東栄とうえい駅えき

東栄とうえい駅えき（とうえいえき）は、愛知あいち県けん北設楽きたしたら郡ぐん東栄とうえい町まち大字だいじ三さん輪りん字じ平栗ひらぐりにある、東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう（JR東海とうかい）飯田線いいだせんの駅えきである。愛知あいち県けんの鉄道てつどう駅えきとしては最もっとも東ひがしに位置いちする。

東栄とうえい駅えき*
駅舎えきしゃ（2016年ねん11月）
とうえい Tōei
◄池場いけば (1.1 km) (4.2 km) 出馬しゅつば►
愛知あいち県けん北設楽きたしたら郡ぐん東栄とうえい町まち大字だいじ三さん輪りん字じ平栗ひらぐり53 北緯ほくい35度ど1分ふん45.26秒びょう 東経とうけい137度ど42分ふん50.01秒びょう
所属しょぞく事業じぎょう者しゃ	東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう（JR東海とうかい）
所属しょぞく路線ろせん	飯田線いいだせん
キロ程ほど	51.2 km（豊橋とよはし起点きてん）
電報でんぽう略号りゃくごう	トエ
駅えき構造こうぞう	地上ちじょう駅えき
ホーム	1面めん2線せん
乗車じょうしゃ人員じんいん -統計とうけい年度ねんど-	66人にん/日ひ（降車こうしゃ客きゃく含ふくまず） -2019年ねん-
開業かいぎょう年月日ねんがっぴ	1933年ねん（昭和しょうわ8年ねん）12月21日にち
備考びこう	無人むじん駅えき
* 改称かいしょう経歴けいれき - 1934年ねん 三輪みわ村むら駅えき→三信さんしん三輪みわ駅えき - 1943年ねん 三信さんしん三輪みわ駅えき→三河そうご長岡ながおか駅えき - 1956年ねん 三河みかわ長岡ながおか駅えき→東栄とうえい駅えき

ホーム側がわから見みた駅舎えきしゃ（2020年ねん8月がつ）
鬼おにの面めんをモチーフにしている

概要がいよう

当とう駅えきは、豊橋とよはし駅えき（愛知あいち県けん）と辰野たつの駅えき（長野ながの県けん）を結むすぶJR飯田線いいだせんの途中とちゅう駅えき（中間なかま駅えき）の一ひとつであり、豊橋とよはし側がわから見みて愛知あいち県けん下か最後さいごの同線どうせんの駅えきとなる。

東栄とうえい町まち南部なんぶに当あたる三さん輪りん地区ちくに位置いちし、町内ちょうないにある唯一ゆいいつの駅えきであるが、町まち中心ちゅうしん部ぶ（旧きゅう本郷ほんごう町まち域いき）からは離はなれている。

隣となりの出馬しゅつば駅えきとの間あいだに愛知あいち・静岡しずおか県境けんきょうが通かよっており、県境けんきょう東側ひがしがわの浜松はままつ市し天竜てんりゅう区く佐久間さくま町まち川上かわかみ地区ちくの一部いちぶも駅えき勢ぜい圏けんに入はいる。

利用りよう客きゃくは少すくなく無人むじん駅えきではあるが、駅舎えきしゃは町内ちょうないで行おこなわれる祭まつりに由来ゆらいする特徴とくちょう的てきな建物たてものが使用しようされている。

歴史れきし

当とう駅えきを開設かいせつした三信さんしん鉄道てつどうは、現在げんざいのJR飯田線いいだせん中部ちゅうぶに当あたる三河みかわ川合かわい - 天竜峡てんりゅうきょう間あいだを運営うんえいしていた私鉄してつである。1933年ねん（昭和しょうわ8年ねん）12月、三河みかわ川合かわいを起点きてんとして三信さんしん鉄道てつどうが開通かいつうした際さいに、終着駅しゅうちゃくえきの三輪みわ村むら駅えきとして開設かいせつされた。但ただし終着駅しゅうちゃくえきであった期間きかんは短みじかく、1934年ねん（昭和しょうわ9年ねん）11月には三信さんしん鉄道てつどうが中部ちゅうぶ天竜てんりゅう駅えきまで延伸えんしんして途中とちゅう駅えきに変かわった。本ほん駅えきはすぐに三信さんしん三輪みわ駅えきに改称かいしょうしている。

1943年ねん（昭和しょうわ18年ねん）8月がつに三信さんしん鉄道てつどうが買収ばいしゅう・国有こくゆう化かされ、国鉄こくてつ飯田線いいだせんに編入へんにゅう。国有こくゆう化か後ごは三河みかわ長岡ながおか駅えきを名乗なのったが、1956年ねん（昭和しょうわ31年ねん）12月に現在げんざいの東栄とうえい駅えきに改称かいしょうした。1971年ねん（昭和しょうわ46年ねん）12月には飯田線いいだせん合理ごうり化かの一環いっかんとして、開業かいぎょう時じから行おこなわれていた貨物かもつ取扱とりあつかいが廃止はいしされた。続つづいて1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん）2月がつには荷物にもつ扱あつかいも廃止はいしされ、旅客りょかく専用せんようの駅えきに変かわった。1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）4月がつには国鉄こくてつ分割ぶんかつ民営みんえい化かが行おこなわれ、飯田線いいだせんはJR東海とうかいに移管いかんされた。

年表ねんぴょう

• 1933年ねん（昭和しょうわ8年ねん）12月21日にち：三信さんしん鉄道てつどうの三輪みわ村むら駅えき（みわむらえき）として開設かいせつ。。
• 1934年ねん（昭和しょうわ9年ねん）4月がつ23日にち：三信さんしん三輪みわ駅えき（さんしんみわえき）への改称かいしょうを届出とどけで（実際じっさいの改称かいしょう日びは不明ふめい）。
• 1943年ねん（昭和しょうわ18年ねん）8月がつ1日にち：三信さんしん鉄道てつどう国有こくゆう化か、国鉄こくてつ飯田線いいだせんの駅えきとなる。同時どうじに三河みかわ長岡ながおか駅えき（みかわながおかえき）に改称かいしょう。
• 1956年ねん（昭和しょうわ31年ねん）12月20日にち：東栄とうえい駅えき（とうえいえき）に改称かいしょう。
• 1971年ねん（昭和しょうわ46年ねん）12月1日にち：貨物かもつ取扱とりあつかい廃止はいし。
• 1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん）2月がつ1日にち：荷物にもつ扱あつかい廃止はいし。
• 1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん）4月がつ1日にち：無人むじん駅えき化か。
• 1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）4月がつ1日にち：国鉄こくてつ分割ぶんかつ民営みんえい化かに伴ともない、JR東海とうかいが継承けいしょう。
• 1992年ねん（平成へいせい4年ねん）2月がつ28日にち：鬼面きめんをイメージした駅舎えきしゃに改築かいちく。
• 2002年ねん （平成へいせい14年ねん）: 中部ちゅうぶの駅えき百ひゃく選せんに選定せんていされる。

所在地しょざいちの遷移せんい

開設かいせつ時じ、所在地しょざいちは北設楽きたしたら郡ぐん三輪みわ村むら大字だいじ畑はたけであったが、国有こくゆう化か時点じてんでは三輪みわ村むら大字だいじ長岡ながおかとなっていた。三輪みわ村むらは1956年ねん（昭和しょうわ31年ねん）7月がつに東栄とうえい町まちに編入へんにゅうされ、同年どうねん12月がつに東栄とうえい駅えきに改称かいしょうしている。1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん）時点じてんの所在地しょざいちは東栄とうえい町まち大字だいじ三さん輪りんとなっている。

駅えき構造こうぞう

島しま式しきホーム1面めん2線せんを有ゆうする地上ちじょう駅えきである。ホーム番線ばんせんは北側きたがわが1番線ばんせん、南側みなみがわが2番線ばんせんである。

駅舎えきしゃは、ホームから構内こうない踏切ふみきりを渡わたった先さきの構内こうない北側きたがわにある。この駅舎えきしゃは、東栄とうえい町まちで行おこなわれる重要じゅうよう無形むけい民俗みんぞく文化財ぶんかざい「花祭はなまつり」で使用しようされる鬼おにの面めんをモチーフとしたデザインで、JR東海とうかいと東栄とうえい町まちが共同きょうどうで1992年ねん（平成へいせい4年ねん）に建設けんせつした。木造もくぞう平屋ひらや建だて延のべ床ゆか面積めんせき72平方へいほうメートルで、駅舎えきしゃには、地域ちいき文化ぶんかとコミュニティ活動かつどうの拠点きょてんとして「ふるさと文化ぶんか交流こうりゅう館かん」が併設へいせつされており、三信さんしん鉄道てつどうの資料しりょう等とうが展示てんじされていたが、2019年ねん（令れい和わ元年がんねん）時点じてんでは前述ぜんじゅつの花祭はなまつりに関かんする写真しゃしんや資料しりょう、地元じもと産品さんぴんや地元じもと愛好あいこう家かの作品さくひん展示てんじスペースとなっている。総そう建設けんせつ費ひは約やく3000万まん円えんで、待合室まちあいしつや機器きき室しつに相当そうとうする部分ぶぶんの費用ひよう約やく600万まん円えんがJR負担ふたん、残のこりの2400万まん円えんが東栄とうえい町まちの負担ふたんであった。また、2011年ねん（平成へいせい23年ねん）5月がつ1日にちに同館どうかん内ないにカフェが開業かいぎょうした。切符きっぷの委託いたく販売はんばいなどは行おこなわれておらず自動じどう券売けんばい機きなどの設備せつびもない。

かつては駅員えきいん配置はいちがあったが1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん）以降いこう無人むじん駅えき（駅員えきいん無む配置はいち駅えき）であり、管理かんり駅えき（駅長えきちょう配置はいち駅えき）である豊川とよかわ駅えきの管理かんり下かに置おかれている。

のりば

番線ばんせん	路線ろせん	方向ほうこう	行先ゆくさき
1	飯田線いいだせん	下くだり	中部天竜ちゅうぶてんりゅう・飯田いいだ方面ほうめん
2		上のぼり	豊橋とよはし方面ほうめん

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  ホーム

停車ていしゃ列車れっしゃ

「飯田線いいだせん#運行うんこう形態けいたい」も参照さんしょう

2011年ねん（平成へいせい23年ねん）3月がつ改正かいせい時点じてんで、下くだり（中部天竜ちゅうぶてんりゅう方面ほうめん行ぎょう）は1日にち12本ほん（ほぼ1 - 3時じ間あいだに1本ほん）、上のぼり（豊橋とよはし方面ほうめん行ぎょう）は13本ほん（1 - 3時じ間あいだに1本ほん、最大さいだい1時じ間あいだに2本ほん）の列車れっしゃが設定せっていされている。種別しゅべつは普通ふつう列車れっしゃが主おもだが、上のぼりに1本ほんのみ快速かいそく列車れっしゃがある。

豊橋とよはしと飯田いいだの間あいだで運行うんこうされる特急とっきゅう「伊那いな路ろ」は停車ていしゃしないが、盆ぼん・年末年始ねんまつねんしに限かぎり臨時りんじ停車ていしゃすることがある。かつては、豊橋とよはしと飯田いいだ等とうを結むすぶ急行きゅうこう「伊那いな」の停車駅ていしゃえきであった（例たとえば1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）3月がつ改正かいせいの時点じてんでは、上下じょうげ各かく4本ほんすべてが停車ていしゃしていた）。

駅えき周辺しゅうへん

東栄とうえい駅前えきまえの風景ふうけい

• 国道こくどう151号ごう - 東栄とうえい駅えきと東栄とうえい町まち中心ちゅうしん部ぶを結むすんでいる。
• 愛知あいち県けん道どう440号ごう川角かわかど東栄とうえい停車場ていしゃじょう線せん
• 長岡ながおか郵便ゆうびん局きょく
• 東栄とうえい医療いりょうセンター - 2019年ねん（令れい和わ元年がんねん）に東栄とうえい病院びょういんから改称かいしょう。

バス路線ろせん

東栄とうえい駅前えきまえバス停ばすていに停車ていしゃ中ちゅうのおでかけ北きた設しつらえ

「東栄とうえい駅前えきまえ」バス停ばすてい

駅前えきまえにあり、以下いかの2路線ろせんが発着はっちゃくする。

• おでかけ北きた設しつらえ（東栄とうえい町営ちょうえいバス）東栄とうえい線せん - とうえい温泉おんせん前まえ
• おでかけ北きた設しつらえ（東栄とうえい町営ちょうえいバス・豊根とよね村営そんえいバス）豊根とよね東栄とうえい線せん - 日向ひなた・石堂いしどう

「川上かわかみ歓迎かんげい塔とう」バス停ばすてい

駅えき東方とうほうの県境けんきょうの橋はしの近ちかくの静岡しずおか県けん側がわにある。

• 佐久間さくまふれあいバス - 月つき・水みず運行うんこう

隣となりの駅えき

東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう（JR東海とうかい）

飯田線いいだせん

• 臨時りんじ急行きゅうこう「飯田線いいだせん秘境ひきょう駅えき号ごう」停車駅ていしゃえき（下くだりのみ）

■快速かいそく（上のぼりのみ運転うんてん）

三河みかわ川合かわい駅えき ← 東栄とうえい駅えき ← 浦川うらがわ駅えき

■普通ふつう

三河みかわ川合かわい駅えき - 池場いけば駅えき（※） - 東栄とうえい駅えき - 出馬しゅつば駅えき（※） - 上市場かみいちば駅えき

*（※）一部いちぶ普通ふつう列車れっしゃは池場いけば駅えきと出馬しゅつば駅えきを通過つうかする。

参考さんこう文献ぶんけん

• 石野いしの哲あきら（編へん）『停車場ていしゃじょう変遷へんせん大だい事典じてん 国鉄こくてつ・JR編へん』JTB、1998年ねん。ISBN 978-4-533-02980-6。 
• 川島かわしま令三けいぞう『中部ちゅうぶライン全線ぜんせん・全ぜん駅えき・全ぜん配線はいせん』 第だい4巻かん 塩尻しおじり駅えき-名古屋なごや東部とうぶ、講談社こうだんしゃ、2010年ねん。ISBN 978-4-06-270064-1。 
• JTB『時刻じこく表ひょう復刻ふっこく版ばん戦後せんご編へん 2』JTB、2000年ねん。ISBN 978-4533034633。 
• 東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう（編へん）『東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう20年ねん史し』東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう、2007年ねん。 
• 東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう飯田いいだ支店してん（監修かんしゅう）『飯田線いいだせん百ひゃく年ねんものがたり』新しん葉は社しゃ、2005年ねん。 

関連かんれん項目こうもく

• 日本にっぽんの鉄道てつどう駅えき一覧いちらん
• 日本にっぽんの都道府県とどうふけんの東西とうざい南北なんぼく端はしの駅えきの一覧いちらん