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R136a1 - Wikipedia

R136a1

られているなかではもっと質量しつりょう光度こうどおおきい恒星こうせい

RMC 136a1通称つうしょう R136a1)は、タランチュラ星雲せいうんにある散開さんかい星団せいだんNGC 2070中心ちゅうしんにあるちょう星団せいだんR136」にぞくするウォルフ・ライエぼし分類ぶんるいされる恒星こうせいである。銀河系ぎんがけい近隣きんりんにある銀河ぎんがとしてられているだいマゼランくもなか位置いちしており、地球ちきゅうからはやく49,970パーセクやく163,000光年こうねん)の距離きょりにある。既知きち恒星こうせいなかもっとおおきな質量しつりょう[8][9]光度こうどち、質量しつりょうは315太陽たいよう質量しつりょう光度こうどやく8,700,000太陽光たいようこう推定すいていされており、もっと表面ひょうめん温度おんどたか恒星こうせいの1つでもある。

R136a1
ヨーロッパ南天天文台(ESO)のVLTが撮影した高解像度のR136星団の近赤外線画像。画面中央にあるのがR136a1で、そのすぐ傍にR136a2、右下にR136a3、左にR136bがある。 (提供: ESO / VLT)
ヨーロッパ南天なんてん天文台てんもんだい(ESO)のVLT撮影さつえいしたこう解像度かいぞうどR136星団せいだん近赤外線きんせきがいせん画像がぞう画面がめん中央ちゅうおうにあるのがR136a1で、そのすぐはたR136a2みぎR136a3ひだりR136bがある。
提供ていきょう: ESO / VLT)
星座せいざ かじき
かけの等級とうきゅう (mv) 12.77[1]
12.23[2]
分類ぶんるい ウォルフ・ライエぼし[1]
位置いち
もと:J2000.0[1][2]
あかけい (RA, αあるふぁ)  05h 38m 42.39s[2]
あかぬき (Dec, δでるた) −69° 06′ 02.91″[2]
距離きょり ~163,000 光年こうねん
(~49,970 パーセク[3]
絶対ぜったい等級とうきゅう (MV) -8.09[4]
物理ぶつりてき性質せいしつ
半径はんけい 28.8[5] - 35.4[6] R
質量しつりょう 315+60
−50
M[4]
表面ひょうめん重力じゅうりょく 4.0 (log g)[6]
スペクトル分類ぶんるい WN5h[1][5]
光度こうど ~8,710,000 L[4][ちゅう 1]
表面ひょうめん温度おんど 53,000 ± 3,000 K[4]
いろ指数しすう (B-V) 0.03[2]
いろ指数しすう (U-B) -2.275[7]
年齢ねんれい 0+30
−0
まんねん[4]
カタログでの名称めいしょう
BAT99 108[1]
CHH92 1[1]
H2013 LMCe 1398[1]
RMC 136a1[1]
WO84 1[1]
Template (ノート 解説かいせつ■Project

発見はっけん

編集へんしゅう

1960ねんみなみアフリカ共和きょうわこくプレトリアにあるラドクリフ天文台てんもんだいはたらいていた天文学てんもんがくしゃのグループが、だいマゼラン銀河ぎんがないあかるい恒星こうせい光度こうどスペクトル分類ぶんるい体系たいけいてき測定そくていおこなった。カタログに掲載けいさいされた天体てんたいなかには、タランチュラ星雲せいうんの「中心ちゅうしんぼし」としてRMC 136通称つうしょう R136、ラドクリフ天文台てんもんだいマゼランくもカタログ番号ばんごう136ばん)が記載きさいされていた。その観測かんそくによりR136は、すぐちかくにあるおおきな恒星こうせい形成けいせいされている空間くうかん中心ちゅうしんである、HII領域りょういきわれるイオン化いおんかされた水素すいそから巨大きょだい領域りょういき中央ちゅうおうにあることがしめされた[10]

1979ねんヨーロッパ南天なんてん天文台てんもんだい(ESO)の3.6メートル望遠鏡ぼうえんきょう(3.6 m telescope)を使用しようした観測かんそくによりR136はR136a英語えいごばんR136b英語えいごばんR136cの3つの天体てんたい分離ぶんりされた[11]。しかし、このうちのR136aは正確せいかく特徴とくちょう不明瞭ふめいりょうであったことから、R136aについてはげしい議論ぎろんわされた。中心ちゅうしんあかるさは、星団せいだん中心ちゅうしん0.5パーセク(1.63光年こうねん)の範囲はんいない高温こうおんOかたぬし系列けいれつぼしが100存在そんざいしなければならないと推定すいていされ、太陽たいようの3,000ばいもの質量しつりょう恒星こうせい存在そんざいするという可能かのうせいもっとにかなった説明せつめいであると推測すいそくされた[12]

R136aが星団せいだんであることは、1985ねんにWeigeltとBeierによってはじめて立証りっしょうされた。かれらはスペックル干渉かんしょうほう使用しようして、R136aは中心ちゅうしんから1びょう以内いない範囲はんい存在そんざいする8恒星こうせい構成こうせいされ、そのうちR136a1がもっとあかるい恒星こうせいであることをしめした[13]

R136aの性質せいしつ観測かんそくする最終さいしゅう確認かくにんハッブル宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょうおこなわれた。ハッブルに搭載とうさいされているこう視野しや惑星わくせいカメラ(WFPC)は、R136aをすくなくとも12恒星こうせい分解ぶんかいし、R136全体ぜんたいすくなくとも200以上いじょうこう輝度きどぼしふくまれていることをしめした[14]。より高度こうど観測かんそくおこなえるように改良かいりょうされたこう視野しや惑星わくせいカメラ2(WFPC2)により、中心ちゅうしんから0.5パーセクの範囲はんいないにある46だい質量しつりょうあかるい恒星こうせいと、半径はんけい4.7パーセク(15.3光年こうねん)の範囲はんいないにある3,000える恒星こうせい研究けんきゅう可能かのうになった[15]

可視かしせい

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アルゼンチンから天球てんきゅううえにおけるR136a1の位置いち

夜空よぞらではR136はだいマゼランくものタランチュラ星雲せいうんない存在そんざいする星団せいだんNGC 2070の中心ちゅうしんにある10等級とうきゅう恒星こうせいとしてえる[16]。1979ねんにR136aをR136の構成こうせい部分ぶぶんとして検出けんしゅつするには口径こうけい3.6 mの望遠鏡ぼうえんきょう必要ひつようであった。R136a1をR136aと分解ぶんかいするには、宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょうまたは補償ほしょう光学こうがく(AO)、スペックル干渉かんしょうほうによる観測かんそく必要ひつようとなる[13]

天候てんこうひかりがい影響えいきょうけなければ、南緯なんい20せん以南いなん地域ちいきでは[よう出典しゅってん]だいマゼランくも毎夜まいよいちばんちゅう観測かんそくすることができる。北半球きたはんきゅうでは北緯ほくい17せん以南いなん地域ちいき観測かんそくすることができる。きたアメリカメキシコのぞく)、ヨーロッパきたアフリカアジアのほとんどの地域ちいきはこれらの領域りょういきふくまれず、だいマゼランくも観測かんそくすることはできない[17]

周辺しゅうへん

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タランチュラ星雲せいうんからR136へと拡大かくだいした画像がぞう。R136a1、R136a2、R136a3がみぎにかろうじてうつされている。

R136の中心ちゅうしんにあるR136aは、すくなくとも12恒星こうせいから密集みっしゅうしたあかるい恒星こうせい集団しゅうだん[14]、そのうちR136a1、R136a2R136a3もっと顕著けんちょで、これらはすべ非常ひじょうあかるくおもスペクトル分類ぶんるいWN5hがた恒星こうせい分類ぶんるいされる。R136a1は、星団せいだんないで2番目ばんめあかるい恒星こうせいであるR136a2からは5,000 auはなれている[6]

R136は、地球ちきゅうからやく163,000光年こうねんはなれた位置いちにあるだいマゼランくもないにあり、その南東なんとうえる「かじき30ばんほし」とも呼称こしょうされるタランチュラ星雲せいうん中心ちゅうしんにある。R136自体じたいは、それよりもはるかにおおきな散開さんかい星団せいだんNGC 2070の中心ちゅうしんかくとなっている[18]

このような遠方えんぽうにあるので、R136a1はほしあいだちりによって比較的ひかくてきえにくくなっている。このほしあいだげんこうほしあいだ赤化せっか)により、可視かし光線こうせんでのあかるさはやく1.8等級とうきゅうくらくなっているが、近赤外線きんせきがいせんではわずかやく0.22等級とうきゅうしかげんひからしていない[6]

特徴とくちょう

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ばんほし

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だい質量しつりょう恒星こうせいともぼしれんぼしけいであることはとても普遍ふへんてきなことだが、周囲しゅうい大型おおがたともぼし確認かくにんされていないため、R136a1は単独たんどく恒星こうせいられている。

チャンドラXせん観測かんそく衛星えいせいもちいた観測かんそくで、R136から放出ほうしゅつされたXせん検出けんしゅつされている。R136aとR136cはとも明確めいかく検出けんしゅつできたが、R136aを分解ぶんかいすることはできなかった[19]べつ研究けんきゅうでは、R136a1とR136a2のペアをR136a3から分離ぶんりすることに成功せいこうしている。この観測かんそくでは、両者りょうしゃColliding-wind binaryばれる、たがいの恒星こうせいつよ恒星こうせいふう放出ほうしゅつするタイプのれんほしけいではないことをしめすものとかんがえられる比較的ひかくてきおだやかなXせん検出けんしゅつされた[20]

ドップラー効果こうかによる急速きゅうそく視線しせん速度そくどとらえる観測かんそくでは、R136a1のちかくにどう程度ていど質量しつりょうともぼし存在そんざい予想よそうされているが、R136a1のスペクトルにはそのような兆候ちょうこうられない。軌道きどう傾斜けいしゃかくおおきいともぼし遠方えんぽうにあるともぼし、もしくはR136a1とべつ恒星こうせい偶然ぐうぜん整列せいれつしていることによる可能かのうせい完全かんぜんには排除はいじょできないが、そうした可能かのうせいひくいとかんがえられている。R136a1ときわめて質量しつりょう均一きんいつ小型こがたともぼし存在そんざいする余地よちはあるが、かり存在そんざいしているとしても、R136a1の特性とくせいしめすモデリングには影響えいきょうしないとされている[6]

分類ぶんるい

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恒星こうせいのスペクトル分類ぶんるい

R136a1はこう輝度きどスペクトル分類ぶんるいWN5hがた恒星こうせいで、ヘルツシュプルング・ラッセル(HR)では左上ひだりうえすみ位置いちする。このスペクトル分類ぶんるいぞくするなかでもとくにスペクトルにひろ輝線きせんふくまれるウォルフ・ライエぼし分類ぶんるいされる[1]。ウォルフ・ライエぼしのスペクトルには窒素ちっそヘリウム炭素たんそ酸素さんそ場合ばあいによってはケイ素けいそスペクトルせんふくまれているが、通常つうじょう水素すいそのスペクトルせんられない、もしくはかすかなものになる。WN5がたぼし中性ちゅうせいヘリウムのスペクトルせんよりもかなりつよく、イオン化いおんかされた窒素ちっそ(N III、N IV、N V)からの放射ほうしゃつよさとほぼひとしいイオン化いおんかされたヘリウムの放射ほうしゃもとづいて分類ぶんるいされている。スペクトル分類ぶんるいないの「h」は、スペクトルに顕著けんちょ水素すいそ放出ほうしゅつられることを意味いみし、表面ひょうめん付近ふきん質量しつりょうの40%を水素すいそめていると計算けいさんされている[5]

分類ぶんるいとしてのWN5hかたぼしは、まだかく融合ゆうごう反応はんのうにより中心ちゅうしん水素すいそ燃焼ねんしょうきている巨大きょだいあかるい恒星こうせいである。WN5hかたぼし輝線きせんスペクトルは高密度こうみつど強力きょうりょく恒星こうせいふうによってしょうじており、ヘリウムや窒素ちっそ濃度のうどおおきいのはCNOサイクル生成せいせいされた物質ぶっしつ表面ひょうめんへの対流たいりゅう混合こんごう起因きいんしている[21]

R136a1までの距離きょり直接ちょくせつもとめることはできないが、地球ちきゅうからはだいマゼランくもおなやく163,000光年こうねんはなれていると想定そうていされている[22]

質量しつりょう

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R136a1は、現在げんざいられているなかではもっと質量しつりょうおおきな恒星こうせいである[9][23][24]

局所きょくしょねつ力学りきがく平衡へいこうブランケット効果こうか英語えいごばんCMFGENモデル[25]、およびTLUSTYモデル大気たいきコード[26]わせたところ、近赤外線きんせきがいせんのスペクトル(Kバンド英語えいごばん)から、265太陽たいよう質量しつりょうというR136a1の進化しんかろんてき質量しつりょうみちびされている。このモデルは、WN6hがたれんぼしであるNGC 3603-A1から導出みちびきだされた動的どうてき質量しつりょうたいして検証けんしょうされたもので、地球ちきゅうからると一直線いっちょくせんじょう、もしくははなれたところに予期よきしないともぼし存在そんざいしている場合ばあい、R136a1とそのともぼし質量しつりょうはそれぞれ150太陽たいよう質量しつりょうとなる。予想よそうされるR136a1の特性とくせいは、だいマゼランくもやく170まん年間ねんかんかがやつづけたのちられる金属きんぞくりょうち、かつ形成けいせい初期しょき急速きゅうそく自転じてんしていた太陽たいようの320ばい質量しつりょう場合ばあいとよく一致いっちしている[6]

R136a1が単独たんどく恒星こうせいであると想定そうていして、光学こうがくスペクトルそして紫外線しがいせんスペクトルと質量しつりょう光度こうど関係かんけいつPoWR(ポツダムウォルフ・ライエ)大気たいきモデル[27][28]使用しようした同様どうよう解析かいせきでは、太陽たいようの256ばいという質量しつりょうられている[5]

BONNSAIモデル[29]もちいておこなわれた最近さいきん分析ぶんせきでは、観測かんそくられたパラメーターに進化しんかモデルを一致いっちさせることで年齢ねんれい質量しつりょうしており、これにより形成けいせい初期しょき質量しつりょうとして325+55
−45
太陽たいよう質量しつりょう現在げんざい質量しつりょうとして315+60
−50
太陽たいよう質量しつりょうというみちびされている[4]

質量しつりょう損失そんしつ

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R136a1は2,600 ± 150 km/sもの速度そくどたっするつよ恒星こうせいふうによって極端きょくたん質量しつりょう損失そんしつ英語えいごばんけている。これはひかりだまうえにある非常ひじょう高温こうおん加速かそく物質ぶっしつ(Accelerating material)からの電磁でんじ放射ほうしゃ重力じゅうりょくよりもつよいため、表面ひょうめんからはなれていくことでこされている。質量しつりょう損失そんしつ度合どあいは、表面ひょうめん重力じゅうりょくちいさく、かつひかりだまないでのじゅう元素げんそりょうおおこう光度こうど恒星こうせい最大さいだいとなる。R136a1は年間ねんかん5.1×10−5太陽たいよう質量しつりょう(3.21×1018 kg/s)という、太陽たいようの10おくばい以上いじょうのペースで質量しつりょううしなっていると予想よそうされている[6]

 
ひだりから赤色あかいろ矮星太陽たいようBかたぬし系列けいれつぼし、R136a1のおおきさを比較ひかくした画像がぞう

R136a1は現在げんざいられているなかではもっと光度こうどおおきい恒星こうせいで、その光度こうどやく8,710,000太陽光たいようこうたっ[23]太陽たいようが1ねんかけて放出ほうしゅつしたりょうよりもおおいエネルギーをわずか4びょう放出ほうしゅつしている。R136a1が既知きち恒星こうせいなかもっと質量しつりょうおおきく、かつもっと光度こうどおおきい恒星こうせいであると認識にんしきされたのは2010ねんになってからで、それ以前いぜん推定すいていではR136a1の光度こうどは1,500,000太陽光たいようこうとされていた[30]かり太陽系たいようけいうちにおいてR136a1を太陽たいよう位置いちくと、地球ちきゅうからは太陽たいようよりも94,000ばいあかるい、-39等級とうきゅうあかるさでえる。太陽系たいようけいもっとちか恒星こうせいであるプロキシマ・ケンタウリやく4.2光年こうねんやく1.3パーセク)の位置いちにR136a1がある場合ばあい地球ちきゅうからは満月まんげつとほぼおなあかるさでえる。10パーセク(32.6光年こうねんはなれた位置いちにあるときかけのあかるさをしめ絶対ぜったい等級とうきゅうは-7.9等級とうきゅうで、これは地球ちきゅうから金星かなぼしより3ばいあかるい。

R136a1は、スペクトル分類ぶんるいO7がたしゅ系列けいれつぼし70ぶん相当そうとうするタランチュラ星雲せいうん全体ぜんたいやく7%の電離でんりたばね(Ionizing flux)を供給きょうきゅうしている。そしてR136a2、R136a3、R136cとともにR136全体ぜんたいの43~46%のライマン連続れんぞく放射ほうしゃ(Lyman continuum radiation)を生成せいせいしている[6]

質量しつりょうおおきい恒星こうせいは、表面ひょうめんからそときに作用さようする放射ほうしゃあつ恒星こうせい中心ちゅうしん方向ほうこう作用さようする重力じゅうりょくつよさとひとしくなる光度こうどであるエディントン限界げんかい(エディントン光度こうど)にちか光度こうどつ。エディントン限界げんかいちかづくと、恒星こうせい非常ひじょうおおくのエネルギーを生成せいせいするため、外層がいそう宇宙うちゅう空間くうかん急速きゅうそく放出ほうしゅつされてしまう。これにより、恒星こうせい長期間ちょうきかんわたってよりつよ光度こうどかがやくことは事実じじつじょう制限せいげんされている[31]古典こてんてきなエディントン限界げんかいは、静水せいすいあつ平衡へいこうにないR136a1などの恒星こうせいには適用てきようできず、その計算けいさん実際じっさい恒星こうせいたいしておこなうには非常ひじょう複雑ふくざつなものであった。より経験けいけんてきHumphreys–Davidson限界げんかい観測かんそくされた恒星こうせい光度こうど限界げんかいとしてもとめられるが[32][33]最近さいきんのモデルではだい質量しつりょう恒星こうせい適用てきようできる、さらに有用ゆうよう理論りろんてきなエディントン限界げんかい計算けいさんおこなわれている[28]。R136a1は現在げんざい、エディントン限界げんかいやく70%の光度こうどかがやいている[6]

表面ひょうめん温度おんど

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R136a1の表面ひょうめん温度おんど太陽たいようの10ばいちかたかやく50,000 Kやく49,700 )で、ごく紫外線しがいせん英語えいごばん放射ほうしゃもっとおおい。

R136a1のB-Vいろ指数しすうは0.03で[2]、これは典型てんけいてきFかたぬし系列けいれつぼし相当そうとうするいろである。ハッブル宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょうこう視野しや惑星わくせいカメラ2(WFPC2)の336 nmおよび555 nmフィルターをもちいて測定そくていされたU-Vいろ指数しすうは-1.28であり、R136a1の表面ひょうめん温度おんど非常ひじょうたかいことをしめしている[15]くろたいたいするこの様々さまざまいろ指数しすう変動へんどうほしあいだげんこうほしあいだ赤化せっか)に起因きいんしている。赤化せっか度合どあい(EB-V)をもちいれば、かけじょうあかるさがげんひからしている度合どあい(AV)を推定すいていすることができる。測定そくていでは赤化せっか度合どあいは0.29 - 0.37ともとめられており、これにもとづいてかけじょうげんこう度合どあいはやく1.80等級とうきゅうほしあいだげんこう影響えいきょう考慮こうりょしない固有こゆうのB-Vいろ指数しすう(B-V0)は-0.30とされているが、0.1びょうはなれた位置いちにある近隣きんりんのR136a2の影響えいきょうでかなりの確実かくじつせいがある[5][6]

恒星こうせい表面ひょうめん温度おんどいろから概算がいさんすることができるが、これはあまり正確せいかく方法ほうほうではなく、正確せいかく表面ひょうめん温度おんど導出どうしゅつするには大気たいきモデルへのスペクトルの適合てきごう必要ひつようとなる。ことなる大気たいきモデルをもちいてもとめられたR136a1の表面ひょうめん温度おんどは50,000 - 56,000 Kである[4]ふるいモデルでは表面ひょうめん温度おんどは45,000 Kとされていたため、現在げんざいよりも光度こうどおおきく過小かしょう評価ひょうかされていた[30]。あまりに極端きょくたん温度おんどつため、放射ほうしゃのピーク波長はちょう50 nmであり、放射ほうしゃのほぼ99%が可視かし光線こうせん以外いがい波長はちょう放射ほうしゃされている(放射ほうしゃ補正ほせい英語えいごばんやく-5)。

 
太陽たいようとR136a1のおおきさの比較ひかく

R136a1の半径はんけい太陽たいようやく30ばいやく21,000,000 km、0.143 au)であり、体積たいせき太陽たいようの27,000ばい相当そうとうする。

R136a1には地球ちきゅう太陽たいようのような明確めいかく定義ていぎできる可視かしてき表面ひょうめん存在そんざいしない。静水せいすいあつ平衡へいこうたす恒星こうせい本体ほんたいは、外部がいぶ放出ほうしゅつされる恒星こうせいふうって加速かそくされる高密度こうみつど大気たいきおおわれている。この恒星こうせいふうない任意にんい地点ちてん半径はんけい測定そくていするための「表面ひょうめん」とみなされるため、測定そくていしゃごとによってことなる定義ていぎの「表面ひょうめん」がおおきさの測定そくていもちいられる可能かのうせいがある。恒星こうせい温度おんど通常つうじょうおなふかさの地点ちてん表面ひょうめん基準きじゅんとして引用いんようされるため、半径はんけい温度おんど光度こうど対応たいおうしている[5][6]

R136a1のおおきさはもっと半径はんけいおおきい恒星こうせいよりもはるかにちいさく、太陽たいようすうひゃくばいからすうせんばいおおきさを赤色あかいろちょう巨星きょせいほうすうじゅうばいおおきい。おおきな質量しつりょうつが、そのわりには半径はんけいはそこまでおおきくないため、R136a1の平均へいきん密度みつど太陽たいようやく1%に相当そうとうするやく14 kg/m3しかない。

ひかりだま高密度こうみつど恒星こうせいふうによってかくされており、自転じてんによるドップラー効果こうかひろがりを測定そくていするのに必要ひつようひかりだまのスペクトルせんがスペクトルじょう存在そんざいしないため、R136a1の自転じてん速度そくど直接ちょくせつ測定そくていすることはできない。波長はちょう2.1 μみゅーmイオン化いおんかされた窒素ちっそ(N V)のスペクトルせん恒星こうせいふう比較的ひかくてきふか領域りょういき生成せいせいされ、自転じてん速度そくど推定すいていもちいることができる。R136a1の半値はんねはばやく15 Åで、これは恒星こうせい自転じてん低速ていそくもしくは自転じてんしていないことをしめしているが、地球ちきゅうたいして自転じてんじくけている場合ばあいでもこのようなられることがある。一方いっぽうでR136a2とR136a3は高速こうそく自転じてんしており、現在げんざいのR136a1にもっとちか進化しんかモデルを適用てきようすると、やく175まんねん赤道せきどうにおける自転じてん速度そくどやく200 km/sとなる[6]

現在げんざい状態じょうたい

編集へんしゅう

R136a1は現在げんざい中心ちゅうしんかく高温こうおんによってしょうじたCNOサイクルにより水素すいそ燃焼ねんしょうされてヘリウムに変換へんかんされるかく融合ゆうごう反応はんのうきており、事実じじつじょうしゅ系列けいれつぼし段階だんかいにある[21]極端きょくたん光度こうどによってこされる高密度こうみつど恒星こうせいふうによって放出ほうしゅつスペクトル生成せいせいされ、強力きょうりょく対流たいりゅうによってヘリウムと窒素ちっそ表面ひょうめん混合こんごうされている。恒星こうせい全体ぜんたいの90%以上いじょう対流たいりゅうきており、表面ひょうめん対流たいりゅうがない対流たいりゅうそうがある[34]

発達はったつ

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だいマゼランくもだい規模きぼほし形成けいせい領域りょういきにあるR136星団せいだん

分子ぶんしくもからの降着こうちゃくによるほし形成けいせいのモデルでは、放出ほうしゅつされる放射線ほうしゃせんによってさらなる降着こうちゃくさまたげられることで恒星こうせい質量しつりょう上限じょうげんがあることが予測よそくされている。種族しゅぞくIの恒星こうせい金属きんぞくりょうからかんがえられるもっと単純たんじゅん降着こうちゃくモデルでは、恒星こうせい質量しつりょう限界げんかいは40太陽たいよう質量しつりょうひくにしているが、より複雑ふくざつ理論りろんでは上限じょうげんはそのすうばいおおきくなる[35]現在げんざいでは恒星こうせい上限じょうげん質量しつりょうとして150太陽たいよう質量しつりょうという経験けいけんてき限界げんかいひろれられている[36]。R136a1はあきらかにこれらの限界げんかい超越ちょうえつしていて、これらの限界げんかい潜在せんざいてき除外じょがいする単独たんどくぼしあたらしい降着こうちゃくモデルの開発かいはつにつながっており[37]恒星こうせい同士どうし合体がったいによってさらにだい規模きぼ恒星こうせい形成けいせいされる可能かのうせいをもたらしている[38][39]

単独たんどくぼしとして降着こうちゃくから形成けいせいされたそのような巨大きょだい恒星こうせい特性とくせいについてはいま不確ふたしかである。合成ごうせいスペクトルでは、しゅ系列けいれつぼし光度こうど階級かいきゅう(V)または通常つうじょうのOかたぼしのスペクトルでさえもたないことがしめされている。エディントン限界げんかいちか光度こうどつよ恒星こうせいふうは、R136a1が明確めいかく恒星こうせいとしてえるのであればIf*かたもしくはWNhがたのスペクトルを生成せいせいしていた可能かのうせいがある。ヘリウムと窒素ちっそは、おおきい対流たいりゅうかくはげしい質量しつりょう損失そんしつによって表面ひょうめん急速きゅうそく混合こんごうされており、それが恒星こうせいふうなか存在そんざいしていると、特徴とくちょうてきなウォルフ・ライエほしがた放出ほうしゅつスペクトルが生成せいせいされる[6]非常ひじょうおおきい質量しつりょうれいさいぬし系列けいれつぼし(ZAMS)はすこ温度おんどひくくなり、だいマゼランくも金属きんぞくりょうから150 - 200太陽たいよう質量しつりょう質量しつりょう恒星こうせい最大さいだい温度おんどやく56,000 Kと予測よそくされているため、R136a1はやや質量しつりょうちいさいほかのいくつかのしゅ系列けいれつぼしよりもわずかに温度おんどひくくなっている[34]

中心ちゅうしんかく水素すいそ燃焼ねんしょうきているあいだかくないのヘリウムの割合わりあい増加ぞうかしていき、ビリアル定理ていりによりかく圧力あつりょく温度おんど増加ぞうかしていく[40]。これにより光度こうど増加ぞうかし、R136a1は形成けいせいされたときよりもややあかるくなっている。一方いっぽう温度おんどはわずかに低下ていかしているが、恒星こうせい外層がいそう膨張ぼうちょうし、さらにはげしい質量しつりょう損失そんしつこされている[6]

将来しょうらい

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R136a1が将来しょうらいどう発達はったつするかは確実かくじつで、それを予測よそくするのに必要ひつようなR136a1と同等どうとう恒星こうせいられていない。質量しつりょうおおきい恒星こうせい進化しんかうしなわれる可能かのうせいのある質量しつりょうおおきさに依存いぞんしており、様々さまざまなモデルからことなる結果けっかがもたらされているが、どれも実際じっさい観測かんそく結果けっか完全かんぜんには一致いっちしていない。中心ちゅうしんかく水素すいそ枯渇こかつはじめると、WNhがた恒星こうせいこう光度こうど青色あおいろ変光星へんこうせい(LBV)に進化しんかするとかんがえられている。LBVは恒星こうせい極端きょくたん質量しつりょう損失そんしつこす重要じゅうよう段階だんかいで、太陽たいようちか金属きんぞくりょう恒星こうせい水素すいそのないウォルフ・ライエぼし変化へんかさせることがある[21]非常ひじょうおおきな対流たいりゅうかくたか金属きんぞくりょう、または自転じてんによるさらなる物質ぶっしつ混合こんごうにより、十分じゅうぶんつよ中心ちゅうしんかくから表面ひょうめんへの混合こんごうともな恒星こうせいはLBVの段階だんかいばして、水素すいそむWNhがたほしから水素すいそけたWNがたほし直接ちょくせつ進化しんかする可能かのうせいがある[41]水素すいそによるかく融合ゆうごうやく200まん年間ねんかんきょうわたってつづき、最終さいしゅうてきにR136a1の質量しつりょう太陽たいようの70 - 80ばいになると予想よそうされている[34]だいマゼランくも同様どうよう金属きんぞくりょう単独たんどく恒星こうせいは、たとえ形成けいせい当初とうしょ非常ひじょうはや自転じてんしていたとしても、水素すいそによるかく融合ゆうごうわるころには自転じてん速度そくどがほぼゼロになるほど自転じてんにブレーキがかけられる[42]

水素すいそわってヘリウムのかく融合ゆうごうはじまると大気たいきちゅうのこりの水素すいそ急速きゅうそくうしなわれ、R136a1は急速きゅうそく収縮しゅうしゅくして水素すいそふくまないWNEがたほしになり、光度こうどがる。この時点じてんでのウォルフ・ライエぼしおもにヘリウムで出来できており、これらは水素すいそ燃焼ねんしょうしているしゅ系列けいれつぼし類似るいじしているが、それより高温こうおんれいさいヘリウムぬし系列けいれつぼし(Zero Age Helium Main Sequence、He-ZAMS)とばれる分類ぶんるいじょう位置いちづけられる[34]

ヘリウムの燃焼ねんしょうすすんでいるあいだ合成ごうせいされた炭素たんそ酸素さんそ中心ちゅうしんかく堆積たいせきしていき、はげしい質量しつりょう損失そんしつつづく。これだと最終さいしゅうてきにはWCがたほしのスペクトルが生成せいせいされるが、だいマゼランくもない金属きんぞくりょうでは、恒星こうせいはヘリウムのだい部分ぶぶんをWNがたほしのスペクトルを段階だんかいのうちに燃焼ねんしょうしてしまうことが予想よそうされている。ヘリウムの燃焼ねんしょうわるにつれて中心ちゅうしんかく温度おんど上昇じょうしょう恒星こうせい質量しつりょう損失そんしつ進行しんこうすることにより、光度こうど温度おんど両方りょうほう増加ぞうかし、スペクトル分類ぶんるいはWOがた変化へんかする。ヘリウムのかく融合ゆうごうによる燃焼ねんしょうにはすうじゅうまんねんついやされるが、さらにおも元素げんそかく融合ゆうごうによる燃焼ねんしょう最終さいしゅう段階だんかいすうせんねんしか持続じぞくされない[42][43]最終さいしゅうてきにR136a1は太陽たいようの50ばいきょう質量しつりょうにまで収縮しゅうしゅくし、中心ちゅうしんかく周囲しゅういにはわずか太陽たいよう半分はんぶん質量しつりょうのヘリウムがのこされる[42]

超新星ちょうしんせい爆発ばくはつ

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恒星こうせい初期しょき質量しつりょう金属きんぞくりょうから予測よそくされる超新星ちょうしんせい爆発ばくはつのこされる天体てんたい分布ぶんぷ

白色はくしょく矮星最大さいだい質量しつりょうやく1.4太陽たいよう質量しつりょう)よりもおもい、炭素たんそ酸素さんそから出来できかく形成けいせいする恒星こうせい必然ひつぜんてき中心ちゅうしんかく崩壊ほうかいしてしまう。これは通常つうじょうてつふく中心ちゅうしんかく生成せいせいされて、崩壊ほうかいふせぐのに必要ひつようなエネルギーをかく融合ゆうごう生成せいせいできなくなったさい発生はっせいするが、状況じょうきょうでも発生はっせいする可能かのうせいがある。

やく64 - 133太陽たいよう質量しつりょう質量しつりょう中心ちゅうしんかく非常ひじょう高温こうおんになり、ガンマ線がんません自然しぜん電子でんし陽電子ようでんしのペアをたい生成せいせいし、そして中心ちゅうしんかくのエネルギーが突然とつぜんうしなわれると中心ちゅうしんかくたい不安定ふあんていがた超新星ちょうしんせい(または対生たいせい成型せいけい超新星ちょうしんせい)をこして崩壊ほうかいする。これはだいマゼランくもおな金属きんぞくりょうふくんだ非常ひじょうだい質量しつりょう恒星こうせいでも発生はっせいする可能かのうせいがあるが、R136a1の炭素たんそ酸素さんそかくは50太陽たいよう質量しつりょう以下いか予想よそうされているので、R136a1はたい不安定ふあんていがた超新星ちょうしんせいこさないとされている[42]

てつ出来できかく崩壊ほうかい超新星ちょうしんせい爆発ばくはつや、ときにはガンマ線がんませんバースト(GRB)をこす可能かのうせいがある。晩期ばんきには水素すいそとヘリウムがほとんどふくまれないため、R136a1がこす超新星ちょうしんせい爆発ばくはつ種類しゅるいIcがた超新星ちょうしんせいになるとされている[42]とく質量しつりょうおおきいてつかくは、超新星ちょうしんせい爆発ばくはつこさずに恒星こうせい直接ちょくせつブラックホール崩壊ほうかいさせるか、放射ほうしゃせい物質ぶっしつニッケル5656Ni)がブラックホールにんで光度こうど超新星ちょうしんせい(Sub-luminous supernova)とばれる超新星ちょうしんせい爆発ばくはつこす可能かのうせいがある[44]

Icがた超新星ちょうしんせいでは、適切てきせつ質量しつりょうって自転じてんしている恒星こうせいである場合ばあいであればガンマ線がんませんバーストが発生はっせいする。R136a1は中心ちゅうしんかく崩壊ほうかいするかなりまえ自転じてんをほぼめることが予想よそうされているため、超新星ちょうしんせい爆発ばくはつこしてもガンマ線がんませんバーストは発生はっせいしないとされている[42]

Icがた超新星ちょうしんせいでの中心ちゅうしんかく崩壊ほうかいのこされる天体てんたいは、元々もともと中心ちゅうしんかく質量しつりょうおうじて中性子星ちゅうせいしせいかブラックホールのいずれかになる。R136a1は中性子星ちゅうせいしせい進化しんかする最大さいだい質量しつりょうえる質量しつりょう中心ちゅうしんかくつので、超新星ちょうしんせい爆発ばくはつのこされる天体てんたいはブラックホールとなる[43]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 出典しゅってんでは常用じょうよう対数たいすう表記ひょうき

出典しゅってん

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