サーティース

**サーティース**
参戦さんせん年度ねんど	1970 - 1978
出走しゅっそう回数かいすう	118
コンストラクターズ; タイトル	0
ドライバーズタイトル	0
優勝ゆうしょう回数かいすう	0
通算つうさん獲得かくとくポイント	53
表彰台ひょうしょうだい(3位い以内いない)回数かいすう	2
ポールポジション	0
ファステストラップ	3
F1デビュー戦せん	1970年ねんイギリスGP
初はつ勝利しょうり	－
最終さいしゅう勝利しょうり	－
最終さいしゅう戦せん	1978年ねんカナダGP
	テンプレートを表示ひょうじ

サーティース (Surtees Racing Organization) はかつてF1に出走しゅっそうしていたチームおよびコンストラクターである。2輪りん(WGP)と4輪りん(F1)の両方りょうほうで世界せかいチャンピオンになった唯一ゆいいつのレーサーであるジョン・サーティースが設立せつりつした。

歴史れきし[編集へんしゅう]

それ以前いぜんにCan-AmシリーズやF5000でまずまずの成功せいこうを収おさめていたことから、1970年ねんにサーティースは自みずからのF1チームを設立せつりつするに至いたった。サーティースは1967年ねんから1968年ねんにホンダF1チームと契約けいやくしていたが、1968年ねん一いち杯はいでホンダが撤退てったいしたため、BRMへ移籍いせきしていた。移籍いせき先さきで思おもうような成績せいせきを収おさめられなかったことも独自どくじチーム設立せつりつの一因いちいんと言いわれる。しかし1970年ねんのシーズン開幕かいまくまでに独自どくじシャシーの製作せいさくが間まに合あわず、序盤じょばん戦せんはマクラーレンの前年ぜんねん型がたを使用しようした。

翌よく1971年ねんは3台だい体制たいせいでF1シリーズに参戦さんせんした。1台だい目めのマシンにチームオーナー兼けんドライバーのサーティース、2台だい目めにロルフ・シュトメレン、3台だい目めにはマイク・ヘイルウッド他た数すう人にんの「ペイ・ドライバー」（チームに金かねを払はらってマシンに乗のる）という体制たいせいだった。サーティース、シュトメレン、ヘイルウッドの3人にんがポイント獲得かくとくの好成績こうせいせきを収おさめた。

1972年ねんになると、サーティースはフル参戦さんせんを取とり止とめて、チーム運営うんえいに軸じく足あしを移うつすようになる。イタリアGPでチーム初はつの表彰台ひょうしょうだいとなる2位い入賞にゅうしょうを果はたしたヘイルウッドに加くわえて、アンドレア・デ・アダミッチ、ティム・シェンケンもポイントを獲得かくとくし、この年としはコンストラクターズ5位いとなった。

しかし、1972年ねんを境さかいにチームの成績せいせきは下くだり坂ざかへ向むかうこととなる。ホセ・カルロス・パーチェやアラン・ジョーンズ、ヴィットリオ・ブランビラらが時折ときおり好こう走はしを見みせるものの、次第しだいに資金しきん的てきに苦境くきょうに追おい込こまれ、ついに1978年ねんシーズンをもってF1世界せかい選手権せんしゅけんから撤退てったいすることとなった。サーティースとして最後さいごのマシンとなったグランド・エフェクトカーのTS20＋（プラス）は、1979年ねんにゴードン・スマイリーのドライブでイギリス国内こくないF1選手権せんしゅけんであるオーロラAFXシリーズに出走しゅっそうしていた。

1976年ねんにデュレックス（コンドームのメーカー）がチームのメインスポンサーに付ついたときには、英えいBBCがF1の放送ほうそうを中止ちゅうしするという騒さわぎに発展はってんしている。同年どうねんのチャンピオン決定けってい戦せんとなった最終さいしゅう戦せんF1世界せかい選手権せんしゅけんイン・ジャパンで、ようやく放送ほうそう中止ちゅうし措置そちが解除かいじょされている。このレースでは高原たかはら敬たかし武たけがサーティースと契約けいやくし、旧型きゅうがたマシンで参戦さんせんしている。

2009年ねん、ジョン・サーティースの息子むすこであるヘンリー・サーティースと共ともに2009年ねんのFIA F2選手権せんしゅけんに参戦さんせんを開始かいし。チーム名めいは「サーティース」。しかし、第だい4戦せんブランズハッチのRd.2で、ヘンリーが他た車くるまから脱落だつらくしたタイヤの直撃ちょくげきを頭部とうぶに受うけ死亡しぼうしてしまった。

変遷へんせん表ひょう[編集へんしゅう]

年とし	エントリー名めい	車体しゃたい型番かたばん	タイヤ	エンジン	燃料ねんりょう・オイル	ドライバー	ランキング
1970年ねん	チーム・サーティース	TS7	F	フォード DFV		ジョン・サーティースデレック・ベル	8
1971年ねん	ブルックボンド・オクソチーム・サーティースアウト・モトール・ウント・シュポルトチーム・サーティースチーム・サーティース * Stiching Autoraces Nederland (TS7)	TS7 TS9 TS9A	F	フォードDFV		ジョン・サーティースロルフ・シュトメレンブライアン・レッドマンデレック・ベルマイク・ヘイルウッドサム・ポージージイズ・ファン・レネップ	8
1972年ねん	ブルックボンド・オクソチーム・サーティース * Champcar Inc. (TS9B) * Team Gunston (TS9B)	TS9A TS9B TS14	F	フォードDFV	フィナ	マイク・ヘイルウッドティム・シェンケンアンドレア・デ・アダミッチジョン・サーティースジョン・ラブサム・ポージー	5
1973年ねん	ブルックボンド・オクソチーム・サーティース	TS9A TS9B TS14A	F	フォードDFV	フィナ	マイク・ヘイルウッドカルロス・パーチェアンドレア・デ・アダミッチヨッヘン・マスルイス・ブエノ	9
1974年ねん	チーム・サーティースバング&オルフセンチーム・サーティース * AAW Racing (TS16)	TS16	F	フォードDFV	フィナ	カルロス・パーチェヨッヘン・マスデレック・ベルジャン＝ピエール・ジャブイーユジョゼ・ドランヘルムート・コイニクレオ・キヌーネンディエター・クェスター	11
1975年ねん	チーム・サーティースナショナル・オーガンズチーム・サーティース	TS16	G	フォードDFV	フィナ	ジョン・ワトソンデーブ・モーガン	-
1976年ねん	チーム・サーティースデュレックス・チーム・サーティース * Team Norev Racing (TS19) * Shell Sport/Whiting (TS19)	TS19	G	フォードDFV	フィナ	ブレット・ランガーアラン・ジョーンズコニー・アンデルソン高原たかはら敬たかし武たけアンリ・ペスカロロディビナ・ガリカ	10
1977年ねん	デュレックス・チーム・サーティースベータ・チーム・サーティースチーム・サーティース * Melchester Racing (TS19)	TS19	G	フォードDFV	フィナ	ハンス・ビンダーヴィットリオ・ブランビララリー・パーキンスパトリック・タンベイヴァーン・シュパンランベルト・レオーニ	11
1978年ねん	チーム・サーティースデュレックス・チーム・サーティースベータ・チーム・サーティース	TS19 TS20	G	フォードDFV	フィナ	ルパート・キーガンヴィットリオ・ブランビラジマックスルネ・アルヌーベッペ・ガビアーニ	13

表ひょう話はなし編へん歴れきサーティース
創設そうせつ者しゃ	ジョン・サーティース
主おもなチーム関係かんけい者しゃ	レン・テリーデリック・ホワイトケン・シアーズルパート・マンウォリング
主おもなドライバー	ジョン・サーティースデレック・ベルロルフ・シュトメレンブライアン・レッドマンマイク・ヘイルウッドサム・ポージージィズ・ヴァン・レネップアンドレア・デ・アダミッチティム・シェンケンカルロス・パーチェヨッヘン・マスヘルムート・コイニクディーター・クエスタージョン・ワトソンアラン・ジョーンズ高原たかはら敬たかし武たけブレット・ランガーヴィットリオ・ブランビララリー・パーキンスパトリック・タンベイランベルト・レオーニルパート・キーガンルネ・アルヌーベッペ・ガビアーニ
F1車両しゃりょう	TS7 TS9 TS9B TS14 TS14A TS16 TS19 TS20
主おもなスポンサー	ブルックボンドオクソフィナ（英語えいご版ばん）マッチボックスバング&オルフセンデュレックスベータ（イタリア語ご版ばん）
F2車両しゃりょう	TS10（英語えいご版ばん） TS15（英語えいご版ばん）
F5000車両しゃりょう	TS5（英語えいご版ばん） TS8（英語えいご版ばん） TS11（英語えいご版ばん）

歴史れきし[編集へんしゅう]

変遷へんせん表ひょう[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]