デルタ航空こうくう

デルタ航空こうくう（デルタこうくう、英語えいご: Delta Air Lines, Inc.）は、アメリカの航空こうくう会社かいしゃで、ジョージア州しゅうアトランタ市しに本社ほんしゃを置おく。米国べいこくの大手おおて航空こうくう会社かいしゃ3社しゃのうちの1社しゃである。

デルタ航空こうくう
Delta Air Lines, lnc.

IATA DL ICAO DAL コールサイン DELTA
法人ほうじん番号ばんごう	1700150005025
設立せつりつ	1928年ねん（Delta Air Service として）
ハブ空港くうこう	アトランタ国際こくさい空港くうこう デトロイト空港くうこう ミネアポリス・セントポール国際こくさい空港くうこう ジョン・F・ケネディ国際こくさい空港くうこう （ニューヨーク） ラガーディア空港くうこう（ニューヨーク） ソルトレイクシティ国際こくさい空港くうこう ローガン国際こくさい空港くうこう（ボストン） ロサンゼルス国際こくさい空港くうこう シアトル・タコマ国際こくさい空港くうこう
マイレージサービス	SkyMiles
会員かいいんラウンジ	SkyClub
航空こうくう連合れんごう	スカイチーム
子会社こがいしゃ	デルタシャトル
保有ほゆう機材きざい数すう	756機き
就航しゅうこう地ち	375都市とし
本拠地ほんきょち	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく ジョージア州しゅうアトランタ
代表だいひょう者しゃ	エド・バスティアン（CEO） グレン・ホーエンスタイン（社長しゃちょう） ヴィクター大隅おおすみ（日本にっぽん支社ししゃ長ちょう）
外部がいぶリンク	ja.delta.com
備考びこう
日本にっぽん支社ししゃ所在地しょざいち 東京とうきょう都と港みなと区く芝しば3丁目ちょうめ4番ばん15号ごう 東京とうきょうKALビル

デルタ航空こうくうアトランタ本社ほんしゃ

概要がいよう

旧きゅうロゴ

1929年ねんにコレット・E・ウールマンらがルイジアナ州しゅうモンローで「デルタ・エア・サービス」として旅客りょかくサービスを開始かいしし（それまで農薬のうやく散布さんぷの会社かいしゃ）、1941年ねんにアトランタに移転いてんする。社名しゃめいは、ミシシッピ・デルタ にちなんで付つけられたものである。現存げんそんするアメリカのエアラインでは最もっとも古ふるい歴史れきしを誇ほこる。

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんの際さいには他たの航空こうくう会社かいしゃと同様どうようアメリカ軍ぐんへの協力きょうりょくを余儀よぎなくされるが、戦後せんごになるとその規模きぼを急速きゅうそくに拡大かくだいし始はじめる。

1955年ねんには、早はやくも本拠地ほんきょちのアトランタを中心ちゅうしんとする乗のり継つぎ形態けいたいとして「ハブ・アンド・スポーク」システムを構築こうちく。1960年代ねんだいになるとDC-8をはじめとするジェット機じぇっときを導入どうにゅうし、1970年代ねんだいまでにジェット機じぇっときにほぼ機材きざいを統一とういつする。

1953年ねんにシカゴ・アンド・サザン航空こうくうと、1972年ねんにノースイースト航空こうくうと、1987年ねんにウエスタン航空こうくうと合併がっぺいする。

1970年代ねんだい半なかばまでは中米ちゅうべい路線ろせんはあったものの、アメリカ国内線こくないせんが主おもであったが、1978年ねんには規制きせい撤廃てっぱいに伴ともない大西洋たいせいよう路線ろせんを充実じゅうじつさせていく。

1987年ねんには、初はつの太平洋たいへいよう路線ろせんとしてL-1011型かた機きを使用しようして、ポートランド国際こくさい空港くうこうから成田空港なりたくうこうへ就航しゅうこう。1991年ねんには倒産とうさんしたパンナムから大西おおにし洋ひろし・ヨーロッパ路線ろせんを買収ばいしゅうし、基本きほん的てきには国内線こくないせん及および近距離きんきょり国際線こくさいせん、そして大西洋たいせいよう路線ろせんを重視じゅうししたネットワークを形成けいせいしていったのである。

2000年ねん6月がつ、エールフランスや韓国かんこくの大韓航空だいかんこうくう、メキシコのアエロメヒコ航空こうくうとともに国際こくさい航空こうくうアライアンスの「スカイチーム」の創設そうせつメンバーとなる。

2005年ねん、原油げんゆ価格かかくの高騰こうとうに伴ともなう燃料ねんりょう費ひの増加ぞうかによって収益しゅうえきが悪化あっか。加くわえてハリケーン・カトリーナによって同社どうしゃの地盤じばんであるアメリカ南部なんぶが被害ひがいを受うけたことなどから経営けいえい危機ききに陥おちいり、同年どうねん9月14日にち、ノのースウエスト航空すうえすとこうくうと同どう時期じきに連邦れんぽう倒産とうさん法ほう第だい11章しょう（チャプター11）の適用てきようをニューヨークの連邦れんぽう破産はさん裁判所さいばんしょに申請しんせいし、経営けいえい破綻はたん。しかし、運航うんこう自体じたいは継続けいぞくしながら経営けいえい再建さいけんを行おこない、2007年ねん5月がつ1日にちに正式せいしきに連邦れんぽう倒産とうさん法ほう第だい11章しょうから脱却だっきゃくして経営けいえい再建さいけんに成功せいこうした。これと同時どうじに機体きたいに新しん塗装とそうが施ほどこされ、新あたらしいロゴマークも発表はっぴょうされた。それに先立さきだって、ニューヨーク証券しょうけん取引とりひき所しょへの再さい上場じょうじょうも果はたす。

2008年ねん4月がつ14日にち、アメリカ第だい5位いのノのースウエスト航空すうえすとこうくうとの合併がっぺいを発表はっぴょうし、同年どうねん10月29日にち、アメリカ司法省しほうしょうの承認しょうにんを経へて、当時とうじとしては世界せかい最大さいだいの航空こうくう会社かいしゃ「デルタ航空こうくう」が誕生たんじょう、2010年ねん1月がつ31日にちに正式せいしきに統合とうごうが完了かんりょうした。

2012年ねん、シンガポール航空こうくうが保有ほゆうしていたイギリスのヴァージン・アトランティック航空こうくうの49％の株式かぶしきを取得しゅとくし、共同きょうどう事業じぎょうを行おこなうと発表はっぴょう。翌年よくねん9月がつに反はんトラスト法ほうの適用てきよう除外じょがい認定にんていを受うけた。また同年どうねん5月がつには日本にっぽん市場いちばにおける競争きょうそう力りょく・財務ざいむ力りょくを強化きょうかする為ため、日本にっぽん支社ししゃ長ちょうに日本人にっぽんじん実業じつぎょう家かの森本もりもと大まさる（もりもと まさる、同志社大学どうししゃだいがく卒そつ、元もと日本にっぽんコカ・コーラ副ふく社長しゃちょう）を起用きよう。

2018年ねん2月がつ、マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校こうこう銃じゅう乱射らんしゃ事件じけんを契機けいきに、全米ぜんべいライフル協会きょうかい会員かいいんに対たいして行いってきた運賃うんちん割引わりびき制度せいどを廃止はいしすることを打うち出だすと、ライフル協会きょうかい会員かいいんからボイコット運動うんどうを受うけることとなった。同年どうねん3月がつ、エド・バスティアンCEOは社内しゃない向むけのメッセージで、ライフル協会きょうかいに限かぎらず政治せいじ的てきに異ことなる見解けんかいを持もつ団体だんたい全すべてに対たいして、現在げんざい適用てきようしている運賃うんちん割引わりびき制度せいどの見直みなおしを進すすめていることを示唆しさしている。

2019年ねん6月がつ30日にち付づけをもって、日本にっぽん支社ししゃ長ちょうだった森本もりもと大まさるが退任たいにん。1か月げつの空白くうはく期間きかんを経へて、7月がつ29日にち付づけで、元もとマリオット・インターナショナルのヴィクター大隅おおすみが日本にっぽん支社ししゃ長ちょうに就任しゅうにんした。

2023年ねん5月がつ1日にち、アメリカ運輸省うんゆしょう(以下いかDOT)に羽田はた発着はっちゃく枠わくの柔軟じゅうなん運用うんように関かんする要望ようぼう書しょを提出ていしゅつ。これは日本にっぽん側がわはアメリカ就航しゅうこう地ちを自由じゆうに決定けっていできるのに対たいして、アメリカ側がわは路線ろせんを限定げんていされていたこと対たいする改善かいぜん要望ようぼうだった。 内容ないようとしては3年ねん程度ていど限定げんていで各社かくしゃ2枠わくを上限じょうげんに申請しんせい以外いがいの任意にんいの路線ろせんを開設かいせつできるというものである。ちなみに当時とうじのデルタの羽田はた発着はっちゃく枠わく取得しゅとく路線ろせんは7枠わく（アトランタ・デトロイト・ミネアポリス・ロサンゼルス・シアトル・ポートランド・ホノルル）であり、このうちポートランド・ホノルル便びんは当時とうじ運休うんきゅうだった。この意見いけんにアメリカン航空こうくう・ハワイアン航空こうくうは賛成さんせいした一方いっぽうで、ユナイテッド航空こうくうは反対はんたいを表明ひょうめい。デルタ・ユナイテッド双方そうほうで意見いけんが対立たいりつし、DOTに判断はんだんがゆだねられることとなった。 結果けっかとしてDOTは要望ようぼう案あんを却下きゃっかし、デルタに対たいし休止きゅうし中ちゅうのホノルル・ポートランドの2路線ろせんについて、10月28日にちからの2023年ねん冬ふゆダイヤ以降いこうの行使こうし可否かひの通知つうちを10月1日にちまでに要求ようきゅうした。 これを受うけ、デルタはホノルル線せんにおいては10月29日にちより1日にち1便びんのデイリー運航うんこうを決定けってい、機材きざいはボーイング767-300ERを使用しよう。一方いっぽうでポートランド線せんは就航しゅうこうを見送みおくり、発着はっちゃく枠わく返上へんじょう及および再さい配分はいぶんされることとなった。

現在げんざいではメインハブ空港くうこうであるアトランタ国際こくさい空港くうこうをはじめ、ハブ空港くうこうからアメリカ国内こくないおよび世界せかい各地かくちに向むけ、1日にちに4900便びんを超こえるフライトを運航うんこうしている。 国際線こくさいせんはヨーロッパ・アジア・カナダ・ラテンアメリカ・アフリカ・オセアニアに就航しゅうこうしている。2009年ねん7月がつよりオーストラリアに新規しんき就航しゅうこうを果はたし、世界せかいでも6大陸たいりくすべてに就航しゅうこうする数少かずすくない航空こうくう会社かいしゃになった。 旅客りょかく運送うんそう数すうおよび旅客りょかくキロ数すうで、アメリカン航空こうくうに次つぐ世界せかい第だい2位いの大手おおてエアラインで、スカイチームの中心ちゅうしん的てきなエアラインでもある。

保有ほゆう機材きざい

デルタ航空こうくうの保有ほゆう機材きざいは800機きを超こえ、その数かずは単一たんいつの航空こうくう会社かいしゃが保有ほゆうする機材きざい数すうでは世界せかい第だい2位いである（第だい1位いはアメリカン航空こうくう）。その種類しゅるいは旧きゅうデルタ航空こうくう発注はっちゅうのボーイング社しゃ製せい機材きざい中心ちゅうしんのラインナップに加くわえ、ノのースウエスト航空すうえすとこうくうから引ひき継ついだエアバス機きなど、多岐たきにわたっている。そのため、様々さまざまな座席ざせき数すうを持もつ機材きざいが豊富ほうふに揃そろい、各かく路線ろせんに最適さいてきなサイズの機材きざいを投入とうにゅうすることが可能かのうとなっている。反面はんめん、機材きざいの競合きょうごうも多おおく、整備せいびや部品ぶひん管理かんりなどの効率こうりつが悪わるくなっている。 また、デルタ航空こうくうは新型しんがた機きも多おおく発注はっちゅうしている一方いっぽう、アメリカン航空こうくう・サウスウエスト航空こうくうなど競合きょうごう他社たしゃからもボーイング757、ボーイング717を購入こうにゅう・リースしている。

なお、デルタ航空こうくうが発注はっちゅうしたボーイング社しゃ製せい航空機こうくうきの顧客こきゃく番号ばんごう（カスタマーコード）は32で、航空機こうくうきの型式けいしき名めいは767-332ER、777-232ERなどとなる。但ただし、ノのースウエスト航空すうえすとこうくうから引ひき継ついだ機材きざいは、ノースウエスト時代じだいのカスタマーコード51が与あたえられており、航空機こうくうきの型式けいしき名めいは747-451 757-251となる。

運用うんよう機材きざい

デルタ航空こうくう 運用うんよう機材きざい一覧いちらん（2023年ねん10月がつ現在げんざい）

機材きざい	保有ほゆう数すう	発注はっちゅう数すう	座席ざせき数すう						備考びこう
			J	F	P	W	Y	計けい
エアバスA220-100	45	-	-	12	-	15	82	109	世界せかい最大さいだいのオペレーター 2028年ねんまでに納入のうにゅう予定よてい
エアバスA220-300	23	63	-	12	-	30	88	130
エアバスA319-100	57	-	-	12	-	18	102	132
エアバスA320-200	61	-	-	16	-	18	123	157
エアバスA321-200	127	-	-	20	-	29	142	191
エアバスA321neo	48	107	-	20	-	42	132	194	2027年ねんまでに納入のうにゅう予定よてい
エアバスA330-200	11	-	34	-	21	24	144	223
エアバスA330-300	31	-	34	-	21	24	203	282
エアバスA330-900	27	12	29	-	28	56	168	281
エアバスA350-900	28	16	32	-	48	36	190	306
			30		-	63	246	339
エアバスA350-1000	-	20	TBA						2026~2028年ねんにかけて納入のうにゅう予定よてい 20機きのオプション付つき
ボーイング717-200	88	-	-	12	-	20	78	110	世界せかい最大さいだいのオペレーター
ボーイング737-800	77	-	-	16	-	36	108	160
ボーイング737-900ER	163	-	-	20	-	21	139	180
				12		6	162	180
				12		24	137	173
ボーイング737 MAX 10	-	100	-	20	-	33	129	182	2025年ねんから導入どうにゅう予定よてい 30機きのオプション付つき
ボーイング757-200	111	-	-	20	-	29	150	199	世界せかい最大さいだいのオペレーター
				20		41	132	193
				20		29	150	199
			16	-		44	108	168
			-	72		-	-	72	チャーター用よう
ボーイング757-300	16	-	-	24	-	32	178	234	世界せかい最大さいだいのオペレーター
ボーイング767-300ER	45	-	26	-	-	35	165	226	世界せかい最大さいだいのオペレーター
			26		18	21	151	216
			36		-	32	143	211
ボーイング767-400ER	21	-	34	-	20	28	156	238	世界せかい最大さいだいのオペレーター 同社どうしゃとユナイテッド航空こうくうのみ運用うんよう
計けい	979	318

ギャラリー

• 
  エアバスA220-100
• 
  エアバスA220-300
• 
  エアバスA319-100
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  エアバスA320-200
• 
  エアバスA321-200
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  エアバスA321neo
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  エアバスA330-200
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  エアバスA330-300
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  エアバスA330-900
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  エアバスA330-900（TEAM USA塗装とそう）
• 
  エアバスA350-900
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  ボーイング717-200
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  ボーイング737-800
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  ボーイング737-800（スカイチーム塗装とそう）
• 
  ボーイング737-900ER
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  ボーイング737-900ER（ザ・スピリット・オブ・シアトルステッカー付づけ）
• 
  ボーイング757-200
• 
  ボーイング757-200（ザ・スピリット・オブ・フリーダムステッカー付づけ）
• 
  ボーイング757-300
• 
  ボーイング767-300ER
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  ボーイング767-300ER（Andrew Young - Atlanta Ambassador to the Worldステッカー付づけ）
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  ボーイング767-400ER
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  ボーイング767-400ER（アメリカがん協会きょうかいステッカー付づけ）
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  ボーイング767-400ER（スカイチーム塗装とそう）
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  ボーイング767-400ER（ピンク・リボン・プレーン）

発注はっちゅう機材きざい

サウスウエスト航空こうくうからボーイング717型がた機きを中古ちゅうこリースで導入どうにゅうし、DC-9シリーズを更新こうしんした。このボーイング717はエアトランで使用しようされていた機材きざいである。2025年ねん末まつまでに全ぜん機き退役たいえきさせる方針ほうしんである。

現有げんゆう保有ほゆう機材きざい数すうで一番いちばんの大所たいしょ帯たいであるボーイング757-200型がた機きは一ひとつの機材きざいでなく、エアバスA321LR及およびボーイング737-900ER型がた機きの二に機種きしゅの新造しんぞう機きによって代替だいたいする予定よてい。

ノのースウエスト航空すうえすとこうくうが発注はっちゅうしていたボーイング787-8型がた機きについては注文ちゅうもんの一部いちぶが取とり消けされ、残のこりも納入のうにゅうが2020年ねん以降いこうに延期えんきされていた。しかし、2016年ねん12月27日にちに正式せいしきに発注はっちゅうがキャンセルされた。発注はっちゅう取とり消けしについて契約けいやくの具体ぐたい的てきな内容ないようは非ひ公表こうひょうとしている。なお、デルタは発注はっちゅう済ずみの737-900ERを2019年ねんまでに受領じゅりょうする予定よていで、計けい120機きにのぼる。

ボーイング747-400及および767-300ER型がた機きの代替だいたいを含ふくめたワイドボディ50機き程度ていど の導入どうにゅうを検討けんとうしており、エアバスA330やA350 XWB、ボーイング777-300ER、ボーイング787-8/-9などが候補こうほに挙あがっていた。2014年ねん11月20日にちにエアバスA350-900型がた機きとA330-900neoを25機きずつをボーイング747-400型がた機きや767-300ER型がた機きの後継こうけい機きとして発注はっちゅうし、A350 XWBは2017年ねん、A330neoは2019年ねんから受領じゅりょうする予定よていと発表はっぴょうされた。このうちA350 XWBは同年どうねん10月がつ30日にちよりデトロイト - 成田なりた線せん でのデビューを果はたした。

2017年ねん12月13日にち、エアバスのA321neoを約やく100機き発注はっちゅうする計画けいかくを発表はっぴょうした。エンジンはプラット・アンド・ホイットニーの予定よていである。

退役たいえき機材きざい

• エアバスA310-200
• エアバスA310-300
• コンベア880
• ダグラス DC-4
• ダグラス DC-7
• ダグラス DC-8
• ダグラスDC-9
• ボーイング727
• ボーイング737-700
• ボーイング747-100（当時とうじ国内線こくないせん中心ちゅうしんだったため供給きょうきゅう過剰かじょうとなり、1977年ねんまでに退役たいえき、2機きはチャイナエアラインを経へてパンアメリカン航空こうくうに移籍いせき）
• ボーイング747-400（2017年ねん12月17日にちに、ソウル発はつデトロイト行いきの便びんを最期さいごに退役たいえき。なお、この機体きたいによる日本にっぽん路線ろせんは、同年どうねん10月がつ31日にちで終了しゅうりょうしていた。）
• マクドネル・ダグラス DC-10
• マクドネル・ダグラス MD-11
• ロッキード L-1011 トライスター
• ボーイング777-200ER
• ボーイング777-200LR
• マクドネル・ダグラス MD-80シリーズ
• マクドネル・ダグラス MD-90

• 
  A310
• 
  コンベア880
• 
  DC-4
• 
  DC-7
• 
  DC-8
• 
  DC-9
• 
  B727-100
• 
  B727-200
• 
  B737-200
• 
  B737-300
• 
  B747-100
• 
  ボーイング747-400
• 
  L-1011
• 
  MD-11
• 
  777-200ER
• 
  ボーイング777-200LR
• 
  MD-88
• 
  MD-90

ボーイング747の運航うんこう

ノのースウエスト航空すうえすとこうくうと合併がっぺい後ご、貨物かもつ機きを含ふくめ20機き以上いじょうの747シリーズを保有ほゆうし、同社どうしゃの最大さいだい機材きざいとして太平洋たいへいよう路線ろせんを中心ちゅうしんに運航うんこうされた。

ボーイング747貨物かもつ機きを中心ちゅうしんとした貨物かもつ専用せんよう機きの運用うんようは2010年ねん1月がつ末まつをもって終了しゅうりょうし、退役たいえきした。

成田なりたを離陸りりくする747-400

旅客りょかく型がたについてはしばらく運用うんようが続つづけられたが、最終さいしゅう的てきにボーイング747-400型がた機きは2017年ねんに完全かんぜんに退役たいえきし、デルタからボーイング747は引退いんたいした。ノースウエスト統合とうごうによりデルタは日本にっぽんからの以遠権いえんけんを有ゆうしていたが、ハブとなる成田なりた国際こくさい空港くうこうの発着はっちゃく枠わくには限かぎりがあった。かつて、需要じゅよう旺盛おうせいな日本にっぽんおよび東ひがしアジアへこの少すくない発着はっちゃく枠わくで輸送ゆそう力りょくを確保かくほするには、ボーイング777では容量ようりょう不足ふそくであり、747が必要ひつようとされていた。また、成田空港なりたくうこうに設もうけた整備せいび工場こうじょうで747の高度こうどな整備せいびが可能かのうであった。以上いじょうの理由りゆうによりデルタ航空こうくうはボーイング747-400型がた機きの運用うんようを続つづけていた。

しかし、初期しょきに就航しゅうこうした機体きたいは25年ねん以上いじょう運用うんようしており、置おき換かえが急務きゅうむであったことから、2014年ねん第だい3四半期しはんきの業績ぎょうせき発表はっぴょう時じに、747-400を2017年ねんに完全かんぜん退役たいえきさせる予定よていを発表はっぴょうした。これにはデルタ航空こうくうとスカイチームにおける日本にっぽんの重要じゅうよう性せいが低下ていかし、日本にっぽん路線ろせんの容量ようりょう見直みなおしが可能かのうになったことも理由りゆうのひとつである。デルタのハブであるデトロイトから、スカイチームメンバーのハブであるソウル/仁川にがわ（大韓航空だいかんこうくう）・上海しゃんはい/浦東ほとう（中国ちゅうごく東方とうほう航空こうくう）などに直行ちょっこう便びんで接続せつぞくできるようになり、成田なりたを経由けいゆせずとも、以前いぜんは以遠権いえんけんで就航しゅうこうしていた東南とうなんアジア地域ちいきから集客しゅうきゃくできるようになった。さらに、統合とうごう前まえのデルタ時代じだいから日本にっぽんに提携ていけいするカウンターパートナーは存在そんざいせず、日本航空にほんこうくうやスカイマークの再建さいけん計画けいかくにもデルタは参入さんにゅうできず、2021年ねん現在げんざいもなお、日本にっぽんの航空こうくう会社かいしゃからスカイチームに所属しょぞくするメンバーは出でていない。

2015年ねん9月8日にち（ハワイ時間じかん）のホノルル発はつアトランタ行ゆき836便びんをもって引退いんたい した同社どうしゃ保有ほゆうの登録とうろく番号ばんごう「N661US」（製造せいぞう番号ばんごう23719/696・ノのースウエスト航空すうえすとこうくう85便びん緊急きんきゅう着陸ちゃくりく事故じこ当該とうがい機き）は747-400型がた機きのプロトタイプの1機きであり、2016年ねん4月がつにアトランタ本社ほんしゃの付属ふぞく施設しせつであるデルタ航空こうくう博物館はくぶつかんに寄贈きぞうされ、2017年ねん3月がつ28日にちより一般いっぱん公開こうかいされている。

2017年ねんに、デルタの747は運用うんよう数すう6機きまで削減さくげんされ、デトロイト発着はっちゃくのアジア便びんを中心ちゅうしんに運航うんこうされていた。日本にっぽんの定期ていき路線ろせんから10月がつ30日にちの成田なりた→デトロイト（DL276便びん）をもって引退いんたい した。しかし定期ていき以外いがいでは11月28・29日にちにかけて「N668US」がアメリカ軍ぐんのパトリオット・エクスプレスとして仙台せんだい・嘉手納かでなへ飛来ひらいしている。

12月には運用うんようが4機きにさらに減へり、12月19日にち 仁川にがわ→デトロイト（DL158便びん）を最後さいごに引退いんたいした。当初とうしょ予定よていでは、現地げんち時間じかんで12月17日にち発はつ 仁川にがわ→デトロイト（DL158便びん）を定期ていき便びんラストフライトとしていたが、12日にちになって19日にち仁川にがわ発はつが追加ついかされ、結果けっか的てきにはこれが最後さいごの定期ていきフライトとなった。17日にちデトロイト発はつ（DL159便びん）が当日とうじつになりパイロットを確保かくほできず747での運航うんこうを取とりやめ、翌よく18日にちにデトロイト（9:18）→仁川にがわ（13:11）（DL9859（159A）便びん）で運航うんこうし、折返おりかえしの仁川にがわ→デトロイトは12日にちに設定せっていされた19日にち仁川にがわ発はつ（DL158便びん）を約やく2時じ間あいだ半はんの遅延ちえんで運航うんこうした。ラストフライトは「N666US」が務つとめた。

定期ていき運航うんこう便びんとは別べつに18日にちから自社じしゃ社員しゃいん向むけのフェアウェル・ツアーを以下いかで運航うんこうした。

「N674US」11日にちソウル仁川にがわ→デトロイト着ぎ後ごラインアウト、18日にちデトロイト→エバレット→シアトル、19日にちシアトル→アトランタ

「N670US」17日にちソウル仁川にがわ→デトロイト着ぎ後ごラインアウト、18日にちデトロイト→シアトル

「N669US」18日にち上海しゃんはい浦東ほとう→デトロイト着ぎ後ごラインアウト、19日にちデトロイト→アトランタ、20日はつかアトランタ→ミネアポリス

「N666US」19日にちソウル仁川にがわ→デトロイト着ぎ後ごラインアウト、20日はつかデトロイト→ロサンゼルス

また、12月31日にち迄まで年内ねんないはスポーツ団体だんたい向むけを含ふくむチャちゃータたー便びんを運航うんこうし、2018年ねん1月がつ3日にちまでに全ぜん機きアリゾナ州しゅうマラナへ回送かいそうされた。デルタはこれらイベントをSNSで「#DL747Farewell」のハッシュタグで情報じょうほう発信はっしんするとしている。

就航しゅうこう都市とし

就航しゅうこう都市としは全ぜん世界せかい6大陸たいりくにわたり、350都市としを超こえる。

日本にっぽん路線ろせん

デルタ航空こうくう 沖縄おきなわ北谷きただに町まち営業えいぎょう支店してん

成田空港なりたくうこうもハブにしていたデルタは、1987年ねん3月がつに日本にっぽん乗のり入いれを開始かいしした。旧きゅう社しゃ時代じだいは成田なりた国際こくさい空港くうこうからポートランド、ロサンゼルス、ニューヨーク、アトランタの各かく路線ろせんを運航うんこうしていたが、2001年ねん9月がつ11日にちのアメリカ同時どうじ多発たはつテロの直後ちょくご、成田なりた - アトランタ便びんを除のぞいたアジア路線ろせんから一時いちじ撤退てったいした。

成田なりた国際こくさい空港くうこうに駐ちゅう機きするデルタ機き（2010年ねん）

その後ごのノのースウエスト航空すうえすとこうくうとの統合とうごうにより、2009年ねんから成田なりたでのハブ機能きのうを充実じゅうじつさせた。2013年ねんには外国がいこく航空こうくう会社かいしゃとして同どう空港くうこうで最多さいたの運航うんこう便数びんすうを誇ほこり、その数かずは日本航空にほんこうくう（JAL）、全日本空輸ぜんにほんくうゆ（ANA）に次ついで3番目ばんめで、外資がいし系けいエアラインでは最多さいたとなっていた。

2017年ねん冬季とうきスケジュールでは、旧きゅうノのースウエスト航空すうえすとこうくうの路線ろせんと合あわせ、アトランタ、デトロイト、ミネアポリス、シアトル、ロサンゼルス、ポートランド、ホノルルのアメリカ7都市としとグアムから成田なりた、及および成田なりた-コロールに向むけて運航うんこうを行おこなっていた。

名古屋なごや/中部ちゅうぶ発着はっちゃくのデトロイト線せんでは、デルタが運航うんこうする日本にっぽん路線ろせんとしては初はじめて、日本にっぽんの特定とくてい地域ちいきの特産とくさん物ぶつを取とり入いれた限定げんてい機内きない食しょく（松阪まつさか牛うし使用しよう）の提供ていきょうをビジネスクラス以上いじょうの乗客じょうきゃくを対象たいしょうに実施じっしするなど、近年きんねんでは日本人にっぽんじん向むけの機内きないサービス向上こうじょうに努力どりょくしていると評価ひょうかされている。

また既得きとくの旧きゅうノのースウエスト航空すうえすとこうくうの以遠権いえんけんを生いかすことで、成田なりた国際こくさい空港くうこうをハブ空港くうこうの一ひとつとし、同どう空港くうこうからシンガポール、マニラ、上海しゃんはい/浦東ほとうなどへのネットワークを形成けいせいしていた。かつては関西国際空港かんさいこくさいくうこうからマニラ、台北たいぺい、高雄たかお、クアラルンプール、ジャカルタ、中部ちゅうぶ国際こくさい空港くうこうからマニラへ向むかう以遠権いえんけんルートもあった。なお統合とうごう前まえのデルタは名古屋なごや/小牧こまき - ポートランド線せん・ロサンゼルス線せんを運航うんこうしており、11か月げつだけだが福岡ふくおか - ポートランド線せんを運航うんこうしていたこともある。

2011年ねん2月がつ19日にちから、東京とうきょう/羽田はたの発着はっちゃく枠わく拡大かくだいに伴ともないロサンゼルス 便びんを開設かいせつし、1日にち1便びんを通年つうねんで運航うんこうしている。

成田なりたテクニカルオペレーションセンター

デルタは従前じゅうぜんの成田なりた乗のり継つぎ便びんよりも、アメリカ本土ほんどからアジア各国かっこくへの直行ちょっこう便びんを重視じゅうししている。実際じっさい、太平洋たいへいよう路線ろせんのうち、日本にっぽん路線ろせんの占しめる割合わりあいは、2009年ねんの72%から2013年ねんの49%にまで下落げらくしている。

日本にっぽんの国内線こくないせんでコードシェア便びん相手あいてを確保かくほできなかった（JALはワンワールド、ANAはスターアライアンスに加盟かめいしており、スカイチームには日本にっぽんの航空こうくう会社かいしゃは加入かにゅうしていないため、国内こくないでの地方ちほう空港くうこうからの旅客りょかくを取とり込こめないでいる） ことや、アメリカ本土ほんどとアジア各国かっこくを結むすぶ路線ろせんが増加ぞうかしたことから、日本にっぽん経由けいゆの路線ろせんを減へらす方針ほうしんであると発表はっぴょうしていた。2011年ねんには成田空港なりたくうこうで週しゅう196便びん運航うんこうしていたが、2018年ねんに入はいってからは、1月がつ8日にちにグアム便びん、5月6日にちに唯一ゆいいつの直行ちょっこう便びんだったサイパン便びんとパラオ便びんを運休うんきゅうし、7月がつには上海しゃんはい/浦東ほとう便びんから撤退てったいし、成田空港なりたくうこう発はつは週しゅう53便びんまで減へった。また、富里とみさと市しに同社どうしゃが所有しょゆうしていたラディソン成田なりた・機内きない食しょく工場こうじょう・研修けんしゅう施設しせつを2016年ねん秋あきに売却ばいきゃくし、ホテルを除のぞき閉鎖へいさされている。

その一方いっぽう、成田空港なりたくうこう内ないにある格納庫かくのうこの賃貸借ちんたいしゃく契約けいやくに2014年ねん10月1日にちからの使用しよう開始かいしで合意ごういし、12月1日にちより「成田なりたテクニカルオペレーションセンター」を開設かいせつ。同どう空港くうこうをアジア地域ちいきの拠点きょてんとして活用かつようする動うごきとされた。

2015年ねん頃ごろ、日本にっぽん市場いちばでの提携ていけい先さきを模索もさくしている時とき、スカイマークが民事みんじ再生さいせい法ほうを申請しんせいし、債権さいけん者しゃ集会しゅうかいで再建さいけん案あんを決議けつぎすることが決定けっていした。当初とうしょは国交こっこう省しょうが支持しじしたANAホールディングスを中心ちゅうしんとする案あんが有力ゆうりょくであったが、ANA側がわが提示ていじした再建さいけん案あんではスカイマークが民事みんじ再生さいせい法ほう申請しんせい前まえに運航うんこうしていたエアバス機き（A330）と発注はっちゅうしていたA380が排除はいじょされていた。債権さいけん者しゃであるエアバスとイントレピッドが反発はんぱつし、イントレピッドはデルタを担かつぎ出だした。デルタ航空こうくうにしてみれば、欲ほしかった日本にっぽん市場いちばでの航空こうくう会社かいしゃを傘下さんかにでき、日本にっぽんに加盟かめい航空こうくう会社かいしゃが無ないスカイチームへの加盟かめいさせれる可能かのう性せいがあったので、ANAとデルタが相対そうたいする構図こうずとなった。ANAはエアバスにA380など機材きざいの購入こうにゅうを持もちかけて支持しじを取とり付つけ、デルタはスカイマーク再建さいけん計画けいかくで敗北はいぼくした。

上記じょうきのような騒動そうどう後ご、2015年ねん末まつ頃ごろに日米にちべい航空こうくう交渉こうしょうの目途もくとがつき、羽田空港はねだくうこうの昼間ひるま発着はっちゃく枠わくが新規しんき割わり当あてされる可能かのう性せいが出でてきたが、デルタは従来じゅうらいの成田なりた国際こくさい空港くうこうの地位ちい低下ていかを危惧きぐし、羽田空港はねだくうこう発着はっちゃく枠わくを新規しんきに割わり当あてる際さい、成田空港なりたくうこう発着はっちゃく枠わくへの移行いこうを要求ようきゅうした。

2016年ねん1月がつ13日にち、東京とうきょう/成田なりた - ミネアポリス線せんの運航うんこうを廃止はいしする可能かのう性せいがあることが報道ほうどうされたが、同年どうねん2月がつ18日にちに日米にちべい航空こうくう交渉こうしょうが合意ごういに達たっし、2016年ねん10月がつ末まつからの冬期とうきスケジュールから、アメリカ線せんの羽田はた発着はっちゃく枠わくは、昼間ひるま時間じかん帯たいに日米にちべい双方そうほう5便びん、深夜しんや早朝そうちょう時間じかん帯たいに双方そうほう1便びんの1日にち計けい12便びんで合意ごういされた。これを受うけデルタは、「羽田空港はねだくうこうの昼間ひるまの発着はっちゃく枠わくの部分ぶぶん的てきな開放かいほうに合意ごういしたことを非常ひじょうに残念ざんねんに思おもいます。羽田空港はねだくうこうでは引ひき続つづき競争きょうそうが制限せいげんされ、厳きびしく規制きせいされた空港くうこうとなると思おもわれます」という立場たちばを公表こうひょう した。しかし羽田はた就航しゅうこうをあきらめたわけではなく、アメリカ運輸省うんゆしょう（DOT）に対たいし、ロサンゼルス・ミネアポリス・アトランタ線せんの新規しんき枠わくでの就航しゅうこう希望きぼうを申請しんせいしたと発表はっぴょうし、2016年ねん7月がつ20日はつか、アメリカ運輸省うんゆしょうによりデルタのロサンゼルス線せんとミネアポリス線せんの割当わりあてが決定けっていされた。

デルタは今回こんかいの羽田はた発着はっちゃく枠わくの配分はいぶんで、依然いぜん日本にっぽん国内こくないに提携ていけい航空こうくう会社かいしゃをもたないデルタが自社じしゃ以外いがいのアメリカ系けいの航空こうくう会社かいしゃ（すなわちJALと提携ていけいするアメリカン航空こうくう・ハワイアン航空こうくう、ANAと提携ていけいするユナイテッド航空こうくう）よりも不利ふりになると主張しゅちょうした。アメリカン・ハワイアン・ユナイテッドは日本にっぽん路線ろせんからJAL・ANAが展開てんかいする国内線こくないせんおよびアジア路線ろせんのネットワークに容易よういに接続せつぞくでき、JAL・ANAもまた国内線こくないせんから太平洋たいへいよう路線ろせんを介かいしてAA・HA・UAが展開てんかいする米州べいしゅう路線ろせんに接続せつぞくできる。しかし、成田なりたを拠点きょてんとし日本にっぽん国内こくないのネットワークが貧弱ひんじゃくなデルタは、自社じしゃが成田なりたと羽田はたの2つの「東京とうきょう」空港くうこうで運航うんこうを強しいられた場合ばあい、重要じゅうような顧客こきゃく層そうの流ながれはデルタの既存きそんの成田なりた発着はっちゃく便びんから地理ちり的てき優位ゆうい性せいの高たかい競合きょうごう他社たしゃの羽田はた発着はっちゃくに移うつるとみなした。そのため、2016年ねん秋あきから、成田なりた - ニューヨーク/JFK線せんとその接続せつぞく便びんの成田なりた - 関西かんさい線せん、成田なりた - バンコク線せんを運休うんきゅう（事実じじつ上じょう撤退てったい）した。

2019年ねん5月がつ16日にち、2020年ねん東京とうきょうオリンピックに対応たいおうした、2020年ねん夏期かきスケジュールの羽田空港はねだくうこう発着はっちゃく枠わく新規しんき配分はいぶんで、シアトル・デトロイト・アトランタ・ポートランド・ホノルルの5路線ろせんの仮かり承認しょうにんをアメリカ運輸省うんゆしょうから受うけた。成田なりた撤退てったいの方針ほうしんは変かわらず、成田なりた - シンガポール線せんを同年どうねん9月がつ22日にち、成田なりた - マニラ線せんも2020年ねん4月がつに運休うんきゅうし、ノのースウエスト航空すうえすとこうくう時代じだいから続つづいた成田なりた発はつ日本にっぽん以遠いえん路線ろせんからの撤退てったいを同年どうねん8月がつ9日にちに発表はっぴょうした。これにより、デルタのアジア・太平洋たいへいよう路線ろせんにおけるハブ空港くうこうは、同おなじスカイチームの創設そうせつメンバーでジョイントベンチャーを協業きょうぎょうしている大韓航空だいかんこうくうの拠点きょてんである韓国かんこく・ソウル/仁川にがわへ移行いこうするとした。 2019年ねん10月がつ2日にち、デルタ航空こうくう国際こくさい事業じぎょう部門ぶもん社長しゃちょうのスティーブ・シアーが、「今いまのところ（羽田はた移管いかん後ごに）成田なりたに戻もどる計画けいかくはない」と記者きしゃ会見かいけんで述のべながらも、他社たしゃから請うけ負おう機材きざい整備せいびしている「成田なりたテクニカルオペレーションセンター」や顧客こきゃく管理かんりなど一部いちぶの部門ぶもんは成田なりたに残のこすとしたが、羽田はた移管いかん後ごに日本にっぽんでのハブ運航うんこうは行おこなわないとの認識にんしきを示しめしている。

2020年ねん3月がつ28日にち、同社どうしゃが運航うんこうする成田なりた便びんは、シアトル発はつのDL167便びん（到着とうちゃく最終さいしゅう便びん）とアトランタ行いきのDL296便びん（出発しゅっぱつ最終さいしゅう便びん）を最後さいごに全便ぜんびんが撤退てったいし、成田なりたが開港かいこうした1978年ねんに、旧きゅうノのースウエスト航空すうえすとこうくうで乗のり入いれを開始かいししてから約やく42年ねんの歴史れきしが幕まくを閉とじることとなった。これに伴ともなって、米国べいこく外がい唯一ゆいいつの成田なりたの「デルタ・スカイクラブ」ラウンジも閉鎖へいさした。一方いっぽう、羽田はたの「デルタ・スカイクラブ」ラウンジを第だい3ターミナル4階かいの東京とうきょう国際こくさい空港くうこうターミナル（TIAT）ラウンジを改修かいしゅうし、東京とうきょう五輪ごりんに合あわせ開業かいぎょう予定よていがコロナにより延期えんき後ご、2022年ねん7月がつ29日にちに開業かいぎょうした。

• デルタ航空こうくう　日本にっぽん発着はっちゃく路線ろせん 2023年ねんサマースケジュール
  • 東京とうきょう/羽田はた - ロサンゼルス、ミネアポリス、アトランタ、デトロイト、シアトル、ホノルル

サービス

座席ざせき

長距離ちょうきょり国際線こくさいせんでは、デルタ・ワン（ビジネスクラス、旧名きゅうめい：ビジネスエリート）とデルタ・コンフォートプラス（プレミアムエコノミークラス、旧名きゅうめい：エコノミーコンフォート）およびメインキャビン（エコノミークラス）の実質じっしつ3クラス制せいをとる。

コンフォートプラスはマイルではなく金額きんがくでアップグレードできることなどから、いわゆるプレミアムエコノミークラスに分類ぶんるいされることもある。シートそのものは基本きほん的てきにメインキャビンと同おなじだが、10番台ばんだいの列れつなど機体きたい前方ぜんぽうに位置いちしており、前後ぜんご座席ざせき感かんを10cm強つよ広ひろくとり、さらにリクライニング角度かくどを約やく1.5倍ばい増ふやしたもので、スペースにゆとりがある。また優先ゆうせん搭乗とうじょうやスターバックスのコーヒーや上質じょうしつなスナックが楽たのしめるといった特典とくてんがある。

その他たのアメリカ国内線こくないせんや近距離きんきょり国際こくさい路線ろせんではファーストクラスとコンフォートプラス、メインキャビンの3クラス制せいで運航うんこうされている（ごく一部いちぶのデルタ・コネクション便びんに限かぎり全席ぜんせきメインキャビンが採用さいようされている）。例外れいがい的てきに、一部いちぶのアメリカ国内こくない横断おうだん路線ろせん（ニューヨーク/JFK - サンフランシスコ、ロサンゼルス間あいだ）においては長距離ちょうきょり国際線こくさいせん同様どうようにデルタ・ワンの座席ざせきをファーストクラスに替かえて運航うんこうする。

近年きんねんは中ちゅう長距離ちょうきょり国際線こくさいせんやアメリカ国内線こくないせんの長距離ちょうきょり路線ろせんに使用しようするB767（-300ER/-400ER）、B777（-200ER/-200LR）、B757を中心ちゅうしんに機内きない全面ぜんめんリニューアルを進すすめており、デルタ・ワンにフルフラットベッドシートの装着そうちゃく、コンフォートプラスとメインキャビンでは、最新さいしんのオンデマンドエンターテイメントシステム搭載とうさいを行おこなっている。

2017年ねん10月がつ30日にちよりデトロイト - 東京とうきょう/成田なりた線せんに導入どうにゅうされるエアバスA350は、新しん仕様しようのビジネスクラス「デルタ・ワン スイート」を32席せき搭載とうさい。世界せかい初はつの個室こしつスライドドアを設置せっちして個室こしつ空間くうかんを提供ていきょうし、全席ぜんせき通路つうろアクセスができるフルフラットシートとなる。そのほかプレミアムエコノミークラスでは「デルタ・プレミアムセレクト」を48席せき搭載とうさいするほか、メインキャビン226席せきを搭載とうさいした計けい306席せき仕様しようになる。なお、新しん仕様しようのビジネスクラスとプレミアムエコノミークラスは、既存きそんのボーイング777-200ER/LR型がた機きにも搭載とうさいされる。

機内きないサービス

長距離ちょうきょり国際線こくさいせんでは全席ぜんせきで機内きない食しょくやアメニティを提供ていきょうする。デルタ・ワンは、TUMI製せいポーチのアメニティセット、コース料理りょうりや様々さまざまなアルコール類るいを含ふくめた飲料いんりょうが無料むりょうで提供ていきょうされる。メインキャビンにおいては飲料いんりょうは原則げんそくとしてノンアルコール飲料いんりょうのみ無料むりょうであるが、例外れいがい的てきに日本にっぽん発着はっちゃく便びんを中心ちゅうしんとした一部いちぶ路線ろせんでビールやワインを無料むりょうとしている。また2016年ねん7月がつより、日本にっぽん - アメリカ線せん（日本にっぽん発はつホノルル行ゆきを除のぞく）にて、メインキャビンを含ふくむ全ぜん座席ざせきでアイスクリームを提供ていきょう。9月15日にち以降いこうは従来じゅうらいのアメニティに機内きない用ようスリッパを全ぜん座席ざせきで提供ていきょうする。

短距離たんきょり国際線こくさいせんおよびアメリカ国内線こくないせんではユナイテッド航空こうくうやアメリカン航空こうくうなどの競合きょうごう他社たしゃと同様どうよう、ファーストクラスでは食事しょくじ・アルコール類るいを含ふくめた飲料いんりょうを無料むりょうとし、メインキャビンではノンアルコール飲料いんりょうおよびスナックが無料むりょうで提供ていきょうされる。なお、「EATS」という名称めいしょうで有料ゆうりょうで機内きない食しょくを販売はんばいするサービスもある。

2016年ねん、競合きょうごう各社かくしゃとの差別さべつ化かを図はかるため、ニューヨーク/JFK - ロサンゼルス、サンフランシスコ間あいだで、エコノミークラスの乗客じょうきゃくに対たいしても無料むりょうの機内きない食しょく提供ていきょうを試験しけん的てきに開始かいし。2017年ねん3月がつ1日にちからは、北米ほくべい大陸たいりく横断おうだん路線ろせんの12路線ろせんに拡大かくだいすることとしている。

機内きないインターネット

Gogo Inflight Internetの技術ぎじゅつを使用しようした無線むせんLANによるインターネット接続せつぞくサービスを有料ゆうりょうで提供ていきょうしている。アメリカ国内線こくないせんのみならず、2018年ねん現在げんざいは長距離ちょうきょり国際線こくさいせんの全すべての路線ろせんでも使用しよう可能かのうである。

対象たいしょうとなる機材きざいは以下いかの通とおり

• 【Ku技術ぎじゅつを使用しよう】ボーイング757-200/ボーイング767-300/ボーイング767-400/ボーイング777-200/エアバスA330
• 【2Ku技術ぎじゅつを使用しよう】ボーイング737-800/ボーイング737-900/ボーイング757-200/エアバスA319/エアバスA320/エアバスA321
• 【2Ku技術ぎじゅつ導入どうにゅう予定よてい】ボーイング737-700/ボーイング757-300/エアバスA350XWB

スカイマイル

スカイマイル（SkyMiles）は、デルタ航空こうくうのマイレージサービスである。2009年ねん10月がつにノのースウエスト航空すうえすとこうくうのワールドパークスと統合とうごうされ、提携ていけい航空こうくう会社かいしゃが大幅おおはばに増ふえた。また、2011年ねん1月がつ1日にちよりマイル有効ゆうこう期限きげんが廃止はいしされた。

スカイチーム加盟かめい各社かくしゃのほか、下記かきの航空こうくう会社かいしゃと相互そうご提携ていけいしている。

• ゴル航空こうくう
• 中国ちゅうごく南方なんぽう航空こうくう（2019年ねんにスカイチームを脱退だったい）
• ハワイアン航空こうくう（一部いちぶ制限せいげんあり）
• ヴァージン・オーストラリア

以前いぜん行おこなわれていたアラスカ航空こうくうとの提携ていけいは2017年ねんを最後さいごに終了しゅうりょうした。アラスカ航空こうくうは2021年ねんにワンワールドに加盟かめいした。

アジア太平洋たいへいよう地域ちいき在住ざいじゅう会員かいいんのみ、下記かきの航空こうくう会社かいしゃの特典とくてん航空こうくう券けんが得えられる（搭乗とうじょうした場合ばあいの加算かさんはできない）。

• タイ・エアアジア
• ジェットスター・アジア航空こうくう
• スカイマーク

なおシンガポール航空こうくう（スターアライアンス）は、航空こうくう連合れんごうが異ことなるにも関かかわらずスカイマイルと提携ていけいしていた時期じきがあり、ワールドパークスとの統合とうごう後ごも、マイルの加算かさん・利用りようができたが、2010年ねん5月がつ15日にちにこの提携ていけいが解消かいしょうされている。

空港くうこうラウンジ

アメリカ国内こくないの空港くうこうを中心ちゅうしんに、「SKY CLUB（スカイクラブ）」の名称めいしょうで空港くうこうラウンジを提供ていきょうしている。利用りよう対象たいしょうはビジネスエリート・ファーストクラスの乗客じょうきゃくやスカイマイルのメダリオン会員かいいん（上級じょうきゅう会員かいいん）およびスカイチーム加盟かめい航空こうくう会社かいしゃの上級じょうきゅう会員かいいんの一部いちぶを中心ちゅうしんとするが、それ以外いがいの乗客じょうきゃくでも利用りよう料りょうを支払しはらうことで入場にゅうじょうできる。サービス内容ないようはラウンジによってそれぞれ異ことなるが、飲料いんりょう・軽食けいしょく・雑誌ざっし・新聞しんぶん類るいの提供ていきょうはほぼ共通きょうつうしてなされる。日本にっぽんにおいては、ハブ空港くうこうである成田空港なりたくうこうにおいて、第だい1サテライトと第だい2サテライトの二に箇所かしょでスカイクラブラウンジを運営うんえいしていた。しかし、成田なりた発着はっちゃく便びんの減げん便びんに伴ともない、第だい1サテライトのラウンジは2017年ねん5月がつ15日にちで営業えいぎょう終了しゅうりょうした。一方いっぽう、ミネアポリス線せんなどに就航しゅうこうした羽田空港はねだくうこうでは提携ていけいラウンジを提供ていきょうし、成田なりたのラウンジ縮小しゅくしょうを羽田はたのラウンジ提供ていきょう強化きょうかという形かたちで補おぎなっている（以前いぜんは、上級じょうきゅう会員かいいんでもエコノミーシートでは羽田はたの提携ていけいラウンジは利用りよう不可ふかとなっていた。これは成田なりたラウンジと異ことなる運用うんようで、上級じょうきゅう会員かいいんから不満ふまんが出でていた。現在げんざいは、成田なりたラウンジと同様どうよう、エコノミーでも上級じょうきゅう会員かいいんであれば羽田はたの提携ていけいラウンジが利用りよう可能かのうとなっている）。北米ほくべい路線ろせんで成田なりたからの撤退てったい・羽田はたへの集約しゅうやくを進すすめ、2020年ねん3月がつには羽田空港はねだくうこう第だい3ターミナルにデルタ・スカイクラブ・ラウンジを新設しんせつすることを発表はっぴょうした。

コードシェア

スカイチーム以外いがいでは、下記かきの航空こうくう会社かいしゃとコードシェア便びんを運航うんこうしている。

• ヴァージン・オーストラリア
• アラスカ航空こうくう
• アメリカン・イーグル航空こうくう
• ウェストジェット航空こうくう
• ゴル航空こうくう
• ミッドウェスト航空こうくう
• ハワイアン航空こうくう
• ロイヤル・エア・モロッコ

なお、大西洋たいせいよう路線ろせんではエールフランス、KLMオランダ航空こうくう、アリタリア-イタリア航空こうくう及およびヴァージン・アトランティック航空こうくうと共同きょうどう事業じぎょうを行おこなっており、どの会社かいしゃがいずれの会社かいしゃの運航うんこう便びんを販売はんばいしても利益りえきとコストを分割ぶんかつし運営うんえいを効率こうりつ化かしている。

その他た

広告こうこく、宣伝せんでん活動かつどう

1996年ねんアトランタオリンピックや2002年ねんソルトレイクシティオリンピック、2028年ねんロサンゼルスオリンピック、コパ・アメリカ・センテナリオなどのオフィシャルエアラインを務つとめ、MLBのアトランタ・ブレーブス、シンシナティ・レッズ、デトロイト・タイガース、ニューヨーク・ヤンキース、ニューヨーク・メッツ、セントルイス・カージナルス、ピッツバーグ・パイレーツ、サンディエゴ・パドレス、ワシントン・ナショナルズや、NFLのバッファロー・セイバーズ、NHLのロサンゼルス・キングス、NBAのロサンゼルス・レイカーズ、イングランド・プレミアリーグのチェルシーFCなどのスポンサーを務つとめている。
選手せんしゅ移動いどうなどで協力きょうりょくしていて、同社どうしゃ機材きざいボーイング757-200などではVIP（オールファースト72席せき）仕様しようの機材きざいなどで運用うんようされている。

2016年ねんリオデジャネイロ五輪ごりんでは、同社どうしゃ本拠地ほんきょちのアトランタで事前じぜん合宿がっしゅくしていた出場しゅつじょう予定よていのU-23サッカーナイジェリア代表だいひょうがチーム内ない不手際ふてぎわで、前日ぜんじつまでの現地げんち（マナウス）乗のり入いれ出来できていない状況じょうきょうでチーム移送いそう依頼いらいがあり、チームからの支払しはらいの保証ほしょうをとらずに6時間じかん以内いないで手配てはいし、救援きゅうえんチャちゃータたー便びんを仕立したてて、チームを試合しあい開始かいし6時じ間あいだ前まえまでに現地げんちへ輸送ゆそうしたりしている。

2018年ねん3月がつ23日にち、大迫おおさこ傑すぐる（ナイキ・オレゴン・プロジェクト）のオフィシャル・エアラインに就任しゅうにん。大迫おおさこの活動かつどう拠点きょてんであるオレゴン州しゅうへの日米にちべい間あいだの移動いどうをサポートするほか、日米にちべい路線ろせんの広告こうこくやプロモーション、キャンペーンなどに起用きようするとした。

予よ約やくシステム

デルタ航空こうくうは「deltamatic」と呼よばれる予よ約やくシステムを使用しようしている。

制服せいふく

2020年ねん現在げんざい、デルタ航空こうくうの客室きゃくしつ乗務じょうむ員いん、整備せいび士し、手荷物てにもつ係がかりの制服せいふくは、ランズエンド社しゃの製品せいひんとなっている。この制服せいふくは2018年ねん5月がつから採用さいようされているが、採用さいよう直後ちょくごから着用ちゃくようしている客室きゃくしつ乗務じょうむ員いんが身体しんたい上じょうの不調ふちょうを訴うったえるようになり、2019年ねん12月には客室きゃくしつ乗務じょうむ員いんら500人にんあまりがランズエンドを相手取あいてどってアメリカ連邦れんぽう裁判所さいばんしょに訴訟そしょうを起おこす事態じたいとなった。ランズエンド側がわは、問題もんだいとされた制服せいふくについて「厳格げんかくな世界せかい基準きじゅん通どおり、あるいは基準きじゅんを上回うわまわっている」と回答かいとうして対抗たいこうしているが、デルタ航空こうくう側がわは、新あたらしい制服せいふくへの切きり替かえを準備じゅんびしている。

新型しんがたコロナウイルス対策たいさく

2020年ねん、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだい局面きょくめんにおいては、アメリカ疾病しっぺい対策たいさくセンターの指針ししんに沿そって、機内きないの乗客じょうきゃくと乗務じょうむ員いん全員ぜんいんに対たいし常時じょうじマスクの着用ちゃくようを求もとめることとなった。同年どうねん7月がつ23日にちには、デトロイト空港くうこうから離陸りりくする機内きないで乗客じょうきゃく2人にんがマスク着用ちゃくようを拒否きょひしたため、同機どうきが搭乗とうじょうゲートに引ひき返かえして拒否きょひした乗客じょうきゃくを降おろす出来事できごともあった。

この他ほか、空港くうこうチェックインカウンター等とうにはアクリル板ばんの仕切しきりを設置せっちし、旅券りょけん読よみ込こみ機能きのうを備そなえた自動じどうチェックイン機はたや顔かお認証にんしょうシステム式しき自動じどう改札かいさつ機きの導入どうにゅうなど、大幅おおはばなタッチレス化かを推進すいしんしている。

航空こうくう事故じこ

デルタ航空こうくうが起おこした主おもな事故じこ。NWAの事故じこはここに記載きさいしていない。

• 1967年ねん3月30日にち、ニューオーリンズ国際こくさい空港くうこう付近ふきんで訓練くんれん飛行ひこうを行おこなっていたデルタ航空こうくう9877便びん（ダグラス DC-8-51）が着陸ちゃくりく進入しんにゅう中ちゅうにコントロールを失うしない住宅じゅうたく街がいに墜落ついらくした。乗員じょういん6人にん全員ぜんいんと地上ちじょうの13人にんが死亡しぼうした。

詳細しょうさいは「デルタ航空こうくう9877便びん墜落ついらく事故じこ」を参照さんしょう

• 1972年ねん5月30日にち、訓練くんれん飛行ひこうを行おこなっていたデルタ航空こうくう9570便びん（マクドネル・ダグラス DC-9-14）がグレーター・サウスウエスト国際こくさい空港くうこうへの着陸ちゃくりく進入しんにゅう中ちゅうに前方ぜんぽうを飛行ひこうするDC-10の後方こうほう乱気流らんきりゅうに遭遇そうぐうし、墜落ついらくした。乗員じょういん4人にん全員ぜんいんが死亡しぼうした。

詳細しょうさいは「デルタ航空こうくう9570便びん墜落ついらく事故じこ」を参照さんしょう

• 1985年ねん8月がつ5日にち、フォートローダーデール・ハリウッド国際こくさい空港くうこう発はつダラス・フォートワース国際こくさい空港くうこう経由けいゆロサンゼルス国際こくさい空港くうこう行くだりのデルタ航空こうくう191便びん（L-1011 トライスター）がダラスで着陸ちゃくりく直前ちょくぜんにマイクロバーストに遭遇そうぐう。空港くうこうの手前てまえに墜落ついらくし、乗員じょういん乗客じょうきゃく163人にん中ちゅう134人にんと乗用車じょうようしゃを運転うんてんしていた1人ひとりが死亡しぼうした。

詳細しょうさいは「デルタ航空こうくう191便びん墜落ついらく事故じこ」を参照さんしょう

• 1988年ねん8月がつ31日にち、ジャクソン・エヴァース国際こくさい空港くうこう発はつダラス・フォートワース国際こくさい空港くうこう経由けいゆソルトレイクシティ国際こくさい空港くうこう行くだりのデルタ航空こうくう1141便びん（ボーイング727-232Adv）がダラスでフラップを出ださずに離陸りりく。滑走かっそう路ろの端はしから980メートル地点ちてんに墜落ついらくし、乗員じょういん乗客じょうきゃく108人にん中ちゅう14人にんが死亡しぼうした。

詳細しょうさいは「デルタ航空こうくう1141便びん墜落ついらく事故じこ」を参照さんしょう

• 1996年ねん7月がつ6日にち、ペンサコーラ地域ちいき空港くうこう発はつウィリアム・B・ハーツフィールド国際こくさい空港くうこう行くだりのデルタ航空こうくう1288便びん（マクドネル・ダグラス MD-88）がペンサコーラで離陸りりく滑走かっそう中ちゅうにエンジンが爆発ばくはつ。離陸りりくを中断ちゅうだんし、機体きたいは滑走かっそう路上ろじょうで停止ていしした。乗員じょういん乗客じょうきゃく142人にん中ちゅう2人にんが死亡しぼうした。

詳細しょうさいは「デルタ航空こうくう1288便びんエンジン爆発ばくはつ事故じこ」を参照さんしょう

• 2015年ねん3月5日にち、ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際こくさい空港くうこう発はつラガーディア空港くうこう行くだりのデルタ航空こうくう1086便びん（マクドネル・ダグラス MD-88）がラガーディアで着陸ちゃくりくに失敗しっぱい。滑走かっそう路ろをオーバーランし、空港くうこう外周がいしゅうのフェンスを突つき破やぶって停止ていしした。乗員じょういん乗客じょうきゃく132人にん全員ぜんいんに死者ししゃはなかった。

詳細しょうさいは「デルタ航空こうくう1086便びん着陸ちゃくりく失敗しっぱい事故じこ」を参照さんしょう

関連かんれん項目こうもく

• デルタ・コネクション
• ソング (航空こうくう会社かいしゃ)
• ノのースウエスト航空すうえすとこうくう

外部がいぶリンク

• デルタ航空こうくう（日本語にほんご版ばん/英語えいご版ばんほか）
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• Delta Air Lines (@delta) - Instagram
• Delta - YouTubeチャンネル
• Delta Air Transport Heritage Museum（英語えいご）