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軽油引取税 - Wikipedia

軽油けいゆ引取ひきとぜい(けいゆひきとりぜい)は、日本にっぽん地方ちほう税法ぜいほうさだめられた地方ちほうぜい普通ふつうぜいのひとつ(地方ちほう税法ぜいほうだい144じょう)。特約とくやく業者ぎょうしゃまた元売もとうり業者ぎょうしゃからの軽油けいゆ引取ひきとりのうち軽油けいゆ現実げんじつ納入のうにゅうともなうものにたい課税かぜいする。なお、創設そうせつ目的もくてきぜいであった。

創設そうせつ経緯けいい

編集へんしゅう

国税こくぜいである揮発きはつぜいは、軽油けいゆ引取ひきとぜい創設そうせつされるよりまえから道路どうろ財源ざいげんとして揮発きはつ(ガソリン)にたいしてされており、(1949ねん昭和しょうわ24ねん)に創設そうせつされ[1]1953ねん昭和しょうわ28ねん)から道路どうろ特定とくてい財源ざいげん)、軽油けいゆディーゼルエンジンくるま燃料ねんりょう)と揮発きはつ(ガソリンしゃ燃料ねんりょう)とのあいだぜい負担ふたん均衡きんこうしょうじていたため、1956ねん昭和しょうわ31ねん)に地方ちほうぜい道路どうろ目的もくてきぜいとして軽油けいゆ引取ひきとぜい創設そうせつされた。

当初とうしょ軽油けいゆたいする課税かぜい国税こくぜいとして導入どうにゅうすることも検討けんとうされたが、揮発きはつことなり軽油けいゆについては自動車じどうしゃ以外いがいにも多方面たほうめんでさまざまな用途ようと使用しようされていることから、幅広はばひろ免税めんぜい措置そちくことが軽油けいゆたいする道路どうろ目的もくてきぜいとしての課税かぜい前提ぜんていとされていたところ、国税こくぜいでは免税めんぜい手続てつづきが複雑ふくざつになるとの懸念けねんがあり、試行錯誤しこうさくご結果けっか結局けっきょく地方ちほうぜいとして導入どうにゅうされることとなった。

軽油けいゆ引取ひきとぜいは、平成へいせい21年度ねんど(2009年度ねんど税制ぜいせい改正かいせいにおいて道路どうろ特定とくてい財源ざいげん制度せいど廃止はいしされたことにより一般いっぱん財源ざいげんされ、従来じゅうらい目的もくてきぜいから普通ふつうぜい移行いこうされた。それにともな関係かんけい法令ほうれいとうすべ改正かいせいされ、地方ちほう税法ぜいほう条文じょうぶん従来じゅうらい旧法きゅうほう)のだい700じょう目的もくてきぜい)からどうほうだい144じょう普通ふつうぜい)へ移行いこうするなどした。

軽油けいゆ定義ていぎ

編集へんしゅう

軽油けいゆ引取ひきとぜいでいう軽油けいゆとは、「温度おんど15において0.8017をこえ、0.8762にたっするまでの比重ひじゅうゆうする炭化たんか水素すいそあぶらをいい、政令せいれいさだめる規格きかく炭化たんか水素すいそふくまないもの」をす(どうほうだい144じょうだい1こうだい1ごう)。軽油けいゆ引取ひきとぜいされるまえ軽油けいゆ炭化たんか水素すいそ以外いがいのものを混和こんわした場合ばあい、その混和こんわによりしょうじたものを軽油けいゆとみなす(どうほうだい144じょうだい2こう)。

納税のうぜい義務ぎむしゃ

編集へんしゅう

引取ひきと課税かぜい

編集へんしゅう

軽油けいゆ引取ひきとぜいは、特約とくやく業者ぎょうしゃまた元売もとうり業者ぎょうしゃからの軽油けいゆ引取ひきとり(特約とくやく業者ぎょうしゃ元売もとうり業者ぎょうしゃからの引取ひきとおよ元売もとうり業者ぎょうしゃほか元売もとうり業者ぎょうしゃからの引取ひきとりをのぞく)で現実げんじつ納入のうにゅうともなうものにたいし、その数量すうりょう課税かぜい標準ひょうじゅんとして、その軽油けいゆ納入のうにゅう所在しょざい都道府県とどうふけん課税かぜいする(引取ひきと課税かぜいどうほうだい144じょうの2だい1こう)。

軽油けいゆ引取ひきとぜいにおける納税のうぜい義務ぎむしゃは、特約とくやく業者ぎょうしゃまた元売もとうり業者ぎょうしゃから軽油けいゆ現実げんじつ納入のうにゅうともな引取ひきとりをおこなものである。これらのもの軽油けいゆ引渡ひきわた特約とくやく業者ぎょうしゃまた元売もとうり業者ぎょうしゃは、特別とくべつ徴収ちょうしゅう義務ぎむしゃとして当該とうがい引取ひきとしゃから軽油けいゆ引取ひきとぜい特別とくべつ徴収ちょうしゅうして、都道府県とどうふけん納入のうにゅうする義務ぎむう。

  • 元売もとうり業者ぎょうしゃ軽油けいゆ製造せいぞうすることをごうとするもの軽油けいゆ輸入ゆにゅうすることをごうとするものまた軽油けいゆ販売はんばいすることをごうとするもので、総務そうむ大臣だいじん指定していけているものどうほうだい144じょうだい1こうだい2ごう
  • 特約とくやく業者ぎょうしゃ元売もとうり業者ぎょうしゃとのあいだ締結ていけつされた販売はんばい契約けいやくもとづいて当該とうがい元売もとうり業者ぎょうしゃから継続けいぞくてき軽油けいゆ供給きょうきゅうけ、これを販売はんばいすることをごうとするもので、都道府県とどうふけん知事ちじ指定していけているものどうほうだい144じょうだい1こうだい3ごう

引取ひきと課税かぜいにおいては、流通りゅうつう途中とちゅう段階だんかいぜいされることになるが、当該とうがい税額ぜいがく軽油けいゆ代金だいきん上乗うわのせされ、最終さいしゅうてきには軽油けいゆ消費しょうひしゃ実質じっしつてきぜい負担ふたんしゃになることが制度せいどてき予定よていされている[2]

その課税かぜい方法ほうほう

編集へんしゅう

引取ひきと課税かぜい以外いがい課税かぜい方法ほうほうとしては、以下いかのものがある。

  • 特約とくやく元売もとうり業者ぎょうしゃ炭化たんか水素すいそ炭化たんか水素すいそとそのものとの混合こんごうぶつふくむ)で軽油けいゆまたは揮発きはつ以外いがいのもの(揮発きはつのうち灯油とうゆ該当がいとうするものをふくむ。これを「燃料ねんりょう炭化たんか水素すいそ」という)を自動車じどうしゃ内燃ないねん機関きかん燃料ねんりょうとして販売はんばいした場合ばあい当該とうがい特約とくやく元売もとうり業者ぎょうしゃたいして、その販売はんばいりょう課税かぜい標準ひょうじゅんとして軽油けいゆ引取ひきとぜいす(どうほうだい144じょうの2だい3こう)。
  • 特約とくやく元売もとうり業者ぎょうしゃ以外いがい石油せきゆ製品せいひん販売はんばい業者ぎょうしゃが、軽油けいゆ軽油けいゆ以外いがい炭化たんか水素すいそ混和こんわしくは軽油けいゆ以外いがい炭化たんか水素すいそ軽油けいゆ以外いがい炭化たんか水素すいそ混和こんわして製造せいぞうされた軽油けいゆ販売はんばいした場合ばあいまた燃料ねんりょう炭化たんか水素すいそ自動車じどうしゃ内燃ないねん機関きかん燃料ねんりょうとして販売はんばいした場合ばあい当該とうがい販売はんばい業者ぎょうしゃたいして、その販売はんばいりょう課税かぜい標準ひょうじゅんとして軽油けいゆ引取ひきとぜいす(どうほうだい144じょうの2だい4こう)。
  • 自動車じどうしゃ保有ほゆうしゃが、炭化たんか水素すいそ自動車じどうしゃ内燃ないねん機関きかん燃料ねんりょうとして消費しょうひした場合ばあい当該とうがい自動車じどうしゃ道路どうろにおいて運行うんこうようきょうするため消費しょうひした場合ばあいかぎる)、当該とうがい自動車じどうしゃ保有ほゆうしゃたいし、その消費しょうひりょう課税かぜい標準ひょうじゅんとして軽油けいゆ引取ひきとぜいす(どうほうだい144じょうの2だい5こう)。

これらの規定きていにより、たとえば炭化たんか水素すいそ添加てんかした自動車じどうしゃようアルコール燃料ねんりょう[3]バイオディーゼル燃料ねんりょう不正ふせい軽油けいゆ後述こうじゅつ)などを自動車じどうしゃ燃料ねんりょうとしてもちいる場合ばあいにも軽油けいゆ引取ひきとぜい課税かぜい対象たいしょうとなる。バイオディーゼルにかんして(以下いか「BDF」)は1997ねん京都きょうと議定ぎていしょ発行はっこうによって100%のBDF使用しようかぎ軽油けいゆ引取ひきとぜい免税めんぜいされる優遇ゆうぐう措置そちられている。

また、これ以外いがいにも、

  • 特約とくやく業者ぎょうしゃまた元売もとうり業者ぎょうしゃ軽油けいゆみずか消費しょうひする場合ばあい
  • 免税めんぜい軽油けいゆ使用しようしゃもの免税めんぜい軽油けいゆ譲渡じょうとする場合ばあい
  • 免税めんぜい軽油けいゆ使用しようしゃ免税めんぜい用途ようと以外いがい免税めんぜい軽油けいゆ消費しょうひする場合ばあい
  • 軽油けいゆ製造せいぞうをして、当該とうがい製造せいぞうかか軽油けいゆみずか消費しょうひし、またはもの譲渡じょうとする場合ばあい
  • 軽油けいゆ輸入ゆにゅうをする場合ばあい

において、当該とうがい消費しょうひ譲渡じょうとまた輸入ゆにゅうをするものたい軽油けいゆ引取ひきとぜいされる(どうほうだい144じょうの3だい1こう各号かくごう)。

税金ぜいきん使途しと

編集へんしゅう
 
軽油けいゆ引取ひきとぜい目的もくてきぜいであった当時とうじ設置せっちされた啓発けいはつ看板かんばん青森あおもり県内けんない

軽油けいゆ引取ひきとぜいは、創設そうせつより道府県どうふけん道路どうろ整備せいび財源ざいげんとして利用りようされるほか、指定してい所在しょざい都道府県とどうふけんは、道路どうろ面積めんせきおう税収ぜいしゅう一部いちぶ指定してい交付こうふしていた。交付こうふけた政令せいれい指定してい都市としにおいても、道路どうろ整備せいび財源ざいげんとして利用りようされていた。2009ねん平成へいせい21ねん税制ぜいせい改正かいせいより、地方ちほう道路どうろ特定とくてい財源ざいげん制度せいど廃止はいしされ一般いっぱん財源ざいげんされたことから、軽油けいゆ引取ひきとぜい目的もくてきぜいから普通ふつうぜい移行いこうされ、使途しと制限せいげん廃止はいしされた。

課税かぜい免除めんじょ免税めんぜい軽油けいゆ

編集へんしゅう

創設そうせつ軽油けいゆ引取ひきとぜい道路どうろ整備せいび使用しようする目的もくてきぜいであったものの、道路どうろ整備せいびによる恩恵おんけいひろ一般いっぱんおよぶことから、道路どうろ使用しよう直接ちょくせつ関係かんけいゆうするとみとめられない場合ばあいであっても原則げんそくとしてすべて課税かぜい対象たいしょうとしていた。しかしながら、とく政策せいさくてき配慮はいりょ観点かんてんから課税かぜい免除めんじょすることが適当てきとうみとめられる特定とくてい用途ようと法令ほうれいにおいて列挙れっきょされたもの)にかぎっては、知事ちじ承認しょうにんにより課税かぜい免除めんじょみとめられていた(地方ちほう税法ぜいほうきゅうだい700じょうの6)。

なお、2009ねん平成へいせい21ねん税制ぜいせい改正かいせいより、軽油けいゆ引取ひきとぜい目的もくてきぜいから普通ふつうぜい移行いこうされたことより、現在げんざい旧法きゅうほう規定きていされていた課税かぜい免除めんじょについては、地方ちほう税法ぜいほう附則ふそくだい12じょうの2の7各号かくごうにより、2012ねん平成へいせい24ねん3月31にちまでの特例とくれい措置そちとなった。その2015ねん平成へいせい27ねん3月31にちまで延長えんちょうさら2018ねん平成へいせい30ねん)3がつ31にちまで延長えんちょうされた。そのも3ねんごとに条件じょうけん一部いちぶ変更へんこうされながら2024ねんれい6ねん)3がつ31にちまでさい延長えんちょうされている。

廃止はいし改正かいせい

編集へんしゅう

なお、平成へいせい27年度ねんど(2015年度ねんど税制ぜいせい改正かいせい大綱たいこう(2014ねん平成へいせい26ねん>12月30にち自由民主党じゆうみんしゅとう公明党こうめいとう)において、だい部分ぶぶんは3ねん延長えんちょう2018ねん平成へいせい30ねん3月31にち記載きさいされているが廃止はいしされたものがある。以下いか抜粋ばっすい

廃止はいし
軽油けいゆ引取ひきとぜい

  1. 海上保安庁かいじょうほあんちょう設置せっちし、およ管理かんりする航路こうろ標識ひょうしき電源でんげん用途ようときょうする軽油けいゆ引取ひきとりにかか軽油けいゆ引取ひきとぜい課税かぜい免除めんじょ特例とくれい措置そち廃止はいしする。
  2. 警察けいさつようきょうする電気でんき通信つうしん設備せつび設置せっちし、およ管理かんりするもの当該とうがい設備せつび電源でんげん用途ようときょうする軽油けいゆ引取ひきとりにかか軽油けいゆ引取ひきとぜい課税かぜい免除めんじょ特例とくれい措置そち廃止はいしする。
  3. 消防庁しょうぼうちょうおよ地方ちほう公共こうきょう団体だんたい消防しょうぼう事務じむようきょうする電気でんき通信つうしん設備せつび電源でんげん用途ようときょうする軽油けいゆ引取ひきとりにかか軽油けいゆ引取ひきとぜい課税かぜい免除めんじょ特例とくれい措置そち廃止はいしする。
  4. 陶磁器とうじき製造せいぞうぎょういとなもの陶磁器とうじき製造せいぞう工程こうていにおける焼成しょうせいおよ乾燥かんそう用途ようときょうする軽油けいゆ引取ひきとりにかか軽油けいゆ引取ひきとぜい課税かぜい免除めんじょ特例とくれい措置そち廃止はいしする。

ただし改正かいせい法案ほうあんとう税制ぜいせい改正かいせい大綱たいこう若干じゃっかんことなる部分ぶぶんがあり、2015ねん平成へいせい27ねん)3がつ31にち成立せいりつし、原則げんそくとして同年どうねん4がつ1にちから施行しこうされた。

免税めんぜい軽油けいゆ制度せいど 対象たいしょうとなる事業じぎょうしゃとう 用途ようとおよび機械きかい平成へいせい27年度ねんど税制ぜいせい改正かいせい

  • 石油せきゆ化学かがく製品せいひん製造せいぞうぎょういとなもの
    石油せきゆ化学かがく製品せいひん(エチレン、プロピレン、ブチレン、ノルマルパラフィン、硝安油剤ゆざい爆薬ばくやく潤滑油じゅんかつゆ、グリースまた印刷いんさつインキよう溶剤ようざい)の原料げんりょう(ノルマルパラフィンにあっては、ノルマルパラフィンとなる部分ぶぶんかぎる)の用途ようと ポリプロピレンの製造せいぞう工程こうていにおける物性ぶっせい改良かいりょうのためのアモルファスポリマーの粘性ねんせい低下ていか用途ようと

地方ちほう税法ぜいほう附則ふそくだい12じょうの2の7

編集へんしゅう

以下いか事業じぎょうしゃとうについては、地方ちほう税法ぜいほう附則ふそくだい12じょうの2の7により、2018ねん平成へいせい30ねん)3がつ31にちまでのあいだ免税めんぜい対象たいしょう  

  1. 船舶せんぱく使用しようしゃ
    船舶せんぱく動力どうりょくげん
  2. 自衛隊じえいたい
    自衛隊じえいたい使用しようする通信つうしん機械きかい自動車じどうしゃ公道こうどう走行そうこうしないもの)、そのこれらにるいするものの電源でんげんまたは動力どうりょくげん用途ようと
  3. 鉄道てつどう事業じぎょうまたは軌道きどう事業じぎょういとなもの 専用せんよう鉄道てつどう設置せっちするもの 専用せんよう側線そくせんにおいて車両しゃりょうにゅうかわ作業さぎょういとなもの
    つぎかかげる機械きかい動力どうりょくげん用途ようと
    (1)鉄道てつどうよう車両しゃりょうまたは軌道きどうよう車両しゃりょう動力どうりょくげん用途ようと
    (2)日本にっぽん貨物かもつ鉄道てつどう株式会社かぶしきがいしゃ(JR貨物かもつえき専用せんよう側線そくせんのためにもうけられたものをのぞく)の構内こうないそのこれにるいするコンテナー貨物かもつあつかいをおこな場所ばしょにおいてもっぱらコンテナー貨物かもつ積卸つみおろしのようきょうするフォークリフトそのこれにるいする機械きかい動力どうりょくげん用途ようと
  4. 農業のうぎょうまた林業りんぎょういとなもの 農作業のうさぎょうのうち基幹きかんてき作業さぎょうすべての委託いたくけて農作業のうさぎょうおこなもの 農地のうち造成ぞうせいまたは改良かいりょうしゅたる業務ぎょうむとするもの 素材そざい生産せいさんぎょういとなもの前年度ぜんねんど素材そざい生産せいさんりょうが1,000立方りっぽうメートル以上いじょうであるものかぎる)
    つぎかかげる機械きかい動力どうりょくげん用途ようと
    (1)動力どうりょくこううんそのこううん整地せいちよう機械きかい栽培さいばい管理かんりよう機械きかい収穫しゅうかく調整ちょうせいよう機械きかい植物しょくぶつ繊維せんいよう機械きかいおよび畜産ちくさんよう機械きかい
    (2)製材せいざいあつまりざい積込つみこめおよび搬式チップ製造せいぞう
  5. セメント製品せいひん製造せいぞうぎょうなまコンクリート製造せいぞうぎょうのぞく)をいとなもの  
    左記さきもの事業じぎょうじょうないにおいてもっぱらセメント製品せいひんまたはその原材料げんざいりょう積卸つみおろしのために使用しようするフォークリフトそのこれにるいする機械きかい動力どうりょくげん用途ようと
  6. なまコンクリート製造せいぞうぎょういとなもの
    左記さきもの製造せいぞうしたなまコンクリートを事業じぎょう場外じょうがいにおいてみずか運搬うんぱんするものをのぞく)の事業じぎょうじょうないにおいてもっぱほねざい積卸つみおろしのために使用しようするフォークリフトそのこれにるいする機械きかい動力どうりょくげん用途ようと
  7. 電気でんき供給きょうきゅうぎょういとなもの
    (1)汽力発電はつでん装置そうちじょもえ軽油けいゆせんしょうバーナーおよび重油じゅうゆ加熱かねつバーナーによるものにかぎる)の用途ようと
    (2)ガスタービン発電はつでん装置そうち動力どうりょくげん用途ようと
  8. 地熱じねつ資源しげん開発かいはつ事業じぎょういとなもの
    地熱じねつ資源しげん開発かいはつのために使用しようする動力どうりょくづけすいはし能力のうりょくがないもの)の動力どうりょくげん用途ようと
  9. 鉱物こうぶつ岩石がんせきおよび砂利じゃりふくむ)の事業じぎょういとなもの
    さくがんおよび動力どうりょくづけすいならびに左記さきもの事業じぎょうじょう砂利じゃり洗浄せんじょうする場所ばしょふくむ)ないにおいてもっぱ鉱物こうぶつ積込つみこみまたは運搬うんぱんのために使用しようする機械きかい動力どうりょくげん用途ようと
  10. とび・土工どこう工事こうじぎょういとなもの建設けんせつ業法ぎょうほうだい3じょう規定きていによるとび・土工どこう工事こうじぎょう許可きょかけてもっぱらとび・土工どこう・コンクリート工事こうじおこなもの)  
    とび・土工どこう・コンクリート工事こうじ工事こうじ現場げんばにおいてもっぱらくいち、くいき、掘削くっさくまたは運搬うんぱんのために使用しようする建設けんせつ機械きかいカタピラゆうしないものまたは自動車じどうしゃ登録とうろくけているものをのぞく)の動力どうりょくげん用途ようと
  11. こうさいバラス製造せいぞうぎょういとなもの
    左記さきもの事業じぎょうじょうないにおいてもっぱこうさいの破砕はさいまたはこうさいバラスの集積しゅうせきもしくはせきみのために使用しようする機械きかい動力どうりょくげん用途ようと
  12. 港湾こうわん運送うんそうぎょういとなもの
    港湾こうわんにおいてもっぱ港湾こうわん運送うんそうのために使用しようされるブルドーザーそのこれにるいする機械きかい動力どうりょくげん用途ようと
  13. 倉庫そうこぎょういとなもの
    倉庫そうこ業法ぎょうほうだい3じょう規定きていによる登録とうろくけた左記さきもの倉庫そうこにおいて、もっぱ当該とうがい倉庫そうこぎょうのために使用しようするフォークリフトそのこれにるいする機械きかい動力どうりょくげん用途ようと
  14. 鉄道てつどう軌道きどうふくむ)にかかる貨物かもつ利用りよう運送うんそう事業じぎょうまたは鉄道てつどう貨物かもつせきおろしぎょういとなもの
    えき専用せんよう側線そくせんのためにもうけられたものをのぞく)の構内こうないにおいてもっぱ鉄道てつどう運送うんそう事業じぎょうしゃおこな貨物かもつ運送うんそうにかかるものまたは鉄道てつどう軌道きどうふくむ)により運送うんそうされる貨物かもつ鉄道てつどう軌道きどうふくむ)の車両しゃりょうへの積込つみこみもしくはおろしの事業じぎょうのために使用しようするフォークリフトそのこれにるいする機械きかい動力どうりょくげん用途ようと
  15. 航空こうくう運送うんそうサービスぎょういとなもの飛行場ひこうじょうにおいて航空機こうくうきへの旅客りょかく乗降じょうこうよう設備せつび供用きょうよう航空こうくう貨物かもつ積卸つみおろしもしくは運搬うんぱんまたは航空機こうくうき整備せいびおこな事業じぎょう
    特定とくてい空港くうこうその公共こうきょう飛行場ひこうじょうにおいてもっぱ航空機こうくうきへの旅客りょかく乗降じょうこう航空こうくう貨物かもつ積卸つみおろしもしくは運搬うんぱんまたは航空機こうくうき整備せいびのために使用しようするパッセンジャーステップ、ベルトローダー、高所こうしょ作業さぎょうしゃそのこれらにるいする作業さぎょうよう機械きかい動力どうりょくげん用途ようと
  16. 廃棄はいきぶつ処理しょり事業じぎょういとなもの
    左記さきもの廃棄はいきぶつ処理しょりおよ清掃せいそうかんする法律ほうりつ施行しこうれいだい3じょうだい3ごうロに規定きていする廃棄はいきぶつ埋立うめたてないにおいてもっぱ廃棄はいきぶつ処分しょぶんのために使用しようする機械きかい動力どうりょくげん用途ようと
  17. 木材もくざい加工かこうぎょういとなもの下記かきのいずれかの事業じぎょうもっぱいとなものかぎ
    一般いっぱん製材せいざいぎょうたんいた製造せいぞうぎょう床板とこいた製造せいぞうぎょう木材もくざいチップ製造せいぞうぎょう造作ぞうさくざい製造せいぞうぎょう合板ごうはん製造せいぞうぎょう建築けんちく用木ようぼくせい組立くみたて材料ざいりょう製造せいぞうぎょう、パーティクルボード製造せいぞうぎょう木材もくざいちゅうくすりぎょうおよび木材もくざい防腐ぼうふ処理しょりぎょう
    左記さきもの事業じぎょうじょうないにおいてもっぱ木材もくざい積卸つみおろしのために使用しようする機械きかい動力どうりょくげん用途ようと
  18. 木材もくざい市場いちばぎょういとなもの木材もくざい取引とりひきのために開設かいせつされる市場いちばで、売場うりばもうけて定期ていきにまたは継続けいぞくして開場かいじょうされ、かつその売買ばいばい原則げんそくとしてせりりまたは入札にゅうさつ方法ほうほうによりおこなわれるものを開設かいせつし、または経営けいえいする事業じぎょう
    左記さきもの事業じぎょうじょうないにおいてもっぱ木材もくざい積卸つみおろしのために使用しようする機械きかい動力どうりょくげん用途ようと
  19. 堆肥たいひ製造せいぞうぎょういとなもの肥料ひりょう取締とりしまりほうだい22じょうだい1こう規定きていにより届出とどけでがされたどうこうだい3ごう事業じぎょうじょうないおこなわれるバーク堆肥たいひ製造せいぞうぎょう
    左記さきもの事業じぎょうじょうないにおいて、もっぱ堆肥たいひ製造せいぞう工程こうていにおいて使用しようする機械きかいまたは堆肥たいひもしくはその原材料げんざいりょう積卸つみおろしもしくは運搬うんぱんのために使用しようする機械きかい動力どうりょくげん用途ようと
  20. 索道さくどう事業じぎょういとなもの鉄道てつどう事業じぎょうほうだい32じょう規定きていによる許可きょかけて索道さくどう事業じぎょういとなもの
    もっぱ当該とうがいスキーじょう整備せいびのために使用しようする、積雪せきせつ圧縮あっしゅくするための特殊とくしゅ構造こうぞうゆうする装置そうちそなえた機械きかいまたはゆき製造せいぞうするための装置そうちそなえた機械きかい動力どうりょくげん用途ようと

免税めんぜい対象たいしょうとなる事業じぎょうしゃ用途ようとであっても、道路どうろ運送うんそう車両しゃりょうほうだい4じょう規定きていにより自動車じどうしゃ登録とうろくけている機械きかいおよび車両しゃりょう除外じょがいされる。したがって、ナンバープレートをつけている機械きかい免税めんぜい軽油けいゆ使用しようできない。

税率ぜいりつ

編集へんしゅう

当分とうぶんあいだ軽油けいゆ1キロリットルあたり32,100えん軽油けいゆ引取ひきとぜいせられる(地方ちほう税法ぜいほう附則ふそくだい12じょうの2の8)。ただし、ガソリン価格かかく上昇じょうしょうして特定とくてい税率ぜいりつ適用てきよう停止ていしされた場合ばあい軽油けいゆ引取ひきとぜい特例とくれい税率ぜいりつ適用てきよう停止ていしされる(地方ちほう税法ぜいほう附則ふそく12じょうの2の9)。

なお、本則ほんそく軽油けいゆ1キロリットルあたり15,000えんである(地方ちほう税法ぜいほうだい144じょうの10)。

税率ぜいりつ変遷へんせん

編集へんしゅう

軽油けいゆ1リットルあたりに換算かんさん

  • 1956ねん昭和しょうわ31ねん)6がつ 6.0えん
  • 1957ねん昭和しょうわ32ねん)4がつ 8.0えん
  • 1959ねん昭和しょうわ34ねん)4がつ 10.4えん
  • 1961ねん昭和しょうわ36ねん)5がつ 12.5えん
  • 1964ねん昭和しょうわ39ねん)4がつ 15.0えん
  • 1976ねん昭和しょうわ51ねん)4がつ 19.5えん暫定ざんてい税率ぜいりつ本則ほんそくは15.0えん
  • 1979ねん昭和しょうわ54ねん)6がつ 24.3えん暫定ざんてい税率ぜいりつ本則ほんそくは15.0えん
  • 1993ねん平成へいせい5ねん)12月 32.1えん暫定ざんてい税率ぜいりつ本則ほんそくは15.0えん
  • 2008ねん平成へいせい20ねん
    • 4がつ 15.0えん
    • 5月 32.1えん暫定ざんてい税率ぜいりつ(2010ねん平成へいせい22ねん>4がつからは特例とくれい税率ぜいりつ)。本則ほんそくは15.0えん

不正ふせい軽油けいゆ問題もんだい

編集へんしゅう

軽油けいゆ引取ひきとぜい基本きほんてき軽油けいゆたいしてされるものであり、軽油けいゆ性状せいじょう類似るいじするA重油じゅうゆ灯油とうゆ[4]精製せいせい軽油けいゆ引取ひきとぜいふくむいわゆる石油せきゆ関連かんれん諸税しょぜいされることはい。

しかしながら、ディーゼルエンジンはA重油じゅうゆ灯油とうゆとう燃料ねんりょうとしてもちいても稼働かどうするといわれる。このため、軽油けいゆ引取ひきとぜい古典こてんてき脱税だつぜい手法しゅほうとして、軽油けいゆとA重油じゅうゆ灯油とうゆ混和こんわして「水増みずまし」したもの、A重油じゅうゆ灯油とうゆ混和こんわしたもの(性状せいじょうとしては地方ちほう税法ぜいほうじょう軽油けいゆ」となることがおおい)などを、ディーゼルエンジンの燃料ねんりょうとしてもちいることがしばしばおこなわれる。

このような燃料ねんりょう混和こんわ軽油けいゆい、A重油じゅうゆ灯油とうゆとう単体たんたいでディーゼルしゃ給油きゅうゆする場合ばあいとうをもふくめて、一般いっぱん不正ふせい軽油けいゆび、かく都道府県とどうふけん都道府県とどうふけんぜい事務所じむしょなど)では、不正ふせい軽油けいゆ製造せいぞうおよ使用しようしているもの摘発てきはつすすめている。なお、不正ふせい流用りゅうようふせぐために、灯油とうゆには標識ひょうしき物質ぶっしつとしてクマリン添加てんかされている。灯油とうゆをディーゼルエンジンに使用しようすると軽油けいゆよりねばたびひくいために、燃料ねんりょうねばたび潤滑じゅんかつ依存いぞんしている燃料ねんりょうポンプなどの機器きき故障こしょうこる可能かのうせいがある。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 1937ねん昭和しょうわ12ねん)に創設そうせつされ1943ねん昭和しょうわ18ねん)に廃止はいしされているため、正確せいかくには「復活ふっかつ」。
  2. ^ なお、おなじく燃料ねんりょうぜいである揮発きはつぜいひとしは、軽油けいゆ引取ひきとぜいとはことなり、製造せいぞうじょう製油せいゆしょ)から移出いしゅつされたときぜいす「ぞう課税かぜい」をとっている。
  3. ^ 1999ねん平成へいせい11ねんごろからガイアックスなどの名称めいしょうでガソリン代替だいたい燃料ねんりょうとして日本にっぽん国内こくない流通りゅうつうしていたこう濃度のうどアルコール燃料ねんりょうたいしては、軽油けいゆ引取ひきとぜい課税かぜいされた。
  4. ^ 軽油けいゆ灯油とうゆ重油じゅうゆ中間ちゅうかん性状せいじょうをなすことから、灯油とうゆ重油じゅうゆ軽油けいゆの「周辺しゅうへんあぶらしゅ」ともばれる。

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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