熱 ねつ 力学 りきがく には大 おお きく分 わ けて「平衡 へいこう 系 けい の熱 ねつ 力学 りきがく 」と「非 ひ 平衡 へいこう 系 けい の熱 ねつ 力学 りきがく 」がある。「非 ひ 平衡 へいこう 系 けい の熱 ねつ 力学 りきがく 」はまだ、限 かぎ られた状況 じょうきょう でしか成 な りたないような理論 りろん しかできていないので、単 たん に「熱 ねつ 力学 りきがく 」と言 い えば、普通 ふつう は「平衡 へいこう 系 けい の熱 ねつ 力学 りきがく 」のことを指 さ す。両者 りょうしゃ を区別 くべつ する場合 ばあい 、平衡 へいこう 系 けい の熱 ねつ 力学 りきがく を平衡 へいこう 熱 ねつ 力学 りきがく (equilibrium thermodynamics [ 2] [ 3] )、非 ひ 平衡 へいこう 系 けい の熱 ねつ 力学 りきがく を非 ひ 平衡 へいこう 熱 ねつ 力学 りきがく (non-equilibrium thermodynamics [ 4] [ 5] [ 6] ) と呼 よ ぶ。
ここでいう平衡 へいこう (equilibrium ) とは熱 ねつ 力学 りきがく 的 てき 平衡 へいこう 、つまり熱 ねつ 平衡 へいこう 、力学 りきがく 的 てき 平衡 へいこう 、化学 かがく 平衡 へいこう の三 さん 者 しゃ を意味 いみ し、系 けい の熱 ねつ 力学 りきがく 的 てき (巨視的 きょしてき )状態 じょうたい 量 りょう が変化 へんか しない状態 じょうたい を意味 いみ する。
平衡 へいこう 熱 ねつ 力学 りきがく は(すなわち通常 つうじょう の熱 ねつ 力学 りきがく は)、系 けい の平衡 へいこう 状態 じょうたい とそれぞれの平衡 へいこう 状態 じょうたい を結 むす ぶ過程 かてい とによって特徴付 とくちょうづ けられる。平衡 へいこう 熱 ねつ 力学 りきがく において扱 あつか う過程 かてい は、その始 はじめ 状態 じょうたい と終 おわり 状態 じょうたい が平衡 へいこう 状態 じょうたい であるということを除 のぞ いて、系 けい の状態 じょうたい に制限 せいげん を与 あた えない。
熱 ねつ 力学 りきがく と関係 かんけい の深 ふか い物理 ぶつり 学 がく の分野 ぶんや として統計 とうけい 力学 りきがく がある[ 7] [ 8] [ 9] 。統計 とうけい 力学 りきがく は熱 ねつ 力学 りきがく を古典 こてん 力学 りきがく や量子力学 りょうしりきがく の立場 たちば から説明 せつめい する試 こころ みであり、熱 ねつ 力学 りきがく と統計 とうけい 力学 りきがく は体系 たいけい としては独立 どくりつ している。しかしながら、系 けい の平衡 へいこう 状態 じょうたい を統計 とうけい 力学 りきがく 的 てき に記述 きじゅつ し、系 けい の状態 じょうたい の遷移 せんい については熱 ねつ 力学 りきがく によって記述 きじゅつ するといったように、一 ひと つの現象 げんしょう や定理 ていり に対 たい して両者 りょうしゃ の結果 けっか を援用 えんよう している[ 10]
1824年 ねん のオリジナルのカルノー熱 ねつ 機関 きかん 図 ず に着色 ちゃくしょく し注釈 ちゅうしゃく を加 くわ えたもの。高温 こうおん 体 たい (ボイラー)、作業 さぎょう 体 たい (蒸気 じょうき )、および低温 ていおん 体 たい (水) すい を示 しめ し、文字 もじ はカルノーサイクルの停止 ていし 点 てん に従 したが っている。
18世紀 せいき 後半 こうはん にイギリスのジョゼフ・ブラック が熱容量 ねつようりょう と潜熱 せんねつ の概念 がいねん を発見 はっけん し、温度 おんど と熱 ねつ の概念 がいねん を分離 ぶんり したことで熱 ねつ に関 かん する本格 ほんかく 的 てき な研究 けんきゅう が始 はじ まり、これを受 う けて18世紀 せいき 末 まつ には熱 ねつ 学 がく が生 う まれた。
一方 いっぽう 18世紀 せいき 後半 こうはん から19世紀 せいき にかけてイギリスで蒸気 じょうき 機関 きかん が発明 はつめい ・改良 かいりょう されたが、ジェームズ・ワット がブラックの影響 えいきょう を受 う けて復 ふく 水 すい 器 き を独立 どくりつ させるなどの影響 えいきょう はあったものの、基本 きほん 的 てき には学問 がくもん 的 てき 成果 せいか を応用 おうよう したものでなく専 もっぱ ら経験 けいけん 的 てき に進 すす められたものであった。またこの頃 ころ 気体 きたい の性質 せいしつ が研究 けんきゅう され、1662年 ねん にロバート・ボイル によってボイルの法則 ほうそく が発表 はっぴょう され、1787年 ねん にジャック・シャルル によって発見 はっけん されたシャルルの法則 ほうそく が1802年 ねん にジョセフ・ルイ・ゲイ=リュサック によって発表 はっぴょう されて、ゲイ=リュサックの法則 ほうそく が成立 せいりつ し、これらの法則 ほうそく がボイル=シャルルの法則 ほうそく (理想 りそう 気体 きたい の性質 せいしつ )としてまとめられた。しかしこのころは、まだアントワーヌ・ラヴォアジエ らによって唱 とな えられていた、熱 ねつ を物質 ぶっしつ と考 かんが える熱 ねつ 素 もと 説 せつ が有力 ゆうりょく であった。
なお1820年代 ねんだい 、ジョゼフ・フーリエ が熱 ねつ 伝導 でんどう の研究 けんきゅう を発表 はっぴょう したが、これは熱 ねつ 力学 りきがく とは直接 ちょくせつ 関係 かんけい なく、むしろフーリエ変換 へんかん など後世 こうせい の数学 すうがく の基礎 きそ から工学 こうがく 的 てき な応用 おうよう に至 いた るまで多大 ただい な影響 えいきょう を及 およ ぼすこととなった[ 19] [ 20] [ 21] 。また、熱 ねつ 伝導 でんどう に関 かん する研究 けんきゅう はこれ以前 いぜん にニュートン による冷却 れいきゃく の法則 ほうそく がある。
熱 ねつ 力学 りきがく 各 かく 学派 がくは の創始 そうし 者 しゃ 。左上 ひだりうえ から順 じゅん に、サディ・カルノー、ウィリアム・トムソン、ルドルフ・クラウジウス、ジェームズ・クラーク・マクスウェル、ルートヴィッヒ・ボルツマン、ウィラード・ギブズ、グスタフ・ツォイナー 、ヨハネス・ファン・デル・ワールス
1820年代 ねんだい になると、サディ・カルノー が熱 ねつ 機関 きかん の科学 かがく 的 てき 研究 けんきゅう を目的 もくてき として仮想 かそう 熱 ねつ 機関 きかん としてカルノーサイクル による研究 けんきゅう を行 おこな い、ここに本格 ほんかく 的 てき な熱 ねつ 力学 りきがく の研究 けんきゅう が始 はじ まった。この研究 けんきゅう 結果 けっか は熱 ねつ 力学 りきがく 第 だい 二 に 法則 ほうそく とエントロピー 概念 がいねん の重要 じゅうよう 性 せい を示唆 しさ するものであったが、カルノーは熱 ねつ 素 もと 説 せつ に捉われたまま早世 そうせい し、重要 じゅうよう 性 せい が認識 にんしき されるにはさらに時間 じかん がかかった。
熱 ねつ をエネルギーの一 いち 形態 けいたい と捉 とら えエネルギー保存 ほぞん の法則 ほうそく 、つまり熱 ねつ 力学 りきがく 第 だい 一 いち 法則 ほうそく をはじめて提唱 ていしょう したのはロベルト・マイヤー である。彼 かれ の論文 ろんぶん は1842年 ねん に発表 はっぴょう されたが全 まった く注目 ちゅうもく されなかった。
一方 いっぽう 、イギリスでは1843年 ねん にジェームズ・プレスコット・ジュール が熱 ねつ が仕事 しごと へと変換 へんかん 可能 かのう であると考 かんが え、熱 ねつ の仕事 しごと 当 とう 量 りょう を求 もと める測定 そくてい を行 おこな った。この研究 けんきゅう も当初 とうしょ は全 まった く注目 ちゅうもく されなかったが、1847年 ねん にウィリアム・トムソン (ケルヴィン卿 きょう )の知 し るところとなった。トムソンは1849年 ねん にカルノーの説 せつ を再発 さいはつ 表 ひょう する一方 いっぽう で、ジュールの説 せつ も否定 ひてい せず、むしろこの発表 はっぴょう で脚注 きゃくちゅう として取 と り上 あ げることで、ジュールの論 ろん をも広 ひろ く知 し らせることとなった。ヘルマン・フォン・ヘルムホルツ は1847年 ねん の論文 ろんぶん で、エネルギー保存 ほぞん の法則 ほうそく について示 しめ している。やがて1850年 ねん 、ジュールやトムソン、ヘルムホルツの論文 ろんぶん をもとにルドルフ・クラウジウス がカルノーとジュールの説 せつ を統合 とうごう し、熱 ねつ 力学 りきがく 第 だい 一 いち 法則 ほうそく および熱 ねつ 力学 りきがく 第 だい 二 に 法則 ほうそく を完全 かんぜん な形 かたち で定義 ていぎ した。クラウジウスによる熱 ねつ 力学 りきがく 第 だい 二 に 法則 ほうそく はクラウジウスの原理 げんり と呼 よ ばれる。1851年 ねん には、トムソンも別 べつ の表現 ひょうげん で熱 ねつ 力学 りきがく 第 だい 二 に 法則 ほうそく に到達 とうたつ し、トムソンの原理 げんり と呼 よ ばれるようになった。この両 りょう 原理 げんり は同一 どういつ のものであると簡単 かんたん に証明 しょうめい できたため、こうして1850年代 ねんだい には熱 ねつ 力学 りきがく 第 だい 二 に 法則 ほうそく が確立 かくりつ された。
トムソンは1854年 ねん に絶対温度 ぜったいおんど の概念 がいねん にも到達 とうたつ した。1865年 ねん にはクラウジウスが、カルノーサイクルの数学 すうがく 的 てき 解析 かいせき からエントロピーの概念 がいねん の重要 じゅうよう 性 せい を明 あき らかにした。エントロピーの命名 めいめい もクラウジウスによるものである。
19世紀 せいき 後半 こうはん になると、ヘルムホルツによって自由 じゆう エネルギーが、またウィラード・ギブズ によって化学 かがく ポテンシャルが導入 どうにゅう され、化学 かがく 平衡 へいこう などを含 ふく む広 ひろ い範囲 はんい の現象 げんしょう を熱 ねつ 力学 りきがく で論 ろん じることが可能 かのう になった。
一方 いっぽう 、ルートヴィッヒ・ボルツマン やジェームズ・クラーク・マクスウェル さらにはギブズによって、分子 ぶんし 論 ろん の立場 たちば に立 た って、分子 ぶんし の挙動 きょどう を平均 へいきん 化 か して扱 あつか い熱 ねつ 力学 りきがく 的 てき なマクロの現象 げんしょう を説明 せつめい する理論 りろん 、統計 とうけい 力学 りきがく が創始 そうし された、。これにより、熱 ねつ 力学 りきがく 的 てき 諸 しょ 概念 がいねん と分子 ぶんし 論 ろん をつなぎ合 あ わせることを具体 ぐたい 的 てき に解釈 かいしゃく できるようにした。
1905年 ねん のアルベルト・アインシュタイン によるブラウン運動 うんどう の定式 ていしき 化 か と、1908年 ねん のジャン・ペラン の実験 じっけん は、分子 ぶんし 論 ろん の正当 せいとう 性 せい を示 しめ し、また確 かく 率 りつ 過程 かてい 論 ろん や統計 とうけい 物理 ぶつり 学 がく の応用 おうよう の発展 はってん にも寄与 きよ した。
1999年 ねん にエリオット・リーブ とヤコブ・イングヴァソン は、「断熱 だんねつ 的 てき 到達 とうたつ 可能 かのう 性 せい 」という概念 がいねん を導入 どうにゅう して熱 ねつ 力学 りきがく を再 さい 構築 こうちく した[ 34] 。
「状態 じょうたい Y が状態 じょうたい X から断熱 だんねつ 操作 そうさ で到達 とうたつ 可能 かのう である」ことを
X
≺
Y
{\displaystyle X\prec Y}
と表記 ひょうき し、この「
≺
{\displaystyle \prec }
」の性質 せいしつ からエントロピーの存在 そんざい と一意 いちい 性 せい を示 しめ した。
この公理 こうり 的 てき に基礎 きそ 付 づ けされた熱 ねつ 力学 りきがく によって、クラウジウスの方法 ほうほう で用 もち いられていた「熱 あつ い・冷 つめ たい」「熱 ねつ 」のような直感 ちょっかん 的 てき で無 む 定義 ていぎ な概念 がいねん を基礎 きそ から排除 はいじょ した。温度 おんど は無 む 定義 ていぎ な量 りょう ではなくエントロピーから導出 どうしゅつ される。
このリーブとイングヴァソンによる再 さい 構築 こうちく 以来 いらい 、他 ほか にも熱 ねつ 力学 りきがく を再 さい 構築 こうちく する試 こころ みがいくつか行 おこな われている[ 注 ちゅう 1] 。
熱 ねつ 力学 りきがく には様々 さまざま なスタイルがある。同 おな じ内容 ないよう の熱 ねつ 力学 りきがく を得 え るのに、理論 りろん の出発 しゅっぱつ 地点 ちてん となる基本 きほん 的 てき 要請 ようせい には様々 さまざま な選 えら び方 かた がある。例 たと えば多 おお くの熱 ねつ 力学 りきがく では、熱 ねつ 力学 りきがく の法則 ほうそく を最 もっと も基本 きほん 的 てき な原理 げんり として採用 さいよう している。しかし他 た の要請 ようせい を選 えら んで熱 ねつ 力学 りきがく を展開 てんかい していくスタイルもある。
さらに熱 ねつ 力学 りきがく で用 もち いるマクロ変数 へんすう には示 しめせ 量 りょう 性 せい と示 しめせ 強 きょう 性 せい の 2 種類 しゅるい がある。例 れい として、平衡 へいこう 状態 じょうたい の系 けい を半分 はんぶん に分割 ぶんかつ することを考 かんが える。それぞれの系 けい の温度 おんど は、分割 ぶんかつ する前後 ぜんご で変化 へんか しないが、体積 たいせき や物質 ぶっしつ 量 りょう 、内部 ないぶ エネルギーはそれぞれ元 もと の半分 はんぶん になる。簡単 かんたん には、温度 おんど のように、分割 ぶんかつ に対 たい して変化 へんか しないものを示 しめせ 強 きょう 性 せい 、エネルギーのように分割 ぶんかつ した大 おお きさに応 おう じて変化 へんか するものを示 しめせ 量 りょう 性 せい と呼 よ ぶ。
熱 ねつ 力学 りきがく は多 おお くの場合 ばあい に古典 こてん 力学 りきがく や量子力学 りょうしりきがく といった通常 つうじょう は少数 しょうすう 系 けい の問題 もんだい を扱 あつか う「ミクロ系 けい の物理 ぶつり 学 がく 」では扱 あつか うのが非常 ひじょう に困難 こんなん な多 た 体系 たいけい 、それもアボガドロ数 すう にも及 およ ぶような多 た 体 からだ の問題 もんだい に適用 てきよう される。したがって、ミクロ系 けい の物理 ぶつり 学 がく では予想 よそう できないような結果 けっか を予測 よそく する理論 りろん として機能 きのう するが、全 まった く独立 どくりつ な理論 りろん かといえばそういうわけでもなく、たとえば「エネルギー」といった概念 がいねん は両者 りょうしゃ で使用 しよう される共通 きょうつう の概念 がいねん になる。また、そういった概念 がいねん も名前 なまえ 上 じょう の共通 きょうつう 性 せい にとどまらず、エネルギー保存 ほぞん 則 そく などの物理 ぶつり 的 てき 法則 ほうそく も共通 きょうつう して存在 そんざい し、互 たが いに矛盾 むじゅん しないような内容 ないよう になっている。
この共通 きょうつう 性 せい を両者 りょうしゃ に普遍 ふへん 的 てき な自然 しぜん 法則 ほうそく として解釈 かいしゃく するのか、本来 ほんらい 個別 こべつ であるべきだが偶然 ぐうぜん 共通 きょうつう に見 み えているのかといった自由 じゆう がある。前者 ぜんしゃ に近 ちか い立場 たちば をとり、そうした普遍 ふへん 性 せい をミクロ系 けい の物理 ぶつり 学 がく のものと考 かんが える立場 たちば を
古典 こてん 力学 りきがく などのミクロ系 けい の物理 ぶつり 学 がく の知識 ちしき を用 もち いる方法 ほうほう
と、また、後者 こうしゃ に近 ちか い立場 たちば をとって、個別 こべつ なものとして議論 ぎろん する立場 たちば を
ミクロ系 けい の物理 ぶつり 学 がく の知識 ちしき を用 もち いず、熱 ねつ 力学 りきがく だけで閉 と じた理論 りろん 体系 たいけい として論 ろん じる方法 ほうほう
として清水 しみず 2007 , p. [要 よう ページ番号 ばんごう ] では紹介 しょうかい している。
示 しめせ 量 りょう 性 せい 状態 じょうたい 量 りょう だけを基本 きほん 的 てき な変数 へんすう に選 えら んで論理 ろんり 展開 てんかい していく方法 ほうほう 。
基本 きほん 的 てき な変数 へんすう の一部 いちぶ を、温度 おんど などの示 しめせ 強 きょう 性 せい におきかえて熱 ねつ 力学 りきがく を展開 てんかい していく方法 ほうほう 。
多 おお くの熱 ねつ 力学 りきがく では温度 おんど 、圧力 あつりょく 、体積 たいせき 、物質 ぶっしつ 量 りょう を基本 きほん 的 てき な変数 へんすう として出発 しゅっぱつ 点 てん に用 もち いている。しかし他 ほか にもエントロピー などを出発 しゅっぱつ 点 てん に用 もち いて、温度 おんど や圧力 あつりょく は用 もち いないスタイルもある[ 注 ちゅう 2] 。
示 しめせ 量 りょう 性 せい 変数 へんすう だけを用 もち いる必要 ひつよう 性 せい は、たとえば融点 ゆうてん 上 じょう の熱 ねつ 力学 りきがく 系 けい の状態 じょうたい は、温度 おんど を用 もち いる限 かぎ り一対一 いちたいいち で表 あらわ すことができないことなどによる。
平衡 へいこう 状態 じょうたい の系 けい が満 み たすべき性質 せいしつ から、マクロな熱 ねつ 力学 りきがく の体系 たいけい と整合 せいごう するように、ミクロな(量子 りょうし )力学 りきがく の体系 たいけい から要請 ようせい される確 かく 率 りつ 分布 ぶんぷ を導入 どうにゅう したのが、平衡 へいこう 統計 とうけい 力学 りきがく であると言 い って良 よ い。
このように熱 ねつ 力学 りきがく は統計 とうけい 力学 りきがく を基礎 きそ づけるもので、統計 とうけい 力学 りきがく は熱 ねつ 力学 りきがく を説明 せつめい しない。熱 ねつ 力学 りきがく 的 てき 現象 げんしょう を徹底的 てっていてき に整理 せいり し、熱 ねつ 力学 りきがく 法則 ほうそく を確立 かくりつ したからこそ、物質 ぶっしつ の性質 せいしつ をよりミクロに捉 とら えることが可能 かのう になった。
熱 ねつ 力学 りきがく の基本 きほん 原理 げんり に関 かん する話題 わだい として、統計 とうけい 力学 りきがく の等 とう 確 かく 率 りつ の原理 げんり と熱 ねつ 力学 りきがく の関係 かんけい がある。等 とう 確 かく 率 りつ の原理 げんり は統計 とうけい 力学 りきがく が熱 ねつ 力学 りきがく の平衡 へいこう 状態 じょうたい を再現 さいげん するために導入 どうにゅう される仮定 かてい であり、熱 ねつ 力学 りきがく を微視的 びしてき な視点 してん から基礎 きそ づける原理 げんり ではない。
平衡 へいこう 熱 ねつ 力学 りきがく の範疇 はんちゅう では、系 けい が平衡 へいこう 状態 じょうたい から別 べつ の平衡 へいこう 状態 じょうたい へ遷移 せんい する過程 かてい (熱 ねつ 力学 りきがく 的 てき な操作 そうさ )を扱 あつか うが、一般 いっぱん の過程 かてい は準 じゅん 静的 せいてき ではなく中間 ちゅうかん 状態 じょうたい は非 ひ 平衡 へいこう となってもよい。一方 いっぽう で (現在 げんざい の) 平衡 へいこう 統計 とうけい 力学 りきがく は個々 ここ の平衡 へいこう 状態 じょうたい を議論 ぎろん することはできるが、平衡 へいこう 状態 じょうたい から別 べつ の平衡 へいこう 状態 じょうたい へ系 けい を移 うつ す一般 いっぱん の過程 かてい は扱 あつか えない。
熱 ねつ 力学 りきがく 第 だい 零 れい 法則 ほうそく
系 けい A と B, B と C がそれぞれ熱 ねつ 平衡 へいこう ならば、A と C も熱 ねつ 平衡 へいこう にある。
熱 ねつ 力学 りきがく 第 だい 一 いち 法則 ほうそく (エネルギー保存 ほぞん 則 そく )
系 けい (閉鎖 へいさ 系 けい )の内部 ないぶ エネルギー U の変化 へんか dU は、外界 がいかい から系 けい に入 はい った熱 ねつ δ でるた Q と外界 がいかい から系 けい に対 たい して行 おこな われた仕事 しごと δ でるた W の和 わ に等 ひと しい。
d
U
=
δ でるた
Q
+
δ でるた
W
.
{\displaystyle dU=\delta {}Q+\delta {}W.}
さらに一般 いっぱん に、外界 がいかい と物質 ぶっしつ を交換 こうかん しうる系 けい (開放 かいほう 系 けい )では、外界 がいかい から系 けい に物質 ぶっしつ が流入 りゅうにゅう することによる系 けい のエネルギーの増加 ぞうか 量 りょう δ でるた Z も加 くわ わることになる。
d
U
=
δ でるた
Q
+
δ でるた
W
+
δ でるた
Z
.
{\displaystyle dU=\delta {}Q+\delta {}W+\delta {}Z.}
熱 ねつ 力学 りきがく 第 だい 二 に 法則 ほうそく
熱 ねつ を低温 ていおん の物体 ぶったい から高温 こうおん の物体 ぶったい へ移動 いどう させ、それ以外 いがい に何 なん の変化 へんか も起 お こさないような過程 かてい は実現 じつげん 不可能 ふかのう である。(クラウジウスの原理 げんり )
温度 おんど の一様 いちよう な一 ひと つの物体 ぶったい から取 と った熱 ねつ を全 すべ て仕事 しごと に変換 へんかん し、それ以外 いがい に何 なん の変化 へんか も起 お こさないような過程 かてい は実現 じつげん 不可能 ふかのう である。(トムソン(ケルヴィン)の原理 げんり [ 40] )
第 だい 二 に 種 しゅ 永久 えいきゅう 機関 きかん は実現 じつげん 不可能 ふかのう である。(オストヴァルトの原理 げんり )
厳密 げんみつ には第 だい 三 さん 法則 ほうそく (絶対 ぜったい 零 れい 度 ど の到達 とうたつ 不可能 ふかのう )が必要 ひつよう 。
第 だい 二 に 法則 ほうそく は第 だい 二 に 種 しゅ 永久 えいきゅう 機関 きかん が実現 じつげん するためには低温 ていおん 熱源 ねつげん が絶対 ぜったい 零 れい 度 ど である必要 ひつよう があると述 の べているだけで、第 だい 二 に 種 しゅ 永久 えいきゅう 機関 きかん が実現 じつげん 不可能 ふかのう とまでは言 い っていない。
断熱 だんねつ 系 けい で不可 ふか 逆 ぎゃく 変化 へんか が起 お こるとき、エントロピーは必 かなら ず増加 ぞうか する。可逆 かぎゃく 的 てき な変化 へんか ではエントロピーの増加 ぞうか はゼロとなる。(エントロピー増大 ぞうだい の原理 げんり ・クラウジウスの不等式 ふとうしき )
熱 ねつ 力学 りきがく 第 だい 三 さん 法則 ほうそく (ネルンスト・プランクの仮説 かせつ )
絶対 ぜったい 零 れい 度 ど でエントロピーはゼロになる。
lim
T
→
0
S
=
0.
{\displaystyle \lim _{T\to {}0}S=0.}
第 だい 一 いち 法則 ほうそく 及 およ び第 だい 二 に 法則 ほうそく は、ルドルフ・クラウジウス によって定式 ていしき 化 か された。
第 だい 零 れい 法則 ほうそく は、温度 おんど が一意 いちい に定 さだ まることを示 しめ している。
第 だい 一 いち 法則 ほうそく は、閉鎖 へいさ された空間 くうかん では外部 がいぶ との物質 ぶっしつ や熱 ねつ 、仕事 しごと のやり取 と りがない限 かぎ り、エネルギーの総量 そうりょう に変化 へんか はないということを示 しめ している。
第 だい 二 に 法則 ほうそく は、エネルギーを他 た の種類 しゅるい のエネルギーに変換 へんかん する際 さい 、必 かなら ず一部分 いちぶぶん が熱 ねつ に変換 へんかん されるということ、そして、熱 ねつ を完全 かんぜん に他 た の種類 しゅるい のエネルギーに変換 へんかん することは不可能 ふかのう であるということを示 しめ している。つまり、どんな種類 しゅるい のエネルギーも最終 さいしゅう 的 てき には熱 ねつ に変換 へんかん され、どの種類 しゅるい のエネルギーにも変換 へんかん できずに再 さい 利用 りよう が不可能 ふかのう になるということを示 しめ している。なお、エントロピーの意味 いみ は熱 ねつ 力学 りきがく の枠 わく 内 ない では理解 りかい しにくいが、微視的 びしてき な乱雑 らんざつ さ の尺度 しゃくど であるということが統計 とうけい 力学 りきがく から明 あき らかにされる[ 7] [ 8] [ 9] 。
第 だい 三 さん 法則 ほうそく は、絶対 ぜったい 零 れい 度 ど よりも低 ひく い温度 おんど はありえないことを示 しめ している。
熱 ねつ 力学 りきがく 的 てき 系 けい とは考 かんが えている世界 せかい の一部 いちぶ である。現実 げんじつ あるいは仮想 かそう の境界 きょうかい が系 けい と残 のこ りの世界 せかい を分離 ぶんり する。その残 のこ りの世界 せかい は外界 がいかい と呼 よ ばれる。熱 ねつ 力学 りきがく 的 てき 系 けい は境界 きょうかい の特徴 とくちょう により分類 ぶんるい される。
孤立 こりつ 系 けい - 外界 がいかい から完全 かんぜん に独立 どくりつ した系 けい 。たとえば宇宙 うちゅう はその全体 ぜんたい で一 ひと つの孤立 こりつ 系 けい である。
閉鎖 へいさ 系 けい - 系 けい と外界 がいかい との間 あいだ で熱 ねつ の移動 いどう は許 ゆる されるが、物質 ぶっしつ の移動 いどう は許 ゆる されない。温室 おんしつ がその例 れい である。
開放 かいほう 系 けい - 系 けい と外界 がいかい との間 あいだ で熱 ねつ と物質 ぶっしつ ともに移動 いどう が許 ゆる される。
基本 きほん 法則 ほうそく からの発展 はってん と応用 おうよう
編集 へんしゅう
平衡 へいこう 熱 ねつ 力学 りきがく は、温度 おんど やエントロピーなど平衡 へいこう 状態 じょうたい の系 けい を特徴付 とくちょうづ ける量 りょう を用 もち いて系 けい の状態 じょうたい を記述 きじゅつ した[ 2] [ 3] 。非 ひ 平衡 へいこう 系 けい においてもこのような特徴 とくちょう を持 も つ系 けい が存在 そんざい し、平衡 へいこう 系 けい で与 あた えられる量 りょう を用 もち いて非 ひ 平衡 へいこう 系 けい を記述 きじゅつ する方法 ほうほう が試 こころ みられた[ 4] [ 5] [ 6] 。
このような非 ひ 平衡 へいこう 系 けい の熱 ねつ 力学 りきがく や統計 とうけい 力学 りきがく は、その発展 はってん の初期 しょき には個別 こべつ の現象 げんしょう に対 たい してそれぞれ研究 けんきゅう がなされていた[ 4] [ 5] [ 6] 。特 とく に有名 ゆうめい なものは、ブラウン運動 うんどう に関 かん するアルベルト・アインシュタイン の研究 けんきゅう や[ 45] 、熱 ねつ 雑音 ざつおん に関 かん するハリー・ナイキスト の仕事 しごと である。
非 ひ 平衡 へいこう 熱 ねつ 力学 りきがく が統一 とういつ 的 てき な体系 たいけい として整理 せいり されはじめたのは1930年代 ねんだい ごろのことで、ラルス・オンサーガー 、イリヤ・プリゴジン などの仕事 しごと が有名 ゆうめい である[ 4] [ 5] [ 6] 。
基礎 きそ 的 てき な理論 りろん として線形 せんけい 非 ひ 平衡 へいこう 熱 ねつ 力学 りきがく がある。ここでは、「局所 きょくしょ 的 てき 平衡 へいこう 」(局所 きょくしょ 的 てき には上記 じょうき の平衡 へいこう 熱 ねつ 力学 りきがく の理論 りろん と熱 ねつ 力学 りきがく 変数 へんすう の関係 かんけい 式 しき が成 な り立 た つ)を仮定 かてい する。また、時間 じかん 的 てき 変化 へんか を示 しめ す流 なが れ と、流 なが れの原因 げんいん となる熱 ねつ 力学 りきがく 的 てき 力 りょく (あるポテンシャルの空間 くうかん 的 てき 勾配 こうばい )という概念 がいねん を導入 どうにゅう する。具体 ぐたい 的 てき には次 つぎ のようなものである:
流 なが れるもの
「力 ちから 」の原因 げんいん
電気 でんき (電荷 でんか )
電位 でんい
密度 みつど (質量 しつりょう )
圧力 あつりょく (物質 ぶっしつ 全体 ぜんたい )化学 かがく ポテンシャル(各 かく 物質 ぶっしつ )
熱 ねつ
温度 おんど
ここで熱 ねつ 力学 りきがく 的 てき 力 りょく は、流 なが れと力 ちから の積 せき が局所 きょくしょ エントロピー生成 せいせい (エントロピー密度 みつど の時間 じかん 微分 びぶん )となるようにとるものとする。すると各 かく 流 なが れ J と力 ちから X の間 あいだ には次 つぎ の比例 ひれい 関係 かんけい が成 な り立 た つ[ 46] 。
J
=
L
X
.
{\displaystyle {\boldsymbol {J}}=\mathrm {L} {\boldsymbol {X}}.}
これは各 かく 成分 せいぶん について書 か き下 くだ せば次 つぎ のようになる。
J
i
=
∑
j
L
i
j
X
j
.
{\displaystyle J_{i}=\sum _{j}L_{ij}X_{j}\,.}
系 けい の微視的 びしてき な状態 じょうたい について、時間 じかん 反転 はんてん 対称 たいしょう 性 せい が成 な り立 た ち状態 じょうたい の遷移 せんい が「可逆 かぎゃく 」であるならば、すなわち順 じゅん 方向 ほうこう の遷移 せんい とその逆 ぎゃく 方向 ほうこう の遷移 せんい の確 かく 率 りつ が等 ひと しいならば、係数 けいすう 行列 ぎょうれつ L は対称 たいしょう になる[ 46] 。
L
i
j
=
L
j
i
(
L
=
L
T
)
.
{\displaystyle L_{ij}=L_{ji}\quad (\mathrm {L} =\mathrm {L} ^{\mathrm {T} }).}
これをオンサーガーの相反 あいはん 定理 ていり という。微視的 びしてき 可逆 かぎゃく 性 せい の原理 げんり は、外部 がいぶ 磁場 じば やコリオリ力 りょく がある系 けい に対 たい しては成 な りたなくなるため、同様 どうよう に相反 あいはん 定理 ていり も外部 がいぶ 磁場 じば 中 ちゅう の系 けい や回転 かいてん 系 けい に対 たい しては成立 せいりつ しない[ 46] 。なお、化学 かがく 反応 はんのう (流 なが れ)と親和力 しんわりょく (反応 はんのう 前後 ぜんこう での化学 かがく ポテンシャル差 さ )の間 あいだ も上記 じょうき と同様 どうよう の流 なが れ・力 ちから の関係 かんけい が書 か けるが、これはスカラー であるため、ベクトル である上記 じょうき の流 なが れ・力 ちから とは一般 いっぱん には交差 こうさ しない(キュリーの原理 げんり )。ただし非 ひ 等 ひとし 方 かた 的 てき な系 けい ではこの限 かぎ りでなく、生体 せいたい 膜 まく (化学 かがく 反応 はんのう と物質 ぶっしつ 移動 いどう の共役 きょうやく )や界面 かいめん などの例 れい がある。
このような流 なが れの様子 ようす が時間 じかん 変化 へんか しないのが定常 ていじょう 状態 じょうたい であるが、その条件 じょうけん として「流 なが れによるエントロピー生成 せいせい が極小 きょくしょう である」ということがイリヤ・プリゴジン により示 しめ されている。
その後 ご さらにプリゴジンの『散逸 さんいつ 構造 こうぞう 論 ろん 』など、非線形 ひせんけい の領域 りょういき に拡張 かくちょう された非 ひ 平衡 へいこう 熱 ねつ 力学 りきがく が研究 けんきゅう されている[ 47] 。
^ a b Öttinger, H. C. (2005). Beyond equilibrium thermodynamics. John Wiley & Sons.
^ a b Adkins, C. J., & Adkins, C. J. (1983). Equilibrium thermodynamics. Cambridge University Press.
^ a b c d De Groot, S. R., & Mazur, P. (2013). Non-equilibrium thermodynamics. Courier Corporation.
^ a b c d Gyarmati, I. (1970). Non-equilibrium thermodynamics (pp. 1-184). Berlin: Springer.
^ a b c d Lebon, G., Jou, D., & Casas-Vázquez, J. (2008). Understanding non-equilibrium thermodynamics (Vol. 295). Berlin: Springer.
^ a b Tolman, R. C. (1979). The principles of statistical mechanics. Courier Corporation.
^ a b Ruelle, D. (1999). Statistical mechanics: Rigorous results. World Scientific.
^ a b Thompson, C. J. (2015). Mathematical statistical mechanics. Princeton University Press.
^ 伏見 ふしみ 康治 こうじ 「確 かく 率 りつ 論及 ろんきゅう 統計 とうけい 論 ろん 」第 だい VI章 あきら 物理 ぶつり 工学 こうがく に於 お ける揺 ゆ らぎの現象 げんしょう 60節 せつ 熱 ねつ 力学 りきがく の諸 しょ 量 りょう の揺 ゆ らぎ p.345 http://ebsa.ism.ac.jp/ebooks/ebook/204
^ 大石 おおいし 進一 しんいち . フーリエ解析 かいせき . 岩波書店 いわなみしょてん .
^ Bracewell, R. N., & Bracewell, R. N. (1986). The Fourier transform and its applications (Vol. 31999). New York: McGraw-Hill.
^ Bell, R. (2012). Introductory Fourier transform spectroscopy. Elsevier.
^ エリオット・リーブ, ヤコブ・イングヴァソン:「エントロピー再考 さいこう 」,田崎 たさき 晴 はれ 明 あきら 訳 わけ ,「パリティ 」,丸善 まるぜん , Vol.16, No.08, pp.4-12, (2001)
^ Kelvin, Lord William Thomson (1824-1907) from Wolfram science world
^ Steinfeld, J. I., Francisco, J. S., & Hase, W. L. (1989). Chemical kinetics and dynamics (Vol. 3). Englewood Cliffs (New Jersey): Prentice Hall.
^ Espenson, J. H. (1995). Chemical kinetics and reaction mechanisms (Vol. 102). New York: McGraw-Hill.
^ Frank-Kamenetskii, D. A. (2015). Diffusion and heat exchange in chemical kinetics. Princeton University Press.
^ Connors, K. A. (1990). Chemical kinetics: the study of reaction rates in solution. Wiley-VCH Verlag GmbH.
^ Knight, F. B. (1981). Essentials of Brownian motion and diffusion (No. 18). American Mathematical Soc..
^ a b c ラルス・オンサーガー 「オンサーガーの不可 ふか 逆 ぎゃく 過程 かてい の熱 ねつ 力学 りきがく 」『物性 ぶっせい 研究 けんきゅう ・電子 でんし 版 ばん 』第 だい 2巻 かん 第 だい 3号 ごう 、物性 ぶっせい 研究 けんきゅう ・電子 でんし 版 ばん 編集 へんしゅう 委員 いいん 会 かい 、2014年 ねん 6月 がつ 27日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Gunter, P. A. (1991). Bergson and non-linear non-equilibrium thermodynamics: An application of method. Revue internationale de philosophie, 108-121.
北原 きたはら 和夫 かずお 、吉川 よしかわ 研一 けんいち :「非 ひ 平衡 へいこう 系 けい の科学 かがく I:反応 はんのう ・拡散 かくさん ・対流 たいりゅう の現象 げんしょう 論 ろん 」、講談社 こうだんしゃ サイエンティフィク、ISBN 4-06-153211-1 (1994年 ねん 6月 がつ 20日 はつか ).
北原 きたはら 和夫 かずお :「非 ひ 平衡 へいこう 系 けい の科学 かがく II:緩和 かんわ 過程 かてい の統計 とうけい 力学 りきがく 」、講談社 こうだんしゃ サイエンティフィク、ISBN 4-06-153214-6 (1994年 ねん 10月 がつ 1日 にち ).
北原 きたはら 和夫 かずお :「非 ひ 平衡 へいこう 系 けい の統計 とうけい 力学 りきがく 」、岩波書店 いわなみしょてん 、ISBN 4-00-007928-X (1997年 ねん 10月 がつ 28日 にち ).
香取 かとり 眞理 まり :「非 ひ 平衡 へいこう 統計 とうけい 力学 りきがく 」、裳 も 華 はな 房 ぼう 、ISBN 978-4-7853-2086-7 (1999年 ねん 3月 がつ 10日 とおか ).
川崎 かわさき 恭治 きょうじ :「非 ひ 平衡 へいこう と相 あい 転移 てんい :メソスケールの統計 とうけい 物理 ぶつり 学 がく 」、朝倉書店 あさくらしょてん 、ISBN4-254-13079-1 (2000年 ねん 3月 がつ 20日 はつか ).
早川 はやかわ 禮 あや 之 これ 助 すけ 、伊藤 いとう 耕三 こうぞう 、木村 きむら 康之 やすゆき 、岡野 おかの 光治 こうじ :「非 ひ 平衡 へいこう 系 けい のダイナミクス入門 にゅうもん :動的 どうてき 物性 ぶっせい の物理 ぶつり 」、培風館 ばいふうかん 、ISBN 4-563-02276-4 (2006年 ねん 4月 がつ 5日 にち ).
柴田 しばた 文明 ふみあき 、有光 ありみつ 敏彦 としひこ 、番 ばん 雅司 まさし 、北島 きたじま 佐知子 さちこ :「量子 りょうし と非 ひ 平衡 へいこう 系 けい の物理 ぶつり :量子力学 りょうしりきがく の基礎 きそ と量子 りょうし 情報 じょうほう ・量子 りょうし 確 かく 率 りつ 過程 かてい 」、東京 とうきょう 大学 だいがく 出版 しゅっぱん 会 かい 、ISBN 978-4-13-062611-8 (2009年 ねん 11月20日 にち ).
沙川 さがわ 貴 たか 大 だい :「非 ひ 平衡 へいこう 統計 とうけい 力学 りきがく :ゆらぎの熱 ねつ 力学 りきがく から情報 じょうほう 熱 ねつ 力学 りきがく まで」、共立 きょうりつ 出版 しゅっぱん 、ISBN 978-4-320-03548-5 (2022年 ねん 6月 がつ 10日 とおか ).