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F-12C - Wikipedia

ドコモ スマートフォン F-12C(ドコモ スマートフォン エフ イチ に シー)、docomo with series F-12C(ドコモ ウィズシリーズ エフ イチ に シー)は、富士通ふじつうによって開発かいはつされた、NTTドコモだい3世代せだい移動いどう通信つうしんシステムFOMA端末たんまつである。

NTTドコモ F-12C
キャリア NTTドコモ
製造せいぞう 富士通ふじつう
発売はつばい 2011ねん8がつ7にち
概要がいよう
OS Android 2.3
CPU Qualcomm Snapdragon MSM8255 1GHz
音声おんせい通信つうしん方式ほうしき 3GFOMAW-CDMA
2GGSM
(3G:800MHz、850MHz、1.7GHz2GHz)
(2G:900MHz、1800Mhz、1900MHz)
タ通信たつうしん方式ほうしき 3GFOMAHSDPAHSUPA
2GGSM
無線むせんLAN(IEEE 802.11b/g/n)
形状けいじょう ストレートがた
サイズ 119 × 60 × やく9.8(さいあつ やく10.5) mm
質量しつりょう やく107 g
連続れんぞく通話つうわ時間じかん やく320ふん音声おんせい通話つうわ・3G)
やく350ふん音声おんせい通話つうわ・GSM)
連続れんぞく待受まちうけ時間じかん やく450時間じかん(静止せいし・3G)
290時間じかん(静止せいし・GSM)
内部ないぶメモリ RAM:512MB
ROM:1GB
外部がいぶメモリ microSD
(2GBまで・ドコモ発表はっぴょう
microSDHC
(32GBまで・ドコモ発表はっぴょう
日本語にほんご入力にゅうりょく ATOK
FeliCa あり
赤外線せきがいせん通信つうしん機能きのう あり
Bluetooth Bluetooth 2.1+EDR[1]
放送ほうそう受信じゅしん機能きのう 対応たいおう
メインディスプレイ
方式ほうしき TFT液晶えきしょう
解像度かいぞうど フルワイドVGA
(480×800ドット
サイズ やく3.7インチ
表示ひょうじしょくすう 16,777,216しょく
サブディスプレイ
なし
メインカメラ
画素がそすう方式ほうしき やく810まん画素がそCMOS
機能きのう ハイビジョン動画どうが撮影さつえい
ぶれ補正ほせい機能きのう
かお認識にんしき
サブカメラ
なし
カラーバリエーション
Black
Rose Gold
Classic Orange
テンプレート / ノート
ウィキプロジェクト

コンセプトは、いつまでも使つかつづけたい「100ねんケータイ」となっている。ドコモ スマートフォンのひとつとして発売はつばいされ、2011ねんふゆモデル発表はっぴょう以降いこうdocomo with series分類ぶんるいされている。

概要がいよう

編集へんしゅう

ほん発売はつばい以前いぜんから富士通ふじつう東芝とうしばモバイルコミュニケーションズ(げん富士通ふじつうモバイルコミュニケーションズ以下いか富士通ふじつう東芝とうしば)が製造せいぞう販売はんばいしていたものの、富士通ふじつう本体ほんたい製造せいぞう販売はんばいするものとしてははじめてのAndroid搭載とうさいのスマートフォンとなる。OSはAndroid 2.3を搭載とうさいしている。薄型うすがた軽量けいりょう筐体きょうたいでありながら、防水ぼうすい性能せいのうIPX5IPX8対応たいおうし、そのに、おサイフケータイ赤外線せきがいせん通信つうしんWi-FiBluetoothなど様々さまざま機能きのう搭載とうさいしている。また、イー・モバイルイー・アクセス販売はんばいする端末たんまつのぞけば数少かずすくない、1.7GHzたい対応たいおうスマートフォンである。ちなみに、L-02Dるまでは、SIMロック解除かいじょEM chip利用りようできる唯一ゆいいつのスマートフォンだった(2012ねん10がつ現在げんざい通常つうじょうサイズのFOMAカードないしはドコモUIMカード利用りようするタイプとしては、SO-03Dふくめて3機種きしゅにとどまっており、対応たいおう端末たんまつは、同月どうげつ時点じてんで、イー・アクセスではGS01でのみ採用さいようされているmicroSIMタイプのもののみ対応たいおう)。

スーパーコンピュータもちい、タッチパネル精度せいどとソフト性能せいのう追求ついきゅうし、タッチ操作そうさ画面がめん素早すばや追従ついしょう誤操作ごそうさふせぐとともに、表面ひょうめんのスルスルを実現じつげんする特殊とくしゅコートにより、ゆびっかかりもすくないタッチパネルとなっている。さらに高速こうそくタッチフィードバックを搭載とうさいしたことで、ハードキーボードのような文字もじ入力にゅうりょく感覚かんかくあじわうことができる。

タッチパネルはしずかでん容量ようりょうしき採用さいようし、フルタッチにも対応たいおうしている。

ユーザーインターフェースには富士通ふじつう東芝とうしばのインターフェースで、元々もともと当時とうじ合弁ごうべん相手あいてだった東芝とうしば独自どくじ開発かいはつしたUIのNX!UI改良かいりょうしたNX!comfort UI搭載とうさいし、アプリを、ダウンロードじゅん使用しよう頻度ひんどじゅん名前なまえじゅん/カスタマイズの4種類しゅるい表示ひょうじしたり、よく使つかうツールのショートカットをつくったりできる。

また音声おんせい認識にんしき機能きのうで、Google音声おんせい検索けんさくのほかに、利用りようしたいアプリや設定せってい項目こうもくはなしかけるだけで、起動きどうすることができる「しゃべってカンタン操作そうさ」を搭載とうさいしている。「●●さんにメール」とはなしかけるだけで、その相手あいてのあてさきはいったメール作成さくせい画面がめん起動きどうする。

500cd(カンデラ)以上いじょうこう輝度きどディスプレイに、乱反射らんはんしゃ抑制よくせい加工かこうほどこした、こう精細せいさい液晶えきしょう搭載とうさいしている。またまわりのあかるさにわせて輝度きど自動じどう調整ちょうせいしてくれる。

日本語にほんご入力にゅうりょくシステムはATOKを採用さいようし、富士通ふじつうジャストシステムとで共同きょうどう開発かいはつしており、QWERTY入力にゅうりょくのほか12キー入力にゅうりょく、フリック入力にゅうりょく手書てが入力にゅうりょくなどが対応たいおうする。文字もじ入力にゅうりょく表示ひょうじされるキーパッド部分ぶぶん手書てが入力にゅうりょくのエリアもねており、ボタン操作そうさなどでえることなく、タッチ入力にゅうりょく手書てが入力にゅうりょくおこなうことができる。

FOMAハイスピードにて、受信じゅしん最大さいだい14Mbps、送信そうしん最大さいだい5.7Mbpsの高速こうそくパケット通信つうしん可能かのう。またWiFiではIEEE802.11b/g/nに対応たいおうしているほか、WiFiテザリングが利用りよう可能かのうとなる。

富士通ふじつうブランド特有とくゆうのスーパーはっきりボイス3、ぴったりボイスを搭載とうさいしている。

カメラにはF-09Cなどと同様どうよう高性能こうせいのうCMOSセンサー「Exmor for mobile」と、高性能こうせいのう画像がぞう処理しょりエンジン「Milbeaut Mobile」が、搭載とうさいされ、こう感度かんどていノイズの撮影さつえい可能かのうとなっている。さら撮影さつえいシーンにわせて、設定せってい自動じどう調整ちょうせいする、「自動じどうシーン調整ちょうせい機能きのう搭載とうさいされている。HD動画どうが撮影さつえい可能かのうとなっている。

イギリスのトラベルケースブランドの「GLOBE-TROTTER」(グローブ・トロッター)とデザインコラボをおこなっており、筐体きょうたいめんにブランドロゴがえがかれているほか、ブラックの背面はいめん質感しつかんは、GLOBE-TROTTERのトラベルケースの素材そざいである「ヴァルカン・ファイバー」を再現さいげんしている。ローズゴールドはグロス調ちょう背面はいめんに、ヘリンボーンがらをいれている。またGLOBE-TROTTERのアイコンコーナーパーツを継承けいしょうしたデザインにもなっている。

なお、ほん機種きしゅはAndroid 4.0へのバージョンアップが検討けんとうされていたが、メモリ(RAM)不足ふそく可能かのうせいがあるため、却下きゃっかされた[2][3]。2011ねん発売はつばいしたソニー・エリクソンXperiaシリーズ(Xperia arc SO-01CXperia acro SO-02CXperia ray SO-03CXperia PLAY SO-01D)も同様どうよう理由りゆう却下きゃっかいたっている。その結果けっか、2010ねんふゆはるモデルと2011ねん夏秋なつあきモデルでAndroid 4.0へバージョンアップされたのはGALAXY S II SC-02Cのみとなった。なお、のち発売はつばいされたARROWSシリーズのARROWS Kiss F-03DARROWS μみゅー F-07D(いずれもRAMは512MB)のバージョンアップはそもそも検討けんとう自体じたいがされていない。

限定げんていモデル

編集へんしゅう

特別とくべつモデルとして「Classic Orange」をドコモオンラインショップにて、5,000だい限定げんてい販売はんばいした。このモデルには、トラベルケースとおなじヴァルカン・ファイバーを使用しようした、スペシャルモデル専用せんようのリアカバーがどうこりされている。ただしこのリアカバーは防水ぼうすいではない。またシリアルナンバーをそれぞれに刻印こくいんするほか、使つかはじめてからの移動いどう時間じかん距離きょり表示ひょうじするウィジェット搭載とうさいされている[4]

メール・ブラウザ

編集へんしゅう

ブラウザは、JavaScriptHTML5対応たいおうしている。Flash Player10.3のアドオンもなされており、パソコンとほぼ同等どうとううごきのあるサイトの閲覧えつらん可能かのうである。

メールはGmailやPOPIMAPのメールがサポートされているほか、iモードメールおなじ@docomo.ne.jpのプッシュがたのキャリアメールが利用りようできるように、spモードアプリがプリインストールされている。Gmailにおいては複数ふくすうアカウントでプッシュメールが利用りようできる。また音声おんせい入力にゅうりょくメール対応たいおうしている。

spモードでは、My docomoのID発行はっこうや、ケータイデータおあずかりサービスのような電話でんわちょうのバックアップを利用りようすることができる。

緊急きんきゅう地震じしん速報そくほう(エリアメール)にも対応たいおうしている。

アプリケーション

編集へんしゅう

Android OSようのアプリケーションマーケットである、Androidマーケット利用りよう可能かのうであり、30まんえるアプリケーションのなかから、自由じゆうにアプリケーションをインストールできる。

そのに、NTTドコモが提供ていきょうするdマーケット富士通ふじつう提供ていきょうする@Fケータイ応援おうえんだんからもアプリケーションをダウンロードができる。なおこれらのなかで日本円にほんえん対応たいおうしたアプリケーションでは、携帯けいたい電話でんわ料金りょうきん課金かきん対応たいおうしている。

搭載とうさいアプリ

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  • F-Link 無線むせんLANを使つかって、パソコンとF-12Cのあいだでデータを交換こうかんするためのアプリケーション。写真しゃしん動画どうが、WordやExcelのデータもやりりできる。

その多数たすうウィジェットなどがある。

おも機能きのう

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おも対応たいおうサービス
タッチパネル加速度かそくどセンサー XiFOMAハイスピード14Mbps(受信じゅしん)送信そうしん5.8Mbps Bluetooth DCMXおサイフケータイ赤外線せきがいせんトルカ
ワンセグ メロディコール テザリング WiFi IEEE802.11b/g/n
GPS spモードEいーメール電話でんわちょうバックアップ デコメールデコメ絵文字えもじデコメアニメ iチャネル
エリアメール/ソフトウェアーアップデート自動じどう更新こうしん デジタルオーディオプレーヤー(WMA)(MP3) GSM3GローミングWORLD WING フルブラウザFlash Player 10.2
Androidマーケットドコモマーケット GmailGoogle TalkYouTubePicasa バーコードリーダ名刺めいしリーダ ドコモ地図ちずナビGoogle Mapsストリートビュー

アップデート・不具合ふぐあいなど

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2011ねん9月22にち以下いか不具合ふぐあい修正しゅうせいがソフトウェアアップデートによっておこなわれた[6]
  • 電源でんげんON携帯けいたい電話でんわ本体ほんたい)がフリーズしさい起動きどうする場合ばあいがある。
  • 画面がめん表示ひょうじをOFF、HOMEボタンを押下おうかしても画面がめん点灯てんとうしない場合ばあいがある。
  • ブラウザであたらしいページを表示ひょうじするさいに、まれにすでひらかれているウィンドウが正常せいじょう動作どうさしない場合ばあいがある。
2011ねん12月6にち以下いか不具合ふぐあい修正しゅうせいがソフトウェアアップデートによっておこなわれた[6]
  • 電源でんげんON携帯けいたい電話でんわ本体ほんたい)がフリーズしさい起動きどうする場合ばあいがある。
  • 画面がめん表示ひょうじをOFF、HOMEボタンを押下おうかしても画面がめん点灯てんとうしない場合ばあいがある。
  • ブラウザであたらしいページを表示ひょうじするさいに、まれにすでひらかれているウィンドウが正常せいじょう動作どうさしない場合ばあいがある。
  • 2011ねん9がつ22にち提供ていきょうしたソフトウェアアップデート携帯けいたい電話でんわ本体ほんたい)が正常せいじょう起動きどうしない場合ばあいがある。
2012ねん4がつ4にち以下いか不具合ふぐあい修正しゅうせいがソフトウェアアップデートによっておこなわれた[6]
  • 海外かいがい一部いちぶ地域ちいきにおいて、まれに正常せいじょう通信つうしんできない場合ばあいがある。
2013ねん8がつ29にち以下いか不具合ふぐあい修正しゅうせいがソフトウェアアップデートによっておこなわれた[6]
  • microSDXCカードをむと、microSDXCカードないのデータが破損はそんされる。
  • ビルド番号ばんごうがV13、V14、V15、V16、V17、V18、V19、V20、V21からV24になる。
2014ねん3月25にち以下いか不具合ふぐあい修正しゅうせいがソフトウェアアップデートによっておこなわれた[6]
  • 携帯けいたい電話でんわ本体ほんたい)を長時間ちょうじかん利用りようすると、まれにさい起動きどう発生はっせいする場合ばあいがある不具合ふぐあい修正しゅうせいする。
  • ビルド番号ばんごうがV13、V14、V15、V16、V17、V18、V19、V20、V21、V24からV25になる。

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 対応たいおうプロファイル:HFPHSPA2DPAVRCPPBAPOPPSPPHIDOBEXSDP
  2. ^ a b ドコモからのおらせ : 【3機種きしゅ追加ついかのおらせ】「docomo with series」「docomo NEXT series」の AndroidTM4.0へのバージョンアップについて | おらせ | NTTドコモ
  3. ^ F-08D/P-05D/SC-05Dは8がつ以降いこう4.0に:ドコモ、F-12CとXperiaシリーズ4機種きしゅのAndroid 4.0バージョンアップを見送みおくり - ITmedia +D モバイル
  4. ^ 「ドコモ スマートフォン F-12C」に特別とくべつモデルを追加ついか <2011ねん7がつ21にち>NTTドコモ報道ほうどう発表はっぴょう
  5. ^ 「docomo with series」「docomo NEXT series」「ドコモ タブレット」(18機種きしゅ)の Android4.0へのバージョンアップについて NTTドコモ 2012ねん3がつ26にち発表はっぴょう
  6. ^ a b c d e F-12Cの製品せいひんアップデート情報じょうほう | お客様きゃくさまサポート | NTTドコモ

外部がいぶリンク

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