出典 しゅってん : フリー百科 ひゃっか 事典 じてん 『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除 さくじょ された内容 ないよう 追加 ついか された内容 ないよう
タグ : 差 さ し戻 もど し済 ず み モバイル編集 へんしゅう モバイルウェブ編集 へんしゅう
タグ : 手動 しゅどう 差 さ し戻 もど し 曖昧 あいまい さ回避 かいひ ページへのリンク
25行 ぎょう 目 め :
25行 ぎょう 目 め :
ほぼ[[日本 にっぽん ]]全国 ぜんこく に分布 ぶんぷ し、分布 ぶんぷ の南限 なんげん は[[トカラ列島 れっとう ]]の[[諏訪之瀬島 すわのせじま ]]とされる。日本 にっぽん 以外 いがい にも[[朝鮮半島 ちょうせんはんとう ]]、[[中国 ちゅうごく ]]まで分布 ぶんぷ 、[[アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく ]]や[[インド]]からも分布 ぶんぷ が報告 ほうこく されている<ref>{{Cite journal|last=Dhadwal|first=Tarun|last2=Himender Bharti|date=2021-12-31|title=First Record of Camponotus japonicus Mayr, 1866 (Hymenoptera: Formicidae) from India|url=https://zenodo.org/record/6198922|doi=10.5281/ZENODO.6198922}}</ref> 。
ほぼ[[日本 にっぽん ]]全国 ぜんこく に分布 ぶんぷ し、分布 ぶんぷ の南限 なんげん は[[トカラ列島 れっとう ]]の[[諏訪之瀬島 すわのせじま ]]とされる。日本 にっぽん 以外 いがい にも[[朝鮮半島 ちょうせんはんとう ]]、[[中国 ちゅうごく ]]まで分布 ぶんぷ 、[[アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく ]]や[[インド]]からも分布 ぶんぷ が報告 ほうこく されている<ref>{{Cite journal|last=Dhadwal|first=Tarun|last2=Himender Bharti|date=2021-12-31|title=First Record of Camponotus japonicus Mayr, 1866 (Hymenoptera: Formicidae) from India|url=https://zenodo.org/record/6198922|doi=10.5281/ZENODO.6198922}}</ref> 。
== 生態 せいたい ==
あ
開 あ けた場所 ばしょ の乾燥 かんそう した地面 じめん に好 この んで営巣 えいそう するので、[[畑 はたけ ]]や林道 りんどう などのほか、住宅 じゅうたく 地 ち や[[公園 こうえん ]]など都市 とし 部 ぶ にも多 おお く生息 せいそく する。アリの中 なか では大型 おおがた なのも相 あい まって人目 ひとめ につきやすく、[[クロヤマアリ]]、[[トビイロケアリ]]、[[トビイロシワアリ]]などと並 なら び、南西諸島 なんせいしょとう 以外 いがい の日本 にっぽん では人家 じんか の近辺 きんぺん の屋外 おくがい で最 もっと も身近 みぢか なアリの1つである。[[巣 す ]]はあちこちにジグザグに通路 つうろ を掘 ほ り進 すす み、その通路 つうろ に1 - 2つずつ縦 たて 向 む きに部屋 へや をつける。成熟 せいじゅく した大 おお きな巣 す では深 ふか さ1 - 2m、働 はたら きアリの数 かず は1000個体 こたい ほどに達 たっ する。
働 はたら きアリは[[春 はる ]]から[[秋 あき ]]までよく見 み られる。働 はたら きアリは草木 くさき の上 うわ や地表 ちひょう で出会 であ った[[ガ]]の幼虫 ようちゅう などの小 しょう 昆虫 こんちゅう を、大 だい 顎 あご や[[蟻酸 ぎさん ]]を含 ふく む毒液 どくえき で殺 ころ して巣 す に持 も ち帰 かえ るほか、巣 す の周囲 しゅうい の行動 こうどう 圏内 けんない に落 お ちている昆虫 こんちゅう の死骸 しがい なども巣 す 穴 あな に運 はこ びこむ。[[桜 さくら 島 とう ]]の[[溶岩 ようがん ]]地帯 ちたい における研究 けんきゅう では、他 た 種 たね のアリをかなり頻繁 ひんぱん に狩 か って餌 えさ としていることが明 あき らかにされている。大 おお きな獲物 えもの は多数 たすう の働 はたら きアリを動員 どういん して回収 かいしゅう 作業 さぎょう を行 おこな う。巣 す に運 はこ び込 こ んだ獲物 えもの はそのまま貯蔵 ちょぞう 食料 しょくりょう にするのではなく、食料 しょくりょう 庫 こ の部屋 へや に運 はこ び込 こ んで働 はたら きアリが速 すみ やかに解体 かいたい し、肉 にく の部分 ぶぶん を甘露 かんろ と同様 どうよう に[[素 もと 嚢]]に収納 しゅうのう する。
また、[[アブラムシ]]の糖分 とうぶん を多 おお く含 ふく む排泄 はいせつ 物 ぶつ ([[甘露 かんろ ]])や植物 しょくぶつ の[[花外 かがい 蜜 みつ 腺 せん ]]から得 え られる蜜 みつ はエネルギー源 げん として重要 じゅうよう な食物 しょくもつ となり、アリと共生 きょうせい する性質 せいしつ を持 も つ種 たね の[[コロニー]]を保護 ほご してここから甘露 かんろ を得 え て、素 す 嚢に納 おさ めて持 も ち帰 かえ る。多 おお くのヤマアリ亜 あ 科 か と同様 どうよう 、素 す 嚢が発達 はったつ していて液状 えきじょう の食物 しょくもつ をこれに入 い れて持 も ち帰 かえ ることが多 おお く、捕 と らえた獲物 えもの も丸 まる ごとではなく素 す 嚢に体液 たいえき だけ納 おさ めて持 も ち帰 かえ ることも少 すく なくない。
== 生活 せいかつ 史 し ==
== 生活 せいかつ 史 し ==
2022年 ねん 11月20日 にち (日) にち 11:27時点 じてん における版 はん
この記事 きじ は検証 けんしょう 可能 かのう な参考 さんこう 文献 ぶんけん や出典 しゅってん が全 まった く示 しめ されていないか、不十分 ふじゅうぶん です。 出典 しゅってん を追加 ついか して記事 きじ の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう にご協力 きょうりょく ください。(このテンプレートの使 つか い方 かた ) 出典 しゅってん 検索 けんさく ? : "クロオオアリ" – ニュース · 書籍 しょせき · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2016年 ねん 7月 がつ )
クロオオアリ (黒 くろ 大 だい 蟻 あり 、Camponotus japonicus )は、ハチ目 め ・アリ科 か ・ヤマアリ亜 あ 科 か ・オオアリ属 ぞく に分類 ぶんるい されるアリ の一種 いっしゅ である。同属 どうぞく のムネアカオオアリ と並 なら んで日本 にっぽん 列島 れっとう に分布 ぶんぷ するアリの中 なか では最大 さいだい となる大型 おおがた のアリで、南西諸島 なんせいしょとう 以外 いがい の日本 にっぽん では住宅 じゅうたく 地 ち などでもよく見 み られる最 さい 普通 ふつう 種 しゅ の1つである。
形態 けいたい
働 はたら きアリの体長 たいちょう は7 - 12mmほど。7 - 9mmの小型 こがた 働 はたら きアリと、10 - 12mmで頭部 とうぶ が発達 はったつ した大型 おおがた 働 はたら きアリが形態 けいたい 的 てき に分化 ぶんか している。全身 ぜんしん が光沢 こうたく のない黒 くろ 灰色 はいいろ だが、腹部 ふくぶ の節 ふし は黒光 くろびか りする。また、腹部 ふくぶ には褐色 かっしょく を帯 お びて光沢 こうたく のある短 みじか い毛 け が密生 みっせい する。オオアリ属 ぞく の特徴 とくちょう として側 がわ 方 かた から見 み て前 まえ ・中 ちゅう 胸 むね 背 せ 縁 えん は緩 ゆる やかな弧 こ を描 えが き、それに対 たい してヤマアリ属 ぞく のクロヤマアリ では中 ちゅう 胸 むね 気 き 門 もん が背面 はいめん に位置 いち する部分 ぶぶん で胸部 きょうぶ がくぼみ、側 がわ 方 かた から見 み た胸部 きょうぶ の背 せ 縁 えん が二 に 山 やま となるので、この点 てん から容易 ようい に区別 くべつ できる。近 きん 縁 えん 種 しゅ で寒冷 かんれい 地 ち に生息 せいそく するカラフトクロオオアリ とは、前 ぜん 伸 しん 腹 はら 節 ぶし 後背 こうはい 縁 えん がより丸 まる みを帯 お びていて後 こう 縁 えん の傾斜 けいしゃ はより緩 ゆる やかであり、前 まえ ・中 ちゅう 胸 むね 背面 はいめん に少数 しょうすう の立毛 たちげ がある点 てん でも区別 くべつ できる。
分布 ぶんぷ
ほぼ日本 にっぽん 全国 ぜんこく に分布 ぶんぷ し、分布 ぶんぷ の南限 なんげん はトカラ列島 れっとう の諏訪之瀬島 すわのせじま とされる。日本 にっぽん 以外 いがい にも朝鮮半島 ちょうせんはんとう 、中国 ちゅうごく まで分布 ぶんぷ 、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく やインド からも分布 ぶんぷ が報告 ほうこく されている[1] 。
生態 せいたい
開 あ けた場所 ばしょ の乾燥 かんそう した地面 じめん に好 この んで営巣 えいそう するので、畑 はたけ や林道 りんどう などのほか、住宅 じゅうたく 地 ち や公園 こうえん など都市 とし 部 ぶ にも多 おお く生息 せいそく する。アリの中 なか では大型 おおがた なのも相 あい まって人目 ひとめ につきやすく、クロヤマアリ 、トビイロケアリ 、トビイロシワアリ などと並 なら び、南西諸島 なんせいしょとう 以外 いがい の日本 にっぽん では人家 じんか の近辺 きんぺん の屋外 おくがい で最 もっと も身近 みぢか なアリの1つである。巣 す はあちこちにジグザグに通路 つうろ を掘 ほ り進 すす み、その通路 つうろ に1 - 2つずつ縦 たて 向 む きに部屋 へや をつける。成熟 せいじゅく した大 おお きな巣 す では深 ふか さ1 - 2m、働 はたら きアリの数 かず は1000個体 こたい ほどに達 たっ する。
働 はたら きアリは春 はる から秋 あき までよく見 み られる。働 はたら きアリは草木 くさき の上 うわ や地表 ちひょう で出会 であ ったガ の幼虫 ようちゅう などの小 しょう 昆虫 こんちゅう を、大 だい 顎 あご や蟻酸 ぎさん を含 ふく む毒液 どくえき で殺 ころ して巣 す に持 も ち帰 かえ るほか、巣 す の周囲 しゅうい の行動 こうどう 圏内 けんない に落 お ちている昆虫 こんちゅう の死骸 しがい なども巣 す 穴 あな に運 はこ びこむ。桜島 さくらじま の溶岩 ようがん 地帯 ちたい における研究 けんきゅう では、他 た 種 たね のアリをかなり頻繁 ひんぱん に狩 か って餌 えさ としていることが明 あき らかにされている。大 おお きな獲物 えもの は多数 たすう の働 はたら きアリを動員 どういん して回収 かいしゅう 作業 さぎょう を行 おこな う。巣 す に運 はこ び込 こ んだ獲物 えもの はそのまま貯蔵 ちょぞう 食料 しょくりょう にするのではなく、食料 しょくりょう 庫 こ の部屋 へや に運 はこ び込 こ んで働 はたら きアリが速 すみ やかに解体 かいたい し、肉 にく の部分 ぶぶん を甘露 かんろ と同様 どうよう に素 す 嚢 に収納 しゅうのう する。
また、アブラムシ の糖分 とうぶん を多 おお く含 ふく む排泄 はいせつ 物 ぶつ (甘露 かんろ )や植物 しょくぶつ の花 はな 外 がい 蜜 みつ 腺 せん から得 え られる蜜 みつ はエネルギー源 げん として重要 じゅうよう な食物 しょくもつ となり、アリと共生 きょうせい する性質 せいしつ を持 も つ種 たね のコロニー を保護 ほご してここから甘露 かんろ を得 え て、素 す 嚢に納 おさ めて持 も ち帰 かえ る。多 おお くのヤマアリ亜 あ 科 か と同様 どうよう 、素 す 嚢が発達 はったつ していて液状 えきじょう の食物 しょくもつ をこれに入 い れて持 も ち帰 かえ ることが多 おお く、捕 と らえた獲物 えもの も丸 まる ごとではなく素 す 嚢に体液 たいえき だけ納 おさ めて持 も ち帰 かえ ることも少 すく なくない。
生活 せいかつ 史 し
5 - 6月の雨 あめ が降 ふ ったあとのよく晴 は れた風 かぜ の弱 よわ い日 ひ に、日 にち 中 ちゅう を過 す ぎたころから夕方 ゆうがた にかけて巣 す から多数 たすう の雄 お アリと雌 めす アリが飛 と び出 だ して「結婚 けっこん 飛行 ひこう 」を行 おこな い、交尾 こうび する。これの起 お こる日 ひ は各 かく 地域 ちいき で1年 ねん の特定 とくてい の期間 きかん (1 - 2週間 しゅうかん 程度 ていど )のさらに特定 とくてい の幾 いく 日 にち かに集中 しゅうちゅう しており、クロヤマアリやトビイロケアリのように長期 ちょうき にわたって分散 ぶんさん 的 てき に行 おこな われることはない。また、結婚 けっこん 飛行 ひこう は数 すう 県 けん の範囲 はんい でほぼ同調 どうちょう しているともいわれている。交尾 こうび を行 おこな った後 のち の雌 めす は翅を落 お として地面 じめん に単独 たんどく で巣 す 穴 あな を掘 ほ り、コロニーを創設 そうせつ する。複数 ふくすう の雌 めす 個体 こたい によって共同 きょうどう でコロニー創設 そうせつ を行 おこな うことは知 し られておらず、人工 じんこう 的 てき に創設 そうせつ を行 おこな う試 こころ みがあるが、殆 ほとん どが失敗 しっぱい している。
女王 じょおう アリによって最初 さいしょ に掘 ほ られた巣 す 穴 あな は速 すみ やかに閉 と じられ、中 なか で10個 こ 程度 ていど の卵 たまご が産卵 さんらん される。最初 さいしょ の働 はたら きアリは女王 じょおう アリの体内 たいない の栄養分 えいようぶん だけを与 あた えられて約 やく 1か月 げつ 後 ご に誕生 たんじょう し、その大 おお きさはクロヤマアリの働 はたら きアリ程度 ていど と小 ちい さいが、巣 す の口 くち を開 ひら いて外 そと から餌 えさ を運 はこ びこみ、女王 じょおう や幼虫 ようちゅう の世話 せわ をするようになる。コロニーは最初 さいしょ の冬眠 とうみん に入 はい る前 まえ までに、自然 しぜん 状態 じょうたい で10 - 30個体 こたい 程度 ていど にまで成長 せいちょう する。成熟 せいじゅく した大型 おおがた コロニーにまで成長 せいちょう するのに4 - 5年 ねん を要 よう し、女王 じょおう アリの寿命 じゅみょう である10 - 20年 ねん 程度 ていど は存続 そんぞく する。
天敵 てんてき
同 おな じヤマアリ亜 あ 科 か のトゲアリ は、結婚 けっこん 飛行 ひこう 後 ご に翅を落 お とした女王 じょおう アリがクロオオアリやムネアカオオアリの巣 す に侵入 しんにゅう し、働 はたら きアリにマウントして巣 す のにおいを付 つ けた後 のち 、女王 じょおう アリを殺 ころ し、一時 いちじ 的 てき 社会 しゃかい 寄生 きせい を行 おこな うことによってコロニーを立 た ち上 あ げる[2] 。
飼育 しいく
日本 にっぽん 産 さん のアリの中 なか ではトビイロシワアリなどと並 なら び、飼育 しいく が比較的 ひかくてき 容易 ようい な種 しゅ である。簡易 かんい な方法 ほうほう では水槽 すいそう などに清潔 せいけつ な土 ど や砂 すな を適当 てきとう 量 りょう 入 い れ、同 どう 一 いち コロニーの個体 こたい を入 い れ逃 に げ出 だ せないような蓋 ぶた をして巣 す を作 つく らせ、エネルギー源 げん として砂糖 さとう 水 すい などを与 あた えればよい。ただし、長期 ちょうき にわたり飼育 しいく ・観察 かんさつ をすることが目的 もくてき である場合 ばあい には、以下 いか のような工夫 くふう が必要 ひつよう である。
外部 がいぶ から観察 かんさつ が容易 ようい な飼育 しいく 装置 そうち を作成 さくせい することで、巣 す の中 なか のアリの状態 じょうたい をきめ細 こま かく把握 はあく できるようにする。
飼育 しいく 装置 そうち 内 ない の湿度 しつど 等 とう の管理 かんり や清掃 せいそう が容易 ようい な飼育 しいく 装置 そうち を工夫 くふう する。
飼育 しいく 装置 そうち の中 なか は乾燥 かんそう しすぎるとアリが脱水 だっすい によって死滅 しめつ する。しかし過 か 湿 しめ になると不潔 ふけつ になりやすいし、水没 すいぼつ するなどもってのほかである。たとえば、先 さき 項 こう の石膏 せっこう 蟻 あり 巣 す は石膏 せっこう 部分 ぶぶん に水分 すいぶん を与 あた えることで容易 ようい に飼育 しいく 装置 そうち 内 ない の湿度 しつど を適切 てきせつ なレベルに保 たも つことができ、管理 かんり がしやすい。土 ど を掘 ほ って巣 す を作 つく らせたい場合 ばあい には、鹿児島大学 かごしまだいがく 理学部 りがくぶ の山根 やまね 正気 しょうき 名誉 めいよ 教授 きょうじゅ の研究 けんきゅう 室 しつ で考案 こうあん された改良 かいりょう ジャネー法 ほう の飼育 しいく 装置 そうち のように石膏 せっこう と土 ど を併用 へいよう し、石膏 せっこう 層 そう を通 つう じて間接 かんせつ 的 てき に土 ど の水分 すいぶん を調節 ちょうせつ するのも、1つの方法 ほうほう である。清掃 せいそう に関 かん しては飼育 しいく 装置 そうち の巣 す の部分 ぶぶん と餌 えさ 場 じょう を分離 ぶんり し、餌 えさ 場 じょう を頻繁 ひんぱん に清掃 せいそう するとよい。巣 す の部分 ぶぶん に汚 よご れが蓄積 ちくせき した場合 ばあい には、コロニー全体 ぜんたい の引 ひ っ越 こ しも必要 ひつよう となる。
必 かなら ず女王 じょおう アリを確保 かくほ したコロニーを飼育 しいく する。
働 はたら きアリの寿命 じゅみょう はせいぜい1 - 2年 ねん であり、10年 ねん を超 こ える女王 じょおう アリのひいてはコロニー全体 ぜんたい の潜在 せんざい 的 てき な寿命 じゅみょう と比 くら べ、著 いちじる しく短 みじか い。女王 じょおう アリを欠 か くコロニーは、働 はたら きアリの寿命 じゅみょう が尽 つ きた段階 だんかい で速 すみ やかに消失 しょうしつ することとなる。女王 じょおう アリの確保 かくほ のためには野外 やがい の巣 す を丁寧 ていねい に発掘 はっくつ して女王 じょおう アリごとコロニーを採集 さいしゅう する、あるいは結婚 けっこん 飛行 ひこう の直後 ちょくご に巣 す 穴 あな を掘 ほ る場所 ばしょ を探 さが しつつ地面 じめん を徘徊 はいかい している交尾 こうび 後 ご の脱 だつ 翅雌を採集 さいしゅう して初期 しょき コロニーから育 そだ て上 あ げるという方法 ほうほう がある。
餌 えさ の種類 しゅるい ・量 りょう を適切 てきせつ に管理 かんり する。
成虫 せいちゅう の活動 かつどう のためには糖分 とうぶん があればよいが、幼虫 ようちゅう が成長 せいちょう する、あるいは女王 じょおう アリが産卵 さんらん するためにはタンパク質 たんぱくしつ が必要 ひつよう となる。アリの飼育 しいく に当 あ たっては、この両者 りょうしゃ をバランスよく与 あた えることが重要 じゅうよう である。糖分 とうぶん に関 かん しては砂糖 さとう 水 すい や蜂蜜 はちみつ がよく使 つか われてきたが、安価 あんか な蜂蜜 はちみつ では添加 てんか 物 ぶつ などのためか与 あた えても摂食 せっしょく しないという証言 しょうげん が増 ふ えてきている。そのため、21世紀 せいき になってから日本 にっぽん では趣味 しゅみ でアリを飼育 しいく する者 もの が増 ふ えてきているが、彼 かれ らの間 あいだ ではメイプルシロップを薄 うす めたものを与 あた えるのが普通 ふつう になってきている。タンパク源 げん としてはクロオオアリは比較的 ひかくてき 餌 えさ の種類 しゅるい にうるさくなく、削 けず り節 ぶし であっても巣 す に運 はこ ぶが、カやハエなど新鮮 しんせん な昆虫 こんちゅう の死体 したい 、解凍 かいとう した冷凍 れいとう 赤 あか 虫 ちゅう などが適 てき している。小型 こがた の蛾 が の幼虫 ようちゅう のような生 い きた獲物 えもの を与 あた えれば、狩 か りをする姿 すがた を観察 かんさつ することもできる。両者 りょうしゃ を兼 か ねる餌 えさ としてクワガタムシ飼育 しいく 用 よう に開発 かいはつ された、高 こう タンパク型 がた のゼリー状 じょう の人工 じんこう 飼料 しりょう にもクロオオアリの飼育 しいく に適 てき したものがある。
適切 てきせつ な管理 かんり ができればコロニー創設 そうせつ 期 き から数 すう 年 ねん 以上 いじょう 、可能 かのう 性 せい としては女王 じょおう アリの寿命 じゅみょう である10 - 20年 ねん にわたり、飼育 しいく ・観察 かんさつ が可能 かのう である。
脚注 きゃくちゅう
外部 がいぶ リンク
ウィキメディア・コモンズには、
クロオオアリ に
関連 かんれん するメディアがあります。