じさせる生 き様 は近藤 だけでなくお梅 や沖田 も魅 せられた。また、斎藤 も芹沢 を護衛 しており、後 に粛正 に動 く土方 らを牽制 しに行 くほどであった。自分 が大坂 相撲 の力士 達 と起 こした「どっこい事件 」を近藤 が実直 な対応 で解決 に導 いた事 で、近藤 に対 するコンプレックスを更 に募 らせ、遂 には商家 の大和 屋 を襲 うなど乱暴 狼藉 をエスカレートさせてしまう。- その
結果 、遂 に会津 藩 から見切 りをつけられた事 で、土方 や山南 は芹沢 一派 の排除 を決意 するが、近藤 だけは芹沢 への敬意 や、その士道 に背 くような非情 なやり方 への抵抗 感 からなかなか決意 できずにいた。一方 、芹沢 自身 も新見 の切腹 による一 件 で自分 が近 く浪士 組 より排除 される事 を察 するが、それを受 け入 れるかのように、粛清 当日 である「八 月 十 八 日 の政変 」の褒美 を貰 った祝宴 の席 で泥酔 しながらも、自分 を粛清 する事 に未 だ決断 を下 せずにいる近藤 に対 して、「鬼 になれよ。鬼 になって俺 を食 っちまえよ。遠慮 はいらねえよ」と自分 の覚悟 を告 げつつ、容保 から貰 った「新選 組 」と書 かれた文 を見 て「明日 からこの名前 で行 けよ」と、自 ら近藤 の背中 を押 して、その決意 を後押 しした。 - その
後 、土方 、山南 、原田 、沖田 は芹沢 一派 (粛清 対象 から外 された野口 以外 )が八木 邸 に戻 る道中 を襲 う予定 であったが、斎藤 の妨害 に遭 った事 で予定 がズレて、八木 邸 に戻 り皆 が寝静 まったころを見計 らって芹沢 の寝床 に突入 する。芹沢 は白装束 に着替 え、酒 を飲 みながら座 って待 ち構 えており、激戦 の末 、愛用 の酒 の入 った瓢箪 に足 を取 られた事 で最後 は沖田 に刀 を突 かれ、土方 にとどめを刺 される。沖田 は本来 この襲撃 には加担 しない筈 だったが、土方 の態度 から事情 を察 した沖田 本人 が刺客 役 に加 わる事 を希望 し、芹沢 も刺客 達 の中 に沖田 がいる事 を確認 した際 に「嬉 しいぜ」と零 したり、沖田 に刺 された際 にはどこか満足 気 な笑 みを浮 かべるなど、はじめから沖田 の刃 に倒 れる事 を望 んでいたかのような節 を見 せた。死後 この一 件 は土方 によって長州 藩士 の仕業 に偽装 された。 近藤 達 が越 えなければならない壁 とされ、ドラマの前半 を支 える重要 な役柄 となっている。佐藤 と脚本 の三谷幸喜 は「大河 ドラマ史上 最高 の悪役 」を狙 ったという。また、佐藤 の父 である三 國連 太郎 も1969年 に公開 された三船 敏郎 製作 ・主演 の映画 『新撰 組 』において、芹沢 を演 じており、親子 二 代 で同 じ役 を演 じた事 で話題 となった。新見 錦 (にいみ にしき)演 :相島 一之 局長 、のち副長 。芹沢 の右腕 的 存在 。学 があるため、浪士 組 の上京 後 の清河 八郎 の朝廷 への建白 書 の真意 をつかみ、佐々木 只三郎 へ報告 する。芹沢 を理解 し行動 を共 にしており、次第 に組織 内 で顔 が大 きくなっていく近藤 達 を懸念 して、芹沢 と水戸 派 の地位 を守 る為 に牽制 を図 るなど、試 衛 館 派 (特 に土方 ・山南 )に対 して度々 角 を立 てていた。商家 の大和 屋 の一 件 で芹沢 から責任 を押 し付 けられ、副長 に降格 、謹慎 の処分 を下 される(その際 に芹沢 からは「腹 を切 れ」とまでい渡 されるが、その場 では近藤 達 のとりなしで降格 ・謹慎 で済 まされた)。自身 をぞんざいに扱 ったことに不満 を感 じていたところを水戸 派 一掃 を狙 う土方 と山南 に突 かれ、芹沢 が又 三 郎 を斬殺 した顛末 を報告 して芹沢 を売 るように仕向 けられる。同時 に隊 内 を律 するための局 中 法度 が設 けられたが、これは新見 を体 よく葬 るためのものでもあり、土方 ・山南 の策謀 によって逆 に仲間 を陥 れようとした「士道 に背 いた」罪 で詰 め腹 を切 らされることになる(芹沢 の又 三郎 斬殺 の一 件 に関 しては法度 制定 の前 の事 であった為 、不問 とされた)。その場 にいた芹沢 からも「潔 く腹 を切 れ」と言 われて見捨 てられ、土方 が渡 した刀 で切腹 し、局 中 法度 によって粛清 された最初 の犠牲 者 となった。その際 、その後 の新選 組 の行 く末 を予感 させる恨 み節 を残 している[注釈 8]。亡骸 は、島田 ・松原 によって運 び出 され葬 られる事 となった。平山 五郎 (ひらやま ごろう)演 :坂田 聡 副 長助 勤 。史実 では、新見 の失脚 後 に局長 に昇進 したとされているが、本 作 では階級 の昇降 は見 られない。左目 に眼帯 をしている。武芸 の腕前 だけなら新見 以上 の実力 者 である水戸 派 の中 でも屈指 の武闘 派 だが、反面 、思慮 が浅 く、粗暴 で軽挙 な面 が目立 つ。近藤 に無礼 を働 いたため、壬生 狂言 が八木 家 で行 われた時 外 に出 て斎藤 に打擲 される。また男装 していた八木 家 の娘 ひでに詰 め寄 ったために沖田 に取 り押 さえられ、後 の相撲 大会 では沖田 と斎藤 に完全 に萎縮 していた。芹沢 暗殺 の際 には山南 が平 間 と同様 に逃 がそうとしたが、平山 は背後 から山南 に斬 り掛 かり、とっさに原田 が投 げた槍 によって死亡 した。平間 重助 (ひらま じゅうすけ)演 :剛 州 副 長助 勤 。初期 では隊 内 の勘定 を任 されており、同 じく頭脳 派 である新見 の補佐 役 として試 衛 館 派 への牽制 などを行 っていた。芹沢 と行動 を共 にしていたが、芹沢 暗殺 の際 には山南 に逃 がされ、そのまま何処 かへと出奔 した。野口 健司 (のぐち けんじ)演 :岡本 幸作 副 長助 勤 。芹沢 派 の中 では年 若 く、年齢 の近 い沖田 や藤堂 と親 しかった。性格 は芹沢 派 の中 では比較的 穏 やかで、芹沢 達 の暴挙 には無理矢理 加担 させられていたに等 しかった為 、芹沢 の暗殺 時 には角屋 に引 き止 められる形 で粛清 の対象 から外 された。水戸 派 が壊滅 したのち史実 では隊 に残 り、最終 的 には切腹 することになるが、今 作 では水戸 に帰郷 するよう近藤 や藤堂 から勧 められる描写 があり、その場面 を最後 に姿 を消 す。佐伯 又 三郎 (さえき またさぶろう)- (
又 三郎 →佐伯 又 三郎 ) 演 :松谷 賢 示 (水玉 れっぷう隊 )副 長助 勤 。元 は八木 家 の奉公人 であったが、本物 の武士 になるために京 に残 った浪士 組 に入隊 、芹沢 一派 (水戸 派 )の腰巾着 になる。本人 は水戸 派 についた理由 を「どうせ取 り入 るなら偉 い奴 の方 がいい」と語 っていたが、その芹沢 本人 からは「町人 上 がり」と忌 み嫌 われ、新見 ら他 の水戸 派 の者 達 からも然程 相手 にされていなかった。唯一 同 じく(一時 的 に)水戸 派 に属 していた沖田 とはそれなりに仲 が良 かった。かつての主 である源 之 丞 を含 む町人 達 には傲慢 な振 る舞 いを見 せる一方 、芹沢 には常 に胡麻 を擂 り続 け、取 り入 ろうとするなど、一見 すれば小物 な人間 であるが、その一方 で武士 への憧 れの気持 ちは本物 であり、刀 を買 う為 に八木 家 の奉公人 時代 から金 を貯 め続 けていたり、芹沢 からどれだけぞんざいに扱 われようとも「このくらいの苦労 は覚悟 の上 」と語 るなど、努力 家 な一 面 もある。また、浪士 組 で羽織 を考案 する事 になった際 には京 の市井 の人々 の意見 を踏 まえた上 で近藤 達 に忠言 するなど、稀 に良識 的 な部分 を覗 かせる事 もある。- ある
晩 、飲 み屋 に案内 する途中 でうっかり足 を滑 らせたはずみに持 っていた提灯 を芹沢 にぶつけてしまった為 に芹沢 の怒 りを買 ってしまい、斬殺 される。直前 に彼 から武士 になる夢 を聞 かされていた沖田 は悲壮 に想 う一方 、斎藤 は「奴 (又 三郎 )は取 り入 る相手 を間違 えた。この世 の中 ひとつでも間違 えれば、命取 りになるって事 だ…」と、この時 、試 衛 館 派 と水戸 派 との間 で板挟 みになっていた沖田 への忠告 も兼 ねて冷淡 に評 した。 貯 めていた金 の入 った財布 は物 盗 りの犯行 に見 せるため新見 に抜 き取 られるが、それが皮肉 にも新見 の命取 りにつながった。
御陵 衛士 となった隊 士 (伊東 道場 一派 )
伊東 甲子太郎 (いとう かしたろう)- (
伊東 大蔵 →伊東 甲子太郎 ) 演 :谷原 章介 参謀 。当初 の名 は大蔵 (おおくら)。文武 に優 れた品 のある人物 で、怜悧 に時勢 を見極 め外国 の知識 にも精通 しているが、それ故 に人 を見下 す傾向 が強 い。神道 無念 流 を学 んでいたが、江戸 に出 て北辰 一刀流剣術伊東道場に入門 し、後 に道場 を継 いだ。門下 に藤堂 平助 がいた。ただし、彼 らには試 衛 館 派 の土方 や芹沢 派 の新見 のような右腕 的 な補佐 役 は存在 せず、加納 、篠原 が実質 その役割 を担 った。浪士 組 には参加 しなかったが、挨拶 に来 た藤堂 に餞別 を渡 し、浪士 組 とのつながりを持 とうとする。江戸 に隊 士 の募集 に戻 った近藤 に対面 し、新選 組 に入隊 し参謀 となり名 を甲子太郎 と改 める。しかし、伊東 の真意 は新選 組 を尊王 攘夷 の先駆 けとすることであった。その後 、「薩長 への偵察 」との名目 で脱 隊 を図 るが、近藤 や土方 は伊東 の本心 を見抜 きつつもかつての芹沢 一派 のような流血 の事態 を避 けようと、表面 上 は騙 されたふりをして伊東 たちを送 り出 した。そして御陵 衛士 を結成 するも、討幕 派 からは新選 組 にいた過去 から信頼 を得 られず苦悶 する。大久保 一 蔵 にかつて新選 組 にいた過去 をぬぐい去 るために近藤 を斬 るよう唆 され、近藤 の別宅 に招 かれ伊東 はその場 で勇 を殺害 するつもりだったが、近藤 から「あなたが弾 かれるのは新選 組 にいたからではなく、彼 らのように薩長 の生 まれではないからだ」と言 われ、腹 を割 って心中 を吐露 し、自身 も近藤 から「私 も生 まれ故 に幕府 の武士 から見下 された。だからこそ新選 組 では生 まれよりも士道 を重 んじた」との主張 を聞 く事 で、互 いに追 い求 める思想 は違 えども、国 を想 う気持 ちは同 じであった事 に気 が付 き、和解 する。- しかしその
帰路 で、事情 を知 らずに伊東 を討 ち取 ろうと待 ち構 えていた大石 鍬 次郎 率 いる新選 組 の若手 隊 士 達 に襲撃 され、近藤 の想 いを無下 にするような彼 らの軽率 な行動 を一喝 しつつも、抗 争 を避 けるべくあえて抵抗 しようとせずに場 を離 れようとしたが、その隙 を突 かれる形 で大石 によって槍 で刺殺 されてしまう。その後 、御陵 衛士 側 に先立 って事態 を知 った近藤 は和解 した矢先 の伊東 の死 に愕然 としつつも、これにより御陵 衛士 との抗 争 が避 けられぬものとなってしまったことを悟 った土方 達 に促 され、やむなく彼 らと刃 を交 えるという苦渋 の決断 を下 した。 伊東 の遺体 は、土方 の判断 で七 条 油小路 に放置 され、彼 の死 を知 った御陵 衛士 の隊 士 達 はこれが罠 だと気付 くが、「たとえ罠 でも、伊東 先生 の亡骸 を晒 し者 にするわけにはいかない」という理由 で現場 へ行 き、待 ちかまえていた新選 組 との間 でついに全面 衝突 が勃発 。藤堂 平助 をはじめ両 陣営 に多 くの犠牲 を出 すこととなる。加納 鷲 雄 (かのう わしお)演 :小原 雅人 過激 な言動 の多 い伊東 一派 にあっては温厚 な人物 で、仲間 を諭 したり外交 役 としての出番 が多 かった。藤堂 平助 が伊東 大蔵 に試 衛 館 への移籍 を願 い出 た際 、永倉 の提案 で沖田 と加納 が立 ち会 い沖田 が勝 てば移籍 を認 めるという条件 で立 ち会 うが敗 れた。そして、「藤堂 を譲 る代 わりに沖田 が欲 しい」という伊東 を諫める。結果 伊東 は「(試 衛 館 に)しばらくの間 貸 し付 ける」と言 いつつも、藤堂 の移籍 を認 めた。沖田 には敗 れたものの剣術 の心得 が全 く無 いわけではなく、油小路 の変 では永倉 と互角 に渡 り合 っている。後 に伊東 と共 に新選 組 に入隊 する。御陵 衛士 として分派 する時 に土方 とこれ以上 隊 士 が加 わることを禁止 するとともに、御陵 衛士 から新選 組 に復帰 することを禁止 する取 り決 めを行 った。油小路 の変 では篠原 と共 に御陵 衛士 を主導 する。事件 後 、復讐 のために伏見 街道 で篠原 らとともに近藤 を狙撃 するが、闇討 ちのようなやり方 には若干 躊躇 しており、直接 手 を出 すことは最後 までしなかった。その後 官軍 に属 していたが、偽名 を使用 し自 らを「大久保 大和 」と名乗 っていた近藤 に対 し尋問 役 の香川 、上田 は行 き詰 まっていた為 、香川 ・上田 の命 により近藤 と再会 する。旧交 と任務 の板挟 みとなって言葉 を詰 まらせていたが、近藤 は彼 に自 ら「加納 君 、お久 しぶりです」と語 りかけ、加納 もそんな近藤 の心遣 いを察 しながら「ご無沙汰 しております、局長 」と涙 目 で返 した。篠原 泰之 進 (しのはら たいのしん)演 :小梶 直人 伊東 一派 でも特 に好戦 的 な人物 で、自身 の主張 を強引 に押 し通 そうとする傾向 があり、よく加納 に諭 されている。剣 の腕前 も確 かで、不意 を突 かれたにもかかわらず斎藤 、永倉 と互角 に渡 り合 った。長州 藩 との交渉 に臨 むべく広島 に向 かった近藤 、伊東 に同道 する。御陵 衛士 に参加 し、間 者 として潜 り込 んだ斎藤 一 が新選 組 に戻 ろうとした際 、斬 り合 いとなる。油小路 の変 では加納 と共 に御陵 衛士 を主導 し、変 後 、復讐 のために伏見 街道 で近藤 を狙撃 する。その際 、「これでは闇討 ちだ」と指摘 する加納 に対 し、「構 わん。奴 ら(新選 組 )も散々 汚 い手 を使 ってきたではないか」と吐 き捨 てた。服部 武雄 (はっとり たけお)演 :梶浦 昭生 伊東 と行動 を共 にする伊東 一派 随一 の武闘 派 。伊東 に従 い御陵 衛士 となり新選 組 を離 れる。油小路 の変 では二刀流 で奮戦 するが永倉 に斬 られ敢 え無 く戦死 する。服部 の死 を目 の当 たりにした藤堂 はしばしの逡巡 の後 、咆哮 と共 にかつての仲間 と斬 り合 う決意 を完全 に固 める。毛内 有 之 助 (もうない ありのすけ)演 :中川 泰幸 (現 ・中川 邦 史朗 ) [8]油小路 の変 で原田 に敗 れ戦死 。(ドラマ内 での役名 表記 なし。)三木 三郎 (みき さぶろう)演 :平泉 陽 太 九 番 組長 (第 46回 にて10番組 編成 の名簿 に名前 あり)。史実 では伊東 の実弟 だがドラマ内 では言及 なし。伊東 に従 い御陵 衛士 となり新選 組 を離 れる。油小路 の変 にも参戦 し、撤退 した後 は報復 として仲間 と共 に病身 の沖田 を襲撃 するがお孝 の機転 によって未遂 に終 わる。中西 昇 (なかにし のぼる)演 :猪狩 賢二 伊東 と行動 を共 にする。伊東 一派 が御陵 衛士 となり新選 組 を離 れた後 は登場 しない。
その他 の新選 組 隊 士
島田 魁 (しまだ かい)演 :照 英 諸 士 調 役 兼 監察 。美濃 出身 の浪人 で、旧知 の永倉 の推薦 で入隊 した。怪力 の巨漢 で、戊辰戦争 では完全 武装 した永倉 を片手 一本 で塀 の上 につり上 げる場面 が見 られた。強面 に似合 わず人情 家 で、涙 もろい感激 家 。人懐 っこい性格 であり、養子 縁組 を頼 まれては断 れず何 度 も姓 が変 わっている(なお、出生 時 の姓 は「近藤 」だった)。権力 や地位 にも全 く固執 せず、新選 組 が直参 に引 き立 てられても当人 の希望 により平 隊 士 であり続 けた。普段 は監察 方 として偵察 や見張 りに従事 している。粛清 に関 わる事 もある。ひとたび戦 が始 まると重 い鎖帷子 を全身 にまとい大 暴 れする。正月 には屯所 のある西本願寺 を訪 れた子供 達 といっしょに遊 ぶ姿 も見 られた。また、相撲 大会 に参加 してふんどしが切 れ、不浄 負 けするという一幕 もあった。- 『
新選 組 !!土方 歳三 最期 の一 日 』でも新選 組 の頭取 として活躍 するが、土方 の死 を知 り号泣 し、永井 尚志 に諭 され、新選 組 を後世 に語 り継 ぐことに誓 った。晩年 は西本願寺 の警備 を務 めたと最終 回 で説明 されている。 武田 観 柳 斎 (たけだ かんりゅうさい)演 :八嶋 智 人 副 長助 勤 ・五 番 組長 。出雲 国 母里 の出身 で甲州 流 軍学 を学 んでいた。常 に眼鏡 をかけている。体躯 にも恵 まれぬゆえ学問 や参謀 で身 を立 てようと、浪士 組 が新選 組 と名 を改 めてからの隊 士 募集 で入隊 。剣 技 には秀 でていないものの池田 屋 事件 では、宮部 一派 の拠点 の襲撃 を提案 し、戦闘 では近藤 隊 に属 して参加 した。決 して無能 な人物 ではなく、軍師 として池田 屋 事件 をはじめ数々 の局面 で近藤 を支 え続 けるも、自信 過剰 な性格 で人望 に薄 い。しかし近藤 をはじめ、新選 組 の為 に頑張 っている武田 の努力 を認 めている人間 も少 なくなく、武田 を快 く思 っていなかった土方 でさえも、新選 組 に対 する思 いを聞 いたときは否定 しなかった。何 かと自分 の手柄 を強調 することが多 く、「軍師 ですから」「私 が〜」が口癖 である。甲州 流 軍学 が時代 に遅 れつつあることを感 じ取 り、最先端 の西洋 軍学 を学 ぼうと隊 費 を管理 していた河合 から50両 借 りたが[注釈 9]、そのことが河合 耆三郎 切腹 の原因 となってしまう。これで評判 を落 とした武田 は、直参 取 り立 ての際 に兵学 師範 であるということから他 の副 長助 勤 より格 上 の見廻組 肝煎 格 への内示 を受 けるが、永倉 、原田 からは日頃 の行 いが悪 く河合 を切腹 させた原因 として不満 だと異論 が出 た。そのため他 の副 長助 勤 と同格 で納得 するよう近藤 に説得 されるが、激怒 して直参 取 り立 てそのものを返上 する。そして直参 取 り立 てに不満 な茨木 、佐野 、中村 、富川 らを御陵 衛士 へ参加 するよう勧 め、武田 は話 をつけに御陵 衛士 の元 へ向 かうが加納 に参加 を断 られて立場 の悪 くなった四 人 が切腹 してしまい、その事 で新選 組 の隊 士 に尚更 疎 まれて居 づらくなり、出奔 。西洋 軍学 書 を手土産 に御陵 衛士 に参加 しようとするが、伊東 は既 に西洋 軍学 書 を手 に入 れており、しまいには「西洋 軍学 書 を横取 りして邪魔 をした人間 」として裏目 に出 てしまい伊東 にはすげなく断 られる。薩摩 藩 に縋 ろうとするが、会津 の軍事 機密 を持 ってくるように西郷 吉之助 に言 われる。行 き場 を無 くしているところ、土方 と沖田 に隊 に連 れ戻 される。本人 は半 ば自棄 気味 に切腹 する覚悟 は出来 ていると嘯 くが、近藤 からは切腹 を命 じられることはなく、「自分 のせいで死 んだ者 達 の為 にも生 きる事 で償 え」「もう一度 這 い上 がって来 い」と諭 され生 き続 けることを命 じられる。改心 して平 隊 士 からやり直 す決意 をしたが、自分 が恨 みを買 っていると自覚 しているがゆえに、嫌 がらせ[注釈 10]をされぬよう相部屋 ではなく個室 を所望 した。しかしその直後 、屯所 を抜 け出 して河合 の墓参 に行 ったのを沖田 に見 つかり、事情 を話 したことで見逃 してもらうが、そのすぐ後 に脱走 と決 めつけて追 って来 た大石 鍬 次 郎 らに背後 から急襲 され、落命 する。改心 した矢先 での突然 の死 に、直前 まで話 をしていた沖田 と信頼 していた近藤 が武田 の死 を惜 しみ、[注釈 11]。特 に近藤 は、「もうここまでにしよう」と、法度 による粛正 を止 めるように呟 いていた。河合 耆三郎 (かわい きさぶろう)演 :大倉 孝二 勘定 方 。播磨 の商家 の出身 。武術 の才 は皆無 だがそろばんが得意 で勘定 方 として隊 の金銭 面 を支 え続 けた。愛想 のいい人柄 で、人 の良 いところを見 つけるのが上手 く、多 くの人 に好 かれている。同郷 の松原 とは特 に仲 が良 い。西洋 軍学 習得 に熱意 を燃 やす武田 観 柳 斎 に兵法 書 の購入 資金 を捻出 したことから、同 じ本 を狙 っていた土方 に勘定 帳 と隊 費 の数字 が合 わないことを詰問 される。武田 のことは口 を割 らず、親元 から50両 届 けさせることを条件 に勘弁 してもらうように願 い出 て許 されるが、親元 から10日 経 っても50両 は届 かず切腹 させられることになる。死 への恐怖 から、腹 を切 ろうとはしなかったが、ついに覚悟 を決 めた折 に、介錯 の谷 三十郎 がしくじってしまい血 の海 でもがいているところを沖田 がとどめをさした。先述 の切腹 の際 に往生際 の悪 さを見 せてしまったものの、最後 の最後 まで武田 を恨 むことはなかった。親元 からの金 を届 ける飛脚 が到着 したのは、皮肉 にも切腹 の直後 だった。山崎 烝(やまざき すすむ)演 :桂 吉弥 諸 士 調 役 兼 監察 。鍼医師 の家 の出身 。浪士 組 が新選 組 と名 を改 めてからの隊 士 募集 で入隊 。三 回 入隊 を志願 してその度 に断 られていたが面接 していた土方 たちは覚 えておらず、その人 に覚 えられにくい容貌 や変装 を利用 して主 に探索 役 を務 める。内山 彦次郎 の悪事 や伊東 と倒幕 派 との密会 、脱走 を試 みる隊 士 等 を密 かに探索 する。また医術 にも明 るく、病 に冒 された沖田 の病状 を察知 し、さらには西洋 医学 も学 び伏見 街道 で御陵 衛士 の残党 に狙撃 された近藤 を治療 する。鳥羽 ・伏見 の戦 いで、土方 、斎藤 と共 に不動 村 の屯所 に戻 った後 、大坂 へ引 き揚 げる途中 に官 兵 に不意 に顔 を斬 りつけられ重傷 を負 う。江戸 へ向 かう船 の中 で島田 、尾関 、尾形 に看取 られてひっそりと息 を引 き取 った。松原 忠司 (まつばら ちゅうじ)演 :甲 本 雅裕 四 番 組長 。角刈 りが特徴 。剣術 に加 え関口 流 柔術 の心得 もあり、入隊 時 の立 ち合 いでは素手 で斎藤 を取 り押 さえるほどの腕前 を見 せる。事 あるごとに「えいーやあー!!」と気合 の掛 け声 をあげている。自分 が殺 した長州 藩士 の妻 ・お初 を捨助が起 こした祇園 の火事 から救 うなどなにかと面倒 をみている。しかし、そのことを「士道 に背 いた」と土方 に糾弾 され、本気 で切腹 を決意 するほどに思 いつめていたところ、「お礼 がしたい」とお初 に食事 に招 かれ、油断 したところを刺 され致命傷 を負 う。しかし斎藤 がお初 を殺 そうとしたとき最後 まで彼女 を庇 い、斎藤 に斬 られて絶命 する。その後 、葛山 同様 斎藤 の夢 の中 に出現 した。尾関 雅 次郎 (おぜき まさじろう)演 :熊 面 鯉 力 の強 さを見込 まれ旗持 ちを務 める隊 士 。池田 屋 では屯所 の守 りについたが論功行賞 が行 われると、屯所 の守備 についた隊 士 は対象 外 という土方 の方針 により恩賞 はもらえなかった。また永倉 の建白 書 の一 件 では不本意 ながらも永倉 らと行動 を共 にして謹慎 させられる。鳥羽 ・伏見 の戦 いでは銃弾 を受 けてもなお旗 を振 り続 ける気迫 を見 せ、永倉 率 いる抜刀 突撃 でも先陣 を切 った。後 に宇都宮 、函館 の戦 いにも参戦 している。尾形 俊太郎 (おがた しゅんたろう)演 :飯田 基 祐 副 長助 勤 。土方 が十 番組 編成 を提案 した際 の名簿 では、後 に採用 された際 とは異 なり彼 の名前 が九 番 組長 として記 されていた。池田 屋 の論功行賞 が行 われたときに登場 (それ以前 にも近藤 がつねに一筆 啓上 する際 の回想 で姿 を見 せている)。時勢 を冷静 に分析 出来 る人物 で、山南 の死後 仲間 達 の解説 役 を担当 することが多 い。山南 の遺言 により新撰 組 の活動 を詳細 に記録 していた。近藤 の江戸 帰還 に同行 する。近藤 が流山 で捕 らえられたのを機 に新選 組 に再起 の道 はないと隊 を離脱 した。新選 組 そのものともいうべき近藤 の行 く末 を見届 けるべく板橋 の刑場 に出向 くがそこで(近藤 を救出 すべく殴 りこみをかけてきた)原田 左 之 助 とばったり再会 、その後 、官軍 兵 に見 つかったため2人 して逃亡 する。浅野 薫 (あさの かおる)演 :中村 俊 太 諸 士 調 役 兼 監察 。大 した実力 も度胸 も無 いのに、功名 心 と自尊心 だけは人一倍 強 い。池田 屋 の時 には島田 魁 と共 に見張 りを担当 するが、志願 し近藤 勇 の隊 に属 する。しかし、斬 り合 いに怯 えて茂 みに身 を隠 す。論功行賞 では、さしたる働 きが無 いまま近藤 隊 に所属 しただけで恩賞 をもらっており、一部始終 を見 ていた永倉 が不満 を抱 く一因 になっている。隊 内部 で繰 り返 される隊 士 粛清 に身 の危険 を募 らせていき、組長 の一人 である谷 三十郎 の粛清 に関 わったことが脱走 を決 める決定 打 となる。近藤 周平 をそそのかして脱走 を図 り、斎藤 に追 い詰 められるが見逃 され、そのまま何処 かへと姿 を消 した。谷 三十郎 (たに さんじゅうろう)演 :まいど豊 七 番 組長 。谷 三 兄弟 の長兄 。土方 があからさまに嫌悪 するほどの甲高 い笑 い声 が特徴 。良家 の出 で槍術 を学 んでおり、新選 組 では槍術 師範 を受 け持 つ。浪士 組 が新選 組 と名 を改 めてから三 兄弟 揃 って入隊 した。弟 である周平 を近藤 家 の養子 に出 すことを近藤 に持 ち掛 けた張本人 であるが屯所 移転 の際 、周平 が近藤 の養子 になったことを理由 に彼 を個人 部屋 にするよう求 めるも却下 されて不平 不満 を漏 らすなど、良家 の出 なのをいいことに横柄 な態度 を取 る。武術 の腕前 も新選 組 内 では大 したものではなかったことから周囲 からの信頼 は低 く、池田 屋 事件 では、少数 精鋭 である近藤 隊 への所属 を期待 していたが、近藤 や土方 に「すまん、あんたじゃない」といなされ結局 実現 しなかった。河合 が切腹 することになった際 の介錯 を務 めるも失敗 、狼狽 しているところを沖田 が河合 に止 めを刺 す、という武士 にあるまじき醜態 を晒 したため、隊 内 で完全 に孤立 。その居心地 の悪 さを「わしの思 っていた新選 組 とはかなりの隔 たりがあった」、「そもそもこちら側 から(新選 組 に)入 ってやったんだ」と半 ば逆恨 み同然 に新選 組 に見切 りをつけると、弟 達 に脱走 を持 ちかけるが、近藤 への恩 に報 いたい周平 からは断 られた為 、仕方 なく次 弟 である万太郎 と2人 で脱走 を図 るも山崎 に察知 され、先 に屯所 を抜 け出 して万太郎 を待 っていた所 に斎藤 、島田 、浅野 に捕捉 される。切腹 を勧 められるも抵抗 し、斎藤 に槍 で挑 むも一 太刀 で切 り捨 てられる。新選 組 の体裁 のために死因 は見回 り中 に不逞 浪士 に切 られたと島田 によって偽装 された。死後 、土方 からは「家柄 がいいことに局長 に取 り入 り、いい思 いをしようとしたつまらん奴 」と扱 き下 ろされている。谷 万太郎 (たに まんたろう)演 :若松 力 谷 三 兄弟 の次男 。池田 屋 事件 では弟 の昌 武 と共 に近藤 隊 に所属 し、池田 屋 の玄関 先 で死闘 を繰 り広 げた。兄 の三 十 郎 と共 に脱走 を図 るが、その際 に半 ば身勝手 な理由 で隊 を抜 ける事 には若干 の躊躇 する様子 を見 せていた。その後 、三十郎 が殺 された現場 には姿 を見 せることなく逃亡 した。谷 周平 (たに しゅうへい)- (
谷 昌 武 →近藤 周平 →谷 周平 ) 演 :浅利 陽介 谷 三 兄弟 の末弟 。長兄 に無理矢理 参加 させられる形 で入隊 。当初 の名 は谷 昌 武 で、のち近藤 勇 の養子 となる。池田 屋 の時 には近藤 勇 隊 に属 していたが、近藤 の命 により別働隊 の土方 、松原 に浪士 たちが集結 していることを知 らせる。周囲 からの過剰 な期待 とは裏腹 に当人 は常 にその重圧 に苦悩 しており、長兄 三 十 郎 から脱走 を提案 された際 にはそれを断 るも、その後 、兄達 がいなくなった事 で周囲 からの重圧 や嫌 がらせが更 に増長 する事 となり、苦悩 の末 、浅野 薫 の脱走 計画 に半 ば無理 やりとはいえ参加 してしまった事 で近藤 、沖田 の怒 りを買 い、井上 と平助 の必死 の嘆願 のおかげで切腹 は免 れたものの、養子 縁組 はいったん取 り消 しとなり、もとの谷 姓 に戻 される。- それでも
近藤 家 の跡取 りにふさわしい男 たらんと勉学 、剣 の稽古 に励 む彼 を勇 は最後 は「近藤 周平 」と呼 んだ。鳥羽 伏見 の戦 いにも参加 するが、官軍 の猛攻 を前 に逃 げ遅 れ、結果 的 に井上 が戦死 する一因 を作 ってしまう。流山 で勇 の薦 めによって隊 を離 れることになったが、この時 、彼 を思 う勇 から「命 を惜 しめ」という士道 とは正 反対 のいたわりの言葉 を与 えられた。 大石 鍬 次郎 (おおいし くわじろう)演 :根本 慎太郎 若手 で一番 の人 斬 りである隊 士 。近藤 と同 じ多摩 の出身 で、本人 は「腕 だけを頼 りに新選 組 に入 った」と豪語 するが、浅野 曰 く「思 いっきり縁故 で(新選 組 )に入 っている」と評 される。新選 組 の中 でも特 に過激 な性格 の持 ち主 で、新選 組 に仇 なす者 は誰 であろうとも決 して容赦 せず、また一 度 でも新選 組 に対 する反逆 や、それをうかがわせる不穏 な行動 をとった者 に対 しても、如何 なる理由 があっても許 さない程 の疑心暗鬼 と猜疑心 の塊 。それ故 に血 の気 が多 く、思 い込 みなどから暴走 行為 や軽率 な行動 に走 りやすい危険 な一 面 もある。近藤 の懐 の深 さを前 に改心 した武田 や、同 じく近藤 と和解 した伊東 を、それぞれ独断 で暗殺 [注釈 12]する等 、結果 的 に近藤 の想 いを水泡 に帰 し、新選 組 に混乱 や災厄 を齎 す騒動 を度々 起 こしているが、本人 はそれらの行動 が新選 組 の為 であると疑 いもしない。- また、
周平 を身内 の七光 りと見下 し、ことあるごとにいじめていたが、剣 の試合 で敗 れて和解 した。 葛山 武 八郎 (かづらやま ぶはちろう)演 :平 畠 啓史 諸 士 調 役 兼 監察 。池田 屋 事件 の前 に入隊 。池田 屋 では、浪士 と交戦 し、追 い詰 められるが斎藤 に救 われている。さしたる理由 もなく入隊 した地味 な男 だが一方 で読 みが鋭 く、建白 書 騒動 では、隠密 で行動 したにもかかわらず近藤 が事前 に察知 して登城 していた状況 から「建白 書 を出 した一派 の中 に間 者 (斎藤 )が潜 んでいたのでは」と疑 っていた。山南 曰 く「筆 が立 つ男 」。永倉 との掛 け合 いが多 い。山南 に頼 まれ、永倉 らが松平 容保 に提出 した建白 書 を起草 する。その一 件 で謹慎 していたが、近藤 が江戸 に戻 り、山南 が外出 している間 に建白 書 を起草 したことを理由 に土方 に切腹 させられる。その際 、斎藤 が土方 に顛末 を密告 していたことを悟 り、「裏切 り者 !」と叫 んで絶命 する。その後 、斎藤 の夢 の中 に出現 。以後 、斎藤 はしばらくこの事 に苛 まれる事 になる。また、この騒動 が、山南 が脱走 へと至 る決定的 なきっかけとなってしまった。安藤 早 太郎 (あんどう はやたろう)・新田 革 左衛門 (にった かくざえもん)演 :河西 祐樹 (安藤 )・赤堀 二 英 (新田 )史実 では、副 長助 勤 であり野口 が切腹 する際 の介錯 を務 めている。池田 屋 事件 にて近藤 勇 の隊 に所属 するも、深手 を負 いその後 亡 くなる。奥沢 栄助 (おくざわ えいすけ)演 :松島 圭二 朗 池田 屋 事件 にて近藤 勇 の隊 に所属 し戦死 する。茨木 司 (いばらき つかさ)・佐野 七 五 三 之 助 (さの しめのすけ)・中村 五郎 (なかむら ごろう)・富川 十郎 (とみかわ じゅうろう)演 :大塚 幸 太 (茨木 )・安藤 聖 (佐野 )・鈴木 慶太 (中村 )・長倉 正和 (富川 )新選 組 隊 士 の直参 取 り立 てに不満 を持 ち、武田 に唆 され御陵 衛士 に参加 しようとするが断 られ、京都 守護 職 屋敷 で自害 する。
壬生 浪士 組
粕谷 新五郎 (かすや しんごろう)演 :伊吹 吾朗 水戸 藩 出身 。荒木 又右衛門 の再来 といわれる剣豪 。沖田 、藤堂 たちに慕 われている。一番 組 小頭 を希望 し根岸 に暴言 を吐 く芹沢 を窘 める。そして刀 を抜 きかけた芹沢 を早業 で止 める。出立 前 に居酒屋 で食事 をしていた際 に、芹沢 派 の野口 に刀 を抜 かれるが、出立 を告 げに来 た沖田 と共 にまたしても早業 で刀 を抜 いて動 きを封 じた。本庄 宿 では宿場 の真 ん中 で焚 き火 をする芹沢 を止 めるよう沖田 に懇願 されるが、彼 は芹沢 の真意 を見抜 いており諭 した。浪士 組 の江戸 帰還 の際 には共 に残 るように沖田 に説得 されるが「もう少 し若 ければ」と言 い断 る。- しかし、
再 び近藤 、沖田 に説得 されると仲間割 れをしないことを条件 に応 じる。その後 、殿内 が殺 されると、芹沢 が殺 したことは明白 にもかかわらず下手人 が不明 だという近藤 に不信 感 を募 らせ、彼 に対 し今後 の行 く末 を示唆 させる予言 めいた叱 言 をい残 しつつ壬生 浪士 組 を脱退 した。 殿内 義雄 (とのうち よしお)演 :生瀬 勝久 上総 の出身 。剣 の流派 は「自己流 」。浪士 組 結成 の際 には先番 宿割 をつとめるが、出発 前 に近藤 に代 わられる。代 わられた後 はどの組 に属 しているかわからず右往左往 する有様 であった。神経質 で本庄 宿 では宿 の担当 であった沖田 に一人 部屋 の布団 部屋 を用意 させるが、結局 は焚 き火 での野宿 を諦 めた芹沢 と同宿 となる。浪士 組 の一部 が京 に残留 した際 に佐々木 只三郎 に命 じられ、目付 役 として壬生 浪士 組 に参加 し京 に留 まる。佐々木 の配下 の柳 に同志 を募 るよう誘 われていることが発覚 し、近藤 に説得 される。その後 外出 しているところを仲間 を募 りに大 坂 へ向 かっていると思 われ芹沢鴨 に斬 られる。しかし、実 は江戸 に戻 り佐々木 にすべて事情 を説明 した後 、京 へ戻 り再 び参加 するとの近藤 への手紙 を残 していた。根岸 友 山 (ねぎし ゆうざん)演 :奥村 公 延 - かつて
千葉 周作 に北辰 一刀 流 を学 んでいたが、浪士 組 結成 の際 には足 もおぼつかない様子 であった。浪士 組 では一 番組 小頭 をつとめる。それを不満 に思 う芹沢 に事 あるごとに「ジジイ」と罵 られていたことから、年寄 り扱 いされる事 に激怒 。 清川 の江戸 帰還 後 は壬生 浪士 組 に参加 し、京 へ残留 する。しかし、根岸 も殿内 同様 、佐々木 の息 がかかっていた。殿内 が殺 されると、粕谷 と共 に壬生 浪士 組 を脱退 する。阿 比 留 鋭 三郎 (あびる えいざぶろう)演 :矢部 太郎 井上 源三郎 に誘 われ、病弱 で江戸 に帰 る気力 がないという理由 で壬生 浪士 組 に参加 する。壬生 狂言 を見 に会津 藩 公用 方 が訪 れた際 に体調 が悪 く、席 を外 している時 に佐々木 の配下 の柳 が芹沢 ・近藤 への牽制 の為 、殿内 ・根岸 に同志 を募 るよう告 げているのを目撃 し、それを近藤 たちに告 げる。その後 、大津 の親戚 の元 で静養 する為 に隊 を離 れた。彼 の脱退 をもって、壬生 浪士 組 は近藤 派 ・芹沢 派 で完全 に二分 される事 となる。家 里 次郎 (いえさと つぐお)・遠藤 丈 庵 (えんどう じょうあん)演 :かなやす慶 行 (家 里 )・鈴木 健 (遠藤 )浪士 組 では一 番組 所属 。後 に壬生 浪士 組 に参加 するも粕谷 や根岸 らと共 に脱退 する。
浪士 組
清河 八郎 (きよかわ はちろう)演 :白井 晃 元 は出羽 庄内 の郷士 。山岡 曰 く「戦国 の世 に生 まれていたらおそらく天下 を獲 っていた」程 の人物 。熱烈 な尊王 攘夷 論 者 で、ヒュースケンの暗殺 を企 てていた。将軍 ・徳川 家茂 の上洛 に合 わせ、将軍 警護 の為 という名目 で浪士 組 を創設 するが、真 の目的 は尊王 攘夷 の先鋒 とするためであった。鵜殿 鳩翁 、佐々木 只三郎 らは警戒 し、京 を目指 す際 、人目 につく東海道 より遠回 りの中山道 を進 むことに決定 してしまう。また、無 役 だった近藤 を先番 宿割 に就 かせ、土方 から五 十 両 受 け取 り、これを元手 に浪士 組 一 行 とは別 行動 をとる。浪士 を束 ねることができるのは自分 しかいないと思 い知 らせるためであったが、道中 でも山岡 を連絡 役 に浪士 達 の警戒 を怠 らなかった。京 に到着 後 、佐々木 たちの不在 を狙 って浪士 たち235名 の署名 を集 め、朝廷 に建白 書 を提出 して尊王 攘夷 の大義 を果 たすことを標榜 する。浪士 組 を幕府 から切 り離 そうとしたため、近藤 ・芹沢 らは江戸 帰還 に反対 、大騒 ぎとなる。反発 された事 への憤 りから、去 り際 に近藤 と対面 し、「あなたが夢見 る武士 の時代 はもうすぐ終 わる!」と皮肉 を吐 き捨 てる。その後 芹沢 一派 に狙 われるが、近藤 の手配 により山南 らと偶然 居合 わせた斎藤 に救 われる。江戸 に帰還 した後 、佐々木 に斬 られる。山岡 鉄舟 (やまおか てっしゅう)- (
山岡 鉄太郎 →山岡 鉄舟 ) 演 :羽場 裕一 当初 の名 は鉄太郎 。近藤 とは山南 の仲介 で出会 う。幕臣 ではあるが清河 八郎 の理解 者 で、浪士 組 取締 として浪士 組 の結成 にも参画 する。のち精鋭 隊 歩 兵頭 格 となり、勝海 舟 の元 で幕府 の後始末 に尽力 する。浪士 組 結成 の際 は清河 から結成 の真意 を話 され、彼 のために周囲 を出 し抜 く言動 をするが、本人 は裏表 の無 い人物 で、勝海 舟 が甲 陽 鎮撫 隊 として近藤 を甲府 に行 くように命 じた時 は「近藤 をそこまで買 っていたのですか」と言 ったため、勝 に「お前 のようなのを西洋 ではロマンチストと言 うんだよ」と呆 れられてしまう。松平 上総 介 (まつだいら かずさのすけ)- (
松平 主税 助 →松平 上総 介 ) 演 :藤木 孝 旗本 。講 武 所 教授 方 。当初 の名 は主税 助 。文久 2年 12月9日 (1863年 1月 28日 )、講 武 所 剣術 教授 方 兼任 のまま、浪士 取扱 に任命 される。桂 小五郎 に近藤 勇 を紹介 され、講 武 所 教授 方 見習 に近藤 勇 を推薦 した。しかし後 に勇 が百姓 の出身 であることが判明 したため、冷 たくあしらう。その後 、浪士 組 取扱 になるが、用意 した支度 金 が足 りなくなると仮病 を装 い責任 逃 れをする。近藤 らが京 で名 を上 げると掌 を返 して誉 め讃 えた。治安 が乱 れる京都 の警備 を担当 させるために浪人 を集 めて浪士 組 を結成 しようとした企画 の責任 者 。鵜殿 鳩翁 (うどの きゅうおう)演 :梅野 泰 靖 浪士 組 取扱 。浪士 組 をつとめていた松平 上総 介 が辞任 した後 、佐々木 只三郎 の「清河 八郎 に浪士 組 を思 い通 りにさせてはならない」との説得 により浪士 組 取扱 となる。江戸 に帰 る前 に近藤 たちも京 へ連 れて帰 るように手代木 直右衛門 に頼 まれた席上 、近藤 を評価 する心中 を吐露 する。そして、近藤 たちの後 ろ盾 に会津 藩 がなる手助 けをするよう佐々木 只三郎 に命 じる。速見 又四郎 (はやみ またしろう)演 :七海 智 哉浪士 組 取締 並 。佐々木 と共 に清河 を暗殺 する。池田 徳太郎 (いけだ とくたろう)演 :野 仲 功 近藤 と共 に先番 宿割 をつとめる。傲岸 な性格 で、本庄 宿 での宿割 の仕事 は全 て近藤 におしつけていた。佐々木 に「芹沢 が仲間 と騒 いで困 るので一人 部屋 にするように」と命 じられ、それも近藤 に任 せる。それが元 で本庄 宿 で芹沢 一派 が騒動 を起 こすが、対応 に完全 に萎縮 していた。清河 の策 により朝廷 に建白 書 を提出 することになったが、建白 書 には署名 せず、江戸 帰還 に反対 する。清河 を友人 と思 っていたが一言 の相談 もなかったことに怒 ったためであった。その後 京 に残 り酒 を飲 んで愚痴 っていたが、お梅 にこぼした酒 が染 みになったと抗議 され絡 んでいたところ芹沢 につまみ出 された。祐 天仙 之 助 (ゆうてん せんのすけ)演 :渡部 雄作 五 番組 の小頭 。博徒 の出身 。大村 達 尾 に仇 として狙 われ、ついに京 で襲撃 される。その際 は手傷 を負 ったものの火事 の騒 ぎで救 われたが、最終 回 ではその後 大村 に討 たれたことが語 られている。大村 達 尾 (おおむら たつお)演 :江畑 浩規 祐 天仙 之 助 に父 を殺 され、仇 を討 つために浪士 組 に入隊 。しかし、祐 天 というあだ名 の博徒 が殺 したという話 を人 伝 えに聞 いただけで確証 はなかった。宿 の都合 で本庄 宿 では五 番組 の祐 天 と同宿 になる。京 で芹沢 達 が清河 を斬 ろうとしている夜 に祐 天仙 之 助 を襲撃 し、手傷 を負 わせるも火事 の騒 ぎで逃亡 される。その後 、最終 回 で偶然 永倉 と再会 し、仇 を討 って本望 を果 たしたことを告 げるが、逆 に自身 が祐 天 の子分 達 から仇 として追 われる身 となっていた。村上 俊 五郎 (むらかみ しゅんごろう)演 :立川 政市 六 番組 の小頭 。本庄 宿 で宿 の部屋割 りを担当 していた山南 を「田舎 侍 」と呼 んで見下 し、足 を洗 う桶 を持 ってくるように命 じる。断 る山南 に絡 むが、土方 に「この田舎 侍 は北辰 一刀 流 の使 い手 だ」と言 われ引 き下 がる。土方 曰 く、元 は建具 師 らしい。
多摩 ・試 衛 館 の人々
近藤 周 斎 (こんどう しゅうさい)- (
近藤 周助 →近藤 周 斎 ) 演 :田中 邦衛 近藤 勇 の養父 。名 は周助 。天然 理 心 流 3代目 。勇 を養子 に迎 えて隠居 し、周 斎 と名乗 る。「浪士 組 に参加 し上洛 したい」と言 った勇 を快 く送 り出 す。隊 士 募集 と老中 への説得 のため江戸 に戻 った勇 と会 った時 には病気 で伏 せりがちになっていた。そして、鳥羽 ・伏見 の戦 いの後 に新選 組 が江戸 に戻 る前 に亡 くなったが最後 に「お前 は俺 の誇 りだ。お前 を息子 にもてて幸 せだった。俺 の倅 は誠 の武士 だ」という言葉 を勇 に伝 えるようふでとつねに託 した。近藤 ふで(こんどう ふで)演 :野際 陽子 近藤 周助 の妻 で近藤 勇 の養母 。周助 が勇 を養子 に迎 えてからは勇 が農家 の出身 であるのが不満 でつらくあたる。しかし、勇 が上洛 前 に「心 だけでも武士 でありたい。武士 以上 に武士 らしく生 きるのが願 い」と本心 を告 げた事 で、自分 と同 じく武家 の世界 へ行 こうと足掻 いてきたと悟 り、自 らも下総 の農家 出身 で置屋 の芸者 から周助 に身請 けされた過去 を告白 し、わだかまりを解 く。その際 に「近藤 家 のために存分 に働 きなさい。そして武士 よりも武士 らしくなって戻 ってきなさい」と告 げると共 に「百姓 の子 と見下 す奴 らは存分 に見返 してやりなさい」と上洛 を後押 しした。- その
後 は勇 を応援 し、板橋 で斬首 される時 は「近藤 勇 、よく戦 いました!」と声 を掛 けた。 沖田 みつ(おきた みつ)演 :沢口 靖子 沖田 総司 の姉 。総司 が試 衛 館 の門人 であることからよく試 衛 館 に出入 りしており、歳 三 同様 、勇 の事 を「かっちゃん」と呼 ぶ。勇 の身辺 の世話 をしたり勇 、歳 三 らと盗賊 退治 に出 かけるなど序盤 のヒロイン的 扱 いだった。勇 らの上洛 の際 、勇 が長 い間 自分 に恋心 を寄 せていたのを知 っていた事 、そして本当 は自分 も勇 が好 きだった事 を告 げ、弟 を託 して送 り出 した。江戸 に戻 ってきた近藤 に伝通院 で再会 し、総司 が労咳 であることを告 げられる。そして総司 に会 いに行 ったとき自 らの命 は長 くはないことをみつに語 る総司 に、みつならではの言葉 で総 司 を励 ます。なお黒船 来航 時 、勇 と歳三 が入手 したシャンパンのコルク栓 が総集編 で勇 らのことを回想 する彼女 の手元 にあるが、これは函館 で戦 う歳 三 が市村 鉄之助 に命 じて届 けさせたものである。近藤 つね(こんどう つね)- (
松井 つね→近藤 つね) 演 :田畑 智子 近藤 勇 の妻 。松井 八十 五郎 の娘 で、勇 と結婚 し、たまを産 む。素直 な気 だての良 い性格 で、ふでにも「仕事 は遅 い」と言 われながらも評価 されている。滝本 捨助(たきもと すてすけ)演 :中村 獅童 実在 の人物 ・松本 捨助と近藤 勇 の斬首 時 に共 に死 んだ無名 隊 士 をモデルにした、主要 人物 では唯一 の架空 の人物 。(後者 の存在 は三 谷 とみなもと太郎 との『冗談 新選 組 』収録 の対談 で語 られている)近藤 勇 の幼馴染 で、土方 同様 彼 を「かっちゃん」と呼 ぶ。多摩 の資産 家 の滝本 家 に生 まれる。「呼 ばれもしないのに現 れる」と自称 する通 り、物語 中 、至 る所 に出没 、浪士 組 に入 るためにあの手 この手 で画策 していた。畿内 より引 き上 げる際 に、その頑固 さに近藤 達 が根負 けした事 と、鳥羽 ・伏見 の戦 いで喪失 した戦力 の補強 の為 、ようやく入隊 を許 されるも、程 なく近藤 が捕縛 され、彼 の救出 を諦 めた土方 達 に納得 がいかず決裂 。単身 近藤 を救助 に向 かうも、面会 した近藤 から「新選 組 の隊 士 ではない」と一蹴 され、追 い返 されてしまう。その事 に激怒 し不貞腐 れていたが、ふでやつね達 から指摘 を受 け、前述 の態度 が自分 を死 なせないために近藤 が取 った苦渋 の決断 だった事 を知 る。近藤 の処刑 直前 、彼 を助 けるために単身 で「新選 組 隊 士 、滝本 捨助!」と名乗 りを上 げて刑場 に乗 り込 むも、たちどころに警備 兵 に斬 られ絶命 した。佐藤 彦五郎 (さとう ひこごろう)演 :小日向 文 世 日 野宿 の名主 。土方 歳三 の義兄 にあたる。近藤 勇 とは義兄弟 の契 りを結 んでいる。酒 に弱 い。新選 組 を支援 する。春日 隊 を組織 し、甲 陽 鎮撫 隊 に加 わった。終盤 勇 が官軍 に捕 らわれ斬首 されると知 ったときには、我 を忘 れて救出 に向 かおうとした。佐藤 のぶ(さとう のぶ)演 :浅田 美代子 土方 歳三 の姉 で佐藤 彦五郎 の妻 。若 き日 の歳 三 の良 き理解 者 である。行商 の道 に進 もうとしていた歳三 が実 は剣 の道 に進 みたがっていることを勇 に伝 える。小島 鹿之助 (こじま しかのすけ)演 :小野 武彦 多摩 の名主 。近藤 勇 の後見人 で義兄弟 。多摩 を訪 れた近藤 勇 に屋敷 を賊 に襲 われた滝本 繁蔵 の蔵 の物 を移送 するように頼 む。近藤 たちが浪士 組 として上洛 するのには反対 した。そして、近藤 が流山 に捕 らえられ佐藤 彦五郎 が救出 に向 かおうとしたときはのぶと共 に止 めたが、「こんなやり方 の薩長 の時代 は長 くは続 かない。いずれ近藤 さんの後 に続 く者 がこの多摩 から生 まれると信 じています」と語 る。宮川 音 五郎 (みやがわ おとごろう)演 :阿南 健治 [注釈 13]近藤 勇 の実兄 。勇 が武士 になったことを喜 び、応援 している。浪士 組 結成 の際 には勇 に20両 で買 い求 めた虎 徹 を餞別 として渡 す。勇 は贋物 と知 りながら受 け取 り、「兄 上 の気持 ちを大事 にしたい。俺 がこれを虎 徹 にする」と喜 ぶ。勇 が板橋 で斬首 される際 は、「お前 は多摩 の誇 りだ!」と声 を掛 けた。土方 為次郎 (ひじかた ためじろう)演 :栗 塚 旭 [注釈 14]土方 歳三 の兄 。盲目 のため家督 を継 いでいない。まだ将来 が見 えていなかった近藤 勇 と歳 三 に「二人 で時代 と斬 り結 びなさい」と諭 す。そして、流山 の訣別 の後 故郷 に戻 った土方 に、近藤 をもり立 てた歳三 を称 え「お前 達 は多摩 の誇 りだ。何 が正 しくて、何 が間違 っていたなど100年 後 の人 が決 めればよい」と言 った。滝本 繁蔵 (たきもと しげぞう)演 :沼田 曜一滝本 捨助の父 。多摩 の資産 家 。屋敷 を賊 に襲 われ、近藤 勇 たちに蔵 の物 を移送 してもらう。宮川 勇五郎 (みやがわ ゆうごろう)演 :木挽 礼 宮川 音 五郎 の子 。多摩 の宮川 家 を訪 れた勇 にせがんで勇 と音 五郎 に拳 を口 に入 れさせた。- なつ
演 :岩崎 加 根子 近藤 ふでと牛込 の置屋 で一緒 に働 いていた古 い友人 でありかつての芸者 仲間 。ふでが勇 とつねと縁談 の件 で周助 と喧嘩 をして家 を飛 び出 した際 にはなつの家 に向 かった。なつの口添 えもありふでは試 衛 館 に戻 った。その際 に「息子 いじめもほどほどにしなさい」とふでをたしなめた。居候 が増 え、嫁 のつねが口答 えするようになったことなどに腹 を立 てたふでは再 び家 を飛 び出 した時 は再 びなつの家 に世話 になった。後 に自分 の家 を周助 ・ふで夫妻 の隠居 先 として提供 して三 人 で暮 らす。京 へ旅立 とうとする勇 がふでに挨拶 をしようとした時 、「言 いたい事 は、後 に残 さない方 がいいわよ」と促 し、二人 のわだかまりを解 く懸 け橋 となった。沖田 林太郎 (おきた りんたろう)演 :日野 陽 仁 沖田 総司 の義兄 。長 いものに巻 かれやすい性格 。沖田 みつを妻 とし婿養子 になり沖田 家 の当主 となる。近藤 勇 とつねの婚礼 の席 においの酒 を持 って登場 した。みつに勧 められて試 衛 館 の稽古 にも通 うが、妻 や義弟 と違 い、度胸 も剣術 の腕前 もいまひとつ。浪士 組 に参加 するが、新見 と同 じ組 であったために、本庄 宿 では芹沢 が野宿 を宣言 した際 、焚 き火 の材料 を探 しに行 かされる。浪士 組 が京 から引 き揚 げる時 には試 衛 館 道場 の仲間 とは行動 を共 にせず、江戸 に戻 ってしまい、みつや近藤 家 の面々 に呆 れられ、顰蹙 を買 ってしまった。その後 、新 徴 組 に入 り、鳥羽 ・伏見 の戦 いの前 に江戸 に戻 った近藤 と伝通院 で再会 する。松井 八十 五郎 (まつい やそごろう)演 :浅沼 晋平 近藤 つねの父 。松井 きぬ(まつい きぬ)演 :芦沢 孝子 近藤 つねの母 。萩原 糺 (はぎわら ただす)演 :榎木 兵衛 小山 村 (現在 の町田 市 )に在住 している老人 。昔 は相当 の使 い手 だったらしく、勇 の四 代目 襲名 の際 に体調 を崩 した小島 鹿之助 の代 わりに天然 理 心 流 の紅白 試合 紅 組 総 大将 をつとめたが、その頼 りなさげな風貌 から「どっから連 れてきたんですか」と土方 に言 われてしまう。試合 は一方 的 に紅 組 (土方 、山南 、永倉 、原田 、みつが参加 した試 衛 館 勢 )が優勢 で、白 組 の大将 (その他 の多摩 の剣客 勢 )の佐藤 彦五郎 も危 うい情勢 であったが、白 組 に沖田 総司 が加勢 したため、形勢 は逆転 し、結局 土方 が懸念 していたとおり何 も役 にたず、最後 は一切 の抵抗 も見 せずに沖田 に額 につけた土器 を割 られ、試合 は白 組 の勝利 に終 わる。そんな試 衛 館 にとっては情 けない結果 に周 斎 は嘆 いたが、勇 は満足 そうに笑 みを浮 かべていた。寺尾 (てらお)・徳次郎 (とくじろう)演 :小林 ひでのり(寺尾 )・飯田 まさと(徳次郎 )試 衛 館 門人 。- ひも
爺 演 :江幡 高志 土方 歳三 の行商 仲間 。歳三 が道場破 りを行 い、怪我 をした門人 達 に薬 を売 りつけていたが、その手口 がばれて歳 三 共々 手 ひどい報復 を受 ける。このことが歳 三 が剣 の道 に踏 み出 すきっかけとなった。近藤 たま(こんどう たま)演 :松元 環 季 (幼児 時代 :山城 毬 花 、幼年 時代 :鎗田 千裕 )近藤 勇 の娘 。ゲンコツをくわえる癖 があるらしい。
京 の人々
深雪 太夫 (みゆきだゆう)演 :優香 (少女 時代 :枚田 菜々子 )本名 はお幸 。大坂 新町 遊郭 の、太夫 。京 の街 を歩 いていた武士 にぶつかったと因縁 をつけられて、まさの甘味 屋 に逃 げ込 んだ時 に近藤 、永倉 、藤堂 、井上 、斎藤 達 に救 われる。京 に来 ていたのは実 は妹 のお孝 を探 しに来 ていたためであった。淑 やかな性格 。後 に大 坂 で近藤 と再会 し、愛人 となる。その際 、寺田 屋 で京 に来 ていたつねに会 ってしまう。つねは悔 しさを覚 えつつも、勇 を支 え続 けてきたことを認 め、「勇 が京 を去 るときまで」という条件 で、お幸 が勇 の愛人 となることを承諾 する。京 では醒ヶ井 の妾宅 に住 むことになる。山崎 が近藤 の命 によりお孝 を探 し出 そうとしたが、会 うことなく過労 が元 で病死 する。- お
孝 (おこう) 演 :優香 (二 役 )(少女 時代 :金子 莉菜 )深雪 太夫 の妹 。深雪 太夫 とは生 き別 れになっていた。深雪 太夫 と異 なり、お転婆 な性格 。最後 は沖田 総司 を看病 する役 を担 い、その明 るい性格 で沖田 を癒 す。沖田 が刺客 に襲撃 された際 、刀 がない[注釈 15]沖田 を刺客 から庇 おうとしたが、斬殺 される。- お
梅 (おうめ) 演 :鈴木 京香 菱屋 の妾 であったが、正妻 に睨 まれ壬生 の前川 家 に住 んでいた。格子 越 しに色目 を使 うお梅 を村 の規律 を乱 したと壬生 村 から追 い出 されそうになっていたところ、芹沢鴨 が愛人 とする。物憂 げな色気 を持 つ女性 。沖田 をたぶらかしたり、芹沢 の大和屋 襲撃 をけしかけたりと、周囲 が不幸 になるように生 きていたが、次第 に芹沢 と心 から愛 し合 うようになる。芹沢 暗殺 の際 には沖田 に逃 げるように言 われるが、自身 は芹沢 と運命 を共 にする決意 を抱 き、沖田 の刀 で自 らを突 き刺 し、芹沢 の後 を追 う。八木 源 之 丞 (やぎ げんのじょう)演 :伊東 四朗 壬生 郷士 の八木 家 当主 。浪士 組 が京 の宿舎 となり、その割 り当 てを決 める会合 に遅 れてきた罰 で、浪士 組 の中 でも問題 人物 とされていた芹沢鴨 など水戸 派 や近藤 勇 など試 衛 館 一 派 などを預 かることになる。清河 八郎 の朝廷 への建白 書 建議 の後 浪士 組 は江戸 に戻 ることになったが、近藤 や芹沢 達 はそのまま八木 家 に残 り、源 之 丞 を困惑 させる。その後 八木 家 は西本願寺 に移転 するまで新選 組 の屯所 となった。最初 は迷惑 に思 っていたが、久 の通夜 の席 で浪士 たちが協力 してくれたことから態度 を改 めた。池田 屋 の前 には近藤 に意見 を求 められ激励 する。山南 切腹 の際 には土方 に反対 を意見 する。西本願寺 へ新選 組 が移 る際 には「ここはあんさんたちにはお里 みたいなもんや。気 が向 いたらいつでも戻 ってきておくれやす」と言 った。八木 ひで(やぎ ひで)演 :吹石 一恵 八木 源 之 丞 の娘 。架空 の人物 。浪士 組 が入 ってくる際 、貞操 を心配 した源 之 丞 によりしばらく男性 に変装 させられ、「秀 二郎 」[注釈 16]と名乗 る事 になる。黙認 していた芹沢 以外 の浪士 たちにそのことは露見 しなかったものの、それが原因 で彼女 の華奢 な体格 を懸念 した近藤 達 に、剣術 の稽古 をつけられてしまう。また、上半身 裸 で稽古 をする隊 士 たちを目撃 して、どぎまぎとした表情 を浮 かべる場面 もある。その後 、久 の通夜 の席 で、父 ・源 之 丞 から、秀 二郎 (ひで)は実 は女性 であると近藤 、土方 、沖田 に紹介 される。特 に総司 の事 を気 にかけ、何 かと世話 を焼 こうとするが、沖田 はお梅 に恋心 を抱 いていたことから、落 ち込 んでいたところ藤堂 に励 まされる。それでも沖田 のことを気 にかけており、病状 を心配 して、医者 に連 れて行 く。新選 組 が上方 から江戸 に引 き揚 げる際 は再 び男装 で登場 し、ねぎらいの言葉 をかける。八木 雅 (やぎ まさ)演 :松 金 よね子 八木 源 之 丞 の妻 。芹沢 達 の乱暴 に困惑 している。小野川 部屋 の黒神 が好 きで、壬生 で相撲 大会 が開催 されると喜 んだ。そして、京 から新選 組 が去 る時 「あれだけ京 のために尽 くしてきた方 が…」と嘆 いた。久 (ひさ)演 :正司 歌江 八木 雅 の母 。最初 は浪士 たちを毛嫌 いしていて玄関 脇 に箒 を逆 さに立 てる。しかし、寺院 に浪士 組 が早 く壬生 から出 て行 くように願 っていて、帰 りに気分 が悪 くなったところを原田 左 之 助 に背負 われて部屋 に戻 る。その際 左 之 助 を「死 んだじいさまに似 ている」と好意 を寄 せるようになり、彼 も自分 に良 くしてくれている感謝 から、互 いに交流 を深 める間柄 となる。最後 は箒 を正 しく立 てるように雅 に命 じ、左 之 助 に感謝 の意 を表 して亡 くなる。その通夜 や葬式 を浪士 組 の仕切 りを行 う。左 之 助 は土方 の説得 もあって死 に目 に立 ち会 い、久 の死 には涙 し、しばらく塞 ぎ込 んだほどであった。八木 為三郎 (やぎ ためさぶろう)演 :巻 嶋 一 将 八木 源 之 丞 の息子 。よく芹沢 や沖田 と遊 んでいる。房吉 (ふさきち)演 :星 ルイス八木 家 奉公人 。新選 組 が西本願寺 に屯所 を移 してからも、八木 源 之 丞 が身 の回 りの世話 にと屯所 に派遣 したが、井上 源三郎 がお茶入 れを行 うため仕事 がない状態 になる。鳥羽 ・伏見 の戦 いの後 、後始末 に京 へ戻 った土方 から長年 の苦労 を労 われ、八木 家 に戻 るように言 われる。- まさ
演 :はしのえみ甘味 屋 を切 り盛 りする看板娘 。近藤 らとは屯所 が近所 にあったことから顔 なじみで仲 が良 い。左 之 助 は彼女 に心底 惚 れているが、まさの方 は左 之 助 のことを恋愛 対象 としてはまったく見 ていなかった。禁門 の変 のおり、左 之 助 は店 を焼 け出 された彼女 を助 けるべく独断 で隊 を離 れ救出 に向 かった。その後 も左 之 助 の猛 アピールを袖 にしていたが、いつの間 にか惹 かれあうようになり、気 がつけば両親 への挨拶 に祝言 と話 はとんとん拍子 に進 み、報告 を聞 いた近藤 らを驚愕 させる。小 常 (こつね)演 :小西 美帆 名 はおその。市川 宇八郎 とかつては将来 を約束 した仲 であった。大坂 で芸者 をしていたが、その際 に宇八郎 に後事 を託 された永倉 新八 に「宇八郎 は亡 くなった」旨 を告 げられる(宇八郎 は実際 には回復 して生存 し、後 に永倉 と再会 することになる)。後 に永倉 に京 に迎 えられ彼 の愛人 となるが、押 し入 り強盗 と化 した官軍 の兵 に斬 られ、偶然 にも京 へ戻 っていた永倉 に看取 られ「宇八郎 様 」と言葉 を残 して息 を引 き取 る。そして怒 りに燃 える永倉 はすぐに官軍 の兵 を斬 り仇 をとる。明里 (あけさと)演 :鈴木 砂羽 名 はおすず。丹波 の農村 の出身 で、浮舟 という店 に売 られていく途中 おまさのお多福 で山南 、沖田 と出会 う。その際 汁粉 7杯 を食 べ、代金 を山南 が支払 ったことが縁 になり後 に恋人 となる。明里 の名 も山南 が「あなたの里 に明 るい光 が射 しますように」との願 いをこめて名付 けた。明 るく無邪気 な性格 で、脱走 間際 の山南 の心 を癒 した。山南 脱走 の際 には、山南 と共 に江戸 を目指 した。山南 の切腹 の直前 に山南 と会 い、死 の直前 であることを察 しながら別 れを惜 しみ、山崎 に送 られて丹波 の実家 へ戻 った。- お
登勢 (おとせ) 演 :戸田 恵子 寺田 屋 女将 。男勝 りのしっかり者 で、その女丈夫 ぶりから近藤 らから「この世 に総 司 の姉 みつがもう一人 いた」と評 される。禁門 の変 の後 、伏見 方面 に出陣 した新選 組 が御用 改 めに現 れた時 に毅然 と対応 した。尊王 派 も問 わず、助 けを求 めて身 を隠 しにきた人 を匿 うのが主義 だが、彼女 がその手腕 を発揮 するとほとんどの場合 乱闘 ・流血 沙汰 に発展 しており、そのたびに悲鳴 をあげている。龍馬 の頼 みによりおりょうを養女 とする。鳥羽 ・伏見 の戦 いの後 京 に戻 った土方 、斎藤 、山崎 を捨助の口利 きにより匿 う。- おりょう
演 :麻生 久美子 坂本 龍馬 とは土佐 藩邸 で賄 いとして雇 われた時 に出会 う。龍馬 に一目惚 れをされ、恋仲 になり蝦夷 地 に連 れて行 ってもらう約束 であったが、池田 屋 の変 や禁門 の変 で仲間 を失 った龍馬 はその約束 は果 たせなくなる。そして龍馬 の頼 みによりお登勢 に預 かってもらうことになり、寺田 屋 の養女 となる。後 に龍馬 の妻 となり、二人 で薩摩 の霧島 に新婚 旅行 に出 かけた。龍馬 の死後 、新選 組 が龍馬 を斬 ったと思 っていたおりょうは近藤 に復讐 を企 てる。しかし、取 り押 さえられ、近藤 に諭 される。- おきよ
演 :こばやしあきこ寺田 屋 女中 。幾 松 (いくまつ)演 :菊川 怜 芸妓 であったが、桂 小五郎 の恋人 となり小五郎 を支 える。孝 庵 (こうあん)演 :笹野 高史 沖田 総司 を診察 している口 の悪 い医師 。沖田 の吐血 が労咳 (肺結核 )によるものだと早期 に見抜 き、静養 するよう幾 度 となく忠告 するが、沖田 は逆 に反発 したため後 に労咳 が不治 の病 と化 し、命取 りとなる。お幸 の臨終 前 に醒ヶ井 に呼 ばれる。そこで沖田 に再会 し、「たまには顔 を出 せ」と声 をかける。前川 荘司 (まえかわ しょうじ)演 :谷本 一 壬生 郷士 。八木 家 の向 かい側 に屋敷 を構 えている。菱屋 とは親戚 筋 で、お梅 を預 かっている。初 菊 (はつぎく)演 :平岩 紙 芸妓 。いつも深雪 太夫 の脇 に控 えている。菱屋 太 兵衛 (ひしや たへえ)演 :藤田 宗久 四条堀川 の呉服 屋 。お梅 を妾 としていた。池田 屋 惣 兵衛 (いけだや そうべえ)演 :岡田 正 池田 屋 事件 の舞台 、池田 屋 の主人 。京屋 忠兵衛 (きょうや ちゅうべえ)演 :横山 あきお京屋 主人 。深雪 太夫 を近藤 が身請 けする仲介 をする。西村 兼文 (にしむら かねふみ)演 :本間 憲一 西本願寺 侍臣 。掛 け軸 を破 った原田 、沖田 、藤堂 の件 で近藤 に「ここの僧侶 はあなたたちのことをよく思 っていない。僧侶 を敵 にしない方 が良 い」と忠告 する。河合 耆三 郎 の死 の前 に話 を聞 く。西本願寺 を屯所 にしていた新選 組 に、不動堂 村 に西本願寺 の提供 により屯所 を建 てて移転 する話 を近藤 と土方 に行 う。鳥羽 ・伏見 の戦 いの後 、後始末 に京 へ戻 った土方 へ餞別 を渡 す。そして「私 はどこの味方 でもない。面白 いことが好 きなだけや。新選 組 の行 く末 をしっかり見届 けさせていただきます」と言 う。- お
初 (おはつ) 演 :清水 美那 仙波 甲 太郎 の妻 。夫 を斬 った松原 が金 を届 けて焼香 を頼 んだ時 にはすげなく追 い返 したが、祇園 の火事 から救 うなど面倒 を見 てくれる松原 に心 を開 いた振 りをする。そして松原 を騙 して闇討 ちにするが、松原 を追 ってきた斎藤 にその場 で斬 り捨 てられる。藤吉 (とうきち)演 :松村 明 坂本 龍馬 の用心棒 で力士 。近江 屋 の1階 で坂本 を訪 ねてきた佐々木 只三郎 に応対 する。しかし、後 ろを向 いて坂本 に取 り次 ごうとしたところを佐々木 に斬 られ、侵入 を許 してしまった。峯吉 (みねきち)演 :篠原 勇 坂本 、中岡 の暗殺 前 に鍋 をしようとした坂本 に、使 いを頼 まれる。- オウム
声 :山口 智 充 芹沢 ・お梅 ・沖田 が見物 したオウム。芹沢 に不吉 な予言 ともとれる言葉 を発 し、彼 を逆上 させる。本来 オウム自身 に喋 らせることになっていたが、声 の調教 が撮影 までに間 に合 わず、丁度 、山口 がオウムのモノマネをネタに持 っていたため急遽 、彼 が演 じることになった。
幕末 の志士 たち
土佐 藩
坂本 龍馬 (さかもと りょうま)演 :江口 洋介 [注釈 17]常識 に囚 われない自由 な発想 と国 を憂 う心 を持 つ快男児 。近藤 、土方 とは多摩 時代 からの友人 として描 かれる。佐久間 象山 の元 に出入 りしており、象山 、桂 、近藤 、土方 と共 に黒船 を見 に行 き、諸 外国 に負 けない強 い日本 を作 るという大志 を抱 く。救国 の方法 を模索 していき、そのため主張 することがよく変 わった。しかし、海軍 操 練 所 を閉鎖 されるなど八方 ふさがりになり、一時 は酒 びたりの日々 を送 っていた。そんな時 新選 組 の隊 の中 で孤立 した山南 が寺田 屋 を訪 れ、文字通 り死 を賭 した激励 を受 け情熱 を取 り戻 す。そして仇 敵同士 であった薩摩 と長州 の間 を取 り持 ち、薩長 同盟 を結 ぶことに成功 する。しかし、その際 に寺田 屋 から薩摩 藩邸 に入 る際 、薩摩 藩 の大久保 の手引 きにより捨助を囮 にしたことから、捨助の恨 みを買 い、寺田 屋 に宿泊 中 役人 に襲 われるが、辛 くも脱出 する。薩摩 藩 主導 の武力 倒幕 に反対 し、大政奉還 を行 ったことが薩摩 の西郷 、大久保 の恨 みを買 い、近江 屋 で佐々木 只三郎 率 いる見廻組 に暗殺 される。武市 半平 太 (たけち はんぺいた)演 :デビット伊東 土佐 勤王 党 を旗 挙 げし、龍馬 に土佐 で同志 を募 るように依頼 する。望月 亀 弥太 (もちづき かめやた)演 :三宅 弘 城 土佐 勤王 党 に加 わる。龍馬 と行動 を共 にする。近藤 、土方 とは龍馬 と共 に四 代目 襲名 の後 の府中 の旅籠 で出会 う。その際 に攘夷 のあり方 を巡 って近藤 と口論 になり、その隙 に捨助に土佐 勤王 党 の血判 状 を奪 われる。龍馬 と近藤 が旅籠 の外 で果 たし合 いになるが、龍馬 は血判 状 を破 り捨 て和解 した。浪士 組 として近藤 たちが京 へ上 ったことを龍馬 へ伝 える。八月 十 八 日 の政変 後 、様子 をさぐるために京 へ出 てきたところ近藤 とまさの店 で再会 する。池田 屋 の変 の前 に古 高 俊太郎 が捕縛 されると、宮部 鼎 蔵 に命 じられ桝屋 の蔵 の中 のものを奪還 しに行 く。池田 屋 では真 っ先 に近藤 に斬 り込 む。沖田 に斬 られ傷 を負 い、あわやというところで沖田 の喀血 によりとどめを刺 されることを免 れた。池田 屋 から逃 れて長州 藩邸 に仲間 の救出 を懇願 するも、桂 小五郎 の命 を受 けた長州 藩士 に追 い返 され失意 の中 自害 する。北 添佶摩 (きたぞえ きつま)演 :松井 工 坂本 龍馬 が蝦夷 地 に行 こうとしている時 に登場 。池田 屋 で闘 死 する。中岡 慎太郎 (なかおか しんたろう)演 :増沢 望 坂本 龍馬 と共 に薩長 同盟 に尽力 する。龍馬 と共 に近江 屋 で暗殺 される。斬 られてしばらくは息 があり、近藤 の意向 で龍馬 を救出 すべく踏 み込 んできた原田 左 之 助 が伊予 弁 で「こなくそ」と叫 んだのを聞 いたことから彼 が刺客 と勘違 いし、皮肉 にも近藤 を土佐 藩士 の仇敵 に仕立 て上 げてしまう。谷 守部 (たに もりべ)演 :粟 根 まこと流山 で捕 らえられた近藤 勇 を坂本 龍馬 を暗殺 したのは新選 組 か否 かなど板橋 の本陣 で尋問 する。上田 楠 次 (うえだ くすじ)演 :山崎 一 新 政府 軍 の大軍 監 、香川 敬三 に流山 に布陣 する正体 不明 の軍 の情報 を告 げる。
長州 藩
桂 小五郎 (かつら こごろう)- (
桂 小五郎 →木戸 貫 治 →木戸 孝允 ) 演 :石黒 賢 [注釈 18]近藤 、土方 とは江戸 で出会 う。試 衛 館 の近 くの練兵 館 の道場 にいる関係 で、試 衛 館 に道場破 りが現 れた時 に良 く手助 けをしていた。佐久間 象山 、龍馬 、近藤 、土方 と共 に黒船 を見 に行 く。江戸 滞在 の時 はやや嫌味 なところもあったが近藤 に好意 を持 っていて、近藤 の婚儀 にも参列 する。近藤 が浪士 組 に参加 した時 には「できれば止 めて欲 しかった」と残念 がる。後 に新選 組 とは京都 で再会 する。中盤 以降 長州 藩士 のまとめ役 としての役割 を担 うようになる。池田 屋 の時 には陰謀 に反対 する。佐久間 象山 から酒 を届 けに来 た捨助に雇 ってくれるよう頼 まれるが、あっさり断 る。しかし、その際 に捨助が桂 の膳 をひっくり返 してしまい、桂 は着替 えるため一旦 藩邸 へ戻 ることになり難 を逃 れることになる。池田 屋 から逃 れてきた望月 亀 弥太 を追 い返 し、長州 藩 がこの事件 に関 わりのないことを示 そうとする。新選 組 に見 つからぬよう変装 して行動 するも顔 までは変 えられないため大概 見破 られてしまう。禁門 の変 の後 は京 を離 れるが、久坂 、寺島 の遺髪 を届 けに来 た捨助を京 の情報 を伝 える連絡 役 として雇 う。のち木戸 貫 治 (きど かんじ)、さらに孝允 (たかよし)と改名 。薩長 同盟 締結 後 はほとんど出番 がなくなり、わずかに最終 回 に顔 を見 せた。そして近藤 勇 が打首 になることを幾 松 に語 り、「徳川 家 の家臣 で最後 まで忠義 をつくしたのはあの男 」と述 べた。久坂 玄 瑞 (くさか げんずい)演 :池内 博之 長州 藩 の秀才 。京 で足利 三 代 木像 梟首 事件 を起 こす浪士 たちを唆 すなど尊王 攘夷 活動 を行 う。徳川 家茂 が上洛 した時 に「いよ!征夷大将軍 」と声 をかけた高杉 晋作 に怒 った壬生 浪士 組 と一触即発 になるが、桂 小五郎 の取 りなしにより回避 される。八月 十 八 日 の政変 では、堺 町 御門 で会津 藩 に御所 に入 ることを阻止 される。都 を追 われた後 、長州 急進 派 を率 いて再度 上京 する。しかし、敗色 が濃 くなり、鷹司 輔熈に帝 への取次 を嘆願 されるも、断 られる。主君 を朝敵 にしてしまい、帝 への嘆願 も断 られたことから寺島 忠三郎 とともに鷹司 邸 で自害 する。その際 、鷹司 邸 になぜか居合 わせた捨助に遺髪 を桂 小五郎 へ届 けるよう依頼 する。吉田 稔 麿 (よしだ としまろ)演 :佐藤 一平 池田 屋 の会合 に参加 。桂 に計画 を語 る。寺島 忠三郎 (てらじま ちゅうさぶろう)演 :加藤 大治 郎 禁門 の変 に参加 。久坂 玄 瑞 と共 に鷹司 邸 で自害 する。久坂 と同 じく捨助に遺髪 を桂 小五郎 へ届 けるよう依頼 する。入江 九 一 (いりえ くいち)演 :渡辺 航 禁門 の変 に参加 。久坂 から帰国 して主君 に事 の次第 を伝 えるように頼 まれる。仙波 甲 太郎 (せんば こうたろう)演 :宅間 孝行 禁門 の変 以降 も京 に残留 する長州 藩士 のリーダー格 。桂 との連絡 役 をつとめていた捨助に桂 の居場所 をき出 そうとするが、中 々教 えてもらえない。ようやく彼 の手引 きで桂 に会 ったが、帰国 する桂 に京 に残 るように命 ぜられ、新婚 であることを理由 に餞別 の金 を渡 される。しかし直後 に新選 組 に見 つかり、桂 を逃 そうと盾 になる。奮戦 の末 、新選 組 の松原 忠司 に斬 られるが、息 絶 えそうになりながら金 を妻 のお初 に渡 すように頼 む。その死 はやがて松原 とお初 を、壬生 心中 と呼 ばれる悲劇 へといざなうこととなる。三吉 慎 蔵 (みよし しんぞう)演 :荘司 優希 長州 藩 の支 藩 の長 府 藩士 。薩長 同盟 を結 ぼうと上洛 した坂本 龍馬 の護衛 を行 う。寺田 屋 に宿泊 中 襲 われた坂本 と共 に戦 う。
薩摩 藩
西郷 隆盛 (さいごう たかもり)- (
大島 吉之助 →西郷 吉之助 →西郷 隆盛 ) 演 :宇梶剛士 薩摩 藩 軍 賦役 。轟 くような豪快 な笑 い声 が特徴 。のん気 そうな図体 に似合 わぬ権謀術数 に長 けた人物 。当初 は大島 吉之助 (おおしま きちのすけ)の名 で登場 。近藤 が禁門 の変 の勝利 の後 、天王山 に長州 勢 が残 っていることを近藤 に告 げ、新選 組 は天王山 に向 かうことになる。勝海 舟 の紹介 により坂本 龍馬 と出会 い、その際 に長州 を潰 さないように頼 まれ、その後 、薩長 同盟 が結 ばれる。しかし、戦 により徳川 を完全 に潰 さねば新 たな日本 は生 まれないと考 え、佐々木 只三郎 を利用 して龍馬 を暗殺 させた。勝 と江戸 の薩摩 藩邸 で談判 し、江戸城 の無血 開城 を実現 した。有馬 から近藤 の助命 を嘆願 されたが、亡 くなった志士 たちと生 き残 った者 の恨 みを近藤 に一身 に受 け止 めてもらうと退 けた。- その
一方 で、自分 達 の理念 の為 とはいえ、知己 であった坂本 や近藤 をそれぞれ亡 き者 とする事 を惜 しみ、悔 やむ節 も見 せていた。 有馬 藤太 (ありま とうた)演 :古田 新太 銃火 器 が主流 となっている薩長 軍 の中 でも剣 の稽古 を重 ねる男 。香川 の命 により流山 に布陣 する近藤 勇 と出会 う。そして、兵 の調練 の場 に案内 した「大久保 大和 」と名乗 る者 が近藤 であることを確信 し探 りを入 れるが、近藤 と語 り合 ううちに互 いに真 の武士 と認 め合 い、見逃 そうとする。- しかし、
部下 の一人 が京 で大久保 を見 たことがあると言 ったために、本陣 に来 るように告 げる。そして敵 ながら一軍 の将 として遇 すべき近藤 を、一時 の感情 で罰 することに反対 、近藤 の力 になろうとした。そして西郷 にも近藤 の助命 を嘆願 した。しかし、その行為 を余計 なことと受 け止 めた香川 、谷 から宇都宮 へ向 かうように命 じられる。 伊牟田 尚 平 (いむた しょうへい)・神田 橋 直 助 (かんだばし なおすけ)演 :中村 まこと(伊牟田 )・小林 健一 (神田 橋 )清河 八郎 に呼応 して永倉 たちとヒュースケンを暗殺 しようと目論 む。高崎 左 太郎 (たかさき さたろう)演 :政 岡 泰志 八 月 十 八 日 の政変 を前 に会津 藩 との連絡 役 を務 める。大久保 利通 (おおくぼ としみち)- (
大久保 一 蔵 →大久保 利通 ) 演 :保 村 大和 - 捨助を
囮 にして寺田 屋 から薩摩 藩邸 に行 こうとする坂本 龍馬 を保護 する。しかし、大政奉還 で薩摩 が主導 権 を握 れなくなることを恐 れ、西郷 とともに坂本 龍馬 の排除 を目論 む。そして伊東 甲子太郎 をたき付 け近藤 暗殺 を請 け負 わせる。伊東 甲子太郎 亡 き後 は、御陵 衛士 の残党 に近藤 を亡 き者 にするため薩摩 が手 を貸 すと唆 す。徳川 との決戦 にそなえ諸侯 を味方 につけるべく菊 の紋 の利用 を発案 、自軍 に錦 の御 旗 を持 たせた。 黒田 了 介 (くろだ りょうすけ)演 :峯 尾 進 薩長 同盟 を仲介 した坂本 龍馬 と中岡 慎太郎 が、桂 小五郎 と西郷 の会談 を行 うよう計 らったが、西郷 は来 ずに京 へ向 かい、彼 が代 わりに来 たことで桂 を激怒 させてしまう。『新選 組 !!土方 歳三 最期 の一 日 』では、五稜郭 総 攻撃 の司令 官 (参謀 )として名前 のみ登場 する。
その他
佐久間 象山 (さくま しょうざん)演 :石坂 浩二 松代 藩士 。自他 ともに認 める天下一 の軍学 者 だが、反面 人 の心 を逆撫 でする無神経 な物言 いが多 い。渾名 をつける名人 を自称 し、近藤 を「鬼瓦 」、土方 を「木綿 豆腐 」、捨助を「般若 」、井上 を「タクワン」と名付 ける。第 一 話 での黒船 来 港 の際 、藩 命 で黒船 を見 に行 き、桂 や坂本 も同行 することになっており、坂本 の手引 きで近藤 ・土方 に初 めて出会 う。「見 たことがないものはやはり見 たい」という近藤 の好奇心 を理解 して同行 を許 し、二人 を人足 を装 って伴 わせる。その際 、近藤 に対 し「人 は生 まれてから最初 の10年 は、己 の事 だけを考 える。そして次 の10年 は家族 の事 を考 える。20歳 になってからの10年 は、生 まれた国 の事 を考 える。そして30になったら日本 の事 を考 える。40になったら世界 の事 を考 える。今 は多摩 のことだけを考 えていればよろしい。ただし10年 後 に日本 の事 を考 えなければならなくなった時 に正 しい判断 が出来 るように、今 から勉強 せよ」と諭 す。また維新 の功労 者 となる桂 にも「まことの攘夷 とは諸 外国 と互角 に渡 り合 うためにまずは開国 し力 をつけることだ」と説 いた。- その
後 、安政 の大獄 で松代 に蟄居 するが、その後 赦 され勝海 舟 の家 で坂本 龍馬 の誘 いで訪 れていた近藤 と再会 する。しかし、近藤 のことは覚 えておらず、改 めて「鬼瓦 」と名付 け近藤 を呆 れさせる。また、そこでシャンパンのコルクを持 っていた近藤 に「そんなものをとっておくんじゃない。西洋 の物 ならなんでもありがたがる。昨今 最 も恥 ずべき風俗 じゃ!」と一喝 する。 京 で近藤 に三 たび再会 。その時 も最初 は近藤 を思 い出 せなかったが「その顔 を見 ていて思 い出 した。黒船 からフラッグを奪 おうとした小僧 が、今 や新選 組 の局長 か」と喜 んだ。そして、まさの店 にいた滝本 捨助を従者 にし、「般若 」と名付 けた。「己 を信 じていきたまえ」と遺言 めいた激励 を送 り、井上 には「沢庵 (井上 のこと)、鬼瓦 のことを頼 んだぞ」と語 り別 れた直後 河上 彦斎に斬 られる。- その
際 、「ワシほどのものを殺 す男 の名 を知 りたい」と河上 の名 を尋 ね、河上 が返答 するとさらに「カワは三本 川 かさんずいか」とまで聞 いており、死 ぬ瞬間 まで好奇心 の固 まりであった。 橋本 左 内 (はしもと さない)演 :山内 圭 哉福井 藩士 。佐久間 象山 門下 で坂本 龍馬 と共 に学 ぶ。近藤 とは江戸 で坂本 龍馬 の紹介 で出会 う。幕府 の公儀 隠密 に目 をつけられており、場所 を変 えて試 衛 館 に案内 され、そこで坂本 と天下 国家 の行 く末 について語 り合 い、耳 を傾 けていた近藤 を驚 かせる。当時 安政 の大獄 で幕吏 に追 われていた。広岡 子 之 次郎 (ひろおか ねのじろう)演 :橋本 じゅん水戸 脱藩 。試 衛 館 に入門 したが、稽古 代 を一 度 も納 めずにいた。試 衛 館 を立 て直 すために長期 滞納 者 である広岡 を訪 ね、取 り立 てに来 た近藤 勇 は、同 じく広岡 の借金 を取 り立 てに来 た山口 一 (斎藤 一 )と出会 うことになる。稽古 代 に頓着 しない近藤 に対 し、山口 は今日 中 に借金 の返済 に食 い下 がるが、同郷 である芹沢鴨 が見逃 し、近藤 と3両 の借金 を肩代 わりをする。天然 理 心 流 が実際 の戦 向 きの剣法 であり、攘夷 派 の水戸 藩 への弾圧 を強 める大老 ・井伊 直弼 を襲撃 する目的 であった。広岡 は死 を覚悟 しており、そのため女 と遊 ぶなど方々 で返 すあてのない借金 を作 った。近藤 も坂本 龍馬 の仲介 でたまたま訪 れていた山南 敬 助 からその真意 を汲 み取 る。そして翌日 桜田 門外 の変 に参加 して戦 いの中 で深手 を負 い、酒井 雅楽 頭 屋敷前 で自刃 する。事態 を聞 きつけた近藤 は広岡 の遺体 を見 つけると、手 を合 わせて弔 った。稲田 重蔵 (いなだ じゅうぞう)演 :山下 大輔 水戸 脱藩 。桜田門 外 で井伊 直弼 を襲撃 し、その場 で討 ち死 に。襲撃 側 唯一 の戦闘 現場 での死者 である。伊藤 軍 兵衛 (いとう ぐんべえ)演 :光 石 研 松本 藩士 。藩 の命令 により高輪 の東禅寺 の護衛 を行 っていた。土方 の不 在中 に石田 散薬 を求 めに試 衛 館 を訪 れる。近藤 、原田 、井上 、沖田 みつと共 に東禅寺 に行 くことになる。しかし軍兵 衛 は桜田 門外 の変 以降 多発 した攘夷 派 による外国 人 への襲撃 を護衛 する激務 により精神 を病 んでおり、護衛 の役目 を外 されていた。実際 には松本 藩 としては石田 散薬 を購入 する意志 はなく、近藤 らと宴会 をしていたイギリス人 水兵 達 を殺害 し、第 二 次 東禅寺 事件 を引 き起 こした。真木 和泉 (まき いずみ)演 :大谷 亮介 久留 米 水 天宮 神主 、学習 院 御用 掛 。孝明 帝 の大和 行幸 を画策 する。禁門 の変 を主導 し、京 に攻 め込 むが、天王山 で「わしらが正 しいか、お前 たちが正 しいか、いずれ時代 が明 らかにしてくれる」との言葉 を残 し立 ち腹 を切 る。古 高 俊太郎 (ふるたか しゅんたろう)演 :中山 俊 京 で枡 屋 喜右衛門 を名乗 り商家 を営 んでいたが、実 は近江 郷士 で、長州 藩 や尊攘 派 浪士 との陰謀 の舞台 となっていた。新選 組 に踏 み込 まれて捕縛 され、拷問 されるもなかなか口 を割 らなかった。しかし、業 を煮 やした土方 により蝋燭 や五寸釘 をつかった激 しい拷問 を受 けたため、尊攘 派 による挙兵 計画 を自白 する。宮部 鼎 蔵 (みやべ ていぞう)演 :四方堂 亘 肥後 脱藩 。古 高 俊太郎 の家 に潜伏 し、京 で長州 藩 など尊攘 派 復権 のために密謀 を企 てる。新選 組 に古 高 を捕縛 されると古高 救出 と新撰 組 屯所 の襲撃 を画策 するが、新撰 組 に池田 屋 を襲撃 され、永倉 に斬 られて深手 を負 う。尊攘 派 が壊滅 した後 近藤 と対峙 し、投降 を求 められるが拒絶 する。近藤 に「わしらの後 には、何 千 、何 万 の志士 が続 く。お前 はそれを尽 く斬 るつもりか」と尋 ね、「斬 る」と答 えた近藤 に時代 の流 れを説 き「愚 か」と断 じる。近藤 は一切 ひるまず応 じ、宮部 は斬 られる。河上 彦斎(かわかみ げんさい)演 :高杉 亘 肥後 藩士 。京 で佐久間 象山 を暗殺 する。板倉 槐 堂 (いたくら かいどう)演 :舟田 走 土佐 の浪士 を支援 する人物 。近江 屋 に泊 まっていた坂本 、中岡 が暗殺 される直前 に訪問 し、掛 け軸 を贈 る。大場 一真 斎 (おおば いっしんさい)演 :佐渡 稔 水戸 藩 家老 。二条城 の警備 に当 たっていた。新 遊 撃 隊 御 雇 として同様 に二条城 警備 を慶喜 から命 じられた新選 組 を拒否 し、京 での暴 れぶりを愚弄 する。しかし、近藤 に「我 らがときに仲間 を失 いながら死力 を尽 くして戦 ってきたこの5年間 、お手前 方 はご公儀 のため命 を賭 けたことが一 度 でもあったのか!」と一喝 される。渡辺 久郎 左衛門 (わたなべ くろうざえもん)演 :佐藤 拓 之 彦根 藩士 。流山 で有馬 に京 で大久保 と名乗 る男 を見 たことがあると告 げる。本陣 に近藤 を連 れて帰 る前 に、有馬 に先 に本陣 に戻 るよう命 じられる。香川 敬三 (かがわ けいぞう)演 :松本 きょうじ水戸 藩士 、大軍 監 。流山 で滞在 していた新選 組 の残党 の元 に有馬 藤太 を派遣 する。近藤 勇 を尋問 する。そして、刑 の期日 と執行 を告 げる。
会津 藩
松平 容保 (まつだいら かたもり)演 :筒井 道隆 京都 守護 職 、会津 藩主 。清廉 な君子 で、京 の治安 維持 に力 を尽 くし、孝明天皇 からの信頼 も厚 かった。京 に残留 した浪士 組 を近藤 たちの嘆願 をき入 れ会津 藩 の預 かりとした。近藤 を心 から信頼 し、浪士 組 に「新選 組 」という名前 を与 える。壬生 の相撲 興行 の際 には町人 に扮 して観戦 に訪 れた。近藤 勇 に不満 を持 っていた永倉 新八 が建白 書 を提出 した際 には仲裁 を行 った。近藤 が官軍 に捕 らえられ斬首 されることになったときは「近藤 の仇 は必 ず討 つ」と誓 い、斎藤 に名刀 虎 徹 とともに首 の奪還 任務 を託 している。広沢 富次郎 (ひろさわ とみじろう)演 :矢島 健一 公用 方 。松平 容保 が近藤 、芹沢 と対面 する時 に同席 する。取次 役 として新選 組 の面倒 を見 る役割 をつとめる。強請 たかりを行 っている芹沢 を注意 したところ「会津 藩 がろくに金 を出 さないからだ」と言 われてしまう。大和 屋 の一 件 の後 に「芹沢 をなんとかしろ」と近藤 、土方 に命 じる。王政 復古 の大 号令 の後 の混乱 では、薩摩 との戦 を回避 するよう容保 を説得 するように近藤 に頼 む。秋月 悌次 郎 (あきづき ていじろう)演 :堀部 圭 亮 公用 方 。近藤 たち浪士 組 が会津 藩 の預 かりとなるのを嘆願 した際 、浪士 が浪士 を取 り締 まるのは妙案 と賛成 する。小森 とは近藤 達 の処遇 などで対立 していたが、近藤 が江戸 行 きを命 じられた際 に、会津 に戻 ることになった事 を明 かした。その際 近藤 に別 れを告 げるとともに容保 や京 の事 を託 した。小森 久太郎 (こもり きゅうたろう)演 :荒木 優 騎 公用 方 。近藤 たち浪士 組 が会津 藩 の預 かりとなるのを反対 する。池田 屋 の変 の時 には会津 藩 が巻 き添 えになるのを嫌 い出陣 しようとせず、事件 が片 づいたあとにようやく現 れた。しかし、王政 復古 の大 号令 の後 の混乱 では、「今 まで新選 組 につらくあたってきたのは、会津 藩 を思 ってのこと。お主 だけが頼 りだ」と薩摩 との戦 を回避 するよう容保 を説得 するように近藤 に頼 む。手代木 直右衛門 (てしろぎ すぐえもん)演 :原 康 義 佐々木 只三郎 の兄 。鵜殿 や佐々木 に近藤 たち京都 へ残留 する浪士 を江戸 に連 れて帰 るように懇願 する。しかし会津 藩 が近藤 たちの後 ろ盾 になるよう嘆願 書 を取 り次 ぐ。林 権助 (はやし ごんすけ)演 :三谷 昇 砲兵 隊長 。鳥羽 ・伏見 の戦 いの際 、まるで戦国 時代 のような旧式 の鎧 冑 姿 で参戦 し、土方 に「いつの時代 の人間 だよ」とぼやかれる。戦 が始 まると、薩長 軍 の火力 の前 に傷 を負 い担架 で運 ばれていった。
幕府
徳川 慶喜 (とくがわ よしのぶ)- (
一橋 慶喜 →徳川 慶喜 ) 演 :今井 朋彦 - 14
代 将軍 ・家茂 が亡 くなった後 に将軍 後見 職 として登場 (それ以前 も、史実 解説 などで名前 が語 られていた)。才気 溢 れる人物 ではあるが、それゆえ自身 の利 や体裁 の繕 いに走 る傾向 が強 く、前言 を翻 すことを度々 行 っており、松平 容保 をして「知 らなかったとは決 して口 にされないお方 」と言 わしめるほど。最初 はなかなか将軍 にはなろうとしなかったが、間 もなく15代目 征夷大将軍 となる。固辞 し続 けた結果 、それでも朝廷 から要請 されて就 けば、思 い通 りに政 を動 かせるだろうとの算段 による。長州 征伐 を主導 したと思 えば、突然 取 りやめる。大政奉還 も薩長 の裏 を掻 こうとした一環 で、朝廷 や諸 藩 では政 は回 らないだろうと思 ってのことである。しかし、王政 復古 の大 号令 で後手 に回 る。鳥羽 ・伏見 の戦 いで錦 の御 旗 を掲 げた官軍 の報 せを聞 き、松平 容保 、定 敬 を伴 い、江戸 へ船 で早々 に引 き揚 げる。これによって新選 組 を含 め、幕府 軍 は上方 に置 き去 りにされてしまい、大 惨敗 を喫 してしまった。後 に勝海 舟 から自分 の不手際 を責 められた際 には「足利尊氏 のように、朝敵 になるわけにはいかない」と自己 弁護 した。そして、勝 の進言 に従 い、恭順 する。 佐々木 只三郎 (ささき たださぶろう)演 :伊原 剛志 旗本 としての誇 りと気概 に満 ちた人物 。近藤 の力量 は評価 しながらも百姓 出 であることから完全 には認 めていない。近藤 とは、講 武 所 で松平 主税 助 との面会 の席 で出会 った。その際 、「講 武 所 にはあまり期待 しない方 が良 い」と教 えた。講 武 所 教授 方 見習 の話 が流 れて、嘆願 のため講 武 所 に訪 れた際 には、近藤 に「お主 は武士 ではない」とい放 つ場面 もあった。浪士 組 が結成 され、浪士 組 取締 として京 へ向 かうが清河 と対立 、浪士 組 を離 れた。このとき、後 ろ盾 をなくした近藤 たちを鵜殿 の命 により会津 藩 の預 かりとなるよう、兄 の手代木 直右衛門 を通 して嘆願 書 を取 り次 ぐのを手伝 う。京 から一旦 離 れる際 は近藤 の志 を讃 えた。浪士 組 帰還 後 に、清河 を一部 の同心 とともに暗殺 する。後 に直参 の集 まりである京都 見廻組 を結成 、与 頭 勤 方 となるが土方 からは嘲笑 された挙句 、「俺 たち新選 組 に対抗 して、名付 けたんですか」と言 われてしまう。とはいえよせ集 めにすぎない新選 組 にとっては格 上 のライバルとなる。警護 区域 の分担 などでは争 いとなるも、近藤 の力 は認 めていた。徳川 の行 く末 に危機 感 を覚 え、大政奉還 の発案 者 である坂本 龍馬 を、幕府 と敵対 する西郷 隆盛 ら薩摩 が龍馬 の死 を望 んでいると知 りつつ、暗殺 する。鳥羽 ・伏見 の戦 いの前 には主戦 論 を主張 し、近藤 と意見 が対立 する。味方 が総崩 れになるなか単身 銃弾 の嵐 の中 を突撃 、銃弾 に倒 れる。大坂 城 に送 られ、近藤 に徳川 家 の行 く末 を託 して息 を引 き取 る。勝 海舟 (かつ かいしゅう)演 :野田 秀樹 通称 ・安房 守 。人 を食 ったような性格 。べらんめえ口調 で、江戸 のことで知 らない事 はないと豪語 する。坂本 龍馬 を弟子 にし、その縁 で近藤 と出会 う。佐久間 象山 との議論 の場 で、松平 主税 助 に講 武 所 教授 方 見習 として推挙 されたはずが、突然 断 られた話 をする近藤 に、百姓 の出身 だから主税 助 が採用 を取 りやめたという話 をする。後 に軍艦 奉行 、陸軍 総裁 を歴任 。江戸 に退 いた慶喜 に対 しても、臆 せず「上様 が退 かれた以上 、この後 は海軍 力 を駆使 すれば勝 てますが、もはや大義名分 も民 の支持 もない無意味 な勝利 でしかない」との旨 を言 い一喝 する。そして、まだ新選 組 などがいる限 り盛 り返 せる機会 があると述 べる松平 容保 、定 敬 に「新選 組 は時代遅 れの剣術 屋 」とし、時代 の流 れと諸 外国 の危険 性 を述 べ、慶喜 に恭順 を勧 める。幕府 瓦解 の際 には陸軍 総裁 として近藤 に甲 陽 鎮撫 隊 を率 いて甲府 を守 ることを命 じるが、それは江戸 を戦場 にしないよう、体 よく追 い払 うためであり、甲 陽 鎮撫 隊 という名前 も新撰 組 にこれ以上 人 が集 まることを避 けるためのもので、彼 にとっては「取 って付 けたような名前 」でしかなかった(ただし近藤 からはすぐにその本心 を見抜 かれており、勝 自身 も負 い目 を感 じていた)。西郷 と江戸 の薩摩 藩邸 で談判 して江戸城 無血 開城 を実現 させる。流山 で捕 らえられた近藤 を救 うべく訪 れた土方 に、助命 嘆願 書 を書 くよう請 われるが、近藤 の死 の意義 を説 き拒絶 、榎本 と共 に北 で戦 えと諭 す。そして、近藤 を武士 らしく切腹 させてやりたかったという山岡 には「武士 らしく死 ぬってなんだよ。大事 なのはどう生 きたかだ。あれはまぎれもない武士 だよ。しかも最後 のな」と称 えた。内山 彦次郎 (うちやま ひこじろう)演 :ささきいさお大阪 西 町奉行 所 与力 。京大 坂 で強請 を行 う浪士 組 に反感 を持 つ。大坂 で浪士 の取締 を行 った浪士 組 の行為 を近藤 に越権 行為 だと非難 し、「東 から来 た浪人 上 がり」と見下 した対応 をする。北新地 で芹沢 たちとトラブルを起 こした小野川 部屋 の力士 に報復 をけしかけ、その力士 達 が返 り討 ちにされた事 を知 ると、浪士 組 を厳 しく断罪 すべきと強硬 論 を唱 えるが、配下 の手代 から浪士 組 の背後 に会津 藩 がついている事 を諭 された事 で、渋々 引 き下 がった。その後 山崎 の調 べで油 商人 と結託 して値 をつり上 げていることが発覚 した。そのことを土方 に問 い詰 められると、報復 として斎藤 一 を捕縛 する。京都 守護 職 の手 により斎藤 は釈放 されたが、その後 訪 れた近藤 に「新選 組 はこの内山 がつぶす」と遂 に真 っ向 から宣戦 布告 。対 する近藤 からも「内山 様 のような方 がいる限 り、徳川 幕府 に明日 はない」と反駁 され、両者 の対立 は決定的 となる。その後 、新選 組 により襲撃 されて沖田 の剣 に倒 れるも、悪 あがきとして刀 を投 げつけ、さらにはピストルを持 ち出 したが、因縁 のあった斎藤 に背後 からとどめを刺 され、絶命 。この事件 も幕府 に不満 を持 つ者 たちの仕業 に偽装 されたが、永倉 は、大坂 に出向 いた際 に「内山 は新選 組 に殺 された」という噂 を耳 にしたと語 っており、近藤 に事実 なのか確認 している(後 に芹沢 暗殺 が暴露 されているが、内山 についてはどうなったのかは描 かれずに終 わった)。「新選 組 !スペシャル」には登場 しない。永井 尚志 (ながい なおむね)演 :佐藤 B作 大目 付 、のち若年寄 格 。長州 処分 を決 めるため、広島 に向 かう。その際 に近藤 、伊東 達 も広島 へ向 かう。しかし長州 藩 との交渉 は決裂 する。大政奉還 の後 に坂本 龍馬 の訪問 を受 け、徳川 慶喜 を中心 とする政権 構想 を聞 いたことから、坂本 が徳川 にとって必要 な人物 と認識 し、幕臣 に反感 を持 たれていた坂本 を守 るよう、近藤 に指示 する。王政 復古 の大 号令 の後 は、見廻組 を新 遊 撃 隊 、新選 組 を新 遊 撃 隊 御 雇 とした編成 替 えを伝 える。しかし、近藤 は二条城 から伏見 への配置 換 えを永井 に命 ぜられた際 、新 遊 撃 隊 御 雇 の名 を返上 した。鳥羽 ・伏見 の戦 いの後 は、近藤 に慶喜 が江戸 に戻 ったことを苦々 しげに告 げる。- 『
新選 組 !!土方 歳三 最期 の一 日 』では箱 館 奉行 として登場 。土方 はじめ新選 組 の隊 士 たちに生 き延 びるべきと説 く。最終 的 には新 政府 軍 に敗 れるのが確定 する中 、それまで共 に戦 ってきた者 達 に向 けて、生 き延 びる道 を作 るべく降伏 のための交渉 に取 り掛 かる旨 を言 う。 榎本 武揚 (えのもと たけあき)演 :草 彅剛(新選 組 !)/片岡 愛之助 (新選 組 !!土方 歳三 最期 の一 日 )新選 組 が上方 から江戸 に引 き揚 げる際 、軍艦 頭 として登場 。徳川 慶喜 ・松平 容保 らを乗 せた開陽 丸 の出航 に乗 り遅 れ、富士山 丸 で幕府 軍 の負傷 兵 を回収 して江戸 に脱出 する時 、鳥羽 ・伏見 で敗走 した新選 組 と乗 り合 わせる。その際 、榎本 の洋装 に興味 を示 した土方 は「その服 、どこで手 に入 れました」と尋 ねた。これに触発 されたのか、近藤 や沖田 らが訝 しむのも頓着 せず、土方 は以降 洋装 で過 ごすことになる。のち海軍 副 総裁 。大鳥 圭介 (おおとり けいすけ)演 :吹越 満 伝習 隊 隊長 。土方 歳三 最期 の一 日 オリジナルキャラクター。土方 とは戦術 の方針 を巡 ってよく揉 めている。しかし、勝 ちたいという思 いは誰 よりも強 く、最後 は土方 と協力 していたが土方 の戦死 を知 ると函館 の地形 の模型 を壊 して悔 やんだ。市川 宇八郎 (いちかわ うはちろう)- (
市川 宇八郎 →芳賀 宜 道 ) 演 :八 十 田 勇一 松前 脱藩 。永倉 とは松前 藩 の時 からの友人 。ヒュースケン襲撃 の実行 犯 の1人 で、ヒュースケンの訪問 先 に居合 わせた近藤 や土方 を捕 らえた。この時 仲間 であった永倉 によって、2人 は救 われた。近藤 に諭 された永倉 の寝返 りによって、襲撃 も失敗 し、宇八郎 らは報酬 をふいにする。浪士 組 結成 の際 には病床 にあり、先 が長 くないと悲観 した宇八郎 は将来 を約束 したおそのの後事 を永倉 に託 す。後 に永倉 が潰走 した甲 陽 鎮撫 隊 で近藤 と訣別 し、原田 と共 に江戸 に戻 っていた時 に再会 、その際 は芳賀 宜 道 (ぎどう)と名乗 っている。永倉 らを結成 したばかりの靖 兵隊 に誘 った。この時 、近藤 が捕 らえられたことを教 えたが、近藤 と新選 組 の悪口 を言 ったところ、永倉 に叱責 される。井沢 (いざわ)演 :清田 正裕 大阪 西 町奉行 所 与力 。松本 良 順 (まつもと りょうじゅん)演 :田中 哲司 西洋 医学 所 頭取 。隊 士 募集 と老中 への対面 のために江戸 に戻 った近藤 に、沖田 の病 を相談 される。その際 に苦 しみを和 らげる薬 を近藤 に与 えるが、西洋 医学 の先進 性 を説明 し、攘夷 の是非 を問 い掛 ける。- その
後 、将軍 ・家茂 に従 い上洛 した際 に、新選 組 の健康 診断 を行 う。その際 に、沖田 の病 を労咳 と診断 、山崎 には刀 疵 の縫合 の術 を伝授 する。御陵 衛士 によって伏見 街道 で受 けた近藤 の銃創 も治療 する。鳥羽 ・伏見 の戦 いの後 には負傷 兵 の治療 を行 う。 竹中 重 固 (たけなか しげかた)演 :菊池 均 也若年寄 並 、陸軍 奉行 。鳥羽 ・伏見 の戦 いの前 に「伏見 奉行 所 を見渡 せる御 香 宮 を押 さえるべき」と進言 した永倉 新八 の意見 を徳川 軍 総勢 一 万 五 千 の数 をたのみにと退 ける。しかし薩摩 勢 の銃撃 に抗 しきれず退却 する。柳 (やなぎ)演 :藤井 秀 剛 佐々木 只三郎 の部下 。殿内 と佐々木 との取次 役 を佐々木 に命 じられる。松浦 安 左衛門 (まつうら やすざえもん)演 :森田 ガンツ幕臣 。捕縛 された佐久間 象山 を尋問 する。小松 (こまつ)演 :ビビる大木 菜葉 隊 士 。新選 組 が甲 陽 鎮撫 隊 として甲府 に向 かうよう命 じられた道中 の多摩 で、故郷 に錦 を飾 った際 に設 けられた宴 に、土方 の命 によって捨助が連 れて来 た。小松 曰 く、隊 の規模 はおよそ1,600人 らしいが、援軍 を約束 したものの永倉 曰 く多摩 でもたもたしていた内 に甲府 城 を奪 われたことで劣勢 に立 たされた甲州 勝沼 の戦 いに菜葉 隊 は1人 として現 れず、土方 が要請 に出向 いたが結局 は参戦 しなかった。そしていよいよ永倉 は近藤 に戦線 から後退 させるべきと主張 したが、援軍 を期待 し戦場 に留 まる近藤 と意見 が決裂 し試 衛 館 以来 の仲間 であった永倉 と原田 の離脱 を招 いた。松平 定 敬 (まつだいら さだあき)演 :高橋 一生 桑名 藩主 。松平 容保 の実弟 。京都 所司代 として守護 職 の兄 を助 ける。松前 伊豆 守 (まつまえ いずのかみ)演 :大石 継 太 老中 格 。江戸 に戻 った近藤 と対面 する。将軍 自 らの長州 征伐 を訴 える近藤 に、「旗本 たちに出 す支度 金 が出 ない」と後 ろ向 きな返事 をする。
朝廷
孝明 帝 (こうめいてい)演 :中村 福助 第 121代 天皇 。攘夷 を願 っているが、過激 なことは好 んでいなかった。京 の治安 を守 る松平 容保 を何 よりの頼 みとし、錦 の衣 を与 え陣羽織 を作 らせた。14代 将軍家 茂 の死後 、後 を追 うように亡 くなった。その死 は新選 組 の将来 に大 きな影響 を与 えた。岩倉 友 山 (いわくら ゆうざん)- (
岩倉 友 山 →岩倉 具視 ) 演 :中村 有志 後 の岩倉 具視 (ともみ)。一時 は公武 合体 を画策 したため尊攘 派 に狙 われ、洛 北 岩倉 村 に蟄居 していた。桂 ・西郷 からもその実力 を頼 られたほどの人物 。その後 薩長 と手 を組 み復権 した。大政奉還 を成功 に導 いた後 の坂本 龍馬 を始末 すべきと西郷 、大久保 に語 る。そして、今後 の新 政府 について意見 を求 めたことに対 し発言 した伊東 甲子太郎 の大 開国 策 を新選 組 にいた過去 を理由 に封 じ、冷遇 する。鳥羽 ・伏見 の戦 いの前 には西郷 、大久保 を前 に弱気 になる。しかし、岩倉 が持 っていた菊 の鈴 がきっかけで錦 の御 旗 を作 るよう大久保 が意見 具申 する。中川 宮 (なかがわのみや)演 :浜口 悟 皇族 。八月 十 八 日 の政変 に参画 する。鷹司 輔熈(たかつかさ すけひろ)演 :立川 三貴 関白 。長州 藩 に同情 的 な公家 であったが、禁門 の変 の際 には御所 に向 けて発砲 したことを理由 に久坂 玄 瑞 に帝 への取次 を断 る。中山 忠能 (なかやま ただやす)演 :仲恭 司 八 月 十 八 日 の政変 に参画 する。明治天皇 (めいじてんのう)演 :中川 景 四 第 122代 天皇 。王政 復古 の大 号令 を発令 する。
その他 市井
植木 屋 平五郎 (うえきや へいごろう)演 :島田 順 司 [注釈 19]甲 陽 鎮撫 隊 から江戸 に戻 った総司 が療養 先 に選 ぶ。総司 とお孝 に笑顔 で「お二 人 は本当 に仲 がよいですね」と声 をかける。- お
琴 (おこと) 演 :田丸 麻紀 土方 歳三 と見合 いをする。しかし、「嫁 を貰 うつもりはない」と突 き放 されるものの、土方 に押 し倒 され関係 を持 つ。当時 としては普通 の感覚 を持 っていた一途 な女性 で土方 に惚 れ込 み、結婚 を望 んでいたが、束縛 されることを嫌 う土方 が応 じることはなかった。それでも土方 を忘 れられずに、浪士 組 結成 の際 にも土方 を捜 し求 める。捨助をだまして50両 を巻 き上 げた土方 が捨助を殴 り倒 し気絶 させているところを目撃 する。そして土方 に近 くの寺 に連 れ込 まれ押 し倒 された。甲 陽 鎮撫 隊 として多摩 に戻 った土方 と再会 する。しかし、その時 は多摩 でも指折 りの金持 ちと結婚 した後 であった。そして抱 きしめようとする土方 に心 とは裏腹 に罵 り追 い返 す。小 野川 秀 五郎 (おのがわ ひでごろう)演 :瑳川哲朗 [注釈 20]大坂 小野川 部屋 親方 。冷静 かつ良識 的 な性格 で、小野川 部屋 の力士 猪熊 が芹沢 に傷 を負 わされた時 は、報復 を申 し出 る力士 達 に「奉行 所 に届 けて沙汰 を待 つ」と諭 す。- しかし、これを
機 に浪士 組 の壊滅 を目論 んだ内山 によって力士 達 が唆 された事 で、再 び乱闘 が起 き、熊次郎 が殺 されるなど大 きな被害 を受 けた。後 に謝罪 に訪 れた近藤 の実直 な人柄 に感心 し、自 ら和解 を申 し出 た上 、熊次郎 の弔問 を希望 した近藤 を快 く受 け入 れた。 熊川 熊次郎 (くまかわ くまじろう)演 :舞 の海 小野川 部屋 の力士 。猪熊 が斬 られた時 、大坂 町 奉行 所 の与力 ・内山 彦次郎 に届 け出 る。その後 、内山 に唆 され浪士 組 への報復 の先頭 に立 つも、芹沢 に真 っ先 に斬 られる。黒神 (くろがみ)演 :大 至 小野川 部屋 力士 、大坂 横綱 。大坂 での乱闘 騒 ぎ後 、仲直 りのために行 われた壬生 の相撲 興行 で活躍 する。猪熊 喜一郎 (いのくま きいちろう)演 :割石 秀樹 小野川 部屋 の力士 。芹沢 に北新地 の橋 の上 で手傷 を負 わされる。- おしず
演 :乙 葉 土方 歳三 の恋人 だったが、代 わりに別 れを告 げに来 た島崎 勝太 を一発 殴 る。- お
富 (おとみ) 演 :木村 多 江 - ヒュースケンの
恋人 であるが、浪士 たちにヒュースケン襲撃 の場所 として居所 を狙 われる。玉子 焼 きをつくってヒュースケンを待 っていた。 月 廼屋仲助 (つきのや ちゅうすけ)演 :福永 幸男 - お
琴 の父 。お琴 と土方 の見合 いの席 に同席 する。 月 廼屋清蔵 (つきのや せいぞう)演 :農 崎 裕二 - お
琴 の兄 。お琴 と結婚 する意思 がない土方 を「妹 をもてあそんだ」と激怒 し報復 する。 小 六 (ころく)演 :亀山 忍 博打打 ちの頭 。斎藤 一 が京 での放浪 時代 に知 り合 う。斎藤 が壬生 浪士 組 に入隊 してからもつきまとい、縄張 りを広 げるため斎藤 へ助 っ人 を頼 む。大坂 でもつきまとっていたが、永倉 に「斎藤 はもうお前 達 とは会 わん」と告 げられる。その後 、大坂 で商家 を襲 ったところ捕 まり、内山 の前 で「新選 組 に昔 の仲間 がいる」と白状 してしまい、斎藤 は内山 により捕縛 されてしまう。- とみ
演 :太田 あやか板橋 の豊田 家 の少女 。近藤 の幽閉 されていた部屋 に来 る。近藤 がげんこつを口 に入 れたのを見 て無邪気 に笑 う。近藤 は、その姿 に鞠 をついていた娘 のたまの面影 を重 ねる。- おゆみ
演 :井上 裕 季子 - まさが
泣 いている茂 をあやしている前 で「本当 にお腹 をよく減 らす子 や、誰 に似 たんか知 らんけど」と言 う - そば
屋 の主人 演 :木村 祐一 第 6話 で近藤 と土方 が立 ち寄 ったそば屋 「千 曲 屋 」の主人 。- そば
屋 の女将 演 :城山 未帆
外国 人
- ヒュースケン
演 :川平 慈英- アメリカ
公使館 通訳 。オランダ語 ・ドイツ語 ・英語 ・フランス語 に精通 し、日本語 も堪能 。日本 の美 しさを心 から愛 している。お富 の家 に行 く途中 、近藤 と土方 から浪士 たちがお富 の家 でヒュースケンを闇 討 ちしようとしていることを告 げられると共 に、日本 から外国 人 は立 ち去 るように懇願 される。しかし、近藤 と土方 に謝意 を表 しながらもお富 に危険 が迫 っているのを見捨 てるわけにはいかないと、お富 の家 へ向 かい、近藤 らの懇願 に対 し、日本人 は井 の中 の蛙 であってはならないという持論 を語 る。近藤 と土方 は浪士 を説得 しようとしたが永倉 のみ同意 し、ヒュースケンを浪士 たちから守 った。その後 、自分 はいずれ日本人 に斬 られるだろうと語 った[注釈 21]。 - ハリス
演 :マーティ・キーナート- アメリカ
駐 日 総領事 。駕 籠 で移動 中 、近藤 と土方 に目撃 される。近藤 からは「鼻 でかい」と言 われた。
スタッフ
作 :三谷幸喜 音楽 :服部 隆之 - テーマ
音楽 演奏 :NHK交響 楽団 - テーマ
音楽 指揮 :広上 淳一 - テノール
独唱 :ジョン・健 ・ヌッツォ 演奏 :フェイス・ミュージック時代 考証 :大石 学 、山村 竜也 建築 考証 :平井 聖 衣装 考証 :小泉 清子 音楽 考証 :奥中 康人 殺陣 武術 指導 :林 邦 史朗 所作 指導 :西川 箕 乃助邦楽 指導 :本條 秀太郎 副 音声 解説 :佐久田 脩 資料 提供 :三野 行徳 、開陽 丸 、ハウステンボス、総本山 長谷寺 、南観音 山 保存 会 、徳川 記念 財団 題字 :萩野 丹 雪 版画 :木田 安彦 京 ことば指導 :井上 裕 季子 土佐 ことば指導 :岡林 桂子 薩摩 ことば指導 :西田 聖 志郎 (本編 にも出演 )御所 ことば指導 :堀井 令 以知茶道 指導 :鈴木 宗 卓 医術 指導 :中村 毅志 夫 天然 理 心 流 指導 :宮川 清蔵 、平井 泰 輔壬生 狂言 指導 :八木 喜久男 都々逸 指導 :西川 扇 十郎 料理 指導 :氏家 節男 撮影 協力 :京都 府 、京都 市 、茨城 県 、茨城 県 伊奈 町 、千葉 県 フィルムコミッション、千葉 県立 房総 のむら、会津若松 市 フィルムコミッション、大本山 金 戒光明寺 、茨城 県 八郷 町 、姫路 フィルムコミッション、亀山 御坊 本徳 寺 、茨城 県 つくば市 、粟生 総本山 光明寺 、大本山 妙心寺 、高台寺 、伏見 稲荷 大社 、大覚寺 、ハウステンボス、茨城 県 水海道 市 、神奈川 県 小田原 市 、西 さがみフィルムコミッション、茨城 県 那珂 町 、福島 県 下郷 町 、高幡不動 尊 金剛寺 語 り:小寺 康雄 アナウンサー(アバンタイトル)、沢口 靖子 (総集編 )制作 統括 :吉川 幸司 - デスク:
青木 信也 - サブデスク:
吉岡 和彦 、屋敷 陽太郎 美術 :山下 恒彦 、岡島 太郎 、山内 浩 幹 技術 :大沼 雄次 、佐々木 喜昭 音響 効果 :米本 満 、小野寺 茂樹 、石川 恭男 記録 :野田 茂子 編集 :岩崎 幹子 撮影 :小笠原 洋一 、永野 勇 、平野 拓也 、杉山 吉 克 照明 :大西 純夫 、中村 正則 、関 康明 音声 :山賀 勉 、冨沢 裕 、野原 恒 典 、上村 悦也 、金子 泰三 、鈴木 清人 、寺島 重雄 映像 技術 :竹内 利夫 、寺島 朗 、谷本 将 広 、加藤 貴 成 、大西 康仁 、釣 木沢 淳 、田淵 英明 、横田 幹 次 美術 進行 :松谷 尚文 、田中 裕 、峯岸 伸行 、西本 幸司 、佐藤 綾子 演出 :清水 一彦 、吉川 邦夫 、伊勢田 雅也 、山本 敏彦 、吉田 浩樹 、小林 大 児 、土井 祥平 、清水 拓哉 制作 補 ・演出 補 :田代 昌久 、岩城 教 一郎 、鈴木 英雄 、山田 哲也 - デスク
補 :森崎 陽子 番組 広報 :竹中 順一 、栗田 裕 編成 リソース:細谷 卓司 考証 資料 :大森 洋平
新選 組 を行 く
語 り:伊東 敏恵 - テノール
独唱 :ジョン・健 ・ヌッツォ - ピアノ
演奏 :山形 眞子 (最終 回 のみ)
撮影 地
放送
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10 |
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10月17 |
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10月24 |
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10月31 |
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11月 |
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11月14 |
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11月21 |
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11月28 |
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12月 |
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12月12 |
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本 放送 前 の番 宣 番組 「新選 組 !魅力 のすべて」(2004年 1月 11日 )放送 された。神田 山陽 が、勝手 に応援 団長 として登場 。番組 の魅力 を解説 した。第 1回 と最終 回 は1時 間 拡大 版 である。第 27回 は参議院 選挙 特番 のため地上波 19:15-20:00の放送 だった。第 39回 の再 放送 は台風 関連 ニュースのため10月11日 (月 ・体育 の日 )に振替 放送 となった。
新選 組 !スペシャル
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2004 2004 2006 2022 |
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2004 2004 2006 2022 |
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2004 2004 2006 2022 |
あなたのアンコール2004
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- どんとこい
新選 組 !隊 士 座談 会 新選 組 !第 33回 「友 の死 」(アバンタイトル部分 が本 放送 とは異 なる)
※
関連 商品
NHK大河 ドラマ・ストーリー
新選 組 !前編 ISBN 9784149233390 - NHK出版 新選 組 !後編 ISBN 9784149233406 - NHK出版
その他 の書籍
三谷幸喜 のありふれた生活 3大河 な日日 ISBN 9784022579300 -朝日新聞社
CD
- NHK
大河 ドラマ新選 組 ! オリジナル・サウンドトラック - ユニバーサルミュージック株式会社 - NHK
大河 ドラマ新選 組 ! オリジナルサウンドトラック第 二 集 - ジェネオンエンタテインメント株式会社
DVD
新選 組 !完全 版 第 壱 集 - ジェネオンエンタテインメント株式会社 新選 組 !完全 版 第 弐 集 - ジェネオンエンタテインメント株式会社 新選 組 !スペシャル - アミューズソフトエンタテインメント株式会社
関連 作品
新選 組 !!土方 歳三 最期 の一 日 -大河 ドラマ初 の続編 として2006年 の正月 時代 劇 として製作
脚注
注釈
- ^
第 83回 、2007年 11月16日 放送 。 - ^
香取 の提案 に三谷 が「絶対 やるべきです」と賛成 し実現 した[6]。 - ^ ただし、
矢部 が演 じた阿 比 留 は新選 組 と名 を変 える前 に脱退 していたため、浅葱 の羽織 に袖 を通 すのは初 めてであった。 - ^
近藤 も公共 の場 では「土方 君 」と呼 んでいるが、感情 が昂 った時 や2人 だけで会話 する際 には「トシ」と呼 んでいる。 - ^ このことから、「
自分 の命 」を大切 にしない人間 を嫌 うようになり、河合 が短慮 が理由 で切腹 の危険 を冒 したと勘違 いをした時 には同情 をしなかった(ただし、真相 が分 かった時 は逆 に同情 するようになった)。 - ^
土方 は「さん付 けしちまったよ。」と言 ってむせていた。 - ^ その
為 浪士 組 上洛 前 の編成 発表 の際 に試 衛 館 派 で唯一 (但 し、門人 の沖田 林太郎 と同 じであったので完全 に一人 ぼっちではない。)みんなと違 う組 に配属 された時 には原田 に「影 薄 いからね〜」と言 われていた。 - ^
見捨 てた芹沢 には「俺 がいなくなったら、次 (に粛清 されるの)は自分 」「そんなことも分 かんないなんて」と吐 き捨 て、土方 には「こんな形 で隊 をまとめようとしてもいずれ綻 びが生 じる」と、山南 には「(法度 に)足元 をすくわれないようせいぜい気 をつけることだな」とそれぞれ忠告 し、最後 に「先 に行 って待 っている」とい放 った。土方 だけは一笑 に付 して受 け流 していたが、後 に(自 らは死 を覚悟 していたが)芹沢 は暗殺 され、新撰 組 は御陵 衛士 (伊東 一派 )の伊東 甲子太郎 と藤堂 平助 、後 に加 わる河合 耆三郎 、武田 観 柳 斎 をはじめ多 くの同志 の離反 や粛清 が相次 ぎ、近藤 が銃撃 される遠因 を作 り出 してしまう。そして山南 も(本人 が望 んだこととはいえ)局 中 法度 の罪 で切腹 することになり、皮肉 にも新見 の忠告 は全 て現実 となった。 - ^
実際 には、50両 は河合 が両親 に頼 んで持 ってきてもらう手筈 になっていたので、武田 は無償 で西洋 軍学 の本 を手 に入 れたことになる。 - ^
実際 に、土方 と沖田 に捕 まり屯所 に戻 ったときに、大石 たちから石 を投 げつけられた。 - ^
土方 は「そいつが自 らまいた種 だ。しょうがねえよ」と口 では厳 しく突 き放 しながらも、目 の焦点 を合 わせない態度 をとっており、どう思 っていたのかなどの真意 は不明 。 - ^
特 に伊東 暗殺 の一 件 は、近藤 や土方 達 がなんとか避 けようとしていた御陵 衛士 との全面 闘争 の火種 となり、藤堂 の戦死 や、その後 の御陵 衛士 残党 からの報復 による近藤 の負傷 へと繋 がる遠因 となった。一方 で土方 は「(大石 達 がやらずとも)いずれこうなる事 (新選 組 と御陵 衛士 の抗 争 )は予想 できた」として大石 達 の独断 行為 に対 して特 に処罰 する事 はなかった。 - ^
三谷幸喜 脚本 の舞台 『彦馬 がゆく』(1990年 ・1993年 )や、テレビドラマ『竜馬 におまかせ!』(1996年 ・日本 テレビ)で近藤 勇 を演 じている。三谷 作品 における「近藤 勇 」といえば、阿南 健治 を指 すほどだった。 - ^ テレビドラマ『
燃 えよ剣 』(1970年 ・NET)等 で土方 歳三 を演 じたことにちなんだキャスティング。 - ^
療養 中 の沖田 から剣術 の稽古 をしないよう、お考 が刀 を平五郎 に預 けたが、皮肉 にもそれが自分 自身 の命取 りのきっかけとなってしまった。 - ^
八木 源 之 丞 の長男 の名 で、実在 の人物 。 - ^
三谷幸喜 原作 ・脚本 の映画 『竜馬 の妻 とその夫 と愛人 』(2002年 )で、竜馬 にあこがれて竜馬 にそっくりの振 る舞 いをしようとする的屋 の虎 蔵 を演 じており、「新選 組 !」で龍馬 役 に抜擢 された際 、「やっと本人 になれた」と言 っている。 - ^ 7
年 以降 からテレビドラマ『竜馬 がゆく』(1997年 ・TBS)の桂 小五郎 をもう一 度 に続 けて演 じたことにちなんだキャスティング。 - ^ テレビドラマ『
燃 えよ剣 』(1970年 ・NET)等 で沖田 総司 を演 じたことにちなんだキャスティング。 - ^ 瑳川は1967
年 のNHK大河 ドラマ『三 姉妹 』にて近藤 勇 を演 じている。 - ^
史実 での実際 の末路 である。
出典
- ^
香取 慎吾 、『新選 組 !』忘年会 後 に電車 へ「局長 !」勘九郎 らが“随行 ” | マイナビニュース - ^ 『
大河 ドラマの50年 』鈴木 嘉一 、中央公論 新 社 2011年 - ^ a b ビデオリサーチ NHK
大河 ドラマ過去 の視聴 率 データ - ^ ザテレビジョン ドラマアカデミー
賞 : 【第 43回 最優秀 作品 賞 】「新選 組 !」 - ウェイバックマシン(2014年 7月 17日 アーカイブ分 ) - ^
三谷幸喜 のありふれた生活 703、朝日新聞 夕刊 、2014年 5月 22日 - ^
三谷幸喜 のエッセイ集 「ありふれた生活 ・大河 な日々 」巻末 おまけの香取 と三谷 の対談 。 - ^ “
山本 耕史 朝 ドラ出演 NHKの求愛 実 る”. デイリースポーツ online (株式会社 デイリースポーツ). (2015年 10月 1日 ) 2015年 10月 1日 閲覧 。 - ^ 『プレイバックNHK
大河 ドラマ時代 ・人物 トピックス別 徹底 ガイド』NHK出版 、2021年 、154頁 。
関連 項目
北斗 (列車 ) -放送 期間 中 、タイアップで「スーパー北斗 」の一部 先頭 車両 がラッピング塗装 となった。京阪 9000系 電車 - 9004編成 がラッピング塗装 となった。西 調布 駅 -京王 電鉄 京王線 の駅 。所在地 の調布 市 上石原 が近藤 勇 ゆかりの地 であることから、2021年 より本 作 のメインテーマが接近 メロディとして使用 されている[1]。- FNS27
時 間 テレビ みんな なまか だっ!ウッキー!ハッピー!西遊 記 ! - クイズ!ヘキサゴンIIのコーナーに香取 慎吾 、山本 耕史 、山口 智 充 、山本 太郎 、小林 隆 、矢部 太郎 の6人 が「新選 組 !チーム」として役 そのままで出演 竜馬 におまかせ! -本 作 と同 じコンセプトで作 られたコメディドラマ。- あさが
来 た - 2015年 度 下半期 の連続 テレビ小説 。山本 耕史 が土方 役 で出演 。 - れいわ
新選 組 -原田 左 之 助 を演 じた山本 太郎 が後 に立 ち上 げた政党 。
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京阪 電車 「新選 組 !」ラッピング車両
外部 リンク
新選 組 !!土方 歳三 最期 の一 日 新選 組 !続編 NHK正月 時代 劇 - archive.today(2012年 12月19日 アーカイブ分 )大河 ドラマ新選 組 ! - NHK放送 史 日野 市立 新選 組 のふるさと歴史 館 - ウェイバックマシン(2012年 1月 14日 アーカイブ分 )
NHK |
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- ^ 『3月26
日 (金 )始発 から西 調布 駅 の列車 接近 メロディーがNHK大河 ドラマ「新選 組 !」のメインテーマに変 わります!』(PDF)(プレスリリース)京王 電鉄 /調布 市 、2021年 3月 17日 。オリジナルの2021年 3月 17日 時点 におけるアーカイブ 。2021年 3月 17日 閲覧 。