コロラド級 きゅう 戦艦 せんかん (コロラドきゅうせんかん:Colorado-class battleships ) または、メリーランド級 きゅう 戦艦 せんかん (メリーランドきゅうせんかん:Maryland-class battleships ) は、アメリカ海軍 かいぐん が就役 しゅうえき させた超弩級 ちょうどきゅう 戦艦 せんかん の艦 かん 級 きゅう である。ワシントン会議 かいぎ 前 まえ に建造 けんぞう された、最後 さいご の標準 ひょうじゅん 型 がた 戦艦 せんかん である。4隻 せき 建造 けんぞう され、2番 ばん 艦 かん 「メリーランド 」が軍縮 ぐんしゅく 会議 かいぎ 前 まえ の1921年 ねん 7月 がつ に就役 しゅうえき した。1番 ばん 艦 かん 「コロラド 」、4番 ばん 艦 かん 「ウェストバージニア 」は、日本 にっぽん 海軍 かいぐん の戦艦 せんかん 「陸奥 みちのく 」存続 そんぞく と引 ひ き換 か えに建造 けんぞう が続 つづ けられた。3番 ばん 艦 かん 「ワシントン 」はワシントン海軍 かいぐん 軍縮 ぐんしゅく 条約 じょうやく で建造 けんぞう 中止 ちゅうし となり、最終 さいしゅう 的 てき に3隻 せき (コロラド、メリーランド、ウェストバージニア)が竣工 しゅんこう した[注釈 ちゅうしゃく 1] 。主砲 しゅほう を連装 れんそう で装備 そうび した、最後 さいご のアメリカ戦艦 せんかん である。
前 まえ 級 きゅう (準 じゅん 同型 どうけい 艦 かん )であるテネシー級 きゅう 戦艦 せんかん 「テネシー」
コロラド級 きゅう 戦艦 せんかん (メリーランド級 きゅう 戦艦 せんかん )は[7] 、基本 きほん 的 てき には前 まえ 級 きゅう のテネシー級 きゅう 戦艦 せんかん の改良 かいりょう 型 がた である。1917年 ねん 海軍 かいぐん 整備 せいび 計画 けいかく において建造 けんぞう された。元々 もともと 14インチ(35.6cm) 3連装 れんそう 砲塔 ほうとう 4基 き を搭載 とうさい する予定 よてい だったが、大日本帝国 だいにっぽんていこく 海軍 かいぐん が八 はち 八 はち 艦隊 かんたい を計画 けいかく し、その1番手 ばんて として16インチ砲 ほう 搭載 とうさい 戦艦 せんかん である長門 ながと 型 がた 戦艦 せんかん を建造 けんぞう することが判明 はんめい する。さらにイギリス海軍 かいぐん が計画 けいかく していたG3型 がた 巡 じゅん 洋 よう 戦艦 せんかん は16インチ砲 ほう を、N3型 がた 戦艦 せんかん に至 いた っては18インチ砲 ほう (46cm砲 ほう )を搭載 とうさい 予定 よてい であった。これらの新型 しんがた 戦艦 せんかん に対抗 たいこう するため、テネシー級 きゅう の主 しゅ 武装 ぶそう を40.6cm連装 れんそう 砲塔 ほうとう に変更 へんこう したのが本 ほん 級 きゅう である。そのため装甲 そうこう などは対 たい 35.6cm砲 ほう レベルのままであった。次 つぎ 級 きゅう のサウスダコタ級 きゅう 戦艦 せんかん は50口径 こうけい 16インチ砲 ほう と16インチ砲 ほう 対応 たいおう の防御 ぼうぎょ 力 りょく を備 そな えた新 しん 設計 せっけい となったが、やはりN3型 がた 戦艦 せんかん には見劣 みおと りした。
ただし準 じゅん 同型 どうけい 艦 かん であるテネシー級 きゅう と同等 どうとう の対 たい 35.6cm砲 ほう レベルの装甲 そうこう であっても、ニューメキシコ級 きゅう 以前 いぜん のアメリカ標準 ひょうじゅん 型 がた 戦艦 せんかん よりは強力 きょうりょく である。アメリカ海軍 かいぐん は、保有 ほゆう 戦艦 せんかん の中 なか で特 とく に防御 ぼうぎょ 力 りょく に優 すぐ れたテネシー級 きゅう 2隻 せき (テネシー 、カリフォルニア )[注釈 ちゅうしゃく 2] と本 ほん 級 きゅう 3隻 せき をあわせ5隻 せき を「ビッグ・ファイブ 」と称 しょう した。
第 だい 一 いち 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 中 なか に4隻 せき が計画 けいかく 検討 けんとう されたクラスであり、大戦 たいせん 終結 しゅうけつ 後 ご の1920年 ねん 3月 がつ に2番 ばん 艦 かん 「メリーランド」(USS Maryland, BB-46 ) が進水 しんすい 、1921年 ねん 7月 がつ に就役 しゅうえき した。同年 どうねん 11月 がつ から開催 かいさい されたワシントン会議 かいぎ により、1922年 ねん 2月 がつ 6日 にち にワシントン海軍 かいぐん 軍縮 ぐんしゅく 条約 じょうやく が締結 ていけつ された。この会議 かいぎ で日本 にっぽん 海軍 かいぐん が完成 かんせい させた長門 ながと 型 がた 戦艦 せんかん 2番 ばん 艦 かん 陸奥 みちのく (1921年 ねん 11月、竣工 しゅんこう )の保有 ほゆう 是非 ぜひ を巡 めぐ って激論 げきろん となり、最終 さいしゅう 的 てき にアメリカはウェストバージニア級 きゅう 戦艦 せんかん 2隻 せき (ウェスト・バージニア、コロラド)の建造 けんぞう 続行 ぞっこう 、イギリスはネルソン級 きゅう 戦艦 せんかん 2隻 せき 建造 けんぞう の権利 けんり を獲得 かくとく した[注釈 ちゅうしゃく 3] 。
その代償 だいしょう として各国 かっこく とも戦艦 せんかん 複数 ふくすう 隻 せき の廃棄 はいき を決定 けってい し、アメリカはデラウェア級 きゅう 戦艦 せんかん のデラウェア (USS Delaware, BB-28 ) とノースダコタ (USS North Dakota, BB-29 ) を退役 たいえき させた[注釈 ちゅうしゃく 4] [注釈 ちゅうしゃく 5] 。
また軍縮 ぐんしゅく 条約 じょうやく により、本 ほん 級 きゅう 3番 ばん 艦 かん 「ワシントン 」(USS Washington, BB-47 ) が完成 かんせい 直前 ちょくぜん で廃棄 はいき 対象 たいしょう となり、標的 ひょうてき 艦 かん として処分 しょぶん された。
なお2番 ばん 艦 かん 「メリーランド」(USS Maryland, BB-46 ) の建造 けんぞう (起工 きこう 、進水 しんすい 、就役 しゅうえき )がネームシップ の「コロラド」(USS Colorado, BB-45 ) よりも1年 ねん から2年 ねん ほど早 はや かったために[注釈 ちゅうしゃく 6] 、メリーランド級 きゅう と呼称 こしょう することもある[注釈 ちゅうしゃく 7] 。
船体 せんたい のみ完成 かんせい した「ワシントン
海 うみ 没 ぼつ 処分 しょぶん にされる「ワシントン」
就役 しゅうえき 後 ご から第 だい 一 いち 次 じ 大戦 たいせん 後 ご [ 編集 へんしゅう ]
本 ほん 級 きゅう の初期 しょき 設計 せっけい 。
1930年 ねん 頃 ごろ に撮 と られた「コロラド」。
コロラド級 きゅう の船体 せんたい 形状 けいじょう は前 まえ 級 きゅう に引 ひ き続 つづ き長 ちょう 船首 せんしゅ 楼 ろう 型 がた 船体 せんたい である。鋭 するど く前方 ぜんぽう に傾斜 けいしゃ したクリッパー型 がた 艦 かん 首 くび から艦 かん 首 くび 甲板 かんぱん 上 じょう に「Mark 1 1921年 ねん 型 がた 40.6cm(45口径 こうけい )砲 ほう 」を連装 れんそう 砲塔 ほうとう に納 おさ め、1・2番 ばん 主砲 しゅほう 塔 とう を背負 せお い式 しき で2基 き 、2番 ばん 主砲 しゅほう 塔 とう の基部 きぶ から甲板 かんぱん よりも一段 いちだん 高 たか い艦上 かんじょう 構造 こうぞう 物 ぶつ が始 はじ まり、その上 うえ に司令塔 しれいとう が立 た つ。司令塔 しれいとう の背後 はいご から箱 はこ 型 がた の艦橋 かんきょう が立 た ち船橋 ふなばし (ブリッジ) で接続 せつぞく させていた。艦橋 かんきょう を基部 きぶ として当時 とうじ のアメリカ海軍 かいぐん の大型 おおがた 艦 かん の特色 とくしょく である籠 かご 状 じょう の前部 ぜんぶ マスト が立 た つ。前部 ぜんぶ マストの下部 かぶ に航海 こうかい 艦橋 かんきょう 、頂 いただき 上部 じょうぶ に露天 ろてん の見張 みは り所 しょ を持 も つ。
船体 せんたい 中央 ちゅうおう 部 ぶ に2本 ほん 煙突 えんとつ が立 た ち、その周囲 しゅうい が艦載 かんさい 艇 てい 置 お き場 ば となっており、1番 ばん 煙突 えんとつ の側面 そくめん 部 ぶ に片 かた 舷 ふなばた に1基 き ずつ立 た つ探照灯 たんしょうとう 台 だい を基部 きぶ とするクレーン 2基 き により運用 うんよう された。2番 ばん 煙突 えんとつ の後方 こうほう で船首 せんしゅ 楼 ろう が終了 しゅうりょう し、そこから甲板 かんぱん 一 いち 段 だん 分 ぶん 下 さ がって籠 かご 状 じょう の後部 こうぶ マストと3番 ばん ・4番 ばん 主砲 しゅほう 塔 とう が後 うし ろ向 む きに背負 せお い式 しき 配置 はいち で2基 き が配置 はいち されていた。
コロラド級 きゅう の副 ふく 砲 ほう である「12.7cm せんちめーとる (51口径 こうけい )速射 そくしゃ 砲 ほう 」は2番 ばん 主砲 しゅほう 塔 とう 後方 こうほう の上部 じょうぶ 構造 こうぞう 物上 ぶつじょう に単 たん 装 そう 砲 ほう 架 か で片 かた 舷 ふなばた 1基 き ずつ2基 き と、船体 せんたい 中央 ちゅうおう 部 ぶ にケースメイト(砲 ほう 郭 かく )配置 はいち で放射状 ほうしゃじょう に単 たん 装 そう で5基 き の計 けい 12基 き を搭載 とうさい していた。
「コロラド」は大戦 たいせん 前 まえ の1941年 ねん 夏 なつ よりオーバーホールと改装 かいそう を行 おこな い、艦橋 かんきょう 構造 こうぞう を一部 いちぶ 改正 かいせい し、前部 ぜんぶ マストの頂 いただき 上部 じょうぶ に網状 もうじょう のレーダーアンテナを設置 せっち した。また籠 かご 状 じょう の後部 こうぶ マストを撤去 てっきょ し、新 あら たに塔 とう 型 がた の後部 こうぶ 艦橋 かんきょう が設 もう けられた。「メリーランド」と「ウェストバージニア」は真珠湾 しんじゅわん 攻撃 こうげき により損傷 そんしょう し、「メリーランド」は修理 しゅうり に際 さい して「コロラド」に準 じゅん じた改装 かいそう を受 う けた。一方 いっぽう 、大破 たいは 着 ぎ 底 そこ した「ウエスト・バージニア」は浮揚 ふよう された後 のち に大 だい 改装 かいそう を行 おこな い、改装 かいそう 前 まえ の上部 じょうぶ 構造 こうぞう 物 ぶつ を撤去 てっきょ して上部 じょうぶ 構造 こうぞう 物 ぶつ を新設 しんせつ し、サウス・ダコタ級 きゅう に近似 きんじ した塔 とう 型 がた 艦橋 かんきょう に1本 ほん 煙突 えんとつ 、後部 こうぶ マストをもつ外観 がいかん となった。
3隻 せき とも改装 かいそう の際 さい に副 ふく 武装 ぶそう と対空 たいくう 火器 かき を一新 いっしん 、砲 ほう 郭 かく 式 しき の舷側 げんそく 単 たん 装 そう 副 ふく 砲 ほう を全廃 ぜんぱい (「メリーランド」を除 のぞ く)、旧来 きゅうらい の対空 たいくう 火器 かき を12.7cm(38口径 こうけい )連装 れんそう 両用 りょうよう 砲 ほう やボフォース 40mm(56口径 こうけい )4連装 れんそう 機関 きかん 砲 ほう 、MK.V(エリコンSS) 20mm 単 たん 装 そう 機関 きかん 砲 ほう といった新型 しんがた 対空 たいくう 火器 かき に更新 こうしん している。
改装 かいそう 後 ご の「コロラド」 1944年 ねん 7月 がつ 24日 にち の撮影 さつえい 。
改装 かいそう 後 ご の「メリーランド」 1945年 ねん 4月 がつ 撮影 さつえい 。
大 だい 改装 かいそう 後 ご の「ウエスト・バージニア」 1944年 ねん 7月 がつ 撮影 さつえい 。
1920年 ねん ごろの「メリーランド」の主砲 しゅほう 訓練 くんれん の写真 しゃしん
コロラド級 きゅう の主砲 しゅほう は新 しん 開発 かいはつ のMark 1 1921年 ねん 型 がた 40.6cm(45口径 こうけい )砲 ほう を採用 さいよう している。これを新 しん 設計 せっけい の連装 れんそう 砲塔 ほうとう に納 おさ めた。その性能 せいのう は「テネシー級 きゅう 」の35.6cm砲弾 ほうだん よりも約 やく 4割 わり 増 ま しの重量 じゅうりょう 957.1kgの主砲 しゅほう 弾 だん を最大 さいだい 仰角 ぎょうかく 30度 ど で射距離 しゃきょり 31,360mまで届 とど かせる事 こと ができる性能 せいのう で、射距離 しゃきょり 14,630mで舷側 げんそく 装甲 そうこう 376mmを、射距離 しゃきょり 18,290mで292mmを貫通 かんつう できる性能 せいのう であった。装填 そうてん 機構 きこう は固定 こてい 角度 かくど 装填 そうてん で仰角 ぎょうかく 1度 ど で装填 そうてん 、発射 はっしゃ 速度 そくど は毎 まい 分 ぶん 1.5発 はつ であった。砲身 ほうしん の仰角 ぎょうかく は30度 ど ・俯角 ふかく 4度 ど で動力 どうりょく は電動 でんどう モーターによる駆動 くどう であり補助 ほじょ に人力 じんりき を必要 ひつよう とした。旋回 せんかい 角度 かくど は左右 さゆう 150度 ど の旋回 せんかい 角 かく が可能 かのう であった。
損傷 そんしょう 修理 しゅうり 後 ご の「ウエスト・バージニア」の写真 しゃしん
第 だい 2次 じ 大戦 たいせん 時 じ 、損傷 そんしょう 修理 しゅうり 時 じ に新型 しんがた 砲塔 ほうとう のMark 5&8 1938年 ねん 型 がた 40.6cm(45口径 こうけい )砲 ほう に更新 こうしん された。その性能 せいのう は重量 じゅうりょう 1,016kgの主砲 しゅほう 弾 だん を最大 さいだい 仰角 ぎょうかく 30度 ど で射距離 しゃきょり 31,910mまで届 とど かせる事 こと ができる性能 せいのう で、射距離 しゃきょり 15,360mで舷側 げんそく 装甲 そうこう 457mmを、射距離 しゃきょり 22,400mで356mmを貫通 かんつう でき、射程 しゃてい 20,120mで甲板 かんぱん 装甲 そうこう 102mmを、射程 しゃてい 31,550mで甲板 かんぱん 203mmを貫通 かんつう できる性能 せいのう であった。装填 そうてん 機構 きこう は固定 こてい 角度 かくど 装填 そうてん で仰角 ぎょうかく 1度 ど で装填 そうてん 、発射 はっしゃ 速度 そくど は毎 まい 分 ぶん 1.5発 はつ であった。砲身 ほうしん の仰角 ぎょうかく は30度 ど ・俯角 ふかく 4度 ど で動力 どうりょく は電動 でんどう モーターによる駆動 くどう であり補助 ほじょ に人力 じんりき を必要 ひつよう とした。旋回 せんかい 角度 かくど は左右 さゆう 150度 ど の旋回 せんかい 角 かく が可能 かのう であった。
副 ふく 砲 ほう は前 まえ 級 きゅう に引 ひ き続 つづ きMarks 7 1910年 ねん 型 がた 12.7cm(51口径 こうけい )速射 そくしゃ 砲 ほう を採用 さいよう した。その性能 せいのう は重量 じゅうりょう 22.7 kgの砲弾 ほうだん を最大 さいだい 仰角 ぎょうかく 15度 ど では射程 しゃてい 14,490 mまで届 とど かせられるこの砲 ほう を舷側 げんそく ケースメイトで18基 き ずつ、甲板 かんぱん 上 じょう に露天 ろてん で4基 き の計 けい 14基 き を搭載 とうさい した。砲 ほう 架 か の俯仰 ふぎょう 能力 のうりょく は仰角 ぎょうかく 20度 ど ・俯角 ふかく 15度 ど である、旋回 せんかい 角度 かくど は露天 ろてん で300度 ど 、ケースメイトで最大 さいだい 150度 ど の旋回 せんかい 角度 かくど を持 も つが実際 じっさい は上部 じょうぶ 構造 こうぞう 物 ぶつ により射 い 界 かい に制限 せいげん を受 う けた。砲身 ほうしん の俯仰 ふぎょう ・砲塔 ほうとう の旋回 せんかい ・砲弾 ほうだん の揚 あげ 弾 だん ・装填 そうてん は主 おも に人力 じんりき を必要 ひつよう とした。発射 はっしゃ 速度 そくど は前 まえ 型 がた の毎 まい 分 ぶん 6発 はつ から毎 まい 分 ぶん 8~9発 はつ へと向上 こうじょう した。
対空 たいくう 火器 かき として1914年 ねん 型 がた 7.62cm(50口径 こうけい )高角 こうかく 砲 ほう が搭載 とうさい された。その性能 せいのう は重量 じゅうりょう 5.9 kgの砲弾 ほうだん を最大 さいだい 仰角 ぎょうかく 85度 ど では射程 しゃてい 9,270 mまで届 とど かせられる。この砲 ほう を単 たん 装 そう 砲 ほう 架 か でメリーランドは4基 き 、コロラド以後 いご は8基 き 搭載 とうさい した。砲 ほう 架 か の俯仰 ふぎょう 能力 のうりょく は仰角 ぎょうかく 85度 ど ・俯角 ふかく 15度 ど である、旋回 せんかい 角度 かくど は露天 ろてん で360度 ど の旋回 せんかい 角度 かくど を持 も つが、ケースメイトでは旋回 せんかい 角 かく に制限 せいげん があった。砲身 ほうしん の俯仰 ふぎょう ・砲塔 ほうとう の旋回 せんかい ・砲弾 ほうだん の揚 あげ 弾 だん ・装填 そうてん は主 おも に人力 じんりき を必要 ひつよう とした。発射 はっしゃ 速度 そくど は毎 まい 分 ぶん 15~20発 はつ である。
その他 た に対 たい 艦 かん 用 よう に53.3cm魚雷 ぎょらい 発射 はっしゃ 管 かん を水線 すいせん 下 か に2門 もん を装備 そうび した。
高角 こうかく 砲 ほう は1928年 ねん から1930年 ねん にかけて、12.7cm25口径 こうけい 単 たん 装 そう 高角 こうかく 砲 ほう へと交換 こうかん された。同時 どうじ に対空 たいくう 機銃 きじゅう として12.7mm単 たん 装 そう 機銃 きじゅう 8丁 ちょう を搭載 とうさい した。
主砲 しゅほう 関連 かんれん の装備 そうび に大 おお きな変更 へんこう はないが、1928年 ねん に超 ちょう 重砲 じゅうほう 弾 だん (Super Heavy Shell)がアメリカ海軍 かいぐん に採用 さいよう されたのに伴 ともな って1935年 ねん から順次 じゅんじ 揚 あげ 弾 だん 機構 きこう などの改修 かいしゅう が行 おこな われている。[15]
1924年 ねん にサンディエゴ付近 ふきん で撮影 さつえい された「コロラド」
航空 こうくう 兵 へい 装 そう の追加 ついか も大 おお きな点 てん である。学研 がっけん の『アメリカの戦艦 せんかん 』によれば、1921年 ねん に就役 しゅうえき した「メリーランド」は当初 とうしょ は航空 こうくう 兵 へい 装 そう を搭載 とうさい しておらず、1922年 ねん 5月 がつ 22日 にち に艤装 ぎそう 中 ちゅう の「コロラド」に圧縮 あっしゅく 空気 くうき 式 しき カタパルトが米 べい 戦艦 せんかん で初 はじ めて搭載 とうさい された。その後 ご カタパルトの普及 ふきゅう は進 すす み、コロラド級 きゅう 各 かく 艦 かん は1926年 ねん までに火薬 かやく 式 しき カタパルトの搭載 とうさい 改修 かいしゅう を完了 かんりょう した。「コロラド」においては当初 とうしょ は艦 かん 尾 お に1基 き のみ搭載 とうさい されていたカタパルトであったが、1925年 ねん に火薬 かやく 式 しき カタパルトに交換 こうかん するとともに、第 だい 三 さん 砲塔 ほうとう 上 じょう に1基 き 追加 ついか され、結果 けっか 的 てき にコロラド級 きゅう は全 ぜん 艦 かん 、合計 ごうけい 2基 き のカタパルトと2機 き か3機 き の水上 すいじょう 機 き を搭載 とうさい するようになった。
ただし、1924年 ねん 10月 がつ のものとされる右 みぎ に掲 かか げた写真 しゃしん では艦 かん 尾 お のカタパルトが撤去 てっきょ されており、1925年 ねん の改装 かいそう を前 まえ に圧縮 あっしゅく 空気 くうき 式 しき のカタパルトはすでになかった可能 かのう 性 せい もある。
写真 しゃしん は1930年代 ねんだい の「ウエスト・バージニア」の写真 しゃしん
「ワシントン」の推進 すいしん 器 き
この時代 じだい のアメリカはタービン機関 きかん の開発 かいはつ に立 た ち遅 おく れており、低速 ていそく 時 じ の燃料 ねんりょう 消費 しょうひ に問題 もんだい があった。これを改善 かいぜん すべくゼネラル・エレクトリック(GE) 社 しゃ は独自 どくじ にターボ発電 はつでん 機 き 推進 すいしん を開発 かいはつ していた。この形式 けいしき の利点 りてん はタービン機関 きかん を簡素 かんそ 化 か が可能 かのう で、直結 ちょっけつ タービンの欠点 けってん である低速 ていそく 時 じ の燃費 ねんぴ の悪化 あっか が少 すく ない利点 りてん があった。また防御 ぼうぎょ 上 じょう の利点 りてん ではボイラー室 しつ と推進 すいしん 機関 きかん の構成 こうせい に自由 じゆう 度 ど が高 たか かった。ただし、万能 ばんのう と言 い う訳 わけ ではなく、動力 どうりょく の伝達 でんたつ ロスがタービン機関 きかん の約 やく 5倍 ばい 、また発電 はつでん 機 き と電動 でんどう モーター の小型 こがた 化 か が難 むずか しく、製造 せいぞう コストも高 たか いという問題 もんだい 点 てん もあった。このため、数 かず を必要 ひつよう とする駆逐 くちく 艦 かん や艦 かん 形 がた の小 ちい さい巡洋艦 じゅんようかん には採用 さいよう されず、戦艦 せんかん に主 おも に採用 さいよう された。軍艦 ぐんかん の電気 でんき 設備 せつび の増加 ぞうか や艦内 かんない 空調 くうちょう の強化 きょうか 、真水 しみず 製造 せいぞう 器 き や食料 しょくりょう 保存 ほぞん 用 よう の冷蔵庫 れいぞうこ など、電気 でんき が欠 か かせない時代 じだい にあって、コロラド級 きゅう が採用 さいよう したターボ発電 はつでん 推進 すいしん は魅力 みりょく 的 てき であった。しかし、機関 きかん 区 く が発電 はつでん 専 せん 門 もん に特 とく 化 か していたため、コロラド級 きゅう とテネシー級 きゅう 以前 いぜん の戦艦 せんかん が行 おこな ったような機関 きかん 換 かわ 装 そう が行 おこな いづらく、高速 こうそく 化 か は技術 ぎじゅつ 的 てき に難 むずか しかった。
機関 きかん 構成 こうせい はバブコック・アンド・ウィルコックス 社 しゃ 製 せい 重油 じゅうゆ 専 せん 焼 しょう 水 みず 管 かん 缶 かん 8基 き に単 たん 胴 どう タービン2基 き で発電 はつでん した電力 でんりょく で電気 でんき モーター4基 き 4軸 じく 推進 すいしん で、公 おおやけ 試 ためし において最大 さいだい 出力 しゅつりょく 28,900 shp で最 さい 高速度 こうそくど 21.0ノット、燃料 ねんりょう 9割 わり 搭載 とうさい 時 じ に15ノットで12,400海里 かいり を発揮 はっき した。燃料 ねんりょう 消費 しょうひ 量 りょう から重油 じゅうゆ 4,570トンで速力 そくりょく 15ノットで16,600海里 かいり を航行 こうこう できるとされた。
発電 はつでん タービンの形式 けいしき は比較 ひかく 研究 けんきゅう のために姉妹 しまい 艦 かん で別 べつ の形式 けいしき が採用 さいよう されており、「コロラド」、「メリーランド」はウェスティングハウス 社 しゃ 製 せい パーソンズ 式 しき 単 たん 胴体 どうたい タービン、「ワシントン」、「ウエスト・バージニア」はGE社 しゃ 製 せい カーチス式 しき 単 たん 胴体 どうたい タービンで異 こと なっていた。
機関 きかん 配置 はいち は船体 せんたい 中心 ちゅうしん 部 ぶ に位置 いち する発電 はつでん 室 しつ にタービン発電 はつでん 機 き が前後 ぜんご に1基 き ずつ計 けい 2基 き が並 なら べられた。発電 はつでん 室 しつ を左右 さゆう から挟 はさ み込 こ むようにボイラー室 しつ が舷側 げんそく に配置 はいち され、1室 しつ あたりボイラー1基 き ずつが片 かた 舷 ふなばた 4室 しつ に4基 き ずつ計 けい 8基 き が搭載 とうさい された。この工夫 くふう によりボイラー室 しつ に被害 ひがい を受 う けても他 た のボイラー室 しつ に被害 ひがい を及 およ ぼさないようにされ、さらに発電 はつでん 機 き をボイラー室 しつ が防御 ぼうぎょ していた。発電 はつでん された電力 でんりょく は制御 せいぎょ 盤 ばん を介 かい して艦 かん 後部 こうぶ の機械 きかい 室 しつ が縦 たて 隔壁 かくへき 2枚 まい で3室 しつ に隔 へだ てられた推進 すいしん 器 き 室 しつ に外側 そとがわ 軸 じく は1室 しつ に1基 き ずつ、中央 ちゅうおう 軸 じく は1室 しつ に並列 へいれつ で2基 き ずつ計 けい 4基 き が並 なら べられた。
コロラド級 きゅう の防御 ぼうぎょ 様式 ようしき は前 まえ 級 きゅう に比 くら べて変更 へんこう はなく広範囲 こうはんい を防御 ぼうぎょ する全体 ぜんたい 防御 ぼうぎょ 形式 けいしき である。舷側 げんそく 装甲 そうこう 帯 たい は1番 ばん 主砲 しゅほう 塔 とう から4番 ばん 主砲 しゅほう 塔 とう の弾薬 だんやく 庫 こ を防御 ぼうぎょ すべく長 なが さ125m・高 たか さ5.2mの範囲 はんい を防御 ぼうぎょ した。水線 すいせん 部 ぶ 装甲 そうこう は上側 うわがわ 203mm、最 さい 厚 あつ 部 ぶ で343mm、下 した 側 がわ 203mmとテーパーしている。水線 すいせん 下 か 防御 ぼうぎょ は多層 たそう 水雷 すいらい 防御 ぼうぎょ を採用 さいよう しており、船体 せんたい 長 ちょう の2/3にあたる前後 ぜんご に広 ひろ く防御 ぼうぎょ していた。水雷 すいらい 防御 ぼうぎょ は水線 すいせん 下 か に約 やく 5.3mの奥行 おくゆき があり、4枚 まい の隔壁 かくへき で5層 そう 構造 こうぞう で内側 うちがわ の空気 くうき の1層 そう と液体 えきたい で満 み たした4層 そう で防御 ぼうぎょ していた。
水平 すいへい 甲板 かんぱん の装甲 そうこう は前 まえ 級 きゅう から引 ひ き続 つづ き、舷側 げんそく 装甲 そうこう と接続 せつぞく した主 しゅ 甲板 かんぱん 装甲 そうこう で敵 てき 弾 だん を受 う け止 と め、剥離 はくり した装甲 そうこう 板 ばん の断片 だんぺん (スプリンター)を下 した 甲板 かんぱん で受 う け止 と める複 ふく 層 そう 構造 こうぞう とした。主 しゅ 甲板 かんぱん が最 さい 厚 あつ 部 ぶ で89mm、下 しも 甲板 かんぱん が38~57mでどちらも傾斜 けいしゃ しない。
主砲 しゅほう 塔 とう の装甲 そうこう は前 ぜん 盾 たて は457mm、側 がわ 盾 たて 254mm、後 こう 盾 たて 229mm、天蓋 てんがい 127mmと重 じゅう 装甲 そうこう だった。基部 きぶ のバーベット は甲板 かんぱん 上 じょう は320mmであった。
写真 しゃしん は大破 たいは 着 ぎ 底 そこ した「ウエスト・バージニア」。左側 ひだりがわ の戦艦 せんかん は「テネシー」。
1936年 ねん 2月 がつ に大日本帝国 だいにっぽんていこく が第 だい 二 に 次 じ ロンドン海軍 かいぐん 軍縮 ぐんしゅく 会議 かいぎ から脱退 だったい すると建 けん 艦 かん 競争 きょうそう への懸念 けねん が高 たか まり、アメリカ海軍 かいぐん も1937年 ねん 初頭 しょとう にノースカロライナ級 きゅう 戦艦 せんかん の建造 けんぞう を開始 かいし した[16] 。
同 どう 時期 じき [17] 、日本 にっぽん 海軍 かいぐん の第 だい 三 さん 次 じ 海軍 かいぐん 補充 ほじゅう 計画 けいかく において[18] 、18インチ砲 ほう を搭載 とうさい して30ノットを発揮 はっき する5万 まん トン級 きゅう 戦艦 せんかん (大和 やまと 型 がた 戦艦 せんかん )を複数 ふくすう 建造 けんぞう するという観測 かんそく があり、16インチ砲 ほう 搭載 とうさい 型 がた で22ノットの「メリーランド級 きゅう 戦艦 せんかん 」は劣勢 れっせい を余儀 よぎ なくされた[注釈 ちゅうしゃく 8] 。
1941年 ねん 12月8日 にち 、太平洋戦争 たいへいようせんそう 開戦 かいせん 時 じ の真珠湾 しんじゅわん 攻撃 こうげき では、「メリーランド」が九 きゅう 七 なな 式 しき 艦上 かんじょう 攻撃 こうげき 機 き の800kg徹 てっ 甲 かぶと 爆 ばく 弾 だん (長門 ながと 型 がた 戦艦 せんかん の16インチ砲弾 ほうだん を改造 かいぞう )1発 はつ を被弾 ひだん 、さらに250kg爆 ばく 弾 だん 1発 はつ の命中 めいちゅう と至近 しきん 弾 だん 多数 たすう を受 う けて小破 しょうは した。「ウェストバージニア」に対 たい する九 きゅう 七 なな 艦 かん 攻 おさむ の水平 すいへい 爆 ばく 撃 げき は不発 ふはつ 弾 だん だったが、魚雷 ぎょらい 複数 ふくすう 本 ほん が左舷 さげん に命中 めいちゅう し、大破 たいは 着 ぎ 底 そこ した。「コロラド」は西海岸 にしかいがん ピュージェット・サウンド海軍 かいぐん 工廠 こうしょう で入渠 にゅうきょ 中 ちゅう で、真珠湾 しんじゅわん 攻撃 こうげき を免 まぬか れることが出来 でき た。
早期 そうき に修理 しゅうり を終 お わらせた「メリーランド」と「コロラド」は、近代 きんだい 化 か 改装 かいそう を受 う けながら後方 こうほう 警戒 けいかい 任務 にんむ (ミッドウェー海戦 かいせん 、ガダルカナル島 とう の戦 たたか い )、対地 たいち 支援 しえん 任務 にんむ などに従事 じゅうじ する(中部 ちゅうぶ 太平洋 たいへいよう の戦 たたか い 、タラワの戦 たたか い 、サイパン島 とう の戦 たたか い 、ペリリューの戦 たたか い 、フィリピン攻略 こうりゃく 戦 せん 、硫黄 いおう 島 とう の戦 たたか い 、沖縄 おきなわ 戦 せん など)。
ピュージェット・サウンド海軍 かいぐん 工廠 こうしょう で修理 しゅうり を兼 か ねて大 だい 改造 かいぞう をおこなった「ウェストバージニア」は1944年 ねん 10月 がつ のレイテ沖 おき 海戦 かいせん が復帰 ふっき 戦 せん となり、スリガオ海峡 かいきょう 夜戦 やせん では「ウェストバージニア」と「メリーランド」が参加 さんか して戦艦 せんかん 「山城 やましろ 」を撃沈 げきちん した。沖縄 おきなわ 戦 せん では戦艦 せんかん 「大和 やまと 」との対決 たいけつ を望 のぞ んだにもかかわらず、「大和 やまと 」が航空 こうくう 攻撃 こうげき で沈 しず んだ ので艦隊 かんたい 決戦 けっせん の機会 きかい を逸 いっ した。またレイテ沖 おき 海戦 かいせん から終戦 しゅうせん まで、コロラド級 きゅう 3隻 せき は幾 いく 度 ど か日本 にっぽん 陸海 りくかい 軍 ぐん 航空 こうくう 隊 たい の特攻 とっこう 攻撃 こうげき を受 う け、少 すく なからず損害 そんがい を被 こうむ っている。
第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 終結 しゅうけつ 後 ご のコロラド級 きゅう 3隻 せき は実戦 じっせん 投入 とうにゅう されることもなく、全 ぜん 艦 かん とも1947年 ねん までに退役 たいえき した。戦艦 せんかん 時代 じだい の終 お わりと共 とも にいずれもスクラップとして売却 ばいきゃく 処分 しょぶん された。
^ 亞米利加 あめりか 合衆國 がっしゅうこく 戰艦 せんかん メェリーランド(一 いち 九 きゅう 二 に 一 いち 年 ねん 七 なな 月 がつ 竣工 しゅんこう ) 基準 きじゅん 排水 はいすい 量 りょう 三 さん 一 いち 五 ご 〇〇噸 とん 。(全 ぜん 載 の 量 りょう 三 さん 三 さん 五 ご 九 きゅう 〇噸 とん 、時速 じそく 二 に 一 いち 節 せつ 。一 いち 九 きゅう 一 いち 六 ろく 年 ねん 、第 だい 四 よん 六 ろく 號 ごう 艦 かん として認可 にんか 。コロラド(四 よん 五 ご 號 ごう 艦 かん )及 およ びウェスト・ヴァジニア(四 よん 八 はち 號 ごう 艦 かん )と同型 どうけい 。旗艦 きかん たるに適 てき ふ。砲塔 ほうとう 並 なら びに後尾 こうび 甲板 かんぱん 上 じょう に各々 おのおの 一 いち 基 き カタパルトを有 ゆう す。幾 いく らか全 ぜん 載 の 量 りょう の大 だい なる外 そと は殆 ほとん どカルフヲ ルニア級 きゅう と大同小異 だいどうしょうい 。華 はな 府 ふ 海軍 かいぐん 條約 じょうやく に依 よ り廢棄 はいき 。
^ 亞米利加 あめりか 合衆國 がっしゅうこく 戰艦 せんかん カリフヲ ルニア(一 いち 九 きゅう 二 に 一 いち 年 ねん 八 はち 月 がつ 竣工 しゅんこう ) 基準 きじゅん 排水 はいすい 量 りょう 三 さん 二 に 六 ろく 〇〇噸 とん 。(全 ぜん 載 の 量 りょう 三 さん 三 さん 一 いち 九 きゅう 〇噸 とん )時速 じそく 二 に 一 いち 節 せつ 。一 いち 九 きゅう 一 いち 五 ご 年 ねん 、第 だい 四 よん 四 よん 號 ごう 艦 かん として認可 にんか 。テンネェシイ(四 よん 三 さん 號 ごう 艦 かん )と同型 どうけい 。旗艦 きかん たるに適 てき す。現在 げんざい 第 だい 三 さん 砲塔 ほうとう にカタパルトを有 ゆう す。
^ 第 だい 二 に 條 じょう 締約 ていやく 國 こく ハ第 だい 二 に 章 しょう 第 だい 一 いち 節 せつ ニ掲クル主力 しゅりょく 艦 かん ヲ各自 かくじ 保有 ほゆう スルコトヲ得本 とくもと 條約 じょうやく 實施 じっし ノ上 うえ 、合衆國 がっしゅうこく 、英 えい 帝國 ていこく 及日本國 ほんごく ノ既成 きせい 又 また ハ建造 けんぞう 中 ちゅう ノ他 ほか ノ一切 いっさい ノ主力 しゅりょく 艦 かん ハ第 だい 二 に 章 しょう 第 だい 二 に 節 せつ ノ規定 きてい ニ從 したがえ ヒ之 の ヲ處分 しょぶん スヘシ但 ただし シ本條 ほんじょう 中 ちゅう ノ左 ひだり ノ諸 しょ 規定 きてい ヲ留保 りゅうほ ス合衆國 がっしゅうこく ハ第 だい 二 に 章 しょう 第 だい 一 いち 節 せつ ニ掲クル主力 しゅりょく 艦 かん ノ外 そと 現 げん ニ建造 けんぞう 中 ちゅう ノ「ウェスト、ヴァージーニア」級 きゅう 二 に 隻 せき ヲ完成 かんせい シ之 の ヲ保有 ほゆう スルコトヲ得 とく 右 みぎ 二 に 隻 せき 完成 かんせい ノ上 うえ ハ「ノース、ダコータ」及「デラウェーア」ハ第 だい 二 に 章 しょう 第 だい 二 に 節 せつ ノ規定 きてい ニ從 したがえ ヒ之 の ヲ處分 しょぶん スヘシ英 えい 帝國 ていこく ハ第 だい 二 に 章 しょう 第 だい 三 さん 節 せつ ノ代 だい 換 かわ 表 おもて ニ從 したがえ ヒ基準 きじゅん 排水 はいすい 量 りょう 各 かく 三 さん 萬 まん 五 ご 千 せん 噸 とん (三 さん 萬 まん 五 ご 千 せん 五 ご 百 ひゃく 六 ろく 十 じゅう 「メートル」式 しき 噸 とん )ヲ超 ちょう エサル新 しん 主力 しゅりょく 艦 かん 二 に 隻 せき ヲ建造 けんぞう スルコトヲ得 とく 右 みぎ 二 に 隻 せき 完成 かんせい ノ上 うえ ハ「サンダラー 」「キング・ジョージ 」五 ご 世 せい 、「エージャックス 」及「センチューリオン」ハ第 だい 二 に 章 しょう 第 だい 二 に 節 せつ ノ規定 きてい ニ從 したがえ ヒ之 の ヲ處分 しょぶん スヘシ
^ 第 だい 二 に 章 しょう 本 ほん 條約 じょうやく 實施 じっし ニ關 せき スル規則 きそく 及用語 ご ノ定義 ていぎ 第 だい 一 いち 節 せつ 締約 ていやく 國 こく ノ保有 ほゆう シ得 とく ヘキ主力 しゅりょく 艦 かん 各 かく 締約 ていやく 國 こく ハ第 だい 二 に 條 じょう ノ規定 きてい ニ從 したがえ ヒ本節 ほんぶし ニ掲クル軍艦 ぐんかん ヲ保有 ほゆう スルコトヲ得 とく 合衆國 がっしゅうこく ノ保有 ほゆう シ得 とく ヘキ軍艦 ぐんかん 艦 かん 名 めい 「メリーランド」噸數 とんすう 三 さん 二 に ,六 ろく 〇〇(中略 ちゅうりゃく )第 だい 二 に 條 じょう ノ規定 きてい ニ從 したがえ ヒ「ウェスト、ヴァージーニア」級 きゅう 二 に 隻 せき ヲ完成 かんせい シ且「ノース、ダコータ」及「デラウェーア」ヲ廢棄 はいき シタル上 じょう ハ五 ご 十 じゅう 二 に 萬 まん 五 ご 千 せん 八 はち 百 ひゃく 五 ご 十 じゅう 噸 とん ナリ(以下 いか 略 りゃく )
^ 各国 かっこく 廃棄 はいき 艦 かん のうち、ノースダコタ(アメリカ海軍 かいぐん )、センチュリオン (イギリス海軍 かいぐん )、摂津 せっつ (日本 にっぽん 海軍 かいぐん )が標的 ひょうてき 艦 かん に改造 かいぞう された。
^ コロラド (BB-45) 起工 きこう :1919年 ねん 5月 がつ 29日 にち 、進水 しんすい :1921年 ねん 3月 がつ 22日 にち 、就役 しゅうえき :1923年 ねん 8月 がつ 30日 にち 。メリーランド (BB-46) 起工 きこう :1917年 ねん 4月 がつ 24日 にち 、進水 しんすい :1920年 ねん 3月 がつ 20日 はつか 、就役 しゅうえき :1921年 ねん 7月 がつ 21日 にち 。
^ 【メリーランド型 がた 】ウエストヴアージニア號 ごう (戰闘 せんとう 部隊 ぶたい 戰艦 せんかん 旗艦 きかん 兼 けん 第 だい 四 よん 戰 せん 艦隊 かんたい 旗艦 きかん 、アンダーソン少将 しょうしょう 坐乗 ざじょう 、艦長 かんちょう マークランド大佐 たいさ ) メリーランド號 ごう (艦長 かんちょう マツキー大佐 たいさ )要目 ようもく =一 いち 九 きゅう 二 に 一 いち 年 ねん 竣工 しゅんこう 、排水 はいすい 量 りょう 三 さん 万 まん 千 せん 五 ご 百 ひゃく トン、速力 そくりょく 二 に 〇.七 なな ノツト、主砲 しゅほう 十 じゅう 六 ろく インチ砲 ほう 八 はち 門 もん 、副 ふく 砲 ほう 五 ご インチ砲 ほう 十 じゅう 二 に 門 もん 、高角 こうかく 砲 ほう 五 ご インチ砲 ほう 八 はち 門 もん
^ 日本 にっぽん の十 じゅう 八 はち 吋 いんち 備砲 びほう の巨 きょ 艦 かん [7] 元 もと ブルークリン海軍 かいぐん 工廠 こうしょう の司令 しれい 官 かん で現代 げんだい の海軍 かいぐん 造艦 ぞうかん 術 じゅつ の權威 けんい と見 み られてゐる退役 たいえき 海軍 かいぐん 少将 しょうしょう エーブ・スターリング 提督 ていとく は去 さ る日曜 にちよう のハースト紙 し に「日本 にっぽん の計畫 けいかく する十 じゅう 八 はち 吋 いんち 砲 ほう の巨 きょ 艦 かん 建造 けんぞう は太平洋 たいへいよう 海軍 かいぐん 力 りょく の均衡 きんこう を覆 くつがえ やす」と言 げん ふ題 だい で、軍人 ぐんじん らしい率直 そっちょく な意見 いけん を吐 は いている。(中略 ちゅうりゃく )目下 めした の現勢 げんせい では日米 にちべい 兩 りょう 海軍 かいぐん は五 ご =三 さん の率 りつ を保 たも つてゐるが、日本 にっぽん はロンドン會議 かいぎ 脱退 だったい 後 ご 自由 じゆう 建 けん 艦 かん を計 けい 劃 かく し聞 き く所 ところ に依 よ ると十 じゅう 八 はち 吋 いんち の巨 きょ 砲 ほう を搭せ時速 じそく 卅節を有 ゆう する五 ご 萬 まん 噸 とん の巨 きょ 艦 かん 四 よん 隻 せき を建造 けんぞう しやうと云 うん ふ事 ごと であるが是 これ が實現 じつげん し、愈々 いよいよ 有 ゆう 艦 かん なるを示 しめ したなら目下 もっか 米國 べいこく 海軍 かいぐん の最大 さいだい 艦 かん たる戰艦 せんかん メリランド號 ごう 級 きゅう 三 さん 萬 まん 五千噸十六吋砲時速廿二節の戰艦 せんかん は劣勢 れっせい 舊式 きゅうしき として不用 ふよう に歸 かえ し、米國 べいこく も已 や むを得 え ず同様 どうよう の巨 きょ 艦 かん を建造 けんぞう せねばならぬやうになる。(以下 いか 略 りゃく )
ジョン・ジョーダン『戦艦 せんかん AN ILLUSTRATED GUIDE TO BATTLESHIPS AND BATTLECRUISERS 』石橋 いしばし 孝夫 たかお (訳 わけ )、株式会社 かぶしきがいしゃ ホビージャパン〈イラストレイテッド・ガイド6〉、1988年 ねん 11月。ISBN 4-938461-35-8 。
「世界 せかい の艦船 かんせん 増刊 ぞうかん 第 だい 22集 しゅう 近代 きんだい 戦艦 せんかん 史 し 」(海人 あま 社 しゃ )
「世界 せかい の艦船 かんせん 増刊 ぞうかん 第 だい 83集 しゅう 近代 きんだい 戦艦 せんかん 史 し 」(海人 あま 社 しゃ )
「世界 せかい の艦船 かんせん 増刊 ぞうかん 第 だい 28集 しゅう アメリカ戦艦 せんかん 史 し 」(海人 あま 社 しゃ )
『アメリカの戦艦 せんかん 』歴史 れきし 群 ぐん 像 ぞう 太平洋 たいへいよう 戦史 せんし シリーズVol.58(学研 がっけん )
「Conway All The World's Fightingships 1906–1921」(Conway)
「Conway All The World's Fightingships 1922-1946」(Conway)
「Jane's Fighting Ships Of World War I」(Jane)