荒木あらき飛ひ呂りょ彦

荒木あらき 飛ひ呂りょ彦（あらき ひろひこ、本名ほんみょう：荒木あらき利之としゆき、1960年ねん〈昭和しょうわ35年ねん〉6月7日にち - ）は、日本にっぽんの漫画まんが家か。宮城みやぎ県けん仙台せんだい市し若林わかばやし区く出身しゅっしん。仙台せんだい市立しりつ小松島こまつしま小学校しょうがっこう卒業そつぎょう、仙台せんだい市立しりつ台原だいのはら中学校ちゅうがっこう卒業そつぎょう、東北学院とうほくがくいん榴ケ岡つつじがおか高等こうとう学校がっこう卒業そつぎょう、仙台せんだいデザイン専門せんもん学校がっこう卒業そつぎょう。宮城教育大学みやぎきょういくだいがく中退ちゅうたい。既婚きこん者しゃで二女じじょの父ちち。

あらき ひろひこ 荒木あらき 飛ひ呂りょ彦
2013年ねん12月、第だい17回かい文化庁ぶんかちょうメディア芸術げいじゅつ祭さいのマンガ部門ぶもん大賞たいしょう授賞じゅしょう式しきにて
生誕せいたん	(1960-06-07) 1960年ねん6月7日にち（64歳さい） 日本にっぽん・宮城みやぎ県けん仙台せんだい市し
職業しょくぎょう	漫画まんが家か
活動かつどう期間きかん	1980年ねん -
ジャンル	少年しょうねん漫画まんが 青年せいねん漫画まんが バトル漫画まんが
代表だいひょう作さく	『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』シリーズ
受賞じゅしょう	1980年ねん：第だい20回かい手塚てづか賞しょう準じゅん入選にゅうせん ※荒木あらき利之としゆき名義めいぎ 2006年ねん：日本にっぽんのメディア芸術げいじゅつ100選せんマンガ部門ぶもん（『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』） 2013年ねん：第だい17回かい文化庁ぶんかちょうメディア芸術げいじゅつ祭さいマンガ部門ぶもん大賞たいしょう（『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん Part8 ジョジョリオン』） 2019年ねん：芸術げいじゅつ選奨せんしょう文部もんぶ科学かがく大臣だいじん賞しょうメディア芸術げいじゅつ部門ぶもん（『荒木あらき飛ひ呂りょ彦原画展がてん JOJO 冒険ぼうけんの波紋はもん』）
公式こうしきサイト	荒木あらき飛ひ呂りょ彦公式しきサイト 『JOJO.com』

1980年ねん（昭和しょうわ55年ねん）に「武装ぶそうポーカー」でデビュー（荒木あらき利之としゆき名義めいぎ）。代表だいひょう作さくは『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』（集英社しゅうえいしゃ）1987年ねん1・2合併がっぺい号ごうから連載れんさいを開始かいしした『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』。同どう作さくはシリーズごとに主人公しゅじんこうや舞台ぶたいを変かえながら長年ながねんにわたって連載れんさいされており、全ぜん世界せかいのシリーズ累計るいけい発行はっこう部数ぶすうは1億おく2000万まん部ぶを突破とっぱしている。

略歴りゃくれき

生おい立たち

幼少ようしょう期きから「ひとりの世界せかい」に浸ひたるのが好すきで、早はやくから漫画まんがも描えがいていた。

中学ちゅうがく時代じだいには剣道けんどう部ぶに所属しょぞく。この頃ころには、漠然ばくぜんと漫画まんが家かになりたいと思おもっていたという。当時とうじは梶原かじはら一いち騎きの漫画まんが作品さくひん『巨人きょじんの星ほし』（川崎かわさきのぼる画が）、『あしたのジョー』（ちばてつや画が）などを愛読あいどく、また白土しらつち三平さんぺいの忍者にんじゃ・歴史れきし漫画まんが『サスケ』と『カムイ伝でん』の理論りろん的てきな作風さくふうに影響えいきょうを受うけた。小説しょうせつでは江戸川えどがわ乱歩らんぽや『シャーロック・ホームズ』シリーズをよく読よんでいたという。

なお、荒木あらきには4つ下したに双子ふたごの妹いもうとがおり、この2人ふたりの仲なかが良よかったことから、「家族かぞくの中なかで疎外そがい感かんを抱だいたため、ひとりで何なにかを楽たのしむことが余計よけいに好すきになったのだと思おもう」とインタビューで語かたっている。

高校こうこう時代じだいはロードレース部ぶに所属しょぞく。この頃ころに横山よこやま光輝みつてるのサスペンス作品さくひんを愛読あいどくする。

荒木あらき曰いわく、子供こどもの頃ころに流行りゅうこうした漫画まんが作品さくひんはほとんど読よんでおり、「ジャンプ」は週刊しゅうかんも月刊げっかんも隅すみから隅すみまで読よんでいた。当時とうじ好すきだった作品さくひんは『リングにかけろ』、『コブラ』、『サーキットの狼おおかみ』、『荒野あらのの少年しょうねんイサム』、『包丁ほうちょう人じん味あじ平たいら』など。

漫画まんが家かデビュー

16歳さいの時ときに同おない年どしのゆでたまごが『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』でデビューしたことで、「同おない年どしなのにプロでやっている人ひとがいるのか、これはのんびりしていられないな」と焦あせりを感かんじ、高校こうこう3年ねんの時ときに初はつ投稿とうこう、以後いご何なん度どか投稿とうこうを重かさね、専門せんもん学校がっこう在学ざいがく中ちゅうの1980年ねん（昭和しょうわ55年ねん）に「武装ぶそうポーカー」で第だい20回かい手塚てづか賞しょうに準じゅん入選にゅうせんしデビュー。

初はじめて『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』編集へんしゅう部ぶを訪おとずれたのは高校こうこう卒業そつぎょうの直前ちょくぜん頃ごろである。当時とうじ荒木あらきは手塚てづか賞しょうに投稿とうこうしており選外せんがい佳作かさくは受賞じゅしょうしていたものの、佳作かさくでは一いち行ぎょうほどの選評せんぴょうしか得えられず自みずからの作品さくひんの欠点けってんが分わからずにいたという。そのため、そこを直接ちょくせつはっきり聞ききたいと考かんがえ上京じょうきょうした。当時とうじはまだ東京とうきょう・仙台せんだい間あいだに新幹線しんかんせんが開通かいつうしておらず、片道かたみち4、5時じ間あいだかけて通かよっていた。

その際さいのことについて、当時とうじ荒木あらきは原稿げんこうをホワイトで修正しゅうせいするということを知しらなかったために描えがいた線せんがはみ出でており、いきなり「おい、ホワイトしてないだろ」と怒おこられたと語かたっている。また、編集へんしゅう者しゃが扉絵とびらえだけ見みて「読よみたくない」とい出いだすこともあったという。

『魔ま少年しょうねんビーティー』『バオー来訪らいほう者しゃ』

デビュー後ごは仙台せんだい在住ざいじゅうのまま『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』で『魔ま少年しょうねんビーティー』を執筆しっぴつしていた。『魔ま少年しょうねんビーティー』は連載れんさい候補こうほに挙あがってから実際じっさいに連載れんさい開始かいしするまで1年ねん半はんほど間あいだが空あいたが、その間あいだにも様々さまざまな作品さくひんを描えがき溜ためており不安ふあんはなかったという。しかし、当時とうじは一人ひとりで描えがいていたため技術ぎじゅつ的てきに週間しゅうかん連載れんさいができるか自信じしんがなく、その方ほうが不安ふあんだったとのこと。

当時とうじの担当たんとう編集へんしゅう者しゃであった椛島かばしま良介りょうすけとは、よく映画えいがや漫画まんが以外いがいの本ほんについての話はなしをしていた。当時とうじの荒木あらきは澁澤しぶさわ龍彦たつひこやフリーメイソンなどダークな内容ないようを全まったく知しらず、「えっ、それって何なにですか？」と聞きくと、「なんだよ、あの本ほん読よんでないの？今日きょう、買かって読よみなさいよ。読よまなきゃプロになれないよ？」とプレッシャーをかけられ、とにかく本ほんを読よまなければだめだ、という雰囲気ふんいきがあったという。すすめられた本ほんを読よんだ後のち、それを椛島かばしまと批評ひひょうし合あっていた。

また、荒木あらきは当時とうじの状況じょうきょうについて、「ぼくの作品さくひんはかならずしも健全けんぜんな内容ないようじゃないので、ひどく否定ひていされることもありました。たとえば『魔ま少年しょうねんビーティー』のときは、タイトルに「魔ま少年しょうねん」と付ついているだけでダメだと言いわれました」と語かたっている他ほか、後のちに連載れんさいする『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』についても「少年しょうねんマンガで外国がいこくの主人公しゅじんこうはありえない」と言いわれたという。一方いっぽうで、「やったことないんだから、ひとまずやってみようじゃないか」と考かんがえてくれる人ひともいたという。

上京じょうきょう後ごは『バオー来訪らいほう者しゃ』を短期たんき連載れんさい。この頃ころから、多種たしゅ多様たようなキャラクターが互たがいの強つよさを競きそい合あう、バトル系けいの作品さくひんを中心ちゅうしんに描えがくようになる。荒木あらきは「筋肉きんにくムキムキのヒーローだけが強つよいわけではないだろう」「貧弱ひんじゃくな肉体にくたいの持もち主ぬしでも、自身じしんの弱よわさを突つきぬければ、ヒーローに勝かてるかも知しれない」と思おもっていたという。現実げんじつ的てきな理由りゆうとしては、先輩せんぱい漫画まんが家かたちが描えがいていた表現ひょうげんの隙間すきまを狙ねらわなければ生いき残のこれないという状況じょうきょうも影響えいきょうしていた。

『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』シリーズの連載れんさい開始かいし

1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）より『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』の連載れんさいを開始かいしし、2003年ねん（平成へいせい15年ねん）までに6部ぶの物語ものがたりを執筆しっぴつする長期ちょうき連載れんさいとなった。この期きに確立かくりつした能力のうりょくバトルという作風さくふうは、その後ごの『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』の主流しゅりゅうとなっている他ほか、「現在げんざいのバトルマンガは全すべて『ジョジョ』の影響えいきょう下かにあると言いっても過言かごんではない」とも評ひょうされるなど、その後ごの漫画まんが界かいに多大ただいな影響えいきょうを及およぼすことになる。

詳細しょうさいは「ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん」を参照さんしょう

2003年ねんには自身じしん初はつとなる個展こてん「JOJO IN PARIS」をフランス・パリで開催かいさいした。

ウルトラジャンプへの移籍いせき

2004年ねん（平成へいせい16年ねん）からは『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』Part7にあたる『スティール・ボール・ラン』の連載れんさいを開始かいしし、連載れんさい途中とちゅうの2005年ねん（平成へいせい17年ねん）より月刊げっかん誌し『ウルトラジャンプ』に移籍いせき。

荒木あらきは月刊げっかんペースでの連載れんさいについて、ページ数すうの制限せいげんによるストレスが無なくなり物語ものがたりのリズムも良よくなったと語かたっている。1話わ当あたりのページ数すうを増ふやした理由りゆうは「ダイナミックな画面がめん表現ひょうげんと、繊細せんさいな心理しんり描写びょうしゃをかねそなえた作品さくひんを描えがこう、と思おもったから」であり、週刊しゅうかん連載れんさいペースのコンパクトな起承転結きしょうてんけつの繰くり返かえしではなく、もっと大おおきな物語ものがたりを描えがきたくなったという。

また移籍いせきにより倫理りんり性せいに関かかわる描写びょうしゃも変化へんかした。荒木あらきは「40歳さいをこえて、倫理りんり性せいにまつわる表現ひょうげんも描えがかなくちゃダメだろう」「ターゲットを若わかい読者どくしゃだけに限定げんていしていたら、作品さくひんが窮屈きゅうくつになるんじゃないかな」と思おもったと述のべている。

2007年ねん、日本人にっぽんじん漫画まんが家かとして初はじめてアメリカの生物せいぶつ科学かがく誌し『Cell』の表紙ひょうしを飾かざった。

2009年ねん、フランス・ルーヴル美術館びじゅつかん「模型もけいの展示てんじ室しつ」で開催かいさいされた企画きかく展てん「小ちいさなデッサン展てん 漫画まんがの世界せかいでルーブルを」に、荒木あらきの原画げんがが展示てんじされた。本展ほんてんを記念きねんして、「Rohan au Louvre（岸辺きしべ露伴ろはん ルーヴルへ行いく）」が発表はっぴょうされ、2010年ねん3月19日にち発売はつばいの『ウルトラジャンプ』4月がつ号ごうより3号ごう連続れんぞくで連載れんさいされた。

また、『ジョジョ』シリーズは2010年ねん（平成へいせい22年ねん）3月4日にち発売はつばいの『スティール・ボール・ラン』20巻かんにて、通算つうさん100巻かんを達成たっせいした。同年どうねん11月15日にちより京都きょうと国際こくさいマンガミュージアムで開催かいさいされた「マンガ・ミーツ・ルーヴル――美術館びじゅつかんに迷まよい込こんだ5人にんの作家さっかたち」にて、『岸辺きしべ露伴ろはん ルーヴルへ行いく』のカラー原画げんが約やく20枚まいが展示てんじされ、好評こうひょうにより横浜よこはま・BankART Studio NYKでの巡回じゅんかい展てんも行おこなわれた。

2011年ねん（平成へいせい22年ねん）、荒木あらきは画業がぎょう30周年しゅうねんを迎むかえた。また翌よく2012年ねんに『ジョジョ』シリーズが連載れんさい開始かいし25周年しゅうねんを迎むかえることもあり、4月がつ1日にちに荒木あらきの公式こうしきサイト「JOJO.com」がオープンした。

4月がつ19日にち発売はつばいの『ウルトラジャンプ』5月がつ号ごうにて『スティール・ボール・ラン』が完結かんけつした。5月19日にち発売はつばいの同誌どうし6月がつ号ごうより、『ジョジョ』シリーズのPart8である『ジョジョリオン』の連載れんさいを開始かいしした。

8月がつ23日にち発売はつばいの『SPUR』10月がつ号ごうにて、グッチとコラボした漫画まんが『岸辺きしべ露伴ろはん グッチへ行いく』が掲載けいさいされた。荒木あらきが女性じょせいファッション誌しで作品さくひんを発表はっぴょうするのはこれが初はつであり、同誌どうしには荒木あらきのスペシャルインタビューも収録しゅうろくされた。また9月がつ17日にちよりグッチ新宿しんじゅくで、『岸辺きしべ露伴ろはん グッチへ行いく』の原画げんが展てん「岸辺きしべ露伴ろはん 新宿しんじゅくへ行いく」が開催かいさいされた。

『ジョジョ』シリーズ連載れんさい25周年しゅうねん

2012年ねん、『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』シリーズは連載れんさい開始かいしより25周年しゅうねんを迎むかえた。

シリーズ25周年しゅうねんを記念きねんして、せんだいメディアテーク6階かいにて7月がつ28日にちから8月がつ14日にちまでの日程にっていで「荒木あらき飛ひ呂りょ彦原画展がてん ジョジョ展てん in S市し杜もり王おう町まち」が、六本木ろっぽんぎ・森もりアーツセンターギャラリーにて10月6日にちから11月4日にちまでの日程にっていで「荒木あらき飛ひ呂りょ彦原画展がてん ジョジョ展てん 東京とうきょう」がそれぞれ開催かいさいされた。また、7月がつ5日にちに行おこなわれた「荒木あらき飛ひ呂りょ彦原画展がてん ジョジョ展てん」の記者きしゃ発表はっぴょう会かいでは、『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』のテレビアニメ化かが発表はっぴょうされるなど、25周年しゅうねんを記念きねんした企画きかくが続々ぞくぞくと実施じっしされた。

詳細しょうさいは「ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん#連載れんさい25周年しゅうねん」を参照さんしょう

同年どうねん、荒木あらきが表紙ひょうしを描えがき下おろしたモードファッション誌し『SPUR』2011年ねん10月がつ号ごうが第だい3回かい雑誌ざっし大賞たいしょうグランプリを獲得かくとくした。また12月22日にち発売はつばいの『SPUR』2013年ねん2月がつ号ごうにて、『岸辺きしべ露伴ろはん グッチへ行いく』に続つづくグッチとのコラボ漫画まんが第だい2弾だんとなる『徐じょ倫りん、GUCCIで飛とぶ』が別冊べっさつ付録ふろくとして封入ふうにゅうされた。

また10月15日にちに発売はつばいされたAERA10月22日にち号ごうの表紙ひょうしを荒木あらきが飾かざった他た、フェリシモが主催しゅさいする「サンタクロース大賞たいしょう 2012」にノミネートされた。

2013年ねん、1月がつ初旬しょじゅんから2月がつ中旬ちゅうじゅんにかけて、グッチのクリエイティブディレクターであるフリーダ・ジャンニーニとのコラボが全ぜん世界せかい70店舗てんぽを超こえるGUCCI直営ちょくえいショップのウィンドウにて展開てんかいされた。また6月28日にちから7月がつ14日にちの日程にっていで、イタリア・フィレンツェのGUCCI Show roomにて「荒木あらき飛ひ呂りょ彦原画展がてん in フィレンツェ」が開催かいさいされた。

10月12日にちに東北大学とうほくだいがくで行おこなわれた交流こうりゅうイベント「ホームカミングデー」の仙台せんだいセミナーで講演こうえんを行おこなった他た、11月2日にちに東京大学とうきょうだいがく本郷ほんごうキャンパスにて「漫画まんがのセリフについて」の公開こうかい講座こうざを実施じっしした。

12月5日にち、第だい17回かい文化庁ぶんかちょうメディア芸術げいじゅつ祭さいのマンガ部門ぶもん大賞たいしょうに『ジョジョリオン』が選出せんしゅつされた。

2014年ねん、9月19日にち発売はつばいの『ウルトラジャンプ』10月がつ号ごうに『魔ま少年しょうねんビーティー』の復刻ふっこく版ばんが付属ふぞくされた。刊行かんこう30周年しゅうねんを記念きねんし、絶版ぜっぱんとなっていたジャンプコミックス版ばんが再現さいげんされた。

2015年ねん、4月がつ17日にちには荒木あらきによる『荒木あらき飛ひ呂りょ彦の漫画まんが術じゅつ』が発売はつばいされた。絵えを描えがく際さいに必要ひつような「美びの黄金おうごん比ひ」やヘミングウェイに学まなんだストーリー作づくりなど、具体ぐたい的てきな方法ほうほう論ろんを交まじえながら創作そうさく術じゅつを解説かいせつした作品さくひんとなっている。また同年どうねんには短編たんぺん『死刑しけい執行しっこう中ちゅう脱獄だつごく進行しんこう中ちゅう』が森山もりやま未來みらい主演しゅえんで舞台ぶたい化かされた。

『ジョジョ』シリーズ累計るいけい発行はっこう部数ぶすう1億おく部ぶ突破とっぱ、連載れんさい30周年しゅうねん

2016年ねん、7月がつ22日にちから9月25日にちの日程にっていで六本木ろっぽんぎにて開催かいさいされた「ルーヴル美術館びじゅつかん総そう監修かんしゅう 特別とくべつ展てん」に参加さんかした他た、10月より岩手いわて各地かくちで開催かいさいされた「希望きぼう郷きょういわて国体こくたい（第だい71回かい国民こくみん体育たいいく大会たいかい）」と「希望きぼう郷きょういわて大会たいかい（第だい16回かい全国ぜんこく障害しょうがい者しゃスポーツ大会たいかい）」を記念きねんしたイラスト「いわて人間にんげん讃歌さんか」を描えがき下おろした。同年どうねんには、ジョジョシリーズ第だい4部ぶ『ダイヤモンドは砕くだけない』の実写じっしゃ映画えいが化かも決定けっていし、翌よく2017年ねんに公開こうかいされた。

また、同年どうねん12月19日にち発売はつばいの『ジョジョリオン』14巻かんをもって『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』シリーズの累計るいけい発行はっこう部数ぶすうが1億おく部ぶを突破とっぱした。荒木あらきは「『ジョジョ』の連載れんさいが始はじまったのが1987年ねん。それから30年ねんをまさに迎むかえようかというタイミングで1億おく冊さつを突破とっぱしたということは誠まことに嬉うれしい事ことです。そして、30年ねんの間あいだにこの作品さくひんとキャラクターたちを、手てにとってきてくれた読者どくしゃの方々かたがたには感謝かんしゃしかありません。けど、これがゴールではなく、30周年しゅうねんとなる2017年ねんも様々さまざまな企画きかくが盛もり沢山だくさんなので、これから先さきも『ジョジョ』を楽たのしんでもらえればと願ねがっています。」とのコメントを発表はっぴょうした。

2017年ねん、8月がつ12日にちから9月がつ10日とおかまでの30日間にちかんにわたり、『ジョジョ』シリーズ30周年しゅうねんを記念きねんして「ジョジョフェス in S市し杜もり王おう町まち」が宮城みやぎ県けん仙台せんだい市しで開催かいさいされた。イベントのメインコンテンツとして「荒木あらき飛ひ呂りょ彦原画展がてん ジョジョ展てん in S市し杜もり王おう町まち 2017」が実施じっしされ、第だい1部ぶから第だい8部ぶまで200枚まい以上いじょうのカラー原画げんがと180枚まい以上いじょうのモノクロ原稿げんこうなどが展示てんじされた。

国立こくりつ新しん美術館びじゅつかんで原画げんが展てん「荒木あらき飛ひ呂りょ彦原画展がてん JOJO 冒険ぼうけんの波紋はもん」開催かいさい

2018年ねん、『ジョジョ』シリーズ30周年しゅうねんの集大成しゅうたいせいとして、8月がつ24日にちから10月1日にちの日程にっていで東京とうきょう・国立こくりつ新しん美術館びじゅつかんにて展覧てんらん会かい「荒木あらき飛ひ呂りょ彦原画展がてん JOJO 冒険ぼうけんの波紋はもん」が開催かいさいされた。

国立こくりつ美術館びじゅつかんで漫画まんが家かの個展こてんが開催かいさいされるのは手塚てづか治虫おさむ以来いらい28年ねんぶり2人にん目めであり、現役げんえきの漫画まんが家かとしては史上しじょう初はつの快挙かいきょであった。同館どうかんの主任しゅにん研究けんきゅう員いん・教育きょういく普及ふきゅう室長しつちょうの真ま住じゅう貴子たかこは、「国立こくりつの美術館びじゅつかんで展覧てんらん会かいをやるにふさわしい実力じつりょくをお持もちだということは申もうし上あげる必要ひつようもないと思おもうが、これまでの荒木あらき先生せんせいの展覧てんらん会かいとは違ちがった切きり口くちで漫画まんがの新あたらしい可能かのう性せいをお見みせできる展覧てんらん会かいになるというのが最終さいしゅう的てきな開催かいさいの決きめ手て」とコメントした他ほか、当時とうじの館長かんちょう・青木あおき保たもつは「日本にっぽんのアニメやゲーム、漫画まんがというと世界せかいから引びきがあり、ヨーロッパやアジア、南米なんべい、ロシアなどからも来きてほしいと要望ようぼうがあり、大変たいへんありがたいことだと思おもっています。そういう状況じょうきょうの中なかで『荒木あらき飛ひ呂りょ彦原画展がてん』を催もよおすことができて本当ほんとうに嬉うれしく、光栄こうえいに感かんじております」と述のべた。

6月21日にちには国立こくりつ新しん美術館びじゅつかんにて記者きしゃ発表はっぴょう会かいが行おこなわれ、荒木あらきも登壇とうだんした。舞台ぶたい上じょうでは「『ジョジョ』の原画げんが展てんについては、漫画まんが界かいに感謝かんしゃをしたいと思おもいます。手塚てづか（治虫おさむ）先生せんせいをはじめ、先輩せんぱい方かたの作品さくひんや助言じょげんがなければ『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』は影かげも形かたちもなかったと思おもいます。また私わたしより年下とししたの漫画まんが家かのみなさんが盛もり上あげていただいているので、今回こんかいの国立こくりつ新しん美術館びじゅつかんでの開催かいさいがあると思おもいます。みなさまありがとうございます」と感謝かんしゃを述のべた他ほか、自みずからの口くちで『ジョジョ』シリーズPart5にあたる『黄金おうごんの風ふう』のテレビアニメ化かを発表はっぴょうした。

また、11月25日にちから2019年ねん1月がつ14日にちまでの日程にっていで大阪おおさか文化ぶんか館かん・天保山てんぽうざんにて、2020年ねん1月がつ25日にちから3月29日にちの日程にっていで長崎ながさき・長崎ながさき県けん美術館びじゅつかんにて、2020年ねん4月がつ25日にちから5月23日にちの日程にっていで石川いしかわ県けん・金沢かなざわ21世紀せいき美術館びじゅつかんにて巡回じゅんかい展てんがそれぞれ開催かいさいされた。

2021年ねんに開催かいさいされた東京とうきょうオリンピック・パラリンピック競技きょうぎ大会たいかいでは、公式こうしきアートポスターの制作せいさくを担当たんとう。荒木あらきはパラリンピックをテーマとした「神奈川かながわ沖おき浪なみ裏うら上空じょうくう」という作品さくひんを発表はっぴょうした。

同年どうねん、「荒木あらき飛ひ呂りょ彦に続つづく王道おうどうにして異端いたんなる才能さいのうを求もとむッ!!」と銘打めいうたれた、荒木あらき自みずからが審査しんさ員いんを務つとめる『ウルトラジャンプ』（集英社しゅうえいしゃ）のマンガ賞しょう「荒木あらき飛ひ呂りょ彦漫画が賞しょう」が開催かいさいされた。

8月がつ19日にち発売はつばいの『ウルトラジャンプ』9月がつ号ごうにて『ジョジョ』シリーズPart8の『ジョジョリオン』が完結かんけつした。

『ジョジョ』シリーズ連載れんさい35周年しゅうねん

2022年ねん、『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』シリーズは連載れんさい開始かいしより35周年しゅうねんを迎むかえた。

3月19日にちには、35周年しゅうねんを記念きねんして1冊さつ全すべてが『ジョジョ』で構成こうせいされた「JOJO magazine（ジョジョマガジン）」が刊行かんこう。荒木あらきが自みずからカバーを書かき下おろした他ほか、「岸辺きしべ露伴ろはんは動うごかない」の71ページにおよぶ新作しんさく読切よみき、新作しんさく小説しょうせつ、最新さいしん作さくまでを網羅もうらしたアニメ特集とくしゅう、スピンオフドラマ「岸辺きしべ露伴ろはんは動うごかない」シリーズで岸辺きしべ露伴ろはん役やくを務つとめた高橋たかはし一生かずおのインタビューなどが収録しゅうろくされた。12月19日にちには2号ごう目めとなる「JOJO magazine 2022 WINTER」が発売はつばいされた他た、『ジョジョ』シリーズのテレビアニメが10周年しゅうねんを迎むかえたこともあり、様々さまざまな記念きねん企画きかくが実施じっしされた。

詳細しょうさいは「ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん#連載れんさい35周年しゅうねん」を参照さんしょう

同年どうねん、朝日新聞社あさひしんぶんしゃ主催しゅさいの第だい26回かい手塚てづか治虫おさむ文化ぶんか賞しょう・マンガ大賞たいしょう最終さいしゅう候補こうほ9作品さくひんに『ジョジョリオン』がノミネートされた。

また12月19日にちに発売はつばいされた『ウルトラジャンプ』2023年ねん1月がつ号ごうにて、『ジョジョ』シリーズPart9にあたる『The JOJOLands』が発表はっぴょうされた。翌よく2023年ねん2月がつ17日にち発売はつばいの同誌どうし3月がつ号ごうより連載れんさい開始かいし。

2024年ねん1月がつ、東京とうきょう弁護士べんごし会かいが募集ぼしゅうするキャラクターの選考せんこう委員いいん会かいの特別とくべつ委員いいんに就任しゅうにんした。また18日にちには、連載れんさい誌し「ウルトラジャンプ」に新設しんせつされたマンガ賞しょう「ウルトラ3大だい漫画まんが賞しょう」の中なかの「バトル大賞たいしょう」の初回しょかい審査しんさ員いんを担当たんとうすることも発表はっぴょうされた。

趣味しゅみ趣向しゅこう・影響えいきょう

漫画まんが家か

荒木あらきは白土しらつち三平さんぺい、横山よこやま光輝みつてる、梶原かじはら一いち騎きを自身じしんの選えらぶ3大だい漫画まんが家かとして挙あげている。中なかでも横山よこやまについては、特とくに学生がくせい服ふくの主人公しゅじんこうが古代こだい遺跡いせきを探検たんけんする『バビル2世せい』は『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』Part3のモチーフに影響えいきょうを与あたえており、インタビューでは「自分じぶんの原点げんてん」とも述のべている。

同どう世代せだいであり、自身じしんが漫画まんが家かを本気ほんきで目指めざすきっかけにもなったゆでたまごについて、バトルの作つくり方かたや世界せかい観かん、戦たたかっていく構図こうずなどで影響えいきょうを受うけているという。また、「同どう世代せだいということで、すごく目標もくひょうというか励はげみになっている。それって漫画まんが家かとして幸運こううんだなって。目標もくひょうがないまま漫画まんがを描えがいていないという意味いみで、幸しあわせなことだと思おもいます」と感謝かんしゃの気持きもちも述のべている。

他たには手塚てづか治虫おさむ、藤子とうこ不二雄ふじお、ちばてつや、大友おおとも克洋かつひろなどの作品さくひんを読よんでいる。自身じしんの代表だいひょう作さく『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』シリーズについて、荒木あらきは「彼かれらと似にていないもの」を描えがくという発想はっそうで生うまれたものだと語かたっており、「今いま思おもえば、70〜80年代ねんだいの漫画まんが家かは天才てんさいたちだらけ。また、音楽おんがくやファッションでも新あたらしいものがどんどん生うまれて、刺激しげき的てきでした。あの時代じだいにデビューし『ジョジョ』を描えがき始はじめることができたのは、よかったかもしれない」と振ふり返かえっている。

「良よい作品さくひんには順位じゅんいはつけられないが」と前置まえおきしつつ、「とにかく次つぎが読よみたくて本屋ほんやに走はしった（または何なにがあろうと家いえに帰かえり、テレビの前まえに座すわった）作品さくひんベスト10」として、『ゴルゴ13 芹沢せりざわ家か殺人さつじん事件じけん』、『虹にじをよぶ拳こぶし』、『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』、『ドラゴンボール』、『荒野あらのの少年しょうねんイサム』、『どろろ（アニメ）』、『賭博とばく黙示録もくしろくカイジ』、『バビル2世せい』、『ナニワ金融きんゆう道どう』、『北斗ほくとの拳こぶし』を挙あげている。

小説しょうせつ

サスペンスの教科書きょうかしょとして、ロアルド・ダール作さく『チョコレート工場こうじょうの秘密ひみつ』を挙あげている。荒木あらきは「ワクワク感かんとスリルと語かたり口くちが大好だいすきで、マンガ家かになる時ときは“こういうマンガを描えがきたい”と思おもってましたね。とにかく読よんでいる最中さいちゅうドキドキしっぱなしで、“次つぎどうなるんだよ！”っていう」と語かたり、デビュー前まえの荒木あらきにとっての目標もくひょうであり基本きほんだったとしている。

スティーヴン・キング作さく『ミザリー』も同おなじくサスペンスの教科書きょうかしょだとしている。荒木あらきは「作家さっかが熱狂ねっきょう的てきなファンに監禁かんきんされ、小説しょうせつを書かかされるという話はなしなんですけど、主人公しゅじんこうがどんどんどんどん追おいつめられていく過程かていが本当ほんとうに面白おもしろい。こういうパターンの場合ばあい、“逃にげればいいじゃん”って読者どくしゃに思おもわせちゃダメなんですよね。そう思おもわせないための演出えんしゅつというか手続てつづきが、絶妙ぜつみょうなんですよ」と語かたっており、「僕ぼくが思おもうサスペンスの、完璧かんぺきな形かたちですね。好すきだからというより、勉強べんきょうのために今いまでも読よみ返かえしています」と絶賛ぜっさんしている。

また、アーサー・コナン・ドイル作さく『シャーロック・ホームズ』シリーズからの影響えいきょうも大おおきい。荒木あらきも少年しょうねん時代じだいに読よんでいなければ漫画まんが家かになっていたか分わからないし、『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』は描えがけていなかったと思おもうと語かたっており、「魅力みりょく的てきなキャラクターを作つくり上あげることの重要じゅうよう性せい」「物語ものがたりの作つくり方かた」などを学まなんだとしている。

映画えいが

特とくにホラー映画えいがから影響えいきょうを受うけ、2011年ねんには自身じしん初はつとなる映画えいが評論ひょうろん集しゅう『荒木あらき飛ひ呂りょ彦の奇妙きみょうなホラー映画えいが論ろん』を、2013年ねんには『荒木あらき飛ひ呂りょ彦の超ちょう偏愛へんあい! 映画えいがの掟おきて』を刊行かんこうしている。

映画えいが俳優はいゆうで監督かんとくであるクリント・イーストウッドの大だいファンを公言こうげんし、自身じしんの作品さくひんに多大ただいな影響えいきょうを与あたえたと明あかしている。具体ぐたい的てきは、『ジョジョ』シリーズに登場とうじょうする空そら条じょう承うけたまわ太郎たろうのモデルとなっており、「イーストウッドのように立たっているだけで絵えになることを目指めざしたキャラクターなんです」と語かたっている。イーストウッド作品さくひんの特徴とくちょうについては「社会しゃかいからはみだす男おとこの美学びがく」があることだとしており、「はみだし者しゃが孤独こどくを抱かかえながら戦たたかう」というのは『ジョジョ』シリーズ全体ぜんたいを通つうじた要素ようそになっている。2012年ねんには対談たいだんを果はたした。

また『ジョジョ』シリーズに登場とうじょうするディオ・ブランドーを生うみ出だす際さいに、『ブレードランナー』に登場とうじょうするレプリカントのロイ・バッティ（演えんじ：ルトガー・ハウアー）から影響えいきょうを受うけたとしている。

『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん Parte5 黄金おうごんの風ふう』では、イタリアのマフィアが題材だいざいとされているが、イタリア系けいマフィアが題材だいざいのゴッドファーザーについて、「きっと今いままで作つくられた映画えいがの中なかで史上しじょう最高さいこうの一本いっぽん。僕ぼくはいったい何なん回かい見返みかえした事ことだろうか。年齢ねんれいを重かさねて観みるたびに描えがかれている真実しんじつを理解りかいし始はじめる。でも3時じ間近まぢかい上映じょうえい時間じかん、このマフィアの家族かぞくたちと一緒いっしょに、ずっと同おなじ時じの中なかを過すごしていたいとさえ思おもう。何なにもかも良よい趣味しゅみで、音楽おんがくも靴くつも部屋へやの窓まど枠わくの形かたちも飲のんでるお酒さけの小ちいさいグラスも孫まごと遊あそぶ裏庭うらにわも全部ぜんぶ良よい。」と述のべている。実際じっさいに序盤じょばんから「麻薬まやく」「侮辱ぶじょく」「粛清しゅくせい」などゴッドファーザー譲ゆずりの価値かち観かんがある描写びょうしゃがあり、強つよい影響えいきょうを受うけたことが示唆しさされる。

絵画かいが・美術びじゅつ品ひん・ファッションなど

荒木あらきは自身じしんの絵柄えがらについてルネッサンス美術びじゅつ、特とくにミケランジェロに影響えいきょうを受うけたと公言こうげんしており、「ジョジョ立だち」と呼よばれる独特どくとくのポージングもイタリア美術びじゅつが発想はっそうの元もととなっている。また『ヴォーグ』などのファッション雑誌ざっしが好すきで、1980年代ねんだいのベルサーチやフランコ・モスキーノなどが『ジョジョ』のファッションのルーツだと語かたっている。色いろは紫むらさきを好このみ、カラーイラストでも多用たようされる。絵柄えがらについてはファッション・イラストレーターのアントニオ・ロペス (イラストレーター)（例れい）やSF・ファンタジー画家がかのフランク・フラゼッタ、ヨーロッパの漫画まんが家かエンキ・ビラルやユーゴ・プラットなどからの影響えいきょうも指摘してきされている。また、絵えの特徴とくちょうやデザインはシンプルなほどよく、車田くるまだ正美まさみのような極限きょくげんまで単純たんじゅん化かされた画面がめんや物語ものがたりが最高さいこうと語かたっている。

また、独特どくとくのカラーリングについては「ポール・ゴーギャンが砂浜すなはまの色いろをピンクに塗ぬっていたのが、子供こどものころから魅力みりょく的てきだと思おもっていた。何なに色しょくで塗ぬってもいいんだ、と」と語かたっている。

洋楽ようがく

荒木あらきはいつも仕事しごと中ちゅうに洋楽ようがくを聴きいているという大だいの洋楽ようがく好すきとして知しられ、洋楽ようがくならばジャンルを問とわず何なんでも聴きくと発言はつげんしている。また、代表だいひょう作さく『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』内ないではキャラクター名めいやスタンド名ななどの大半たいはんを洋楽ようがくの楽曲がっきょく名めいから引用いんようしている。音楽おんがくを聴ききながら作品さくひんを描えがく理由りゆうとしては「音楽おんがくをかけるのはミュージシャンの考かんがえやファッション、時代じだいに対たいする姿勢しせいだとかを隣となりにおいて、感かんじるためでもあるんです」「ミュージシャンやアーティストたちが、苦くるしさとかトラブルを抱かかえながら創作そうさくした音楽おんがくを届とどけてくれているんだと思おもうと、励はげみになるんですよ」と述のべている。

なお、生涯しょうがいのベストアルバム5選せんには『危機きき（イエス）』『レイト・フォー・ザ・スカイ（ジャクソン・ブラウン）』『ヒステリア（デフ・レパード）』『フィジカル・グラフィティ（レッド・ツェッペリン）』『ビヨンド・ザ・ミズーリ・スカイ（チャーリー・ヘイデン＆パット・メセニー）』を、好すきなジャケットデザイン5選せんには『危機きき（イエス）』『不死ふし蝶ちょう（サンタナ）』『ブラインド・フェイス（ブラインド・フェイス）』『ブレックファスト・イン・アメリカ（スーパートランプ）』『アンダーカレント（ビル・エヴァンス＆ジム・ホール）』をそれぞれ挙あげている。

プリンス

荒木あらきは洋楽ようがくアーティストの中なかでも特とくにプリンスのファンであることを公言こうげんしており、好すきな理由りゆうとして、「動うごかせない運命うんめいの流ながれみたいなものがアルバムの中なかにあり、聴きいていて完璧かんぺきな世界せかいに浸ひたれる」という点てんを挙あげている。他ほかにも「プリンスにはセクシーさを出だしている曲きょくがありますけど、『前向まえむきに生いきていこう』っていう生命せいめい力りょくのメッセージがあるんですよね。ちょっとしたゲスさも入はいったりもするけど、それがまたいいんです」、「いつも創作そうさくに勇気ゆうきを与あたえてくれる人ひとです。心強こころづよいですよ。過去かこの作品さくひんを聞きくと、いつも迷まよった時ときに『プリンスだったら、つまんないことにこだわらないだろうな』とか『そこを突破とっぱしていくだろうな』っていうことを思おもい出だすんです」とも語かたる。

作風さくふう

荒木あらきの作風さくふうは、哲学てつがくや経済けいざいそして自然しぜん科学かがくなどを上手うまい具合ぐあいに取とり入いれながら、今いまわれわれが生いきる世界せかいに通つうじる“同どう時代じだい性せい”や“現実げんじつ感かん”を加くわえてきた、とも評ひょうされる。荒木あらき自身じしんも「絵えを描えがくことは、ある種しゅ、化学かがく実験じっけん。絵えを描えがきながら学まなんでいる部分ぶぶんもあると思おもいます。自然しぜん科学かがくや物理ぶつり学がく、そして哲学てつがくや経済けいざい、そういったものが全部ぜんぶ一体化いったいかした思想しそうや理論りろんの中なかで『ジョジョ』の世界せかいを描えがいていくことが理想りそうです」と語かたっている。

「ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん#作風さくふう」も参照さんしょう

画風がふう

評論ひょうろん家かの加藤かとう幹郎みきおは、高度こうどな技術ぎじゅつで過去かこの作品さくひんの引用いんようを行おこなうその作風さくふうから荒木あらきをマニエリスムの作家さっかと評ひょうしている。美術びじゅつ史し学者がくしゃの辻つじ惟おもんみ雄ゆうは荒木あらきの画風がふうについて、「マンガ特有とくゆうの誇張こちょうというものは、日本にっぽんの絵巻物えまきものの頃ころからあって、今いまも変かわらない傾向けいこうがあります。その中なかでも『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』は極点きょくてんまで行いった観かんがあるね。最初さいしょはマッチョな肉体にくたいを描えがくアメコミの影響えいきょうが強つよいように見みえたけど、巻まきを追おうごとに奇想きそうになってきますね。空想くうそう力りょくが豊ゆたかで、密度みつどが凄すごい」と評ひょうしている他ほか、「バラエティの豊富ほうふさは北斎ほくさいを思おもわせますが、それだけともちょっと違ちがう。『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』は形かたちを極端きょくたんに歪ゆがめたり、誇張こちょうしたり、マニエリスムのようでもある。立体りったい的てきで幻想げんそう的てきな描えがき方かたは、曾我そが蕭しょう白しろに近ちかいものを感かんじますね」とも指摘してきしている。

一方いっぽうで連載れんさい開始かいし時じから「人間にんげん讃歌さんか」をメインテーマとして掲かかげる『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』は「ある意味いみで少年しょうねん漫画まんがの王道おうどう」と評ひょうされており、荒木あらき自身じしん「昔むかしからある少年しょうねん漫画まんがの伝統でんとうを受うけ継ついでいるつもり」と話はなしている。しかし、荒木あらきは「子こども向むけに描えがいたつもりはない」とも発言はつげんしている。

また荒木あらきが影響えいきょうを受うけた横山よこやま光輝みつてると梶原かじはら一いち騎きから、梶原かじはら的てきなマッチョイズムと、横山よこやまの歴史れきしマンガなどにみられる盤上ばんじょうの駒こまを淡々たんたんと眺ながめているような冷さめた視線しせんという、相反あいはんする成分せいぶんが共存きょうぞんした作風さくふうであると指摘してきする意見いけんもある。

コマ割わり

荒木あらきの作品さくひんでは非対称ひたいしょうな変形へんけいコマを多用たようし、ページ全体ぜんたいが歪いがんで見みえるようなコマ割わりがしばしば行おこなわれる。「斜ななめになったコマ」はそれほど珍めずらしいものではないが、「1ページのコマ割わり全体ぜんたいが斜ななめになっている」のは他たにあまり例れいがない。この変形へんけいゴマは『ジョジョ』Part3後半こうはんより使つかわれるようになり次第しだいに頻度ひんどが増ふえ、それに従したがいコマ外がいの余白よはくが増ふえていったが、Part7『スティール・ボール・ラン』では全ぜんページがタチキリ（ページの端はしいっぱいまで絵えを入いれること）で描えがかれるようになったため余白よはくが激減げきげんした。このタチキリの使用しようについては、Part7の舞台ぶたいである西部にしべアメリカの広大こうだいさを意識いしきして取とられた方法ほうほうではないかと指摘してきされている。

台詞回せりふまわし・擬音ぎおん

台詞回せりふまわしはしばしば翻訳ほんやく調ちょうと言いわれており、荒木あらきも「本ほんを読よんだ影響えいきょうが残のこっているんじゃあないか」と話はなしている。また、この「じゃあないか」という口調くちょうも「じゃないか」に「あ」を加くわえた荒木あらき独特どくとくのものであり、「じゃあない」、「じゃあないぜ」、「じゃあないのォ？」といったパターンも確認かくにんされており、作中さくちゅうの人物じんぶつの特徴とくちょう的てきない回いまわしはネット上じょうで改変かいへんされて使つかわれることも多おおい。また、緊迫きんぱくシーンなどで「ゴゴゴゴゴゴ・・・」「ドドドドドド・・・」や「ドォーン」といった（物理ぶつり的てきではなく）心理しんり的てきな状態じょうたいを表現ひょうげんする独特どくとくの擬音ぎおんが使つかわれており、これらはサスペンス映画えいがで使つかわれるような効果こうか音おんを漫画まんがにも欲ほしいと思おもったことが発想はっそうの元もとになったと述のべている。荒木あらきの音楽おんがく好すきは広ひろく知しられており、「ズギュウン」や「ズッギャーン」など、楽器がっきの音おとをイメージした擬音ぎおんが多おおい。なお、登場とうじょう人物じんぶつが必殺ひっさつ技わざの名前なまえを叫さけぶのは車田くるまだ正美まさみの影響えいきょうである。

キャラクター設定せってい

荒木あらきは漫画まんがを描えがく上うえで最もっとも重要じゅうような要素ようそを「キャラクター作づくり」と捉とらえており、設定せっていの際さいには履歴りれきや家族かぞく構成こうせい、所属しょぞく組織そしきの他ほか、趣味しゅみや癖くせ、信条しんじょうなど60近ちかい項目こうもくが存在そんざいする「キャラクター身上しんじょう調査ちょうさ書しょ [1]」を用もちいてそのキャラクターのバックボーンを作つくり上あげる方式ほうしきを取とっている。また、悪役あくやくは「前向まえむきな性格せいかくにする」と決きめており、そうしないと「ストーリーが破綻はたんしちゃうんで」と語かたっている。

ジョジョ立だち

ジョジョ立だちの例れい

『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』には登場とうじょう人物じんぶつに腰こしの極端きょくたんなひねりや捻転ねんてん、奇矯ききょうな手足てあしの動うごきなどを加くわえた独特どくとくのポージングが頻出ひんしゅつする。これらのポーズは、荒木あらきが20代だいのときに『北斗ほくとの拳こぶし』『リングにかけろ』『キャプテン翼つばさ』などの強つよい個性こせいを持もつ当時とうじの『ジャンプ』連載れんさい陣じんの中なかで自分じぶんの独創どくそう性せいを模索もさくしていた頃ころ、イタリアの彫刻ちょうこく芸術げいじゅつからヒントを得えて作つくり上あげられたものだという。2013年ねんに行おこなわれた第だい88回かい箱根はこね駅伝えきでんでは、順天堂大学じゅんてんどうだいがくアンカーの選手せんしゅが、ゴールの際さいジョジョ立だちをして話題わだいになった。エゴン・シーレやグスタフ・クリムトなどの、敬愛けいあいする画家がかが描えがいた人物じんぶつそのままのポーズや顔かおを描えがくことも少すくなくない。

超ちょう能力のうりょくの表現ひょうげん

作中さくちゅうの「波紋はもん」（呼吸こきゅうを中心ちゅうしんとする特殊とくしゅな身体しんたい技法ぎほう）や「スタンド」の能力のうりょく表現ひょうげんは、同郷どうきょうの先輩せんぱいである大友おおとも克洋かつひろが超ちょう能力のうりょくの表現ひょうげんに使つかっていた「歪いがむ背景はいけい」が、不可視ふかしであることに不満ふまんを持もったことが発想はっそうの元もととなったという（また「スタンド」に関かんしてはつのだじろう『うしろの百太郎ももたろう』にも言及げんきゅうしている）。なお大友おおともの作品さくひんに関かんしては、空間くうかん表現ひょうげんや緻密ちみつな描写びょうしゃなどが大おおいに作画さくがの勉強べんきょうになったとも語かたっている。

執筆しっぴつスタイル

荒木あらきは漫画まんが家かを始はじめた当初とうしょは、若わかさゆえほかの漫画まんが家かに闘争とうそう心しんを燃もやすあまり徹夜てつやすることも多おおかったというが、「結局けっきょく最後さいごは自分じぶんとの闘たたかいになる」との理由りゆうで考かんがえを変かえ、『ジョジョ』連載れんさいくらいからは、基本きほん的てきに徹夜てつやをせずに毎朝まいあさ10時じに起床きしょうして23時じまで執筆しっぴつする生活せいかつとし、日曜日にちようびはネーム、月つきから木きまで作画さくが、金きむ、土どは休養きゅうよう（取材しゅざい）というサイクルの執筆しっぴつを続つづけている。荒木あらきのこのような規則正きそくただしい生活せいかつは『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』で『こちら葛飾かつしか区く亀有かめあり公園前こうえんまえ派出所はしゅつじょ』を長寿ちょうじゅ連載れんさいしていた秋本あきもと治おさむを見習みならってのことで、締しめ切きりも今いままで破やぶったことがないという。

愛用あいようしている画材がざいはカートリッジ式しきの筆ふでペン。仕事しごとの開始かいし前まえには、自分じぶんで豆まめを挽ひいてコーヒーを淹いれることが習慣しゅうかんだという。

手書てがき

2012年ねん時点じてんでも荒木あらきは手書てがきにこだわっており、机つくえの上うえにはパソコンやモニタなどは置おいていないが、画材がざいには強つよいこだわりはなく、ぺんてるの筆ふでペンとゼブラのGペン、シャープペンシル、下書したがき用ように青あお鉛筆えんぴつ（キャラクターを描えがく際さいのアタリを描えがくことに用もちいる）があれば十分じゅうぶんだという。またペン入いれには開明かいめい書しょ液えきを使つかっているほか、30年ねん前まえに父親ちちおやが製作せいさくした卓上たくじょう製図せいず板ばんを現在げんざいでも使つかい続つづけている。下書したがき前まえには、青あお鉛筆えんぴつをカッターナイフで削けずることから始はじめる。これは漫画まんが家かデビューの時ときから行おこなっている行為こういらしく、「儀式ぎしき」のようなものであると語かたる。この行為こういから、執筆しっぴつ作業さぎょうに対たいしての気持きもちが入はいっていく面めんもあるという。

手書てがきについては、「例たとえば料理りょうりをしているときに『この味あじなんだろう』っていう、驚おどろきがあったりするじゃないですか。あれが絵えの中なかにあるんですよ。手てで描えがいてるとね、『おお〜！』って思おもう時ときがあって、あれが好すきなんですよ。その連続れんぞくというのが手描てがきの魅力みりょくで」と語かたっている。デジタルツールを用もちいたこともあるが、下手へたなせいか時間じかんがかかってしまい手てで描えがいた方ほうが速はやいという。

月刊げっかん連載れんさいへの移籍いせき

荒木あらきは月刊げっかん連載れんさいに移行いこうした理由りゆうについて、「週刊しゅうかん連載れんさいが量的りょうてきにきつくなった」と語かたっており、「若わかいころは一いち晩ばん寝ねれば治なおっていたんですけど、治なおらなくなったりしていますし。関節かんせつとかを悪わるくして、それを我慢がまんしてやっていると、どんどん悪化あっかしていくんですよ」と身体しんたいが衰おとろえてきていることを明あかしている。

健康けんこう

単行本たんこうぼんの著者ちょしゃ近影きんえいは10数すう年間ねんかんほとんど変かわらず若々わかわかしさを保たもっており、『ユリイカ』で10年ねん越こしにインタビューを行おこなった斎藤さいとう環たまきは荒木あらきについて「当時とうじと比くらべてまったくお変かわりないですね。むしろ若返わかがえったくらいで驚おどろくばかりです。さすが波紋はもんの使つかい手てというか……」と作品さくひんにちなんで驚おどろきを表あらわすも、それに対たいして荒木あらきは「着実ちゃくじつに老化ろうかしており、週刊しゅうかん連載れんさいが量的りょうてきにきつくなったから月刊げっかんに移うつった」と語かたっている。

体力たいりょく維持いじのため50歳さいを過すぎてもジムでのトレーニングや水泳すいえいを欠かかさず、ご飯はんはひとめぼれを食たべる。また独自どくじの健康けんこう法ほうとして冬ふゆでも冷水れいすいのシャワーを浴あびるというものがあったが心臓しんぞうへの負担ふたんの考慮こうりょから現在げんざいはやっていないと述のべている。

年譜ねんぷ

• 1960年ねん（昭和しょうわ35年ねん） - 宮城みやぎ県けん仙台せんだい市しに出生しゅっしょう。
• 1980年ねん（昭和しょうわ55年ねん） - 専門せんもん学校がっこう在学ざいがく中ちゅうに第だい20回かい手塚てづか賞しょうに本名ほんみょうで応募おうぼした「武装ぶそうポーカー」が準じゅん入選にゅうせん。
• 1981年ねん（昭和しょうわ56年ねん） - 『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』に同どう作品さくひんが掲載けいさいされプロデビュー。
• 1982年ねん（昭和しょうわ57年ねん） - 『魔ま少年しょうねんビーティー』で初はつ連載れんさい。（1983年ねんまで）
• 1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん） - 東京とうきょうへ拠点きょてんを移うつし『バオー来訪らいほう者しゃ』連載れんさい開始かいし。（1985年ねんまで）
• 1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん） - 『ゴージャス☆アイリン』連載れんさい開始かいし。（1986年ねんまで）
• 1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん） - 『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』にて『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』連載れんさい開始かいし。1999年ねん（平成へいせい11年ねん）までに5部ぶの物語ものがたりを執筆しっぴつ。
• 2000年ねん（平成へいせい12年ねん） - 『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけんPart6 ストーンオーシャン」を連載れんさい開始かいし。この頃ころよりCDのジャケットやTてぃーシャツのデザインなど、イラストレーションの仕事しごとも増ふえる。
• 2003年ねん（平成へいせい15年ねん） - 4月がつ、フランスのパリで自身じしん初はつの個展こてん「JOJO IN PARIS」開催かいさい。
• 2004年ねん（平成へいせい16年ねん） - 『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』にて『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』のPart7にあたる『スティール・ボール・ラン』を連載れんさい開始かいし。
• 2005年ねん（平成へいせい17年ねん） - 『スティール・ボール・ラン』が『ウルトラジャンプ』へ移籍いせき。
• 2007年ねん（平成へいせい19年ねん） - アメリカの科学かがく雑誌ざっし『セル』9月がつ7日にち号ごうの表紙ひょうし絵えを描えがき下おろす。同誌どうしに論文ろんぶんを掲載けいさいした瀬せら藤ふじ光利みつとしの依頼いらいによるもので、研究けんきゅうグループが発見はっけんしたタンパク質たんぱくしつ分解ぶんかい酵素こうそ「スクラッパー」をスタンド風ふうに擬人ぎじん化かしたイラストが掲載けいさいされた。
• 2008年ねん（平成へいせい20年ねん） - 川端かわばた康成やすなりの小説しょうせつ『伊豆いずの踊子おどりこ』（集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ）の表紙ひょうし画がを手てがける。
• 2009年ねん（平成へいせい21年ねん） - フランスの出版しゅっぱん社しゃ・フュチュロポリスとルーヴル美術館びじゅつかんとの共同きょうどう企画きかく『BD（バンド・デシネ）プロジェクト』の一環いっかんとして、自身じしん初はつのフルカラー漫画まんが作品さくひん『Rohan au Louvre（邦題ほうだい：岸辺きしべ露伴ろはん ルーヴルへ行いく）』を執筆しっぴつ。本編ほんぺん公開こうかいに先駆さきがけ、フランス・ルーヴル美術館びじゅつかんテーマ企画きかく展てん：『小ちいさなデッサン展てん-漫画まんがの世界せかいでルーヴルを』にて表紙ひょうし案あんとイメージボードを展示てんじし、2010年ねん（平成へいせい22年ねん）に仏語ふつご版はん単行たんこう本ほんを発売はつばい。日本にっぽんでは2010年ねん（平成へいせい22年ねん）に『ウルトラジャンプ』にて日本語にほんご版ばんをモノクロ掲載けいさい、2011年ねん（平成へいせい23年ねん）に日本語にほんご版はん単行たんこう本ほん化か。
• 2011年ねん（平成へいせい23年ねん） - 3月11日にち、故郷こきょうの仙台せんだい市しが東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで被災ひさい。4月、初はつの荒木あらき飛ひ呂りょ彦オフィシャルサイトである公式こうしきサイト「JOJO.com」をオープン。『ウルトラジャンプ』にて『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけんPart8 ジョジョリオン』を連載れんさい開始かいし。ファッションブランド『GUCCI』のブランド設立せつりつ90周年しゅうねんと自身じしんの執筆しっぴつ30周年しゅうねんを記念きねんして短編たんぺんのSpur×Gucci×荒木あらき飛ひ呂りょ彦コラボ作品さくひん『岸辺きしべ露伴ろはん グッチへ行いく』をファッション雑誌ざっし『SPUR』に掲載けいさい、グッチ店舗てんぽのウィンドディスプレイも手掛てがけた。9月には新宿しんじゅくで「岸辺きしべ露伴ろはん 新宿しんじゅくへ行いく展てん」が開催かいさいされ、『岸辺きしべ露伴ろはん グッチへ行いく』の原画げんがなどが展示てんじされた。達いたる増ぞう拓也たくや岩手いわて県知事けんちじの発表はっぴょうした『東北とうほく復興ふっこう平泉ひらいずみ宣言せんげん』のイメージイラストを手てがけた。
• 2012年ねん（平成へいせい24年ねん） - 『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』の連載れんさい25周年しゅうねんを記念きねんし、7月がつに国内こくない初はつとなる原画げんが展てん「荒木あらき飛ひ呂りょ彦原画展がてん ジョジョ展てん in S市し杜もり王おう町まち」をせんだいメディアテークで、また10月がつには「荒木あらき飛ひ呂りょ彦原画展がてん ジョジョ展てん」を森もりアーツセンターギャラリーで開催かいさい。前年ぜんねんの『SPUR』表紙ひょうしイラストが第だい3回かい雑誌ざっし大賞たいしょうグランプリに選えらばれた。『ダ・ヴィンチ』8月がつ号ごう、『AERA』10月がつ22日にち号ごうの表紙ひょうしを自みずからのポートレイトで飾かざった。宮城みやぎ県けん芸術げいじゅつ選奨せんしょう（メディア芸術げいじゅつ部門ぶもん）受賞じゅしょう。
• 2013年ねん（平成へいせい25年ねん） - 6月がつ、イタリアのフィレンツェにあるGUCCIショールームにて原画げんが展てん『HIROHIKO ARAKI AN EXCLUSIVE MANGA EXHIBITION IN FLORENCE』を開催かいさい。
• 2016年ねん（平成へいせい28年ねん） - 第だい45回かいベストドレッサー賞しょう（学術がくじゅつ・文化ぶんか部門ぶもん）受賞じゅしょう。「いわて人間にんげん賛歌さんか」のイラストを手てがける。
• 2017年ねん（平成へいせい29年ねん） - 8月がつ、せんだいメディアテークで原画げんが展てん「荒木あらき飛ひ呂りょ彦原画展がてん ジョジョ展てん in S市し杜もり王おう町まち 2017」を開催かいさい。
• 2018年ねん（平成へいせい30年ねん） - 国立こくりつ新しん美術館びじゅつかんと大阪おおさか文化ぶんか館かん・天保山てんぽうざんで原画げんが展てん「荒木あらき飛ひ呂りょ彦原画展がてん JOJO 冒険ぼうけんの波紋はもん」を開催かいさい
• 2020年ねん（令れい和わ2年ねん） - 2020年ねん東京とうきょうパラリンピックの公式こうしきアートポスターを手てがける。長崎ながさき県けん美術館びじゅつかんと金沢かなざわ21世紀せいき美術館びじゅつかんで原画げんが展てん「荒木あらき飛ひ呂りょ彦原画展がてん JOJO 冒険ぼうけんの波紋はもん」を巡回じゅんかい開催かいさい。2025年ねん日本にっぽん国際こくさい博覧はくらん会かい（大阪おおさか・関西かんさい万博ばんぱく）のロゴマーク選考せんこう委員いいんを担当たんとう。

• 2021年ねん（令れい和わ3年ねん） - 第だい6回かいマンガ郷きょういわて特別とくべつ賞しょう受賞じゅしょう。

受賞じゅしょう歴れき

• 1980年ねん 第だい20回かい手塚てづか賞しょう 準じゅん入選にゅうせん（『武装ぶそうポーカー』）
• 2006年ねん 日本にっぽんのメディア芸術げいじゅつ100選せんマンガ部門ぶもん（『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』）
• 2012年ねん 第だい3回かい雑誌ざっし大賞たいしょう グランプリ（『SPUR』2011年ねん10月がつ号ごう表紙ひょうし）
• 2012年ねん 宮城みやぎ県けん芸術げいじゅつ選奨せんしょう メディア芸術げいじゅつ部門ぶもん
• 2013年ねん 第だい13回かい文化庁ぶんかちょうメディア芸術げいじゅつ祭さいマンガ部門ぶもん 大賞たいしょう（『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん Part8 ジョジョリオン』）
• 2016年ねん 第だい45回かいベストドレッサー賞しょう 学術がくじゅつ・文化ぶんか部門ぶもん
• 2019年ねん 芸術げいじゅつ選奨せんしょう文部もんぶ科学かがく大臣だいじん賞しょう メディア芸術げいじゅつ部門ぶもん（「荒木あらき飛ひ呂りょ彦原画展がてん JOJO 冒険ぼうけんの波紋はもん」など）
• 2021年ねん 第だい6回かいマンガ郷きょういわて特別とくべつ賞しょう

作品さくひんリスト

漫画まんが

太字ふとじは連載れんさい作品さくひん。●：『ゴージャス☆アイリン』収録しゅうろく、○：『死刑しけい執行しっこう中ちゅう脱獄だつごく進行しんこう中ちゅう』収録しゅうろく、◎：『岸辺きしべ露伴ろはんは動うごかない』収録しゅうろく、☆：単行本たんこうぼん未み収録しゅうろく。

• 武装ぶそうポーカー（●1980年ねん、週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ (WJ) ） - 第だい20回かい手塚てづか賞しょう準じゅん入選にゅうせん作さく。
• アウトロー・マン（●1981年ねん、WJ増刊ぞうかん）
• バージニアによろしく（●1981年ねん、WJ増刊ぞうかん）
• 魔ま少年しょうねんビーティー【読切よみき版ばん】（●1982年ねん、フレッシュジャンプ）
• 魔ま少年しょうねんビーティー（1983年ねん、WJ）
• バオー来訪らいほう者しゃ（1984年ねん - 1985年ねん、WJ）
• ゴージャス☆アイリン（●1985年ねん - 1986年ねん、WJ増刊ぞうかん）
• ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん（1987年ねん - 2004年ねん、WJ、2005年ねん - 連載れんさい中ちゅう、UJ）
  • Part 1 ファントムブラッド（1987年ねん）
  • Part 2 戦闘せんとう潮流ちょうりゅう（1987年ねん - 1989年ねん）
  • Part 3 スターダストクルセイダース（1989年ねん - 1992年ねん）
  • Part 4 ダイヤモンドは砕くだけない（1992年ねん - 1995年ねん）
  • Part 5 黄金おうごんの風ふう（1995年ねん - 1999年ねん）
  • Part 6 ストーンオーシャン（2000年ねん - 2003年ねん）
  • Part 7 スティール・ボール・ラン（2004年ねん - 2011年ねん、WJ→ウルトラジャンプ (UJ) ）
  • Part 8 ジョジョリオン（2011年ねん - 2021年ねん、UJ）
  • Part 9 The JOJOLands（2023年ねん - 連載れんさい中ちゅう、UJ）
• 変人へんじん偏屈へんくつ列伝れつでん（初期しょき作画さくが：鬼おに窪くぼ浩久ひろひさ、1989年ねん - 2003年ねん、スーパージャンプ (SJ)・MANGAオールマン (MA)・UJ）
• 死刑しけい執行しっこう中ちゅう 脱獄だつごく進行しんこう中ちゅう（○1994年ねん・2008年ねん（再さい録ろく）、SJ）
• ドルチ 〜ダイ・ハード・ザ・キャット〜（○1996年ねん、MA）
• 岸辺きしべ露伴ろはんは動うごかないシリーズ
  • 岸辺きしべ露伴ろはんは動うごかない〜エピソード16:懺悔ざんげ室しつ〜（○・◎1997年ねん、WJ）
  • 岸辺きしべ露伴ろはんは動うごかない 〜エピソード2:六ろく壁かべ坂ざか〜（◎2007年ねん、ジャンプスクエア・2009年ねん、ジャンプスクエア マスターピース〈再さい録ろく〉）
  • 岸辺きしべ露伴ろはん グッチへ行いく（◎2011年ねん8月がつ23日にち発売はつばい、集英社しゅうえいしゃ『SPUR』10月がつ号ごう・2012年ねん『JOJOmenon』〈再さい録ろく〉） - 岸辺きしべ露伴ろはんのアナザーストーリー・シリーズ。オールカラー読よみ切きり短編たんぺん作品さくひん。
  • 岸辺きしべ露伴ろはんは動うごかない 〜エピソード5:富豪ふごう村むら〜（◎2012年ねん、WJ）
  • 岸辺きしべ露伴ろはんは動うごかない 〜エピソード6:密漁みつりょう海岸かいがん〜（◎2013年ねん、WJ）
  • 望月もちづき家かのお月見つきみ 岸辺きしべ露伴ろはんは動うごかない エピソード4（◎2014年ねん、少年しょうねんジャンプ＋）
  • 岸辺きしべ露伴ろはんは動うごかない エピソード7 月曜日げつようび-天気てんき雨う（◎2015年ねん、ジャンプスクエア）
  • 岸辺きしべ露伴ろはんは動うごかない エピソード#8 D・N・A（◎2017年ねん、別冊べっさつマーガレット）
  • 岸辺きしべ露伴ろはんは動うごかない エピソード09 ザ・ラン (◎2018年ねん、WJ)
  • 岸辺きしべ露伴ろはんは動うごかない　エピソード10 ホットサマー・マーサ(◎JOJO magazine 2022 SPRING)
  • 岸辺きしべ露伴ろはんは動うごかない　ドリッピング画が法ほう(◎2022年ねん、UJ)
• デッドマンズQ（○1999年ねん、MA）
• 岸辺きしべ露伴ろはん ルーヴルへ行いく（2010年ねん、UJ） - 『小ちいさなデッサン展てん-漫画まんがの世界せかいでルーヴルを』に展示てんじされた漫画まんがの再さい録ろく。
• 徐じょ倫りん、GUCCIで飛とぶ（☆2012年ねん12月22日にち発売はつばい、集英社しゅうえいしゃ『SPUR』2月がつ号ごう） - GUCCI×JOJO 第だい二に弾だん。オールカラー読よみ切きり短編たんぺん作品さくひん。

単行本たんこうぼん

発行はっこうは注記ちゅうきのない限かぎり全すべて集英社しゅうえいしゃ。

• ジャンプ・コミックス
  • 魔ま少年しょうねんビーティー（全ぜん1巻かん、1984年ねん）
  • バオー来訪らいほう者しゃ（全ぜん2巻かん、1985年ねん）
  • ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん（全ぜん63巻かん、1987年ねん - 1999年ねん）
  • ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん Part 6 ストーンオーシャン（全ぜん17巻かん、2000年ねん - 2003年ねん）
  • スティール・ボール・ラン（全ぜん24巻かん、2004年ねん - 2011年ねん）
  • ジョジョリオン（全ぜん27巻かん、2011年ねん - 2021年ねん）
  • 岸辺きしべ露伴ろはんは動うごかない（既刊きかん2巻かん、2013年ねん - ）
  • The JOJOLands（既刊きかん3巻かん、2023年ねん - ）
• ジャンプ スーパー コミックス（創そう美び社しゃ発行はっこう、集英社しゅうえいしゃ発売はつばい）
  • 荒木あらき飛ひ呂りょ彦短編集へんしゅう ゴージャス☆アイリン（全ぜん1巻かん、1987年ねん）
• SCオールマン愛蔵あいぞう版ばん→YJC-UJ愛蔵あいぞう版ばん
  • 死刑しけい執行しっこう中ちゅう脱獄だつごく進行しんこう中ちゅう（全ぜん1巻かん、1999年ねん）
• YJC-UJ愛蔵あいぞう版ばん
  • ゴージャス☆アイリン（全ぜん1巻かん、2004年ねん）
  • 変人へんじん偏屈へんくつ列伝れつでん（鬼おに窪くぼ浩久ひろひさとの共著きょうちょ、全ぜん1巻かん、2004年ねん）
• UJ愛蔵あいぞう版ばん
  • 岸辺きしべ露伴ろはん ルーヴルへ行いく（全ぜん1巻かん、2011年ねん）
• 集英社しゅうえいしゃコミックス愛蔵あいぞう版ばん
  • 函はこ装そう版ばんジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん・JoJonium（第だい1期き・全ぜん17巻かん、2013年ねん - 2015年ねん）
• 集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ
  • 魔ま少年しょうねんビーティー（全ぜん1巻かん、2000年ねん）
  • バオー来訪らいほう者しゃ（全ぜん1巻かん、2000年ねん）
  • ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん（既刊きかん66巻かん、2002年ねん - ）
  • オインゴとボインゴ兄弟きょうだい 大だい冒険ぼうけん（全ぜん1巻かん、2002年ねん）
  • 死刑しけい執行しっこう中ちゅう脱獄だつごく進行しんこう中ちゅう（全ぜん1巻かん、2011年ねん）
  • ゴージャス☆アイリン（全ぜん1巻かん、2011年ねん）
  • 変人へんじん偏屈へんくつ列伝れつでん（鬼おに窪くぼ浩久ひろひさとの共著きょうちょ、全ぜん1巻かん、2012年ねん）
• SHUEISHA JUMP REMIX
  • ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん（既刊きかん64巻かん、2001年ねん - ）
  • 魔ま少年しょうねんビーティー対たいバオー来訪らいほう者しゃ（全ぜん1巻かん、2004年ねん）
  • ゴージャス☆アイリン（全ぜん1巻かん、2007年ねん）
  • ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん Part 6 ストーンオーシャン（全ぜん10巻かん、2009年ねん）
  • 死刑しけい執行しっこう中ちゅう脱獄だつごく進行しんこう中ちゅう（全ぜん1巻かん、2012年ねん）
• 集英社しゅうえいしゃ新書しんしょ
  • 荒木あらき飛ひ呂りょ彦の奇妙きみょうなホラー映画えいが論ろん（全ぜん1巻かん、2011年ねん）
  • ジョジョの奇妙きみょうな名言めいげん集しゅう Part1-3（解説かいせつ 中条ちゅうじょう省しょう平たいら、2012年ねん）
  • ジョジョの奇妙きみょうな名言めいげん集しゅう Part4-8（2012年ねん）
  • 荒木あらき飛ひ呂りょ彦の超ちょう偏愛へんあい! 映画えいがの掟おきて（全ぜん1巻かん、2013年ねん）
  • 荒木あらき飛ひ呂りょ彦の漫画まんが術じゅつ（全ぜん1巻かん、2015年ねん）

画集がしゅう

• JoJo6251 荒木あらき飛ひ呂りょ彦の世界せかい（1993年ねん）
• JOJO A-GO!GO!（2000年ねん）
• JOJOVELLER（2013年ねん）
• JOJOnicle（2018年ねん）

その他た

• 『県立けんりつ海うみ空そら高校こうこう野球やきゅう部員ぶいん山下やましたたろーくん』 寄稿きこう文ぶん・イラスト（1988年ねん）
• 『世界せかいデザイン博覧はくらん会かい』 新聞しんぶん広告こうこく イラスト寄稿きこう（1988年ねん）
• 『ファミコンジャンプII 最強さいきょうの7人にん』 モンスター・7大だいボスデザイン（1991年ねん）
• 『こちら葛飾かつしか区く亀有かめあり公園前こうえんまえ派出所はしゅつじょ Kamedas』 イラスト寄贈きぞう（1993年ねん）
• SUGIURUMN アルバム『MUSIC IS THE KEY OF LIFE』 ジャケットイラスト（2000年ねん）
• 大塚おおつかギチ、宮みや昌太朗しょうたろう 『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけんII ゴールデンハート/ゴールデンリング』 挿絵さしえ（2001年ねん）
• SUGIURUMN アルバム『LIFE GROUND MUSIC』 ジャケットイラスト（2002年ねん）
• 『女王じょおう陛下へいかの少年しょうねんスパイ!アレックスシリーズ』 表紙ひょうし・挿絵さしえ（2002年ねん）
• 『アディダス マンガフィーバー』イラスト（2002年ねん）
• 『こちら葛飾かつしか区く亀有かめあり公園前こうえんまえ派出所はしゅつじょ 超ちょうこち亀かめ』 連載れんさい30周年しゅうねん特別とくべつ寄稿きこう こち亀かめキャラinアナザーワールド 1ページコラボ（2006年ねん）
• SOUL'd OUT シングル『Catwalk』 ジャケットイラスト（2006年ねん）
• 『UNIQLO CREATIVE AWARD 2006』 Tてぃーシャツデザイン（2006年ねん）
• 大だい亜あ門もん 『太ふとし臓もて王おうサーガ』 外伝がいでん 1ページコラボ（2006年ねん）
• コミックバンチ増刊ぞうかん号ごう 『北斗ほくとの拳こぶし』トリビュート・ピンナップイラスト（2006年ねん）
• 『プレステージ』 公開こうかい初日しょにちプレゼント用ようステッカー描えがき下おろし（2007年ねん）
• 米べい科学かがく誌し『セル』 Volume 130 表紙ひょうし （2007年ねん）
• 乙おつ一いち 『“The Book” jojo's bizarre adventure 4th another day』 挿絵さしえ（2007年ねん）
• 集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ『伊豆いずの踊おどり子こ』 表紙ひょうし（2008年ねん）
• 『NARUTO-ナルト-秘伝ひでん・皆みなの書しょ』 イラスト寄贈きぞう （2009年ねん）
• 『ハイパーアングルポーズ集しゅう』 Introduction（2010年ねん）
• 『ハイパーアングルポーズ集しゅう vol.2 shape of men』 Introduction（2010年ねん）
• 『SPUR』2011年ねん10月がつ号ごう 表紙ひょうし（2011年ねん）
• 上遠野かとおの浩平こうへい 『恥知はじしらずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけんより-』 表紙ひょうし・挿絵さしえ（2011年ねん）
• 『東北とうほく復興ふっこう平泉ひらいずみ宣言せんげん』 イメージイラスト（2011年ねん）
• 西尾にしお維新いしん 『JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』 表紙ひょうし（2011年ねん）
• 石川いしかわさゆり アルバム『X -Cross-』 ジャケットイラスト（2012年ねん）
• 斎藤さいとう環たまき『生いき延のびるためのラカン』文庫ぶんこ版ばん カバーイラスト（2012年ねん）
• 美術びじゅつ手帖てちょう 2012年ねん 11月がつ号ごう 表紙ひょうし（2012年ねん）
• 第だい63回かいNHK紅白こうはく歌合戦うたがっせん 石川いしかわさゆり 背景はいけいイラスト（2012年ねん）
• JOJO's Kitchen 荒木あらき飛ひ呂りょ彦 パスタを作つくる - ジャンプLIVE1号ごう（2013年ねん）企画きかく
• JOJO's Kitchen 「シュールストレミングを食たべてみた！」 - ジャンプLIVE2号ごう（2014年ねん）企画きかく
• ダーティ・ループス アルバム『ダーティ・ループス〜コンプリート・エディション〜』ジャケットイラスト（2014年ねん）
• 千住せんじゅ明あきら アルバム『メインテーマ』 ジャケットイラスト（2015年ねん）
• 熊野くまの本宮ほんぐう大社たいしゃ お守まもり「和わの守まもり」デザイン（2016年ねん9月がつ22日にちより授与じゅよ開始かいし）
• DRAGON BALL SUPER GALLERY - 『最強さいきょうジャンプ』2022年ねん 8月がつ号ごう 裏表紙うらびょうし（2022年ねん）
• 『冨樫とがし義博よしひろ展てん -PUZZLE-』 コメント・イラスト色紙いろがみ寄贈きぞう（2022年ねん）

テレビ出演しゅつえん

• NHK 『わが青春せいしゅんのトキワ荘そう〜現代げんだいマンガ家か立志伝りっしでん〜』1981年ねん5月がつ25日にち
• フジテレビ721 『週刊しゅうかん少年しょうねん「」』2003年ねん4月がつ15日にち
• スカパー! 『MTV SOUL'd OUT スペシャル』2005年ねん2月がつ3日にち、5日にち、6日にち、11日にち
• NHK BS2 『マンガノゲンバ』 2006年ねん7月がつ4日にち
• GyaO 『溜池ためいけNow』（第だい37回かい 世界一せかいいち受うけたい!!「ジョジョの奇妙きみょうな…」授業じゅぎょう） 2007年ねん8月がつ6日にち配信はいしん
• NHK教育きょういくテレビジョン 『日曜にちよう美術館びじゅつかん』「命いのち輝かがやく家族かぞくの肖像しょうぞう 〜モーリス・ドニ〜」2011年ねん10月がつ2日にち
• NHK教育きょういくテレビジョン 『NHK高校こうこう講座こうざ（芸術げいじゅつ・美術びじゅつ）』2012年ねん7月がつ26日にち
• TBS 『王様おうさまのブランチ』2012年ねん10月がつ13日にち
• フジテレビ 『めざましテレビ』2012年ねん10月がつ16日にち
• テレビ東京てれびとうきょう 『サキよみ ジャンBANG!』2012年ねん10月がつ19日にち
• NHK Eテレ 『SWITCHインタビュー 達人たつじん達たち』「荒木あらき飛ひ呂りょ彦×千住せんじゅ明あきら」2013年ねん4月がつ20日はつか
• NHK『探検たんけんバクモン 国立こくりつ西洋せいよう美術館びじゅつかん 奇妙きみょうな冒険ぼうけん』2018年ねん8月がつ29日にち
• MBS『ちちんぷいぷい』2018年ねん11月30日にち
• NHK Eテレ『日曜にちよう美術館びじゅつかん』2019年ねん5月がつ19日にち
• NHK『謎なぞの国宝こくほう 鳥獣ちょうじゅう戯画ぎが “楽たのしい”はどこまで続つづく？』2020年ねん5月がつ17日にち
• NHK Eテレ『日曜にちよう美術館びじゅつかん』新春しんしゅんSP「＃アートシェア2022」2022年ねん1月がつ1日にち
• NHK Eテレ『日曜にちよう美術館びじゅつかん』「まなざしのヒント メトロポリタン美術館びじゅつかん展てん」2022年ねん5月がつ8日にち
• NHK Eテレ『日曜にちよう美術館びじゅつかん』「まなざしのヒント キュビスム」2023年ねん12月24日にち

関連かんれん人物じんぶつ

椛島かばしま良介りょうすけ

初期しょきの荒木あらきの編集へんしゅう担当たんとう者しゃ。持込もちこめの際さいに荒木あらきを担当たんとうしたことから、以降いこう、デビュー作さく『魔ま少年しょうねんビーティー』から『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』の第だい三さん部ぶ「スターダストクルセイダース」まで担当たんとうした。セミプロ時代じだいから我流がりゅうだった荒木あらきに漫画まんがの描えがき方かたの基礎きそを教おしえ、『魔ま少年しょうねんビーティー』の連載れんさい時じは、編集へんしゅう部ぶを2年ねん越ごしで説得せっとくするなどプロデビューの足掛あしがかりを作つくっただけでなく、波紋はもんの誕生たんじょうなど『ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん』の創作そうさくにも大おおきな貢献こうけんを果はたした。荒木あらきが恩人おんじんとして公私こうし共どもに信頼しんらいを置おく人物じんぶつ。

こせきこうじ

荒木あらきが生うまれて初はじめて肉眼にくがんで目撃もくげきした漫画まんが家かはこせきこうじで、手塚てづか賞しょう・赤塚あかつか賞しょう授賞じゅしょう式しきの場ばであった。荒木あらきはこせきの『県立けんりつ海うみ空そら高校こうこう野球やきゅう部員ぶいん山下やましたたろーくん』第だい5巻かんに文章ぶんしょうを寄稿きこうしており、同どう作品さくひんについて「『ジョジョ』を描えがく上うえでどの作品さくひんよりも影響えいきょうを受うけ、最もっとも尊敬そんけいしている作品さくひんである」「漫画まんがのヒーローは心しんの底そこに誰だれよりも熱あつい気持きもちを持もち、目的もくてきを持もって成長せいちょうすればいい、という事ことを教おしえられた」と書かいている。

高橋たかはし和希かずき

『遊ゆう☆戯おどけ☆王おう』の原作げんさく者しゃで荒木あらきのファン。『ジョジョ』を見みたことが漫画まんが家かを目指めざすきっかけになっており、『遊ゆう☆戯おどけ☆王おう』の劇げき中ちゅうカードゲーム『マジック&ウィザーズ』の原型げんけいは実在じつざいするカードゲームと『ジョジョ』の世界せかい観かんである「スタンド」に由来ゆらいし、メインキャラのメインカードはスタンドに近ちかい設定せっていで「精霊せいれい」と呼よばれている他ほか、世界せかい観かんは『ジョジョ』のPart3以降いこうを基もとに製作せいさくしている（コマ割わりや舞台ぶたいなど）。高橋たかはし曰いわくPart3から『ジョジョ』に嵌はまったとコメントしている。

武たけ論ろん尊みこと、原はら哲夫てつお

『北斗ほくとの拳こぶし』の原作げんさく者しゃと作画さくが担当たんとう者しゃ。『ジャンプ』時代じだいの同期どうきで交流こうりゅうも深ふかい。そのため『北斗ほくとの拳こぶし』関連かんれんの企画きかくに積極せっきょく的てきに参加さんかしている。

宅たく八郎はちろう

友人ゆうじん。過去かこに何なん度どか雑誌ざっしで対談たいだんしている。

アシスタント経験けいけん者しゃ

• 鬼おに窪くぼ浩久ひろひさ
• 中なか祥さち人じん
• 三さん部ぶ敬たかし
• 田中たなか靖やすし規ぶんまわし
• 椎橋しいはし寛ひろし
• 蒔野靖弘やすひろ
• 神海こうみ英雄えいゆう
• 滝たきれーき
• 来栖くるすさとし
• 北原きたはら功いさお士し
• 渡邊わたなべ城しろ大だい

脚注きゃくちゅう

参考さんこう文献ぶんけん

• 青土おうづち社しゃ『ユリイカ』2007年ねん11月臨時りんじ増刊ぞうかん号ごう 第だい39巻かん第だい14号ごう 総そう特集とくしゅう・荒木あらき飛ひ呂りょ彦 ISBN 978-4-7917-0170-4
• 太田出版おおたしゅっぱん『QuickJapan』Vol.75 2007年ねん12月 特集とくしゅう・ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん ISBN 978-4-7783-1103-2
• 『杜もり王おう新報しんぽう 特別とくべつ版ばん』2012年ねん - 仙台せんだいでの「ジョジョ展てん」で販売はんばいされた新聞しんぶん形式けいしきの冊子さっし。河北かわきた新報しんぽうが紙面しめん作成さくせいを担当たんとうしている。

外部がいぶリンク

• 荒木あらき飛ひ呂りょ彦公式しきサイト 『JOJO.com』
• ジョジョの奇妙きみょうな冒険ぼうけん 公式こうしきサイト
• スティール・ボール・ラン 公式こうしきサイト
• 荒木あらき飛ひ呂りょ彦 - メディア芸術げいじゅつデータベース
• ［漫画まんが家か・荒木あらき飛ひ呂りょ彦氏を表彰ひょうしょう！］第だい６回かいマンガ郷きょういわて特別とくべつ賞しょう表彰ひょうしょう式しき - YouTube - 岩手いわて県けん公式こうしき動画どうがチャンネルが2021年ねん12月24日にちにアップロード