(Translated by https://www.hiragana.jp/)
熱力学 - Wikipedia

ねつ力学りきがく

物理ぶつりがくいち分野ぶんや

ねつ力学りきがく(ねつりきがく、えい: thermodynamics)は、物理ぶつりがくいち分野ぶんやで、ねつ物質ぶっしつ輸送ゆそう現象げんしょうやそれにともな力学りきがくてき仕事しごとについてを、けい巨視的きょしてき性質せいしつからあつか学問がくもんアボガドロ定数ていすう程度ていど分子ぶんしから物質ぶっしつ巨視的きょしてき性質せいしつ巨視的きょしてき物理ぶつりりょうエネルギー温度おんどエントロピー圧力あつりょく体積たいせき物質ぶっしつりょうまたは分子ぶんしすう化学かがくポテンシャルなど)をもちいて記述きじゅつする。

概要がいよう

編集へんしゅう

ねつ力学りきがくにはおおきくけて「平衡へいこうけいねつ力学りきがく」と「平衡へいこうけいねつ力学りきがく」がある。「平衡へいこうけいねつ力学りきがく」はまだ、かぎられた状況じょうきょうでしかりたないような理論りろんしかできていないので、たんに「ねつ力学りきがく」とえば、普通ふつうは「平衡へいこうけいねつ力学りきがく」のことを[1]両者りょうしゃ区別くべつする場合ばあい平衡へいこうけいねつ力学りきがく平衡へいこうねつ力学りきがく (equilibrium thermodynamics[2][3])、平衡へいこうけいねつ力学りきがく平衡へいこうねつ力学りきがく (non-equilibrium thermodynamics[4][5][6]) とぶ。

ここでいう平衡へいこう (equilibrium) とはねつ力学りきがくてき平衡へいこう、つまりねつ平衡へいこう力学りきがくてき平衡へいこう化学かがく平衡へいこうさんしゃ意味いみし、けいねつ力学りきがくてき(巨視的きょしてき)状態じょうたいりょう変化へんかしない状態じょうたい意味いみする。

平衡へいこうねつ力学りきがくは(すなわち通常つうじょうねつ力学りきがくは)、けい平衡へいこう状態じょうたいとそれぞれの平衡へいこう状態じょうたいむす過程かていとによって特徴付とくちょうづけられる。平衡へいこうねつ力学りきがくにおいてあつか過程かていは、そのはじめ状態じょうたいおわり状態じょうたい平衡へいこう状態じょうたいであるということをのぞいて、けい状態じょうたい制限せいげんあたえない。

ねつ力学りきがく関係かんけいふか物理ぶつりがく分野ぶんやとして統計とうけい力学りきがくがある[7][8][9]統計とうけい力学りきがくねつ力学りきがく古典こてん力学りきがく量子力学りょうしりきがく立場たちばから説明せつめいするこころみであり、ねつ力学りきがく統計とうけい力学りきがく体系たいけいとしては独立どくりつしている。しかしながら、けい平衡へいこう状態じょうたい統計とうけい力学りきがくてき記述きじゅつし、けい状態じょうたい遷移せんいについてはねつ力学りきがくによって記述きじゅつするといったように、ひとつの現象げんしょう定理ていりたいして両者りょうしゃ結果けっか援用えんようしている[10]

 
1824ねんのオリジナルのカルノーねつ機関きかん着色ちゃくしょく注釈ちゅうしゃくくわえたもの。高温こうおんたい (ボイラー)、作業さぎょうたい (蒸気じょうき)、および低温ていおんたい (水)すいしめし、文字もじはカルノーサイクルの停止ていしてんしたがっている。

18世紀せいき後半こうはんにイギリスのジョゼフ・ブラック熱容量ねつようりょう潜熱せんねつ概念がいねん発見はっけんし、温度おんどねつ概念がいねん分離ぶんりしたことでねつかんする本格ほんかくてき研究けんきゅうはじまり[11]、これをけて18世紀せいきまつにはねつがくまれた[12]

一方いっぽう18世紀せいき後半こうはんから19世紀せいきにかけてイギリスで蒸気じょうき機関きかん発明はつめい改良かいりょうされたが、ジェームズ・ワットがブラックの影響えいきょうけてふくすい独立どくりつさせるなどの影響えいきょうはあったものの[13]基本きほんてきには学問がくもんてき成果せいか応用おうようしたものでなくもっぱ経験けいけんてきすすめられたものであった[14]。またこのころ気体きたい性質せいしつ研究けんきゅうされ、1662ねんロバート・ボイルによってボイルの法則ほうそく発表はっぴょうされ[15]、1787ねんジャック・シャルルによって発見はっけんされたシャルルの法則ほうそく[16]1802ねんジョセフ・ルイ・ゲイ=リュサックによって発表はっぴょうされて、ゲイ=リュサックの法則ほうそく成立せいりつし、これらの法則ほうそくボイル=シャルルの法則ほうそく理想りそう気体きたい性質せいしつ)としてまとめられた[17]。しかしこのころは、まだアントワーヌ・ラヴォアジエらによってとなえられていた、ねつ物質ぶっしつかんがえるねつもとせつ有力ゆうりょくであった[18]

なお1820年代ねんだいジョゼフ・フーリエねつ伝導でんどう研究けんきゅう発表はっぴょうしたが、これはねつ力学りきがくとは直接ちょくせつ関係かんけいなく、むしろフーリエ変換へんかんなど後世こうせい数学すうがく基礎きそから工学こうがくてき応用おうよういたるまで多大ただい影響えいきょうおよぼすこととなった[19][20][21]。また、ねつ伝導でんどうかんする研究けんきゅうはこれ以前いぜんニュートンによる冷却れいきゃく法則ほうそくがある。

ねつ力学りきがく成立せいりつ

編集へんしゅう
 
ねつ力学りきがくかく学派がくは創始そうししゃ左上ひだりうえからじゅんに、サディ・カルノー、ウィリアム・トムソン、ルドルフ・クラウジウス、ジェームズ・クラーク・マクスウェル、ルートヴィッヒ・ボルツマン、ウィラード・ギブズ、グスタフ・ツォイナーヨハネス・ファン・デル・ワールス

1820年代ねんだいになると、サディ・カルノーねつ機関きかん科学かがくてき研究けんきゅう目的もくてきとして仮想かそうねつ機関きかんとしてカルノーサイクルによる研究けんきゅうおこない、ここに本格ほんかくてきねつ力学りきがく研究けんきゅうはじまった[22]。この研究けんきゅう結果けっかねつ力学りきがくだい法則ほうそくエントロピー概念がいねん重要じゅうようせい示唆しさするものであったが、カルノーはねつもとせつに捉われたまま早世そうせいし、重要じゅうようせい認識にんしきされるにはさらに時間じかんがかかった。

ねつをエネルギーのいち形態けいたいとらエネルギー保存ほぞん法則ほうそく、つまりねつ力学りきがくだいいち法則ほうそくをはじめて提唱ていしょうしたのはロベルト・マイヤーである。かれ論文ろんぶんは1842ねん発表はっぴょうされたがまった注目ちゅうもくされなかった。

一方いっぽう、イギリスでは1843ねんジェームズ・プレスコット・ジュールねつ仕事しごとへと変換へんかん可能かのうであるとかんがえ、ねつ仕事しごととうりょうもとめる測定そくていおこなった。この研究けんきゅう当初とうしょまった注目ちゅうもくされなかったが、1847ねんウィリアム・トムソン(ケルヴィンきょう)のるところとなった[23]。トムソンは1849ねんにカルノーのせつ再発さいはつひょうする一方いっぽうで、ジュールのせつ否定ひていせず、むしろこの発表はっぴょう脚注きゃくちゅうとしてげることで、ジュールのろんをもひろらせることとなった[24]ヘルマン・フォン・ヘルムホルツは1847ねん論文ろんぶんで、エネルギー保存ほぞん法則ほうそくについてしめしている[25]。やがて1850ねん、ジュールやトムソン、ヘルムホルツの論文ろんぶんをもとにルドルフ・クラウジウスがカルノーとジュールのせつ統合とうごうし、ねつ力学りきがくだいいち法則ほうそくおよびねつ力学りきがくだい法則ほうそく完全かんぜんかたち定義ていぎした[26]。クラウジウスによるねつ力学りきがくだい法則ほうそくはクラウジウスの原理げんりばれる。1851ねんには、トムソンもべつ表現ひょうげんねつ力学りきがくだい法則ほうそく到達とうたつし、トムソンの原理げんりばれるようになった[27]。このりょう原理げんり同一どういつのものであると簡単かんたん証明しょうめいできたため、こうして1850年代ねんだいにはねつ力学りきがくだい法則ほうそく確立かくりつされた[28]

トムソンは1854ねん絶対温度ぜったいおんど概念がいねんにも到達とうたつした[29]。1865ねんにはクラウジウスが、カルノーサイクルの数学すうがくてき解析かいせきからエントロピーの概念がいねん重要じゅうようせいあきらかにした。エントロピーの命名めいめいもクラウジウスによるものである[30]

19世紀せいき後半こうはんになると、ヘルムホルツによって自由じゆうエネルギーが、またウィラード・ギブズによって化学かがくポテンシャルが導入どうにゅうされ、化学かがく平衡へいこうなどをふくひろ範囲はんい現象げんしょうねつ力学りきがくろんじることが可能かのうになった。

一方いっぽうルートヴィッヒ・ボルツマンジェームズ・クラーク・マクスウェルさらにはギブズによって、分子ぶんしろん立場たちばって、分子ぶんし挙動きょどう平均へいきんしてあつかねつ力学りきがくてきなマクロの現象げんしょう説明せつめいする理論りろん統計とうけい力学りきがく創始そうしされた[31]、。これにより、ねつ力学りきがくてきしょ概念がいねん分子ぶんしろんをつなぎわせることを具体ぐたいてき解釈かいしゃくできるようにした。 1905ねんアルベルト・アインシュタインによるブラウン運動うんどう定式ていしきと、1908ねんジャン・ペラン実験じっけんは、分子ぶんしろん正当せいとうせいしめし、またかくりつ過程かていろん統計とうけい物理ぶつりがく応用おうよう発展はってんにも寄与きよした[32]

1999ねんエリオット・リーブヤコブ・イングヴァソンは、「断熱だんねつてき到達とうたつ可能かのうせい」という概念がいねん導入どうにゅうしてねつ力学りきがくさい構築こうちくした[33][34]。 「状態じょうたい Y が状態じょうたい X から断熱だんねつ操作そうさ到達とうたつ可能かのうである」ことを 表記ひょうきし、この「 」の性質せいしつからエントロピーの存在そんざい一意いちいせいしめした。 この公理こうりてき基礎きそけされたねつ力学りきがくによって、クラウジウスの方法ほうほうもちいられていた「あつい・つめたい」「ねつ」のような直感ちょっかんてき定義ていぎ概念がいねん基礎きそから排除はいじょした。温度おんど定義ていぎりょうではなくエントロピーから導出どうしゅつされる。 このリーブとイングヴァソンによるさい構築こうちく以来いらいほかにもねつ力学りきがくさい構築こうちくするこころみがいくつかおこなわれている[ちゅう 1]

ねつ力学りきがく論理ろんり展開てんかい

編集へんしゅう

ねつ力学りきがくには様々さまざまなスタイルがある[1]おな内容ないようねつ力学りきがくるのに、理論りろん出発しゅっぱつ地点ちてんとなる基本きほんてき要請ようせいには様々さまざまえらかたがある。たとえばおおくのねつ力学りきがくでは、ねつ力学りきがく法則ほうそくもっと基本きほんてき原理げんりとして採用さいようしている。しかし要請ようせいえらんでねつ力学りきがく展開てんかいしていくスタイルもある。

さらにねつ力学りきがくもちいるマクロ変数へんすうにはしめせりょうせいしめせきょうせいの 2 種類しゅるいがある。れいとして、平衡へいこう状態じょうたいけい半分はんぶん分割ぶんかつすることをかんがえる。それぞれのけい温度おんどは、分割ぶんかつする前後ぜんご変化へんかしないが、体積たいせき物質ぶっしつりょう内部ないぶエネルギーはそれぞれもと半分はんぶんになる。簡単かんたんには、温度おんどのように、分割ぶんかつたいして変化へんかしないものをしめせきょうせい、エネルギーのように分割ぶんかつしたおおきさにおうじて変化へんかするものをしめせりょうせいぶ。

ミクロけい物理ぶつりがくとの関係かんけい

編集へんしゅう

ねつ力学りきがくおおくの場合ばあい古典こてん力学りきがく量子力学りょうしりきがくといった通常つうじょう少数しょうすうけい問題もんだいあつかう「ミクロけい物理ぶつりがく」ではあつかうのが非常ひじょう困難こんなん体系たいけい、それもアボガドロすうにもおよぶようなからだ問題もんだい適用てきようされる。したがって、ミクロけい物理ぶつりがくでは予想よそうできないような結果けっか予測よそくする理論りろんとして機能きのうするが、まった独立どくりつ理論りろんかといえばそういうわけでもなく、たとえば「エネルギー」といった概念がいねん両者りょうしゃ使用しようされる共通きょうつう概念がいねんになる。また、そういった概念がいねん名前なまえじょう共通きょうつうせいにとどまらず、エネルギー保存ほぞんそくなどの物理ぶつりてき法則ほうそく共通きょうつうして存在そんざいし、たがいに矛盾むじゅんしないような内容ないようになっている。

この共通きょうつうせい両者りょうしゃ普遍ふへんてき自然しぜん法則ほうそくとして解釈かいしゃくするのか、本来ほんらい個別こべつであるべきだが偶然ぐうぜん共通きょうつうえているのかといった自由じゆうがある。前者ぜんしゃちか立場たちばをとり、そうした普遍ふへんせいをミクロけい物理ぶつりがくのものとかんがえる立場たちば

  • 古典こてん力学りきがくなどのミクロけい物理ぶつりがく知識ちしきもちいる方法ほうほう

と、また、後者こうしゃちか立場たちばをとって、個別こべつなものとして議論ぎろんする立場たちば

  • ミクロけい物理ぶつりがく知識ちしきもちいず、ねつ力学りきがくだけでじた理論りろん体系たいけいとしてろんじる方法ほうほう

として清水しみず 2007, p. [ようページ番号ばんごう]では紹介しょうかいしている。

基本きほんてき変数へんすうえらかた

編集へんしゅう
  • しめせりょうせい状態じょうたいりょうだけを基本きほんてき変数へんすうえらんで論理ろんり展開てんかいしていく方法ほうほう
  • 基本きほんてき変数へんすう一部いちぶを、温度おんどなどのしめせきょうせいにおきかえてねつ力学りきがく展開てんかいしていく方法ほうほう[1]

おおくのねつ力学りきがくでは温度おんど圧力あつりょく体積たいせき物質ぶっしつりょう基本きほんてき変数へんすうとして出発しゅっぱつてんもちいている。しかしほかにもエントロピーなどを出発しゅっぱつてんもちいて、温度おんど圧力あつりょくもちいないスタイルもある[ちゅう 2]しめせりょうせい変数へんすうだけをもちいる必要ひつようせいは、たとえば融点ゆうてんじょうねつ力学りきがくけい状態じょうたいは、温度おんどもちいるかぎ一対一いちたいいちあらわすことができないことなどによる。

統計とうけい力学りきがくとの関係かんけい

編集へんしゅう

平衡へいこう状態じょうたいけいたすべき性質せいしつから、マクロなねつ力学りきがく体系たいけい整合せいごうするように、ミクロな(量子りょうし力学りきがく体系たいけいから要請ようせいされるかくりつ分布ぶんぷ導入どうにゅうしたのが、平衡へいこう統計とうけい力学りきがくであるとって[35]。 このようにねつ力学りきがく統計とうけい力学りきがく基礎きそづけるもので、統計とうけい力学りきがくねつ力学りきがく説明せつめいしない。ねつ力学りきがくてき現象げんしょう徹底的てっていてき整理せいりし、ねつ力学りきがく法則ほうそく確立かくりつしたからこそ、物質ぶっしつ性質せいしつをよりミクロにとらえることが可能かのうになった[36]

ねつ力学りきがく基本きほん原理げんりかんする話題わだいとして、統計とうけい力学りきがくとうかくりつ原理げんりねつ力学りきがく関係かんけいがある。とうかくりつ原理げんり統計とうけい力学りきがくねつ力学りきがく平衡へいこう状態じょうたい再現さいげんするために導入どうにゅうされる仮定かていであり、ねつ力学りきがく微視的びしてき視点してんから基礎きそづける原理げんりではない[37]

平衡へいこうねつ力学りきがく範疇はんちゅうでは、けい平衡へいこう状態じょうたいからべつ平衡へいこう状態じょうたい遷移せんいする過程かていねつ力学りきがくてき操作そうさ)をあつかうが、一般いっぱん過程かていじゅん静的せいてきではなく中間ちゅうかん状態じょうたい平衡へいこうとなってもよい[38]一方いっぽうで (現在げんざいの) 平衡へいこう統計とうけい力学りきがく個々ここ平衡へいこう状態じょうたい議論ぎろんすることはできるが、平衡へいこう状態じょうたいからべつ平衡へいこう状態じょうたいけいうつ一般いっぱん過程かていあつかえない[39]

ねつ力学りきがく法則ほうそく

編集へんしゅう
  1. ねつ力学りきがくだいれい法則ほうそく
    けい A と B, B と C がそれぞれねつ平衡へいこうならば、A と C もねつ平衡へいこうにある。
  2. ねつ力学りきがくだいいち法則ほうそくエネルギー保存ほぞんそく
    けい閉鎖へいさけい)の内部ないぶエネルギー U変化へんか dU は、外界がいかいからけいはいったねつ δでるたQ外界がいかいからけいたいしておこなわれた仕事しごとδでるたWひとしい。
     
    さらに一般いっぱんに、外界がいかい物質ぶっしつ交換こうかんしうるけい開放かいほうけい)では、外界がいかいからけい物質ぶっしつ流入りゅうにゅうすることによるけいのエネルギーの増加ぞうかりょう δでるたZくわわることになる。
     
  3. ねつ力学りきがくだい法則ほうそく
    1. ねつ低温ていおん物体ぶったいから高温こうおん物体ぶったい移動いどうさせ、それ以外いがいなん変化へんかこさないような過程かてい実現じつげん不可能ふかのうである。(クラウジウスの原理げんり
    2. 温度おんど一様いちようひとつの物体ぶったいからったねつすべ仕事しごと変換へんかんし、それ以外いがいなん変化へんかこさないような過程かてい実現じつげん不可能ふかのうである。(トムソン(ケルヴィン)の原理げんり[40]
    3. だいしゅ永久えいきゅう機関きかん実現じつげん不可能ふかのうである。(オストヴァルトの原理げんり
      1. 厳密げんみつにはだいさん法則ほうそく絶対ぜったいれい到達とうたつ不可能ふかのう)が必要ひつよう
      2. だい法則ほうそくだいしゅ永久えいきゅう機関きかん実現じつげんするためには低温ていおん熱源ねつげん絶対ぜったいれいである必要ひつようがあるとべているだけで、だいしゅ永久えいきゅう機関きかん実現じつげん不可能ふかのうとまではっていない。
    4. 断熱だんねつけい不可ふかぎゃく変化へんかこるとき、エントロピーはかなら増加ぞうかする。可逆かぎゃくてき変化へんかではエントロピーの増加ぞうかはゼロとなる。(エントロピー増大ぞうだい原理げんり・クラウジウスの不等式ふとうしき
  4. ねつ力学りきがくだいさん法則ほうそく(ネルンスト・プランクの仮説かせつ
    絶対ぜったいれいでエントロピーはゼロになる。
     

だいいち法則ほうそくおよだい法則ほうそくは、ルドルフ・クラウジウスによって定式ていしきされた。

より百科ひゃっか事典じてんてき説明せつめい

編集へんしゅう

だいれい法則ほうそくは、温度おんど一意いちいさだまることをしめしている。

だいいち法則ほうそくは、閉鎖へいさされた空間くうかんでは外部がいぶとの物質ぶっしつねつ仕事しごとのやりりがないかぎり、エネルギーの総量そうりょう変化へんかはないということをしめしている。

だい法則ほうそくは、エネルギーを種類しゅるいのエネルギーに変換へんかんするさいかなら一部分いちぶぶんねつ変換へんかんされるということ、そして、ねつ完全かんぜん種類しゅるいのエネルギーに変換へんかんすることは不可能ふかのうであるということをしめしている。つまり、どんな種類しゅるいのエネルギーも最終さいしゅうてきにはねつ変換へんかんされ、どの種類しゅるいのエネルギーにも変換へんかんできずにさい利用りよう不可能ふかのうになるということをしめしている。なお、エントロピーの意味いみねつ力学りきがくわくないでは理解りかいしにくいが、微視的びしてき乱雑らんざつ尺度しゃくどであるということが統計とうけい力学りきがくからあきらかにされる[7][8][9]

だいさん法則ほうそくは、絶対ぜったいれいよりもひく温度おんどはありえないことをしめしている。

ねつ力学りきがくてきけい

編集へんしゅう

ねつ力学りきがくてきけいとはかんがえている世界せかい一部いちぶである。現実げんじつあるいは仮想かそう境界きょうかいけいのこりの世界せかい分離ぶんりする。そののこりの世界せかい外界がいかいばれる。ねつ力学りきがくてきけい境界きょうかい特徴とくちょうにより分類ぶんるいされる。

  • 孤立こりつけい - 外界がいかいから完全かんぜん独立どくりつしたけい。たとえば宇宙うちゅうはその全体ぜんたいひとつの孤立こりつけいである。
  • 閉鎖へいさけい - けい外界がいかいとのあいだねつ移動いどうゆるされるが、物質ぶっしつ移動いどうゆるされない。温室おんしつがそのれいである。
  • 開放かいほうけい - けい外界がいかいとのあいだねつ物質ぶっしつともに移動いどうゆるされる。

基本きほん法則ほうそくからの発展はってん応用おうよう

編集へんしゅう

内部ないぶエネルギーのうち仕事しごととしてすことのできるぶんとして「自由じゆうエネルギー」(条件じょうけんによってギブズエネルギーあるいはヘルムホルツエネルギーもちいる)が定義ていぎされる。ねつ力学りきがくだい法則ほうそくから、

自発じはつてき変化へんか自由じゆうエネルギーが減少げんしょうする方向ほうこうすすむ」
自由じゆうエネルギーが一定いっていであればけい平衡へいこう状態じょうたいにある」

ことがみちびかれる。このことはとく化学かがく反応はんのうにも適用てきようされ、化学かがく平衡へいこう定数ていすう K基準きじゅん状態じょうたいでの自由じゆうエネルギー変化へんか ΔでるたG以下いか関係かんけいにあることがしめされる。

 

R気体きたい定数ていすうTねつ力学りきがく温度おんど

なお、化学かがく反応はんのう時間じかんてき変化へんかについてはべつ分野ぶんや反応はんのう速度そくどろん[41][42][43][44]として発展はってんしているのでその項目こうもく参照さんしょうのこと。

平衡へいこうねつ力学りきがく

編集へんしゅう

平衡へいこうねつ力学りきがくは、温度おんどやエントロピーなど平衡へいこう状態じょうたいけい特徴付とくちょうづけるりょうもちいてけい状態じょうたい記述きじゅつした[2][3]平衡へいこうけいにおいてもこのような特徴とくちょうけい存在そんざいし、平衡へいこうけいあたえられるりょうもちいて平衡へいこうけい記述きじゅつする方法ほうほうこころみられた[4][5][6]。 このような平衡へいこうけいねつ力学りきがく統計とうけい力学りきがくは、その発展はってん初期しょきには個別こべつ現象げんしょうたいしてそれぞれ研究けんきゅうがなされていた[4][5][6]とく有名ゆうめいなものは、ブラウン運動うんどうかんするアルベルト・アインシュタイン研究けんきゅう[45]ねつ雑音ざつおんかんするハリー・ナイキスト仕事しごとである。 平衡へいこうねつ力学りきがく統一とういつてき体系たいけいとして整理せいりされはじめたのは1930年代ねんだいごろのことで、ラルス・オンサーガーイリヤ・プリゴジンなどの仕事しごと有名ゆうめいである[4][5][6]

線形せんけい応答おうとう理論りろん

編集へんしゅう

基礎きそてき理論りろんとして線形せんけい平衡へいこうねつ力学りきがくがある。ここでは、「局所きょくしょてき平衡へいこう」(局所きょくしょてきには上記じょうき平衡へいこうねつ力学りきがく理論りろんねつ力学りきがく変数へんすう関係かんけいしきつ)を仮定かていする。また、時間じかんてき変化へんかしめながと、ながれの原因げんいんとなるねつ力学りきがくてきりょく(あるポテンシャルの空間くうかんてき勾配こうばい)という概念がいねん導入どうにゅうする。具体ぐたいてきにはつぎのようなものである:

ながれるもの ちから」の原因げんいん
電気でんき電荷でんか 電位でんい
密度みつど質量しつりょう 圧力あつりょく物質ぶっしつ全体ぜんたい
化学かがくポテンシャル(かく物質ぶっしつ
ねつ 温度おんど

ここでねつ力学りきがくてきりょくは、ながれとちからせき局所きょくしょエントロピー生成せいせい(エントロピー密度みつど時間じかん微分びぶん)となるようにとるものとする。するとかくながJちから Xあいだにはつぎ比例ひれい関係かんけい[46]

 

これはかく成分せいぶんについてくだせばつぎのようになる。

 

けい微視的びしてき状態じょうたいについて、時間じかん反転はんてん対称たいしょうせい状態じょうたい遷移せんいが「可逆かぎゃく」であるならば、すなわちじゅん方向ほうこう遷移せんいとそのぎゃく方向ほうこう遷移せんいかくりつひとしいならば、係数けいすう行列ぎょうれつ L対称たいしょうになる[46]

 

これをオンサーガーの相反あいはん定理ていりという。微視的びしてき可逆かぎゃくせい原理げんりは、外部がいぶ磁場じばコリオリりょくがあるけいたいしてはりたなくなるため、同様どうよう相反あいはん定理ていり外部がいぶ磁場じばちゅうけい回転かいてんけいたいしては成立せいりつしない[46]。なお、化学かがく反応はんのうながれ)と親和力しんわりょく反応はんのう前後ぜんこうでの化学かがくポテンシャル)のあいだ上記じょうき同様どうようながれ・ちから関係かんけいけるが、これはスカラーであるため、ベクトルである上記じょうきながれ・ちからとは一般いっぱんには交差こうさしない(キュリーの原理げんり)。ただしひとしかたてきけいではこのかぎりでなく、生体せいたいまく化学かがく反応はんのう物質ぶっしつ移動いどう共役きょうやく)や界面かいめんなどのれいがある。

このようなながれの様子ようす時間じかん変化へんかしないのが定常ていじょう状態じょうたいであるが、その条件じょうけんとして「ながれによるエントロピー生成せいせい極小きょくしょうである」ということがイリヤ・プリゴジンによりしめされている。

そのさらにプリゴジンの『散逸さんいつ構造こうぞうろん』など、非線形ひせんけい領域りょういき拡張かくちょうされた平衡へいこうねつ力学りきがく研究けんきゅうされている[47]

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう

注釈ちゅうしゃく

編集へんしゅう
  1. ^ 佐々ささ 2000清水しみず 2007田崎たさき 2000などを参照さんしょう
  2. ^ 清水しみず 2007Lieb & Yngvason 1999参照さんしょう

出典しゅってん

編集へんしゅう
  1. ^ a b c 清水しみず 2007, p. [ようページ番号ばんごう].
  2. ^ a b Öttinger, H. C. (2005). Beyond equilibrium thermodynamics. John Wiley & Sons.
  3. ^ a b Adkins, C. J., & Adkins, C. J. (1983). Equilibrium thermodynamics. Cambridge University Press.
  4. ^ a b c d De Groot, S. R., & Mazur, P. (2013). Non-equilibrium thermodynamics. Courier Corporation.
  5. ^ a b c d Gyarmati, I. (1970). Non-equilibrium thermodynamics (pp. 1-184). Berlin: Springer.
  6. ^ a b c d Lebon, G., Jou, D., & Casas-Vázquez, J. (2008). Understanding non-equilibrium thermodynamics (Vol. 295). Berlin: Springer.
  7. ^ a b Tolman, R. C. (1979). The principles of statistical mechanics. Courier Corporation.
  8. ^ a b Ruelle, D. (1999). Statistical mechanics: Rigorous results. World Scientific.
  9. ^ a b Thompson, C. J. (2015). Mathematical statistical mechanics. Princeton University Press.
  10. ^ 伏見ふしみ康治こうじかくりつ論及ろんきゅう統計とうけいろんだいVIあきら 物理ぶつり工学こうがくけるらぎの現象げんしょう 60せつ ねつ力学りきがくしょりょうらぎ p.345 http://ebsa.ism.ac.jp/ebooks/ebook/204
  11. ^ 富永とみなが 2003, pp. 4–6.
  12. ^ 富永とみなが 2003, p. 7.
  13. ^ 富永とみなが 2003, p. 12.
  14. ^ セン 2021, pp. 16–20.
  15. ^ 『ニュートン別冊べっさつ ビジュアル物理ぶつり』 2016, p. 111.
  16. ^ 『ニュートン別冊べっさつ ビジュアル物理ぶつり』 2016, p. 108.
  17. ^ 富永とみなが 2003, p. 29.
  18. ^ セン 2021, pp. 24–25.
  19. ^ 大石おおいし進一しんいち. フーリエ解析かいせき. 岩波書店いわなみしょてん.
  20. ^ Bracewell, R. N., & Bracewell, R. N. (1986). The Fourier transform and its applications (Vol. 31999). New York: McGraw-Hill.
  21. ^ Bell, R. (2012). Introductory Fourier transform spectroscopy. Elsevier.
  22. ^ 富永とみなが 2003, pp. 1–2.
  23. ^ セン 2021, pp. 44–50.
  24. ^ セン 2021, pp. 56–60.
  25. ^ セン 2021, pp. 69–72.
  26. ^ セン 2021, pp. 75–83.
  27. ^ 富永とみなが 2003, p. 34.
  28. ^ 富永とみなが 2003, p. 53.
  29. ^ セン 2021, pp. 88–92.
  30. ^ セン 2021, pp. 93–97.
  31. ^ 岡部おかべ 2008, pp. 2–3.
  32. ^ セン 2021, pp. 198–202.
  33. ^ Lieb & Yngvason 1999.
  34. ^ エリオット・リーブ, ヤコブ・イングヴァソン:「エントロピー再考さいこう」,田崎たさきはれあきらわけ,「パリティ」,丸善まるぜん, Vol.16, No.08, pp.4-12, (2001)
  35. ^ 田崎たさき 2008, p. 81, 4-1-1. 平衡へいこう状態じょうたいについてのマクロな経験けいけん事実じじつ.
  36. ^ 佐々ささ 2000, p. [ようページ番号ばんごう].
  37. ^ 田崎たさき 2008, pp. 88–90, 108.
  38. ^ 田崎たさき 2000, p. 112, 6-5. エントロピー増大ぞうだいそく.
  39. ^ 田崎たさき 2000, p. 14, 1-2. ねつ力学りきがく普遍ふへんせい, ねつ力学りきがくへのアプローチ.
  40. ^ Kelvin, Lord William Thomson (1824-1907) from Wolfram science world
  41. ^ Steinfeld, J. I., Francisco, J. S., & Hase, W. L. (1989). Chemical kinetics and dynamics (Vol. 3). Englewood Cliffs (New Jersey): Prentice Hall.
  42. ^ Espenson, J. H. (1995). Chemical kinetics and reaction mechanisms (Vol. 102). New York: McGraw-Hill.
  43. ^ Frank-Kamenetskii, D. A. (2015). Diffusion and heat exchange in chemical kinetics. Princeton University Press.
  44. ^ Connors, K. A. (1990). Chemical kinetics: the study of reaction rates in solution. Wiley-VCH Verlag GmbH.
  45. ^ Knight, F. B. (1981). Essentials of Brownian motion and diffusion (No. 18). American Mathematical Soc..
  46. ^ a b c ラルス・オンサーガーオンサーガーの不可ふかぎゃく過程かていねつ力学りきがく」『物性ぶっせい研究けんきゅう電子でんしばんだい2かんだい3ごう物性ぶっせい研究けんきゅう電子でんしばん 編集へんしゅう委員いいんかい2014ねん6がつ27にち閲覧えつらん 
  47. ^ Gunter, P. A. (1991). Bergson and non-linear non-equilibrium thermodynamics: An application of method. Revue internationale de philosophie, 108-121.

参考さんこう文献ぶんけん

編集へんしゅう

論文ろんぶん

編集へんしゅう

書籍しょせき

編集へんしゅう
  • 佐々ささ真一しんいちねつ力学りきがく入門にゅうもん共立きょうりつ出版しゅっぱん、2000ねんISBN 978-4320033474 
  • 田崎たさきはれあきらねつ力学りきがく現代げんだいてき視点してんから』培風館ばいふうかんしん物理ぶつりがくシリーズ〉、2000ねんISBN 978-4-563-02432-1 
  • 清水しみずあきらねつ力学りきがく基礎きそ東大出版会とうだいしゅっぱんかい、2007ねんISBN 978-4-13-062609-5 
  • 田崎たさきはれあきら統計とうけい力学りきがく I』培風館ばいふうかん、2008ねんISBN 978-4-563-02437-6 
  • 山本やまもと義隆よしたかねつがく思想しそう史的してき展開てんかい現代げんだい数学すうがくしゃ、1987ねんISBN 4-7687-0301-1 
  • 富永とみながあきら誕生たんじょう変遷へんせんにまなぶねつ力学りきがく基礎きそ内田うちだろうづる圃、2003ねん11月1にちISBN 978-4753620722 
  • 『ニュートン別冊べっさつ ビジュアル物理ぶつり』ニュートンプレス、2016ねん4がつ25にちISBN 978-4315520408 
  • セン, ポール ちょ水谷みずたにあつし やく宇宙うちゅう唯一ゆいいつ科学かがく ねつ力学りきがく河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2021ねん6がつ25にちISBN 978-4309254289 
  • 岡部おかべゆたかねつ統計とうけい力学りきがく朝倉あさくら物理ぶつりがく選書せんしょ4)』朝倉書店あさくらしょてん、2008ねんISBN 978-4-254-13759-0 
  • 宮本みやもとそうみのる:「統計とうけい力学りきがく数学すうがくからの入門にゅうもん」、日本にっぽん評論ひょうろんしゃISBN 4-535-78395-0 (2004ねん7がつ20日はつか)。

書籍しょせき平衡へいこうけい

編集へんしゅう
  • 北原きたはら和夫かずお吉川よしかわ研一けんいち:「平衡へいこうけい科学かがくI:反応はんのう拡散かくさん対流たいりゅう現象げんしょうろん」、講談社こうだんしゃサイエンティフィク、ISBN 4-06-153211-1 (1994ねん6がつ20日はつか).
  • 北原きたはら和夫かずお:「平衡へいこうけい科学かがくII:緩和かんわ過程かてい統計とうけい力学りきがく」、講談社こうだんしゃサイエンティフィク、ISBN 4-06-153214-6 (1994ねん10がつ1にち).
  • 北原きたはら和夫かずお:「平衡へいこうけい統計とうけい力学りきがく」、岩波書店いわなみしょてんISBN 4-00-007928-X (1997ねん10がつ28にち).
  • 香取かとり眞理まり:「平衡へいこう統計とうけい力学りきがく」、はなぼうISBN 978-4-7853-2086-7 (1999ねん3がつ10日とおか).
  • 川崎かわさき恭治きょうじ:「平衡へいこうあい転移てんい:メソスケールの統計とうけい物理ぶつりがく」、朝倉書店あさくらしょてん、ISBN4-254-13079-1 (2000ねん3がつ20日はつか).
  • 早川はやかわあやこれすけ伊藤いとう耕三こうぞう木村きむら康之やすゆき岡野おかの光治こうじ:「平衡へいこうけいのダイナミクス入門にゅうもん動的どうてき物性ぶっせい物理ぶつり」、培風館ばいふうかんISBN 4-563-02276-4 (2006ねん4がつ5にち).
  • 柴田しばた文明ふみあき有光ありみつ敏彦としひこばん雅司まさし北島きたじま佐知子さちこ:「量子りょうし平衡へいこうけい物理ぶつり量子力学りょうしりきがく基礎きそ量子りょうし情報じょうほう量子りょうしかくりつ過程かてい」、東京とうきょう大学だいがく出版しゅっぱんかいISBN 978-4-13-062611-8 (2009ねん11月20にち).
  • 沙川さがわたかだい:「平衡へいこう統計とうけい力学りきがく:ゆらぎのねつ力学りきがくから情報じょうほうねつ力学りきがくまで」、共立きょうりつ出版しゅっぱんISBN 978-4-320-03548-5 (2022ねん6がつ10日とおか).

関連かんれん書籍しょせき

編集へんしゅう
  • 久保くぼあきら大学だいがく演習えんしゅう ねつがく統計とうけい力学りきがく』(修訂しゅうていばんはなぼうISBN 978-4785380328 
  • Callen, H. B. ちょ山本やまもと常信つねのぶ小田おだかきこう わけねつ力学りきがくうえ)』吉岡よしおか書店しょてんISBN 978-4-8427-0189-9 
  • Callen, H. B. ちょ山本やまもと常信つねのぶ小田おだかきこう やくねつ力学りきがくした)』吉岡よしおか書店しょてんISBN 978-4-8427-0192-9 
  • Callen, H. B. ちょ小田おだかきこう やくねつ力学りきがくおよび統計とうけい物理ぶつり入門にゅうもんうえ)』吉岡よしおか書店しょてんISBN 978-4-8427-0272-8 
  • Callen, H. B. ちょ小田おだかきこう やくねつ力学りきがくおよび統計とうけい物理ぶつり入門にゅうもんした)』吉岡よしおか書店しょてんISBN 978-4-8427-0273-5 
  • ライフ ちょ中山なかやま寿夫としお小林こばやし祐次ゆうじ やく統計とうけいねつ物理ぶつりがく基礎きそうえ)』吉岡よしおか書店しょてんISBN 978-4-8427-0335-0 
  • ライフ ちょ中山なかやま寿夫としお小林こばやし祐次ゆうじ やく統計とうけいねつ物理ぶつりがく基礎きそなか)』吉岡よしおか書店しょてんISBN 978-4-8427-0348-0 
  • ライフ ちょ中山なかやま寿夫としお小林こばやし祐次ゆうじ やく統計とうけいねつ物理ぶつりがく基礎きそした)』吉岡よしおか書店しょてんISBN 978-4-8427-0306-0 
  • ランダウ、リフシッツ ちょ小林こばやし秋男あきお小川おがわ岩雄いわお富永とみなが五郎ごろう浜田はまだ達二たつじ横田よこた伊佐いさあき わけ統計とうけい物理ぶつりがくうえ)』(だい3はん岩波書店いわなみしょてん理論りろん物理ぶつりがく教程きょうてい だい5かん〉。ISBN 978-4-00-005720-2 
  • ランダウ、リフシッツ ちょ小林こばやし秋男あきお小川おがわ岩雄いわお富永とみなが五郎ごろう浜田はまだ達二たつじ横田よこた伊佐いさあき やく統計とうけい物理ぶつりがくした)』(だい3はん岩波書店いわなみしょてん理論りろん物理ぶつりがく教程きょうてい だい5かん〉。ISBN 978-4-00-005721-9 

外部がいぶリンク

編集へんしゅう