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オーストラリアの経済けいざい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
オーストラリアの旗 オーストラリアの経済けいざい
会計かいけい年度ねんど 7がつ1にち - 6月30にち
貿易ぼうえき機関きかん WTOAPECCPTPP
経済けいざい統計とうけい
名目めいもくGDP [1] 1ちょう2197おくドル(だい13、2010ねん
GDP(PPP)[1] 8,823おくドル(だい17、2010ねん
一人ひとりたり名目めいもくGDP[1] 67,464ドル(2022ねん
一人ひとりたりGDP(PPP)[1] 61,941ドル(2022とし
GDP成長せいちょうりつ 2.7%(2010ねん[2]
労働ろうどう人口じんこう 1143まんにん(2011ねん[3]
部門ぶもんべつ労働ろうどう人口じんこう 農業のうぎょう3.6%、工業こうぎょう21.1%、サービスぎょう 75%
失業しつぎょうりつ 4.9%(2011ねん[3]
貿易ぼうえき相手あいてこく
輸出ゆしゅつ 2,107おくドル(2009ねん推計すいけい[4]
輸出ゆしゅつひん 石炭せきたん鉄鉱てっこうせききむ食肉しょくにく羊毛ようもう、アルミナ、小麦こむぎ機械きかい
主要しゅよう相手あいてこく 中華人民共和国の旗 中国ちゅうごく 26.4%
日本の旗 日本にっぽん 9.9%
アメリカ合衆国の旗 アメリカ8.6%
大韓民国の旗 韓国かんこく 4.6%
シンガポールの旗 シンガポール 3.7%
(2018ねん7がつ~19ねん6がつ
輸入ゆにゅう 2,004おくドル(2010ねん推計すいけい
輸入ゆにゅうひん 機械きかい自動車じどうしゃ部品ぶひん、コンピュータ、通信つうしん機器きき原油げんゆ石油せきゆ製品せいひん
主要しゅよう相手あいてこく 中華人民共和国の旗 中国ちゅうごく 17.94%
アメリカ合衆国の旗 アメリカ 11.26%
日本の旗 日本にっぽん 8.36%
タイ王国の旗 タイ 5.81%
シンガポールの旗 シンガポール 4.95%
(2009ねん

オーストラリアの経済けいざいは、国内こくないそう生産せいさん2010ねんには、おおよそ1.2ちょうアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくドルたっしている、発達はったつした市場いちば経済けいざいひとつである。この数字すうじは、世界せかいで13番目ばんめ[5]おおきな経済けいざい大国たいこくであることをしめすと同時どうじに、購買こうばいりょく平価へいかせつもとづいての算出さんしゅつであったとしても、17番目ばんめ位置いちする。世界せかい経済けいざいの1.7%をめている。

オーストラリアはまた、貿易ぼうえき活発かっぱつであり、世界せかいで19番目ばんめ輸入ゆにゅうこくであると同時どうじに19番目ばんめ輸出ゆしゅつこくでもある。オーストラリアは、アジア太平洋たいへいよう経済けいざい協力きょうりょく(APEC)、G20経済けいざい協力きょうりょく開発かいはつ機構きこう(OECD)、世界せかい貿易ぼうえき機関きかん(WTO)に加盟かめいし、くわえて、自由じゆう貿易ぼうえき協定きょうてい東南とうなんアジア諸国しょこく連合れんごう(ASEAN)、チリニュージーランドシンガポールタイ王国おうこくアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく締結ていけつしている[6]隣国りんごくであるニュージーランドとの自由じゆう貿易ぼうえき協定きょうていen)によって、オーストラリアとニュージーランドの経済けいざい一体化いったいかすすんでおり、2015ねんまでにオーストラシアン経済けいざい市場いちば創出そうしゅつされる計画けいかくもある[7]

オーストラリア経済けいざい特色とくしょくとして、国民総生産こくみんそうせいさんの68%をサービス産業さんぎょうになっている一方いっぽうで、農業のうぎょうおよ工業こうぎょうセクターが国民総生産こくみんそうせいさんの10%をにな[8]、かつ、このセクターが輸出ゆしゅつがくの57%をかせしていることにある[9]

石炭せきたん鉄鉱てっこうせきなどの資源しげんめぐまれる一方いっぽうで、石油せきゆおよ石油せきゆ製品せいひん輸入ゆにゅう依存いぞんしており、80%程度ていど輸入ゆにゅうしている状態じょうたいである[10]

オーストラリア・ドルは、オーストラリアおよクリスマスとうココス諸島しょとうノーフォークとう流通りゅうつうしているほか、キリバスナウルツバルといった太平洋たいへいよう諸国しょこくでも事実じじつじょう公的こうてき地位ちい確保かくほしている通貨つうかでもある。

オーストラリア証券しょうけん取引とりひきしょはオーストラリア最大さいだい金融きんゆう商品しょうひん市場いちばであり、BHPビリトンリオ・ティントニューズ・コープといった世界せかい企業きぎょう上場じょうじょうしている市場いちばでもある。

概要がいよう[編集へんしゅう]

オーストラリアの一人ひとりたり国内こくないそう生産せいさん購買こうばいりょく平価へいか)では、イギリスドイツフランスをわずかに上回うわまわる。

オーストラリアは20世紀せいきには毎年まいとし3.4%の経済けいざい成長せいちょうげてきたが、最近さいきん15年間ねんかんは3.6%の成長せいちょうをしており、OECD諸国しょこく平均へいきんの2.5%を上回うわまわっている[11]。2009ねん12がつ現在げんざいでは、1084まんにん人々ひとびとはたらいており、失業しつぎょうりつは5.5%である[12] 。ここ10年間ねんかん物価ぶっか上昇じょうしょうりつは、2〜3%のあいだおさまっており、金利きんり水準すいじゅんも5〜6%のあいだである。

観光かんこう教育きょういく金融きんゆうぎょうふくむサービスぎょう比重ひじゅう国内こくないそう生産せいさんの69%である。最近さいきん10年間ねんかんのサービスぎょうびはいちじるしく10%から14.5%程度ていど成長せいちょう達成たっせいしてきたが、この成長せいちょうだい産業さんぎょう犠牲ぎせいにしてきた側面そくめんもある。2006ねんから2007年度ねんどにおけるだい産業さんぎょう国内こくないそう生産せいさんめる割合わりあいは12%程度ていどであったが、かつては、15%程度ていどめており、セクターべつ国内こくないそう生産せいさんでは最大さいだいであった[8]

2000ねん以降いこう資源しげん価格かかく上昇じょうしょう背景はいけいに、オーストラリアの輸出ゆしゅつ工業こうぎょう製品せいひんよりもむしろいち商品しょうひん輸出ゆしゅつおもきをおいてきている。ゆたかな天然てんねん資源しげん存在そんざいがあることから、オーストラリアは農業のうぎょう(とりわけ小麦こむぎ羊毛ようもう)、素材そざい鉄鉱てっこうせききむ天然てんねんガス石炭せきたん)といったいち産品さんぴん輸出ゆしゅつ主要しゅようこくである。農業のうぎょうセクターおよ工業こうぎょうセクターの国民総生産こくみんそうせいさん比重ひじゅうはそれぞれ、3%および5%であるが、こういったいち産品さんぴんがオーストラリアの貿易ぼうえきささつづけてきた。オーストラリアのおも輸出ゆしゅつ相手あいてこく日本にっぽん中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく韓国かんこくインドアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくである[13]

経済けいざい民営みんえい[編集へんしゅう]

1980年代ねんだい、オーストラリア経済けいざい経済けいざい民営みんえい実施じっししてきた。1983ねんボブ・ホーク首相しゅしょうのもとで蔵相ぞうしょうつとめたポール・キーティング中心ちゅうしんとなって、オーストラリア・ドル変動へんどう相場そうばせいへの移行いこう実施じっしし、さらには、金融きんゆう自由じゆう実施じっしした。

2000ねんには、物品ぶっぴんぜいen)を導入どうにゅうする一方いっぽうで、所得しょとくぜいげを断行だんこうすることで、貯蓄ちょちくりつ向上こうじょうはかっている。

オーストラリア経済けいざい問題もんだい[編集へんしゅう]

オーストラリアは天然てんねん資源しげん高騰こうとうによる貿易ぼうえき収支しゅうし黒字くろじ為替かわせレートを上昇じょうしょうさせ労働ろうどうコストの高騰こうとうまねき、最終さいしゅうてき製造せいぞうぎょう衰退すいたいこす典型てんけいてきオランダびょうである。2007ねんからBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国ちゅうごく)などの新興しんこう諸国しょこく急速きゅうそく経済けいざい成長せいちょう背景はいけいに、資源しげん価格かかく高騰こうとう発生はっせいした。オーストラリアの経済けいざい国際こくさい収支しゅうし赤字あかじであるが資源しげん開発かいはつのための資本しほん流入りゅうにゅうによってそれをまかな構造こうぞうとなっている。そのため経常けいじょう赤字あかじにもかかわらずたか経済けいざい成長せいちょう維持いじされ、労働ろうどう生産せいさんせいたかまっていった。しかしながら人口じんこうちいさいがゆえ労働ろうどう市場いちば余裕よゆうがなく、生産せいさんせいたか資源しげん開発かいはつきずられるかたち為替かわせレートが高騰こうとう労働ろうどうコストの上昇じょうしょうまねいた。そのためたか労働ろうどうコストの懸念けねんから製造せいぞうぎょう空洞くうどうき、フォード・オーストラリアの2工場こうじょう閉鎖へいさ(2016ねん10がつまで)、GMホールデンの自動車じどうしゃ生産せいさん終了しゅうりょう(2017ねんまつまで)につづき、2014ねんはつトヨタ自動車とよたじどうしゃ自動車じどうしゃとエンジンの生産せいさんを2017ねん終了しゅうりょうするむね発表はっぴょう自動車じどうしゃ現地げんち生産せいさん皆無かいむとなった。また石油せきゆ精製せいせい部門ぶもんでも世界せかいてきなエネルギーの多角たかく石油せきゆ生産せいさんりょうのピークアウトをけ、製油せいゆマージンが低下ていかまねいた。オーストラリアでは消費しょうひ市場いちばちいさくこうコストであるため閉鎖へいさ相次あいついでおり製油せいゆ輸入ゆにゅう金額きんがくは2014ねんには前年ぜんねん14.9%ぞうとなった。

2012ねんには中国ちゅうごく成長せいちょう一巡いちじゅん鉄鋼てっこう需要じゅようかげりがえたため原材料げんざいりょうである鉄鉱てっこうせき石炭せきたんともに下落げらくつづ貿易ぼうえき収支しゅうし赤字あかじとなった。その中国ちゅうごく経済けいざい一時いちじ回復かいふくするも不動産ふどうさん投資とうし規制きせいへの警戒けいかいかんもあり資源しげん価格かかく低下ていか輸出ゆしゅつりょう増大ぞうだいさせることでまかなっている。

恒常こうじょうてき経常けいじょう赤字あかじすオーストラリア経済けいざいささえているのは埋蔵まいぞう資源しげん価値かちによる資本しほん流入りゅうにゅうならない。ぎゃくえば技術ぎじゅつ革新かくしんによって、マテリアルをふくめた資源しげん価値かち低下ていかきた場合ばあい資本しほん流入りゅうにゅうまり、経済けいざい致命傷ちめいしょうあたえかねないモノカルチャー経済けいざいであるといえる。とく近年きんねんでは環境かんきょう意識いしきたかまりにより二酸化炭素にさんかたんそ削減さくげんさけばれ、排出はいしゅつりょう規制きせい国際こくさいてき問題もんだいとなっている。そのため、二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつりょう市場いちばにより世界せかいてき石炭せきたん需要じゅよう圧力あつりょくがかかりつづけると予想よそうされる。

農業のうぎょうはオーストラリアのしゅ産業さんぎょうだが、そのために大量たいりょうみず必要ひつようとしており、マレーがわダーリングがわ水系すいけいをはじめとして各地かくち過剰かじょう取水しゅすいなどの問題もんだいこしている。また過剰かじょう灌漑かんがいによる土壌どじょう塩害えんがい深刻しんこくになっている[14]

歴史れきし[編集へんしゅう]

産業さんぎょう[編集へんしゅう]

だいいち産業さんぎょう[編集へんしゅう]

ニューサウスウェールズしゅう牧場ぼくじょう風景ふうけい
リオ・ティントの炭鉱たんこうクイーンズランドしゅう

オーストラリアの輸出ゆしゅつ牽引けんいんやく農業のうぎょう鉱業こうぎょうセクターである。

農業のうぎょうかんしてえば、小麦こむぎ生産せいさんりょうは2,165まんトン(2009ねん世界せかい9)、大麦おおむぎ生産せいさんりょうは810まんトン(2009ねん世界せかい6)、燕麦えんばく生産せいさんりょうは124まんトン(2009ねん世界せかい5)、羊毛ようもう生産せいさんりょうは37.1まんトン(2009ねん世界せかい1)が代表だいひょうてきである。また、牛肉ぎゅうにく輸出ゆしゅつがくは、33おく7900まんあめりかドル(2009ねん世界せかい1)であり、小麦こむぎ輸出ゆしゅつがくは37おく3100まんあめりかドル(2009ねん)であり、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくカナダフランス世界せかい4数字すうじである。農業のうぎょう分野ぶんや代表だいひょうてき企業きぎょうは、パース本社ほんしゃくウェスファーマーズ(en)がげられる。

鉱業こうぎょうかんしてえば、石炭せきたん(2.87おくトン、2007ねん世界せかい3)、鉄鉱てっこうせき(2.99おくトン、2007ねん世界せかい1)、天然てんねんガス(17,930,000ちょうジュール、2007ねん世界せかい15)、ウランこう(7,600tトン、2007ねん世界せかい2)が代表だいひょうてき資源しげんとなる。オーストラリアの代表だいひょうてき企業きぎょうはこの業種ぎょうしゅおおく、資源しげんメジャーのBHPグループリオ・ティントほかにも、アルミを採掘さいくつするアルミナ・リミテッドen石油せきゆ天然てんねんガスの採掘さいくつがけるウッドサイド・ペトロリアムがある。

だい産業さんぎょう[編集へんしゅう]

主要しゅよう先進せんしんこくことなり、オーストラリアは自国じこく市場いちばせまさから製造せいぞうぎょう育成いくせい熱心ねっしんではない。オーストラリア政府せいふは、1990年代ねんだい初頭しょとうから自動車じどうしゃにかかる輸入ゆにゅう関税かんぜいげを実施じっししており、1970年代ねんだい撤退てったいしたフォルクスワーゲン、そのフォルクスワーゲンの設備せつびいで稼動かどうしていた日産自動車にっさんじどうしゃもオーストラリアでの現地げんち生産せいさんをあきらめている。2008ねんには、再度さいど関税かんぜいげと日本にっぽん本国ほんごくでの自動車じどうしゃ販売はんばい低迷ていめい、あるいは新興しんこうこくでの生産せいさんによるコストカットの可能かのうせいがあるといったさまざまな要因よういんけて、三菱自動車工業みつびしじどうしゃこうぎょうもオーストラリアから撤退てったいしている。そのため、オーストラリア国内こくない生産せいさんしている自動車じどうしゃメーカーは、トヨタ自動車とよたじどうしゃフォード・オーストラリアGMホールデンのみとなっていた。

しかし、生産せいさんコストの増大ぞうだいなどをけて、2013ねんにフォードと[15]、ホールデンが現地げんち生産せいさん終了しゅうりょう発表はっぴょう[16]のこるトヨタも撤退てったいするとの憶測おくそくひろがり、オーストラリア政府せいふめにうごいたが[17]、トヨタもまた、2014ねん2がつ10日とおかに2017ねん10がつまつでの現地げんち生産せいさん終了しゅうりょう決定けっていした[18]

フォードは2016ねん10月に、トヨタは2017ねん10月に、オーストラリアでの生産せいさん終了しゅうりょう最後さいごまでのこったホールデンも、2017ねん10がつ自社じしゃ工場こうじょう閉鎖へいさともない、操業そうぎょう終了しゅうりょうした。これにより、オーストラリアで自動車じどうしゃ生産せいさんするメーカーはくなった。

だいさん産業さんぎょう[編集へんしゅう]

メルボルンにあるANZ銀行ぎんこう本社ほんしゃビル
シドニー国際こくさい空港くうこう着陸ちゃくりくするジェットスター航空こうくう航空機こうくうき

金融きんゆうぎょう[編集へんしゅう]

オーストラリア証券しょうけん取引とりひきしょ(ASX)は、オセアニア最大さいだい株式かぶしき市場いちばである。とはいえ、オーストラリア証券しょうけん取引とりひきしょ経営けいえい基盤きばん磐石ばんじゃくというわけではなく、環太平洋かんたいへいようけんにおける市場いちばあいだ競争きょうそうにさらされている。シンガポール証券しょうけん取引とりひきしょ(SGX)による買収ばいしゅう提案ていあんは、オーストラリア政府せいふによって拒否きょひされている[19]

それ以外いがい金融きんゆうセクターでは、世界せかい規模きぼ企業きぎょうおおい。オーストラリア・ニュージーランド銀行ぎんこうオーストラリア・コモンウェルス銀行ぎんこうナショナルオーストラリア銀行ぎんこうウエストパック銀行うえすとぱっくぎんこう代表だいひょうてきよんだい市中しちゅう銀行ぎんこうである。

また、1991ねんから2010ねんまでのあいだにオーストラリア国内こくないでは21,131けんのM&Aが実施じっしされ、その総額そうがくは、1ちょう8110おくアメリカ・ドルにたっした[20]。2010ねんには、1,830おくアメリカ・ドルのM&Aが実施じっしされ、2009ねん比較ひかくし、件数けんすうは3.8%、金額きんがくは13.6%の増加ぞうかとなった。そういったなかで、オーストラリアで実施じっしされた最大さいだいのM&Aは、ウエストパック銀行うえすとぱっくぎんこうがセントジョージ銀行ぎんこう買収ばいしゅうした案件あんけんであり、その金額きんがくは191おくオーストラリア・ドルであった[21]

不動産ふどうさん[編集へんしゅう]

オーストラリアにおける外国がいこく資本しほん住宅じゅうたくへの投資とうしは、2015ねん-2016ねんで724おくアメリカドルであり、ここすうねんで2ばいじゃく上昇じょうしょうせている。政府せいふは、外国がいこくじん住宅じゅうたく購入こうにゅうたいして制限せいげんくわはじめたが、住宅じゅうたく価格かかく上昇じょうしょうわせて賃貸ちんたい価格かかく上昇じょうしょうし、一般いっぱんてき家庭かていにまで影響えいきょうあたはじめている[22]

情報じょうほう通信つうしんぎょう[編集へんしゅう]

オーストラリアを代表だいひょうする情報じょうほう通信つうしん企業きぎょう筆頭ひっとうかくは、ルパート・マードックひきいるニューズ・コープである。

そらうんぎょう[編集へんしゅう]

カンタス航空かんたすこうくうがフラッグキャリアの地位ちいめているが、ヴァージン・グループ格安かくやす航空こうくう会社かいしゃヴァージン・ブルー設立せつりつしたことから、カンタス航空かんたすこうくうジェットスター航空こうくう設立せつりつ就航しゅうこうさせた。一方いっぽうで2001ねんにはアンセット・オーストラリア航空こうくう倒産とうさんしている。

小売こうり・サービス[編集へんしゅう]

オーストラリアの外食がいしょく産業さんぎょうスターバックス吉野家よしのや赤字あかじ撤退てったいするなど、海外かいがい企業きぎょう直営ちょくえい成功せいこうしたれいはほとんどいとされる。数少かずすくない成功せいこうれいマクドナルドケンタッキーフライドチキンセブンイレブン地元じもと企業きぎょうによるフランチャイズである。 これらの要因よういんとして市場いちば規模きぼ以外いがいにも、日本にっぽんの2ばいとされる最低さいてい賃金ちんぎん従業じゅうぎょういん権利けんり福利ふくり厚生こうせい尊重そんちょうした労働ろうどうほうにより人件じんけんたかいことにくわえ、都市としでは商業しょうぎょうよう物件ぶっけん家賃やちんたかいことがコストをげているためとされる[23]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d Australia”. IMF website. Washington, D.C.: International Monetary Fund. 2011ねん5がつ17にち閲覧えつらん
  2. ^ 5206.0 - Australian National Accounts: National Income, Expenditure and Product, Dec 2010”. Australian Bureau of Statistics. 2011ねん5がつ17にち閲覧えつらん
  3. ^ a b 6202.0 - Labour Force, Australia, Apr 2011”. Australian Bureau of Statistics. 2011ねん5がつ17にち閲覧えつらん
  4. ^ The fact book”. Central Intelligence Agency. 2011ねん5がつ17にち閲覧えつらん
  5. ^ Field listing - GDP (official exchange rate), CIA World Factbook
  6. ^ Austrade, International agreements on trade and investment http://www.austrade.gov.au/Free-Trade-Agreements/default.aspx
  7. ^ Austrade, Australia New Zealand Closer Economic Agreement (ANZCERTA) http://www.austrade.gov.au/ANZCERTA/default.aspx
  8. ^ a b http://www.abs.gov.au/AUSSTATS/abs@.nsf/Latestproducts/5204.0Main%20Features502006-07?opendocument&tabname=Summary&prodno=5204.0&issue=2006-07&num=&view=
  9. ^ http://www.rba.gov.au/Statistics/Bulletin/H03hist.xls
  10. ^ http://www.crudeoilpeak.com/?page_id=2567
  11. ^ Downwonder Economist.com, 29 March 2007
  12. ^ Australian Bureau of Statistics, Labour Force, Australia, Nov 2009 http://www.abs.gov.au/AUSSTATS/abs@.nsf/mf/6202.0
  13. ^ Australian Government, DFAT, Composition of Trade Australia 2008-09 http://www.dfat.gov.au/publications/stats-pubs/cot_fy_2008_09.pdf
  14. ^ http://www.science.org.au/nova/032/032key.htm
  15. ^ “フォード、2016ねんにオーストラリア2工場こうじょう閉鎖へいさ現地げんち生産せいさんから撤退てったいへ”. Response. (2013ねん5がつ24にち). http://response.jp/article/2013/05/24/198600.html 2014ねん2がつ10日とおか閲覧えつらん 
  16. ^ “GM、オーストラリア工場こうじょう閉鎖へいさ決定けってい…ホールデンが現地げんち生産せいさん撤退てったいへ”. Response. (2013ねん12月11にち). http://response.jp/article/2013/12/11/212789.html 2014ねん2がつ10日とおか閲覧えつらん 
  17. ^ べいGMが豪州ごうしゅう生産せいさん撤退てったい決定けってい、トヨタは政府せいふ対応たいおう協議きょうぎ. ロイター. (2013ねん12月11にち). https://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE9BA04220131211 2013ねん12月15にち閲覧えつらん 
  18. ^ “トヨタ、豪州ごうしゅうでの生産せいさん中止ちゅうし決定けってい. トヨタ自動車とよたじどうしゃ. (2014ねん2がつ10日とおか). http://www2.toyota.co.jp/jp/news/14/02/nt14_0205.html 2014ねん2がつ10日とおか閲覧えつらん 
  19. ^ ごう政府せいふ、SGXによるASX買収ばいしゅう拒否きょひ決定けってい”. ロイター. 2011ねん5がつ17にち閲覧えつらん
  20. ^ Annouced Mergers & Acquisitions:Australia, 1991-2010”. Institute of Mergers, Acquisitions and Alliances. 2011ねん5がつ18にち閲覧えつらん
  21. ^ St George Westpac merger - fact sheet”. Australian Taxation Office. 2011ねん5がつ18にち閲覧えつらん
  22. ^ オーストラリアであやうく交通こうつうストライキ背景はいけいにあるのはチャイナマネーの流入りゅうにゅうダイヤモンドオンライン(2018ねん2がつ2にち)2018ねん2がつ3にち閲覧えつらん
  23. ^ スターバックスがオーストラリアから撤退てったいする理由りゆう”. THE PAGE (2014ねん7がつ3にち). 2017ねん11月5にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]