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バーベット

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
いピンク部分ぶぶん装甲そうこう部分ぶぶんで、そのうち砲塔ほうとう基部きぶうす灰色はいいろ円筒えんとうがバーベット

バーベット (barbette) とは、おも軍艦ぐんかん搭載とうさいよう砲台ほうだい構造こうぞう一種いっしゅで、うえ甲板かんぱんした円筒えんとうがた装甲そうこうす。そのいただき火砲かほう設置せっちされる。主砲しゅほう一部いちぶふくほうもちいられた。

近代きんだいてき砲塔ほうとうしき軍艦ぐんかんでは、バーベットうえ砲塔ほうとう旋回せんかい部分ぶぶん設置せっちされる。

バーベットの内部ないぶには、エレベーターじょうあげだんとうなど、弾薬だんやくから砲弾ほうだんそうやくあげするための設備せつび保護ほごされている。バーベットは、内部ないぶ弾薬だんやくがある関係かんけい被弾ひだんした場合ばあい危険きけんたかいため、舷側げんそく垂直すいちょく装甲そうこう甲板かんぱん水平すいへい装甲そうこうとならんで戦艦せんかん装甲そうこうでは重要じゅうようされる。

フランス海軍かいぐん装甲そうこうかんル・ルドゥタブル砲塔ほうとう大砲たいほうほういんかこがバーベットの上端じょうたん

砲塔ほうとう

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砲塔ほうとうとは、火砲かほう基部きぶ装填そうてん機構きこう旋回せんかい俯仰ふぎょうかく機構きこう)よりうえがバーベットからむきしとなる形式けいしきす。水平すいへい方向ほうこうからの砲撃ほうげきけたさい火砲かほう基部きぶのみがバーベットによる装甲そうこうまもられる。現在げんざい砲塔ほうとう形式けいしきとはちがい、完全かんぜん砲塔ほうとうにはなっていない。19世紀せいき後期こうき装甲そうこうかんなどにられた。弾薬だんやく装填そうてんほう最大さいだい仰角ぎょうかくにしてからおこなった。

この時代じだいかんほう現在げんざいことなり、直接ちょくせつ照準しょうじゅん水平すいへい弾道だんどうったので、防御ぼうぎょほういんまもるためほう基部きぶのみとし、水平すいへい方向ほうこう以外いがいからの脅威きょういかんがえられていなかった。基部きぶからうえざらしの露天ろてんしき、もしくは命中めいちゅうだん断片だんぺん(スプリンター〈えい:splinter〉)にたいする防御ぼうぎょができる程度ていど装甲そうこうでできたおわんじょう屋根やね(フード)をつけた。

しかし、次第しだいにスプリンターの脅威きょういすとともに、大砲たいほう射程しゃていびて砲弾ほうだん落下らっか角度かくどおおきくなり、ほう上部じょうぶ防御ぼうぎょ必須ひっすとなり、本格ほんかくてき砲塔ほうとう移行いこうした。ただ対空たいくうほう両用りょうようほうなどでは、かなり後年こうねんまで使つかわれた。

砲塔ほうとうおもへいそうとする軍艦ぐんかんは、バーベットかん、あるいは砲塔ほうとうかんともんだ。フランス海軍かいぐん装甲そうこうかんル・ルドゥタブル」やイギリス海軍かいぐんぜんいしゆみきゅう戦艦せんかんロイヤル・サブリンきゅう」などは露天ろてんしきだった。清国きよくに海軍かいぐんの「ていとおがた」やイタリア海軍かいぐんの「デュイリオきゅう」はフードきだった。

砲塔ほうとう形式けいしきとして隠顕いんけんしき砲塔ほうとうがある。 これは装填そうてんにはバーベット内部ないぶほうかくれ、射撃しゃげきのみほうげる形式けいしき砲塔ほうとう砲塔ほうとうとは区別くべつされている。 重量じゅうりょうがかさむ形式けいしきのため船舶せんぱくでの採用さいようれいはほとんどなく要塞ようさいようほうによくられる形式けいしきでもある。

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