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アカハタぞく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
アカハタぞく
タマカイ Epinephelus lanceolatus
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : じょうひれつな Actinopterygii
: スズキ Perciformes
: ハタ Epinephelidae
: ハタ Epinephelinae
ぞく : アカハタぞく Epinephelus
学名がくめい
Epinephelus
Bloch, 1793[1]
しきしゅ
Epinephelus marginalis Bloch
(=Epinephelus fasciatus)[2]
和名わみょう
アカハタぞく[1]

アカハタぞく学名がくめいEpinephelus)は、スズキハタぞくひとつ。おもサンゴ礁さんごしょう生息せいそくする肉食にくしょくぎょで、世界中せかいじゅう熱帯ねったいおよび亜熱帯あねったいいき分布ぶんぷする。漁業ぎょぎょう対象たいしょうになっている。かつて本属ほんぞくマハタぞくとされていたが、マハタ帰属きぞく変更へんこうされたことでしん和名わみょう提唱ていしょうされた[1]

形態けいたい

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からだがわひらたした細長ほそなが円筒えんとうがたで、長方形ちょうほうけい紡錘形ぼうすいけいたねもいる[3]頭部とうぶおおきく、ながさは体高たいこうとほぼおな[3]ぜんえらぶたこつまるいかかくばっており、こうえん鋸歯きょしじょう[3]鋸歯きょしちいさく、下端かたん皮膚ひふ埋没まいぼつするたねもいる。あご前部ぜんぶには犬歯けんしがあるが、ちいさいたねもいる。したあご中央ちゅうおうにはおおきな犬歯けんし[3]背鰭せびれは9-10とげ12-19軟条からり、軟条部分ぶぶんとげ部分ぶぶんよりみじか[3]しりひれは3とげ7-10軟条からる。むねひれまる[3]尾鰭おびれ扇形せんけい円形えんけい、截形で、うえは8ほん分岐ぶんき軟条と8-10 ほん分岐ぶんき軟条から、しもは7ほん分岐ぶんき軟条と7-10ほん分岐ぶんき軟条から[3]うろこくしうろこまたはえんうろこ[3]

分布ぶんぷ生態せいたい

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本属ほんぞく魚類ぎょるい世界中せかいじゅう熱帯ねったいおよび亜熱帯あねったい海域かいいき分布ぶんぷし、インド-西にし太平洋たいへいようもっとおおく、ひがし太平洋たいへいようで8しゅ西にし大西おおにしひろしで11しゅ東大とうだい西洋せいよう地中海ちちゅうかいで9しゅられる[3]。 4しゅ紅海こうかいからスエズ運河うんが経由けいゆして地中海ちちゅうかい移入いにゅうした[4]

おもサンゴ礁さんごしょう岩礁がんしょうすなどろそこ生息せいそくする。普通ふつう水深すいしん10-200mの場所ばしょられるが、水深すいしん500mをえる深海しんかい生息せいそくするたねもいる[3]イタヤラタマカイの2しゅ体長たいちょう2m、体重たいじゅう400Kgをえる個体こたい捕獲ほかくされている[3]ほとんどのたね甲殻こうかくるいなどの大型おおがた脊椎動物せきついどうぶつや、海底かいていまたは海底かいてい付近ふきん魚類ぎょるい捕食ほしょくする肉食にくしょくぎょである[3]おおくのたねめすせいさきじゅくだが、ないめすよりもちいさいゆう存在そんざいしているれい観察かんさつされており、一部いちぶめすせい転換てんかんしないか、一部いちぶゆうめす段階だんかいない可能かのうせいがある[3]

ひととのかかわり

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貴重きちょうさかなとされ、市場いちばにおいて高値たかね取引とりひきされている。養殖ようしょくおこなわれている[3]

下位かい分類ぶんるい

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2023ねん現在げんざい、90しゅ以上いじょうぞくする[5]日本にっぽんからは40しゅ以上いじょうられている[1]分子ぶんし系統けいとう解析かいせきもとづき、アズキハタAnyperodon leucogrammicus(アズキハタぞく)やサラサハタChromileptes altivelis(サラサハタぞく)を本属ほんぞくふくめる見解けんかいもある[1][2]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c d e 中村なかむらじゅんひらめ本村もとむら浩之ひろゆきハタSerranidaeとされていた日本にっぽんさん各種かくしゅ帰属きぞく,および高次こうじ分類ぶんるいぐん適用てきようする標準ひょうじゅん和名わみょう検討けんとう」『Ichthy, Natural History of Fishes of Japan』だい19かん、2022ねん、31-32ぺーじdoi:10.34583/ichthy.19.0_26 
  2. ^ a b Ka Yan Ma & Matthew T. Craig, “An Inconvenient Monophyly: An Update on the Taxonomy of the Groupers (Epinephelidae),” Copeia, Volume 106, No. 3, American Society of Ichthyologists and Herpetologists, 2018, Pages 443-456.
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n P.C.Heemstra; J.E.Randall (1993). FAO Species Catalogue. Vol. 16. Groupers of the world (family Serranidae, subfamily Epinephelinae). An annotated and illustrated catalogue of the grouper, rockcod, hind, coral grouper and lyretail species known to date. FAO Rome. pp. 69-75. ISBN 92-5-103125-8. https://www.fao.org/3/t0540e/t0540e12.pdf 
  4. ^ Daniel Golani; Grigori, Askarov; Yuri, Dashevsky (2015). “First record of the Red Sea spotted grouper, Epinephelus geoffroyi (Klunzinger, 1870) (Serranidae) in the Mediterranean”. BioInvasions Records 4 (2): 143-145. doi:10.3391/bir.2015.4.2.12. https://www.reabic.net/journals/bir/2015/Issue2.aspx. 
  5. ^ Species of Epinephelus”. Fishbase. 2023ねん10がつ15にち閲覧えつらん
  6. ^ Benjamin W. Frable; Sarah J. Tucker & H.J. Walker Jr. (2019). “A new species of grouper, Epinephelus craigi (Perciformes: Epinephelidae), from the South China Sea”. Ichthyological Research 66 (2): 215–224. doi:10.1007/s10228-018-0669-9. 
  7. ^ Johnson, J. & Worthington Wilmer, J. (2019). Epinephelus fuscomarginatus (Perciformes: Epinephelidae), a new species of grouper from off the Great Barrier Reef, Australia”. Zootaxa 4674 (3): zootaxa.4674.3.2. doi:10.11646/zootaxa.4674.3.2. PMID 31716001. https://biotaxa.org/Zootaxa/article/view/zootaxa.4674.3.2. 
  8. ^ Tucker, S.J., Kurniasih, E.M. & Craig, M.T. (2016): A New Species of Grouper (Epinephelus; Epinephelidae) from the Indo-Pacific. Copeia, 104 (3): 658-662.
  9. ^ 週刊しゅうかん世界せかい動物どうぶつ百科ひゃっか (朝日新聞社あさひしんぶんしゃ) 150: 18. (1974). 
  10. ^ 海洋水産資源開発かいようすいさんしげんかいはつセンター (1977)『インド洋いんどよう魚類ぎょるい』226ぺーじ
  11. ^ IUCNへん岩槻いわつき邦男くにお太田おおた英利ひでとしやく世界せかい絶滅ぜつめつ危惧きぐ生物せいぶつ図鑑ずかん』2014ねん、212ぺーじ
  12. ^ Haohao Wu; Meng Qu; Hungdu Lin; Wei Tang & Shaoxiong Ding (2020). Epinephelus tankahkeei, a new species of grouper (Teleostei, Perciformes, Epinephelidae) from the South China Sea”. ZooKeys (933): 125–137. doi:10.3897/zookeys.933.46406. PMC 7248128. PMID 32508492. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7248128/. 

関連かんれん項目こうもく

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