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オキゴンドウ

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オキゴンドウ
オキゴンドウ
沖縄おきなわうみ水族館すいぞくかん飼育しいく展示てんじされているオキゴンドウ
保全ほぜんじょうきょう評価ひょうか[1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 哺乳ほにゅうつな Mammalia
: クジラ Cetacea
: ハクジラ Odontoceti
: マイルカ Delphinidae
ぞく : オキゴンドウぞく Pseudorca
たね : オキゴンドウ P. crassidens
学名がくめい
Pseudorca crassidens
Reinhardt, 1862
和名わみょう
オキゴンドウ
英名えいめい
False Killer Whale
しん江ノ島えのしま水族館すいぞくかんにて

オキゴンドウおき巨頭きょとうPseudorca crassidens)はクジラハクジラマイルカオキゴンドウぞくぞくするクジラである。シャチモドキキュウリゴンドウなどともばれる。オキゴンドウぞくぞくするのはオキゴンドウ1しゅのみである。

マイルカなかでは比較的ひかくてきおおきなたねである。「シャチモドキ」(英語えいごではFalse Killer Whale、すなわちシャチ偽者にせもの、ニセシャチ)という名前なまえは、外見がいけんだけでなく、シャチと同様どうようイルカなど小型こがたのクジラを捕食ほしょくすることに由来ゆらいする(シャチのきんえんであるというせつもある)。マイルカふくむたいていのハクジラの丸呑まるのみできるおおきさの獲物えものけるだけであるが、シャチとオキゴンドウは例外れいがいてきにそれよりおおきな獲物えものにくえぐってべることができる。また、そのために延縄はえなわにかかった高価こうかマグロるいからたくみににく内臓ないぞうだけをえぐってべてしまい、おおきな漁業ぎょぎょう被害ひがいをもたらすことでもられている。

和名わみょうのオキゴンドウ(おき巨頭きょとう)は「沖合おきあい棲息せいそくするゴンドウクジラ」を意味いみする。

もう1つの別名べつめいのキュウリゴンドウは細長ほそなが形態けいたいからづけられた模様もよう

身体しんたい

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オキゴンドウのからだひょうはほぼ一様いちようくろあるいは非常ひじょう灰色はいいろである。はらがわむねのあたりに灰色はいいろ模様もようゆうする。体長たいちょうは6m、体重たいじゅうは1,500kgほどにたっする。寿命じゅみょうは60ねんほどである。身体しんたい細長ほそながく、30cm以上いじょうながびれつ。特徴とくちょうの1つは途中とちゅうがったむねびれであり、ひじばれることもある。通常つうじょう、10とうから50とう程度ていどぐんして行動こうどうする。オキゴンドウは非常ひじょう素早すばや活動かつどうてき動物どうぶつである。しばしば水面すいめんからがって全身ぜんしん水面すいめんじょうあらわし、身体しんたい側面そくめん海面かいめんはげしくぶつけるようにして着水ちゃくすいするブリーチングという行動こうどうおこなう。ぎゃく非常ひじょうおだやかなジャンプをおこなうこともある。人間にんげんボートちかづいてることもおおい。海面かいめんから頭部とうぶしてくちけ、44ほんあるせつけることもある。

生息せいそくすう生息せいそくいき

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オキゴンドウの生息せいそくいき

海上かいじょうかけることはおおくはないが、温帯おんたいから熱帯ねったい海域かいいきにかけてひろ分布ぶんぷしている。大西おおにしひろしスコットランドアルゼンチン海域かいいき)、インド洋いんどよう沿岸えんがん太平洋たいへいよう日本海にほんかいからニュージーランドにかけての西太平洋にしたいへいようひがし太平洋たいへいよう)、地中海ちちゅうかい紅海こうかいなどに生息せいそくする。沖合おきあいこの外洋がいようせいのクジラであるが、沿岸えんがんいきにも生息せいそくし、あさ海域かいいき沿岸えんがんいきにおいて観察かんさつされることもおおい。

ぜん生息せいそくすう不明ふめいであるが、もっと多数たすう棲息せいそくするひがし太平洋たいへいようにおいては4まんとう以上いじょう棲息せいそくすると推測すいそくされている。

IUCNレッドリストにおいては、1996ねんは「ていリスク-軽度けいど懸念けねん評価ひょうかだったが、2001ねんに「情報じょうほう不足ふそく」(DD - Data Deficient) に分類ぶんるい変更へんこうされている[1]アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは、2012ねん11月に、海洋かいよう大気たいきちょう(NOAA)がハワイしゅう生息せいそくぐんやく150個体こたい)を絶滅ぜつめつ危惧きぐ指定していしているが[2]生息せいそくすう追跡ついせきされるハワイでは商業しょうぎょう漁業ぎょぎょうによるこん持続じぞく可能かのうでない水準すいじゅんにあり、オキゴンドウのほか生息せいそくいきでも同様どうよう漁業ぎょぎょうがおこなわれていることから、懸念けねん材料ざいりょうとなっている[1]


人間にんげんとのかかわり

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多数たすうではないが、オキゴンドウは西にしインド諸島しょとうインドネシアにおいて捕獲ほかくされている。日本にっぽんにおいては、通常つうじょう毎年まいとし少数しょうすうのオキゴンドウが捕獲ほかくされている。

さき説明せつめいしたとおり、オキゴンドウは延縄はえなわにかかったマグロるい魚類ぎょるい捕食ほしょくしてしまうことがあり、漁師りょうしからきらわれている。そのため、延縄はえなわ漁師りょうしによって駆除くじょされることがあり、たとえば壱岐島いきしまにおいては、1965ねんから1980ねんあいだに900とうのオキゴンドウが駆除くじょされている。

2005ねん6がつ2にち西にしオーストラリアのGeographeわんにおいて、やく140とう程度ていどのオキゴンドウがきたままげられて座礁ざしょうした。オーストラリア政府せいふのDepartment of Conservation and Land Managementの指揮しきした、1,500めいボランティア救助きゅうじょおこない、1とうんでしまったものの、ほぼすべての個体こたい無事ぶじうみすことができた。

また、オキゴンドウは人間にんげんにはなつきやすく、おおくの水族館すいぞくかん飼育しいくされ、イルカショーおこなうこともある。

世界せかい最長さいちょう飼育しいく記録きろく

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下田しもだ海中かいちゅう水族館すいぞくかん静岡しずおかけん下田しもだ)では、1970ねん12月15にちからメスの個体こたい(ジャンボ)の飼育しいく開始かいしし、2006ねん12月19にち死亡しぼうするまで世界せかい最長さいちょう飼育しいく記録きろく更新こうしんちゅうであった。飼育しいく記録きろくは36ねん0ヶ月かげつ推定すいてい年齢ねんれい40さい[3]

参考さんこう文献ぶんけん外部がいぶリンク

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c Taylor, B.L., Baird, R., Barlow, J., Dawson, S.M., Ford, J., Mead, J.G., Notarbartolo di Sciara, G., Wade, P. & Pitman, R.L. (2008). "Pseudorca crassidens". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2008. International Union for Conservation of Nature. 2008ねん10がつ7にち閲覧えつらん
  2. ^ Kearn, Rebekah (November 27, 2012). “Hawaiian False Killer Whale Endangered”. Courthouse News. November 27, 2012閲覧えつらん
  3. ^ 世界せかい最長さいちょう飼育しいく記録きろくのオキゴンドウ「ジャンボ」死亡しぼう. 産経新聞さんけいしんぶん ENAK. (2006ねん5がつ11にち 東京とうきょう朝刊ちょうかん). オリジナルの2013-3-19 04:36時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20070213185545/http://www.sankei.co.jp/enak/2006/dec/kiji/22obits_jumbo.html 2013ねん5がつ11にち閲覧えつらん