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横畠裕介 - Wikipedia

よこはたけ裕介ゆうすけ

日本にっぽん官僚かんりょう検察官けんさつかん

よこはたけ 裕介ゆうすけ(よこばたけ ゆうすけ、1951ねん昭和しょうわ26ねん10月12にち - )は、日本にっぽん官僚かんりょう検察官けんさつかん国家こっか公安こうあん委員いいんかい委員いいんだい2安倍あべ内閣ないかく内閣ないかく法制ほうせいきょく長官ちょうかん就任しゅうにん東京とうきょう出身しゅっしん

よこはたけ 裕介ゆうすけ
よこばたけ ゆうすけ
生年月日せいねんがっぴ 1951ねん10月12にち
出生しゅっしょう 日本の旗 東京とうきょう
出身しゅっしんこう 東京大学とうきょうだいがく法学部ほうがくぶ
ぜんしょく 内閣ないかく法制ほうせいきょく長官ちょうかん
現職げんしょく 国家こっか公安こうあん委員いいんかい委員いいん
称号しょうごう 法学ほうがく東京大学とうきょうだいがく
みずたからだい綬章じゅしょう

内閣ないかく だい2安倍あべ内閣ないかく
だい2安倍あべ改造かいぞうないかく
だい3安倍あべ内閣ないかく
だい3安倍あべだい1改造かいぞうないかく
だい3安倍あべだい2改造かいぞうないかく
だい3安倍あべだい3改造かいぞうないかく
だい4安倍あべ内閣ないかく
だい4安倍あべだい1改造かいぞうないかく
在任ざいにん期間きかん 2014ねん5月16にち - 2019ねん9月11にち
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経歴けいれき

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1973ねん昭和しょうわ48ねん)9がつ司法しほう試験しけんだい試験しけん合格ごうかくよく1974ねん昭和しょうわ49ねん)3がつ東京大学とうきょうだいがく法学部ほうがくぶ卒業そつぎょうし、4がつより司法しほう修習しゅうしゅうせい司法しほう修習しゅうしゅう修了しゅうりょう1976ねん昭和しょうわ51ねん)4がつ検事けんじとして任官にんかんされ、東京とうきょう地方ちほう検察庁けんさつちょうしに、長野ながの地方ちほう検察庁けんさつちょう東京とうきょう地検ちけん静岡しずおか地方ちほう検察庁けんさつちょう法務省ほうむしょう刑事けいじきょくづけ検事けんじ札幌さっぽろ地方ちほう検察庁けんさつちょう東京とうきょう地検ちけん歴任れきにんした[1]長野ながの地検ちけん時代じだいには、富山とやま長野ながの連続れんぞく女性じょせい誘拐ゆうかい殺人さつじん事件じけん1980ねん発生はっせい[ちゅう 1]被疑ひぎしゃとして逮捕たいほされた男性だんせい1992ねん無罪むざい確定かくてい)の調しらべを担当たんとうした[3]隆三りゅうぞうどう事件じけんあつかった著書ちょしょで、よこばたけ男性だんせいたいし「道義どうぎてき責任せきにん」「おとこ責任せきにん」などの観点かんてんから自白じはくせまったむねべている[4]男性だんせい本人ほんにんも、富山とやま地裁ちさいひらかれただいいちしん公判こうはんで、自身じしん調しらべたよこばたけを「わたし無理むり自白じはくさせたのではないか」と追及ついきゅうしたが、よこばたけはそれを否定ひていしている[5]

1993ねん平成へいせい5ねん)7がつ内閣ないかく法制ほうせいきょく参事官さんじかんだい)となり、1998ねん平成へいせい10ねん)7がつより1ねん1ヶ月かげつ法務省ほうむしょう刑事けいじきょく刑事けいじ法制ほうせい課長かちょうつとめたのちふたた内閣ないかく法制ほうせいきょくもどり、だい一部いちぶ中央ちゅうおう省庁しょうちょうとう改革かいかく法制ほうせい室長しつちょうなどを歴任れきにん2004ねん平成へいせい16ねん)8がつからだい部長ぶちょう2010ねん平成へいせい22ねん)7がつからだい一部いちぶ部長ぶちょうつとめ、2011ねん平成へいせい23ねん)12月には法制ほうせいきょくナンバー2である内閣ないかく法制ほうせい次長じちょう就任しゅうにんした[6]

それまで内閣ないかく法制ほうせいきょく長官ちょうかん内閣ないかく法制ほうせい次長じちょうからの昇格しょうかくつづいており、よこばたけ長官ちょうかん就任しゅうにん確実視かくじつしされていたが[7]だい2安倍あべ内閣ないかく集団しゅうだんてき自衛じえいけん行使こうし可能かのうとするよう憲法けんぽう解釈かいしゃく変更へんこうするために、行使こうし容認ようにん小松こまつ一郎いちろう2013ねん平成へいせい25ねん)8がつ長官ちょうかん任命にんめいし、よこばたけ次長じちょう続投ぞくとうすることになった[8]2014ねん平成へいせい26ねん)1がつ小松こまつ腹部ふくぶ腫瘍しゅようのため入院にゅういんしたことにより、よこばたけ長官ちょうかん事務じむ代理だいり就任しゅうにん[9]小松こまつはいったんは退院たいいんして集団しゅうだんてき自衛じえいけん行使こうし容認ようにん閣議かくぎ決定けってい道筋みちすじけ、同年どうねん5がつ長官ちょうかん退任たいにん(その6がつ23にち死去しきょ[10]よこばたけ後任こうにんとして長官ちょうかん昇格しょうかくした[11]

2019ねんれい元年がんねん)9がつだいよん安倍あべさい改造かいぞうないかく発足ほっそくにより、内閣ないかく法制ほうせいきょく長官ちょうかん退任たいにん[12][13]

2020ねんれい2ねん)5がつ27にち国家こっか公安こうあん委員いいんかい委員いいん就任しゅうにん[14]

2022ねんれい4ねんはる叙勲じょくんみずたからだい綬章じゅしょう受章じゅしょう[15]

国連こくれん平和へいわ維持いじ活動かつどう (PKO) 協力きょうりょくほう改正かいせいあんたずさわるなど安全あんぜん保障ほしょう分野ぶんやなが担当たんとうした。

発言はつげん

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かく使用しよう憲法けんぽう禁止きんし発言はつげん

2016ねん3がつ18にち参議院さんぎいん予算よさん委員いいんかいで"憲法けんぽううえ他国たこく核兵器かくへいき使用しようできるか”の質問しつもんたいし“防衛ぼうえいのための必要ひつよう最小さいしょう範囲はんいかぎる"とまえいたうえで「あらゆる種類しゅるいかく使用しようがおよそ禁止きんしされているとはかんがえていない」と答弁とうべん[16]

こえあらげて発言はつげん

2019ねん3がつ6にち参議院さんぎいん予算よさん委員いいんかい小西こにし洋之ひろゆき質問しつもんたいし、「このようなこえをあらげて発言はつげんするようなことまでふくむとはかんがえていない〔発言はつげんママ〕」と発言はつげん野党やとうから"官僚かんりょう越権えっけん行為こうい"と追及ついきゅうされ、謝罪しゃざい撤回てっかいした[17]。この発言はつげんかんして2019ねん3がつ8にち参議院さんぎいん予算よさん委員いいんかい冒頭ぼうとうにおいて予算よさん委員いいんちょう金子かねこはら二郎じろうから厳重げんじゅう注意ちゅういけた[18]

皇位こうい継承けいしょう問題もんだい

江崎えざきみちろうは、よこばたけが2017ねん6がつ1にち衆議院しゅうぎいん議院ぎいん運営うんえい委員いいんかいで「皇統こうとうもうしますのは、天皇てんのう血統けっとう血筋ちすじということでございます」と発言はつげんしたことについて、内閣ないかく法制ほうせいきょくは、男系だんけい男子だんしでなくとも皇位こうい継承けいしょう可能かのうだと示唆しさしている、とべている[19]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ どう事件じけんでは富山とやまけん在住ざいじゅう男女だんじょ2にん被疑ひぎしゃ被告人ひこくにんとして逮捕たいほ起訴きそされたが、刑事けいじ裁判さいばんではおんな単独たんどくはん共犯きょうはんとされた男性だんせい事件じけんには無関係むかんけい)とされ、男性だんせいは1992ねん無罪むざい確定かくていした一方いっぽうおんなは1998ねん死刑しけい確定かくていしている[2]

出典しゅってん

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  1. ^ 塚野つかのかたち 2015, p. 99.
  2. ^ 北日本きたにっぽん新聞しんぶん』1998ねん9がつ5にち朝刊ちょうかんいちめん1ぺーじ「M被告ひこく死刑しけい確定かくてい 富山とやま長野ながの連続れんぞく誘拐ゆうかい殺人さつじん事件じけん 最高裁さいこうさい上告じょうこく棄却ききゃくりょう事件じけんとも単独たんどく犯行はんこう発生はっせいから18年余ねんよ」(北日本新聞社きたにっぽんしんぶんしゃ
  3. ^ 判例はんれい時報じほう 1988, p. 56.
  4. ^ 隆三りゅうぞう 1991, p. 75.
  5. ^ 朝日新聞あさひしんぶん』1986ねん2がつ28にち大阪おおさか朝刊ちょうかんCばん富山とやまばん21ぺーじ連続れんぞく誘拐ゆうかい公判こうはんから 混迷こんめいふかめるさばき<なか検察けんさつvs北野きたの 自白じはく任意にんいせい焦点しょうてん密室みっしつ”でどうやりとり」(朝日新聞あさひしんぶん大阪おおさか本社ほんしゃ富山とやま支局しきょく) - 富山とやま長野ながの連続れんぞく女性じょせい誘拐ゆうかい殺人さつじん事件じけん関連かんれん記事きじ
  6. ^ 内閣ないかく法制ほうせいきょく長官ちょうかん よこはたけ裕介ゆうすけ - だい2安倍あべ改造かいぞうないかく 閣僚かくりょうとう名簿めいぼ”. 首相しゅしょう官邸かんてい. 2014ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん
  7. ^ 首相しゅしょう以上いじょう?の長官ちょうかん待遇たいぐう いびつな解釈かいしゃくかさね”. 産経新聞さんけいしんぶん. (2013ねん11月27にち). https://web.archive.org/web/20131127064937/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131127/plc13112708170006-n1.htm 2014ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん 
  8. ^ 小松こまつ法制ほうせいきょく長官ちょうかん閣議かくぎ決定けってい集団しゅうだんてき自衛じえいけん焦点しょうてん. 共同通信きょうどうつうしん. (2013ねん8がつ8にち). https://web.archive.org/web/20141017102716/http://www.47news.jp/CN/201308/CN2013080801000844.html 2014ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん 
  9. ^ 小松こまつ法制ほうせいきょく長官ちょうかん退院たいいん 24にちから職務しょくむ復帰ふっき. 共同通信きょうどうつうしん. (2014ねん2がつ22にち). https://web.archive.org/web/20140221100955/http://www.47news.jp/CN/201402/CN2014022101001794.html 2014ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん [リンク]
  10. ^ 内閣ないかく法制ほうせいきょく小松こまつぜん長官ちょうかん死去しきょ 集団しゅうだんてき自衛じえいけん容認ようにん支柱しちゅう. (2014ねん6がつ24にち). http://www.asahi.com/articles/ASG6R4D07G6RUTFK008.html 2014ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん 
  11. ^ 法制ほうせいきょく長官ちょうかんよこばたけ昇格しょうかく 憲法けんぽう解釈かいしゃく変更へんこう前向まえむき”. 共同通信きょうどうつうしん. (2014ねん5がつ16にち). https://web.archive.org/web/20141017102539/http://www.47news.jp/CN/201405/CN2014051601001041.html 2014ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん 
  12. ^ よこばたけ法制ほうせいきょく長官ちょうかん交代こうたい”. 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん (2019ねん9がつ9にち). 2019ねん9がつ11にち閲覧えつらん
  13. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2019ねん9がつ11にち). “法制ほうせいきょく長官ちょうかん交代こうたい よこばたけから近藤こんどうただしはる”. 産経さんけいニュース. 2019ねん9がつ11にち閲覧えつらん
  14. ^ 人事じんじ内閣ないかく日経にっけい電子でんしばん 2020/5/27
  15. ^ はる叙勲じょくん 桃井ももいかおりらに旭日きょくじつしょう綬章じゅしょう 田中たなか真紀子まきこもと外相がいしょう夫妻ふさいには旭日大綬章あさひだいじゅしょう. 日刊にっかんスポーツ. (2022ねん4がつ29にち). https://www.nikkansports.com/m/general/news/amp/202204290000224.html 2022ねん4がつ29にち閲覧えつらん 
  16. ^ かく使用しよう憲法けんぽう禁止きんしせず 内閣ないかく法制ほうせいきょく長官ちょうかん見解けんかい 共同通信きょうどうつうしん2016ねん3がつ18にち
  17. ^ “「こえらげて発言はつげん」の内閣ないかく法制ほうせいきょく長官ちょうかん答弁とうべん謝罪しゃざい撤回てっかい. 毎日新聞まいにちしんぶん. (2019ねん3がつ6にち). https://mainichi.jp/articles/20190306/k00/00m/010/165000c 2019ねん3がつ7にち閲覧えつらん 
  18. ^ 法制ほうせいきょく長官ちょうかん厳重げんじゅう注意ちゅうい 参院さんいん予算よさん委員いいんちょう 野党やとう質問しつもん姿勢しせい批判ひはんで”. 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん. https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42193780Y9A300C1EA3000/ 2019ねん3がつ8にち閲覧えつらん 
  19. ^ 江崎えざきみちろう (2019ねん4がつ16にち). “皇位こうい継承けいしょう問題もんだい」で無視むしされる安倍あべ総理そうり意向いこう江崎えざきみちろう”. 日刊にっかんSPA!. 2019ねん10がつ14にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 富山とやま長野ながの連続れんぞく女性じょせい誘拐ゆうかい殺人さつじん事件じけんだいいちしん判決はんけつ - 実効じっこう正犯せいはんおよ共謀きょうぼう共同きょうどう正犯せいはんとしてにん起訴きそされた連続れんぞく誘拐ゆうかい殺人さつじん事件じけんにおいて、実行じっこう正犯せいはんとされたものについては有罪ゆうざい認定にんていできるが、共謀きょうぼう共同きょうどう正犯せいはんとされたものについては被告人ひこくにんおよ共犯きょうはんしゃ自白じはく信用しんようできず有罪ゆうざいとは認定にんていできないとして、一人ひとり死刑しけい一人ひとり無罪むざいをいいわたした事例じれい――富山とやま長野ながの連続れんぞく誘拐ゆうかい殺人さつじん事件じけんだいいちしん判決はんけつ 富山とやま地裁ちさい 63. 2. 9 判決はんけつ」『判例はんれい時報じほうだい1288ごう判例はんれい時報じほうしゃ、1988ねん12月1にち、3-81ぺーじdoi:10.11501/2795299NDLJP:2795299/2 
  • 隆三りゅうぞう女高生じょこうせい・OL連続れんぞく誘拐ゆうかい殺人さつじん事件じけん』 さ-5-12、560ごうはつすり)、徳間書店とくましょてん徳間とくま文庫ぶんこ〉、1991ねん9がつ15にち原著げんちょ1987ねん5がつ31にち)。ISBN 978-4195993804NCID BN13987358国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん書誌しょしID:000002162477全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:92025262  - 富山とやま長野ながの連続れんぞく女性じょせい誘拐ゆうかい殺人さつじん事件じけん題材だいざいとしたノンフィクション『おとこ責任せきにん 女高生じょこうせい・OL連続れんぞく誘拐ゆうかい殺人さつじん事件じけん』(1987ねん5がつ31にち発行はっこう徳間書店とくましょてん / ISBN 978-4191234475)を加筆かひつ改題かいだいして文庫ぶんこしたもの。
  • 塚野つかのがた取材しゅざいぶん)(ちょ)、中川なかがわこころざしだい編集へんしゅうけん発行はっこうじん)、株式会社かぶしきがいしゃエスエル出版しゅっぱんしゃ編集へんしゅうけん発行はっこう)(へん)「軽薄けいはくすぎる「ほう番人ばんにん内閣ないかく法制ほうせいきょく長官ちょうかんよこはたけ裕介ゆうすけ 安保あんぽ法案ほうあん擁護ようご発言はつげん裏側うらがわ.」『かみばくだんだい11かんだい11ごう鹿砦ろくさいしゃ、2015ねん9がつ7にち、98-103ぺーじ  - 通巻つうかんだい121ごう(2015ねん10がつごう)。

外部がいぶリンク

編集へんしゅう
公職こうしょく
先代せんだい
小松こまつ一郎いちろう
  内閣ないかく法制ほうせいきょく長官ちょうかん
だい66だい:2014 - 2019
次代じだい
近藤こんどうただしはる
先代せんだい
山本やまもといさおこう
  内閣ないかく法制ほうせい次長じちょう
2011 - 2014
次代じだい
近藤こんどうただしはる