(Translated by https://www.hiragana.jp/)
タレット (建築) - Wikipedia コンテンツにスキップ

タレット (建築けんちく)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
スコットランドの領主りょうしゅかんにあるタレット(あか部分ぶぶん
東京とうきょうえきまるうちあか煉瓦れんが駅舎えきしゃ設置せっちされたタレット

タレット英語えいご: turret)は、元々もともと中世ちゅうせいしろ城壁じょうへきなどに設置せっちされた構造こうぞうぶつであり、かべからしてうえかってびているちいさいとうである。その軍事ぐんじてき意味いみうすれると、たんなる装飾そうしょくとして設置せっちされるようになった。かたち円柱えんちゅうがたのものがおおい。語源ごげんイタリアtorrettaしょうとう)、およびラテン語らてんごturrisとう)である。日本語にほんごではしょうとう表記ひょうきされることもある。日本にっぽんしろでは相当そうとうする構造こうぞうぶつである。

概要がいよう

[編集へんしゅう]

しろ防御ぼうぎょするために隣接りんせつするかべたいして援護えんご射撃しゃげきするための場所ばしょとして使つかわれた。大型おおがたがわぼうとうくらべて比較的ひかくてき安価あんかてられるため、戦術せんじゅつじょう有利ゆうり地点ちてんもうける必要ひつよう不可欠ふかけつ施設しせつとなっていった[1]。13世紀せいきになると、タレットの一種いっしゅであり、建物たてものすみ胸壁きょうへきより上部じょうぶつくられる(Bartizan)がおおつくられるようになった[1]

みぎ写真しゃしんのように、タレットの上部じょうぶ狭間はざま胸壁きょうへきとなっているものや、とがった屋根やねがあるものなど、その上部じょうぶ構造こうぞうには様々さまざまなものがある。建物たてものほか部分ぶぶんよりたかいタレットは、階段かいだんきの場合ばあいもある。しかし、タレットはかならずしも部分ぶぶんよりたかいとはかぎらない。その場合ばあいタレットない通常つうじょう部屋へや一部いちぶとなっている。たとえばこちらにある Chateau de Chaumont のタレットがそのようになっている。ほかにも現代げんだい建築けんちくぶつでタレットのような形状けいじょう使つかっているものもある。

建築けんちくぶつにはとうとタレット(しょうとう)の両方りょうほうがある場合ばあいもある。とうとタレットのちがいはたかさではなく、タレットが建物たてもの壁面へきめんからしているというてんにある。したがってタレットを設置せっちすることによって建物たてもの余分よぶん荷重かじゅうがかかることになり、そのおおきさは建設けんせつ技術ぎじゅつ水準すいじゅんによって制限せいげんされる。ふるいタレットはおく支持しじされていた。

ギャラリー

[編集へんしゅう]

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]
  1. ^ a b マルコム・ヒスロップ Dr. Malcolm Hislop ちょ歴史れきしてき古城こじょうく』(桑平くわだいら幸子こうじやくISBN 978-4-88282-912-6

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]