殺人さつじん孔あな

殺人さつじん孔あな（英語えいご:Murder hole）は、中世ちゅうせいヨーロッパの城しろや要塞ようさいの城門じょうもん通路つうろ、あるいはマナー・ハウス等ひとしの天井てんじょうに設置せっちされた孔あなで、敵てきの頭上ずじょうから「石いし、熱湯ねっとう、熱ねっした砂すなや油あぶら、矢や、消石灰しょうせっかいなど」を投下とうかして攻撃こうげきを行おこなうために使つかうものである^[1]^[2]。油あぶらは、当時とうじの希少きしょう性せいと価値かち、戦術せんじゅつ上じょうの理由りゆうなどの観点かんてんから使用しようされなかったとする説せつが存在そんざいする^[3]^[4]。

現在げんざいは、誤あやまって人ひとが落下らっかしないよう強化きょうかガラスなどで塞ふさがれている事ことが多おおい^[4]。

参考さんこう文献ぶんけん

^ マルコム・ヒスロップ Dr. Malcolm Hislop 著ちょ『歴史れきし的てき古城こじょうを読よみ解とく』（桑平くわだいら幸子こうじ訳やく） ISBN 978-4-88282-912-6
^ J・E・カウフマン、H・W・カウフマン共著きょうちょ中島なかじま智章ともあき訳やく『中世ちゅうせいヨーロッパの城塞じょうさい』マール社しゃ 2012年ねん
^ Kaufmann, J.E.; Kaufmann, H.W. (2001). The Medieval Fortress: Castles, Forts and Walled Cities of the Middle Ages. Greenhill Books. ISBN 1-85367-455-9.　p61
^ ^a ^b ヨーロッパものしり紀行きこう城じょうと中世ちゅうせい都市とし紅べに山やま雪夫ゆきお P.108

[Malcolm_Hislop-1] マルコム・ヒスロップ Dr. Malcolm Hislop 著ちょ『歴史れきし的てき古城こじょうを読よみ解とく』（桑平くわだいら幸子こうじ訳やく） ISBN 978-4-88282-912-6

[カウフマン-2] J・E・カウフマン、H・W・カウフマン共著きょうちょ中島なかじま智章ともあき訳やく『中世ちゅうせいヨーロッパの城塞じょうさい』マール社しゃ 2012年ねん

[3] Kaufmann, J.E.; Kaufmann, H.W. (2001). The Medieval Fortress: Castles, Forts and Walled Cities of the Middle Ages. Greenhill Books. ISBN 1-85367-455-9.　p61

[A-4] ヨーロッパものしり紀行きこう城じょうと中世ちゅうせい都市とし紅べに山やま雪夫ゆきお P.108

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