キューバ空軍くうぐん

キューバ革命かくめい空軍くうぐんおよび防空ぼうくう軍ぐん; Defensa Anti-Aérea y Fuerza Aérea Revolucionaria
創設そうせつ	1959年ねん
国籍こくせき	キューバ
軍ぐん種しゅ	空軍くうぐん
タイプ	軍事ぐんじ航空こうくう
任務にんむ	航空こうくう戦闘せんとう
上級じょうきゅう部隊ぶたい	キューバ革命かくめい軍ぐん
渾名あだな	DAAFAR
主おもな戦歴せんれき	ピッグス湾ぴっぐすわん事件じけん; キューバ危機きき; オガデン戦争せんそう; アンゴラ内戦ないせん; 南みなみアフリカ国境こっきょう戦争せんそう
識別しきべつ
国籍こくせき識別しきべつ標しるべ
フィンフラッシュ
使用しよう作戦さくせん機き
戦闘せんとう機き	MiG-21; MiG-29
攻撃こうげきヘリ	Mi-35
汎用はんようヘリ	Mi-8; Mi-17
練習れんしゅう機き	L-39
輸送ゆそう機き	An-26
	表ひょう; 話はなし; 編へん; 歴れき;
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キューバ革命かくめい空軍くうぐんおよび防空ぼうくう軍ぐん（キューバかくめいくうぐんおよびぼうくうぐん、スペイン語ご: Defensa Anti-Aérea y Fuerza Aérea Revolucionaria）はキューバの国軍こくぐんであるキューバ革命かくめい軍ぐんの空軍くうぐんおよび防空ぼうくう軍ぐん組織そしき。

概要がいよう

設立せつりつ当初とうしょのキューバ空軍くうぐんはフルヘンシオ・バティスタ政権せいけんの下したでアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくから少数しょうすう機きが購入こうにゅうされた。

革命かくめい空軍くうぐんは1959年ねんのキューバ革命かくめい後ご、旧きゅう空軍くうぐんの資し器材きざいを元もとに設立せつりつされ、1961年ねんのピッグス湾ぴっぐすわん事件じけんに出動しゅつどうし、キューバ危機きき後ごの1963年ねんに革命かくめい空軍くうぐんおよび防空ぼうくう軍ぐん（DAAFAR）に改組かいそされる。1980年代ねんだいにはソビエト連邦れんぽうの援助えんじょを得えて国外こくがいにて軍事ぐんじ作戦さくせんを展開てんかいする事こととなる。空軍くうぐんは特とくにアフリカで活動かつどうし、戦闘せんとう機きと輸送ゆそう機きはアンゴラ内戦ないせん（対たい南みなみアフリカ）やオガデン戦争せんそう（対たいソマリア）に派遣はけんされた。

1990年代ねんだい、キューバ空軍くうぐんはラテンアメリカで最高さいこう水準すいじゅんの装備そうびを整ととのえた空軍くうぐんであった。空軍くうぐんは全部ぜんぶで230機きの固定こてい翼つばさ機きを輸入ゆにゅうした。しかし、1991年ねんにソビエト連邦れんぽうが崩壊ほうかいした際さいに派遣はけんされていた技術ぎじゅつ要員よういんに給与きゅうよが支払しはらわれなくなったため撤退てったい。ソビエトから武器ぶきや予備よび部品ぶひんの供与きょうよや新あたらしい機材きざいの支援しえんも得えられなくなったため次第しだいに稼働かどう率りつは低下ていかした。現在げんざいではこれらの内うちで稼動かどうしている正確せいかくな機体きたい数すうは不明ふめいであるが、西側にしがわの分析ぶんせき者しゃによれば少すくなくとも130機きが13の基地きちに分散ぶんさんして運用うんようされていると見積みつもられている。

1998年ねんのDIAの報告ほうこく書しょによれば、空軍くうぐんは運用うんよう可能かのうなMIG戦闘せんとう機きは24機きであるとした。パイロットの錬ね度たびはかろうじて維持いじできている水準すいじゅんとされる。戦闘せんとう機きの出撃しゅつげき回数かいすうは減少げんしょうし、航空こうくう攻撃こうげきに対応たいおうするために地ち対空たいくうミサイルなどの防空ぼうくう砲兵ほうへい部隊ぶたいが迎撃げいげき戦闘せんとう機きの代替だいたいをしている^[1]。

2007年ねんのIISSの評価ひょうかによれば、総員そういん8,000人にんが所属しょぞくし31機きの戦闘せんとう機きが運用うんよう可能かのうであるとされ、他たに179機きを保有ほゆうしているとされる。2007年ねん時点じてんで総員そういん8,000人にん。パイロットの平均へいきん飛行ひこう時間じかんは50時じ間あいだ/年とし^[2]。北朝鮮きたちょうせんと繋つながりがあり、MiG-21や地ち対空たいくうミサイルの部品ぶひんがパナマ経由けいゆで密輸みつゆされている様子ようすが摘発てきはつされた。

組織そしき

西部せいぶ空軍くうぐん管区かんく
- 第だい3405執行しっこう連隊れんたい
- 第だい23連隊れんたい
- 第だい25輸送ゆそう連隊れんたい
- 第だい12連隊れんたい（低調ていちょう）
- 第だい14戦術せんじゅつ連隊れんたい（低調ていちょう）
- 第だい15輸送ゆそう連隊れんたい（低調ていちょう）
- 第だい16ヘリコプター連隊れんたい（低調ていちょう）
- 第だい21連隊れんたい（低調ていちょう）
- 第だい22連隊れんたい（低調ていちょう）
- 第だい24連隊れんたい（低調ていちょう）
- 第だい1724連隊れんたい（低調ていちょう）

東部とうぶ空軍くうぐん管区かんく
- 第だい1724迎撃げいげき連隊れんたい
- 第だい3710迎撃げいげき・訓練くんれん飛行ひこう隊たい
- 第だい34戦術せんじゅつ連隊れんたい
- 第だい26輸送ゆそう連隊れんたい（低調ていちょう）
- 第だい31連隊れんたい（低調ていちょう）
- 第だい35輸送ゆそう連隊れんたい（低調ていちょう）
- 第だい36ヘリコプター連隊れんたい（低調ていちょう）

基地きち

サン・フリアン空軍くうぐん基地きち（San Julian） - ピナール・デル・リオ州しゅうカバニャス（Cabañas）西部せいぶ空軍くうぐん管区かんく司令しれい部ぶ
フランク・パイス空港くうこう（Frank País） - オルギン州しゅうオルギン東部とうぶ空軍くうぐん管区かんく司令しれい部ぶ
プラヤ・バラコア空港くうこう（Playa Baracoa） - ハバナ
ホセ・マルティ空港くうこう（José Martí） - ハバナ

活動かつどうが低調ていちょうな基地きち

カンポ・リベルター飛行場ひこうじょう（Campo Libertad） - カンポ・デ・コロンビア（Campo de Columbia）
ニカロ飛行場ひこうじょう（Nicaro） - オルギン州しゅうニカロ
シエンフエーゴス空港くうこう（Cienfuegos） - シエンフエーゴス州しゅうシエンフエーゴス
グイネス飛行場ひこうじょう（Güines） - ハバナグイネス（Güines）
アントニオ・マセオ空港くうこう（Antonio Maceo） - サンティアーゴ・デ・クーバ州しゅうサンティアーゴ・デ・クーバ
サンアントニオ・デ・ロス・バニョス空港くうこう（San Antonio de los Baños） - ハバナ州しゅうサンアントニオ・デ・ロス・バニョス
アベル・サンタ・マリア空港くうこう（Abel Santa María） - ビジャ・クラーラ州しゅうサンタ・クララ
サンクティ・スピリトゥス（Sancti Spíritus） - サンクティ・スピリトゥス州しゅうサンクティ・スピリトゥス
イグナシオ・アグラモンテ空港くうこう（Ignacio Agramonte） - カマグエイ州しゅうカマグエイ

装備そうび

戦闘せんとう機き・攻撃こうげき機き・偵察ていさつ機き　

MiG-21bisフィッシュベッドL戦闘せんとう機き × 3機き以上いじょう^[3]
MiG-21UMモンゴルB練習れんしゅう戦闘せんとう機き × 2機き以上いじょう^[3]
MiG-29A(9.12B)ファルクラムA戦闘せんとう機き × 2機き^[3](導入どうにゅう機き数すうは推定すいてい12機き^[4]。当初とうしょは練習れんしゅう機き型がたを含ふくめて40機きの配備はいびが予定よていされていた。)
MiG-29UB(9.51)ファルクラムB練習れんしゅう戦闘せんとう機き × 3機き^[3]

偵察ていさつ機き

An-30クランク輸送ゆそう機き × 1機き(偵察ていさつ用よう)^[3]

輸送ゆそう機き

練習れんしゅう機き

L-39アルバトロス練習れんしゅう機き × 25機き以上いじょう^[3]
Z-142C練習れんしゅう機き × 複数ふくすう機き^[3]

回転かいてん翼つばさ機き

Mi-8Pヒップ輸送ゆそうヘリコプター × 2機き^[3]
Mi-17ヒップH輸送ゆそうヘリコプター × 8機き(さらに12機きが保管ほかん中ちゅう)^[3]
Mi-35ハインド攻撃こうげきヘリコプター × 4機き(さらに8機きが保管ほかん中ちゅう)^[3]

搭載とうさい兵へい装そう

防空ぼうくう兵器へいき

S-125 (SA-3)地ち対空たいくうミサイル（一部いちぶはT-55戦車せんしゃの車体しゃたいに搭載とうさい）^[3]
S-75 (SA-2) 地ち対空たいくうミサイル（一部いちぶはT-55戦車せんしゃの車体しゃたいに搭載とうさい）^[3]

退役たいえき

MiG-15^[5]、MiG-17^[5]、MiG-19^[5]、MiG-23^[5]、MiG-23BM^[5]、MiG-23U^[5]、MiG-21F^[5]、MiG-21MF^[5]、Il-14^[5]、An-2^[5]、Z-326^[5]、Mi-1^[5]、Mi-4^[5]、SA-6^[5]

階級かいきゅう


日本語にほんご	スペイン語ご	NATO階級かいきゅう符号ふごう
士官しかん
空軍くうぐん大将たいしょう	General del aire
空軍くうぐん中将ちゅうじょう	Teniente General
空軍くうぐん少将しょうしょう	General de División
空軍くうぐん准じゅん将しょう	General de Brigada
空軍くうぐん大佐たいさ	Coronel
空軍くうぐん中佐ちゅうさ	Teniente Coronel
空軍くうぐん少佐しょうさ	Mayor
空軍くうぐん大尉たいい	Capitán
空軍くうぐん中尉ちゅうい	Primer Teniente
空軍くうぐん少尉しょうい	Teniente
士官しかん候補こうほ生せい	Subteniente
下士官かしかん
1等とう下士官かしかん	Primer Suboficial
2等とう下士官かしかん	Segundo Suboficial
下士官かしかん	Suboficial
1等とう軍曹ぐんそう	Sargento de Primera
2等とう軍曹ぐんそう	Sargento de Segunda
3等とう軍曹ぐんそう	Sargento de Tercera
伍長ごちょう	Cabo
兵卒へいそつ
兵へい	Soldado

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

出典しゅってん

^ ジェーン年鑑ねんかん1998年ねん3月がつ13日にち
^ Military Balance 2007
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o ^p ^q ^r ^s ^t ^u ^v ^w ^x ^y The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023/2/15). The Military Balance 2023: The International Institute for Strategic Studies. Routledge. pp. 393-395
^ MiG-29 フルクラムプロファイル写真しゃしん集しゅう. ホビージャパン. (2016-12-10). ISBN 978-4-7986-1347-5
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ 国際こくさい戦略せんりゃく研究所けんきゅうじょ著ちょ、防衛庁ぼうえいちょう防衛ぼうえい局きょく調査ちょうさ第だい2課か訳やく『ミリタリー・バランス 1981-1982』朝ちょう雲くも新聞しんぶん社しゃ、1983年ねん11月25日にち、235-236頁ぺーじ。

参考さんこう文献ぶんけん

Christopher Langton, Military Balance 2007, Routledge

[1] ジェーン年鑑ねんかん1998年ねん3月がつ13日にち

[同一の脚注-2] Military Balance 2007

[:0-3] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o ^p ^q ^r ^s ^t ^u ^v ^w ^x ^y The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023/2/15). The Military Balance 2023: The International Institute for Strategic Studies. Routledge. pp. 393-395

[4] MiG-29 フルクラムプロファイル写真しゃしん集しゅう. ホビージャパン. (2016-12-10). ISBN 978-4-7986-1347-5

[:1-5] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ 国際こくさい戦略せんりゃく研究所けんきゅうじょ著ちょ、防衛庁ぼうえいちょう防衛ぼうえい局きょく調査ちょうさ第だい2課か訳やく『ミリタリー・バランス 1981-1982』朝ちょう雲くも新聞しんぶん社しゃ、1983年ねん11月25日にち、235-236頁ぺーじ。

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