神崎かんざき健二けんじ

神崎かんざき 健二けんじ（かんざき けんじ、1963年ねん12月8日にち – ）は、将棋しょうぎ棋士きし。和歌山わかやま県けん和歌山わかやま市し出身しゅっしん。灘なだ蓮はちす照あきら九きゅう段だん門下もんか。棋士きし番号ばんごうは179。

神崎かんざき健二けんじ 八はち段だん
名前なまえ	神崎かんざき健二けんじ
生年月日せいねんがっぴ	(1963-12-08) 1963年ねん12月8日にち（60歳さい）
プロ入いり年月日ねんがっぴ	1986年ねん11月5日にち(22歳さい）
棋士きし番号ばんごう	179
出身しゅっしん地ち	和歌山わかやま県けん和歌山わかやま市し
所属しょぞく	日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい（関西かんさい）
師匠ししょう	灘なだ蓮はちす照あきら九きゅう段だん
段位だんい	八はち段だん
棋士きしDB	神崎かんざき健二けんじ
順位じゅんい戦せんクラス	C級きゅう1組くみ（16期き）
2024年ねん4月がつ12日にち現在げんざい

棋歴

中学ちゅうがく1年生ねんせいの時ときにアマチュア名人めいじん戦せんの和歌山わかやま県けん大会たいかいに出場しゅつじょうして予選よせん敗退はいたい。そのときに灘なだ蓮はちす照あきらと出会であった縁えんで、中学ちゅうがく2年ねんの終おわり頃ころに灘なだ門下もんかの7級きゅうとして奨励しょうれい会かいに入会にゅうかいする。奨励しょうれい会かい時代じだいは地元じもと・和歌山わかやまの中学校ちゅうがっこう・高校こうこうに通かよいながら、大阪おおさかの関西かんさい将棋しょうぎ会館かいかんに出向でむいて記録きろく係がかりを務つとめた。奨励しょうれい会かい在籍ざいせきの10年間ねんかんで取とった記録きろくは301局きょくにも上のぼる。二に段だんの時ときに第だい6回かい「若わか駒こま戦せん」の決勝けっしょう（東西とうざい決戦けっせん）で石川いしかわ陽よう生せいに勝かち優勝ゆうしょう。2年ねん後ごの同どう棋戦きせんでは、羽生はぶ善治よしはるに敗やぶれて準じゅん優勝ゆうしょう。奨励しょうれい会かいの通常つうじょうの対局たいきょく以外いがいに新聞しんぶん（大阪おおさか新聞しんぶん）に掲載けいさいされる将棋しょうぎを指させたことは、励はげみにも自信じしんにもなったという。

同おなじ関西かんさい奨励しょうれい会かいには、6歳さい年下とししたで入会にゅうかいが7年ねん遅おそい村山むらやま聖きよしがいた。神崎かんざきと村山むらやまが三さん段だんの頃ころに「（関西かんさいからの）次つぎの四よん段だんは村山むらやま」という予想よそうがされたことで奮起ふんきし、9連勝れんしょうの規定きていで四よん段だん昇段しょうだん。一方いっぽう、村山むらやまも13勝しょう4敗はいの規定きていで、神崎かんざきと同日どうじつ付づけで四よん段だんとなった。

順位じゅんい戦せんでは、初はつ参加さんかから3、4期き目めで2年ねん連続れんぞくC級きゅう2組くみ8勝しょう2敗はいの好成績こうせいせきを収おさめるが昇級しょうきゅうできず、7期き目めに9勝しょう1敗はいでようやくC級きゅう1組くみに上あがる。この頃ころから、王位おうい戦せんで度々たびたびリーグ入いりするなど、タイトル戦せん予選よせんの上位じょういでも活躍かつやくする。第だい34期き（1993年度ねんど）王位おうい戦せんでは、紅べに組ぐみリーグで羽生はぶ善治よしはると同点どうてんでプレーオフになったが敗退はいたい。

1998年度ねんどのC級きゅう1組くみ順位じゅんい戦せんでは、勝かてば昇級しょうきゅうという最終さいしゅう局きょくで負まけて8勝しょう2敗はいとなり、B級きゅう2組くみ昇級しょうきゅうを逸いっする。このときの昇級しょうきゅう者しゃは、9勝しょう1敗はいの三浦みうら弘行ひろゆきと深浦ふかうら康やすし市しであった（深浦ふかうらが逆転ぎゃくてん昇級しょうきゅう）。

2016年ねんに八はち段だん昇段しょうだん。八はち段だんまで全すべて勝かち数すう規定きていで昇段しょうだんしたのは阿部あべ隆たかし、中田なかた宏樹ひろき、中川なかがわ大輔だいすけ、日浦ひうら市郎いちろう、泉いずみ正樹まさきに続つづき史上しじょう6人にん目めである。また、順位じゅんい戦せんB級きゅう2組くみを経験けいけんせずに八はち段だん昇段しょうだんしたのは屋敷やしき伸之のぶゆき、渡辺わたなべ明あきら、日浦ひうら市郎いちろうに続つづき史上しじょう4人にん目めである。

第だい75期き、第だい76期きの順位じゅんい戦せんでC級きゅう2組くみの降くだ級きゅう点てんが連続れんぞくでついたところでフリークラスに転出てんしゅつし、2018年度ねんど(第だい77期き)以降いこうの順位じゅんい戦せん出場しゅつじょう資格しかくを放棄ほうきした。

2022年ねん8月がつ2日にちの伊藤園いとうえん杯はい第だい64期き王位おうい戦せん予選よせんで通算つうさん600勝しょう（将棋しょうぎ栄誉えいよ賞しょう）を達成たっせい。

棋風きふう

居きょ飛車ひしゃ党とうであり、矢倉やくら、相あい掛かかり系けいの採用さいよう率りつが比較的ひかくてき高たかい。後手ごて番ばん一いち手て損そん角かく換がわり戦法せんぽうの流行りゅうこう後ごは、同どう戦法せんぽうを多用たようしている。乱戦らんせんや一直線いっちょくせんの攻せめを好このみ、相手あいての攻せめを受うけずに攻せめ返がえす棋風きふうである。大だい駒こまや自じ玉たまを守まもる金かね・銀ぎんといった大事だいじな駒こまに「取とり」がかかっている局面きょくめんであっても、それを見捨みすてて攻せめの手てを指さすことが非常ひじょうに多おおい。

人物じんぶつ・エピソード

• 181cmの長身ちょうしん。早口はやくちで喋しゃべる。
• 六ろく段だん当時とうじの2000年ねんに自身じしんの公式こうしきサイトを立たち上あげており、これに関かんしては（本人ほんにんは謙遜けんそんしているが）将棋しょうぎ棋士きしの中なかでは先駆せんく的てき存在そんざいの一人ひとりである。サイトアドレスの一部いちぶが “k2rokudan” であるが、翌年よくねんの七なな段だん昇段しょうだん以降いこうも、そのアドレス名めいを愛用あいようし続つづけている。
• 1996年度ねんど下半期しもはんきのNHK連続れんぞくテレビ小説しょうせつ『ふたりっ子こ』に出演しゅつえん。監修かんしゅうも務つとめる。また、主人公しゅじんこう・香子きょうこが四よん段だん昇段しょうだんを決きめた一番いちばんで指さした妙手みょうしゅの解説かいせつ役やくとしても登場とうじょうした。
• 中ちゅう将棋しょうぎにも造詣ぞうけいが深ふかく、中ちゅう将棋しょうぎの普及ふきゅう活動かつどうも積極せっきょく的てきに行いっている。

昇段しょうだん履歴りれき

昇段しょうだん規定きていは、将棋しょうぎの段だん級きゅう を参照さんしょう（ただし、四よん段だん昇段しょうだんは旧きゅう制度せいどの規定きてい）。

• 1977年ねん　7級きゅう　＝　奨励しょうれい会かい入会にゅうかい
• 1980年ねん　初段しょだん
• 1986年ねん11月5日にち　四よん段だん（三さん段だんで9連勝れんしょう）　＝　プロ入いり
• 1990年ねん4月がつ24日にち　五ご段だん（勝かち数すう規定きてい）
• 1994年ねん5月24日にち　六ろく段だん（勝かち数すう規定きてい）
• 2001年ねん5月29日にち　七なな段だん（勝かち数すう規定きてい）
• 2016年ねん8月がつ15日にち　八はち段だん（勝かち数すう規定きてい）

主おもな成績せいせき

在籍ざいせきクラス

竜王りゅうおう戦せんと順位じゅんい戦せんのクラスについては「将棋しょうぎ棋士きしの在籍ざいせきクラス」を参照さんしょう

順位じゅんい戦せん・竜王りゅうおう戦せんの在籍ざいせきクラスの年別ねんべつ一覧いちらん

開始かいし 年度ねんど	(出典しゅってん)順位じゅんい戦せん (出典しゅってん)								(出典しゅってん)竜王りゅうおう戦せん (出典しゅってん)
	期き	名人めいじん	A級きゅう	B級きゅう		C級きゅう		0	期き	竜王りゅうおう	1組くみ	2組くみ	3組くみ	4組くみ	5組くみ	6組くみ	決勝けっしょう T
				1組くみ	2組くみ	1組くみ	2組くみ
1987	46						C250		1							6組くみ	--
1988	47						C228		2						5組くみ		--
1989	48						C235		3						5組くみ		--
1990	49						C203		4						5組くみ		--
1991	50						C205		5					4組くみ			--
1992	51						C214		6					4組くみ			--
1993	52						C207		7					4組くみ			--
1994	53					C122			8					4組くみ			--
1995	54					C106			9					4組くみ			--
1996	55					C109			10					4組くみ			--
1997	56					C105			11					4組くみ			--
1998	57					C110			12					4組くみ			--
1999	58					C104			13					4組くみ			--
2000	59					C109			14					4組くみ			--
2001	60					C118			15					4組くみ			--
2002	61					C108			16					4組くみ			--
2003	62					C109			17					4組くみ			--
2004	63					C120			18					4組くみ			--
2005	64					C116			19					4組くみ			--
2006	65					C124			20					4組くみ			--
2007	66					C123			21					4組くみ			--
2008	67					C118			22					4組くみ			--
2009	68					C131			23						5組くみ		--
2010	69						C202		24						5組くみ		--
2011	70						C215		25						5組くみ		--
2012	71						C226		26						5組くみ		--
2013	72						C221		27						5組くみ		--
2014	73						C237		28						5組くみ		--
2015	74						C235		29							6組くみ	--
2016	75						C236		30							6組くみ	--
2017	76						C244		31							6組くみ	--
2018	77							F宣せん	32							6組くみ	--
2019	78							F宣せん	33							6組くみ	--
2020	79							F宣せん	34							6組くみ	--
2021	80							F宣せん	35							6組くみ	--
2022	81							F宣せん	36							6組くみ	--
2023	82							F宣せん	37							6組くみ	--	0-2
2024	83							F宣せん	38							6組くみ	--
順位じゅんい戦せん、竜王りゅうおう戦せんの 枠わく表記ひょうき は挑戦ちょうせん者しゃ。右みぎ欄らんの数字すうじは勝かち-敗はい(番ばん勝負しょうぶ/PO含ふくまず)。 順位じゅんい戦せんの右みぎ数字すうじはクラス内ない順位じゅんい ( x当期とうき降くだ級きゅう点てん / *累積るいせき降くだ級きゅう点てん / +降くだ級きゅう点てん消去しょうきょ ) 順位じゅんい戦せんの「F編へん」はフリークラス編入へんにゅう /「F宣せん」は宣言せんげんによるフリークラス転出てんしゅつ。 竜王りゅうおう戦せんの 太字ふとじ はランキング戦せん優勝ゆうしょう、竜王りゅうおう戦せんの 組くみ(添字そえじ) は棋士きし以外いがいの枠わくでの出場しゅつじょう。

その他た表彰ひょうしょう

• 2022年ねん8月がつ 将棋しょうぎ栄誉えいよ賞しょう（通算つうさん600勝しょう達成たっせい）

出演しゅつえん

ドラマ

• ふたりっ子こ（1996-1997年ねん、NHK）-解説かいせつ者しゃ役やく（将棋しょうぎ演技えんぎ指導しどうも担当たんとう）

解説かいせつ番組ばんぐみ

• 名めい勝負しょうぶの解説かいせつ 灘なだ蓮はちす照あきら特集とくしゅう（囲碁いご将棋しょうぎチャンネル）

関連かんれん項目こうもく

• 将棋しょうぎ棋士きし一覧いちらん

外部がいぶリンク

• 神崎かんざき健二けんじ｜棋士きしデータベース｜日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい
• ある棋士きしの日常にちじょう2（hatenablog.com）
  • 通算つうさん600勝しょう（将棋しょうぎ栄誉えいよ賞しょう)と中ちゅう将棋しょうぎ教室きょうしつ講師こうし助手じょしゅ - ある棋士きしの日常にちじょう2（自身じしんの通算つうさん600勝しょうについて）