MK 101 機関砲

MK 101 機関きかん砲ほう

MK 101 機関きかん砲ほう
種類しゅるい	航空こうくう機関きかん砲ほう
製造せいぞう国こく	ドイツ国こく
設計せっけい・製造せいぞう	ラインメタル・ボルジッヒ社しゃ
年代ねんだい	第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん
仕様しよう
口径こうけい	30mm
銃身じゅうしん長ちょう	1,200mm
使用しよう弾薬だんやく	30x184Bmm steel casing
装弾そうだん数すう	30
作動さどう方式ほうしき	ショートリコイル
全長ぜんちょう	2,400mm
重量じゅうりょう	179kg
発射はっしゃ速度そくど	毎まい分ぶん230-250発はつ
銃口じゅうこう初速しょそく	960m/s
歴史れきし
設計せっけい年ねん	1935年ねん
配備はいび期間きかん	1943年ねん-1945年ねん
配備はいび先さき	ドイツ空軍くうぐん
関連かんれん戦争せんそう・紛争ふんそう	第だい二に次じ大戦たいせん

MK 101は、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん中なかにドイツの軍用ぐんよう機きに使用しようされた、30mmの航空こうくう機関きかん砲ほうである。正確せいかくな射撃しゃげきと強力きょうりょくな破壊はかい力りょく、高たかい砲ほう口速くちばや度どを備そなえていた。しかし、非常ひじょうに重おもい機関きかん砲ほうで、毎まい分ぶん230-250発はつと発射はっしゃ速度そくども遅おそく、これらの欠点けってんにより大量たいりょう生産せいさんはされなかった。

開発かいはつと使用しよう

この機関きかん砲ほうは、1935年ねん、MG-101としてラインメタル・ボルジッヒ社しゃ（Rheinmetall-Borsig）社しゃで開発かいはつされた（このMG-101機関きかん砲ほうは後のちにMK-101に変更へんこうされている。MKはドイツ語ごでMaschinenkanoneの略りゃく、機関きかん砲ほうの意い）。

このMK 101は、9種類しゅるいの30x184Bの弾丸だんがん（基礎きそ的てきな高性能こうせいのう爆薬ばくやく弾だんからタングステン芯しんの徹とおる甲きのえ弾だんまで）を発射はっしゃ可能かのうな30mmの長ちょう砲身ほうしん自動じどう機関きかん砲ほうであった。

Mk 101はショートリコイルで、この砲ほうの特徴とくちょうとして空気圧くうきあつによるコッキングと円筒えんとう状じょうコイルによる電気でんき発火はっかを持もつ。射撃しゃげき後ごには銃身じゅうしんと遊ゆう底そこ（ボルト）が30mm後部こうぶへスライドする。

シュタンゲ・タイプによってロックされたボルトは、7.92mmのMG 30軽けい機関きかん銃じゅうのような機構きこうを持もっていた。ロッキングシステムは丈夫じょうぶだったが、発射はっしゃ速度そくどがやや遅おそい230-250rpmに制限せいげんされていた。このことが他たの航空機こうくうきに搭載とうさいされなかった大おおきな理由りゆうである。

強力きょうりょくで正確せいかくな射撃しゃげきができるという理由りゆうで、1941年ねん後半こうはんごろにヘンシェルHs 129対地たいち攻撃こうげき機きの搭載とうさい火器かきとして選定せんていされた。砲弾ほうだんは10発はつ（初期しょき型がた）あるいは30発はつのドラムマガジンで供給きょうきゅうされ、300mの距離きょりから75mmの装甲そうこう板ばんを貫通かんつうする能力のうりょくを持もっていた。

航空機こうくうきに装備そうびした対戦たいせん車しゃ兵器へいきとしてMk 101はタングステン芯しんのAP弾だんでソビエト連邦れんぽうのKV-1重じゅう戦車せんしゃの砲塔ほうとうおよび側面そくめんの装甲そうこうを貫通かんつうすることができた。

MK 101の電気でんき発火はっか型がたは、のちにMK 103として発展はってん・設計せっけいがおこなわれた。

搭載とうさい機き

• Hs 129
• He 177 A-1/U2

関連かんれん項目こうもく

• ラインメタル
• 航空こうくう機関きかん砲ほう