鉄輪 てつりん で走行 そうこう する鉄道 てつどう 車両 しゃりょう は、ゴムタイヤ の自動車 じどうしゃ より制動 せいどう 距離 きょり が遥 はる かに長 なが く、前方 ぜんぽう に別 べつ の車両 しゃりょう を発見 はっけん してからのブレーキ では衝突 しょうとつ を防 ふせ げない。そのため、線路 せんろ を一定 いってい 区間 くかん (閉塞 へいそく 区間 くかん )に区切 くぎ り、1つの閉塞 へいそく 区間 くかん に複数 ふくすう の列車 れっしゃ が同時 どうじ に入 い れないようにする。
閉塞 へいそく とはシステム工学 こうがく における排他 はいた 制御 せいぎょ の一種 いっしゅ 、および安全 あんぜん 工学 こうがく におけるフールプルーフ の一種 いっしゅ であり、鉄道 てつどう における信号 しんごう 保安 ほあん の最 もっと も基本 きほん 的 てき な部分 ぶぶん である。
閉塞 へいそく の考 かんが え方 かた が導入 どうにゅう される以前 いぜん は、列車 れっしゃ の出発 しゅっぱつ 前 まえ に駅 えき 同士 どうし で連絡 れんらく をした後 のち 、ダイヤグラム に基 もと づく運転 うんてん 時刻 じこく 表 ひょう に従 したが って列車 れっしゃ を運行 うんこう させていたが、遅延 ちえん が発生 はっせい し所定 しょてい 通 どお り運行 うんこう できない時 とき や確認 かくにん に錯誤 さくご などがあった際 さい に衝突 しょうとつ ・追突 ついとつ 事故 じこ が頻発 ひんぱつ したため、それを防 ふせ ぐための方法 ほうほう として閉塞 へいそく が考案 こうあん された。
この
節 ふし は
特 とく に
記述 きじゅつ がない
限 かぎ り、
日本 にっぽん 国内 こくない の
法令 ほうれい について
解説 かいせつ しています。また
最新 さいしん の
法令 ほうれい 改正 かいせい を
反映 はんえい していない
場合 ばあい があります。
ご自身 じしん が現実 げんじつ に遭遇 そうぐう した事件 じけん については法律 ほうりつ 関連 かんれん の専門 せんもん 家 か にご相談 そうだん ください。 免責 めんせき 事項 じこう もお読 よ みください。
日本 にっぽん においては鉄道 てつどう に関 かん する技術 ぎじゅつ 上 じょう の基準 きじゅん を定 さだ める省令 しょうれい (平成 へいせい 13年 ねん 国土 こくど 交通省 こうつうしょう 令 れい 第 だい 151号 ごう )に定 さだ める「列車 れっしゃ 間 あいだ の安全 あんぜん 確保 かくほ 」のうちの一 ひと つの方法 ほうほう である。「塞 ふさが 」が当用漢字 とうようかんじ ・常用漢字 じょうようかんじ に入 はい っていなかった字 じ であるため、法令 ほうれい 上 うえ は閉 へい そく となっているが、本 ほん 項目 こうもく では法令 ほうれい の引用 いんよう を除 のぞ いて「閉塞 へいそく 」と記述 きじゅつ する。
鉄道 てつどう に関 かん する技術 ぎじゅつ 上 じょう の基準 きじゅん を定 さだ める省令 しょうれい 第 だい 101条 じょう では、列車 れっしゃ 間 あいだ の安全 あんぜん 確保 かくほ として
閉 へい そくによる方法 ほうほう
列車 れっしゃ 間 あいだ の間隔 かんかく を確保 かくほ する装置 そうち による方法 ほうほう
動力 どうりょく 車 しゃ を操縦 そうじゅう する係員 かかりいん の注意 ちゅうい 力 りょく による方法 ほうほう
のいずれかの方法 ほうほう で運転 うんてん しなければならないと定 さだ めている。このうち、閉 へい そくによる方法 ほうほう を鉄道 てつどう に関 かん する技術 ぎじゅつ 上 じょう の基準 きじゅん を定 さだ める省令 しょうれい の解釈 かいしゃく 基準 きじゅん で具体 ぐたい 的 てき に例示 れいじ したのが「閉塞 へいそく 方式 ほうしき 」である。
軌道 きどう 法 ほう による軌道 きどう は、軌道 きどう 運転 うんてん 規則 きそく (昭和 しょうわ 29年 ねん 運輸省 うんゆしょう 令 れい 第 だい 22号 ごう )第 だい 3条 じょう により、新設 しんせつ 軌道 きどう のみを運行 うんこう する軌道 きどう については、鉄道 てつどう に関 かん する技術 ぎじゅつ 上 じょう の基準 きじゅん を定 さだ める省令 しょうれい が準用 じゅんよう されるが、路面 ろめん に敷設 ふせつ する併用 へいよう 軌道 きどう 区間 くかん や、併用 へいよう 軌道 きどう と新設 しんせつ 軌道 きどう 混在 こんざい の路線 ろせん と、道路 どうろ 以外 いがい の併用 へいよう 軌道 きどう である場合 ばあい については、軌道 きどう 運転 うんてん 規則 きそく により、最高 さいこう 速度 そくど や連結 れんけつ 車両 しゃりょう の長 なが さなどの諸 しょ 条件 じょうけん のもと、先行 せんこう 電車 でんしゃ に追従 ついしょう して運転 うんてん することが認 みと められている。また、その場合 ばあい の速度 そくど なども規定 きてい されている。単線 たんせん 区間 くかん については保安 ほあん 方式 ほうしき として通 つう 票 ひょう 式 しき を施行 しこう し、事故 じこ のためこれを行 おこな うことができないときは指導 しどう 法 ほう を施行 しこう しなければならない。ただし、次 つぎ の場合 ばあい については軌道 きどう 運転 うんてん 規則 きそく 第 だい 66条 じょう で保安 ほあん 方式 ほうしき の施行 しこう (閉塞 へいそく )が不要 ふよう とされている。
全線 ぜんせん を通 つう じて2か所 しょ 以上 いじょう の車両 しゃりょう を運転 うんてん しない軌道 きどう 又 また は線区 せんく
全線 ぜんせん を通 つう じて最高 さいこう 速度 そくど 毎時 まいじ 25km以下 いか で平均 へいきん 速度 そくど 毎時 まいじ 16km以下 いか の運転 うんてん をする軌道 きどう 又 また は線区 せんく
ウェブ・アンド・トムソン式 しき 電気 でんき 通 どおり 票 ひょう 器 き (交通 こうつう 博物館 はくぶつかん 所蔵 しょぞう ・鉄道 てつどう 記念 きねん 物 ぶつ )
非 ひ 自動 じどう 閉塞 へいそく 方式 ほうしき で用 もち いられる、通行 つうこう 票 ひょう の役割 やくわり をするもの。1閉塞 へいそく 区間 くかん に1つ(1種 しゅ )を定 さだ めてこれを持 も たない列車 れっしゃ を閉塞 へいそく 区間 くかん 内 ない に入 い れないなどとすることで閉塞 へいそく を実現 じつげん する。[要 よう 出典 しゅってん ]
日本 にっぽん の国鉄 こくてつ では単 たん に「通 つう 票 ひょう 」と呼 よ んでいた時代 じだい があったが、国鉄 こくてつ 分割 ぶんかつ 民営 みんえい 化 か による鉄道 てつどう 事業 じぎょう 法 ほう 施行 しこう 以後 いご はその省令 しょうれい により次 つぎ のように定義 ていぎ されている。
これらの材質 ざいしつ や形状 けいじょう は法令 ほうれい で統一 とういつ されておらず、製造 せいぞう メーカーや事業 じぎょう 者 しゃ により異 こと なっている。受 う け渡 わた しは利便 りべん と紛失 ふんしつ や破損 はそん 防止 ぼうし のため、皮革 ひかく 製 せい の頑丈 がんじょう な「カバンキャリア」や、市販 しはん のナイロンバッグ(銚子 ちょうし 電気 でんき 鉄道 てつどう )などに収 おさ めて行 おこな われる事業 じぎょう 者 しゃ が多 おお いが、剥 む き出 だ しのまま使用 しよう (名鉄 めいてつ モンキ もんき ーパ ぱ ークモノレ くものれ ール線 るせん )される場合 ばあい があるなど多様 たよう である。
日本 にっぽん の多数 たすう で使用 しよう されたタイヤー式 しき 単線 たんせん 用 よう 閉塞 へいそく 器 き では、「タブレット」や「たま」と呼 よ ばれる金属 きんぞく の円盤 えんばん を用 もち いる。タブレットの中央 ちゅうおう に空 あ けられた穴 あな の形状 けいじょう で区間 くかん を区別 くべつ する。
通 つう 票 ひょう 受器やタブレットキャッチャーでの扱 あつか いが便利 べんり なよう大 おお きな金属 きんぞく 製 せい のリングを取 と り付 つ けていることが多 おお い。金属 きんぞく 製 せい リングをも含 ふく めて「タブレット」と呼 よ ばれる事 こと もあるが、本来 ほんらい は金属 きんぞく 部分 ぶぶん のみが「タブレット」である。
穴 あな の形状 けいじょう は丸 まる (まる):第 だい 一 いち 種 しゅ 、四角 よつかど (よんかく):第 だい 二 に 種 しゅ 、三角 さんかく (さんかく):第 だい 三 さん 種 しゅ 、楕円 だえん (だえん):第 だい 四 よん 種 しゅ の四 よん 種類 しゅるい が基本 きほん であるが、国鉄 こくてつ 北海道 ほっかいどう 総局 そうきょく 管内 かんない や一部 いちぶ の私鉄 してつ ではカマボコ形 かまぼこがた や六角形 ろっかっけい など、変 か わった形 かたち のものも見 み られた。また、大同信号 だいどうしんごう が開発 かいはつ した大同 だいどう D型 がた 閉塞 へいそく 器 き ではわん形 がた (椀 わん 形 がた )と呼 よ ばれる円筒 えんとう 形 がた であった。材質 ざいしつ は砲金 ほうきん 製 せい がほとんどであるが、一部 いちぶ ではジュラルミン 製 せい も見 み られ、大同 だいどう D型 がた 閉塞 へいそく 器 き ではアルミニウム であった。
日本 にっぽん では、JRの旅客 りょかく 営業 えいぎょう 路線 ろせん では、2012年 ねん 9月 がつ 22日 にち の只見線 ただみせん を最後 さいご に使用 しよう 路線 ろせん はなくなり[ 1] 、後述 こうじゅつ の通 とお り第 だい 三 さん セクターではごく一部 いちぶ で使 つか われているのみである。
直径 ちょっけい はタブレットとほとんど変 か わらないが厚 あつ みはずっと薄 うす く、表面 ひょうめん に通 つう 券 けん 函 はこ 解 かい 錠 じょう 用 よう の突起 とっき がある(例外 れいがい として、中央 ちゅうおう の穴 あな をスライダーの中央 ちゅうおう の突起 とっき に合 あ わせるタイプの通 つう 票 ひょう など、欠 か きや突起 とっき のないものもある)。材質 ざいしつ はタブレットが砲金 ほうきん 製 せい やジュラルミン製 せい であるのに対 たい して通 つう 票 ひょう ではスチール製 せい やステンレス製 せい が一般 いっぱん 的 てき である。
日本 にっぽん の国鉄 こくてつ では通 つう 票 ひょう の穴 あな の形状 けいじょう 、及 およ び欠 か きの形状 けいじょう はタブレットと同様 どうよう で、一種 いっしゅ が丸 まる 、二 に 種 しゅ が四角 よつかど 、三種 さんしゅ が三角 さんかく 、四 よん 種 しゅ が楕円 だえん であるが、三種 さんしゅ 三 さん 角 かく のみ倒立 とうりつ しているように見 み える。これはタブレット閉塞 へいそく 式 しき のタブレットは欠 か きのある側 がわ が手前 てまえ にくるように、票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく 式 しき の通 つう 票 ひょう は欠 か きのある側 がわ が奥 おく になるようにスライダー(タブレットを閉塞 へいそく 器 き 本体 ほんたい や通 つう 券 けん 函 はこ に収納 しゅうのう するための枠 わく )の突起 とっき が設 もう けられているためである[要 よう 出典 しゅってん ] 。 [独自 どくじ 研究 けんきゅう ? ] また、旧 きゅう 国鉄 こくてつ では非 ひ 自動 じどう 区間 くかん の多 おお かった北海道 ほっかいどう の一部 いちぶ 路線 ろせん で五 ご 種 しゅ と六 ろく 種 しゅ と呼 よ ばれる特殊 とくしゅ な形状 けいじょう の通 つう 票 ひょう が用 もち いられたこともある(例 れい :湧 ゆう 網 もう 線 せん の網走 あばしり 駅 えき - 常呂 ところ 駅 えき 間 あいだ の併合 へいごう 閉塞 へいそく 時 じ に用 もち いられた第 だい 六 ろく 種 しゅ など)。ちなみに、穴 あな の形状 けいじょう は五 ご 種 しゅ が花形 はながた (端 はし が丸 まる い十字形 じゅうじがた )で六 ろく 種 しゅ が一般 いっぱん 的 てき な十字形 じゅうじがた 、欠 か けは五 ご 種 しゅ が凹形、六 ろく 種 しゅ が∧が2つ並 なら んだ形 かたち だった。
古 ふる くは棒状 ぼうじょう のスタフ タイプの通 つう 票 ひょう が用 もち いられた。現在 げんざい 旅客 りょかく 線上 せんじょう で扱 あつか われているのは、津軽 つがる 鉄道 てつどう の金木 かなぎ 駅 えき - 津軽 つがる 中里 なかさと 駅 えき 間 あいだ と名鉄 めいてつ 築港 ちっこう 線 せん の大江 おおえ 駅 えき - 東名古屋港 ひがしなごやこう 駅 えき 間 あいだ (いずれの区間 くかん でもスタフ閉塞 へいそく 式 しき のスタフとして使用 しよう )のみである。このタイプの通 つう 票 ひょう では、棒 ぼう の一端 いったん に種別 しゅべつ を表 あらわ す丸 まる や三角 さんかく の形状 けいじょう をした鉄板 てっぱん 等 とう が付 つ けられ、反対 はんたい 側 がわ や中央 ちゅうおう に通 つう 券 けん 函 はこ の鍵 かぎ が付 つ けられている。
名鉄 めいてつ 築港 ちっこう 線 せん で使用 しよう されていたスタフ(現在 げんざい のものとは異 こと なる)
スタフ は、最初 さいしょ は棒状 ぼうじょう の金具 かなぐ が用 もち いられたが[要 よう 出典 しゅってん ] 、現在 げんざい ではタブレットで代用 だいよう されることが多 おお い。現在 げんざい 旅客 りょかく 線上 せんじょう で棒状 ぼうじょう のスタフが扱 あつか われているのは、上述 じょうじゅつ の通 とお り名 な 鉄 てつ 築港 ちっこう 線 せん ・津軽 つがる 鉄道 てつどう の2路線 ろせん のみである[要 よう 出典 しゅってん ] 。
自動 じどう 閉塞 へいそく 方式 ほうしき ならびに非 ひ 自動 じどう 閉塞 へいそく 方式 ほうしき の連 れん 査閉塞 へいそく 式 しき ・連動 れんどう 閉塞 へいそく 式 しき では、線路 せんろ に電流 でんりゅう を流 なが して車両 しゃりょう が線路 せんろ 上 じょう にあることを検知 けんち する(線路 せんろ 上 じょう に車両 しゃりょう があればそこが短絡 たんらく されて電流 でんりゅう が流 なが れる)。これを、車両 しゃりょう が線路 せんろ と電気 でんき 回路 かいろ を構成 こうせい することから「軌道 きどう 回路 かいろ 」と呼 よ ぶ。
閉塞 へいそく 区間 くかん が固定 こてい されている閉塞 へいそく 方式 ほうしき で時刻 じこく 表方 おもてかた 式 しき 、時刻 じこく 表 ひょう ・列車 れっしゃ 順序 じゅんじょ 方式 ほうしき 、通 つう 票 ひょう 方式 ほうしき では、閉塞 へいそく 区間 くかん は駅 えき に始 はじ まり駅 えき に終 お わる。信号 しんごう 機 き によるシステムでは、閉塞 へいそく 区間 くかん は信号 しんごう 機 き 間 あいだ に設定 せってい される。
閉塞 へいそく 区間 くかん の長 なが さは、必要 ひつよう とする列車 れっしゃ の運行 うんこう 頻度 ひんど に応 おう じて設計 せっけい される。交通 こうつう 量 りょう の少 すく ない路線 ろせん では、閉塞 へいそく 区間 くかん 長 ちょう は数 かず キロメートル にもおよび、交通 こうつう 量 りょう の多 おお い通勤 つうきん 路線 ろせん などでは閉塞 へいそく 区間 くかん 長 ちょう は数 すう 百 ひゃく メートル 程度 ていど になる。
列車 れっしゃ は、信号 しんごう 機 き が進行 しんこう を現 げん 示 しめせ するまで閉塞 へいそく 区間 くかん に入 はい ることを許 ゆる されない。あるいは、通 つう 票 ひょう 式 しき の場合 ばあい は、通 つう 票 ひょう を受 う け取 と るまでは進入 しんにゅう できない。ほとんどの場合 ばあい 、直近 ちょっきん の閉塞 へいそく が開通 かいつう しているだけではなく、その先 さき 、最低限 さいていげん のブレーキ距離 きょり までの範囲 はんい で閉塞 へいそく が開通 かいつう していなければ、その閉塞 へいそく に進入 しんにゅう することが許 ゆる されない。信号 しんごう 機 き の間隔 かんかく を近接 きんせつ して設置 せっち する自動 じどう 信号 しんごう 式 しき の場合 ばあい は、信号 しんごう 機 き の現 げん 示 しめせ が1つ先 さき の信号 しんごう 機 き の現 げん 示 しめせ を参照 さんしょう するようになっていて、効率 こうりつ 的 てき に列車 れっしゃ 間 あいだ に挟 はさ む閉塞 へいそく 区間 くかん の数 かず を制御 せいぎょ できるようになっている。
閉塞 へいそく 区間 くかん の長 なが さ(信号 しんごう 機 き の設置 せっち 間隔 かんかく )を計算 けいさん するためには、下記 かき のようなことを考慮 こうりょ に入 い れる必要 ひつよう がある。
路線 ろせん の最高 さいこう 許容 きょよう 速度 そくど
勾配 こうばい (ブレーキ距離 きょり の変化 へんか を補償 ほしょう するため)
その路線 ろせん で運行 うんこう している車両 しゃりょう のブレーキ特性 とくせい
視界 しかい (運転 うんてん 士 し からどの程度 ていど の距離 きょり まで信号 しんごう 機 き を見 み ることができるか)
運転 うんてん 士 し の反応 はんのう 時間 じかん (空 そら 走 はし 距離 きょり )
固定 こてい 閉塞 へいそく (上 うえ 図 ず )と移動 いどう 閉塞 へいそく (下図 したず )での列車 れっしゃ 同士 どうし の安全 あんぜん 距離 きょり の違 ちが い黒色 こくしょく の線 せん が閉塞 へいそく 区間 くかん 赤色 あかいろ の線 せん が列車 れっしゃ が在 ざい 線 せん する閉塞 へいそく 区間 くかん 黄色 おうしょく の線 せん は余裕 よゆう 分 ぶん の区間 くかん 移動 いどう 閉塞 へいそく は固定 こてい 閉塞 へいそく とは違 ちが い線路 せんろ に閉塞 へいそく 区間 くかん を設置 せっち しない
固定 こてい 閉塞 へいそく 式 しき を用 もち いることの欠点 けってん として、高速 こうそく な列車 れっしゃ はブレーキ距離 きょり が長 なが くなるため、より長 なが い閉塞 へいそく 区間 くかん を占有 せんゆう して、線路 せんろ 容量 ようりょう を下 さ げることがある。
システムとしては、コンピュータが各 かく 列車 れっしゃ に対 たい して他 た の列車 れっしゃ の進入 しんにゅう を許 ゆる さない範囲 はんい を計算 けいさん することで、各 かく 列車 れっしゃ の現在 げんざい の正確 せいかく な位置 いち 、速度 そくど 、進行 しんこう 方向 ほうこう を把握 はあく できることを前提 ぜんてい に設計 せっけい されており、線路 せんろ や車 くるま 上 じょう に備 そな えられた様々 さまざま なセンサー、タコメータ、速度 そくど 計 けい などによって検知 けんち または計測 けいそく されている(GPS は地下 ちか 線 せん やトンネルの中 なか では測定 そくてい 不能 ふのう になるので使 つか えない)。移動 いどう 閉塞 へいそく では、閉塞 へいそく 信号 しんごう 機 き とそれに伴 ともな い設置 せっち される閉塞 へいそく 区間 くかん が不要 ふよう となり、速度 そくど 指示 しじ が列車 れっしゃ に直接 ちょくせつ 伝達 でんたつ される[ 注 ちゅう 1] 。これにより、安全 あんぜん 上 じょう 必要 ひつよう とされる最低限 さいていげん の間隔 かんかく を保 たも ちながら、できる限 かぎ り列車 れっしゃ を接近 せっきん させて走行 そうこう させることができるようになり、線路 せんろ 容量 ようりょう の増大 ぞうだい に貢献 こうけん する。
信号 しんごう システムの観点 かんてん から、上 うえ の固定 こてい 閉塞 へいそく の図 ず は、先行 せんこう 列車 れっしゃ が在 ざい 線 せん している区間 くかん すべてを占有 せんゆう していることを示 しめ している。これは、区間 くかん 内 ない のどこに列車 れっしゃ が存在 そんざい しているかを正確 せいかく に知 し ることができなかったからである。このため、固定 こてい 閉塞 へいそく 方式 ほうしき では、続行 ぞっこう 列車 れっしゃ は先行 せんこう 列車 れっしゃ が在 ざい 線 せん していない閉塞 へいそく 区間 くかん の境界 きょうかい までしか進 すす むことができない。
2番目 ばんめ の図 ず に示 しめ すように移動 いどう 閉塞 へいそく では、列車 れっしゃ の位置 いち とその減速 げんそく 曲線 きょくせん を列車 れっしゃ が常時 じょうじ 計算 けいさん しており、地上 ちじょう 装置 そうち に対 たい して無線 むせん で報告 ほうこく している。このため地上 ちじょう 装置 そうち は防護 ぼうご 区間 くかん を計算 けいさん し、もっとも列車 れっしゃ に近 ちか い障害 しょうがい (この図 ず でいえば先行 せんこう 列車 れっしゃ の末尾 まつび )に停止 ていし 限界 げんかい 点 てん (LMA: Limit of Movement Authority) を設定 せってい することができる。
列車 れっしゃ の在 ざい 線 せん 位置 いち には不 ふ 確定 かくてい 性 せい があり、列車 れっしゃ の長 なが さに対 たい して安全 あんぜん 上 じょう の余裕 よゆう を含 ふく める必要 ひつよう がある(図 ず の中 なか で黄色 おうしょく で示 しめ されている)。これを総称 そうしょう してフットプリント(足跡 あしあと )と呼 よ んでいる。この安全 あんぜん 上 じょう の余裕 よゆう は、列車 れっしゃ が移動 いどう 距離 きょり を計算 けいさん する方法 ほうほう の精度 せいど に依存 いぞん している。
移動 いどう 閉塞 へいそく に基 もと づくCBTC を使 つか えば、続行 ぞっこう する列車 れっしゃ の安全 あんぜん 距離 きょり を短縮 たんしゅく することができる。この距離 きょり は列車 れっしゃ が常時 じょうじ 報告 ほうこく する位置 いち ・速度 そくど に従 したが って、安全 あんぜん 上 じょう の要求 ようきゅう を満 み たしながら変化 へんか する。これにより列車 れっしゃ の運転 うんてん 間隔 かんかく を短縮 たんしゅく でき、線路 せんろ 容量 ようりょう を増加 ぞうか させることができる。
移動 いどう 閉塞 へいそく は、ロンドン のドックランズ・ライト・レイルウェイ (Docklands Light Railway)や、ニューヨーク のカナーシーL線 せん (Canarsie "L" Line)などで用 もち いられており、ジュビリー線 せん でも使用 しよう する計画 けいかく がある。イギリスのウェスト・コースト本線 ほんせん (West Coast Main Line)の近代 きんだい 化 か でも移動 いどう 閉塞 へいそく を採用 さいよう して、最高 さいこう 速度 そくど を140マイル毎時 まいじ まで引 ひ き上 あ げることが計画 けいかく されたが、十分 じゅうぶん 成熟 せいじゅく した技術 ぎじゅつ ではないと考 かんが えられたことと、他 た の線 せん との接続 せつぞく 点 てん が多 おお いことなどから、計画 けいかく は断念 だんねん された。移動 いどう 閉塞 へいそく はERTMS のETCS level 3でも仕様 しよう に入 はい っており、この仕様 しよう では列車 れっしゃ はブレーキ距離 きょり だけの間隔 かんかく で先行 せんこう 列車 れっしゃ に続行 ぞっこう して走 はし ることができるようになっている。
日本 にっぽん ではJR東日本 ひがしにっぽん で無線 むせん 式 しき の移動 いどう 閉塞 へいそく 制御 せいぎょ を実用 じつよう 化 か させ、無線 むせん による列車 れっしゃ 制御 せいぎょ システム「ATACS 」を2011年 ねん 春 はる から仙石線 せんせきせん あおば通 どおり 駅 えき -東 ひがし 塩釜 しおがま 駅 えき 間 あいだ に導入 どうにゅう した。
常用 じょうよう 閉塞 へいそく 方式 ほうしき とは、平常 へいじょう 時 じ 使用 しよう する閉塞 へいそく 方式 ほうしき のことであり、代用 だいよう 閉塞 へいそく 方式 ほうしき に対 たい する語 かたり である。
非 ひ 自動 じどう 閉塞 へいそく 方式 ほうしき とは、人手 ひとで を介 かい する閉塞 へいそく 方式 ほうしき である。
列車 れっしゃ 数 すう があまり多 おお くない時期 じき にはよく用 もち いられていたが、1980年代 ねんだい 以降 いこう 、列車 れっしゃ 本数 ほんすう の比較的 ひかくてき 多 おお い路線 ろせん は自動 じどう 閉塞 へいそく 式 しき への変更 へんこう が進 すす められ、また非 ひ 自動 じどう 閉塞 へいそく 方式 ほうしき のまま残 のこ っていた路線 ろせん は廃止 はいし されたり、1990年代 ねんだい まで残 のこ った路線 ろせん のほとんどは特殊 とくしゅ 自動 じどう 閉塞 へいそく 式 しき に移行 いこう されたため、運行 うんこう 本数 ほんすう が少 すく ない路線 ろせん で使用 しよう されるのみとなっている[ 注 ちゅう 2] 。
札沼線 さっしょうせん ・石狩月形 いしかりつきがた 駅 えき におけるスタフの交換 こうかん (2020年 ねん に当 とう 駅 えき は廃止 はいし )。
銚子 ちょうし 電気 でんき 鉄道 てつどう 、笠上 かさがみ 黒生 くろはい 駅 えき 下 くだ りホームにあるスタフの表示 ひょうじ 板 ばん 。笠上 かさがみ 黒生 くろはい 駅 えき - 外川 そとかわ 駅 えき 間 あいだ のスタフの形 かたち が三角形 さんかっけい であることを示 しめ す。
スタフ閉塞 へいそく 式 しき とは、1つの閉塞 へいそく 区間 くかん (通常 つうじょう は駅 えき 間 あいだ )で1つのみの通 つう 票 ひょう (スタフ)を使用 しよう し、その通 つう 票 ひょう を持 も っていない列車 れっしゃ は出発 しゅっぱつ しないと定 さだ めることにより閉塞 へいそく を実現 じつげん する方式 ほうしき である。国鉄 こくてつ 時代 じだい には通 つう 票 ひょう 式 しき と呼 よ ばれていた。
スタフ閉塞 へいそく 式 しき は、使用 しよう する設備 せつび がスタフだけであり、簡単 かんたん に運用 うんよう ができる。しかし、列車 れっしゃ を発車 はっしゃ させると、スタフが戻 もど ってくるまで次 つぎ の列車 れっしゃ を発車 はっしゃ させることができず、ダイヤ の編成 へんせい に制限 せいげん ができるという問題 もんだい がある。このため、主 おも に交換 こうかん 駅 えき のない単線 たんせん 行 い き止 ど まりの路線 ろせん に用 もち いられている。かつては代用 だいよう 閉塞 へいそく の一種 いっしゅ とされていたため、ロ ろ ーカル線 かるせん では特認 とくにん で常用 じょうよう されていた。1965年 ねん に正式 せいしき に常用 じょうよう 閉塞 へいそく の一 ひと つとされた。スタフ扱 あつか いを行 おこな う駅 えき は基本 きほん 的 てき に閉塞 へいそく 区間 くかん の起点 きてん の1駅 えき のみである。2024年 ねん 4月 がつ 現在 げんざい 、JRの旅客 りょかく 線 せん で運用 うんよう されているのは、JR東海 とうかい の名松線 めいしょうせん (家城 いえき 駅 えき - 伊勢奥津 いせおきつ 駅 えき )とJR西日本 にしにほん の越美北線 えつみほくせん (越前大野 えちぜんおおの 駅 えき - 九頭竜湖 くずりゅうこ 駅 えき )のみである。地方 ちほう 鉄道 てつどう では、大井川鐵道 おおいがわてつどう 大井川本線 おおいがわほんせん (金谷 かなや 駅 えき - 新金谷 しんかなや 駅 えき )、銚子電気鉄道線 ちょうしでんきてつどうせん (笠上 かさがみ 黒生 くろはい 駅 えき - 外川 そとかわ 駅 えき )、小湊鉄道線 こみなとてつどうせん (里見 さとみ 駅 えき - 上総 かずさ 中野 なかの 駅 えき )、
由利 ゆり 高原 こうげん 鉄道 てつどう 鳥海山 ちょうかいさん ろく線 せん (羽後本荘 うごほんじょう 駅 えき - 前郷 ぜんごう 駅 えき )、長良川 ながらがわ 鉄道 てつどう 越美南線 えつみなんせん (美濃 みの 白鳥 しらとり 駅 えき - 北濃 ほくのう 駅 えき )、くま川 かわ 鉄道 てつどう 湯前線 ゆのまえせん (あさぎり駅 えき - 湯前 ゆのまえ 駅 えき )で使用 しよう されており、由利 ゆり 高原 こうげん 鉄道 てつどう とくま川 かわ 鉄道 てつどう では、交換 こうかん 駅 えき を境 さかい に閉塞 へいそく 方式 ほうしき が違 ちが うため、上下 じょうげ 列車 れっしゃ の交換 こうかん の際 さい には、終点 しゅうてん 駅 えき から来 き た上 のぼ り列車 れっしゃ と起点 きてん 駅 えき から来 き た下 くだ り列車 れっしゃ との間 あいだ でタブレットとスタフの交換 こうかん を行 おこ なっている。
路面 ろめん 電車 でんしゃ では、無人 むじん の上下 じょうげ 列車 れっしゃ の交換 こうかん 駅 えき にて運転 うんてん 取扱 とりあつかい 要員 よういん を置 お かず、運転 うんてん 士 し 同士 どうし で直接 ちょくせつ スタフ(タブレット)の交換 こうかん を行 おこな っていたことがある。
2024年 ねん 5月11 ・12日 にち に実施 じっし された東京 とうきょう メトロ東西線 とうざいせん の南砂町 みまみすなまち 駅 えき 改良 かいりょう 工事 こうじ の際 さい には、葛西 かさい 駅 えき - 西葛西 にしかさい 駅 えき 間 あいだ でA線 せん のみを使用 しよう した折 お り返 かえ し運転 うんてん が行 おこな われたが、その際 さい の閉塞 へいそく 方式 ほうしき としてスタフ(円盤 えんばん に「T」の形 かたち でくり抜 ぬ かれたもの)が用 もち いられた[ 2] [ 3] 。
併用 へいよう 軌道 きどう 区間 くかん でのスタフ閉塞 へいそく
編集 へんしゅう
単線 たんせん の併用 へいよう 軌道 きどう (いわゆる、普通 ふつう に道路 どうろ 上 じょう を走 はし る路面 ろめん 電車 でんしゃ )区間 くかん でスタフ閉塞 へいそく を採用 さいよう する場合 ばあい 、普通 ふつう のスタフ閉塞 へいそく ではスタフのある駅 えき 側 がわ から一 いち 個 こ 車両 しゃりょう のみしか発車 はっしゃ させることができないが、併用 へいよう 軌道 きどう 区間 くかん の場合 ばあい に限 かぎ り続行 ぞっこう 標 しるべ (後続 こうぞく の車両 しゃりょう があることを示 しめ す、車両 しゃりょう に取 と り付 つ ける標識 ひょうしき )を取 と り付 つ ければ(スタフのある駅 えき 側 がわ からなら)車両 しゃりょう を発車 はっしゃ させてよいことになっている。スタフは同 どう 一方向 いちほうこう に連続 れんぞく して運行 うんこう される最後 さいご の車両 しゃりょう に携帯 けいたい させる(軌道 きどう 運転 うんてん 規則 きそく 第 だい 69条 じょう ただし書 が き)。スタフのみで閉塞 へいそく ができ駅 えき 間 あいだ の通信 つうしん も必要 ひつよう ないのは通常 つうじょう のスタフ閉塞 へいそく と同 おな じであるが、スタフのある駅 えき 側 がわ からならば同 どう 一方向 いちほうこう に連続 れんぞく して列車 れっしゃ を発車 はっしゃ させることができる点 てん では票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく 式 しき にも似 に ている。なお、この方法 ほうほう は法的 ほうてき には「通 つう 票 ひょう 式 しき 」と称 しょう している(軌道 きどう 運転 うんてん 規則 きそく 第 だい 66条 じょう )。このようなことが認 みと められているのは、併用 へいよう 軌道 きどう においては閉塞 へいそく の概念 がいねん が通常 つうじょう の鉄道 てつどう とは全 まった く異 こと なっていることによる。法令 ほうれい により併用 へいよう 軌道 きどう 区間 くかん では列車 れっしゃ の最 さい 高速度 こうそくど が40km/hに制限 せいげん されており、単線 たんせん 区間 くかん では正面 しょうめん 衝突 しょうとつ の危険 きけん はあっても追突 ついとつ は目視 もくし で十分 じゅうぶん 避 さ けられるとされているからである(同様 どうよう の理由 りゆう で、複線 ふくせん では閉塞 へいそく 設備 せつび 自体 じたい 不要 ふよう である)。 [独自 どくじ 研究 けんきゅう ? ]
票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく の概念 がいねん 図 ず
票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく 式 しき が使用 しよう されていた北陸鉄道 ほくりくてつどう 小松線 こまつせん の小松 こまつ -加賀 かが 八幡 やはた 間 あいだ で使用 しよう されていた通 つう 券 けん 函 はこ (通 つう 券 けん 箱 ばこ ) 下部 かぶ に通 つう 票 ひょう を入 い れることで上部 じょうぶ の蓋 ぶた が開 ひら き通 どおり 券 けん を取 と り出 だ すことができる
名松線 めいしょうせん で通 つう 券 けん を運 はこ ぶための専用 せんよう の袋 ふくろ 。松阪 まつさか ←→家城 いえき と書 か かれている
票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく 式 しき は、同 どう 一方向 いちほうこう に連続 れんぞく して列車 れっしゃ を発車 はっしゃ できないというスタフ閉塞 へいそく 式 しき の欠点 けってん を解決 かいけつ するために考案 こうあん された方式 ほうしき である。
通 つう 票 ひょう は1つの閉塞 へいそく 区間 くかん (通常 つうじょう は駅 えき 間 あいだ )で1つのみであり、通 つう 票 ひょう を持 も っている側 がわ の駅 えき (出発 しゅっぱつ 駅 えき )で、先発 せんぱつ の列車 れっしゃ に通 つう 票 ひょう の代 か わりの通 つう 券 けん (列車 れっしゃ 運転 うんてん 許可 きょか 証 しょう )を渡 わた し、後発 こうはつ の列車 れっしゃ に通 つう 票 ひょう を持 も たせることで、続行 ぞっこう 運転 うんてん (同 どう 一方向 いちほうこう に連続 れんぞく して列車 れっしゃ を発車 はっしゃ させること)することができる。続行 ぞっこう 運転 うんてん を行 おこな わない場合 ばあい は通 つう 券 けん は必要 ひつよう なく、通 つう 票 ひょう を列車 れっしゃ に持 も たせることでスタフ閉塞 へいそく 式 しき と同 おな じ扱 あつか い方 かた になる。
通 つう 券 けん は通 つう 券 けん 函 はこ (通 つう 券 けん 箱 ばこ )に納 おさ められており、通 つう 票 ひょう が通 つう 券 けん 函 はこ を開 ひら くための鍵 かぎ となっている。閉塞 へいそく を行 おこな う場合 ばあい は出発 しゅっぱつ 駅 えき の運転 うんてん 取扱 とりあつかい 者 しゃ (通常 つうじょう は駅長 えきちょう )と到着 とうちゃく 駅 えき の取扱 とりあつかい 者 しゃ とが専用 せんよう の電話 でんわ にて打 う ち合 あ わせる。閉塞 へいそく が承認 しょうにん されたら両 りょう 駅 えき でそれぞれの閉塞 へいそく 用 よう 電話機 でんわき に「○○・××間 あいだ 列車 れっしゃ 閉塞 へいそく 区間 くかん にあり」と白地 しろじ に赤字 あかじ で記 しる された閉塞 へいそく 票 ひょう を掲示 けいじ する。続行 ぞっこう 列車 れっしゃ がない場合 ばあい は当該 とうがい 区間 くかん の通 つう 票 ひょう をキャリアに収納 しゅうのう して運転 うんてん 士 し に渡 わた す。到着 とうちゃく 駅 えき では運転 うんてん 士 し から通 つう 票 ひょう を受 う け取 と り、キャリアから取 と り出 だ して確認 かくにん した後 のち 、出発 しゅっぱつ 駅 えき と閉塞 へいそく 解除 かいじょ の打 う ち合 あ わせをする。閉塞 へいそく が解除 かいじょ されたらばそれぞれの駅 えき では閉塞 へいそく 票 ひょう を裏返 うらがえ して「○○・××間 あいだ 列車 れっしゃ 閉塞 へいそく 区間 くかん になし」と白地 しろじ に黒字 くろじ で記 しる された面 めん を上 うえ に向 む けて掲示 けいじ する。続行 ぞっこう 列車 れっしゃ のある場合 ばあい は電話 でんわ にて打 う ち合 あ わせの後 のち 、通 つう 票 ひょう で通 つう 券 けん 函 はこ を解 かい 錠 じょう して中 なか から通 つう 券 けん を一 いち 枚 まい 取 と り出 だ し、閉塞 へいそく 区間 くかん の駅名 えきめい と列車 れっしゃ 番号 ばんごう 、発行 はっこう 年月日 ねんがっぴ と通 つう 票 ひょう の種類 しゅるい (タブレットの穴 あな の形状 けいじょう )を記載 きさい して(旧 きゅう 国鉄 こくてつ 及 およ びJR、また多 おお くの私鉄 してつ で使 つか われた通 つう 券 けん には該当 がいとう 区間 くかん の通 つう 票 ひょう の形状 けいじょう が赤色 あかいろ で印刷 いんさつ されている。また、一部 いちぶ の私鉄 してつ と古 ふる い時代 じだい の国鉄 こくてつ では通 つう 票 ひょう の形状 けいじょう ではなく、通 つう 券 けん の地 ち の色 いろ 《原則 げんそく 的 てき に一種 いっしゅ :白 しろ 、二 に 種 しゅ :赤 あか 、三種 さんしゅ :青 あお もしくは緑 みどり 、四 よん 種 しゅ :樺色 かばいろ 》によって種別 しゅべつ を区別 くべつ していた)、当該 とうがい 区間 くかん の通 つう 票 ひょう を提示 ていじ しながら運転 うんてん 士 し に渡 わた す。これは、この停車場 ていしゃじょう が通 つう 券 けん の発行 はっこう が可能 かのう 、つまり通 どおり 券 けん を携帯 けいたい する列車 れっしゃ の出発 しゅっぱつ を行 おこな える停車場 ていしゃじょう であることを確認 かくにん するためである。運転 うんてん 士 し は、通 つう 票 ひょう を確認 かくにん した上 うえ で通 つう 券 けん を受 う け取 と って列車 れっしゃ を発車 はっしゃ させる。駅 えき に着 つ くと運転 うんてん 士 し から通 つう 券 けん を受 う け取 と った運転 うんてん 取扱 とりあつかい 者 しゃ は直 ただ ちに通 つう 券 けん に×印 しるし を付 つ けて無効 むこう 化 か する。着 つ いた駅 えき では、前 まえ の駅 えき に電話 でんわ をして、列車 れっしゃ の到着 とうちゃく を知 し らせる。これは、列車 れっしゃ が次 つぎ の駅 えき に到着 とうちゃく する前 まえ に後続 こうぞく の列車 れっしゃ を発車 はっしゃ させると、追突 ついとつ する危険 きけん 性 せい があるためである。
この閉塞 へいそく 方式 ほうしき では通 つう 券 けん を用 もち いることによって続行 ぞっこう 列車 れっしゃ を設定 せってい することが出来 でき るので、運転 うんてん 効率 こうりつ は飛躍 ひやく 的 てき に向上 こうじょう する。しかし、常 つね に通 つう 票 ひょう のある停車場 ていしゃじょう からしか列車 れっしゃ を進出 しんしゅつ させることが出来 でき ないので、急 きゅう な運休 うんきゅう や事故 じこ 等 とう で列車 れっしゃ 運行 うんこう の順序 じゅんじょ を変 か えて、通 つう 票 ひょう のない側 がわ から列車 れっしゃ を進出 しんしゅつ させる必要 ひつよう が生 しょう じた場合 ばあい 、通 つう 票 ひょう を陸送 りくそう しなければならないなどの制約 せいやく がある。2017年 ねん 2月 がつ 現在 げんざい 、旅客 りょかく 営業 えいぎょう 線 せん 上 じょう で目 め にすることができるのは銚子 ちょうし 電鉄 でんてつ の仲 なか ノ町 まち 駅 えき - 笠上 かさがみ 黒生 くろはい 駅 えき 間 あいだ 、小湊 こみなと 鐵道 てつどう の上総牛久 かずさうしく 駅 えき - 里見 さとみ 駅 えき 間 あいだ 、名鉄 めいてつ 築港 ちっこう 線 せん 、JR東海 とうかい 名松線 めいしょうせん の松阪 まつさか 駅 えき - 家城 いえき 駅 えき 間 あいだ である。
また、タブレット閉塞 へいそく 式 しき を使用 しよう している区間 くかん の併合 へいごう 閉塞 へいそく にも使用 しよう されるが、日本 にっぽん では、2004年 ねん 10月16日 にち の八戸 はちのへ 線 せん の閉塞 へいそく 区間 くかん が統合 とうごう されたのに伴 ともな って消滅 しょうめつ し、この例 れい はなくなった。
票 ひょう 券 けん 指令 しれい 閉塞 へいそく 式 しき は、票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく 式 しき の一種 いっしゅ である。
代用 だいよう 閉塞 へいそく 方式 ほうしき である指導 しどう 指令 しれい 式 しき と類似 るいじ しており、CTC などを使用 しよう している区間 くかん で、閉塞 へいそく 区間 くかん における列車 れっしゃ または車両 しゃりょう の有無 うむ を確認 かくにん できる装置 そうち と列車 れっしゃ 無線 むせん 装置 そうち 等 とう の通信 つうしん 設備 せつび が利用 りよう できる場合 ばあい に、運転 うんてん 整理 せいり 担当 たんとう 者 しゃ (列車 れっしゃ 指令 しれい )が閉塞 へいそく 取扱 とりあつかい 者 しゃ となり、票 ひょう 券 けん の代用 だいよう としてICカードを利用 りよう して閉塞 へいそく を行 おこな う。
2020年 ねん 8月 がつ 時点 じてん で、北条 ほうじょう 鉄道 てつどう 北条線 ほうじょうせん でのみ運用 うんよう されている[ 4] 。法華 ほっけ 口 くち 駅 えき での列車 れっしゃ 交換 こうかん 設備 せつび 工事 こうじ に伴 ともな い導入 どうにゅう されたもの[ 4] 。
これにより無人 むじん 駅 えき での法華 ほっけ 口 こう 駅 えき での列車 れっしゃ 交換 こうかん を可能 かのう とした。北条 ほうじょう 町 まち 駅 えき 内 うち の指令 しれい 員 いん が全体 ぜんたい の運行 うんこう 状 じょう 況 きょう を統括 とうかつ するが、行 い き違 ちが いの際 さい 、閉塞 へいそく 区間 くかん において使用 しよう される票 ひょう 券 けん の代用 だいよう としてICカード を使用 しよう しており、運転 うんてん 士 し が法華 ほっけ 口 こう 駅 えき のICカードリーダーにタッチして、駅 えき 構内 こうない の出発 しゅっぱつ 信号 しんごう 機 き を出発 しゅっぱつ 現 げん 示 しめせ (青信号 あおしんごう )とすることで、閉塞 へいそく 区間 くかん での閉塞 へいそく を行 おこな う[ 5] 。またICカードは各 かく 閉塞 へいそく 区間 くかん において違 ちが うものが各 かく 1枚 まい により使用 しよう されるため、駅 えき での列車 れっしゃ 交換 こうかん の際 さい には、到着 とうちゃく した列車 れっしゃ の運転 うんてん 士 し は、駅 えき に設置 せっち された票 ひょう 券 けん 箱 ばこ に納 おさ め、反対 はんたい 方向 ほうこう から到着 とうちゃく した列車 れっしゃ の運転 うんてん 士 し がこれを票 ひょう 券 けん 箱 ばこ から出 だ して使用 しよう するが、駅 えき において運転 うんてん 士 し の間 あいだ で手渡 てわた しをしたりすることも可能 かのう である[ 6] 。
票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく 式 しき に代 か わって使 つか われ出 だ したのがタブレット閉塞 へいそく 式 しき である。国鉄 こくてつ では通 つう 票 ひょう 閉塞 へいそく 式 しき と呼 よ んでいた。
タブレット閉塞 へいそく 式 しき は、両側 りょうがわ の駅 えき に複数 ふくすう の通 つう 票 ひょう (タブレット )を納 おさ めたタブレット閉塞 へいそく 機 き を設置 せっち し、閉塞 へいそく 機 き から通 つう 票 ひょう を取出 とりだ して閉塞 へいそく を行 おこな う方式 ほうしき である。まず、両 りょう 駅 えき で信号 しんごう 取扱 とりあつかい 者 しゃ の駅員 えきいん が電鍵 でんけん と閉塞 へいそく 用 よう の専用 せんよう 電話 でんわ により閉塞 へいそく の打 う ち合 あ わせを行 おこな い、両 りょう 駅 えき のタブレット閉塞 へいそく 機 き を決 き められた手順 てじゅん で操作 そうさ すると、タブレット閉塞 へいそく 機 き の検 けん 電器 でんき の針 はり が、出発 しゅっぱつ 駅 えき 側 がわ は中立 ちゅうりつ から全開 ぜんかい 、到着 とうちゃく 駅 えき 側 がわ が中立 ちゅうりつ から半開 はんかい に振 ふ れ、この状態 じょうたい でタブレット閉塞 へいそく 器 き の解 かい 錠 じょう ボタンを押 お すと出発 しゅっぱつ 駅 えき 側 がわ は下部 かぶ 引手 ひきて が全開 ぜんかい となりタブレットを取 と り出 だ すことができるが、到着 とうちゃく 駅 えき 側 がわ は下部 かぶ 引手 ひきて が半開 はんかい となりタブレットを取 と り出 だ すことができない状態 じょうたい となり閉塞 へいそく が完了 かんりょう する。その後 ご 、出発 しゅっぱつ 駅 えき 側 がわ のタブレットを駅員 えきいん がカバンキャリアの中 なか に収 おさ めて、カバンキャリアを列車 れっしゃ の運転 うんてん 士 し に持 も たせてから出発 しゅっぱつ 駅 えき を出発 しゅっぱつ する。その後 ご 、到着 とうちゃく 駅 えき に列車 れっしゃ が到着 とうちゃく すると運転 うんてん 士 し がカバンキャリアを駅員 えきいん に渡 わた して、中 なか のタブレットを取出 とりだ し、再度 さいど 両 りょう 駅 えき で電鍵 でんけん と閉塞 へいそく 用 よう の専用 せんよう 電話 でんわ により閉塞 へいそく 解除 かいじょ の打 う ち合 あ わせを行 おこな い、両 りょう 駅 えき のタブレット閉塞 へいそく 機 き を決 き められた手順 てじゅん により操作 そうさ して、両 りょう 駅 えき のタブレット閉塞 へいそく 機 き の検 けん 電器 でんき の針 はり が中立 ちゅうりつ の位置 いち に戻 もど り閉塞 へいそく が解除 かいじょ され、タブレットを到着 とうちゃく 駅 えき 側 がわ のタブレット閉塞 へいそく 機 き の上部 じょうぶ 引手 ひきて に収 おさ め、両 りょう 駅 えき のタブレット閉塞 へいそく 機 き の下部 かぶ 引手 ひきて を閉 し める。つまり、1つの駅 えき 間 あいだ でタブレットは1つしか出 で ておらず、タブレットを閉塞 へいそく 機 き に収 おさ めるまでは到着 とうちゃく 駅 えき 側 がわ の閉塞 へいそく 機 き からタブレットを取出 とりだ すことができないシステムになっている。よって、タブレットを持 も っていない列車 れっしゃ は出発 しゅっぱつ できないようにすることで閉塞 へいそく が実現 じつげん する。また、列車 れっしゃ の出発 しゅっぱつ 駅 えき を変更 へんこう する時 とき (列車 れっしゃ の進行 しんこう 方向 ほうこう を変 か える)には再度 さいど 両 りょう 駅 えき で打 う ち合 あ わせをした後 のち 、両 りょう 駅 えき のタブレット閉塞 へいそく 機 き を決 き められた手順 てじゅん で操作 そうさ すれば、その出発 しゅっぱつ 駅 えき の閉塞 へいそく 機 き からタブレットを取出 とりだ すことができるので、票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく 式 しき の一番 いちばん の問題 もんだい 点 てん を解決 かいけつ することができる。
なお列車 れっしゃ 到着 とうちゃく 後 ご 、直 ただ ちに対向 たいこう 列車 れっしゃ を進出 しんしゅつ させる場合 ばあい にはタブレット(通 つう 票 ひょう )の折 お り返 かえ し使用 しよう が認 みと められていて、タブレットを閉塞 へいそく 器 き に戻 もど すことなく対向 たいこう 列車 れっしゃ の運転 うんてん 士 し に渡 わた すことができる。この取 と り扱 あつか いを行 おこな う場合 ばあい は両 りょう 停車 ていしゃ 場 じょう の閉塞 へいそく 器 き にタブレット(通 つう 票 ひょう )の折 お り返 かえ し使用 しよう 中 ちゅう と記 しる された標識 ひょうしき を掲示 けいじ する。また各駅 かくえき 間 あいだ のタブレット閉塞 へいそく 機 き には他 た の駅 えき 間 あいだ のタブレットを収 おさ めることができないようになっている。
受 う け渡 わた しを行 おこな う駅 えき を列車 れっしゃ が通過 つうか する場合 ばあい 、運転 うんてん 士 し は通過 つうか の際 さい に速度 そくど を落 お とし、運転 うんてん 士 し 又 また は運転 うんてん 助士 じょし が現在 げんざい 持 も っているタブレットの入 はい っているキャリアをホームの末端 まったん にある通 つう 票 ひょう 受器にタイミングを合 あ わせて引 ひ っ掛 か けて走 はし り抜 ぬ け、ホーム先端 せんたん にある通 つう 票 ひょう 授器からタブレットキャッチャーで自動 じどう 回収 かいしゅう するか、または手 て で拾 ひろ い上 あ げて通過 つうか する。受 う け取 と りに失敗 しっぱい すると、タブレットを持 も たずに次 つぎ の閉塞 へいそく 区間 くかん に進入 しんにゅう してしまうことになるため、当然 とうぜん ながらその際 さい には列車 れっしゃ を速 すみ やかに停車 ていしゃ させてタブレットを拾 ひろ いに出 で なければならない[ 7] [ 注 ちゅう 3] 。
JRの旅客 りょかく 営業 えいぎょう 線 せん でタブレット閉塞 へいそく 式 しき を使用 しよう していた最後 さいご の路線 ろせん は、只見線 ただみせん の会津坂下 あいづばんげ 駅 えき - 会津 あいづ 川口 かわぐち 駅 えき 間 あいだ であったが、2012年 ねん 9月 がつ 22日 にち をもって終了 しゅうりょう し、翌日 よくじつ から特殊 とくしゅ 自動 じどう 閉 へい そく式 しき に切 き り替 か えられた。これを最後 さいご に、タブレット閉塞 へいそく 式 しき を採用 さいよう している路線 ろせん はない。
第 だい 三 さん セクター鉄道 てつどう では、由利 ゆり 高原 こうげん 鉄道 てつどう 鳥海山 ちょうかいさん ろく線 せん (前郷 ぜんごう - 矢島 やじま 間 あいだ )、くま川 かわ 鉄道 てつどう 湯前線 ゆのまえせん (人吉 ひとよし 温泉 おんせん - あさぎり間 あいだ )で運用 うんよう されている。由利 ゆり 高原 こうげん 鉄道 てつどう の前郷 ぜんごう -羽後本荘 うごほんじょう 間 あいだ はスタフ閉塞 へいそく となるため、前郷 ぜんごう 駅 えき では上下 じょうげ 列車 れっしゃ の交換 こうかん の際 さい にタブレットとスタフ交換 こうかん が行 おこ なわれる。(旅客 りょかく 列車 れっしゃ からも見 み ることができる。)
タブレットの入 はい ったカバンキャリアを運転 うんてん 士 し に渡 わた す駅員 えきいん
通 つう 票 ひょう 受器にタブレットの入 はい ったカバンキャリアを引 ひ っ掛 か ける通過 つうか 列車 れっしゃ の運転 うんてん 士 し
通 つう 票 ひょう 授器からタブレットの入 はい ったカバンキャリアを受 う け取 と る通過 つうか 列車 れっしゃ の運転 うんてん 士 し
タブレット
閉塞 へいそく で
使用 しよう されるタブレット(
通 つう 票 ひょう )
閉塞 へいそく 機 き (
京都 きょうと 鉄道 てつどう 博物館 はくぶつかん 所蔵 しょぞう )
タブレット
閉塞 へいそく 機 き からタブレットを
引 ひ き
出 だ す
様子 ようす (
津山 つやま まなびの鉄道 てつどう 館 かん 所蔵 しょぞう )
路面 ろめん 電車 でんしゃ での
使用 しよう 例 れい 信号 しんごう 所 しょ で
離合 りごう する
列車 れっしゃ がタブレットの
入 はい ったカバンキャリアを
交換 こうかん する
光景 こうけい 。
(
土佐 とさ 電気 でんき 鉄道 てつどう 伊野線 いのせん 、
八 はち 代 だい 信号 しんごう 所 しょ )
閉 と じた
状態 じょうたい のタブレットキャッチャー(
キハ22形 かたち 気動車 きどうしゃ )
通過 つうか 駅 えき を展開 てんかい 状態 じょうたい で通過 つうか し、ケースに収納 しゅうのう されたタブレットを自動 じどう 回収 かいしゅう した。
由利 ゆり 高原 こうげん 鉄道 てつどう 前郷 ぜんごう 駅 えき で現在 げんざい も行 おこな われているスタフとタブレット交換 こうかん
連 れん 査閉塞 へいそく 式 しき は、タブレット閉塞 へいそく 式 しき の欠点 けってん (各 かく 停車場 ていしゃじょう に通 つう 票 ひょう 閉塞 へいそく 機 き と取 と り扱 あつか い要員 よういん の配置 はいち が必要 ひつよう なのと、保安 ほあん 上 じょう の問題 もんだい 。)を改善 かいぜん して通 つう 票 ひょう (タブレット)を用 もち いないで済 す むように開発 かいはつ された閉塞 へいそく 方式 ほうしき である。
閉塞 へいそく 区間 くかん の両 りょう 端 はし の駅 えき に連 れん 査閉塞 へいそく 器 き を設置 せっち し、駅 えき 構内 こうない の両 りょう 端 はし にある場内 じょうない 信号 しんごう 機 き 前後 ぜんこう に50m程度 ていど の開 ひらき 電路 でんろ 式 しき 軌道 きどう 回路 かいろ (OT) と閉電路 ろ 式 しき 軌道 きどう 回路 かいろ (CT) の2つの短小 たんしょう な軌道 きどう 回路 かいろ を設置 せっち しており、この2つの軌道 きどう 回路 かいろ を列車 れっしゃ が踏 ふ むことによって閉塞 へいそく 区間 くかん 内 ない の列車 れっしゃ の有無 うむ を検知 けんち ・記憶 きおく して閉塞 へいそく を確保 かくほ する、チェックイン-チェックアウト方式 ほうしき の閉塞 へいそく 方法 ほうほう である。
列車 れっしゃ を発車 はっしゃ させる際 さい は、両 りょう 駅 えき で信号 しんごう 取扱 とりあつかい 者 しゃ の駅員 えきいん が閉塞 へいそく 用 よう の専用 せんよう 電話 でんわ で閉塞 へいそく の打 う ち合 あ わせをして、閉塞 へいそく 区間 くかん 内 ない に列車 れっしゃ がいないことを確認 かくにん した後 のち 、両 りょう 駅 えき に設置 せっち された連 れん 査閉塞 へいそく 器 き の一対 いっつい の方向 ほうこう てこを、反 はん 位 い に操作 そうさ して閉塞 へいそく を開始 かいし すると、運転 うんてん の方向 ほうこう (列車 れっしゃ が運転 うんてん する方向 ほうこう )が駅 えき 表示 ひょうじ 盤 ばん に表示 ひょうじ され、出発 しゅっぱつ 側 がわ の駅 えき では、一方 いっぽう 側 がわ の出発 しゅっぱつ 信号 しんごう 機 き が進行 しんこう (緑 みどり )を現 げん 示 しめ して、到着 とうちゃく 側 がわ の駅 えき では、片一方 かたいっぽう 側 がわ の出発 しゅっぱつ 信号 しんごう 機 き が停止 ていし (赤 あか )を現 げん 示 しめせ する。その後 ご 、出発 しゅっぱつ した列車 れっしゃ が出発 しゅっぱつ 側 がわ の駅 えき の出口 でぐち 側 がわ にある閉電路 ろ 式 しき 軌道 きどう 回路 かいろ を通 とお ると、列車 れっしゃ が閉塞 へいそく 区間 くかん 内 ない に入 はい ったことを検知 けんち して、出発 しゅっぱつ 側 がわ の駅 えき では、出発 しゅっぱつ 信号 しんごう 機 き が停止 ていし (赤 あか )を現 げん 示 しめ して、閉塞 へいそく 区間 くかん 内 ない に列車 れっしゃ がいることを両 りょう 駅 えき の駅 えき 表示 ひょうじ 盤 ばん に表示 ひょうじ される。列車 れっしゃ が到着 とうちゃく 側 がわ の駅 えき に接近 せっきん すると、その駅 えき 表示 ひょうじ 盤 ばん にあるブザーが鳴 な り、到着 とうちゃく 側 がわ の駅 えき の入口 いりくち 側 がわ にある開 ひらき 電路 でんろ 式 しき 軌道 きどう 回路 かいろ を通 とお ると、列車 れっしゃ が閉塞 へいそく 区間 くかん 内 ない から出 で たことを検知 けんち して、閉塞 へいそく 区間 くかん 内 ない に列車 れっしゃ がいないことを両 りょう 駅 えき の駅 えき 表示 ひょうじ 盤 ばん に表示 ひょうじ されるので、列車 れっしゃ が到着 とうちゃく 駅 えき に到着 とうちゃく した際 さい には、再度 さいど 両 りょう 駅 えき で閉塞 へいそく 用 よう の専用 せんよう 電話 でんわ で閉塞 へいそく 解除 かいじょ の打 う ち合 あ わせをして、両 りょう 駅 えき の連 れん 査閉塞 へいそく 器 き の方向 ほうこう てこを、定位 ていい に操作 そうさ して閉塞 へいそく を解除 かいじょ する。両 りょう 駅 えき の連 れん 査閉塞 へいそく 器 き の方向 ほうこう てこが反 はん 位 い の状態 じょうたい で閉塞 へいそく 区間 くかん 内 ない に列車 れっしゃ がいる時 とき には、運転 うんてん の方向 ほうこう が鎖 くさり 錠 じょう (ロック)されて、方向 ほうこう てこが取扱 とりあつか いできない状態 じょうたい となり、そのため、両 りょう 駅 えき での出発 しゅっぱつ 信号 しんごう 機 き の操作 そうさ もできず、停止 ていし を現 げん 示 しめ したままの状態 じょうたい となるので、その結果 けっか 、閉塞 へいそく が確保 かくほ される。よって信号 しんごう 機 き を守 まも っていれば、通 つう 票 ひょう という物証 ぶっしょう を用 もち いなくても閉塞 へいそく が実現 じつげん されることになる。
通 つう 票 ひょう を扱 あつか う機会 きかい の多 おお い線区 せんく や、豪雪 ごうせつ 地帯 ちたい など通 つう 票 ひょう 扱 あつか いに支障 ししょう のある線区 せんく に多 おお く導入 どうにゅう されたが、タブレット閉塞 へいそく 式 しき と同 おな じく両 りょう 駅 えき で信号 しんごう 取扱 とりあつかい 者 しゃ が必要 ひつよう なこと、両 りょう 駅 えき で同 どう 一方向 いちほうこう に、続 つづ けて列車 れっしゃ を出発 しゅっぱつ させる場合 ばあい には、再度 さいど 両 りょう 駅 えき で打 う ち合 あ わせをする必要 ひつよう があること、1962年 ねん に羽越本線 うえつほんせん で発生 はっせい した事故 じこ (羽越本線 うえつほんせん 列車 れっしゃ 衝突 しょうとつ 事故 じこ )により、閉塞 へいそく を直前 ちょくぜん 転換 てんかん した際 さい に双方 そうほう の駅 えき から同時 どうじ に列車 れっしゃ が進入 しんにゅう できてしまう構造 こうぞう 上 じょう の欠陥 けっかん から安全 あんぜん 性 せい が問題 もんだい 視 し されたことや、後 のち に開発 かいはつ された特殊 とくしゅ 自動 じどう 閉塞 へいそく 式 しき へ容易 ようい に改良 かいりょう できることから、急速 きゅうそく に姿 すがた を消 け した。JRの旅客 りょかく 線 せん で連 れん 査閉塞 へいそく 式 しき が最後 さいご まで使用 しよう されていた路線 ろせん は山田 やまだ 線 せん の盛岡 もりおか 駅 えき - 宮古 みやふる 駅 えき 間 あいだ であったが、2018年 ねん 3月 がつ 25日 にち から特殊 とくしゅ 自動 じどう 閉塞 へいそく 式 しき へ変更 へんこう された。2017年 ねん 3月 がつ 31日 にち 現在 げんざい 、連 れん 査閉塞 へいそく 式 しき が使用 しよう されているのは信越本線 しんえつほんせん 貨物 かもつ 支線 しせん の上沼垂 かみぬったり 信号 しんごう 場 じょう - 焼島 やきじま 駅 えき 間 あいだ のみである[ 8] 。
連動 れんどう 閉塞 へいそく 式 しき は連 れん 査閉塞 へいそく 式 しき に似 に ているが、隣 となり の駅 えき まで連続 れんぞく した軌道 きどう 回路 かいろ を設置 せっち している。これにより、列車 れっしゃ 走行 そうこう 中 ちゅう に連結 れんけつ が外 はず れた遺留 いりゅう 車両 しゃりょう があれば閉塞 へいそく が解除 かいじょ されないため、閉塞 へいそく が異常 いじょう であると検知 けんち することができる。連動 れんどう 閉塞 へいそく 式 しき に使用 しよう する閉塞 へいそく 機 き は連動 れんどう 閉塞 へいそく 器 き という。
連続 れんぞく した軌道 きどう 回路 かいろ があることから自動 じどう 閉塞 へいそく 式 しき への改良 かいりょう が容易 ようい で、また、1947年 ねん の室蘭本線 むろらんほんせん 列車 れっしゃ 衝突 しょうとつ 事故 じこ で連 れん 査閉塞 へいそく 式 しき と同様 どうよう の構造 こうぞう 上 じょう 欠陥 けっかん ・問題 もんだい があったことから、早期 そうき に自動 じどう 閉塞 へいそく 化 か された。2017年 ねん 3月 がつ 31日 にち 現在 げんざい 、日本 にっぽん では阪神 はんしん 武庫川線 むこがわせん と奥羽本線 おううほんせん 貨物 かもつ 支線 しせん (土崎 つちざき 駅 えき - 秋田港 あきたこう 駅 えき 間 あいだ )でのみ使用 しよう されている[ 9] 。
双 そう 信 しん 閉塞 へいそく 式 しき は複線 ふくせん 運転 うんてん の初期 しょき に英国 えいこく から導入 どうにゅう されたサイクス式 しき 閉塞 へいそく 器 き を元 もと にして明治 めいじ 31年 ねん に小出 こいで 篤次郎 とくじろう 、太田 おおた 信一郎 しんいちろう 、千 せん 手 て 常次郎 つねじろう 等 とう によって考案 こうあん され、翌年 よくねん 、坪井 つぼい 孚 まこと が改良 かいりょう した複線 ふくせん 用 よう の閉塞 へいそく システムである。両 りょう 端 はし の停車場 ていしゃじょう で対 たい となる双 そう 信 しん 閉塞 へいそく 器 き を設 もう け、両 りょう 停車 ていしゃ 場 じょう の運転 うんてん 取扱 とりあつかい 者 しゃ が電鈴 でんれい 合図 あいず や電話 でんわ 連絡 れんらく をとり、共同 きょうどう 作業 さぎょう で閉塞 へいそく を行 おこな った。双 そう 信 しん という名 な の通 とお り、閉塞 へいそく 器 き 中央 ちゅうおう には左右 さゆう に腕 うで を持 も った腕木 うでき 式 しき 信号 しんごう 機 き 状 じょう の表示 ひょうじ 器 き があり、その腕 うで の角度 かくど で出発 しゅっぱつ ・到着 とうちゃく 停車場 ていしゃじょう を現 げん 示 しめ させていた。双 そう 信 しん 閉塞 へいそく 式 しき はまず新橋 しんばし 駅 えき - 品川 しながわ 駅 えき 間 あいだ で試用 しよう された後 のち 、全国 ぜんこく に普及 ふきゅう していき、植民 しょくみん 地 ち 時代 じだい の朝鮮 ちょうせん の鉄道 てつどう でも使用 しよう された。しかしタブレットのような物証 ぶっしょう も、モデルとなったサイクス式 しき 閉塞 へいそく 器 き の持 も つ信号 しんごう 機 き との連動 れんどう 機構 きこう もなく、運転 うんてん 取扱 とりあつかい 者 しゃ による閉塞 へいそく 器 き の表示 ひょうじ 確認 かくにん のみで列車 れっしゃ の運行 うんこう を行 おこな うため保安 ほあん 度 ど が低 ひく かった。また複線 ふくせん 区間 くかん は列車 れっしゃ の運行 うんこう 頻度 ひんど が高 たか いので、原理 げんり 上 じょう 、停車場 ていしゃじょう 間 あいだ で1列車 れっしゃ のみが運行 うんこう できる双 そう 信 しん 閉塞 へいそく 式 しき では運行 うんこう 回数 かいすう の増加 ぞうか に対応 たいおう できず、早 はや くから自動 じどう 閉塞 へいそく 式 しき への変更 へんこう が進 すす められた。その結果 けっか 1965年 ねん に最後 さいご まで残 のこ っていた伊田線 いたせん の自動 じどう 閉塞 へいそく 化 か によって消滅 しょうめつ した。
自動 じどう 閉塞 へいそく 方式 ほうしき (automatic block system) とは、人手 ひとで を介 かい さない閉塞 へいそく 方式 ほうしき である。
停車場 ていしゃじょう 内 ない および停車場 ていしゃじょう 間 あいだ に連続 れんぞく した軌道 きどう 回路 かいろ を設 もう け、列車 れっしゃ の車輪 しゃりん で回路 かいろ を短絡 たんらく させることで自動的 じどうてき に閉塞 へいそく と信号 しんごう 機 き の制御 せいぎょ を行 おこな う方式 ほうしき 。単線 たんせん 自動 じどう 閉塞 へいそく 式 しき と複線 ふくせん 自動 じどう 閉塞 へいそく 式 しき があり、前者 ぜんしゃ は、停車場 ていしゃじょう 間 あいだ の単線 たんせん 区間 くかん を複数 ふくすう の閉塞 へいそく 区間 くかん として分 わ けることで、複数 ふくすう の軌道 きどう 回路 かいろ と閉塞 へいそく 信号 しんごう 機 き を設 もう けて、閉塞 へいそく 区間 くかん の入口 いりくち には、列車 れっしゃ の進入 しんにゅう を許可 きょか を行 おこな う閉塞 へいそく 信号 しんごう 機 き を設置 せっち している。両側 りょうがわ の停車場 ていしゃじょう にある方向 ほうこう てこを取扱 とりあつか うことで、一方 いっぽう の閉塞 へいそく 信号 しんごう 機 き を青 あお にし、片一方 かたいっぽう の閉塞 へいそく 信号 しんごう 機 き を赤 あか にして、一方 いっぽう 方向 ほうこう の列車 れっしゃ にしか進入 しんにゅう を許可 きょか しないことによるものと軌道 きどう 回路 かいろ による列車 れっしゃ の検知 けんち により自動的 じどうてき に閉塞 へいそく 信号 しんごう 機 き を制御 せいぎょ することで閉塞 へいそく を確保 かくほ している。そのため、停車場 ていしゃじょう 間 あいだ の一方 いっぽう 方向 ほうこう に複数 ふくすう の列車 れっしゃ を走 はし らせる事 こと ができる。後者 こうしゃ は、停車場 ていしゃじょう 間 あいだ の複線 ふくせん 区間 くかん に複数 ふくすう の閉塞 へいそく 区間 くかん を分 わ けることで、複数 ふくすう の軌道 きどう 回路 かいろ を設 もう けており、閉塞 へいそく 区間 くかん の入口 いりくち には、列車 れっしゃ の進入 しんにゅう を許可 きょか を行 おこな う閉塞 へいそく 信号 しんごう 機 き を設置 せっち しており、軌道 きどう 回路 かいろ による列車 れっしゃ の検知 けんち により閉塞 へいそく 信号 しんごう 機 き を自動的 じどうてき に制御 せいぎょ して閉塞 へいそく を確保 かくほ している。ただし、2004年 ねん 8月 がつ 11日 にち に鉄道 てつどう に関 かん する技術 ぎじゅつ 上 じょう の基準 きじゅん を定 さだ める省令 しょうれい の解釈 かいしゃく 基準 きじゅん が改正 かいせい されて、軌道 きどう 回路 かいろ に拠 よ らない方式 ほうしき で列車 れっしゃ 位置 いち 検知 けんち を行 おこな うものも自動 じどう 閉塞 へいそく 式 しき に含 ふく まれることになった。これに相当 そうとう するのはCOMBAT である。
駅 えき で複数 ふくすう の人間 にんげん によって異常 いじょう を確認 かくにん できる前述 ぜんじゅつ の方式 ほうしき と異 こと なり、事実 じじつ 上 じょう 運転 うんてん 士 し 1人 にん の注意 ちゅうい 力 りょく に頼 たよ らざるを得 え ず、実質 じっしつ 的 てき に無 む 閉塞 へいそく と同 おな じであった。これを安全 あんぜん に取 と り扱 あつか う為 ため には、自動 じどう 列車 れっしゃ 保安 ほあん 装置 そうち (ATS など)の導入 どうにゅう が必須 ひっす である。その為 ため 、ATS方式 ほうしき を採用 さいよう している区間 くかん は「閉塞 へいそく 方式 ほうしき はATS」と表現 ひょうげん されることもある。
自動 じどう 閉塞 へいそく 式 しき (特殊 とくしゅ )
自動 じどう 閉塞 へいそく 式 しき (特殊 とくしゅ )とは、単線 たんせん の停車場 ていしゃじょう 間 あいだ をひとつの閉 へい そく区間 くかん とし、自動 じどう 閉塞 へいそく 式 しき を簡略 かんりゃく 化 か した閉塞 へいそく システム。停車場 ていしゃじょう 間 あいだ が短 みじか く、わざわざ単線 たんせん 自動 じどう 閉塞 へいそく 式 しき を採用 さいよう する必要 ひつよう の無 な い線区 せんく 向 む けに、停車場 ていしゃじょう 間 あいだ を連続 れんぞく した一 いち 閉塞 へいそく 区間 くかん として設備 せつび 投資 とうし を下 さ げたもの。このため、同 どう 一方向 いちほうこう の列車 れっしゃ であっても、停車場 ていしゃじょう 間 あいだ に複数 ふくすう の列車 れっしゃ を走 はし らせる事 こと はできない。また、停車場 ていしゃじょう に遠方 えんぽう 信号 しんごう 機 き を必要 ひつよう とする。より簡易 かんい で低 てい コストな特殊 とくしゅ 自動 じどう 閉塞 へいそく 式 しき よりも保安 ほあん 度 ど は高 たか い。採用 さいよう 例 れい は、神奈川 かながわ 県 けん の江ノ島 えのしま 電鉄 でんてつ や湘南 しょうなん モノレール など。優等 ゆうとう 列車 れっしゃ が運行 うんこう されることもあるが追 お い抜 ぬ きできる駅 えき が限 かぎ られるうえ前述 ぜんじゅつ のとおり1停車場 ていしゃじょう 間 あいだ 1閉塞 へいそく (つまり同 どう 一 いち 停車場 ていしゃじょう 間 あいだ での続行 ぞっこう 運転 うんてん がほぼ不可能 ふかのう )となる特性 とくせい 上 じょう 、本数 ほんすう は制限 せいげん される。
バリス式 しき 列車 れっしゃ 検知 けんち 形 がた 閉塞 へいそく 装置 そうち
COmputer and Microwave Balise Aided Train control systemの略 りゃく でCOMBATと呼 よ ばれている。前述 ぜんじゅつ の電子 でんし 閉塞 へいそく の代替 だいたい およびコストの掛 か かる軌道 きどう 回路 かいろ を不要 ふよう にすることを狙 ねら って開発 かいはつ されているもので、地上 ちじょう と車 くるま 上 じょう の間 あいだ でバリスという装置 そうち の無線 むせん 通信 つうしん を行 おこな って列車 れっしゃ の位置 いち 確認 かくにん を行 おこな っている。閉塞 へいそく 装置 そうち と呼 よ んでいるが連動 れんどう 装置 そうち の機能 きのう を内包 ないほう しているものである[ 10] 。
停車場 ていしゃじょう 間 あいだ の線路 せんろ には軌道 きどう 回路 かいろ を設 もう けず、駅 えき 構内 こうない の線路 せんろ にのみ軌道 きどう 回路 かいろ を設 もう ける方式 ほうしき 。停車場 ていしゃじょう 間 あいだ で1閉塞 へいそく 区間 くかん のみで、必要 ひつよう に応 おう じて停車場 ていしゃじょう には遠方 えんぽう 信号 しんごう 機 き が設置 せっち される。非 ひ 自動 じどう 閉塞 へいそく と同様 どうよう 、駅 えき 間 あいだ に信号 しんごう 用 よう 高圧線 こうあつせん を設置 せっち する必要 ひつよう がないことから、一般 いっぱん 的 てき な自動 じどう 閉塞 へいそく 式 しき に比 くら べてコストダウンを図 はか ることができる。
軌道 きどう 回路 かいろ 検知 けんち 式 しき
駅 えき 構内 こうない 及 およ び駅 えき 間 あいだ にOT(開 ひらき 電路 でんろ 式 しき )・CT(閉電路 ろ 式 しき )軌道 きどう 回路 かいろ を設 もう け、その軌道 きどう 回路 かいろ の落下 らっか または扛上 により自動的 じどうてき に信号 しんごう 機 き の制御 せいぎょ を行 おこな う方法 ほうほう である。連 れん 査閉塞 へいそく 式 しき を自動 じどう 化 か したもの。駅 えき 構内 こうない の両 りょう 端 はし にある場内 じょうない 信号 しんごう 機 き 前後 ぜんこう に開 ひらけ 電路 でんろ 式 しき 軌道 きどう 回路 かいろ と閉電路 ろ 式 しき 軌道 きどう 回路 かいろ の2つの短小 たんしょう な軌道 きどう 回路 かいろ を設置 せっち して、この2つの軌道 きどう 回路 かいろ を列車 れっしゃ の車輪 しゃりん が踏 ふ むことによって列車 れっしゃ の駅 えき からの出発 しゅっぱつ または駅 えき への到着 とうちゃく を検知 けんち して駅 えき 間 あいだ の閉塞 へいそく の確保 かくほ や列車 れっしゃ の検知 けんち を行 おこな う。駅 えき 構内 こうない にも軌道 きどう 回路 かいろ を設置 せっち して列車 れっしゃ を検知 けんち している。その他 た にも、列車 れっしゃ が駅 えき に接近 せっきん していることを知 し らせる接近 せっきん リレーや踏切 ふみきり を制御 せいぎょ する踏切 ふみきり 制御 せいぎょ 子 こ によっても列車 れっしゃ を検知 けんち している。それらの列車 れっしゃ の位置 いち 情報 じょうほう を元 もと に、CTC(列車 れっしゃ 集中 しゅうちゅう 制御 せいぎょ 装置 そうち )又 また はARC(自動 じどう 進路 しんろ 制御 せいぎょ 装置 そうち )での遠隔 えんかく 操作 そうさ により、駅 えき の出発 しゅっぱつ ・場内 じょうない 信号 しんごう 機 き と分岐 ぶんき 器 き を連動 れんどう 装置 そうち を介 かい して作動 さどう させ、自動 じどう で進路 しんろ の設定 せってい を行 おこな う。そのため、駅 えき に設置 せっち された駅 えき 連動 れんどう 制御 せいぎょ 盤 ばん にはCTC・自動 じどう ・手動 しゅどう の3つの取扱 とりあつか いに切替 きりか える為 ため の解放 かいほう キーてこが設 もう けられている[ 注 ちゅう 4] 。手動 しゅどう からCTC又 また は自動 じどう に切替 きりか える場合 ばあい には、制御 せいぎょ 盤 ばん の全 すべ てのてこを定位 ていい にする必要 ひつよう がある。また、出発 しゅっぱつ 側 がわ の駅 えき で出発 しゅっぱつ 信号 しんごう 機 き の停止 ていし 信号 しんごう 現 げん 示 しめせ で出発 しゅっぱつ した場合 ばあい や、出発 しゅっぱつ 信号 しんごう 機 き の故障 こしょう により代用 だいよう 閉塞 へいそく 方式 ほうしき で列車 れっしゃ を運転 うんてん した場合 ばあい には、誤 あやま 出発 しゅっぱつ 検知 けんち 機能 きのう が働 はたら いて、駅 えき 間 あいだ の閉塞 へいそく は鎖 くさり 錠 じょう (ロック)されて到着 とうちゃく 側 がわ の駅 えき の出発 しゅっぱつ 信号 しんごう 機 き は停止 ていし 信号 しんごう 現 げん 示 しめせ のままになり操作 そうさ ができなくなる。その後 ご 、到着 とうちゃく 側 がわ の駅 えき に到着 とうちゃく しても駅 えき 間 あいだ の閉塞 へいそく は鎖 くさり 錠 じょう のままでの状態 じょうたい であり、出発 しゅっぱつ 側 がわ の駅 えき 連動 れんどう 制御 せいぎょ 盤 ばん の誤 あやま 出発 しゅっぱつ 解 かい 錠 じょう ボタンを押 お さないと解除 かいじょ されない。
電子 でんし 符号 ふごう 照査 しょうさ 式 しき
俗 ぞく に「電子 でんし 閉塞 へいそく 」とも言 い われる。軌道 きどう 回路 かいろ 検知 けんち 式 しき と同 おな じく駅 えき 構内 こうない にも軌道 きどう 回路 かいろ を設置 せっち しているが、停車場 ていしゃじょう 間 あいだ では両 りょう 駅 えき にある駅 えき 閉塞 へいそく 装置 そうち が伝送 でんそう ケーブルで繋 つな がっている。また、当該 とうがい 区間 くかん を運転 うんてん する列車 れっしゃ には車載 しゃさい 器 き が搭載 とうさい されており、閉塞 へいそく を確保 かくほ するためには、駅 えき 閉塞 へいそく 装置 そうち 同士 どうし が、列車 れっしゃ に搭載 とうさい された車載 しゃさい 器 き から発信 はっしん される固有 こゆう 番号 ばんごう を照査 しょうさ ・記憶 きおく することにより自動的 じどうてき に信号 しんごう 機 き を制御 せいぎょ して閉塞 へいそく を確保 かくほ する方法 ほうほう である。そのため、運転 うんてん 士 し による車載 しゃさい 器 き の操作 そうさ が必要 ひつよう となる。まず、出発 しゅっぱつ 駅 えき で車両 しゃりょう 側 がわ の車載 しゃさい 器 き の出発 しゅっぱつ ボタンが押 お されると、各駅 かくえき 停車 ていしゃ の列車 れっしゃ か快速 かいそく 運転 うんてん の列車 れっしゃ かの運行 うんこう 形態 けいたい と列車 れっしゃ の固有 こゆう 番号 ばんごう の符号 ふごう が発信 はっしん される。そして、それが地上 ちじょう の出発 しゅっぱつ 駅 えき の駅 えき 閉塞 へいそく 装置 そうち に送信 そうしん されて登録 とうろく される。その後 ご 、伝送 でんそう ケーブルを介 かい して到着 とうちゃく 駅 えき の駅 えき 閉塞 へいそく 装置 そうち との間 あいだ で、自動 じどう により閉塞 へいそく の要求 ようきゅう を行 おこな われる。それが成立 せいりつ すると、到着 とうちゃく 駅 えき の駅 えき 閉塞 へいそく 装置 そうち に列車 れっしゃ の運行 うんこう 形態 けいたい と固有 こゆう 番号 ばんごう の符号 ふごう を送信 そうしん し登録 とうろく される。その後 ご 、出発 しゅっぱつ 駅 えき の分岐 ぶんき 器 き を所定 しょてい 進路 しんろ に転換 てんかん させて出発 しゅっぱつ 信号 しんごう 機 き が進行 しんこう 信号 しんごう を現 げん 示 しめせ することで、列車 れっしゃ は出発 しゅっぱつ する。また、到着 とうちゃく 駅 えき では、列車 れっしゃ の出発 しゅっぱつ 後 ご の時間 じかん を計測 けいそく して、設定 せってい 時間 じかん 経過 けいか 後 ご に場内 じょうない 信号 しんごう 機 き と分岐 ぶんき 器 き を作動 さどう させて進路 しんろ を設定 せってい する。また軌道 きどう 回路 かいろ 検知 けんち 式 しき と同 おな じくCTC(列車 れっしゃ 集中 しゅうちゅう 制御 せいぎょ 装置 そうち )が必要 ひつよう となる[ 注 ちゅう 5] 。駅 えき には、軌道 きどう 回路 かいろ 検知 けんち 式 しき と同 おな じく駅 えき 連動 れんどう 制御 せいぎょ 盤 ばん が設置 せっち されているが、列車 れっしゃ に与 あた えられた固有 こゆう 番号 ばんごう の符号 ふごう により閉塞 へいそく が確保 かくほ される為 ため 、制御 せいぎょ 盤 ばん には、停車場 ていしゃじょう 間 あいだ の閉塞 へいそく 区間 くかん の列車 れっしゃ の進行 しんこう 方向 ほうこう を決 き める方向 ほうこう てこが設 もう けられておらず、解放 かいほう キーてこにより、自動 じどう 又 また は手動 しゅどう に切替 きりか えることができる。構内 こうない 入 いれ 換 かわ では、定常 ていじょう 的 てき な入 にゅう 換 か えを行 おこな う駅 えき には入 いれ 換 かわ 制御 せいぎょ 盤 ばん を、定常 ていじょう 的 てき な入 にゅう 換 か えを行 おこな わない駅 えき には線路 せんろ 閉鎖 へいさ 表示 ひょうじ 盤 ばん が設置 せっち されており、これらを操作 そうさ して入 にゅう 換 かわ を行 おこな う。また、軌道 きどう 回路 かいろ 検知 けんち 式 しき と同 おな じく誤 あやま 出発 しゅっぱつ 検知 けんち 機能 きのう がある。
車載 しゃさい 器 き と駅 えき 閉塞 へいそく 装置 そうち の間 あいだ の通信 つうしん には、RPCアンテナを使用 しよう する電波 でんぱ 方式 ほうしき と受光 じゅこう 器 き を使用 しよう する赤外線 せきがいせん 方式 ほうしき がある。前者 ぜんしゃ は到着 とうちゃく 駅 えき に列車 れっしゃ が駅 えき 構内 こうない に設 もう けられた軌道 きどう 回路 かいろ に進入 しんにゅう して到着 とうちゃく すると、車載 しゃさい 器 き が自動 じどう で無線 むせん 交信 こうしん して、列車 れっしゃ の固有 こゆう 番号 ばんごう の符号 ふごう が到着 とうちゃく 駅 えき の駅 えき 閉塞 へいそく 装置 そうち に登録 とうろく され、その後 ご 、伝送 でんそう ケーブルを介 かい して出発 しゅっぱつ 駅 えき の駅 えき 閉塞 へいそく 装置 そうち にその情報 じょうほう が送 おく られ、登録 とうろく された列車 れっしゃ の固有 こゆう 番号 ばんごう の符号 ふごう と一致 いっち すると、閉塞 へいそく が自動 じどう に解除 かいじょ される。後者 こうしゃ は駅 えき 到着 とうちゃく 時 じ にも乗務 じょうむ 員 いん により車載 しゃさい 器 き から通信 つうしん させなければ到着 とうちゃく 登録 とうろく とならず、閉塞 へいそく が解除 かいじょ されない。通過 つうか 列車 れっしゃ が設定 せってい 出来 でき ないことから[ 注 ちゅう 6] 、後者 こうしゃ が採用 さいよう されているのはごく一部 いちぶ の地方 ちほう 閑散 かんさん 線区 せんく のみである。
電子 でんし 閉塞 へいそく 装置 そうち は、ヨーロッパの支線 しせん 区 く で採用 さいよう されている電子 でんし トークンを参考 さんこう に、1984年 ねん から開発 かいはつ が始 はじ まった。1985年 ねん 秋 あき から全国 ぜんこく の閑散 かんさん 線区 せんく 19線区 せんく への取 と り付 つ け工事 こうじ を進 すす められ、1986年 ねん 7月 がつ に日高本線 ひだかほんせん で最初 さいしょ に試験 しけん 適用 てきよう が始 はじ まった。その結果 けっか を受 う けて、1986年 ねん 11月1日 にち 国鉄 こくてつ ダイヤ改正 かいせい から各 かく 線区 せんく での使用 しよう が開始 かいし された[ 11] 。
非 ひ 自動 じどう 区間 くかん が多 おお く残 のこ る地方 ちほう ロ ろ ーカル線 かるせん 区 く を手早 てばや くCTC化 か することができることから、一時 いちじ 多 おお くの線区 せんく がこの方式 ほうしき によってCTC化 か された。しかし、他 た のCTCと互換 ごかん 性 せい がないことや、車載 しゃさい 機 き や地上 ちじょう 側 がわ アンテナの故障 こしょう 時 じ の取扱 とりあつか いが面倒 めんどう なこと、さらにはダイヤ設定 せってい にも制約 せいやく がかかり、例 れい として大半 たいはん が電子 でんし 符号 ふごう 照査 しょうさ 式 しき 区間 くかん である宗谷本線 そうやほんせん では、電子 でんし 閉塞 へいそく の入 い り口 くち である永山 ながやま 駅 えき において下 くだ り列車 れっしゃ の停車 ていしゃ が必須 ひっす になっている等 ひとし 、デメリットも大 おお きい。上記 じょうき の19線区 せんく 以外 いがい に新設 しんせつ されることはない。また、使用 しよう 部品 ぶひん が生産 せいさん 中止 ちゅうし となっているために既存 きそん 路線 ろせん では更新 こうしん の問題 もんだい を抱 かか えている。このためこれに替 か わる新 あたら しいシステムとして、前述 ぜんじゅつ のバリス式 しき 列車 れっしゃ 検知 けんち 形 がた 閉塞 へいそく 装置 そうち (COMBAT) が開発 かいはつ されており[ 10] 、加古川線 かこがわせん などで試験 しけん 的 てき に導入 どうにゅう された。
トロリーコンタクター式 しき
路面 ろめん 電車 でんしゃ は併用 へいよう 軌道 きどう の区間 くかん では軌道 きどう 回路 かいろ を使用 しよう できない。そのため架線 かせん に設置 せっち されたトロリーコンタクター のスイッチを車両 しゃりょう のパンタグラフが叩 たた くことで信号 しんごう 機 き の現 げん 示 しめせ が変 か わり、閉塞 へいそく を行 おこな うことがある。路面 ろめん 電車 でんしゃ は複線 ふくせん 区間 くかん では閉塞 へいそく は使用 しよう されていないが、単線 たんせん 区間 くかん では特殊 とくしゅ 自動 じどう 閉塞 へいそく が採用 さいよう されており、とさでん交通 こうつう のように単線 たんせん 区間 くかん でも同 どう 一方向 いちほうこう に続行 ぞっこう 運転 うんてん を行 おこな う事業 じぎょう 者 しゃ もある。
車両 しゃりょう 中 ちゅう に信号 しんごう を表示 ひょうじ する方法 ほうほう 。通常 つうじょう 自動 じどう 列車 れっしゃ 制御 せいぎょ 装置 そうち (ATC) との組 く み合 あ わせで使用 しよう される。主 おも に、遠 とお くの見通 みとお しが利 き かないために通常 つうじょう のように信号 しんごう を設置 せっち できない地下鉄 ちかてつ 、高 こう 頻度 ひんど 運転 うんてん を行 おこな う路線 ろせん 、高速 こうそく 運転 うんてん のため地上 ちじょう 信号 しんごう 機 き の使用 しよう が困難 こんなん な新幹線 しんかんせん 、自動 じどう 列車 れっしゃ 運転 うんてん 装置 そうち (ATO) を使用 しよう する路線 ろせん で利用 りよう されている。新幹線 しんかんせん やJR東日本 ひがしにっぽん の一部 いちぶ で使用 しよう されるデジタルATCでは閉塞 へいそく という概念 がいねん そのものが大 おお きく変化 へんか しているため、車内 しゃない 信号 しんごう を使用 しよう するものの車内 しゃない 信号 しんごう 閉塞 へいそく 式 しき とは呼称 こしょう せず、ATC方式 ほうしき という[ 12] (後述 こうじゅつ )。
非 ひ 自動 じどう 閉塞 へいそく 方式 ほうしき を採用 さいよう する区間 くかん において、列車 れっしゃ 便数 びんすう の少 すく ない時間 じかん 帯 たい などにいくつかの閉塞 へいそく 区間 くかん を一 いち 区間 くかん に集約 しゅうやく して閉塞 へいそく 扱 あつか いを簡単 かんたん にすることを併合 へいごう 閉塞 へいそく という。
常用 じょうよう 閉塞 へいそく が票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく 式 しき の場合 ばあい 、併合 へいごう 閉塞 へいそく も票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく 式 しき である。この場合 ばあい 、常用 じょうよう 閉塞 へいそく のときと併合 へいごう 閉塞 へいそく の時 とき とで誤認 ごにん のないように、常用 じょうよう 閉塞 へいそく の同 どう 方向 ほうこう あるいは反対 はんたい 方向 ほうこう と通 つう 票 ひょう の種別 しゅべつ が一緒 いっしょ であってはならない。
常用 じょうよう 閉塞 へいそく がタブレット閉塞 へいそく 式 しき の場合 ばあい 、併合 へいごう 閉塞 へいそく は通常 つうじょう 票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく 式 しき に変更 へんこう され、タブレット閉塞 へいそく 器 き に白地 しろじ に赤字 あかじ で「使用 しよう 停止 ていし 」と記 しる された標識 ひょうしき を掲 かか げる。旧 きゅう 国鉄 こくてつ の運転 うんてん 取扱 とりあつかい 基準 きじゅん 規定 きてい では、種別 しゅべつ 誤認 ごにん による誤 あやま 扱 あつか いがないように隣接 りんせつ 区間 くかん においてはタブレット、及 およ び通 つう 票 ひょう の種類 しゅるい を変 か えておくように規定 きてい しているが、タブレット閉塞 へいそく のタブレットと票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく の通 つう 票 ひょう は容易 ようい に識別 しきべつ できるためか、常用 じょうよう 閉塞 へいそく の同 どう 方向 ほうこう あるいは反対 はんたい 方向 ほうこう とタブレット・通 つう 票 ひょう の種別 しゅべつ が同一 どういつ であった例 れい が散見 さんけん される。また国鉄 こくてつ 時代 じだい の北海道 ほっかいどう では、併合 へいごう 閉塞 へいそく 時 じ の通 つう 票 ひょう 、及 およ び通 つう 券 けん を収納 しゅうのう するキャリアに輪 わ っか部分 ぶぶん の一部 いちぶ を切 き って短 みじか くしたものを使用 しよう していた。このキャリアを使用 しよう する場合 ばあい 、通 つう 票 ひょう の通過 つうか 授受 じゅじゅ は出来 でき ない(受 う け器 き ・授 さづ け器 き の建 たて 植 しょく 規格 きかく に合 あ わないため)。なお、同和 どうわ 鉱業 こうぎょう (現 げん 小坂 こさか 精錬 せいれん )小坂 こさか 鉄道 てつどう のように、一部 いちぶ の私鉄 してつ では併合 へいごう 閉塞 へいそく 時 じ にもタブレット閉塞 へいそく 式 しき を施行 しこう した例 れい がある。この場合 ばあい は、常用 じょうよう 閉塞 へいそく 用 よう と併合 へいごう 閉塞 へいそく 用 よう で別個 べっこ のタブレット閉塞 へいそく 機 き が必要 ひつよう となる(小坂 こさか 鉄道 てつどう の場合 ばあい 、併合 へいごう 時 じ には大同 だいどう D型 がた 閉塞 へいそく 器 き を使用 しよう していた)。
連 れん 査閉塞 へいそく 式 しき で併合 へいごう 閉塞 へいそく を行 おこな う場合 ばあい は、取 と り扱 あつか いを休止 きゅうし する停車場 ていしゃじょう の閉塞 へいそく 器 き を停止 ていし させ、併合 へいごう 後 ご に両 りょう 端 はし となる停車場 ていしゃじょう 間 あいだ で一 いち 閉塞 へいそく 区間 くかん となるように回線 かいせん を組 く み替 か えればよい(票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく 式 しき に変更 へんこう される場合 ばあい もある)。しかし、連動 れんどう 閉塞 へいそく 式 しき を施行 しこう している区間 くかん で併合 へいごう 閉塞 へいそく を行 おこな う場合 ばあい は票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく 式 しき に変更 へんこう される。これは、連動 れんどう 閉塞 へいそく 式 しき では停車場 ていしゃじょう 内 ない に軌道 きどう 回路 かいろ が設 もう けられていないため、併合 へいごう 後 ご の停車場 ていしゃじょう 間 あいだ を連続 れんぞく した一 ひと つの閉塞 へいそく 区間 くかん とすることが出来 でき ないからである。
スタフ閉塞 へいそく が連続 れんぞく する場合 ばあい 、併合 へいごう 閉塞 へいそく では単純 たんじゅん に運転 うんてん 士 し が通 つう 票 ひょう を複数 ふくすう 所持 しょじ して列車 れっしゃ を運行 うんこう すればよいが、保安 ほあん 度 ど は高 たか くない。
装置 そうち や線路 せんろ の故障 こしょう 、計画 けいかく 工事 こうじ などにより、通常 つうじょう の閉塞 へいそく 方式 ほうしき を使用 しよう できない場合 ばあい に、通常 つうじょう の閉塞 へいそく 方式 ほうしき の代 か わりとして使用 しよう する閉塞 へいそく 方式 ほうしき 。「代用 だいよう 」の言葉 ことば の通 とお り、常用 じょうよう の閉塞 へいそく 方式 ほうしき とするものではなく、非常時 ひじょうじ の一時 いちじ 的 てき な閉塞 へいそく 方式 ほうしき であることに注意 ちゅうい されたい。
指導 しどう 者 しゃ (赤 あか い腕章 わんしょう を付 つ けた人物 じんぶつ )
単線 たんせん 区間 くかん または、複線 ふくせん 区間 くかん で単線 たんせん 運転 うんてん を行 おこな わざるを得 え ない場合 ばあい において、1閉塞 へいそく 区間 くかん を何 なに かの理由 りゆう により分割 ぶんかつ し列車 れっしゃ を運転 うんてん せねばならない時 とき に、施行 しこう される閉 へい そく方式 ほうしき である。発 はつ 駅 えき の駅長 えきちょう は、ただ1人 ひとり の指導 しどう 者 しゃ (赤 あか い指導 しどう 者 しゃ 腕章 わんしょう を着 き 装 そう した職員 しょくいん )を任命 にんめい し、当該 とうがい 区間 くかん に進入 しんにゅう する列車 れっしゃ はかならず運転 うんてん 室 しつ へ当該 とうがい 指導 しどう 者 しゃ が添乗 てんじょう することで安全 あんぜん を確保 かくほ する方式 ほうしき 。スタフ閉塞 へいそく 式 しき の人間 にんげん 版 ばん とも言 い える。閉塞 へいそく 取扱 とりあつかい 者 しゃ は発 はつ 駅 えき の駅長 えきちょう である。また、常用 じょうよう 閉塞 へいそく 方式 ほうしき からの移行 いこう 時 じ には、閉塞 へいそく 区間 くかん における列車 れっしゃ または車両 しゃりょう がないことを、閉塞 へいそく 区間 くかん の両 りょう 端 はし の駅長 えきちょう が相互 そうご に連絡 れんらく を取 と り合 あ い、軌道 きどう 回路 かいろ を使 つか っている制御 せいぎょ 盤 ばん などで、確認 かくにん する必要 ひつよう がある(列車 れっしゃ 保安 ほあん 方式 ほうしき の項 こう も参照 さんしょう )。列車 れっしゃ は、発 はつ 駅 えき に帰 かえ って来 く ることが前提 ぜんてい であるので、指導 しどう 券 けん 等 とう を使 つか った他 ほか の列車 れっしゃ が、この区間 くかん に入 はい ることは出来 でき ない。
単線 たんせん 運転 うんてん の区間 くかん に於 お いて、出発 しゅっぱつ 信号 しんごう 機 き (絶対 ぜったい 信号 しんごう 機 き )またはそれに値 あたい する装置 そうち が、故障 こしょう し進路 しんろ の安全 あんぜん 確保 かくほ が出来 でき ない場合 ばあい に施行 しこう される閉 へい そく方式 ほうしき である。指導 しどう 者 しゃ を設 もう ける点 てん は指導 しどう 式 しき と同 おな じだが、その閉塞 へいそく 区間 くかん の両 りょう 端 はし にあたる停車場 ていしゃじょう に指導 しどう 券 けん (票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく 式 しき の通 つう 券 けん にあたる)を設置 せっち し、同 どう 一方向 いちほうこう に続行 ぞっこう 列車 れっしゃ を走 はし らせることが出来 でき る。指導 しどう 者 しゃ は票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく 式 しき の通 つう 票 ひょう に見立 みた てることができ、同 どう 一方向 いちほうこう に運転 うんてん される最後 さいご の列車 れっしゃ に指導 しどう 者 しゃ が乗車 じょうしゃ する。また、指導 しどう 者 しゃ を用意 ようい できない場合 ばあい (人手 ひとで 不足 ふそく など)は、指導 しどう 者 しゃ 腕章 わんしょう に指導 しどう 票 ひょう を同 どう 梱 こり してこれに代 か えることができる。なお、最近 さいきん の技術 ぎじゅつ 基準 きじゅん 省令 しょうれい の解釈 かいしゃく 基準 きじゅん では、あらかじめ指導 しどう 者 しゃ 腕章 わんしょう の廃止 はいし を取 と り決 き めておけば、指導 しどう 票 ひょう だけの運用 うんよう も認 みと めている。指導 しどう 通信 つうしん 式 しき は出発 しゅっぱつ 信号 しんごう 機 き の故障 こしょう の場合 ばあい だけ施行 しこう され、場内 じょうない 信号 しんごう 機 き や閉 へい そく信号 しんごう 機 き の故障 こしょう では施行 しこう されない。
単線 たんせん 区間 くかん または、複線 ふくせん 区間 くかん で単線 たんせん 運転 うんてん を行 おこな わざるを得 え ない場合 ばあい 、CTC などを使用 しよう している区間 くかん で、閉塞 へいそく 区間 くかん における列車 れっしゃ または車両 しゃりょう の有無 うむ を確認 かくにん できる装置 そうち と列車 れっしゃ 無線 むせん 装置 そうち 等 とう の通信 つうしん 設備 せつび が利用 りよう できる場合 ばあい に、運転 うんてん 整理 せいり 担当 たんとう 者 しゃ (列車 れっしゃ 指令 しれい )が閉塞 へいそく 取扱 とりあつかい 者 しゃ となって行 おこな う、指導 しどう 通信 つうしん 式 しき と同様 どうよう の方式 ほうしき 。
新幹線 しんかんせん において、事故 じこ などにより単線 たんせん 運転 うんてん を行 おこな う区間 くかん のうち、停車場 ていしゃじょう 間 あいだ における列車 れっしゃ または車両 しゃりょう の有無 うむ を自動的 じどうてき に検知 けんち する装置 そうち と1閉塞 へいそく 区間 くかん に1人 ひとり の指導 しどう 者 しゃ を任命 にんめい して両 りょう 端 はし の駅長 えきちょう が閉塞 へいそく 取扱 とりあつかい 者 しゃ となって行 おこな う方式 ほうしき (列車 れっしゃ 保安 ほあん 方式 ほうしき の項 こう も参照 さんしょう )。
複線 ふくせん 運転 うんてん をする区間 くかん において、予 あらかじ め定 さだ めた区間 くかん を1閉塞 へいそく とし、その区間 くかん に列車 れっしゃ または車両 しゃりょう がないことを通信 つうしん によって確認 かくにん しながら、1閉塞 へいそく 区間 くかん に1列車 れっしゃ ずつ列車 れっしゃ を運転 うんてん する方式 ほうしき 。閉塞 へいそく 取扱 とりあつかい 者 しゃ は、閉塞 へいそく 区間 くかん 両端 りょうたん の駅長 えきちょう である。指導 しどう 時 じ ・指導 しどう 通信 つうしん 式 しき と同様 どうよう 、常用 じょうよう 閉塞 へいそく 方式 ほうしき からの移行 いこう 時 じ には、閉塞 へいそく 区間 くかん に列車 れっしゃ または車両 しゃりょう がないことを確認 かくにん しなければならない。
複線 ふくせん 区間 くかん のうち、CTCを使用 しよう している区間 くかん などで、閉塞 へいそく 区間 くかん における列車 れっしゃ または車両 しゃりょう の有無 うむ を確認 かくにん できる装置 そうち と列車 れっしゃ 無線 むせん 装置 そうち 等 とう の通信 つうしん 設備 せつび が利用 りよう できる場合 ばあい に、運転 うんてん 整理 せいり 担当 たんとう 者 しゃ (列車 れっしゃ 指令 しれい )が閉塞 へいそく 取扱 とりあつかい 者 しゃ となって行 おこな う、通信 つうしん 式 しき と同様 どうよう の方式 ほうしき 。
新幹線 しんかんせん の複線 ふくせん 区間 くかん において、停車場 ていしゃじょう 間 あいだ における列車 れっしゃ または車両 しゃりょう の有無 うむ を自動的 じどうてき に検知 けんち する装置 そうち を用 もち いて両 りょう 端 はし の駅長 えきちょう が閉塞 へいそく 取扱 とりあつかい 者 しゃ となって行 おこな う方式 ほうしき (列車 れっしゃ 保安 ほあん 方式 ほうしき の項 こう も参照 さんしょう )。
鉄道 てつどう に関 かん する技術 ぎじゅつ 上 じょう の基準 きじゅん を定 さだ める省令 しょうれい 第 だい 101条 じょう に定 さだ める「列車 れっしゃ 間 あいだ の安全 あんぜん 確保 かくほ 」のうち、上記 じょうき で掲 かか げた「閉塞 へいそく による方法 ほうほう 」以外 いがい の方法 ほうほう は下記 かき のようなものがある。厳密 げんみつ に言 い えば閉塞 へいそく 方式 ほうしき ではないが、閉塞 へいそく 方式 ほうしき と関連 かんれん があることからここに記述 きじゅつ する。
列車 れっしゃ 間 あいだ の間隔 かんかく を確保 かくほ する装置 そうち による方法 ほうほう
編集 へんしゅう
新幹線 しんかんせん やデジタルATCなど、ATC で制御 せいぎょ されるのを条件 じょうけん とし、閉塞 へいそく 区間 くかん に依存 いぞん せずATCの間隔 かんかく 制御 せいぎょ のみにより運転 うんてん する方法 ほうほう 。これらのATCは、地上 ちじょう から送信 そうしん された速度 そくど 情報 じょうほう ではなく、先行 せんこう 列車 れっしゃ との距離 きょり 情報 じょうほう と当該 とうがい 車両 しゃりょう の減速 げんそく 度 ど をもとに列車 れっしゃ の間隔 かんかく を制御 せいぎょ しているため、ある特定 とくてい の1区間 くかん を1つの列車 れっしゃ に占有 せんゆう させるという閉塞 へいそく という考 かんが え方 かた とは異 こと なる。ただし列車 れっしゃ 検知 けんち は従来 じゅうらい 通 どお り軌道 きどう 回路 かいろ としている。閉塞 へいそく 方式 ほうしき の対義語 たいぎご としてATC方式 ほうしき [ 13] ともいう。JR東日本 ひがしにっぽん では2011年 ねん より列車 れっしゃ 検知 けんち を軌道 きどう 回路 かいろ に依存 いぞん しないATACS と呼 よ ばれるシステムを実用 じつよう 化 か している[ 14] [ 15] 。「車内 しゃない 信号 しんごう 閉塞 へいそく 式 しき 」と異 こと なるのは閉塞 へいそく 区間 くかん をもたないため駅 えき 間 あいだ に閉塞 へいそく 区間 くかん の境界 きょうかい を示 しめ す「閉塞 へいそく 標識 ひょうしき 」がないことである。但 ただ し、停車場 ていしゃじょう 内外 ないがい の境界 きょうかい を示 しめ す必要 ひつよう 性 せい があることからそれに相当 そうとう する標識 ひょうしき は建 たて 植 しょく してある。
その他 た 、JR北海道 ほっかいどう がGPS (衛星 えいせい による位置 いち 情報 じょうほう 装置 そうち )を使 つか った方式 ほうしき を検討 けんとう 中 ちゅう である。
動力 どうりょく 車 しゃ を操縦 そうじゅう する係員 かかりいん の注意 ちゅうい 力 りょく による方法 ほうほう
編集 へんしゅう
正 まさ しくは「動力 どうりょく 車 しゃ を操縦 そうじゅう する係員 かかりいん が前方 ぜんぽう の見通 みとお しその他 た 列車 れっしゃ の安全 あんぜん な運転 うんてん に必要 ひつよう な条件 じょうけん を考慮 こうりょ して運転 うんてん する方法 ほうほう 」といい、運転 うんてん 士 し の注意 ちゅうい 力 りょく のみに依存 いぞん して運転 うんてん する方法 ほうほう 。最高 さいこう 速度 そくど を規制 きせい している例 れい が多 おお い。
前方 ぜんぽう の閉塞 へいそく 信号 しんごう 機 き の停止 ていし 信号 しんごう で停止 ていし し1分 ふん 経過 けいか した後 のち 、その停止 ていし 信号 しんごう の内方 ないほう を最高 さいこう 速度 そくど を規制 きせい して運転 うんてん することを、無 む 閉塞 へいそく 運転 うんてん という。詳 くわ しくは当該 とうがい 項目 こうもく を参照 さんしょう のこと。しかし、実際 じっさい には規定 きてい が遵守 じゅんしゅ されず、列車 れっしゃ 衝突 しょうとつ 事故 じこ を引 ひ き起 お こしたことが幾 いく 度 ど かあるため(詳 くわ しくは無 む 閉塞 へいそく 運転 うんてん による事故 じこ を参照 さんしょう )、最近 さいきん では無 む 閉塞 へいそく 運転 うんてん 実施 じっし にあたり、指令 しれい に前方 ぜんぽう 列車 れっしゃ の有無 うむ の確認 かくにん を義務 ぎむ づける場合 ばあい が多 おお い。また、無 む 閉塞 へいそく 運転 うんてん から、閉塞 へいそく 指示 しじ 運転 うんてん に移行 いこう した鉄道 てつどう 会社 かいしゃ もある。
通信 つうしん の途絶 とぜつ その他 た 特別 とくべつ の事由 じゆう により、通常 つうじょう の閉塞 へいそく 方式 ほうしき 、代用 だいよう 閉塞 へいそく 方式 ほうしき のいずれも使用 しよう できない場合 ばあい にやむを得 え ず使用 しよう される方式 ほうしき 。「1閉塞 へいそく 区間 くかん 1列車 れっしゃ 」の原則 げんそく から外 はず れるため、「閉塞 へいそく 方式 ほうしき 」ではなく「閉塞 へいそく 準用 じゅんよう 法 ほう 」と呼 よ ばれる。保安 ほあん 度 ど が低 ひく いうえ、通信 つうしん 設備 せつび の信頼 しんらい 性 せい が向上 こうじょう した現在 げんざい 、閉塞 へいそく 準用 じゅんよう 法 ほう は鉄道 てつどう に関 かん する技術 ぎじゅつ 上 じょう の基準 きじゅん を定 さだ める省令 しょうれい の解釈 かいしゃく 基準 きじゅん には規定 きてい として盛 も り込 こ まれておらず、京浜急行 けいひんきゅうこう を除 のぞ き使用 しよう されることはなくなった。
なお、下記 かき のいずれもが、国鉄 こくてつ においては、1961年 ねん の山陽本線 さんようほんせん 列車 れっしゃ 追突 ついとつ 事故 じこ を機 き に順次 じゅんじ 廃止 はいし され、JRも継承 けいしょう していない。
隔 へだた 時 とき 法 ほう
複線 ふくせん 区間 くかん において使用 しよう される。列車 れっしゃ を停車 ていしゃ 場 じょう から発車 はっしゃ させた後 のち 、通常 つうじょう その列車 れっしゃ が次 つぎ の停車場 ていしゃじょう までに要 よう する運転 うんてん 時分 じぶん の2倍 ばい (最低 さいてい 5分 ふん )を経過 けいか した後 のち 、続 つづ いて列車 れっしゃ を発車 はっしゃ させる。運転 うんてん 速度 そくど は時速 じそく 35キロメートル以下 いか に制限 せいげん される。
特殊 とくしゅ 隔 へだた 時 とき 法 ほう
隔 へだた 時 とき 法 ほう と同様 どうよう の方式 ほうしき だが、運転 うんてん 間隔 かんかく を2分 ふん としたもの。運転 うんてん 速度 そくど は時速 じそく 25キロメートル以下 いか に制限 せいげん される。京浜急行 けいひんきゅうこう では、常用 じょうよう 閉 へい そくが施行 しこう できない場合 ばあい 、代用 だいよう 閉 へい そくを行 おこな わず、閉 へい そく準用 じゅんよう 法 ほう が施行 しこう される。
票 ひょう 券 けん 隔 へだた 時 とき 法 ほう
票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく 式 しき を使用 しよう する区間 くかん で使用 しよう される。通 つう 票 ひょう のある停車場 ていしゃじょう から、本来 ほんらい であれば通 つう 券 けん により運転 うんてん する列車 れっしゃ を発車 はっしゃ させた後 のち 、通常 つうじょう その列車 れっしゃ が反対 はんたい 側 がわ の停車場 ていしゃじょう までに要 よう する運転 うんてん 時分 じぶん の2倍 ばい (最低 さいてい 5分 ふん )を経過 けいか した後 のち 、続 つづ いて列車 れっしゃ を発車 はっしゃ させる。もちろん、同 どう 一方向 いちほうこう へ運転 うんてん する最後 さいご の列車 れっしゃ は通 つう 票 ひょう を携帯 けいたい する。運転 うんてん 速度 そくど は時速 じそく 35キロメートル以下 いか に制限 せいげん される。
指導 しどう 隔 へだた 時 とき 法 ほう
スタフ閉塞 へいそく 式 しき または票 ひょう 券 けん 閉塞 へいそく 式 しき を使用 しよう する区間 くかん 以外 いがい の単線 たんせん 区間 くかん 、または1線 せん が不通 ふつう となった複線 ふくせん 区間 くかん で使用 しよう される。票 ひょう 券 けん 隔 へだた 時 とき 法 ほう の通 つう 票 ひょう の代 か わりに、1区間 くかん に一人 ひとり の指導 しどう 者 しゃ を選定 せんてい して実施 じっし する。運転 うんてん 速度 そくど は時速 じそく 35キロメートル以下 いか に制限 せいげん される。
特殊 とくしゅ 指導 しどう 隔 へだた 時 とき 法 ほう
指導 しどう 隔 へだた 時 とき 法 ほう と同様 どうよう の方式 ほうしき だが、運転 うんてん 間隔 かんかく を2分 ふん としたもの。運転 うんてん 速度 そくど は時速 じそく 25キロメートル以下 いか に制限 せいげん される。
鉄道 てつどう に関 かん する技術 ぎじゅつ 上 じょう の基準 きじゅん を定 さだ める省令 しょうれい 第 だい 101条 じょう 第 だい 2項 こう でいう「救援 きゅうえん 列車 れっしゃ を運転 うんてん する場合 ばあい 又 また は工事 こうじ 列車 れっしゃ がある区間 くかん に更 さら に他 た の工事 こうじ 列車 れっしゃ を運転 うんてん する場合 ばあい であって、その列車 れっしゃ の運転 うんてん の安全 あんぜん を確保 かくほ することができる措置 そち 」のことであって、現在 げんざい では、上記 じょうき 「閉塞 へいそく による方法 ほうほう 」「列車 れっしゃ 間 あいだ の間隔 かんかく を確保 かくほ する装置 そうち による方法 ほうほう 」「動力 どうりょく 車 しゃ を操縦 そうじゅう する係員 かかりいん の注意 ちゅうい 力 りょく による方法 ほうほう 」のいずれも施行 しこう できないときに実施 じっし する例外 れいがい 規定 きてい であり、救援 きゅうえん 列車 れっしゃ を運転 うんてん するときでも複線 ふくせん 区間 くかん で上記 じょうき の方法 ほうほう が施行 しこう できるときは伝令 でんれい 法 ほう を実施 じっし しないことがある。
旧 きゅう 省令 しょうれい では、伝令 でんれい 法 ほう は閉塞 へいそく 準用 じゅんよう 法 ほう の一部 いちぶ として扱 あつか われていたが、列車 れっしゃ の救援 きゅうえん という性格 せいかく を明確 めいかく にするため現在 げんざい では独立 どくりつ した運転 うんてん 方法 ほうほう としている。
伝令 でんれい 法 ほう により列車 れっしゃ を運転 うんてん する区間 くかん に伝令 でんれい 者 しゃ (伝令 でんれい 者 しゃ 腕章 わんしょう を着 き 装 そう した職員 しょくいん )を1名 めい 定 さだ め、伝令 でんれい 者 しゃ がいずれかの停車場 ていしゃじょう に帰着 きちゃく するまで、閉塞 へいそく 区間 くかん に新 あら たな列車 れっしゃ を運転 うんてん することはできない。また、伝令 でんれい 法 ほう を施行 しこう する際 さい にすでに閉塞 へいそく 区間 くかん に存在 そんざい する列車 れっしゃ または車両 しゃりょう は、位置 いち が確認 かくにん され、かつ、停止 ていし が確認 かくにん されていなければならない。
軍隊 ぐんたい においても、陸上 りくじょう の道路 どうろ 網 もう を使用 しよう したトラックによる輸送 ゆそう で、鉄道 てつどう とまったく同 おな じ方式 ほうしき の閉塞 へいそく が行 おこな われる。これは道路 どうろ が渋滞 じゅうたい するのを防 ふせ ぎ、交通 こうつう 事故 じこ を予防 よぼう するための手段 しゅだん で(戦時 せんじ は夜間 やかん もヘッドライトをつけない為 ため 、事故 じこ が生 しょう じ易 やす い)、古 ふる くは第 だい 一 いち 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん でフランス軍 ぐん が行 おこな った。フランス軍 ぐん は鉄道 てつどう から応用 おうよう した閉塞 へいそく を有効 ゆうこう 活用 かつよう することで膨大 ぼうだい な物資 ぶっし 輸送 ゆそう を実施 じっし した。輜重 しちょう 一 いち 個 こ 中隊 ちゅうたい からなるトラックの車列 しゃれつ を一 いち 編成 へんせい の列車 れっしゃ とみなし、道路 どうろ を線路 せんろ と見 み なして、補給 ほきゅう 基地 きち を駅 えき として行 おこな われる。この場合 ばあい 、道路 どうろ は軍用 ぐんよう 輸送 ゆそう 専用 せんよう に閉鎖 へいさ され一般 いっぱん 車両 しゃりょう を進入 しんにゅう させない。一 いち 例 れい として、湾岸 わんがん 戦争 せんそう では後方 こうほう 輸送 ゆそう に際 さい してサウジアラビア やクウェート の道路 どうろ を占有 せんゆう して行 おこな われた。
^ 運転 うんてん 席 せき に車内 しゃない 信号 しんごう として表示 ひょうじ されるため、車両 しゃりょう 側 がわ にATC(自動 じどう 列車 れっしゃ 制御 せいぎょ 装置 そうち )の搭載 とうさい が不可欠 ふかけつ となる
^ なお、そのうちの一 ひと つであるJR東海 とうかい 名松線 めいしょうせん は、非 ひ 自動 じどう 式 しき の閉塞 へいそく 方式 ほうしき を採用 さいよう しながらも高度 こうど な自動 じどう 列車 れっしゃ 停止 ていし 装置 そうち であるATS-PT を採用 さいよう する珍 めずら しい例 れい である。
^ なおお召 め し列車 れっしゃ は例外 れいがい である。また谷 たに 底 そこ など拾 ひろ うのが困難 こんなん な場合 ばあい は次 つぎ の駅 えき まで運行 うんこう し、その旨 むね を駅長 えきちょう に通告 つうこく しなければならない。
^ 自動 じどう またはCTCを取扱 とりあつか い中 なか は信号 しんごう 取扱 とりあつかい 者 しゃ が不在 ふざい となるため、資格 しかく 者 しゃ 以外 いがい が取扱 とりあつか いできないようにキーてことしている
^ 運行 うんこう 表示 ひょうじ 装置 そうち とも呼 よ ばれ、各駅 かくえき 閉塞 へいそく 装置 そうち から伝送 でんそう 回線 かいせん によって列車 れっしゃ 位置 いち や信号 しんごう 機 き 及 およ び軌道 きどう 回路 かいろ の状態 じょうたい を表示 ひょうじ する運行 うんこう 表示 ひょうじ 機能 きのう や、信号 しんごう 機 き 制御 せいぎょ の抑止 よくし ・線路 せんろ 閉鎖 へいさ ・集中 しゅうちゅう 制御 せいぎょ による警報 けいほう などの制御 せいぎょ を行 おこな う。また特殊 とくしゅ な機器 きき で構成 こうせい されているシステムである為 ため 、その機器 きき を試験 しけん する為 ため のいくつかの試験 しけん 器 き が搭載 とうさい されている。
^ 赤外線 せきがいせん 方式 ほうしき では到達 とうたつ 距離 きょり の限界 げんかい があり、停車 ていしゃ 位置 いち 近 ちか くに受光 じゅこう 器 き を設置 せっち しておく必要 ひつよう があり通過 つうか 運転 うんてん はできない。