セイカ

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セイカは、サンスタさんすた文具ぶんぐ株式会社かぶしきがいしゃのキャラクター文具ぶんぐ中心ちゅうしんとしたレーベルである。かつて存在そんざいした、キャラクター文具ぶんぐ各種かくしゅ文具ぶんぐ製造せいぞう販売はんばいおも業務ぎょうむ内容ないようとしていた株式会社かぶしきがいしゃセイカ英語えいご表記ひょうき:SEIKA Co.,Ltd.)の事業じぎょう継承けいしょうして成立せいりつ

株式会社かぶしきがいしゃセイカバンダイナムコホールディングス(バンダイナムコHD)のグループ企業きぎょうのひとつで、解散かいさん本社ほんしゃ所在地しょざいち東京とうきょう台東たいとう駒形こまがた2丁目ちょうめ5ばん4ごう。2007ねん時点じてんでの代表だいひょう取締役とりしまりやく桃井ももい信彦のぶひこ従業じゅうぎょう員数いんずうやく50めいだった。

なお、西華産業せいかさんぎょう(せいか・さんぎょう)やセイカ食品せいかしょくひんとは、資本しほん人材じんざいふく関連かんれんはない。

沿革えんかく[編集へんしゅう]

  • 1920ねん大正たいしょう9ねん)9がつ - 濱田はまだまつななにより、現在げんざい東京とうきょう台東たいとう鳥越とりごえにて「濱田はまだまつなな商店しょうてん」として創業そうぎょう
  • 1942ねん昭和しょうわ17ねん)1がつ - 有限ゆうげん会社かいしゃはままつ商店しょうてんとなる。
  • 1957ねん昭和しょうわ32ねん)1がつ - セイカノート株式会社かぶしきがいしゃ商号しょうごう変更へんこう
  • 1975ねん昭和しょうわ50ねん)5がつ - 東京とうきょう墨田すみだ吾妻橋あづまばし本社ほんしゃ移転いてん
  • 2000ねん平成へいせい12ねん)10がつ - 株式会社かぶしきがいしゃバンダイ業務ぎょうむ提携ていけい
  • 2001ねん平成へいせい13ねん
    • 5月 - 株式会社かぶしきがいしゃセイカ商号しょうごう変更へんこう
    • 11月 - 本社ほんしゃ東京とうきょう千代田ちよだ岩本いわもとまち移転いてん
  • 2007ねん平成へいせい19ねん)9がつ - 本社ほんしゃ台東たいとう駒形こまがた移転いてん
  • 2008ねん平成へいせい20ねん)10がつ - サンスタさんすた文具ぶんぐとの経営けいえい統合とうごう検討けんとう開始かいし
  • 2009ねん平成へいせい21ねん)1がつ - バンダイナムコHDが3月1にちもってセイカを(実質じっしつてきに)解散かいさんすると発表はっぴょう。1月1にちサンスタさんすた文具ぶんぐから社名しゃめい変更へんこうしたサンスターホールディングスが企画きかく製造せいぞう販売はんばい部門ぶもんしん会社かいしゃサンスタさんすた文具ぶんぐ」として分割ぶんかつ。この会社かいしゃにバンダイが出資しゅっし持分もちぶんほう適用てきよう会社かいしゃ最終さいしゅうてきにセイカの事業じぎょうだい多数たすうを(しんサンスタさんすた文具ぶんぐ統合とうごう。「サンスタさんすた文具ぶんぐ・セイカレーベル」としてブランドし、会社かいしゃ組織そしきとしてのセイカは解散かいさんした[1]

主力しゅりょく商品しょうひん[編集へんしゅう]

2023ねん現在げんざいでも、ぬりえ(B5サイズ)、デッカぬりえ、らくがきんちょ!、パズル、スケッチブック、キャラクター学習がくしゅうちょうがみ千代紙ちよがみいろ画用紙がようし、また年賀ねんが用品ようひんとしてかるたすごろくぶくわらなどを発売はつばいしている。

「らくがきんちょ!」の商標しょうひょうは、サンスタさんすた文具ぶんぐになってからも継承けいしょうされている。後述こうじゅつのアニメ作品さくひん以外いがいだけでなく、ショウワノート文具ぶんぐ使つかわれているキャラクター(おもなものは『シナモロール』『オシャレ魔女まじょ♥ラブandベリー』など)についても関連かんれん商品しょうひん製造せいぞう販売はんばいおこなっている。

ポプラディア学習がくしゅうちょう[編集へんしゅう]

ポプラ社ぽぷらしゃから発行はっこうされている『ポプラディア』とのコラボレーションによって誕生たんじょうした、『ジャポニカ学習がくしゅうちょう同様どうようのコンセプトを学習がくしゅうちょうであった。

百科ひゃっか事典じてんページはポプラディア編集へんしゅう担当たんとうし、子供こどもにもかりやすい構成こうせいになっていた。裏表紙うらびょうしにも百科ひゃっか事典じてんページがあり、生活せいかつなかでの身近みぢかなものを採用さいようしていた。5つのいろでカテゴリーをけており、表紙ひょうし保護ほご動物どうぶつ遺跡いせきなど、カテゴリーごとにことなっていた。また、「エコマーク」や「ベルマーク運動うんどう」に参加さんかしていた商品しょうひんでもあった。

キャラクター文具ぶんぐ[編集へんしゅう]

社外しゃがい版権はんけん[編集へんしゅう]

セイカの濱田はまだ順平じゅんぺいによると1953ねんごろ極東きょくとうノート(げん キョクトウ・アソシエイツ)の『月光げっこう仮面かめん』のノートがヒットしたのに対抗たいこうして、ディズニー契約けいやくし、そのキャラクターを使つかいだしたのが同社どうしゃのキャラクター文具ぶんぐはじまりである。

セイカは、東映動画とうえいどうがげん 東映とうえいアニメーション)とは『西遊せいゆう』、むしプロダクションきゅうむしプロ)とは『鉄腕てつわんアトム』からそれぞれ取引とりひきがあった。同社どうしゃはキャラクタービジネスにうとかった両社りょうしゃにディズニーりゅうのキャラクタービジネスをおしえ、日本にっぽんのキャラクタービジネスの発展はってんおおきな貢献こうけんたした。

濱田はまだによると、同社どうしゃがテレビ番組ばんぐみのスポンサーになったのはまんそう以降いこうである。まんそうはテレビ番組ばんぐみのスポンサーになることでその番組ばんぐみ商品しょうひんけん独占どくせんしたことから、まんそうのようにスポンサーにならないと商品しょうひんけんられなくなったため、やむをずスポンサーになる必要ひつようしょうじた。

最近さいきんバンダイのグループ企業きぎょうであったためか、プリキュアシリーズスーパー戦隊せんたいシリーズウルトラシリーズ・『ドラゴンドライブ』・『ケロロ軍曹ぐんそう』など、バンダイがメインスポンサーとして参加さんかしているテレビアニメや特撮とくさつ番組ばんぐみ関連かんれん文具ぶんぐ発売はつばいすることおおかった。ただし、『ぷるるんっ!しずくちゃん』などのように、バンダイがかかわっていないアニメのスポンサーに参加さんかする場合ばあいもある。

バンダイとの業務ぎょうむ提携ていけいまえは、『あい天使てんし伝説でんせつウェディングピーチ』・『ニャニがニャンだー ニャンダーかめん』・『メダロット』・『魔神まじん英雄えいゆうでんワタル』シリーズ・『ママは小学しょうがく4年生ねんせい』・『Bビーダマンばく外伝がいでん』など、トミータカラがメインスポンサーのアニメにもおおかかわっていた。バンダイナムコグループ傘下さんかとなったのちはしばらく、この2しゃ後身こうしんであるタカラトミー関連かんれんのアニメにかんするあつかいがかったが、2010ねんには同社どうしゃアーケードゲームプリティーリズム・ミニスカート』の文具ぶんぐ発売はつばいしていた[2]

2007ねん現在げんざいバンダイ関連かんれん以外いがいでセイカがかかわっていたアニメ作品さくひん特撮とくさつ作品さくひんふくむ)は、ディズニーキャラクター(『くまのプーさん』『ミッキーマウス』など)のほか、『アンパンマン』・『しずくちゃん』・『ぜんまいざむらい』・『メイプルストーリー』などすうさくほどであった。

スーパー戦隊せんたいシリーズとのかかわりいはながく、セイカは1975ねんスタートのだい1さく秘密ひみつ戦隊せんたいゴレンジャー以来いらい、30ねん以上いじょうわたってどうシリーズの文具ぶんぐ製造せいぞうつづけている。これは、セイカが関与かんよしたテレビ番組ばんぐみなかでは最長さいちょう推測すいそくされる。また、ABCの日曜にちようあさのアニメには、だい1さくの『とんがり帽子ぼうしのメモル以来いらいすべてに関与かんよ。いずれの番組ばんぐみわくにも、サンスタさんすた文具ぶんぐとの経営けいえい統合とうごうもスポンサーとして参加さんかしている。

『~メモル』などのほかきゅうセイカ・セイカノートが関与かんよした東映動画とうえいどうが東映とうえいアニメーション作品さくひん多数たすうあるが、とくに『ゲゲゲの鬼太郎おにたろう』シリーズにはだい1さく(1968ねん–1969ねん)からかかわり、だい4さく(1996ねん–1998ねん)まではセイカが単独たんどく関与かんよした。だい5さく(2007ねん–2009ねん)での文具ぶんぐ製造元せいぞうもとはショウワノートに変更へんこうされたが、それぞれ商品しょうひん展開てんかいおこなっていた。セイカとショウワがとも関与かんよしている番組ばんぐみは『おじゃるまる』や『しのぶたまらん太郎たろう』など、それほどおおくない。

1970–1980年代ねんだい同社どうしゃがスポンサーとして関与かんよし、グッズ製造せいぞう手掛てがけたアニメ作品さくひん特撮とくさつ作品さくひん有名ゆうめいなものには、『仮面かめんライダー』・『仮面かめんライダーV3』・『仮面かめんライダーX』などの初期しょき仮面かめんライダーシリーズや、『機動きどう戦士せんしガンダム』に代表だいひょうされるサンライズロボットアニメ路線ろせんほか、『魔法まほう天使てんしクリィミーマミ』にはじまるぴえろ魔法まほう少女しょうじょシリーズなどがあった。また、1990年代ねんだいやそれ以降いこう(2000ねん~)にスポンサーとしてかかわったアニメ作品さくひんなかには、『美少女びしょうじょ戦士せんしセーラームーン』シリーズや『おジャ魔女まじょどれみ』シリーズといっただいヒットシリーズもあった。

自社じしゃオリジナルグッズ[編集へんしゅう]

1980年代ねんだい後半こうはんから1990年代ねんだい初頭しょとう(ファッションララのみ1998ねんはるまで)にかけて、アニメ制作せいさく会社かいしゃのスタジオぴえろ(げん:ぴえろ)やあしプロダクション(プロダクション リードへの改名かいめいきゅう社名しゃめい復帰ふっき)、東映とうえいアニメーションなどの原案げんあんによる魔法まほう少女しょうじょものの「オリジナル・キャラクター」を起用きようした文具ぶんぐ製造せいぞうしており、デザイン・原画げんが只野ただの和子かずこ伊藤いとう郁子いくこ近永ちかなが早苗さなえなどプロのアニメーターが手掛てがけていた。内容ないよう発表はっぴょうじゅんに、以下いかとおり。

  • ファッションララシリーズ
  • 魔法まほうのステージ アイドルココ 
  • おてんば魔女まじょトワイライトマリー
  • おまじないアイドル リリカルレナ[3]
    • リリカルレナ エンゼルパーティー
  • ほしのデュエット ファニーツイン 

なお『魔法まほうのデザイナーファッションララ』は、のちに『ハーバーライト物語ものがたり』としてOVAされた。1998ねんには『ファッションララ』と『アイドルココ』の設定せっていもとにテレビアニメ『魔法まほうのステージ ファンシーララ』が製作せいさくされ、文具ぶんぐもセイカノートにて製造せいぞう販売はんばいされた。

これらのオリジナルブランドはサンスタさんすた文具ぶんぐとの経営けいえい統合とうごうさい企画きかく消滅しょうめつしているが、セイカのオリジナル・キャラクター自体じたいはコンセプトこそ変化へんかしているものの、『フコウモリ』などバンダイや小学館しょうがくかんなどとの共同きょうどう企画きかくによる商品しょうひん展開てんかいサンスタさんすた文具ぶんぐとの経営けいえい統合とうごう現在げんざいつづけられている。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 文具ぶんぐ事業じぎょうにおける資本しほん業務ぎょうむ提携ていけい締結ていけつ およびそれにともな子会社こがいしゃ解散かいさんかんするおらせ(バンダイナムコホールディングス)
  2. ^ テレビアニメだい2プリティーリズム・ディアマイフューチャー』とだい3プリティーリズム・レインボーライブ』はショウワノートが文具ぶんぐあつかっている。
  3. ^ 魔女まじょだい全集ぜんしゅう東映動画とうえいどうがへん)』バンダイ 1993年刊ねんかん記述きじゅつあり。キャラクターデザインは越智おち一裕かずひろによる。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]