(Translated by https://www.hiragana.jp/)
マクドネル・ダグラス MD-90 - Wikipedia

マクドネル・ダグラス MD-90

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく航空機こうくうきメーカー マクドネル・ダグラスしゃせい小型こがた旅客機りょかくき
MD-90から転送てんそう

マクドネル・ダグラスMD-90

マクドネル・ダグラス MD-90 (McDonnell Douglas MD-90) は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくマクドネル・ダグラス開発かいはつ製造せいぞうした、小型こがた双発そうはつジェット旅客機りょかくきである。

ダグラスDC-9発展はってんがたであるマクドネル・ダグラスMD-80をベースにさらに近代きんだいしたナローボディで、新型しんがたエンジンの採用さいようによりてい騒音そうおんてい排気はいきガスを実現じつげんした。ていつばさ配置はいち後退こうたいつばさリア・マウントのエンジン、T尾翼びよくという特徴とくちょうがDC-9からがれている。MD-90の巡航じゅんこう速度そくどマッハ0.76、全長ぜんちょうは46.50メートル、全幅ぜんぷくは32.87メートル、最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょうはオプション採用さいよう最大さいだいが76.2トン、標準ひょうじゅん座席ざせきすうは2クラスで153せき、1クラスで172せき降着こうちゃく装置そうち前輪ぜんりんしき配置はいちである。

MD-90は1989ねん11月に正式せいしき開発かいはつ決定けっていされ、1993ねん2がつはつ飛行ひこう、1995ねん4がつデルタ航空こうくうによりはつ就航しゅうこうした。MD-90のそう生産せいさんすうは116で、2000ねん10がつ納入のうにゅうされた機体きたい最後さいご生産せいさん終了しゅうりょうとなった。

日本にっぽんでは日本にほんエアシステムが1996ねんからMD-90を導入どうにゅうし、映画えいが監督かんとく黒澤くろさわあきらがデザインした7種類しゅるいにじ機体きたい塗装とそう話題わだいとなった。日本にほんエアシステムでは最終さいしゅうてきに16導入どうにゅうし、日本航空にほんこうくうとの経営けいえい統合とうごうがれたが、2013ねん3がつまつまでにぜん引退いんたいした。MD-90は、日本にっぽん航空こうくう会社かいしゃ運航うんこうした最後さいごのダグラスせい旅客機りょかくきであった。

2020ねん6月2にち最後さいごまで運用うんようしていたデルタ航空こうくう新型しんがたコロナウイルス感染かんせんしょう(COVID-19)流行りゅうこう影響えいきょうでMD-90の退役たいえきはやめたことにより、ヒューストンはつアトランタDL90便びんをもって定期ていき便びんとしての運行うんこう終了しゅうりょうした。

ほんこうでは以下いかダグラス、マクドネル・ダグラス、ボーイングおよびエアバスせい旅客機りょかくきについては社名しゃめい省略しょうりゃくして英数字えいすうじのみで表記ひょうきする。たとえばダグラスDC-9は「DC-9」、ボーイング737は「737」、エアバスA320は「A320」とする。

沿革えんかく

編集へんしゅう

開発かいはつ背景はいけい

編集へんしゅう
 
ダグラスが開発かいはつした小型こがたジェット旅客機りょかくきDC-9。

米国べいこくダグラスは、同社どうしゃ最初さいしょのジェット旅客機りょかくきとなるDC-8開発かいはつしたのち、プロペラになっていた小型こがた旅客機りょかくき市場いちばけて、短距離たんきょりよう小型こがたジェット旅客機りょかくきのDC-9を開発かいはつした[2]。DC-9シリーズで最初さいしょのモデルとなったのはDC-9-10で、1965ねん12月8にちはつ就航しゅうこうした[2]。DC-9はエンジンを胴体どうたい左右さゆう1はつずつ配置はいちしたリア・マウント方式ほうしき採用さいようし、Tがた尾翼びよくち、客席きゃくせき通路つうろが1ほんナローボディであった[3]。ダグラスはDC-9-10をベースに胴体どうたい延長えんちょうがた最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう増加ぞうかがたといった派生はせいがた開発かいはつしてDC-9シリーズのラインナップを拡充かくじゅうした[4]。1967ねん4がつ、ダグラスはおな米国べいこく航空機こうくうきメーカーのマクドネル合併がっぺいしてマクドネル・ダグラスとなった[5]

ひょう1: MD-80シリーズの概要がいよう
全長ぜんちょう おも特徴とくちょう
MD-81 41.54 m DC-9スーパー81として開発かいはつされた基本きほんがた名称めいしょうがMD-81へ変更へんこうされた。
MD-82 MD-81の最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう増加ぞうかがた燃料ねんりょうタンク容量ようりょうわらないが、乗客じょうきゃく貨物かもつ満載まんさい搭載とうさい可能かのう燃料ねんりょう増加ぞうか
MD-83 床下ゆかした貨物かもつしつ追加ついか燃料ねんりょうタンクを増設ぞうせつし、最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう増加ぞうかさせた航続こうぞく距離きょり延長えんちょうがた
MD-87 37.21 m MD-80シリーズの胴体どうたい短縮たんしゅくがた
MD-88 41.54 m MD-82のコックピットにCRTディスプレイを導入どうにゅうしたハイテクがた
出典しゅってん日本にほんエアシステム 1996, pp. 17–18

1970年代ねんだい中頃なかごろになると、150せききゅう旅客機りょかくき需要じゅようたかまるとかんがえられるようになり、マクドネル・ダグラスはDC-9のさらなる胴体どうたい延長えんちょうがた開発かいはつして対応たいおうしようとした[6]。また、胴体どうたい延長えんちょうわせて主翼しゅよく設計せっけい変更へんこうやエンジン更新こうしんおこなうことになり、1977ねん10がつ14にち正式せいしき開発かいはつ決定けっていし、DC-9スーパー80とばれた[6]。DC-9スーパー80の最初さいしょのモデルは1980ねん8がつ25にち型式けいしき証明しょうめい取得しゅとくし、そのとしの10がつ路線ろせん就航しゅうこう開始かいしした[7]。1983ねん7がつ、マクドネル・ダグラスは製品せいひんめい変更へんこう発表はっぴょうし、DC-9スーパー80はMD-80シリーズとばれることとなった[7]。MD-80シリーズでも胴体どうたいちょう航続こうぞく距離きょり性能せいのうことなるシリーズ開発かいはつされた(ひょう1)が、いずれもDC-9とおな胴体どうたい断面だんめんもちい、リア・マウント方式ほうしきのエンジン配置はいちとT尾翼びよくという特徴とくちょうもDC-9からがれた[8]

1984ねん3がつになると、欧州おうしゅうエアバス完全かんぜんしん設計せっけいとなるA320開発かいはつ決定けっていし、150せききゅうのジェット旅客機りょかくき市場いちば参入さんにゅうめた[9][10]。また、1981ねん3がつにはボーイングも737発展はってんがた737-300)の開発かいはつ決定けっていしており、さらに後継こうけいとなる新型しんがた小型こがた研究けんきゅうすすめていた[9][10][11][注釈ちゅうしゃく 1]。DC-9/MD-80シリーズは一定いってい市場いちばシェアを獲得かくとくしていたが、マクドネル・ダグラスはこれら競合きょうごう他社たしゃうごきへの対応たいおう必要ひつようとなった[12]。また、1973ねんだい1オイルショックにより石油せきゆ価格かかく高騰こうとう予想よそうされ、旅客機りょかくき燃費ねんぴ向上こうじょうさい重要じゅうよう課題かだいとなっていた[13]。マクドネル・ダグラスは、MD-80のエンジンをちょうこうバイパス[注釈ちゅうしゃく 2]大幅おおはば燃料ねんりょう節約せつやく効果こうか期待きたいされていたプロップファンかわそうする機体きたいあん検討けんとうすすめ、この計画けいかくはMD-90とばれた[13][16]。1987ねんから1989ねんにかけて、エンジンメーカーの実証じっしょうプロップファンエンジンをMD-80の試験しけん搭載とうさいし、飛行ひこう試験しけん展示てんじ飛行ひこうおこなわれた[13][17]。プロップファンは実用じつようけて着々ちゃくちゃく開発かいはつすすめられたが、航空こうくう会社かいしゃからの反応はんのう否定ひていてきであった[13]石油せきゆ危機きき燃料ねんりょう価格かかく安定あんていしたことにくわえ、信頼しんらいせい騒音そうおん心配しんぱいされたことなどから、結局けっきょくプロップファンを装備そうびする計画けいかく中止ちゅうしされた[13][18][19]

 
MD-90で採用さいようされたV2500エンジン。

一方いっぽう、A320は先進せんしんてき操縦そうじゅうシステムを実用じつようし、1987ねん2がつはつ飛行ひこう成功せいこう、1988ねんには型式けいしき証明しょうめい取得しゅとく航空こうくう会社かいしゃへのわたしが開始かいしされていた[20]。MD-80のJT8Dエンジンは基本きほん設計せっけいが1950年代ねんだいのものであり、マクドネル・ダグラスは、あらためてMD-80のエンジンかわそう検討けんとうおこなった[19][9]候補こうほとなったエンジンは2種類しゅるいあり、CFMインターナショナルCFM56と、えいべいどく5かこくのエンジンメーカーの国際こくさい合弁ごうべん会社かいしゃであるインターナショナル・エアロ・エンジンズ以下いか、IAE)しゃV2500であった[21][13]。CFM56はすで十分じゅうぶん実績じっせきがあったが、マクドネル・ダグラスは、新規しんき開発かいはつ将来しょうらいせいがあり出力しゅつりょく増強ぞうきょうがた開発かいはつ進行しんこうしていたV2500エンジンを採用さいようした[13]

V2500を装備そうびした機体きたい計画けいかくはMD-90Vと名付なづけられ、1989ねん6がつパリ航空こうくうショー発表はっぴょうされた[13]。そのモデルめいこまかい機体きたいあん修正しゅうせいされ、座席ざせきすう153せきで、航続こうぞく距離きょりが4,200キロメートルのMD-90-30と、燃料ねんりょう搭載とうさいりょうやして航続こうぞく距離きょりを5,600キロメートルにばすMD-90-50開発かいはつする計画けいかくとなった[22][23]

1989ねん11月14にち、マクドネル・ダグラスはMD-90の正式せいしき開発かいはつ決定けっていしたが、この時点じてんでは確定かくてい受注じゅちゅうていなかった[24]。DC-9やMD-80の実績じっせきから、開発かいはつすすめれば受注じゅちゅうくとの判断はんだんによる決定けっていであった[24]実際じっさい翌年よくねんまでにデルタ航空こうくう日本にほんエアシステムアラスカ航空こうくうから受注じゅちゅう獲得かくとくし、この3しゃローンチカスタマーとなった[25][22]

設計せっけい過程かてい

編集へんしゅう
 
MD-90を正面しょうめんからる。MD-90の胴体どうたい断面だんめんはDC-9のものががれた。
 
アイスランド・エクスプレスのMD-90の左側ひだりがわめん

MD-90-30の最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょうは70,760キログラム(156,000ポンド)を予定よていしたため、どう72,575キログラム(160,000ポンド)のMD-83がMD-90のベースとなった[26]。マクドネル・ダグラスが航空こうくう会社かいしゃ提示ていじしたMD-90の基本きほん仕様しようは、以下いかのようなものであった[22][9]

  • エンジンはV2500-D5を採用さいよう
  • 胴体どうたいはDC-9/MD-80とおな断面だんめんもちい、MD-83前方ぜんぽう胴体どうたいを1.45メートル延長えんちょう
  • MD-81と同様どうよう操縦そうじゅう特性とくせいたせるため、エンジンの出力しゅつりょく強化きょうかともな昇降しょうこうかじ手動しゅどうしきから油圧ゆあつしき変更へんこう
  • MD-88のコックピットを採用さいようし、MD-88と同一どういつ操縦そうじゅう資格しかく実現じつげん
  • 飛行ひこう管理かんり装置そうち慣性かんせい航法こうほう装置そうち、エンジン制御せいぎょ自動じどうFADEC)の導入どうにゅうによる自動じどう促進そくしん
  • キャビン内装ないそう機器きき近代きんだい

これらにたいし、欧州おうしゅう航空こうくう会社かいしゃ中心ちゅうしんとしたおおくの航空こうくう会社かいしゃから、以下いかのような要求ようきゅうせられた[27]

  • 6めんのディスプレイをよこいちれつ配置はいちした最新さいしんしきコックピット
  • 航続こうぞく距離きょり増加ぞうか
  • 最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう搭載とうさいりょう)の増加ぞうか
  • 貨物かもつ搭載とうさい作業さぎょう容易よういにするため、床下ゆかした貨物かもつしつうごゆか(ムービング・カーペット)を設置せっち

マクドネル・ダグラスは、これらの要求ようきゅうこたえてMD-90欧州おうしゅう域内いきない仕様しよう設定せっていしたが、当面とうめんはMD-88仕様しようのコックピットで開発かいはつ作業さぎょう一本いっぽんし、発展はってんがたはその検討けんとうすることとなった[26][9][28]。コックピットはスイッチやコンポーネントるいあたらしいものがれられているが、乗員じょういんからのなどはMD-80やDC-9からわらないように、位置いち機能きのうなどが設計せっけいされた[29]。パイロットの視界しかいひろげるため、操縦そうじゅうしつ風防ふうぼう一部いちぶ設計せっけい変更へんこうされ、まどめん大型おおがたされた[29]

MD-90の胴体どうたいは、MD-83との比較ひかく主翼しゅよく前方ぜんぽうのみ1.45メートル(57インチ)延長えんちょうされた[9][22][19]。この胴体どうたい延長えんちょうおも目的もくてきは、エンジンかわそうによる重量じゅうりょう増加ぞうかたいして主翼しゅよく前後ぜんこう重量じゅうりょうバランスをとることであったが、10せきじゃく座席ざせきすう増加ぞうかにもつながった[22][30]胴体どうたい延長えんちょうともない、緊急きんきゅう脱出だっしゅつかんする米国べいこく連邦れんぽう航空局こうくうきょく(Federal Aviation Administration、以下いかFAA)の規制きせい要求ようきゅう対応たいおうするため、主翼しゅよくじょう片側かたがわ2かしょずつある非常口ひじょうぐちのうち前方ぜんぽうのものが1フレーム(まど1つ)ぶん前方ぜんぽううつされた[26]

主翼しゅよくはMD-83のものが流用りゅうようされ、内部ないぶ構造こうぞうぜんえんこうえんどうつばさなどをMD-83のままとし、上面うわつら下面かめんそとばん強化きょうかされた[26]垂直すいちょく尾翼びよくはMD-87のものを先端せんたん延長えんちょうして流用りゅうようし、胴体どうたい結合けつごうなどが強化きょうかされた[26]水平すいへい尾翼びよく基本きほんてきにMD-83とおなじだがぜんえんはMD-87のものがもちいられた[26]

ひょう2: デザイン・サービス・ライフ
飛行ひこう時間じかん 着陸ちゃくりく回数かいすう
MD-90 90,000 60,000
MD-83 50,000 50,000
DC-9 30,000 40,000
出典しゅってん日本にほんエアシステム 1996, p. 21

機体きたい構造こうぞう疲労ひろう寿命じゅみょうのなかには「デザイン・サービス・ライフ」というものがあり、設計せっけいじょう目標もくひょうもちいられる[31]。これは、とく問題もんだいとなるような構造こうぞうじょう欠陥けっかんしょうずることなく運航うんこうできる寿命じゅみょうであり、飛行ひこう時間じかん着陸ちゃくりく回数かいすうあらわされる[31]。MD-90のデザイン・サービス・ライフは、ひょう2にしめすように、原型げんけいとされたMD-83よりも飛躍ひやくてきたか設定せっていされた[31]。デザイン・サービス・ライフは目標もくひょうであり、これをえると構造こうぞうじょう故障こしょう多発たはつするというわけではなく、実際じっさいにはこのえた実績じっせき記録きろくしている機体きたい存在そんざいしている[31]。マクドネル・ダグラスでは、66,500かい飛行ひこうおこなったDC-9を1981ねんもどして疲労ひろう強度きょうど実証じっしょう試験しけん実施じっししていた[31]。この試験しけんにより、強化きょうか必要ひつよう部分ぶぶん余裕よゆうがある部分ぶぶん確認かくにんされ、設計せっけい寿命じゅみょう見直みなおしをおこなわれ、その結果けっかがMD-90の機体きたい構造こうぞう反映はんえいされた[31]

客室きゃくしつ内装ないそう一新いっしんされ、座席ざせきじょう手荷物てにもつれ(オーバーヘッド・ストウェッジ)がおおきくなり、ストウェッジ下部かぶには通路つうろ移動いどうするひとのためのすりが追加ついかされた[32]。また、デジタルしき空調くうちょうシステムが導入どうにゅうされた[26]

 
中国ちゅうごく東方とうほう航空こうくうのMD-90を下方かほうから見上みあげる。操縦そうじゅうつばさめん追加ついかされたパイロンは、こうえんがエンジンの噴出ふんしゅつこうよりうしろまでびている。

エンジンは前述ぜんじゅつのとおりIAEしゃのV2500ターボファンエンジンが採用さいようされ、リア・マウント方式ほうしきけられるよう、パイロンは新規しんき設計せっけいされた[33][29]。パイロンはその後部こうぶ操縦そうじゅうかじめん新設しんせつされ、エンジンの噴出ふんしゅつこう後方こうほうまでびた大型おおがたのものとなった[33]

降着こうちゃく装置そうちは、ぜんあししゅあしともにMD-83のものを強化きょうかして流用りゅうようされた[31]。ブレーキはあらたにカーボンブレーキとなり、デジタルしきアンチスキッドブレーキシステムが導入どうにゅうされた[26]。そのあたらしくなった装備そうびひんには、補助ほじょ動力どうりょく装置そうち不定ふていそくてい周波しゅうは発電はつでんシステムなどがある[26]

生産せいさん試験しけん

編集へんしゅう

MD-90の最終さいしゅうては、カリフォルニアしゅうロングビーチにあるマクドネル・ダグラスの工場こうじょうおこなわれた[34]

1993ねん2がつ22にち、MD-90ははつ飛行ひこう成功せいこうし、ロングビーチ空港くうこう離陸りりくした初号しょごうは5あいだ飛行ひこうモハーヴェ空港くうこう着陸ちゃくりくした[1][35]はつ飛行ひこうにおいて、基本きほんてきたいそらせい確認かくにん各種かくしゅ操縦そうじゅう設定せっていにおける操縦そうじゅうせい初期しょき評価ひょうか、そして運航うんこう速度そくど高度こうどかんする飛行ひこう可能かのう領域りょういき拡大かくだいにむけた作業さぎょうの3てん主眼しゅがんとした機上きじょう作業さぎょうおこなわれたが、はつ飛行ひこうでこのような高度こうどかつ広範こうはん試験しけんおこなうのはまれなことであった[36]

2ねんじゃくかけて型式けいしき証明しょうめい取得しゅとくのための試験しけん実施じっしされ、1994ねん11月4にち、FAAによってMD-90の型式けいしき証明しょうめい交付こうふされた[36][37]よく1995ねん2がつ24にち最初さいしょ顧客こきゃくであるデルタ航空こうくうたいしてはつわたしがおこなわれた[36]。また、1996ねん9がつ20日はつかには、欧州おうしゅう合同ごうどう航空こうくう当局とうきょく(Joint Aviation Authorities)からもMD-90の型式けいしき証明しょうめい交付こうふされた[38]

就航しゅうこう開始かいし

編集へんしゅう

1995ねん4がつ2にち、デルタ航空こうくうによってMD-90は商業しょうぎょう運航うんこう開始かいしし、ダラス・フォートワース国際こくさい空港くうこう拠点きょてんとした路線ろせん就航しゅうこうした[39]。1996ねん5がつまでに、デルタ航空こうくうくわえて米国べいこくリノ・エア英語えいごばん日本にほんエアシステムにも機体きたいわたしがおこなわれ、けい17のMD-90が就航しゅうこうし、出発しゅっぱつ信頼しんらい[注釈ちゅうしゃく 3]は98.7パーセントであった[41]就航しゅうこう当初とうしょ不定ふていそくてい周波しゅうは発電はつでんシステムの信頼しんらいせいなど電気でんき系統けいとうかんする問題もんだいがあったが、マクドネル・ダグラスが対策たいさくおこな出発しゅっぱつ信頼しんらい向上こうじょうはかられたほか、航空こうくう会社かいしゃによっては発電はつでんシステムを機種きしゅ同様どうようのものに改修かいしゅうするところもあった[41][42]

生産せいさん体制たいせい改善かいぜん発展はってんがた模索もさく

編集へんしゅう

MD-90は、1995ねん7がつ時点じてんで74のバックオーダーがあったが、受注じゅちゅう活動かつどう順調じゅんちょうではなかった[43][34]。マクドネル・ダグラスは、旅客機りょかくき市場いちばからのいがつづかぎりMD-80も生産せいさん継続けいぞくしようとかんがえ、MD-80とMD-90の製造せいぞうコストを低減ていげんするため、両機りょうき生産せいさんラインが共通きょうつうされた[44][34]胴体どうたい製造せいぞう方法ほうほう工程こうてい改善かいぜんし、胴体どうたいてはロングビーチからユタしゅうソルトレイクシティ設立せつりつされた工場こうじょううつされた[34]。また、設計せっけい管理かんり製品せいひん構成こうせい管理かんり電子でんしし、生産せいさん部品ぶひん調達ちょうたつ効率こうりつはかられたが、原型げんけいからがれたふる設計せっけい設備せつびるい従来じゅうらい生産せいさんプロセスなどを電子でんしするのは容易よういではなかった[34]

MD-90の発展はってんがた開発かいはつ計画けいかくされていた[45]。MD-90-30の最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう増加ぞうかして航続こうぞく距離きょりばしたのがMD-90-30ERである[46]。MD-90-30ERでは降着こうちゃく装置そうち主翼しゅよく強化きょうかされ、最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう標準ひょうじゅんがたより10,000ポンドげられて75,298キログラム(166,000ポンド)となり、航続こうぞく距離きょりが441海里かいり(817キロメートル)程度ていど延長えんちょうされた[46]。ただしその重量じゅうりょう増加ぞうかがた基本きほんがたのオプションとなり、MD-90-30ERの名前なまえ使つかわれなくなった[46]

中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく国内線こくないせんけにMD-90-30の派生はせいがた計画けいかくされた[22][47]。もともと、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく国内線こくないせんよう機材きざいとしてMD-82が選定せんていされ、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくでのノックダウン生産せいさんおこなわれていた[22]。1994ねん11月4にち締結ていけつされた契約けいやくでは、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく米国べいこくせいのMD-80とMD-90-30をけい20購入こうにゅうし、国内こくない専用せんようがたを20生産せいさんすることとなった[47]。この計画けいかくは「トランクライナー計画けいかく」とばれ、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく国内こくない生産せいさんする機体きたいはMD-90-30T(Tはトランクライナーの頭文字かしらもじ)とばれた[45]。MD-90トランクライナーでは、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく国内こくない滑走かっそう誘導ゆうどう強度きょうどひく空港くうこうへも就航しゅうこうできるように、しゅあしを4りんしき改修かいしゅうして地面じめんにかかる荷重かじゅう分散ぶんさんさせることとなった[23]あたらしいしゅあし設計せっけいは、マクドネル・ダグラスと中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく上海しゃんはい航空機こうくうき製造せいぞう共同きょうどうおこなわれ、ても上海しゃんはい航空機こうくうき製造せいぞうおこなわれた[23][22]。しかし、この計画けいかくのち大幅おおはば見直みなおされ、導入どうにゅうはMD-90-30に一本いっぽんされてMD-90-30Tは生産せいさんされないこととなり、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくでの生産せいさんも2わった[48][19]。このとき生産せいさんは、のち中国ちゅうごく商用しょうよう開発かいはつしたARJ21胴体どうたい生産せいさん流用りゅうようされている[19]

MD-90-30とおな座席ざせきすうで、航続力こうぞくりょく強化きょうかするタイプとしてMD-90-50の計画けいかくもあった[49]。MD-90-50ではエンジン出力しゅつりょく強化きょうかするとともに、最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょうげて燃料ねんりょう搭載とうさいりょうやし、オプションで追加ついか燃料ねんりょうタンクも設定せっていし、乗客じょうきゃく貨物かもつ満載まんさい航続こうぞく距離きょりを5,593キロメートル(3,020海里かいり)とする構想こうそうだった[49]。また、MD-90-50の前部ぜんぶ胴体どうたい非常口ひじょうぐち左右さゆう1かしょずつ増設ぞうせつし、最大さいだい座席ざせきすう203せき可能かのうとする機体きたいあんがMD-90-55であった[49]胴体どうたいちょうはMD-90-30とわらないが、機内きない設備せつび簡略かんりゃくすることで収容しゅうようりょく増加ぞうかさせる構想こうそうであった[49]。しかし、MD-90-50とMD-90-55は、開発かいはつ生産せいさんにはいたらなかった[48]

MD-90のたんどうがたとしてMD-90-10という機体きたいあんもあったが、このあんなおされ、1995ねん10がつにMD-95として正式せいしき開発かいはつ決定けっていされた(詳細しょうさいボーイング717参照さんしょう[23]

生産せいさん終了しゅうりょうまで

編集へんしゅう
 
サウジアラビア航空こうくうのMD-90。

MD-90の販売はんばい順調じゅんちょうではなかった。エアバスはA320のファミリーすすめ、1994ねん2がつにはちょうどうがたA321、1996ねん4がつにはたんどうがたA319納入のうにゅうはじまっていた[50]。また、ボーイングは737をさらに発展はってんさせることとし、1993ねん11月に次世代じせだいがた737シリーズ(737NG)の開発かいはつ正式せいしき決定けっていしていた[51]。マクドネル・ダグラスのシェアは、おもにエアバスにうばわれる状態じょうたいになっており、1996ねん8がつ時点じてん受注じゅちゅうざんすうは、A320ファミリーが270、ボーイングの737(737NGをふくむ)が390であったのにたいし、マクドネル・ダグラスはMD-80とMD-90をわせても120という状態じょうたいだった[48][52]

また、DC-10次世代じせだいがたとして開発かいはつされたMD-11期待きたいしたほどの受注じゅちゅうられず、マクドネル・ダグラスの経営けいえい次第しだいくるしくなった[53]。マクドネル・ダグラスは、ボーイングに吸収きゅうしゅう合併がっぺいされることとなり、1997ねん8がつ4にち合併がっぺい作業さぎょう完了かんりょうした[54]。MD-90は、ボーイングの既存きそん製品せいひんである737NGと客席きゃくせきすう航続こうぞく距離きょり性能せいのう完全かんぜん重複じゅうふくしていたため、製造せいぞう機種きしゅを737NGに一本いっぽんすることとなった[48][23]。1997ねん10がつ新生しんせいボーイングは、MD-90の新規しんき受注じゅちゅう停止ていしして製造せいぞう終了しゅうりょうすることを発表はっぴょうした[48]。2000ねん10がつ23にち、MD-90の最終さいしゅう生産せいさんがサウジアラビア航空こうくうげんサウディア)に納入のうにゅうされて生産せいさん終了しゅうりょうとなった[48]。MD-90は正式せいしき開発かいはつ決定けっていからやく10ねん生産せいさん終了しゅうりょうむかえ、そう生産せいさんすうは116であった[48]

MD-90は、そのルーツとなったDC-9の時点じてんから保守ほしゅてき機体きたいであり、ダグラスらしいとひょうされる堅実けんじつ設計せっけいではあったが、先進せんしん技術ぎじゅつ積極せっきょくてき採用さいようしたA320が登場とうじょうすると、ふるさが目立めだつようになった[53]。また、737やA320では胴体どうたい延長えんちょうにより200せききゅう派生はせいがた開発かいはつされたが、DC-9由来ゆらいのMD-90の胴体どうたいはA320や737より座席ざせき1つぶんほそいことにくわえ、エンジンをリア・マウントしたことによる制約せいやく[注釈ちゅうしゃく 4]もあり、大型おおがた余地よちすくなかった[53][57]。ボーイングとの合併がっぺい、そして737NGへの製品せいひん一本いっぽんによりMD-90の生産せいさん期間きかんみじかくなったのは確実かくじつだが、マクドネル・ダグラスの経営けいえい悪化あっかしており、旅客機りょかくき販売はんばいりょく大幅おおはば低下ていかしていた[48]かりにマクドネル・ダグラスが合併がっぺいせずにMD-90の生産せいさん継続けいぞくされたとしても、競合きょうごうほどの受注じゅちゅうすうられなかったであろうという見方みかたもある[48]

機体きたい特徴とくちょう

編集へんしゅう

形状けいじょう構造こうぞう

編集へんしゅう
 
ブルーワンのMD-90を左前ひだりまえ上方かみがたから見下みおろす。
 
ブルーワンのMD-90を左側ひだりがわめんからる。

MD-90は客室きゃくしつに1ほん通路つうろナローボディで、かたしきていつばさ主翼しゅよく単葉たんようである。エンジンは胴体どうたい左右さゆう1はつずつ配置はいちしたリア・マウント方式ほうしきであり、垂直すいちょく尾翼びよく上端じょうたん水平すいへい尾翼びよくはいしたT尾翼びよくである。

胴体どうたい断面だんめんはDC-9からがれたもので[9]、2つのえんわせたダルマさかさにしたような断面だんめんち、最大さいだいはばが3.34メートル、胴体どうたいちょうは43.03メートルである[58]

MD-90の主翼しゅよくテーパーがついた後退こうたいつばさで、内部ないぶ構造こうぞうぜんえんこうえんどうつばさなどをMD-83のままとし、上面うわつら下面かめんそとばん強化きょうかされた[26]主翼しゅよく平面へいめんがたは、つばさはばが32.87メートル、つばさ面積めんせきは112.4平方へいほうメートル、25パーセントつばさつる後退こうたいかくは24.5である[1][59][44]主翼しゅよくにはどうつばさとして、エルロンスポイラーこう揚力ようりょく装置そうち配置はいちされている[60]。エルロンはこうえんもっと外側そとがわにあり、トリム・タブとコントロール・タブとばれるしょういたゆうする[60]。エルロンの操縦そうじゅう油圧ゆあつもちいない手動しゅどうしきで、コックピットの操縦そうじゅうでコントロール・タブをうごかし、タブにあたる空気くうきちからでタブの変位へんい反対はんたい方向ほうこうにエルロンをうごかす仕組しくみである[60]こう揚力ようりょく装置そうちぜんえんにスラット、こうえんにフラップをそなえる[61]。スラットはつばさはば全長ぜんちょうにわたって配置はいちされ6まい構成こうせい、フラップはうちふなばたそとつるの2まい構成こうせいである(いずれもかたつばさあたりの枚数まいすう[61]。フラップはベーンきのダブル・スロッテッド・フラップで油圧ゆあつ駆動くどうしきである[62][63]スポイラーかたつばさあたり3まいで、内側うちがわの1まいがグラウンド・スポイラー、外側そとがわの2まいがフライト・スポイラーである[62]。フライト・スポイラーは、飛行ひこうちゅうスピード・ブレーキとしてはたらくほか、エルロンの補助ほじょとしてももちいられる[62]着陸ちゃくりく接地せっち離陸りりく中止ちゅうし停止ていしにはすべてのスポイラーが直立ちょくりつし、主翼しゅよく揚力ようりょく減殺げんさいすると同時どうじにスピード・ブレーキとしてもはたら[62]

尾翼びよくは、MD-80シリーズのものをベースに改良かいりょうくわえられた[26]水平すいへい尾翼びよくつばさはばが12.25メートルで、左右さゆう水平すいへい安定あんていばん昇降しょうこうかじと3種類しゅるいのタブ(コントロール・タブ、ギアード・タブ、アンチフロート・タブ)が1まいずついている[64]昇降しょうこうかじ操作そうさは、MD-80シリーズではコントロール・タブをもちいた手動しゅどうしきであったが、MD-90では油圧ゆあつしきとなった[64]昇降しょうこうかじ作動さどうさせるアクチュエータは片側かたがわあたり2油圧ゆあつげんも2系統けいとうである[64]。コントロール・タブは油圧ゆあつ系統けいとう故障こしょうそなえたバックアップであり、油圧ゆあつ駆動くどうには固定こていされる[64]のこり2まいのタブのうち、ギアード・タブは、コントロール・タブによる操舵そうだりょく補助ほじょするものであり、アンチフロート・タブは昇降しょうこうかじ角度かくどおおきくなりすぎないようにうごきを抑制よくせいする役割やくわり[64]昇降しょうこうかじにはトリム・タブはなく、電気でんきモータにより水平すいへい安定あんていばん全体ぜんたい取付とりつけかく変化へんかさせてたて方向ほうこうのトリムをとる[64]垂直すいちょく尾翼びよく垂直すいちょく安定あんていばん方向ほうこうかじ、コントロール・タブのかく1まい構成こうせいされる[65]方向ほうこうかじ操作そうさ油圧ゆあつしきであるが、油圧ゆあつ系統けいとう故障こしょう、またはパイロットが意図いとてきえた場合ばあい、コントロール・タブによる手動しゅどうしきとなる[65]油圧ゆあつでの操縦そうじゅうには、コントロール・タブは固定こていされ、方向ほうこうかじ中立ちゅうりつ位置いち調整ちょうせいすることでトリム調整ちょうせいおこなわれる[65]

エンジンパイロンはMD-90で新規しんき設計せっけいされたもので、こうえんがエンジンの噴出ふんしゅつこうよりもかなりうしろまでばされ、後端こうたんにパイロン・フラップをそなえる[62]。T尾翼びよくでは、かじかなくなり失速しっそく状態じょうたいからせなくなるディープストールとばれる状態じょうたいおちい場合ばあいがある[62]。パイロン・フラップは操縦そうじゅう桿の操作そうさにより作動さどうし、揚力ようりょくたかめ、ディープストール発生はっせい機体きたい姿勢しせい操作そうさをバックアップするためのものである[62]

 
MD-90をうしろからる。ぜんあしのタイヤ下部かぶ左右さゆうからおおうようにいているのが「ウォーターデフレクター」、しゅあし下部かぶぎゃくTじょういているのが「デブリスガード」。

降着こうちゃく装置そうち前輪ぜんりん配置はいちぜんあししゅあしともに2りんしきである[66]しゅあし格納かくのうしつは、主翼しゅよく後方こうほうにある[67]。ブレーキは、デジタルしきアンチスキッドブレーキシステムをそなえたカーボンブレーキである[26]のエンジンにかって雨水あまみず小石こいしなどの異物いぶつぶのをふせぐため、車輪しゃりん下部かぶ小型こがたおおいやひさしじょうのパーツがけられており、ぜんあしのものは「ウォーターデフレクター」、しゅあしのものは「デブリスガード」とばれる[42]

燃料ねんりょうタンクは主翼しゅよく左右さゆう中央ちゅうおうつばさないインテグラルタンクのみである[68]補助ほじょ動力どうりょく装置そうちとしてガスタービンエンジン装備そうびする[68][63]

方向ほうこうかじエルロンなどのどうつばさのテール・コーン、エンジンのカウルとびらなどがふくあい材料ざいりょうせいとなった[68][63]使用しようされたふくあい材料ざいりょうには、炭素たんそ繊維せんい強化きょうかプラスチック、アラミド繊維せんい強化きょうかプラスチック、ガラス繊維せんい強化きょうかプラスチックなどがげられる[68][63]。また、機体きたい腐食ふしょく対策たいさくとして、エポキシもちいた塗料とりょうざい採用さいよう表面ひょうめんコーティングなどもおこなわれている[32]

飛行ひこうシステム

編集へんしゅう
 
サウジアラビア航空こうくうげんサウディア)のMD-90のコックピット。MD-90のコックピットは当初とうしょMD-88のレイアウトが継承けいしょうされたが、サウジアラビア航空こうくうへの納入のうにゅうでは写真しゃしんのように液晶えきしょうディスプレイよこいちれつ配置はいちされ、より本格ほんかくてきグラスコックピット仕様しようとなった。

MD-90の運航うんこう必要ひつよう乗務じょうむいん機長きちょうふく操縦そうじゅうの2めいである[69][70]。コックピット正面しょうめんまど正面しょうめんに1まい左右さゆうかく3まい配置はいちされている[71]左右さゆう3まいのうち中央ちゅうおうまど開閉かいへいしきで、まど上部じょうぶ天井てんじょう脱出だっしゅつようロープが収納しゅうのうされている[71]。また、開閉かいへいしきまど上部じょうぶにはDC-9の名残なごりとなる天測てんそくまどがある[72]

当初とうしょのMD-90のコックピットはMD-88と同様どうようのレイアウトで、CRT液晶えきしょうディスプレイもちいたグラスコックピットであるが、機械きかいしき計器けいきるい併用へいようされている[29][73]。コックピットレイアウトは、せいふく操縦そうじゅうせき正面しょうめん中央ちゅうおうしゅ計器けいきばん、そのうえにグレアシールドパネルとばれるパネル、りょう座席ざせきあいだ中央ちゅうおうペデスタル、天井てんじょうにオーバーヘッドパネルが配置はいちされている[74]主計しゅけいばん計器けいき配列はいれつは、基本きほんてきせいふく操縦そうじゅうせきおなじである[74]のちに、ハネウェルしゃのペガサス飛行ひこう管理かんりコンピュータを導入どうにゅうし、主計しゅけいばんよこいちれつ6めん液晶えきしょうディスプレイをはいした仕様しよう開発かいはつされ、サウジアラビア航空こうくうげんサウディア)に納入のうにゅうされている[75][76]

航法こうほうシステムは、飛行ひこう管理かんり装置そうちによる自動じどう運航うんこう方式ほうしきであり、リングレーザージャイロもちいた慣性かんせい航法こうほう装置そうちそなえる[77]。エンジンの制御せいぎょは、ぜんデジタルしき電子でんし制御せいぎょ (Full Authority Digital Engine Control :FADEC) により自動じどうされている[78]操縦そうじゅう選択せんたくしたモードにおうじてコンピュータが出力しゅつりょく制御せいぎょし、同時どうじにスロットル・レバーも自動的じどうてきうごくようになっている[78]

客室きゃくしつ貨物かもつしつ

編集へんしゅう

MD-90の客室きゃくしつは、ながさが31.67メートル、通路つうろは1ほんで、標準ひょうじゅんてき座席ざせき配置はいち上級じょうきゅうクラスが2-2の4アブレストエコノミークラスが2-3の5アブレストである[79][80]。オプションで、座席ざせきよこはばめて通路つうろはばひろげる仕様しよう設定せっていされ、この場合ばあい客室きゃくしつ乗務じょうむいんもちいる小型こがたカートのわきとおけることも可能かのうである[32]左右さゆう座席ざせきじょうには手荷物てにもつ収容しゅうようするオーバーヘッド・ストウェッジが配置はいちされ、ストウェッジ下部かぶには通路つうろ移動いどうするひとのためのすりがもうけられた[81][32]映像えいぞうなどを提供ていきょうする機内きないエンターテインメントシステムとして、ストウェッジ下部かぶしき液晶えきしょうディスプレイを装備そうびできるオプションも用意よういされ、日本にほんエアシステム採用さいようされた[82]座席ざせきまどは10×14インチ(25.4×35.6センチメートル)で、マクドネル・ダグラスによると737よりも11パーセントおおきい[32]わせて、まど間隔かんかくせまくなるよう配置はいちされ、機内きないひろかんじさせるとともに、採光さいこう面積めんせき拡大かくだいされている[32][83]。トイレはバキューム方式ほうしき採用さいようされた[32]

 
ちゅうちゅうアイスランド・エクスプレスのMD-90。前後ぜんご乗降じょうこうこうひらいており、内蔵ないぞうされている階段かいだん展開てんかいされている。後部こうぶ乗降じょうこうこう垂直すいちょく尾翼びよく下方かほうにある。
 
前方ぜんぽう乗降じょうこうこうにはボーディング・ブリッジ接続せつぞく可能かのう女満別めまんべつ空港くうこうにて。

左舷さげん最前さいぜんかた乗降じょうこうようドアがあり、サービスドアは右舷うげんさい前方ぜんぽう左舷さげん後方こうほう(エンジンと主翼しゅよくえんなかあいだ)の2かしょであり、前方ぜんぽう乗降じょうこうこうしたがわには格納かくのうしきタラップエアステア)をそなえる[80][84]客室きゃくしつ最後さいごには、圧力あつりょく隔壁かくへき貫通かんつうする通路つうろさき後方こうほう乗降じょうこうこうがある[80]後方こうほう乗降じょうこうこう中央ちゅうおうにあり、ベントラル・ステアとよばれる階段かいだんそなえ、とびら下方かほう展開てんかいする構造こうぞうである[85]前方ぜんぽう乗降じょうこうようドアと2かしょのサービスドアは、非常ひじょう脱出だっしゅつこうにもなり、脱出だっしゅつスライドが装備そうびされている[80]くわえて、主翼しゅよくじょう左右さゆう2かしょずつと胴体どうたい最後さいごのテール・コーンに1かしょ非常ひじょう脱出だっしゅつこうがある[80]後方こうほう乗降じょうこうこう脱出だっしゅつスライドをけられない構造こうぞうのため、後部こうぶドア付近ふきん天井てんじょうから緊急きんきゅう脱出だっしゅつこうへのべつ通路つうろもうけられ、緊急きんきゅうにテール・コーンがはずれて脱出だっしゅつスライドが展開てんかいされる[80][42]

床下ゆかした貨物かもつしつは、主翼しゅよくしゅあし格納かくのうしつのぞいた部分ぶぶんてられている[80]貨物かもつしつは3分割ぶんかつされており、主翼しゅよく前方ぜんぽうに2区画くかく後方こうほうに1区画くかくである[80]貨物かもつようドアはかく貨物かもつしつ右舷うげん配置はいちされ、寸法すんぽうすべ同一どういつはば53×たかさ50インチ(134.6×127センチメートル)である[80]。すべてばら方式ほうしきであり、ろし作業さぎょう人手ひとでおこな必要ひつようがあるが、地上ちじょうから貨物かもつしつゆかまでのたかさは1.4から1.6メートル程度ていどであり、地上ちじょう支援しえん機材きざいなどが場合ばあいでも貨物かもつろしが可能かのうである[80][86][87]貨物かもつしつ室内しつないだかが1メートルじゃくながさが10メートルである[80]

てい騒音そうおんてい排気はいき

編集へんしゅう

MD-90の特徴とくちょうとしててい騒音そうおんてい排気はいきであることがげられ、「地球ちきゅうにやさしい旅客機りょかくき」ともわれた[88][89][90]

国際こくさい民間みんかん航空こうくう機関きかん(International Civil Aviation Organization、以下いかICAO)の騒音そうおん規制きせい(ICAO Annex, 16 Volume I)にもとづき計測けいそくされた累積るいせき騒音そうおんレベルは、MD-90、737、A320のなかでMD-90がもっとちいさかった[91]おなじV2500エンジンを装備そうびするA320よりもてい騒音そうおんであることについて、マクドネル・ダグラスではエンジン配置はいち代表だいひょうされるMD-90の機体きたい構成こうせいによるものと説明せつめいしている[89]。リア・マウント方式ほうしきでは、がわかたへの騒音そうおん胴体どうたいが、離着陸りちゃくりく下方かほうへの騒音そうおん主翼しゅよくさえぎることで騒音そうおんひくくなるとしている[87]。また、リア・マウント方式ほうしきでは、エンジンのカウリング前後ぜんご方向ほうこうながくとれるため[87]、MD-90ようのV2500エンジンではエンジンノイズを低減ていげんするようにナセルが変更へんこうされて空気くうき流入りゅうにゅうこう延長えんちょうされたほか、テール・コーンもノイズ対策たいさくほどこされた[90]。また、離陸りりく高度こうどおうじて緻密ちみつにエンジン出力しゅつりょくしぼることで、騒音そうおん低減ていげんさせるシステムもオプションで用意よういされていた[90]。このMD-90の騒音そうおんちいささは、「地上ちじょうにて、すぐちかくを自力じりきタキシングしていてもちょっとがつかないくらい」とも評価ひょうかされた[88]

排気はいきガスについても、V2500エンジンは窒素ちっそ酸化さんかぶつ一酸化いっさんか炭素たんそ炭化たんか水素すいそそれぞれについて、開発かいはつ当時とうじのICAOの規制きせい基準きじゅんおおきく下回したまわっている[87]。MD-90で装備そうびされたV2525-D5がた証明しょうめい取得しゅとく基準きじゅんると、窒素ちっそ酸化さんかぶつやく50パーセント、一酸化いっさんか炭素たんそやく80パーセント、炭化たんか水素すいそは95パーセント以上いじょう基準きじゅん下回したまわっていた[87]

運用うんよう状況じょうきょう特徴とくちょう

編集へんしゅう

MD-90の新造しんぞう導入どうにゅう北米ほくべいとアジア・中東ちゅうとう地域ちいき航空こうくう会社かいしゃ中心ちゅうしんおこなわれた[92]新造しんぞう受領じゅりょうすうはサウジアラビア航空こうくうげんサウディア)が29もっとおおく、デルタ航空こうくう日本にほんエアシステムが16ずつ、中国ちゅうごく北方ほっぽう航空こうくうが11ユニー航空こうくうたてさかえ航空こうくう)が10であった(いずれもリースのぞく)[92]

2010ねんごろから運用うんようすうはじめた[93][94][95][96][97][98]一方いっぽうで、デルタ航空こうくうは、経営けいえい統合とうごうしたきゅうスウエスト航空すうえすとこうくうからいだDC-9の後継こうけい機材きざいとして、世界中せかいじゅう航空こうくう会社かいしゃからMD-90の中古ちゅうこった[99]ふる機体きたい燃料ねんりょうやメンテナンス・コストがたかくなるが、デルタ航空こうくうでは新造しんぞう導入どうにゅうよりも10おくドル以上いじょう節約せつやくになるとしている[99]。2014ねんには、デルタ航空こうくうが65運用うんようし、には中華民国ちゅうかみんこく台湾たいわん)のエバー航空こうくうとユニー航空こうくうたてさかえ航空こうくう)でも5ずつ運用うんようという状況じょうきょうとなった[100]。2016ねんにはMD-90を運用うんようする航空こうくう会社かいしゃはデルタ航空こうくうのみとなり[101]、2017ねん7がつ時点じてんでは、64運用うんようされていた[102]

デルタ航空こうくうは2020ねん6がつ2にちけでMD-90とMD-88のぜん退役たいえきさせる発表はっぴょうをした、新型しんがたコロナウイルスによる影響えいきょうでの利用りようしゃ減少げんしょうにより、経年けいねん劣化れっかはげしかった前倒まえだおしで退役たいえきさせることとになった[103]

日本にっぽんでの運航うんこう

編集へんしゅう

MD-90は、日本にっぽんでは日本にほんエアシステムにより採用さいようされた[104]同社どうしゃは、1996ねん4がつ1にちから日本にっぽん国内線こくないせん運航うんこう開始かいしし、最終さいしゅうてきに16導入どうにゅうした[104]日本にほんエアシステムは、MD-90を「おもったイメージでアピールしよう」と映画えいが監督かんとく黒澤くろさわあきら機体きたい塗装とそうのデザインを依頼いらい[105]にじをモチーフとした7種類しゅるい塗装とそうパターンを設定せっていした[104][106]。この7種類しゅるい塗装とそうは1号機ごうきから7号機ごうきまで順番じゅんばん設定せっていされ、黒澤くろさわ監督かんとく作品さくひんにちなんで「七人しちにんさむらい」とばれて航空こうくう関係かんけいしゃ航空こうくう愛好あいこうをはじめおおくのひとたちの話題わだいあつめた[107][108][104][106] [109]。8号機ごうき以降いこうは1号機ごうきからの塗装とそうかえされ、どういち塗装とそう機体きたい複数ふくすうそろったことからおなじく黒澤くろさわ作品さくひんにちなみ「影武者かげむしゃ」ともばれた[107][108]。2004ねん4がつ日本航空にほんこうくう日本にほんエアシステムの経営けいえい統合とうごう完了かんりょうしたさいには、MD-90もぜんがれ、当時とうじ統一とういつデザインである「太陽たいようのアーク」塗装とそうえられた[110][111]。なお、日本にほんエアシステム時代じだい実機じっき現存げんそんしていないがあいち航空こうくうミュージアムにはぜん7種類しゅるいのミニチュアがモニュメント展示てんじされていて、当時とうじ姿すがた全身ぜんしんることができる。

日本航空にほんこうくう日本にほんエアシステムの経営けいえい統合とうごうもMD-90はぜんがれ、羽田空港はねだくうこう伊丹空港いたみくうこう地方ちほうむすぶローカル路線ろせん中心ちゅうしん運航うんこうされた[112]。2011ねん3がつ11にち東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい発生はっせい直後ちょくごには、山形やまがた空港くうこう花巻空港はなまきくうこうへも飛行ひこうした[113]前後ぜんご乗降じょうこうとびらにタラップ(エアステア)をそなえ、貨物かもつしつまでのたかさもひくいMD-90は、電力でんりょく不足ふそくボーディング・ブリッジなどの地上ちじょう設備せつび使つかえない空港くうこうでも乗客じょうきゃく貨物かもつろしができたため、震災しんさい直後ちょくご輸送ゆそう活躍かつやくした[113]

日本航空にほんこうくうでは2012ねんから順次じゅんじMD-90の退役たいえきはじまったが、塗装とそう更新こうしんのタイミングにあった1のみ、あたらしい「鶴丸つるまる塗装とそうほどこされ、航空こうくう愛好あいこう話題わだいとなった[106][111][99]日本航空にほんこうくうのMD-90は2013ねん3がつまつ運航うんこう終了しゅうりょうし、引退いんたいしたぜんがデルタ航空こうくう売却ばいきゃくされた[84][111]。これにより、日本にっぽん航空こうくう会社かいしゃによるダグラスせい旅客機りょかくき運航うんこうにも終止符しゅうしふたれた[111]

受注じゅちゅう納入のうにゅうすう

編集へんしゅう

MD-90は総計そうけい116生産せいさん納入のうにゅうされた[114]

ひょう3: としごとの受注じゅちゅう納入のうにゅうすう(キャンセルぶん当初とうしょ発注はっちゅう年度ねんどからげんじている)[114]
とし 合計ごうけい 2000 1999 1998 1997 1996 1995 1994 1993 1992 1991 1990
受注じゅちゅうすう 116 0 0 4 3 17 39 0 0 26 0 27
納入のうにゅうすう 116 5 13 34 26 25 13 0 0 0 0 0

おも事故じこ事件じけん

編集へんしゅう

2017ねん10がつ現在げんざい、MD-90にかんする航空こうくう事故じこおよび事件じけんは3けん発生はっせいしている[115]。いずれの事故じこでも、機体きたい損失そんしつとなっており、そのうちの1けん乗客じょうきゃく1めい死亡しぼうしている[116]

死亡しぼう事故じこは、1999ねん8がつ24にち台湾たいわんはなはちす空港くうこう発生はっせいした[117]ユニー航空こうくうたてさかえ航空こうくう)873便びん(MD-90-30)が着陸ちゃくりく地上ちじょう走行そうこうしていたところ、座席ざせきじょう手荷物てにもつれで爆発ばくはつき、火災かさい発生はっせいした[118]乗客じょうきゃく乗員じょういん96めいのうち1めい死亡しぼう、27めい負傷ふしょうした[118]事故じこ原因げんいんは、乗客じょうきゃく家庭かていよう漂白ひょうはくざいおよび柔軟じゅうなんざい容器ようきれたガソリン機内きないみ、して揮発きはつしたガソリンが、おなじく機内きないまれたバイクのバッテリの火花ひばな引火いんかしたためと推定すいていされている[119]

2けん機体きたい損失そんしつ事故じこは、2009ねん3がつ9にち発生はっせいした。インドネシアスカルノ・ハッタ国際こくさい空港くうこう着陸ちゃくりくしたライオン・エア793便びん(MD-90-30)が滑走かっそうをオーバーランした。乗員じょういん乗客じょうきゃく172にん搭乗とうじょうしていたが死者ししゃはなかった[120]

3けん機体きたい損失そんしつ事故じこは、2009ねん5がつ8にち発生はっせいした。サウジアラビアリヤド国際こくさい空港くうこう着陸ちゃくりくしたサウジアラビア航空こうくう9061便びん(MD-90-30)が滑走かっそうをオーバーランし、ひだりぬしあし破損はそんした。火災かさい発生はっせいしなかったものの、機体きたいぜんそんあつかいとなった[121]

主要しゅようしょもと

編集へんしゅう
  • 運航うんこう乗務じょうむ員数いんずう: 2めい[1]
  • 標準ひょうじゅん座席ざせきすう: 153(2クラス) - 172(1クラス)[48]
  • 床下ゆかした貨物かもつしつ容積ようせき: 36.8 m3 / 33.3 m3 (ERがた) [122]
  • 全長ぜんちょう: 46.50 m[1]
  • 全幅ぜんぷく: 32.87 m[1]
  • 全高ぜんこう: 9.50 m[1]
  • 主翼しゅよく面積めんせき: 112.4 m2[59]
  • 胴体どうたいはば: 3.34 m[123]
  • 客室きゃくしつはば: 3.14 m[123]
  • 客室きゃくしつちょう: 31.67 m[80]
  • 最大さいだい燃料ねんりょう重量じゅうりょう (MZFW): 58,967 kg / 59,874 kg (ERがた) [122]
  • 最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう (MTOW): 70,760 kg / 76,204 kg (ERがた) [122]
  • 離陸りりく滑走かっそう距離きょり: 2,166 m[1]
  • 巡航じゅんこう速度そくど: マッハ0.76[1]
  • 航続こうぞく距離きょり: 3,860 km[1]
  • エンジン (×2): インターナショナル・エアロ・エンジンズ V2525-D5[1]
  • 推力すいりょく (×2): 111.2 kN[1]

ちゅうとく記載きさいがないものはMD-90-30の数値すうち

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう

注釈ちゅうしゃく

編集へんしゅう
  1. ^ のちに、ボーイングは小型こがた新規しんき開発かいはつ見送みおくり、737をリニューアルした次世代じせだいがた737NG)を開発かいはつしている[11]
  2. ^ ターボファンエンジンでは、吸引きゅういんされた空気くうきは、コアをとお燃焼ねんしょう噴出ふんしゅつされるものと、コアをとおらず排出はいしゅつされる(バイパスされる)ものにけられる[14]。コアをバイパスする空気くうき流量りゅうりょうをコアをとお空気くうき流量りゅうりょうったものがバイパスであり、一般いっぱんにこのおおきいほど推進すいしん効率こうりつたかくなる[14][15]詳細しょうさいターボファンエンジン参照さんしょう
  3. ^ 機材きざいトラブルとうによる遅延ちえん飛行ひこう中止ちゅうしがなく有償ゆうしょう飛行ひこう出発しゅっぱつした割合わりあい[40]
  4. ^ 飛行機ひこうき安定あんていして飛行ひこうするためには、重心じゅうしん位置いち一定いってい範囲はんい重心じゅうしん許容きょよう範囲はんい)にはいっている必要ひつようがある[55]旅客機りょかくきでは、旅客りょかく貨物かもつかたにより、重心じゅうしん位置いち前後ぜんごおおきく移動いどうする[56]とくに、リア・マウントの旅客機りょかくき重心じゅうしん移動いどうおおきいため、かた制限せいげんすくなくするためには、重心じゅうしん許容きょよう範囲はんいひろくなるような設計せっけいもとめられる[56]

出典しゅってん

編集へんしゅう
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 青木あおき 2014, p. 91.
  2. ^ a b 青木あおき 1999, p. 68.
  3. ^ 青木あおき 2002a, pp. 36–37.
  4. ^ 青木あおき 2009, pp. 99–101.
  5. ^ 青木あおき 2009, p. 101.
  6. ^ a b 青木あおき 2009, p. 103.
  7. ^ a b 青木あおき 2009, p. 104.
  8. ^ 青木あおき 2002b, pp. 45–52.
  9. ^ a b c d e f g 青木あおき 2009, p. 107.
  10. ^ a b 青木あおき 2014, p. 112.
  11. ^ a b 青木あおき 2002c, p. 54.
  12. ^ 青木あおき 2009, pp. 107–108.
  13. ^ a b c d e f g h 日本にほんエアシステム 1996, p. 18.
  14. ^ a b 渡辺わたなべきのいさお ちょ「エンジンのしくみ」、飛行機ひこうき百科ひゃっか事典じてん編集へんしゅう委員いいんかい へん飛行機ひこうき百科ひゃっか事典じてん』2009ねん12月、31ぺーじISBN 978-4-621-08170-9 
  15. ^ “Chapter 6: Aircraft Systems” (English) (PDF), Pilot's Handbook of Aeronautical Knowledge, Federal Aviation Administration (FAA), pp. 6-20, FAA-H-8083-25, オリジナルの2014ねん7がつ10日とおか時点じてんにおけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20140710131435/http://www.faa.gov/regulations_policies/handbooks_manuals/aviation/pilot_handbook/ 2014ねん7がつ6にち閲覧えつらん 
  16. ^ 杉山すぎやま 1988, p. 18.
  17. ^ 杉山すぎやま 1988, p. 20.
  18. ^ 久世くぜ 2006, p. 177.
  19. ^ a b c d e 浜田はまだ 2011, p. 98.
  20. ^ 青木あおき 2014, p. 113.
  21. ^ 日本航空にほんこうくう宇宙うちゅう工業こうぎょうかい 2007, p. 116.
  22. ^ a b c d e f g h 日本にほんエアシステム 1996, p. 19.
  23. ^ a b c d e 青木あおき 2002c, p. 62.
  24. ^ a b 青木あおき 2014, p. 90.
  25. ^ “World Airliner Census” (English) (PDF), Flight International: 43-58, (1990-12-12/28), http://www.flightglobal.com/pdfarchive/view/1990/1990%20-%203735.html 2015ねん2がつ1にち閲覧えつらん 
  26. ^ a b c d e f g h i j k l 日本にほんエアシステム 1996, p. 20.
  27. ^ 日本にほんエアシステム 1996, pp. 19–20.
  28. ^ “...as Europeans reject MD-90” (English) (PDF), Flight International: 19, (1992-02-20/26), http://www.flightglobal.com/pdfarchive/view/1991/1991%20-%200421.html 2015ねん3がつ2にち閲覧えつらん 
  29. ^ a b c d 青木あおき 2002c, p. 58.
  30. ^ 青木あおき 2014, pp. 89–91.
  31. ^ a b c d e f g 日本にほんエアシステム 1996, p. 21.
  32. ^ a b c d e f g 青木あおき 2002c, p. 57.
  33. ^ a b 日本にほんエアシステム 1996, pp. 20–21.
  34. ^ a b c d e Norris 1996, p. 40.
  35. ^ “MD-90 twinjet makes 5-hr. first flight” (English), Aviation Week & Space Technology 138 (9): 28, (1993-03-01), ISSN 00052175, http://search.proquest.com/docview/206032088 
  36. ^ a b c 青木あおき 2002c, p. 55.
  37. ^ FAA 2014, p. 61.
  38. ^ EASA 2010, p. 4.
  39. ^ “Delta puts MD-90 into service” (English) (PDF), Flight International: 8, (1995-04-05/11), http://www.flightglobal.com/pdfarchive/view/1995/1995%20-%200941.html 2015ねん3がつ11にち閲覧えつらん 
  40. ^ JIS W 0131:1991
  41. ^ a b Norris 1996, p. 42.
  42. ^ a b c YOSHIKAWA 2013b.
  43. ^ “World Airliner Census” (English) (PDF), Flight International: 33-54, (1995-08-30/09-05), http://www.flightglobal.com/pdfarchive/view/1995/1995%20-%202531.html 2015ねん1がつ31にち閲覧えつらん 
  44. ^ a b Smith 1993, p. 43.
  45. ^ a b 青木あおき 2009, pp. 108–109.
  46. ^ a b c 青木あおき 2002c, p. 61.
  47. ^ a b 青木あおき 2002c, pp. 61–62.
  48. ^ a b c d e f g h i j 青木あおき 2009, p. 109.
  49. ^ a b c d 青木あおき 2009, p. 62.
  50. ^ 青木あおき 2014, pp. 115–117.
  51. ^ 青木あおき 2014, p. 72.
  52. ^ “World Airliner Census” (English) (PDF), Flight International: 31-51, (1996-09-25/10-01), http://www.flightglobal.com/pdfarchive/view/1996/1996%20-%202579.html 2015ねん1がつ31にち閲覧えつらん 
  53. ^ a b c 浜田はまだ 2011, p. 99.
  54. ^ 日本航空にほんこうくう宇宙うちゅう工業こうぎょうかい へん平成へいせい19年度ねんどばん 世界せかい航空こうくう宇宙うちゅう工業こうぎょう日本航空にほんこうくう宇宙うちゅう工業こうぎょうかい、2007ねん3がつ31にち、149ぺーじISSN 09101535 
  55. ^ 中島なかじまりくひろし ちょ「ウエイト・アンド・バランス」、飛行機ひこうき百科ひゃっか事典じてん編集へんしゅう委員いいんかい へん飛行機ひこうき百科ひゃっか事典じてん』2009ねん12月、3-11ぺーじISBN 978-4-621-08170-9 
  56. ^ a b 久世くぜ 2006, pp. 154–155.
  57. ^ 青木あおき 2014, pp. 73, 114.
  58. ^ Boeing 2002, pp. 2–3, 2–7, 2–8.
  59. ^ a b EASA 2010, p. 6.
  60. ^ a b c 日本にほんエアシステム 1996, p. 33.
  61. ^ a b 日本にほんエアシステム 1996, pp. 33–35.
  62. ^ a b c d e f g 日本にほんエアシステム 1996, p. 35.
  63. ^ a b c d Hopkins 1994, p. 37.
  64. ^ a b c d e f 日本にほんエアシステム 1996, pp. 33–34.
  65. ^ a b c 日本にほんエアシステム 1996, p. 33-34.
  66. ^ Boeing 2002, p. 7-4.
  67. ^ 日本にほんエアシステム 1996, p. 23.
  68. ^ a b c d 日本にほんエアシステム 1996, p. 37.
  69. ^ EASA 2010, p. 10.
  70. ^ FAA 2014, p. 62.
  71. ^ a b 日本にほんエアシステム 1996, p. 27.
  72. ^ YOSHIKAWA 2013d.
  73. ^ 日本にほんエアシステム 1996, p. 20, 27-28.
  74. ^ a b 日本にほんエアシステム 1996, pp. 27–29.
  75. ^ FAA 2014, p. 72.
  76. ^ “Pegasus is on track for Saudi Arabian debut” (English) (PDF), Flight International: 13, (1997-07-23/29), http://www.flightglobal.com/pdfarchive/view/1997/1997%20-%201861.html 2015ねん3がつ11にち閲覧えつらん 
  77. ^ 日本にほんエアシステム 1996, p. 30.
  78. ^ a b 日本にほんエアシステム 1996, p. 25.
  79. ^ Boeing 2002, pp. 2–7, 2–8.
  80. ^ a b c d e f g h i j k l 日本にほんエアシステム 1996, p. 22.
  81. ^ Boeing 2002, pp. 2–6, 2–7.
  82. ^ 青木あおき 2002c, pp. 57, 61.
  83. ^ 青木あおき 2009, p. 108.
  84. ^ a b YOSHIKAWA 2013f.
  85. ^ 日本にほんエアシステム 1996, p. 22-23.
  86. ^ Boeing 2002, p. 2-4.
  87. ^ a b c d e 青木あおき 2002c, p. 60.
  88. ^ a b 日本にほんエアシステム 1996, p. 38.
  89. ^ a b 青木あおき 2002c, pp. 59–60.
  90. ^ a b c Smith 1993, p. 42.
  91. ^ 大石おおいし, つとむ (2005-11), 航空機こうくうき騒音そうおん低減ていげん技術ぎじゅつ現状げんじょう今後こんご, 日本にっぽんガスタービン学会がっかい (公益社こうえきしゃだん法人ほうじん日本にっぽんガスタービン学会がっかい) 33 (6): 568-572, ISSN 03874168, https://cir.nii.ac.jp/crid/1520853832224052096 
  92. ^ a b 青木あおき 2009, p. 171.
  93. ^ “World Airliner Census 2008” (English) (PDF), Flightglobal Insight, (2008-08), http://www.flightglobal.com/assets/getasset.aspx?ItemID=24736 2014ねん4がつ21にち閲覧えつらん 
  94. ^ “World Airliner Census 2009” (English) (PDF), Flightglobal Insight, (2009-08-14), http://www.flightglobal.com/airspace/media/airlinercensus/world-airliner-census-2009-34289.aspx 2014ねん4がつ21にち閲覧えつらん 
  95. ^ “World Airliner Census 2010” (English) (PDF), Flightglobal Insight, (2010-08-23), http://www.flightglobal.com/news/articles/airliner-census-2010-fleet-growth-marginal-and-idle-jets-at-record-346301/ 2014ねん4がつ21にち閲覧えつらん 
  96. ^ “World Airliner Census 2011” (English) (PDF), Flightglobal Insight, (2011-08-15), http://www.flightglobal.com/airspace/media/reports_pdf/world-airliner-census-2011-87145.aspx 2014ねん4がつ21にち閲覧えつらん 
  97. ^ “World Airliner Census 2012” (English) (PDF), Flightglobal Insight, (2012-09-13), http://www.flightglobal.com/airspace/media/reports_pdf/world-airliner-census-2012-97713.aspx 2014ねん4がつ5にち閲覧えつらん 
  98. ^ “World Airliner Census 2013” (English) (PDF), Flightglobal Insight, (2013-08-14), http://www.flightglobal.com/airspace/media/reports_pdf/world-airliner-census-2013-106686.aspx 2014ねん4がつ5にち閲覧えつらん 
  99. ^ a b c くまたか「デルタ航空こうくうだい人生じんせいあゆはじめた売却ばいきゃく機材きざい MD-90の最新さいしん状況じょうきょう」『エアライン』だい33かんだい3ごうイカロス出版いかろすしゅっぱん、64-65ぺーじ、2013ねん3がつ1にちISSN 0285-3035 
  100. ^ “World Airliner Census 2014” (English) (PDF), Flightglobal Insight, (2014-08-26), https://d1fmezig7cekam.cloudfront.net/VPP/Global/WorldAirlinerCensus2014.pdf 2015ねん3がつ14にち閲覧えつらん 
  101. ^ “World Airliner Census 2016” (English) (PDF), flightglobal.com, (2016-08-08), https://www.flightglobal.com/asset/12798 2016ねん11がつ10日とおか閲覧えつらん 
  102. ^ “World Airliner Census 2017” (English) (PDF), flightglobal.com, (2017-08-15/21), https://www.flightglobal.com/asset/18365 2017ねん10がつ22にち閲覧えつらん 
  103. ^ デルタ航空こうくう、MD-88とMD-90の定期ていき便びん運航うんこう今日きょう最後さいご”. FlyTeamニュース. 2024ねん6がつ25にち閲覧えつらん
  104. ^ a b c d 徳光とくみつ 2002, p. 89.
  105. ^ 粂 2006, p. 31.
  106. ^ a b c しま﨑 2013, p. 42.
  107. ^ a b c ぜん76記録きろく, pp. 100–101.
  108. ^ a b 「JAL JET STORY」, pp. 84–85.
  109. ^ Lewis 1996, pp. 38–39.
  110. ^ しま﨑 2013, p. 40.
  111. ^ a b c d YOSHIKAWA 2013c.
  112. ^ 徳光とくみつ 2002, pp. 89–90.
  113. ^ a b YOSHIKAWA 2013a.
  114. ^ a b 日本にっぽん航空機こうくうき開発かいはつ協会きょうかい 2014 pp. II-3, II-7
  115. ^ McDonnell Douglas MD-90” (English). Aviation Safety Network (2016ねん3がつ4にち). 2017ねん10がつ22にち閲覧えつらん
  116. ^ MD-90 Statistics” (English). Aviation Safety Network (2017ねん10がつ20日はつか). 2017ねん10がつ22にち閲覧えつらん
  117. ^ ASN Aviation Safety Database results” (English). Aviation Safety Network (2015ねん2がつ19にち). 2015ねん2がつ20日はつか閲覧えつらん
  118. ^ a b 台湾たいわん炎上えんじょう 着陸ちゃくりく機内きない爆発ばくはつ 28ひとけが、ばくだん可能かのうせいも」『産経新聞さんけいしんぶん』1999ねん8がつ25にち東京とうきょう朝刊ちょうかん、26めん
  119. ^ McDonnell Douglas MD-90-30 B-17912 Hualien Airport (HUN)の事故じこ詳細しょうさい - Aviation Safety Network
  120. ^ McDonnell Douglas MD-90-30 PK-LIL Jakarta-Soekarno-Hatta International Airport (CGK)の事故じこ詳細しょうさい - Aviation Safety Network
  121. ^ McDonnell Douglas MD-90-30 HZ-APW Riyadh-King Khalid International Airport (RUH)の事故じこ詳細しょうさい - Aviation Safety Network
  122. ^ a b c Boeing 2002, p. 2-2.
  123. ^ a b Boeing 2002, p. 2-8.

参考さんこう文献ぶんけん

編集へんしゅう

書籍しょせき

編集へんしゅう
  • 青木あおきけん『BOEING JET STORY』イカロス出版いかろすしゅっぱん、2009ねんISBN 978-4863202429 
  • 青木あおきけん旅客機りょかくき年鑑ねんかん2014-2015』イカロス出版いかろすしゅっぱん、2014ねんISBN 978-4-86320-820-9 
  • 久世くぜしんかたちとスピードで旅客機りょかくき開発かいはつ : ライト以前いぜんからちょう大型おおがたちょう音速おんそくまで』日本航空にほんこうくう技術ぎじゅつ協会きょうかい、2006ねんISBN 4902151146 
  • 平成へいせい25年度ねんどばん 民間みんかん航空機こうくうき関連かんれんデータしゅう日本にっぽん航空機こうくうき開発かいはつ協会きょうかい、2014ねん全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:22406794 
  • 『JAL JET STORY』イカロス出版いかろすしゅっぱん〈イカロスMOOK〉、2009ねんISBN 978-4863201491 

論文ろんぶん雑誌ざっし記事きじとう

編集へんしゅう
  • 青木あおきけん「ダグラス旅客機りょかくき系譜けいふ(Part1)ボーイング717の誕生たんじょう」『エアワールド』だい23かんだい6ごう、エアワールド、68-72ぺーじ、1999ねんISSN 02885603 
  • 青木あおきけん「DC-9ファミリー研究けんきゅう Part 1 ダグラスはつ短距離たんきょりようジェット DC-9-10〜-50」『スプリンター・ジェットDC-9/MD-80/MD-90 & Boeing 717』 旅客機りょかくき型式けいしきシリーズ ; 7、イカロス出版いかろすしゅっぱん〈イカロスMOOK〉、2002a、33-44ぺーじISBN 4-87149-413-6 
  • 青木あおきけん「DC-9ファミリー研究けんきゅう Part 2 ストレッチとシステム近代きんだいでリニューアル MD-81/-82/-83/-87/-88」『スプリンター・ジェットDC-9/MD-80/MD-90 & Boeing 717』 旅客機りょかくき型式けいしきシリーズ ; 7、イカロス出版いかろすしゅっぱん〈イカロスMOOK〉、2002b、45-52ぺーじISBN 4-87149-413-6 
  • 青木あおきけん「DC-9ファミリー研究けんきゅう Part 3 しんエンジン装着そうちゃく大幅おおはばなリニューアル MD-90」『スプリンター・ジェットDC-9/MD-80/MD-90 & Boeing 717』 旅客機りょかくき型式けいしきシリーズ ; 7、イカロス出版いかろすしゅっぱん〈イカロスMOOK〉、2002c、53-62ぺーじISBN 4-87149-413-6 
  • 喜代治きよじ日本にっぽんそらにぎわしたジェット旅客機りょかくき(6)TDAのフラッグシップになったDC-9」『エアワールド』だい30かんだい11ごう、エアワールド、27-31ぺーじ、2006ねんISSN 02885603 
  • 杉山すぎやまたすくふとしゆうちょうこうバイパスエンジンの動向どうこう技術ぎじゅつ課題かだい」『日本にっぽんガスタービン学会がっかいだい16かんだい61ごう公益社こうえきしゃだん法人ほうじん日本にっぽんガスタービン学会がっかい、18-26ぺーじ、1988ねんISSN 03874168 
  • しま秀憲ひでのり「Last days of the "Tsurumaru MD-90" : JALの象徴しょうちょう鶴丸つるまる」をまとった唯一ゆいいつのMD-90の最後さいご日々ひび」『航空こうくうファン』だい62かんだい4ごうぶん林堂はやしどう、39-43ぺーじ、2013ねんISSN 0450-6650 
  • 徳光とくみつやすしカル線かるせんジェット功労こうろうしゃ 日本にっぽんのDC-9/MD-80/MD-90」『スプリンター・ジェットDC-9/MD-80/MD-90 & Boeing 717』 旅客機りょかくき型式けいしきシリーズ ; 7、イカロス出版いかろすしゅっぱん〈イカロスMOOK〉、2002ねん、83-90ぺーじISBN 4-87149-413-6 
  • 日本にほんエアシステム「マクドネル・ダグラスMD-90」『航空こうくう技術ぎじゅつだい492ごう日本航空にほんこうくう技術ぎじゅつ協会きょうかい、17-38ぺーじ、1996ねんISSN 0023284X 
  • 浜田はまだ一穗いちほ「JET AIRLINER TECHNICAL ANALYSIS - MCDONNELL DOUGLAS MD-80/-90 SERIES BOENG 717」『エアライン』だい31かんだい10ごうイカロス出版いかろすしゅっぱん、92-97ぺーじ、2011ねんISSN 0285-3035 
  • 日本にっぽんのDC-9/MD-80/MD-90フォトカタログ ぜん76記録きろく」『スプリンター・ジェットDC-9/MD-80/MD-90 & Boeing 717』 旅客機りょかくき型式けいしきシリーズ ; 7、イカロス出版いかろすしゅっぱん〈イカロスMOOK〉、2002ねん、92-101ぺーじISBN 4-87149-413-6 
  • Smith, Bruce A. (1993), “Quiet operations key to MD-90 success” (English), Aviation Week & Space Technology 138 (12): 42-44, ISSN 00052175, http://search.proquest.com/docview/206028065 
  • “Narrowbody models” (English), Airfinance Journal: 3-8, (2000), ISSN 01432257, http://search.proquest.com/docview/232645800 

オンライン資料しりょう

編集へんしゅう

関連かんれん項目こうもく

編集へんしゅう

外部がいぶリンク

編集へんしゅう