オッタル

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ローランス・フレーリクえがいたオッタル。

オッタルノルド: Óttar)は、北欧ほくおう神話しんわ登場とうじょうする人間にんげん男性だんせいあい女神めがみフレイヤのたくさんの愛人あいじんなかもっとられているといわれている。ちちはインステイン、はははフレーディースという[1]

かれは『エッダ』のヒュンドラのうた』に登場とうじょうし、かえし「おろかなオッタル」とびかけられている[2]

オッタルがアンガンチュールという人物じんぶつ先祖せんぞめい暗唱あんしょうくらべをすることとなり、黄金おうごんけたこともあってフレイヤが助力じょりょくする。フレイヤはオッタルをいのししえると、ともにヒュンドラのいる岩穴いわあなき、彼女かのじょにオッタルの家系かけいかたらせる。しかしヒュンドラは機嫌きげんそこね、「記憶きおく麦酒びーる」をオッタルにわたそうとしない。フレイヤが脅迫きょうはくめいた言葉ことばくちにするとのろいをかけようとする。フレイヤはオッタルのためにかみ々の加護かごねがう。

なお、『エッダ』の『レギンのうた』にはオト(Ótr)というドワーフ登場とうじょうする。カワウソ変身へんしんしていたのをロキころしてしまい、黄金おうごん賠償ばいしょうするよう遺族いぞくもとめられる[3]。この「オト」も日本語にほんごやくでは「オッタル」と表記ひょうきされることがある[4]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 『エッダ 古代こだい北欧ほくおう歌謡かようしゅう』212ぺーじ
  2. ^ 『エッダ 古代こだい北欧ほくおう歌謡かようしゅう』207-211ぺーじ
  3. ^ 『エッダ だい北欧ほくおう歌謡かようしゅう』133ぺーじ
  4. ^ 山室やまむろしず『サガとエッダの世界せかい アイスランドの歴史れきし文化ぶんか』(社会しゃかい思想しそうしゃ〈そしおぶっくす〉、1982ねん)など。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]